2003年07月31日(木) |
あなたは太陽なのだから。 |
最近つくづく、自分が自己中な女だと感じる。 私に欠けているのは、相手への思いやり。 寺島のことを考えたときに、 やっぱり私は、寺島にいろいろ求めすぎていると思う。
5月のあの日から、その以前からも、 私はたくさん、寺島を傷つけてきた。 私の傷が当分癒えないように、寺島の傷もきっとまだ癒えていない。
私は自分の傷に精一杯で、寺島を傷つけてたことにも気づかなかった。 気づこうともしなかった。 それだってのに、 寺島は私の傍にいてくれる。 受験もあるのに。 私は、どれだけ深い愛に包まれているというの? その代償は払えているの? 私は、傷つけて、苦しめて、求めてばかり。 ごめんね?陽ちゃん。
この先、私が寺島の傷を癒すことはできるの? 愛していくことで敵うことなの? あなたの傷が癒えるなら何でもするよ。 あなたが私を、また選んでくれた。 それは私にとって、想像もつかない程大きな救いだったから。
私は鈍すぎるよね。 雨が降り出したことにも気づかなかったけれど、今はもう夜が明けていることにも気づかなかった。 そう、あなたは太陽なのだから。 あなたがいるということは、私は光の中にいるんだ。
何を迷うことがある? これ以上何を求める? あなたを信じると誓うよ。 精一杯愛すると誓うよ。
*************
昨日の日記について。 励ましのメールをくれたカゲさん。 本当にありがとう(*--)(*_ _)ペコリ
この日記を、予想外な友達に読まれていた。 オフラインの友達では、今井という女友達だけと思っていたが、 幸子を始めとした同級生達に読まれていた。
公開してる以上、ある程度は仕方ない。 だけどその感想が「気持ち悪い」っていうのが、 気に食わないを通り越して、ショックだった。
5時間半一緒に過ごした日の日記。(6/16「騙されない。」) あれが気持ち悪いらしい。 私としては、何が?って感じだ。 それは別に、私が性表現に慣れているとかそういうことではなく、 私が書きたかったことはそこじゃないからだ。
そして学校での寺島を知っているから、寺島の発言などを読むと、 想像がつかずに気持ち悪いと言う。 当たり前だ。 学校での寺島しか、知りようがないんだから。
本当に後悔した。 教えなけりゃよかった。 私を見れば寺島の悪口しか言わない人を、 信用した私がいけなかった。 こんな発言も読まれるのだからたまらない。
まあでも前日に書いた通り、悪口を言われても、 余計に気持ちが募るのが私だから、 悪口の効果はないと言える。 例え彼女らの言い分が正しくて、寺島がどうしようもなく気持ち悪い男だったとしても、 私は、寺島を嫌いになんてなれない。 そんな上っ面だけで4年間も、想い続けてきたわけじゃ、ない。
今井が寺島を嫌う訳は、理解はできないが、 うかがうことはできる。 彼女は自分の好きな男と寺島を比べている。 寺島と正反対の男を好きなのだから、寺島を嫌いなのは当たり前。 勿論、過去にいろいろないわけでもないが。 本人は気づいていないのだけど、そんな発言が出る度、私は可笑しくてたまらない。 自分の天秤にかけるのはかまわないけど、あくまで自分の中でだけにしてほしい。 私に理解を求めないで。 私は寺島が好きなんだから。
最近寺島への気持ちに変化があって、それを書こうとした矢先にこんなことになった。 だけど別に彼女らのために書いているわけでは無論なく、 自分のため、ひいてはネット上で知り合った人達のために書いているのだから、 やめることはない。
これからも、「気持ち悪い」表現が出てくるかと存じますが。 私は真剣ですので、そこだけわかってください。
2003年07月29日(火) |
「そういう人なのよ」 |
今頃何してるんだろう、って考えることは楽しいと、 今初めて気がついた。
今日は友達とのことでいろいろあって、へこんでいた。 だけど寺島には言えないから、寂しかった。 寺島って本当に私のこと好きなのかな、なんて考えて。 最近言葉らしい言葉をもらってないから、何だか不安になってしまう。
だけど、きっと今頃勉強してるだろうとか。 受験しか頭にないんだろうなぁ、とか想像していると、 ひたすら机に向かう寺島が目に見えて、フッと笑ってしまう。 頑張ってるんだろうなぁ、今この瞬間も。
