WELLA
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2007年06月30日(土) バーゲン初日

バーゲンも始まったので、昨日母から貰ったお金で早速買い物をすることに。仕事が終わってから日本橋三越へ行く。お目当ての店は老若男女でごった返している。男は店員。婦人服売り場なのにバーゲン要員として男の店員がいて、非常に違和感がある。老もすごい多分80代後半と思われるやや耳の遠い老婦人が隣のレジでお支払いしてたり、売り場外では車椅子に乗ったこれまた老婦人が所在なげに中で戦っているらしき連れを待っていたり。
母がくれた額はワンピースが買えるぐらいなのだが、これといってめぼしいものはなく、結局、仕事に来て行きやすいカットソーを複数買うことにする。夏のバーゲンといいながら季節は入り乱れていて、長袖、七分袖、半袖、と白のカットソーを3枚。それから春先に買ったスカートとおそろいのブラウス。これでツーピースになる。スカートはきっと売りきれ必至といわれたので定価で買ったのだが、しっかり残っていた(^^; まあ既に活躍しているのでよし。お買い物ゲームのようにそろえていって、ほぼ使い切った。
試着しようとしたら、今着ているスーツのポケットの中でなにかちゃりっと音がしたので、探ってみると、非常勤先の教室の鍵だった。うわ、やちゃった(-"-)
とりあえず買い物を済ませて、講師控え室に電話をして戻しに寄る旨伝える。とても喜ばれる。バーゲンは他の店でも盛んだが、もう気力がもたないので、一路非常勤先へ。戻しに行くとまたも大変感謝されて、間違ったことをしたのはこちらなのに面映い気分。


2007年06月29日(金) たんじょうび

非常勤先B。
提出されたレポートの出来があまりに悪くて、朝から学生にぶりぶり文句を言う。ああ、こんな誕生日の始まり。麻疹休講の影響でレポートの提出が非常にタイトになっているせいもあるのだが、今日提出のレポートAは2週間前に出題したもので、先週、また別のレポートBを出題してある。レポートBはレポートAを内包していて(つまりよく似ている)、結果として出てきたものはレポートBの出来損ないというものが複数。どうしてこんなことになったのか学生に聞いてみると、「よくわからなかったから」という。レポートの説明は全てプリントにしてあって、それでもよくわからなかったなら質問すれば済む話。大体いつ手をつけ始めたのか聞くと、おとといぐらい。ということは実質昨日やっつけ仕事だろうから、わからないのも当たり前。あとから感想コメントを見たら「正直プリントはわかりにくかったが、自分で質問すればよかった」とどうしてもわかりにくいというアピールをしたかったらしい。それでも完璧に出来ている学生もいて、予想外にすばらしい出来に驚く。しかし、でもこの先学術的な論文やレポートとは一切無縁の生活を送る人達に、あんまり厳しく言ってもなぁ。

夕方、母とデパートで待ち合わせ。お祝いを包んでもらった。いや、正確に言うと包んではおらず、これで何か買いなさいとレストランのテーブルの上にむき出しに。今のところ特に欲しいものはなく、まだバーゲンは始まっていないのでおとなしく受け取ることにする。このぐらいの額を学生時代に貰っていたら欣喜雀躍するところだが、年老いた母から貰っちゃっていいのかなとか、いろいろ考えていると、「あんまり喜ばないのね」とチェックが入る。
その後、母の買い物に付き合って、母の帽子と日傘を買う。ターミナル駅からバスに乗ったら、料金機が壊れていて料金が払えず、次回まとめて払ってくださいといわれる。途中のバス停で会社の人が乗り込んできて、ぴぴぴっと直してその後乗ってきた人は、何も考えずに料金を払っていた。
途中で料金機が直ったからといって、それ以前に乗った人で料金を払おうとする人は誰もいなかったのであった。ちゃんちゃん。


