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2007年10月26日(金) 着付けマダム4回

朝、大雨。
非常勤先Bに駅に向かうバスが大幅に遅れたので、駅前からタクシーに乗る算段をしていたら、タクシー行列は空で客待ちは大行列。コミュニティーバスを待っていたが、踏み切りの大渋滞に巻き込まれて全然近づいてこないので、結局歩いて1限大遅刻。
2限に遅れてきた遅刻常習犯の学生、授業途中で何気なく「遅刻」にチェックしたらその学生が猛抗議。「電車が遅れたのに遅刻なんですかっ!?」こういうときだけ大威張りかと思って「遅刻は遅刻ですから。」というと、「ちょっとぉ、それはぁ!?電車が遅れなければ間に合ってたんです!」とこれぞ超マジギレという声音で畳み掛けてくる。抗議はそこで打ちきらせて授業を進めると、終了時に遅延証明書をヌッと突き出してきた。
「あなた、授業が始まったとき席に居たためしがないのに、なんでこのときばかりと言ってくるんですか?それなら普段から遅刻しないようにしてください。」というと、「それは…」といいながらふて腐れて黙る。というか意味わかってないのかな??
普段からちゃんとしている人なら1回の遅刻ぐらい痛くもかゆくもないはずだが。
***
午後は着付けマダム。ケーキを買って大急ぎで帰る。家が近づいてきたので鍵を取り出そうとすると、ない!ないないない!あーまたやっちまっただよ(-"-)、昨日ちょっとショックなことがあって帰宅早々鍵をゾンザイに扱い、朝は朝で私のほうが早く家を出たので、またテーブルの上に鍵をおきっぱにしてしまった。
あと1時間で着付けマダム到着だし、携帯のバッテリーは切れ掛かってるし、踏んだりけったり。マンションの管理人さん経由で鍵を預かる警備会社を頼んで、開錠してもらう。待ち時間は30分弱、経費は6,000円+消費税(T_T)
なんとかざっと片付けて、着付けマダム登場。着付けマダムはお稽古開始時間の15分前に着くのを常としているのが理解できた。うーむ、15分後ろにずらして貰おうかな…。
先週着付けマダムに半幅帯のバリエーションをいくつか習っていて、それを1週間で完璧にするはずが、今日からは名古屋帯を教えてくれるという。とりあえず洋服の上から締めてみる。3回ほどやって付き添いつきで締めてみて、あとは一人でおやんなさい、といわれるがとてもとても…。
落ち込んでいると、「あなた飲み込みが早いから大丈夫よ。」といわれるが、飲み込みが早い分、抜けるのも早いのだ。着付けマダムの帯の締め方は、後ろで帯を結ばない。結ぶ代わりにちょいと帯をひねって腰紐で留めて、ひねった上に帯枕を載せる。そのほかはいたってオーソドックス。
独身の頃習っていたのは長○静きもの学院で、特殊な帯枕を使ってお太鼓をほぼ形作ってから背負う方式だった。オーソドックスな今になってみるといかに初心者でも失敗のないように上手く考えられていたかがわかる。なるほどなるほど。

次に着付けマダムの来訪は2週間後。練習するぞー。


2007年10月20日(土) 働いた働いた。

今日はよく働く日。
午前中非常勤先を済ませて(まあ、これも書けばいろいろと長くなるのだが、愚痴は言うまい)、その後移動して、去年から請け負った専門学校のPC講習を4コマ。今回は全面的にテキストを作り変えたので、その事前準備にけっこう時間がかかった(テキスト作成代はきっと込みなんだよな…。)
連続2コマやって、1時間休憩があって、学生が変わってまた連続2コマ。

休憩時間に、年配の事務員さんに事務所のパソコンの操作について聞かれる。1時間の貴重な休みを、そういうのに使われるのもなんだかなーと思っていると、彼女の上司が「先生にお願いするときは有料だから…」とやんわり言うのだが、こちらは「そうなんですよ」というわけにも行かず、へへへと曖昧に笑ってごまかす。事務員さんは「先生にお聞きしたらわかるかなと思って。」と恐縮していた。要するに一太郎からWordにファイルを読み込んだら、レイアウトが崩れてしまったので、どうしたらいいのか、という話。崩れたといってもフォントを変えれば済む程度なので、「ダメ。」といわれたWordも気の毒な話である。質問するというより、ひたすら「やっぱりできないんですか。」と言ってくる。魔法じゃないんだから、設定しなおさないとダメでしょう。聞ける人もいなくて困っているのはお気の毒なのだが、彼女、半年前にきたときも全く同じ質問をしてきて、けっこう丁寧に教えてあげたはずだったんだけどな。