人に寺島の悪口を言われて、 逆に今まで以上に好きになるのはどうしてだろう。 人に言われるくらいだから、勿論私も知っている寺島の性格だけど、つい、 「そういう人なのよ」で、終らせてしまいたくなる。 寺島のことを何も知らないくせに、という気持ちもないわけじゃない。 皆の見てきた寺島と、私が見てきた寺島に差があるのはしょうがない。 寺島自身がそう見せているのだから。 寺島は本当、親しい人間以外には素顔を見せないのだ。
だからそんなギャップが生じることは、 ある意味私は喜んでいいのかもしれない。
一昨日だったか、寺島がいきなりやって来た。 「どうしたの?」って、心底驚いた声を出したら、 「いやぁ塾の帰りなんだけど、雨が降ってきたしたまには息抜きしないとだしねぇ」 なんてブツブツ言っている。 息抜きなら、大好きな本屋にでも行けばいいのに。 処理したいだけの言い訳にしか聞こえなかった私は、ひねくれている? まだ君の言葉に溺れることができない。
疑う気持ちなんて知りたくなかったんだ。 ボクはいつでも、100%キミを信じていたかった。 キミがくれる言葉をそっくりそのまま、 信じていられたあの頃に戻りたい。 キミが何かをしたわけじゃないのに。 ボクは勝手だよね。 だけどだからこそ、 キミがボクを好きだなんて信じられないんだ。
一昨日は地元の祭りだった。 去年一緒に行った祭り。 カップルで行くと別れる、っていうジンクスのある祭り。 その帰り道、 「嘘だって証明してやる」 って言ってくれたこと、覚えている?
一年後の一昨日、 「嘘じゃないね」って言ったら、 キミはちょっと笑って、ボクの手を握った。
2003年07月23日(水) |
派手なスポットライトなんか |
日常生活のなかで、 関わる全ての人の悪口を言う人がいる。 勿論、別の人の前では私の悪口を言ってるんだろう。 それはかまわないけれど、聞きたいことがヒトツある。 あなたは一体何を求めているの、と。
最終的な答えはまたそれぞれ違うんだろう。 自分が尊敬できる人だとか、 ただ快楽をくれる男だとか…。 でもそんな選り好みをしていたら、 社会ではやっていけないんじゃないかと思うのだけれど。
そして私は戻る。 私もまた、何を求めているのか…。
寺島がもたらしてくれていた日溜まりから、出た気などなかった。 勿論出たくなかった。 雨が降り出したことにも気づかなかった。 気づいたときにはどしゃ降り。 私はずぶ濡れ。何も見えない。 どしゃ降りになるまで気づかなかった私が悪いのだけれど。 ただ太陽が欲しくて。寒くて。ひたすら彷徨った。
今は夜。 月が出ている。 月の光から温度を感じ取ろうと、私はやっきになってる。 そうするうちにその理由を忘れた。 そんな感じ。 月に温度を求めることが間違っているのか。 それとも月はいつか、自ら光りだすのか。 もしかしたら、月の出現は、 次の太陽を探せという宇宙からのメッセージなのか。 もう、こんがらがってきたよ。
それでもキミの言葉が胸に刺さったまま、血が流れ続けている。 「好きだよ」って、 手をつなぎながら言われたことをまだ覚えている。 不意打ちのキスも、覚えている。 胸が痛い。 キミに会いたい。 胸から流れる血も、この気持ちも、 にじむ涙も嘘じゃない。
夜が明けても、月が変わらずそこにあることを祈ってもいい? そして光りだすのを待っていていい? 私はいつもその光を受けていたい。 派手なスポットライトなんかいらない。 どんなに弱くてもいいから…
2003年07月22日(火) |
なんだか幸せになれた。 |
最近サザンにハマりすぎ。 ベスト盤をエンドレスリピートしている。 何て理由はないんだけれど。
寺島とは相変わらず。 やっぱり、以前よりはさばさばしているような気がしないでもない。 ただそれはお互い様で、別に寂しいとも思わない。 昔もらったラブレターを開いてみて、 「愛してる」の一言が、胸に刺さった。 サザンの、『涙のキッス』のサビが刺さるのと同じように。 痛さに涙が出る。 私は一体何が欲しいんだろう。
ふと、片想いの頃を思い出してみたりした。 なんだか幸せになれた。 恋焦がれていた理由は思い出せないし、いつ恋に落ちたのかも覚えていない。 しかも当時はふられてる。 それなのにどうして幸せになれるんだろう。
私は自己中な女なんだと思う。 ひたむきに寺島に恋している、自分に恋していたんじゃないだろうか。 だけどそれなら、今すぐにでも寺島の手を離さなければならない。 それは、どうしても出来ない…。 ああ本当に、私は何が欲しいんだろう。
