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午前中、非常勤先B。 どうも昨夜から足が疲れていてマッサージをして寝たのだが、やっぱり足が重い。大学の最寄り駅に着いたのはちょっと早めだったのであせることなく、のんびり歩いて行くが、校舎に入ったとたんにチャイムが鳴ってあせる。あわてて教室に行って準備を始めるが、時計を見たら10分早かった。10分前に予鈴が鳴るシステムだとは気づかなかったことよ。 今日は第1回目のレポートの提出日で浮き足立っている様子。前日までにレポートを印刷しておきなさいといったにも関わらずその場で印刷しようとしている学生がいるので、見て見ぬふりをしようとすると、「先生!今レポート印刷してもいいですか?」と質問してくる律儀者がいるので、「いいですか?と聞かれたらダメと答えるしかありません。そういう時はこっそり出してからもうしませんと謝ったほうが得策です。」と間違った大人の知識を教える。 以前は学級崩壊寸前だったこの大学はここ2-3年ですっかり様子が変わり、今年度は、驚くほど私語が少ない。レポートも真面目に取り組んだ様子が伺えるし、レポートはクリアフォルダなどに入れてシワや折り目のつかないように持ち運びなさい、とくどくど言ったおかげか、ほとんどがきれい。例年より人数が少ないので、提出されたレポートの書式をチェックして全員の前でダメ出しをしていく。こういう方式をとると、他人の前で恥をかかされるといって抗議してくる学生がいるところもあるのだが、授業後のコメントを読むと、ダメだしされたので次はがんばりたいですなどと殊勝な意見がちらほらあってちょっと驚く。「先生Sですね。」と書いてあるのもあった。いや、そんな性癖は…。ポンポン叱り飛ばしたり、客いじり(学生いじり)したりするのでそういわれるらしい。が、最近の若い人たち、「鬼畜」とか「どM」とか簡単に言いすぎ。 レポートの採点を済ませてからいったん家に帰り、夜のお出かけの前に着物の丸洗いや染み抜きをしてくれる悉皆やさんに行ってみる。1月にたまたま見つけた店だが、近所といっても生活圏にないので、寒いからとか雨だからとかいろいろな理由で先延ばしになっていたので、たどり着くまでに案外時間がかかった。他のは散々着てから悉皆やさんに出せばいいというマダムの仰せに従い、とりあえずどうも全体が垢じみている感じのお召しを出すことにする。 長めののれんをあげて、がらがらと引き戸をあけて、「ごめんくださーい」と奥に声をかけると、なかから年のころ七十前後の男性が出てきた。店のつくりは細長い。土間と帳場の間がカウンターになっていて、こちらは土間に置かれた椅子にすわる按配。椅子に座ると帳場の奥にすっきりと掃き清められた座敷、さらにその奥に水周りらしい板張りの床が見えて、タイムスリップしたよう。 お店のご主人は、私の持ち込んだ着物を手早く帳場の床に広げて、汚れの様子を丹念に見て「じゃあ、丸洗いしておきます。」と割とあっさり。値段を聞くと「何もなければ12000円ですね。」うーん、思ってたより高いなー。ネットでよく見るのは数千円。往復の送料や荷造りの手間を考えると、歩いていけるところにあるのはポイントが高い。できればちょっと高めでも信頼の置ける悉皆やさんと長く付き合いたいので、モノはためしで託してみることにする。この汚れは義母も気に入って何度も着ていたためだろうし、大事にしよう。 ここがいまひとつだったら、非常勤先Mの近くにある呉服チェーンに出す手もあるか。ここは安さで魅力。店先のワゴンセールで畳紙とか帯板とか細々したものしか買ったことがないが、いつも感じのよい若い男性店員が応対してくれる。女将(店長か)は、やや押しの強そうな感じ。 着物を託して、夜は銀行時代の同期会。ひょんなことから同期会をすることになったのだが、2週間前に声をかけ始めて、女性ばかり31人のうち12人が集まった。