休憩時間に盛り蕎麦を取ってもらう。一番安いので、こんなのでいいんですか!?とびっくりされるが、いいんです。沢山食べるとやる気がなくなるから。

やっぱり疲れる。足が棒。ストレッチをして寝る。


2007年10月19日(金) 着付けマダム3回

3週間ぶりに着付けマダム。
前回のお稽古からいままで教本に目を通すぐらいで、全然復習していなかったので、びくびく。単にサボっていたわけではなく、箪笥が届いたり、着物をしまったり、
特に先週週末は学会でまる2日つぶれ、合間に今週末の専門学校の教材準備(半年前から決まっていた仕事なので、ぎりぎりになったのは自業自得)をやっていたり、夜もなぜか出かけることが多く、本当に時間がなかったのだ。というか、そこまで気が回らなかったのが実際のところ。
ずっと休んでいなくて、くたくたである。

非常勤先Bからケーキ片手に飛んで帰り、家を片づけで2時半からお稽古。前回もそうだったが着付けマダム20分ぐらい前に到着する。うーむ。
前回のことがおよそ3割ぐらいしか残っていないので、わたわたとお稽古する。罪悪感で一杯。普段学生にえらそうなことばかりいってるのになぁ。

着物の前に、浴衣と半幅帯で大体の着付け方をマスターしてから着物と名古屋帯に進むということで、今日は浴衣第2回にして最後の仕上げ。浴衣は今までも着ていたが、ちゃんと着付けるということになるといろいろと神経を使うところがあって、時に石のように固まってしまう。要所要所の押さえどころを教えてもらって、目からうろこしきり。
終わってから箪笥の肥やしに少し目を通してもらう。母の箪笥にあった思い出の品は処分したほうがよさそうなものもある。

次回は一重の着物と名古屋帯に挑戦。半襟は長襦袢につけっぱなしでいいと聞いたのが、今日一番驚いたポイントだった。夜中にあくびをしながら縫い付けるイメージがあったのだが(そして、それが数々の億劫の遠因でもあるのだが)、かくいうマダムも洗える素材の長襦袢に半襟をつけたまま、洗っているのだという。ふーん、そうなのか。



2007年10月17日(水) 非常勤先ぐるぐる

大学の講師控え室には大抵その日の新聞が置いてあるが、どこかの非常勤先では、講師控え室に四大紙、英字紙などと一緒に、スポーツ新聞がある。
亀田兄弟の騒動に妙に詳しくなる。ついでにうっかりお色気ページなどを開いてしまい、ひとり赤面する。なんで大学の講師控え室にお色気ページ満載のスポーツ紙が??と遅まきながら考えたのだが、そうだ体育の専攻があるところなのだった。それはスポーツ紙、必要だよな。

非常勤先をはしごする合間に今度仕事を請け負うかもしれないところと面談。およそ30分。これもまたニッチな話で、びみょー。スポット請負で、待遇はまあ普通。っていうか非常勤の集中講義よりは全然いいぞ。一応受ける方向でいるけれど、このままどんどん増やしていいはずはない。
そろそろ、この「目の前にきたらとりあえず取る」という回転寿司的生活を改める時期なのか。


2007年10月11日(木) 口の利き方をしらないオトナ

2限の某非常勤先。
後期は片手に収まる超少数授業。3回目の授業だというのに、見慣れない顔が教室に入ってきた。
授業ですか?と聞くと「えっ!うそ!違うの?」と頓狂な声を上げる。授業名を尋ねるとあってる。なんで2回も休んだのか聞いてみると、風邪だったそう。授業3回目にしてすでにレポート提出日でもあり、軽く脅してみる。最初の印象はアレだったが、素直なよい子だった。

学生さんに、前に出て軽く発表してもらうので、私が学生の席に移動していた時にドアが開いて、事務の女性が入ってきた。一同、目が点。彼女も教卓にいるのが明らかに学生なので戸惑っている。「あのー、PCがスクリーンに映らないといわれたので来たんですが…。」というので、「この教室じゃありませんよ。」と答える。確かにPCは事務から借りてきたがまだセッティングもしていない。しかし否定されても食い下がる彼女。「いえ、でも○番教室だって…。事務に電話なさいませんでしたか?」「違います(-"-)」「それは大変失礼しました。」と言ってやっと立ち去ってくれた。最初から違うと言っているのに、どうして信じてくれないのか。

学生の発表も盛り上がり授業はなかなかよい具合に進んだのだが、授業時間が2〜3分オーバー。しかし授業終了時間になる前から、ドアを開けて入ってこようとする学生たちが後を絶たない。ドアを開けて中に入ろうとしては、授業をやっているを見てあわてて立ち去るので、そのたびにドアがバタンバタン音を立ててうるさいこと。