ここ2日、下腹部の鈍い痛みがとれずに、学校を休んだ。 理由は判らなかったけど、だるくもあり、キツかった。 今日の夕方にお客様が来た。 痛みなんて数年なかったのに、しかも2日間何もなかったのはどうしてだろうと考えて、 多分後輩とのこと(7/18「私、愛に生きるの」)が原因だろうと思った。 寺島のおかげで元気にはなったけど、気まずさは変わらないと感じたんだろう。 お客様の痛みまでコントロールする私の精神も、大したもんだ。 原因不明の頭痛ならまだしも。
横になりながらも眠れず、宮部みゆきの『模倣犯』に手を伸ばした。 「上」は友達に貸しっぱなしなので、「下」を読むしかないけれど、 読んでいくうちに思い出すだろうと思った。 宮部みゆきのリアルな描写と綿密に構築された世界に引きずり込まれながら、 それよりも生々しく残忍な事件が身近で起こったのだと、ぼんやり考えた。 「事実は小説より奇なり」とはよく言ったものだ。 でもそんな確率は、とても少ないと思っていたのに。
人を殺したのに、罪に問われない。 そんなことがこの現代に在り得るんだろうか? それとも、こんな現代だからこそ在り得るのだろうか。 人を殺す気持ちなど、一生理解したくない。 できるなら無縁な生活をしたい。 寺島にはそう言った。
寺島は、「小さい子にいたずらする気持ちなんか分からない」と言った。 私もそう思う。 だけど中学1年生という年齢自体、まだまだ小さい子ではないのか。 帰り道にすれ違う少年たちはそんな感じだ。 動機は何なのか。 少なくとも性的なものではないと思う。 早く解明して欲しい。 こんな狂気の沙汰が。長崎で起こるなんて信じられない。 でもどこの人もそんな風に思うんだろう。 だから最初っから。 起こること自体がやっぱりおかしい。
*********************************************************************
写真日記のことを書くのを忘れていました。 今はまだ携帯買ってないので、更新してませんが。 携帯を買ったら、写真日記として日々更新したいと思ってます。
Song for you
事件を聞いたときは、驚くだけでした。 現場の駐車場はよく行くところだったし、電気屋は、祖母の家の近くだったから。 私は長崎県民なのです。 寺島と、早く犯人が見つかったらいいなんて、月並みな会話をしました。 若いお父様の姿が、痛々しかった。 お母様の涙が、憤りを感じさせました。
それが12歳の犯行だったなんて。中学一年生だなんて。 うちの弟と同じ年齢の男の子が犯しただなんて。 信じられない気持ちでいっぱいです。 怒りをどこに向けたらいいのか、正直わかりません。
12歳と聞いて真っ先に思ったことは、刑事責任が問えないということでした。 少年法の改正は必要だと思いますがしかし、 普通の12歳は犯罪など犯さない。 そもそも14歳だって、ちょっと低すぎだと私は思います。 でも実際に、人を殺す14歳がいる。 とても恐ろしいことです。
私は、死刑制度反対の人間です。 犯人の人権とかそういう問題ではなく、死が最も重い刑とは思えないから。 でも今回のように、少年法も適用されないような人間が罪を犯したら。 死刑がどうたらこうたらという論議は無駄になります。 そのうちそんな事件の方が増える気がして。怖い。
今は、駿君のご冥福を祈るばかりです。
2003年07月16日(水) |
こうもキリがないのでしょうか。 |
そうして戻ってからは。 寺島が別人のように優しくなり、とても仲良くやってきた。 喧嘩も勿論していたけれど、なんだかんだで別れはしなかった。 最初は2ヶ月で壊れた恋が、今度は1年経とうとしていた。
それが2ヶ月前に終わった。 今の恋は、そのときの恋とは違うと思う。 「戻った」という言葉は使わないし、記念日等もカウントしていない。 今日(7/7)偶然会って、話した。 「恋人」という言葉をもらった。 だからとりあえずは、微妙な関係から脱したらしい。 だけど今日を記念日にしようとは思わない。 受験が終わって、もっと真剣に考えてくれて、もっとはっきり「付き合っている」という言葉をもらったとしても、 その日を記念日にはしないと思う。
前の恋は…なんと言うのだろう、圭介のときとはまた違って、 「恋に恋して」いたのだという気もする。 記念日とか、今日で付き合って何日目、とか。 そういうのが楽しかったから。恋をしていたというような。 寺島も同じことを言っていて、あたしと同じ意味ではないけど、 今はそういうのが抜けて、冷静なんだと言っていた。 冷静になっても、好きな気持ちは変わらない。 そう言われた。