2007年06月22日(金) 進歩

非常勤先B。
麻疹で休講になってしまったので、このところ課題が立て続けに出ている。1年生の彼らにとってはタスクが大きいかなと思いながら、だましだまし授業を進めている。今のところ落伍者も少なく、彼らなりにがんばっている感じ。
著作権侵害に関してもくどくど言う。Webで適当に調べて丸写しをしたら、まずバレる。なぜならどうせ君たちが使うのは、サーチエンジンの検索結果の最初のページに出てくるものだから。みんなが同じことを考えるから同じようなレポートがたくさん出てくるし、怪しいと思えば教員もすぐにそれを見つける。同じようにWebを参考にするのでも、出典を正しく書けば「ちゃんと調べてある」と思われ、出典を書かなければ剽窃・盗作、平たく言えばパクリだと思われる。
さぁどっちがいいかなぁ??○○クン、どお?
なんてことまで*わかりやすく*説明するですよ。
今年は、テキストの単元を細かく節に分けたものを各自の担当として、それを元に参考文献を調べたり、その参考文献の情報も盛り込んでレポートを書いたり、レポートの内容を元に発表したり、ということをやる。テキストは「です・ます体」で書かれているが、レポートは「だ・である体」で書くこと、書式を美しくすること、などをくどくどと説明して授業を終えた。
どうも例年より全体のレベルが高く、普段なら例年並みの学生が著しく遅れて見える。そういう学生が授業が終わって私のところにやってきた。
「先生、この課題って、テキストに書いてある文章を丸写しして、だ・である体に直すだけじゃダメなんですか。」
「ダメです。ちゃんと追加の情報収集もして、書かなくては。」
「えーじゃあ、他の参考資料も要るってことですか。」
「その通り!」
「ちぇーっ。」

いやいやいや、彼の口から「参考資料」なんて言葉が出てくるだけ、すごい進歩なんですってば。


2007年06月21日(木) いろいろびっくりしたこと(長文)