授業の後片付けをしていると、「あの〜よろしいでしょうか?」とドアから半身を乗り出した*おばさん*が声をかけてきた。「はい?」と聞き返すと「あの、卒論のでぇ〜。」と言った彼女の後ろには学生が山ほどいる。昼休みに学生を集めて卒論の説明会でもするのだろう。「あ、はい。」と頷いてそのまま後片付けを続けていると、まだ同じ体勢で固まっている。もう一度「はい?」と言うと「いいですかぁ?」と聞く彼女。

…あのー。こどもじゃないんだから(-"-)。

「あーはいはい、どうぞどうぞ、遅くなってすみません(にっこり)」とかいわれないとダメなのか?

どうせ何も考えずに「昼休みの時間に説明会をしましょう。昼休みは12時10分からね!」と学生の招集をかけたのだろう。前の授業の時間が数分押すというのは、想定の範囲外なのかね??

それにしても、もう少し言いようがあるのでは…。
「この時間に卒論の説明会やるんですが、もう学生を座らせてもよろしいでしょうか?」とかさー。

いい年したオトナが(しかも年のころからすると教授が)「卒論のでぇ〜」で通用するものでもないだろうに。


2007年10月08日(月) とらわれぬ人々

とあるブログを読んでいたら、今年の小林秀雄賞を受賞したとあり(この時点で全然「とある」ではないが、あえて名を秘すアッコちゃん)、式の様子が書かれていた。列席者にはご本人が招待した(よくブログにも名前が出る)知己の面々とか、「『生ける文学史』のような出版人」たちの描写などがあり、なかなか興味深かった。

ふむふむと思いつつ読み進めていくと、「小林秀雄の著作権継承者である白洲明子さんにご挨拶をする。」とあり、さらに「白洲明子さんは白洲次郎と正子ご夫妻のお嬢さんである(知らなかった)。」と記述してある。まてよ、確かに白洲夫妻に娘はいるが結婚して姓が変わっているはず。それに小林秀雄との関連がわからん。
googleで「白洲明子」を調べてみると、検索結果の中に「父・小林秀雄」 という文字がある。とすると白洲夫妻の娘ではなく小林秀雄の娘ではないのか。しかも「アキコ」ではなく「ハルコ」と読むのだなぁ。さらに見ていくと、「娘の明子さんが白洲兼正と結婚」と記述してあるサイトもある。ということはつまり小林秀雄の娘が白洲家の一員と結婚して、白洲明子になったということではないか。
ざわつくパーティーの席上で口頭で紹介され、それを勘違いして理解してしまい、あげくにwebで発信してしまったということになるらしい(しかもgoogleの検索結果では、その間違い記述が本日現在堂々6位にランク入り。)あげつらうわけではないのだが、ちょっと調べたら便利なサイトがたくさんあるのに、この博覧強記の人がなぜその手間を省くのだろう。たとえばこんなのとか…。

「白洲次郎 白洲正子 近現代・系図ワールド」http://kingendaikeizu.net/sirasuzirou.htm

白洲正子や小林秀雄に関する著書をものしている白洲信哉氏のご母堂にあたるわけだ。白洲信哉氏、つくづく知のと芸術のサラブレッドとも言うべき血筋なのだなぁ。

で、明子氏の夫にして白洲夫妻の息子である白洲兼正氏は何をしているかというと、上記サイトによると「シーアフェアーズ社長/次男」となっている。いったい何をする会社?と思ってさらに調べを進めると、葉山にあるカヤックの輸入販売店らしい。その会社のページには「週末は海上或いは海岸に出ております。」などと書いてあり、おそらくごく少数で運営しているところなのだろう。素人臭いデザインのページを眺めながら、サンフランシスコ講和条約の立役者の子息がこういうところで海風に吹かれながら気ままな「おやっさん」稼業をしているのかと思うと、やられた!と思う気持ちが強くなった。
この中に「古希カヤッカーの独り言」というエッセーがあるのだが、この文章がまた自由闊達で知的で小気味いい。

「シーアフェアズのホームページ」http://www.c-cayak.com/


2007年10月05日(金) また来る。

非常勤先B。
家を出るのが遅くなり、バスもやや遅れる。学校は駅から歩いて15分近くかかるので、もしかしたら駅からタクシーに乗らないと間に合わないかとドキドキ。ところが案外乗りつぎが上手くいって、駅前からコミュニティバスに乗れたので、なんと余裕で間に合ってしまった。一番近くの校舎でよかった。これからは早めに家を出ようと心に誓う。