あたしだって好きだけど。 心のどこかで、記念日やカウントダウンに憧れている気持ちは、否定できない。 寺島を失いたくないという気持ちが大きくて、見えなくなっているけれど。
あーあ、どうしてだろう。 「恋人」って言葉は念願だったはずなのに。 もらった直後は嬉しかったのに。 どうして今はこんなにテンション低いんだろう。
「受験のことしか考えられない」とか言われたわけじゃないし、 「待ってていいの?」って聞いたら「うん」って言ったし、 「受験が終わったら真剣に考えるよ」って言われたから、 安心してイイと思うんだけどなぁ…。
どうして人の望みとは。こうもキリがないのでしょうか。
別れて5日後。 あたしは、帰り道で幸子を待っていた。 寺島も通ることは予想できたけど、もう友達に戻れたからかまわなかった。
案の定通りかかって、話しかけてきた。 「誰待ってんの?」 バカな人。あなたを待つわけないじゃない。 「幸子。寺島待ってどうすんの?(笑)」
寺島は自転車で寄ってきて、 「なぁ、話したいことがあるんだ」 と言い出した。 「何?」と言うと、「ちょっと耳かせ」と言う。
「!」 驚くあたしに、寺島は微笑んで、 「嫌いじゃないってこと」 なんて言い出した。 でも…でも… 「だからって戻れるわけでもないのに…」 と言うと、 「え?」 って言った。 「メールに書いたじゃん?友達でも何でもやってやるよって」 「…?」 「戻ってもいいって意味なんだけど」
そのセリフにそこまでの意味が含まれてるもんなんだろうか。 戻りたい人にはちゃんとわかるもんなんだろうか。 あたしには全然伝わってなかった。
…結局。 あたしの5日間は、この会話の後に交わしたキスで、リセットされてしまった。
2003年07月14日(月) |
やっぱりよく覚えてない。 |
空っぽの時間が過ぎていった。 泣きもした。 たくさんの人が慰めてくれた。 後悔と自己嫌悪と悔しさと喪失感…。 それを混ぜたような涙が、あとからあとから零れてきていた。
その一方で、あたしはメールを打っていた。 寺島と、ちゃんと話をするために。
書いたことはなかったけれど、寺島は携帯を持ってない。 寺島とのメールというのは、PC同士か、PCと携帯ということ。 このころはPC同士だった。 だから結構長い文章を書いていたような気がする。
寺島を失いたくなくて、友達になりたくて、必死だった。 でも恋人に戻りたいとは思わなかった気がする。 何でだったんだろう。 やっぱりよく覚えてない。
寺島も最初は冷たかった。 ヒトコトだけのメールが返ってきて、 その何十倍もの量で返したこともあった。 そうしてるうちに、3日ほど経った頃か、 やっと本音を話してくれた。
あたしの愛が重たかっただけじゃなくて、周りがうるさかったこともあったとか、 寺島と付き合ったことで喧嘩した友達と仲直りして欲しかっただとか。 嫌いになるわけないだろ。新しい彼女できたわけでもないのに。
嬉しかった。 話してくれたことも、そう言ってくれたことも。 「諦めなくてよかった」 本当にそう思った。 満足だったんだ。 それ以上何も望んじゃいなかった。
「あたし、カラオケには行かないから。宮島から、全部聞いたから」
「あ、そう…」
少し薄暗くなった、駅からの帰り道。 寺島と、市丸(前名:ポール)と、3人で帰りながらだった。 気まずいながらも何とか市丸が場を持たせていた。 あたしはほとんど、しゃべらなかった。
分かれ道まできた。 あたし達はその分かれ道で、きれいに3方向に分かれることになる。 だからいつもそこでたまって、話していた。 寺島と付き合うことになったのもそこだった。 いつもいつも…この道…。
帰ろうとする寺島を無理に引き止めて、話そうとした。 「ねぇ、別れたいんならあたしに言って。どうして宮島や幸子に話せるの? 何で計画なんて立ててるの?ずるいよ…」
「…何にも…話すことはない」
「何それ…」
「…もう時間ないから…帰っていいか?」
こんな話をしてるのに帰っていいか?ふざけないで? あたしの質問に答えて? その前にあたしの顔を見て話してよ寺島。 寺島? ホントにそこにいるの? いるなら何か言ってよ。 本当は、全てあなたの口から聞きたかったの。 ちゃんと話したかったの。 寺島。 あたしのこと嫌いになった?ねぇ。 ねぇ、ねぇ寺島!!!!!