非常勤先3連荘の日。
そのうちどこかの先に行く途中、運よく急行に座れたのでほっとしたのもつかの間、どかっと隣に腰を下ろす若者。急いできたのか汗ばんでいる。ごそごそと大小の紙を取り出して、シャーペンで書付け始める。大きい紙は大学制定の解答用紙B4版。上2行に著作権の何々について説明せよ、など印字してある。小さい紙はどこぞのサイトからプリントアウトしたらしきもの@出所不明(つまりURL記載なし)。文面は著作権入門といった感じで、「著作権には何々権、何々権などがあり…」などが「ですます」体で書かれている。
彼はそれを急行に乗っている20分の間に書いてしまおうという寸法らしい。大学ノートを下敷き代わりにして、まず「著作権とは、」と書き出し、プリントアウト読む。また「創造物に対して発生する権利で云々…」と書き、しばしプリントアウトを読み「著作権には、著作財産権、著作隣接権…」と書く。なにしろ全体を理解していないので、作業は遅々として進まない。しかも風邪をひいたのか5秒ごとに鼻をすすり上げている。そのうちに冷や汗か脂汗か、額から汗がぽとりと落ち、ご家庭用のインクジェットの哀しさで、大切な大切なあんちょこであるプリントアウトの文字がジワリとにじむ。あわててそれを掌でぬぐう彼、哀れ、字はぐにゃりとにじみ、彼の手にはインクがべったりとつく。
よほどティッシュを貸してあげようと思ったが、そうしたらきっと「きみきみ、せめて全体を通読してから書きなさい、それから電車を降りて机のあるところで書きなさい」などとお説教してしまいそうなので、じっとこらえて、このありがちだがあってほしくない光景に目を背けていた。しかしどうしても気になることが一つだけあるので、こっそりと何度も彼の手で隠れたあたりを窺って、解答用紙に印字された大学名を盗み見た。ああ、果たして、そこに印字された大学名は、まさにこれから私が向かう先だったのだ。
降車駅に近づく頃、彼はやっと20分で10行のレポートを仕上げたようだ。ちなみに参考文献の記載なし。これこそが著作権侵害だとは、きっと彼は気づいていないだろう。隣に座っていたので同じドアから降り、同じタイミングで改札に向かっていたのだが、突然彼の姿が視界から消えた。振り返ってみると、駅のベンチに置いてあったマンガ雑誌を取り上げて、早速歩きながら読み始める*貪欲*な彼の姿があったのだった。ちゃんちゃん。
×××
これもまたどっかの非常勤で、必修なのに再々履修の4年生が数週間ぶりに出席。当然課題も全然提出していない。授業が終わった後にやってきて、「先生、課題はこれでいいですか」と差し出したのは、別の担当教員の形式によるもの(つまり去年の使いまわし)。ここだけ教えてください、このやり方も教えてください、ここだけどうしても今やって帰りたいんです、といって粘り、私はいろいろこの後の予定もあるというのに、結局30分時間オーバー。
個人指導はやぶさかではないが度が過ぎている。君は私の時間が無限にあると思っていないか。そう言うと「すみません、ほんとすみません、でもお願いします。」と食い下がる。その根気を去年、いや、せめて先月に出して欲しかったね。聞けば講義に出なかった間、教育実習に行っていたのだという。君は、教員が学生のことを心配しているとか、学生のことで心傷つくとか、そういうことを考えたこともないんだろうなと言うと「いや教育実習に行ってよくわかりました。これからはちゃんとやります。単位欲しいです。」と言った。
邪気のなさにあっけにとられる。
×××
またもどこかの非常勤先で。
ばたばたと時間が押してしまったので、帰り際に急いで次回の配布資料の準備をする。印刷機はともかく、帳合機の使い方がよくわからない。紙詰まりランプがついているので、開いてみるといつの資料だか判らないものが挟まっていた。取り除いてゴミ箱を探すと、見当たらない。よくみると印刷機がある小部屋のあちこちに余った紙が散乱している。壁には「プリント余部はダンボール箱に捨ててください」と書いてあるが、そんなものどこにもない。あきらめて部屋の外の紙くずかごに何回か捨てに行ったが、そこにプリントががさがさ捨ててある。ここは再利用をしないのだなと思いながら印刷小部屋に戻ると、小部屋のドアの裏にダンボール箱があるのを発見。これじゃ見えないよ(-"-)
そういえば壁にべたべたと印刷機の使い方やらエラーの処理の方法やら、所狭しと貼り付けてある。自分でやれってことですな。でも帳合機に関しては何も書いていないのだ。で、帳合機。全部セットしてボタンを押したが稼動しない。控え室の事務のところまで言って使い方を教えてくださいというと、若い男性が「ホッチキスっすか。使い方っすか。」と言う。最終的にはホッチキスなりで留めるんだからまあ、いいだろうと思って「そうです」というと、私には答えずそのまま隣の男性に振る。その後、仕事を振られた男性が歩いてくるのだが、当社比3.5倍ぐらいの速度(-"-)。のろのろと近づいてきた彼は、「えーっと」などとぶつぶついいながら、何とか機械を動かしてくれた。ホッチキス留めも出来た。
がたがたがたがた大げさな音を出しながら、束が吐き出されてくる。これなら手でやったほうが早いなぁと思いながら安心していると、ホッチキスが留まってないものが数部出てきた。彼はホッチキスの針を確認した後、留まってないものに関しては「まあ、なんとなく束になってますから…」と言った。それは、たとえばその場を取り繕うために、気を遣って私が言うことであって、君が言うことじゃないだろう。
まあ一事が万事その調子で、その後彼にホッチキスを借り、自分でホッチキス留めをし、印刷機および帳合機の後始末をし、結局予定より1時間遅くどこかの非常勤先を去ることに。帰り際に事務の女性に「では、失礼します。」と挨拶をすると、「ああ、さようなら。」…普通は「お疲れ様でした。」とか「ありがとうございました。」と言われるのだが、非常勤先の講師控え室で去り際に「さようなら」の一言で済まされたのは、初めての経験だった。
×××
またまたどこかの非常勤先での話。先週、教員の身分証明書の発行を申請していて、それを受け取りに行くことになっていた。ばたばたしていたので、窓口に受け取りに行ったのは、窓口終了時間の10分前。既にしまっていましたとさ、ちゃんちゃん。まだ開いていた隣の部署に聞いたら、全員早帰りしたらしい。飲み会ですかね。
×××
普段当たり前と思っていたことが、そうではないことがわかり、いろいろびっくりした一日だった。