午後は実家へ。
私のところに箪笥が来たので、母の箪笥に入っている私の数少ない着物を引き取り、ついでに母ももう着ないので着物を全部持っていて箪笥を空にしてくれという。空になった箪笥に何を入れるのか尋ねると「書道の紙。」という答え。なんか間違ってる。
およそ3時間で荷造り完了。黒猫に集荷を頼んでLサイズの箱を3つ出して元払いで4000円ちょっと。元払いにして1万円で払ったらおつりの小銭が全然ないという。ばたばたしてこちらが小銭を足して5000円のおつりを受け取る。集荷に来るぐらいなんだから小銭を用意しておけよ(-"-)
これからは値段だけ聞いて着払いにしよう。

さて、箪笥の中身と言うと、私の振袖、私が着付けを習っていた頃に着付け学校で圧力に負けて買った紬と帯。母の留袖。新しいものはそのくらいで、あとは母が結婚する前に買ったもの、祖母の着物の染め直し、母の伯母の形見の大島など、古いものばかり。今ではぎょっとするような真っ赤な生地に大柄の幾何学模様とか、一面銀色の帯とか、色も柄も大胆なものが多い。それに比べると今は無難な色柄が多くなっているように思う。
母と伯母はその年代にしては大柄で、私とは着丈がほぼ同じなので直さなくても着られるだろうが、祖母や大叔母のものは短い感じ。

帯板が何枚も出てきた。三越の古いロゴが入って値段が圓と銭で表示されているものも。加えて、古い腰紐とか、下着とか、よくわからないものも沢山出てきた。とりあえず洗濯と漂白が必要と思われる。
とりあえず全部着付けマダムに目を通してもらおう。

他には兄の産着とか、手編みの赤ちゃん用の靴下とか、私のものではない思い出の赤ちゃん用品なども出てきて、それらは残してきた。
私があけた空間を有効に使ってね、お母さん。


2007年10月04日(木) 一言余計な彼女

非常勤先I。
校舎がご町内に点在している上に、授業のある教室はタワー型校舎なので、学生の移動に時間がかかる。10分の休み時間はエレベータホールは黒山の人だかり。当然授業が時間通りに始まるはずがなく、開始時間過ぎても、ぜいぜいと息を切らせながらばらばらと教室に入ってくる。

今日は、私が教室に到着するのがやや遅れたのだが、それでも遅れてくる学生多数。遅く始めたので全体の進行が後ろ倒しになり、授業の最後のところで終鈴が鳴って1分弱の超過。
毎回授業の感想をメールで送ってもらっているのだが、1番に送ってきた学生のコメントは

「授業時間内に終わっていただきたい。」

へーほーふーん。

授業は授業時間内に終わらなきゃいけないんですか。終了時間に終わっちゃいけないんですか。

そりゃー私はいつも授業時間内に終わるようにしていますが、それは当たり前のことじゃないのよ?そりゃ時間過ぎちゃってごめんなさいね、とは言いますけど1分の超過よ?ちなみに彼女が送ってきたメールのタイムスタンプは終業時間の4分過ぎ。

後の授業がある人は、早めに教室を出ていいと言っているのに。メールは来週までに可及的速やかが望ましいが遅れても構わないといってあるのに。メール書いてるヒマなんてなかったんじゃないの??と、小一時間問い詰めたい気分。

ちなみに彼女はかなりの確率で、こう小骨が刺さるようなコメントというか、いわずもがなのことをわざわざ言ってくる。悪気があるわけじゃないのだろう。コメントメールなんて遅れても平気さ、ぺっぺっぺーと思っている学生より、授業終了前にコメントメールを書き出す学生より、ある意味真摯で真面目なんだろうな。

でも、損だと思う。きっと知らず知らずのうちに敵を作るタイプだ。
私はわざわざ忠告はしないけどね、ずるいから。


2007年10月02日(火) き、きた。

先月手配した伯母の形見の箪笥が届いた。
そのほかに、二扇の屏風、敷板、もし見つかったら一緒に送るといわれていた二月堂机。ちゃんとそれぞれ丁寧に毛布で梱包してあるし、これだけ運んでもらって2万円+消費税は安いかもなー。向こうの家とこちらとで総作業時間は2時間、拘束時間3時間といったところか。

とりあえず「とりならべ」会場でもあるがらんとした和室兼寝室に運び入れてもらう。おお、急に和の雰囲気。箪笥の中にはかつて匂い袋がたくさん入っていて、それが伯母の家の香りでもあったことに、形見分けの時に初めて思い至ったのだが、それがそのまま引っ越してきたようでちょっと辛い。

今日からどうやって寝るんだろうなぁ…。


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