パシン。
後ろを向いて、そのまま走った。 走って走って…とにかく走って…。 手がジンジンしていて。心なしか右頬が痛くて。 その痛みに、涙が零れた。 「痛いよぉ…」 そう言って泣きながら帰ってきたあたしに、家族は呆然とするばかりだった。
どんなに謝っても、足りないね。
2003年07月12日(土) |
どんだけ涙が溢れたか…。 |
あたしの親友。 小学校5年生からの友達。 名前は幸子と言う。 (前の日記では、HAPPYちゃんでした…)
幸子はすぐに寺島と連絡をとって、メールでいろいろ聞いてくれた。 その間もずっとメールで、マイナス思考に走るあたしを励ましていてくれた。 とても扱いにくかったと思う。本当に感謝してる。
寺島からの返事は、転送してくれた。 一応どうするか聞いてくれて、あたしが「読む」と答えたから。
またあたしの頭は真っ白になったけど、今度は幸子がいてくれたから、 何とか大丈夫だった。 「がんばったね。もう、泣いていいんだよ」 その言葉に、どんなに救われたか。 どんだけ涙が溢れたか…。
後は本人と話すだけ。 本人はまだ、あたしが自分の気持ちを知らないばかりか、 カラオケの計画も知らないと思ってる。 …でもそれ自体、どういう意味なのかわからないんだけど…。
2003年07月11日(金) |
…よくは覚えていないけど。 |
前日の日記は偉そうに書いたけれど、実はあたしも、大して変わらない。 愛したら、とことん愛を注ぐタイプ。 あたしが圭介を愛せていたら。上手くいっただろうにね。
でも実際に愛したのは寺島だった。 そしてあたしもまた、寺島の重荷になってしまった。 それが1年2ヶ月前のこと。 付き合いだして2ヶ月経ったときの、あたし達の状況だった。
…よくは覚えていないけど。 メールで、喧嘩とかすれ違いとかが多くなった。 予定されてたデートも中止になって、大勢でのカラオケになった。 それでもあたしは、寺島が別れようとしてることに気づかなくて、 うまくいってないことはわかっていたけど、まさかそこまで考えてるとは思ってなかった。 カラオケに行くメンバーの一人(♂)と電話で話していて、ふとその話になって、 その友達から、寺島が、 カラオケの帰りに、皆の前で別れようとしてることを聞いた。
わけがわからなくて、あたしは、親友に助けを求めた。
愛するよりも、愛されたい。 そんな言葉を、目にした。 ふっと、過去の恋人が頭をよぎる。
もう、とうの昔に消してしまった日記。 あれを読んだ人が、今もこれを読んでくださってるかわからないけど… もしいらっしゃるなら、わかると思う。
3年前、あたしには圭介という恋人がいた。 ネット恋愛だった。 だから、当時21歳の圭介が、15歳の女の子に、本気でプロポーズしていたのかはわからない。 逢ったこともなく、顔も見たことがない。 常識的に考えればあり得ない。 圭介の愛は、愛の言葉は、冷めるということを知らないようだった。 あたしは浮かれていた。 まさに、「恋に恋して」いた。 愛してなどいないくせに、「愛してる」と口にしていた。 今あの頃の自分に会えるなら、とりあえずひっぱたきたい。
そのうち圭介の愛が重たくなり、悩んだ。 自分が圭介を想っていないこともわかっていた。 歯の浮くようなセリフが、それを言ってくれる存在が、欲しかっただけ。 なんて馬鹿な小娘だろう。それを認めたくもなかった。 逃げた。 圭介とつながっていたのはメールだけ。 そのメールを拒否した。
最低だ。 今書いても吐き気がする。
圭介が本気じゃなかったら、あたしの罪の呵責も軽くなる。 だから、本気だったかどうかわからない、なんて書いた。 だけど、あれは多分本気だったんだと思う。 あたしと出逢った頃、彼は両親を亡くした。 そこで求めていたのは、心の支えだったろう。
今彼がどうしているのか、あたしにはまったくわからない。 連絡のしようがない。 死ぬ気で探せば見つかるのだろうけど、見つけてどうしようと言うのか。 謝りたいなんて甘えは許されない。それはあたしがすっきりしたいだけ。 もう2度と連絡をとらないのが最善で、唯一の方法なんだ。
ただ愛されるというのも、辛いものだ。 愛している人からの愛だからこそ嬉しく、幸せになれるものなんだ。 圭介がいなかったら、あたしはきっと気づけなかっただろう。 ごめんね、圭介。本当にごめんなさい。 でも、ありがとう。 今はあなたの幸せだけを願うよ。 本当に本当に。