そういえば入社から丸20年過ぎたのだという。みんな平等に少しずつ年をとっていて、でも「変わらないねー」と連呼しあう。 今日は今も勤めている10人と退職者2名という内訳で、既婚未婚に関わらず全員が子無し。子育て中の人は来なかったので当然なのだが、同期全員を見渡しても子無し率が平均より高い集団である。最近の大学生事情などを話すと、「信じられない!」「そんなに甘やかされていてどうするのか!」「日本の将来は大丈夫なのか!」などと憤りの声が飛ぶ。最近そんなの慣れっこになっていたのだが、よくそんなの我慢できるね〜などと同情され、身の回りに子供がいないがゆえの彼女達のピュアな反応に驚く。 最近は親がすぐ乗り出してくるから下手なことはいえないなどと言うと、ついこの間親が会社に乗り込んできたという話が飛び出してくる。二年目の女子に「もう新人さんじゃないんだから、自立して仕事をしっかりやるように。」と発破をかけたら、それを重く受け止めて精神的に参ってしまったというので、母親が「うちの子にそんな重圧をかけないで下さい。」と言ってきたらしい。それで、その子には何も仕事を任せてはいけないことになったとか。そういえば昔コネ入社で若年ながら窓際族になっていた人はいたが、今は庶民出身でもそうなんだろうな。 途中席替えなどはさんんで、いい感じにおばさんになっていた人々と遠慮なく加齢の話をし、10時半近くに「この時間だといつもまだ働いているから、この時間でも早いと思っちゃう。」などと言いながらお開き。 みんながんばれ。
某非常勤先講師控え室のコピー機は、コピーカードを差して使うタイプ。 控え室受付には一応コピーカード置き場があるのだが、そこに戻っていることはほとんどなくて、だいたい差しっぱなしになっているのがローカルルールらしい。 ところで、今日のこと。仲間内で楽しげに語らっていた、ある熟年女性教員、仲間と語らっていた高揚した気分のまま、私の前を通りすぎていく。ふと見るとスカートの裾がほつれて一部の裾が下りている。けっこう目立つので、教えてあげようか糸と針を貸してあげようかなどと逡巡しつつ目で追っていると、彼女は歩を緩めずそのままコピー機の上に本を載せた。で、 「あらー、磁気カードが…、磁気カード、磁気カード」 と騒いでいる。磁気カード?コピーカードでなくて?と思った瞬間、コピーをとるために受付からコピーカードをもってきた若い女性教員@ややどんくさい、のコピーカードを「あ、ちょっと貸してくださる?」といって取り上げてしまった。 平然とコピーカードを差して、コピーを始めてしまった。すごいなー。熟年女性教員としては本を載せてあった人に優先度があると信じているんだろうな。 コピーし始めてやっと気づいたのか、 「一枚ずつだからそんなに時間はかからないとかからないと思います。よろしいかしら?」 よろしいも何も、若い女性教員の方は何も言えず、「はい。」と答えたままじっと待っている。 その様子を見ていて、スカートの件を教えるのは、やめた。こんな人に教えてあげる必要はないし、きっと恥ずかしくないだろう。はらぐろな話である。 ところで私は仕事のときいつもパンツスーツを着ているのだが、授業が始まってから何気なくお尻の縫い目を触ってみて、信じがたい感触に驚いた。 縫い目から指がはいるよ〜ん。なんど触ってみても指が入る。ぱ○つの布地もわかる。 このパンツスーツはちなみに降ろしたてで、まだ2回ぐらいしか着ていない。夏汗だくになったり雨降りに遭ってもいいように、生協の通販で安いのを買ったものなのだが、縫製の糸がめちゃくちゃ弱いらしい。ついこの間もパンツの裾が全部下りてしまってたので、繕ったばかり。しかも仕事先で裾が下りていることに気づいたとき、裁縫道具をもっていなくてガムテープで留めたのだった。 そのおかげで裁縫道具を持ち歩くようになったのだが、人のスカートの裾を教えてあげる場合じゃない。授業が終わってからトイレにこもって縫いましたとも。 腹黒のバチがあたったのかしら。