2007年06月17日(日) オトナの社会科見学

自治体のお知らせに、東京都下水道局の施設の見学会の記事が載っていたので、のこのこと出かけていった。
下水道局といっても、水をきれいにするほうではなく浸水を抑えるほうの機能である。過去にも何回か同様の催しがあったらしく、以前の参加者のブログを事前に読んでみると、階段で地下何十メートルの奥底まで降りていったり、大雨の際に稼動する貯水槽の中を歩いたりできるらしい。
会場には催しもの用のテントが出ていて、風船が飾り付けられたりしているが、全体に質素な雰囲気。職員の人にニコニコと迎えられて、まずは敷地外にあるマンホールの中をスコープで覗いている様子を見せてもらう。直径20-25cm程度の管に破損がないか定期的に調べているという。もし修理が必要な場合は、道路を掘り起こして工事せざるを得ない。その後は、水圧体験。大雨で道路が冠水した場合に、水圧でドアが開かなくなる体験を長靴に履きかえて行う。もし自分の家のドアがこんなことになったらパニックだなぁ。
その後はいよいよ地下数十メートルだっ!と思っていたが、先日の雨の影響で底が汚れているというので、地下5階の途中まで。ここはいわば巨大なシンクで、底に排水ドレイン部分がある。あちこちで集められた雨水がシンクの横穴から流れ込み、ここでぐるぐると回りながらその下の貯水槽に流れ落ちる仕組み。貯水槽の水は2機のポンプでころあいを見ながらくみ上げられ、川に放出される。
あちこちに下水道局の職員さん達がいて、笑顔で親切に教えてくれる。地上に戻って、ロビー部分で模型を使った雨水処理のしくみや、落ち葉やゴミが側溝の排水口(雨マス)をふさぐことによる浸水・冠水の発生の様子の説明を受ける。その後、今日は入れなかった部分を含めた施設全体の紹介ビデオを見て終わり。
あー面白かった。自分たちが普段何気なく通行していている幹線道路のはるか下方にこんな巨大なものをが埋まっていたとは、オドロキ。難をいえば、丁寧に説明してくれる言葉の端々に専門用語や業界用語が含まれていたこと。塩ビ管(えんびかん:燕尾管??)、管渠(かんきょ:閑居??)とか時々「それはどういう字を書くのですか」と聞くことあり。
ビデオで出できた「水の容積は○○立米(りゅうべい:立方メートル)です。」というのもにわかには理解しがたかった。
全部終わって外に出ると、休憩所でペットボトル(小)の飲み物サービス。お子ちゃまには風船を職員の人が膨らませてくれる。アンケートに答えて、感謝の言葉と上に書いたような苦言を書いて、提出すると袋に入ったお土産まで貰った。お土産の中身はパンフレットの他、折りたたみエコバッグ、油を使わないダイエットレシピ集、お皿洗いの前に使う油ふき取り紙、メラミンフォームスポンジなど、環境、特に下水道にやさしいものばかり。なぜかダイソーの12色セットのペンも入っていた。楽しくて勉強になって、その上こんなにしてもらっていいのだろうか、これからはきっと下水を汚さないように努力するよと、感激しながら施設を後にする。
きっとこうやって私が日記で宣伝することも視野に入れての厚いもてなしなのだろう、ということで、ここで宣伝。

ビバ!下水管!汚すな下水管!オイルボールをなくせ!。

見学のあとは焼肉屋でランチおよびビール。ぷはーオ・ト・ナ。


参考サイト:ダイエットレシピ
http://www.gesui.metro.tokyo.jp/oshi/infn0284_5a3.htm


2007年06月16日(土) はしかその後

うわさによると関西から百日咳の波が押し寄せているとかいないとかだが、はしかによる臨時休講も一段落。基本的に前代未聞の出来事なので、非常勤先によって対応はさまざま。スマートなやり方は、休講期間1週間で授業期間延長なし補講は任意というパターン、どんくさいのは、はしかの症状を真に受けて休講期間10日間で曜日による休講回数に差が出て、対応にバリエーションが生まれてしまい、決定が遅れるパターン。休講するなら1週間単位で回数を合わせないとねぇ。
1週間単位で休みになったところは、1箇所は事務から自宅に電話、1箇所は専任教員と事務からメール、もう1箇所は専任教員からメーリングリストで事務からの文書を添付というパターンだった。だいたい非常勤講師が自宅にいることは稀なので、メールは希望者のみ登録しているのだが、一番確実。これらはどこも基本的に「補講不要だが、必要なら最大限協力」というパターン。
今回、10日間休みになった2箇所とも2回休講になったのだが、1箇所(以下甲)は休講発令と同時に、請われて教えてあった携帯電話に連絡があり、補講については追って沙汰するとのこと。休講あけて初出講のときは、教員室の目立つところに、補講に関して協議中である旨の張り紙がべたべたとあり、決定後は、事務の人が教員一人ひとりに学事日程説明と教員側の対応の聞き取り調査をしていた。しかしもう一方(以下乙)は、自宅に要領を得ない留守電が残り、詳しいご連絡はまた、と言ったきり何も連絡なし。他大学より遅れて休講期間に入ったのだが(その時点ですでに対応が遅い)、休講が明けても何の連絡もなし。出勤しても何も書いていないので、学生にもカリキュラムを短縮する旨を告げて授業をし、帰り際に控え室をのぞいたら、教員用のレターケースに「授業期間延長するからよろしくね。できないなら、夜でもやって(はぁと)」という通告がペラ一枚。しかも1週間以上前に会議で決まってるんですってよ。なんてアナログ。
授業期間1週間延長の後は、定期試験期間にはいってしまうので、収まりきらない場合は、甲も乙も8月に補講期間があるという。冗談じゃないっす(-"-)。非常勤先甲はその1回分は特別課題を出すとか代替手段があるというのだが、乙の場合は、事務のおにいちゃんに聞いても「さぁ、一応回数分やっていただくことになっているので…」などと要領を得ない答え。そんなことは百も承知。思わず「でも私の都合で休んだわけじゃありませんから。」などと語気を荒げる(←愚か者)。1回少なくてもカリキュラムが終わればいいんですよね、と言って終わる。この大学は、お給料は安いがおおらかで事務の人も手厚かったのでよかったのだが、今は昔の話ですな(しみじみ)
最近は、文部科学省や保護者への説明責任などがあるので、休講はほんとシビアなんですわ。でも不肖れいこな、今まで自己都合で休講したことはございませんのよ。
ちなみに、某大学は、休講発令と同時に授業期間の延長なし補講なしを宣言し、あわせて休講期間中の宿題を推奨していた。ところが当然その期間は構内立ち入り禁止で、図書館も閉鎖。やむなく他大学の図書館に大挙して押しかけたりして顰蹙を買っていた模様。当然休講明け初日は自分の図書館も大混雑だったんですって。ほっほ。