寺島があたしを好きだと言ってくれるから、 寺島のことを好きなんじゃないかと、悩んでいた。 だけど最初の言葉と、圭介を思い出して、ああ違うんだとわかった。 本当にそうなら…寺島のことが重荷になるはず。 少なくともそれは違う。 やっぱり…違う。 寺島が好き…。
今日の日記で、気分を害された方がいらしたらごめんなさい。 醜い過去を晒すぶん、事実のままに書きました。
2003年07月09日(水) |
あたしは知ったハズ。 |
昨日、寺島が家に来た。 寺島はまだテストが終わっていないのに、何で、と聞いたら、 明日明後日は休みだし、と言う。
寺島も、「付き合う」とか「恋人」という言葉を意識してるのがわかる。 だけど何も言わないし、あたしも何も言わなかった。 余計なことをほじくり出して、寺島を失うよりはイイと思った。 悪い意味じゃないんだけど、彼が自発的に思ってくれなきゃどうにもできないから。 だから、待つことにした。
そんな言葉よりももっともっと、大事なこと。 傍にいてくれる。 抱きしめてくれる。キスしてくれる。 好きだと思ってくれる。言ってくれる。 あたしの気持ちをも、受け止めてくれる。 それらがどんなに幸せなことか。あたしは知ったハズ。 もうこれ以上は望まない。 望みすぎて失うのはまっぴら。
寺島の腕の中であたしが笑うと、 あの人は、まるで漫画みたいなタイミングで顔を寄せて、さらに強く抱きしめた。 2ヶ月ぶりに、幸せな涙が浮かんだ。 この涙が枯れない限り。
*p.s*
以前の投票ボタンにも入れたのですが、私の期限が7/10です。 プロバイダを解約します。 それ以降の更新を(携帯から)するかどうか、ちょっと迷い気味…。 まぁ掲示板は確実になくなるので。 それまでに何かヒトコト残してくだされば嬉しいです。
『ひだまりの詩』という曲が、ヒットした時期があった。 その当時は、漠然とイイ曲だなぁと思って、だから売れるんだと思っていた。
寺島と別れた後、何でだったか、その曲を聴く機会があって。 サビの部分は、もうボロ泣き。 そのときになって初めて、こりゃ売れるはずだわと思った。
メロディラインはたまらなくせつないのだけど、不思議と癒される。 思い出を浄化するような涙が、後から後から流れてく。 多すぎてここには書ききれない、寺島とのエピソードが頭に浮かび続けて。 あたしは愛されていたんだと、胸がつぶれるほど実感させる。 ひだまりだったということは、彼は太陽だったんだなぁなんて。思ったりして。
あの1年、あたしは本当にひだまりのなかにいた。 そしてそれを知っていた。 それなのにどうして、自分からそこを出てしまったんだろう?
最近、涙を流していない。 寺島のことが安定したこともあるけれど、 過去を思い出して泣くということが、少なくなった。
でもふと考えると、寺島との1年間、 悲しくて涙を流したのは、数回しかなかったことに気づく。 他の泣いた記憶というのは、幸せな涙ばかりだった。
本当に、よく泣いてた。 抱きしめられては泣き、言葉をもらっては泣き…。 だって嬉しかったから。 愛されていると、実感できたから。 寺島を、愛していたから。
今は専ら、切なくて泣く。 間違えて昔のメールを開いてしまったりだとか。 今の関係が情けなくなったりだとか。 もう「愛してる」と言えない自分が悲しかったりとか。 「大好き」さえも言えないことにショックを受けたりだとか…。 そしてそうやって泣くことさえも、最近は少なくなった、ということ。
それでも、寺島に逢えば、逢っている間中、 「好き」という気持ちを伝え続けていたい。 今だって叫びだしたいくらい、寺島が好き。
…うん。 やっぱり好きだ。
「寺島」のまま。 それ以外は、何だかぴんとこない。
2003年07月04日(金) |
「大丈夫。やり直せる」 |
5月のあの日の後、あたしはずっと、泣きっぱなしだった。 どんなに周りを見ても、寺島の姿はなく、 寺島がいなくても続く日常を、信じることが出来なかった。
疲れきったあたしを襲ったのは、睡魔。 全て捨ててしまえる、もう起きなくていい眠り。 眠りたくて、仕方なかった。