朝、駅につくといつもより1本早い電車に乗れることが判明。いつもと違う改札から入ったのだが、いつもと同じ位置に移動して空いた車内で首尾よく座る。 あとからどっかり隣に座って携帯の画面を見始めた男性が感じ悪くて、思わずそちらを見たらその彼がまたはっとしたように「携帯覗くなよ」というような顔をしたので、不愉快になって席をちょっと移動。そしたら正面の窓ガラスに見慣れた顔が映っている。 あれぇ?よく似てるなぁ。でも奴は今はイギリスにいるはず。 でもさっき英語が聞こえてたしなぁ。やっぱり間違いないよなと思って、私の隣の隣の隣に座っていたカップルに近づく。やっぱりそうだ、ケンブリッジ在住のイタリア人である須田矢野(仮名)さんとその日本人妻だ。 日本人妻の実家が、最寄駅近くだということは知っていたが、まさか本当に会っちゃうとはなぁ。びっくり。 びっくりして声をかけて、向こうもびっくりして立ち上がって、抱擁してほっぺにキス。なんだ、こっち来てたんなら連絡くれよ〜と思ったのは到着駅で別れたあと。 外国人の入国には指紋採取が必要になって以来、そんな屈辱的なことをするぐらいなら、僕はもう絶対に日本に来ないなどといきまいていたのだが、剣道の昇段試験があるので、休暇をとって受けに来たのだそうだ。 なんだかなー。こういうことってあるんだな。 去年ケンブリッジに行ったときに、彼ら夫妻ともどもペニーさんのお宅にお呼ばれしたのだが、ペニーさんは会っているのか聞いてみると、あれ以来会ってないとのこと。あれだって8年ぶりぐらいのことだったのに。同じ市内に住んでる人たちが会わなくて、地球の裏側に住んでいるわれわれが何の約束もせずにばったり遭っちゃったりするんだ。 ほー。
一日あけて、着付けマダム13回。夜は着物のまま、マダムと伝統芸能の会を観に行くことになっているので、ウキウキしながらお出迎え。 最近のマダムはお稽古のたびに「もうそろそろ卒業でいいかしらね。」とおっしゃるので、さしあたり困っていることを先日列挙したのを読み上げて見る。 1.着付け関係 1)粋な着こなし方 2)半幅帯の使い道・シチュエーション 3)伊達衿 4)半襟 2.お手入れ関係 1)振袖の袖を切ってもいいか? 2)着用後はブラシをかけたほうがいいのか? 3.新規購入関係 1)町でお買い得セールに出会ってしまったら?? 2)帯揚げや帯締めの相場は?? 3)帯揚げや帯締めは、あと何色を買えばいいか? 4)雨コートは必要か? 5)雨天に備えて洗える着物を用意したほうがよいか? 4.その他 1)ウィッグ 2)付け帯 まあ、粋な着こなし方は一朝一夕に身につくものではないのだが、一昨日のマダムのトークショーでのコーディネートのように、マダムがやれば粋、私がやると勘違いみたいになるのは、何が違うのか?マダム曰く「自信を持って堂々と着ればいいのよ。」なるほど。これは目を養って場数を踏むしかないということで。 半幅帯は着付け教室の教材だった錦糸の入ったリバーシブル半幅帯があるので、早速今日のお出かけで紬に締めていくことにしましょう、ということで今日のお稽古のメインが決まり。 伊達衿は、ゆかたで便利さが実証されたので私の中では納得。 半襟も面白い柄の生地が手に入ったら作ってみればよいとのこと。ただ、マダムはピンクの花柄などの甘い雰囲気の半襟はあまりお好みではないらしい。 私の成人式の振袖は、袖を切れば訪問着になりそうだと思っていたので、それを見ていただいて、長襦袢とともに切ることに即決。鈍いピンク色なので、(年取る前に)早めに着たほうがよいとのこと。 ブラシは、変に毛ばだつとよくないのでブラシはかけずに、陰干ししたあとでばさばさと振って仕舞うだけでよい。 