だけど実際問題、方法がないだとか、 寺島が後味悪いだろうとか、そんなことを考えていたくらいだから、 本気でそう思ってたわけじゃないんだろうと思う。 本気ならどんなことだってやるだろうから。
本気までならなかったのは、多分母のおかげだろうと思う。 支離滅裂で、しかも泣きながらのあたしの話を、いつまででも聞いてくれた。 「大丈夫。やり直せる」 と、ずっと励まし続けていてくれた。 そんなことはありえない、とあたしは思っていたけど、その言葉で、 気持ちが救われていたのは事実だ。 母がいなかったら、あたしは感情を抑えきれずに死んでいただろうと本当に思う。 それぐらいあたしは壊れていたから。
今の状態を、1番素直に喜んでいるのは母だと思う。 我が子は勿論だが、寺島のことも気に入っているからだ。 「もうあんた達は戻っているのよ」 と笑顔で言われると、「戻っては無いよ」と訂正する前に、照れてしまう。
寺島とやり直せて、生きていて良かったと思ったけれど、 そもそも生まれてこれたのも、今回生き続けていられたのも、あなたがいてくれたから。 あなたがうつ病で苦しんで、自殺未遂をしたとき、あたしはあんなに怒ったのに、 自分のときは簡単に死を考えたりして、ごめんなさい。 ありがとう、お母さん。 長生きしてね。
2003年07月03日(木) |
人は変わるんだと身に染みて |
前置きが長くなってしまったが(しかもちょっと脱線した)、 そんな小田からの、久しぶりの電話。 別れたことや、その他いろんな話を聞いて欲しい気持ちも、あった。
小田(O)*「小田ですけど。久しぶりー」 Me(M)*「小田!ホント久しぶりー。元気?」 O*「ああ、元気元気」 M*「そっかー。彼女出来た?」 O*「いやー全然。ってか振られたし(笑)」 M*「えっ?マジで?」
O*「うん、最近Kちゃんっていう可愛い子のことが好きで、結構仲良かったんだよね。 こんな風に電話とかめっちゃしててさ。 飲み会とかでも隣座ったりして。 で、Kちゃん彼氏いないし、こりゃいけると思ってたんだよ。 それっぽい会話もしてたし。 でも向こうは、恋愛するような気分じゃないらしくてさ。 イイ人だと思ってはくれてるんだけど。 恋人になって、小田君との仲が壊れるのも嫌なんだってさ。 俺泣いちゃったよ」
M*「へぇ…。そっか。キツかったね」
O*「本当だよ。俺、こんなに人好きになったの初めてでさ。 可愛い子じゃなきゃ好きにならないけど。 もう半年ぐらい?片想いしてるけど、こんな長いのは初めてだもん。 マジで好きだよ。 今でも仲良しでメールもするけどさ。 そうそう俺、今日怪我しちゃったんだよ。 そしたら、『今日は寝てなきゃダメだよ☆』だって! 優しいだろ?Kちゃん最高だよ」
M*「怪我してるのに電話してていいの?」
O*「ああ、大丈夫。 でもこれのせいで、明日の練習試合出れなくてさ。 マジショックだよ。 あ、ラグビーはまだ引退じゃないんだ。 9月が終わりなの。 Kちゃんは女子テニスだからもう終わったみたいやけど。 そうそう!こないだうちの体育祭あったんだ。 俺団長だったんだぜ。すっげぇ盛り上がった。 総合優勝は逃したけど応援の部は優勝したんだ! Kちゃんにカッコいいって言われたし!」
M*「へー、すごいね。よかったじゃん」
O*「うん。高校最後に相応しかったよ」
M*「いいね、そーゆーの。 あたしもさ、いろいろあったよ。 寺島と、別れちゃった」
O*「ふーん。そっか。 あ、なぁなぁ聞いてくれる? Kちゃんテニス部って言ったじゃん? こないだの大会で優勝してんだぜ!すげぇだろ。 そんでその報告、俺に一番にしてくれたんだ。 それでも付き合えないって言うんだから凹むよな。 でもマジで嬉しかったよ。 ますます好きになっちまった。 俺さ、もう1回告ろうと思って。 諦めきれないし。」
M*「ふーん。あの気の多い小田がそんな殊勝なことをね…。 変わったね、あんた。 がんばってね」
結局小田は、自分の話を聞いてくれる相手が欲しかったんだ。 あたしじゃなくてもよかった。 それなのにあたしはしゃべろうとしちゃって、悪かったな…。
でもそれなら、2度とかけて欲しくない。 あたしだってそんなに暇じゃない。 中学時代の、小田に恋焦がれていたあたしならまだしも、 今のあたしは寺島のことしか考えられないというのに。 まだ自分を好いているとでも思っているわけ? 全くもって、ウザいとしか言いようが無かった。