街を歩いていて、呉服屋さんのお買い得セールなどがあったら帯締めなどを買ってみたいが、もし買うならばいくらぐらいの何色がよいか。着物の雑誌に載っているのは1万円ぐらいのものもあるが、ピンきりなので、なんともいえない。まあ2〜5千円ぐらいで気に入ったのがあれば買ってもよいのでは?色は、とりあえず錆び朱(煉瓦色)、抹茶色があると便利。 雨コートはもっていないので、これは絶対に買うべき。シルックなどの防水加工をした単衣の着物も1枚はあったほうがよい。ということで、今度問屋さんに買いに行きましょう、ということになった。じゃあ、帯締めもそのときにあわせて買うことにしましょう。ということで懸案事項がいくつも片付く。 ウィッグ(付け毛)は、先日ようこさんにもウィッグ買わない?とそそのかし、午前中に美容院に行ったときにもあると便利という話になったので、これは適当にあつらえることにしよう。着物で何回か出かけて気づいたのだが、美容院でびしっと結髪してもらえば見た人は他装と、自分で髪をあげてあれば自装だと判断するらしい。私の行っている美容師さんも私の説に納得していた。彼女は着付けもするので目は肥えているのだが、自装はいつも納得しないできらしい。それでも髪はきちんと結い上げて出かけるので、美容院で着付けたと思われるといっていた。 母から譲り受けた帯は、時代からして短いことが多いので、付け帯にすれば長さが足りなくて困ることもなく、帯も(これ以上)生地が痛まないのでそうすべきとのこと。といわれてもどこに頼んでいいのやらわからないので、「自分で切っちゃっていいですか?」と言ったら、マダムが呆れたように「これも知り合いの業者に頼んであげます」とおっしゃるので、お任せすることに。やった、ラッキー。 というわけで、さっそく付け帯候補を探す。なぜかマダムのほうが私の箪笥の中身をよく把握していらして、ほらあのお母様のこれこれこういう帯があったでしょう、あれをお出しなさい、といわれて出す。こういういかにもアンティークな感じの帯を現代物の紬などに合わせるといいのよ、という。昭和の着物には昭和の帯を…と、全てその時代に合わせると、中身まで古い人に見えてしまうってよくないとのこと。なるほど。銀一色の無地の帯があって、これはどうしたものやらと思っていたのだが、これは何にでも合うので便利。これもぜひ付け帯に、ということで都合3本を付け帯にすることにして、振袖とともにマダムのお宅に宅配便で送ることにして話がまとまる。 今日のお稽古というか、夜の会に着ていく着物はマダムお気に入りの空色の紬。これにリバーシブルの半幅帯を都結びにして、前回マダムから購入した青碧色の帯揚げ、義母から貰った帯締め。これで手持ちのものだけで4通り目。 着付け自体はずいぶん慣れてきた感じだが、やはりマダムの厳しい目から見るとずいぶんチェックポイントが外れているらしい。まあ細かい点がいろいろ見つかるものだ。上の画像は着付け直後ではなく、帰宅してからのもの。 お稽古を終えて、駅に行く途中にある美容院によって、マダムを紹介して、近くのファミレスで晩御飯。普通にご飯を食べて普通に電車に乗って3時間ほど観劇してまた電車で帰ってきたが、全然苦しくなかった。少し着慣れてきたかも。
マダムから、百貨店の呉服売り場でゆかたの着こなしのトークショーをやるというご案内を頂いたので、雨の中のこのこ出かけていく。ようこさんにも声をかけたら、ちょうど着付けのお稽古を近くの呉服屋さんでやっているというので、現場で落ち合うことに。 新宿あたりの呉服売り場は閑散としているが、あいにくの雨なのに、さすが銀座は華やか。普段から着慣れている着物姿の人が目に付く。やや場違いなスーツ姿で所在なげにうろついたあと、トークショーの始まり。二畳ほどのステージがあり、その周りに1列だけ椅子が並べられたのをすかさずゲット。あまり意識しないで場所をとったのだが、結果的にそこが一番見やすい席だった。 お稽古あとの着物姿で現れたようこさんとゆったりと見物。 いよいよマダムが、モデル女性二人を従えて登場。一人は着物を扱うプロ、もう一人は現役女子高生との紹介。ゆかたを思い切り楽しみましょうということで、半幅帯を結んだ後で、帯締め代わりに兵児帯を結ぶとか、(ちょうちょ結びのような)都結びにさらに飾り紐をかけるとか、帯締めの房をわざと前脇(ちょうど印籠がぶら下がってるあたり??)にたらしてみせるとか、斬新な着こなしテクをつぎつぎ繰り出してくる。 マダムは常からゆかたを着物のように着こなしていらっしゃるのだが、これに輪をかけて斬新。マダムの教える着付け方法自体は、器具や仮紐に極力たよらない昔ながらの方法をとっているのと対照的。ちょっとこれは私のような素人がやったら笑われてしまいそう、という恐れのある組み合わせもマダムがやると、なるほどかっこいいと思わせてしまう迫力がある。どこまでが粋なはずしでどこからがKIMONO姫なのか、よくわからない。 いくつか紹介された中で、伊達衿をつけるというのは、よいアイディア。ゆかたは衿が直接素肌に触れるので、その部分が汚れやすい。衿が汚れたらそこだけはずして洗えばよいということで、おしゃれと実用の両面の利がある。普通の着物の伊達衿は、後ろ衿から見えないように控えるのが常だが、ゆかたにつける場合は、後ろ衿からはみ出す感じでつけるのがよいとか。 実用的といえば、マダムは付け(作り)帯推進派でもあるので、付け帯の紹介も。着物のプロの女性が最初に登場したときに締めていた帯は実は、付け帯だったという種あかしがあってちょっとしたオドロキ。当然見た目は全くわからないし、つけはずしのあまりの簡単さはあっけないほど。 そのほかにも商品紹介とデモがあった。レースの帯締めなどは本当にかわいらしい。ようこさんの今日の装いは、鴇色の細かい縞の着物にベージュの帯。紫系の着物に惹かれている様子。私達の反対側に陣取っていた、マダムの知り合いらしい一団の一人は、あざやかな黄緑地に縞の入った着物姿だったが、後で売り場を回ったあと、やはり黄緑の縞の今着ているものとそっくりな生地を手に取っていた。人はやはり好きなものばかりそろえてしまうものだなとようこさんと笑いあう。 その後、ようこさんが譲り受けた反物を預けたという呉服屋さんに寄って、しばらく遊ばせて貰う。若い男性店員さんがいろいろと見せてくれる。反物を広げてはそれを鮮やかな手つきでぽんぽんと弾ませながら丸めてもどす様子が見ていて楽しい。そういえば昔、兄の恩師が嫁いだ地方の呉服屋さんに家族で遊びに行ったことを突然思い出した。あのときもこうやって広げては丸めて、を繰り返してくれたっけ。 せっかく久しぶりに会ったのでちょっとお茶でもと思って外に出たものの、何しろ雨がひどくなってきたので、着物姿のようこさんとは遠出ができず、喫茶店もファストフードもない。最寄り駅の近くにあるレストランしか見当たらないので、突然食事をすることに。ディナーのオープン時間まで、その隣にリサイクル着物のアドバイザリングや着付け教室で名を馳せている女傑の店で時間をつぶす。買う気もないし、先方も無理に勧めてこないので、なんとなくふわふわと時間を過ごさせてもらった。たまたまエレベータで女傑と乗り合わせて、ようこさんすかさず「この前情熱大陸で拝見しましたー。」と話しかける。さすが。私は私で「先生のNHKから出た本を持ってますー。」というと、女傑も「あれはちょっと古くて、今新しいのが出てますので、よかったらぜひどうぞ。」さすが。 レストランは、学生の時から存在は知っていて入ったことがなかった店だったが、コストパフォーマンスのよい店で、帯締めが1本買えるぐらいの出費で、 目にも舌にもおいしく、久しぶりゆっくりおしゃべりをして、楽しかった。
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