急に寺島が恋しくなった。 人は変わるんだと身に染みて、寺島に会いたかった。 小田本人と、小田とあたしの関係が変わったように、 お互いとお互いの関係は変わってしまったけれど、 寺島とは、小田とのように遠くはなりたくない。 寺島が好き。 やっぱりあたしは、寺島が好きなんだ。 久しぶりに、その感情をかみしめた。
2003年07月02日(水) |
小田との会話は楽しくて |
変化と言ったって、そんな大したことじゃないのだけれど。
中学一年生のときの、あたしの初恋の相手。 今は東京に住んでる。 前の日記では、「小田」という名前をつけていた。 転校して行く直前に告白して、良い電話友達になった。 ここ最近電話もメールも途絶えていて、ついこの間かかってきたときは、正直嬉しかった。
中学のときの小田は、優しかった。 だけどなよなよしてたわけじゃない。 体はがっしりしてて運動は一通りできたし、話は面白いしで、かなり「男性」的な雰囲気をかもしだしているのに、 いざというとき、とても優しくしてくれるのだ。 あたしは本当の意味で小田に恋していて、中学校3年間は、小田一色だったと言ってもおかしくなかった。
中学2年のときに小田が転校して、3年の中頃に電話友達になった。 1番多いときで、毎日話していたと思う。 お互いの恋の話が中心で、小田が東京の可愛い子の話をすると少し胸が痛んだけれど、 そんなことはかまわなくなるくらい、小田との会話は楽しくて、時間は速く流れていった。 あたしも新しい恋をいくつかしたけれど、それはある意味無理矢理に好きな人をつくった感じで、 小田があたしのなかからいなくなったわけじゃなかった。
変な話、そういう意味での新しい恋は、寺島だったと思う。 今の恋愛のことではなく、 中学3年の後半1ヶ月ほどだったか、隣のクラスの寺島を好きだったときがあった。 そのときは寺島に好きな人がいて、あたしはそれを知っていたから、諦めた。 (この間の「彼女」ではないです。別の人) 当時小田には、ほとんど何でも話していたと言ってもいいと思うけど、 寺島のことは言わなかった。 状況とか、自分の気持ちとか、何にも。寺島を好きになったことも言わなかった。 かっこいいとか優しいとかいう明確な理由が無くて、 いつ好きになったのかもわからなかったからだと思う。 気づいたら…という感じでしかなく、気づいたときには、結構大きな気持ちだった。 その割には簡単に諦めてしまったように見えるかもしれないけれど、 寺島が、本当にその人のことを好きなんだって伝わってきてたから、あ、こりゃ入れないなと悟ったわけです。
3年間小田一色だったと書いたけれど、一滴だけの違う色。 小田が暖色なら、寺島は寒色。 そうしたら、寺島の方が目立ってしまうね。
やっと、落ち着くことが出来た。
この6月、寺島は毎週、家に来た。 先週は、テスト期間だから来ないだろうと思っていて、弟が、 「姉ちゃーん。寺島先輩が来たよぅー」と呼びかけるのを、 本気で弟の嫌がらせだと思って(前例があったし)、「嘘でしょー」と返事したっきり、 5分程何もしなかった。 そうしたら本当に来ていて、部屋に来て、「今晩は」なんて言う。 「テスト前なのに…」って言ったら、 「そうなんだよねぇ、そんな時期にばっかり来ちゃうんだよねぇ」なんて、わけのわからないことを言ってた。 いつものことだから、もういいけれど。
先々週だったか、コトの後で乱れた髪を、あたしが梳いていたら、 あたしの手から櫛を取って、寺島が梳き始めた。 そんなことは1年2ヶ月の中には、なかった。 あたしの髪は長くて多いから、少し遅く時間が流れる。 ゆったりとした時間の中で、あたしは何となくだけれど、幸せだと思った。 以前のあたしなら、ボロ泣きだったのだろうけど、今はそこまではないらしい。 でも嬉しかった。 そう感じた。
今は「別れた恋人」のはずなのに(付き合ってはいないという意味で)、 付き合っていた頃よりも、寺島が優しいような気がする。 付き合っていた頃にはなかったことが、少しずつ増え始めて。 でもそれは確実に、これまで以上に幸せなことで。 ちょっと途惑うけれど、嬉しい。 そんな日々が続いている。
|