2007年06月15日(金) やっぱり狭い

非常勤先Bのあと、夜は全然異業種じゃない異業種交流会。
レポートの採点を済ませるつもりが、同じ部屋に居合わせたほかの人たちと話こんでしまい、全然はかどらず。窓の外が明るいので油断していたらあっという間に5時半近くになってしまう。異業種交流会の会場はdoor2doorで1時間強かかる場所にあるので、さっさと電車に乗るべきなのだが、どうしてもケーキ食べて一服したいので、例のケーキやに足早に駆け込み、コーヒーとショートケーキ。ごゆっくりどうぞといわれたが15分後にはお会計を済ませて店の外へ。15分でも充分リフレッシュするもんですな。時間通りに会場について、IT業界の動向など楽しくお話を伺う。企業のIT部門の体質は何年経っても変わらない。ひさしぶりにようこさんにも会えた。
懇親会の会場では4〜5人ずつのテーブルに別れて座るが、初対面の人も交えて楽しく話が弾む。主催者の一人はもともと夫の知り合いなのだが、何を思ったか私の旧姓を尋ねて「僕、最近結婚したんです。」と言い出す。お相手が私のごく近い分野の人だというのだが、彼女に私のことを話したら知らないと答えたそうなので、旧姓を聞き出そうという魂胆だった。彼女の年齢や経歴を聞いて「もしかして●●さんですか?」と聞くと、向こうがびっくり。彼女のことは20年前から知っている。結果的に、夫同士が知り合い、妻同士が知り合いということになり、狭い世界ですねぇと言い合う。
まあ知り合いが知り合いを呼んで集まっている交流会なので、狭くてアタリマエなんですけどね。


2007年06月13日(水) snake

非常勤先L。
麻疹休講の余波というかしわ寄せがじわじわと来ている感じ。予定していた単元の1/3は来週に積み残し。

構内にヘビが居る!というので見に行く。非常勤先Lは都心のど真ん中にあるが、構内は樹木や草むらも多いのでヘビがいてもおかしくはない。目撃証言によると、灰色がかった緑だという。
しばらく探していると、藪の裏をしゅるしゅると進んでいるところを見つけた。藪の裏は半地下のテラス部分なので、ヘビ本人は藪の陰を進んでいるつもりが裏から見ると丸見え。しかし藪に近づいていくと見失ってしまった。毒はないだろうが、藪の中からいきなり飛び出してきたらこわいなぁと思い、「やぶへび」という諺を思い出す。
いつの間にかヘビは半地下のテラスに飛び降りていて、陽にさらされながらテラスを進んでいる。細身だが、長い。おそらく私の身長ぐらいの長さはある。首は動かさずまっすぐに頭をもたげたまま、胴の辺りをくねくねと動かしながら進んでいくさまは、まさに「蛇行」。ときおり、チロチロと舌を出している。
近づいていくと一瞬のうちに身体の向きを変えて、反対方向に進みだした。しかし、ほどなく柱の陰の行き止まりに行き着いた。脳天気にヘビに向かうわれわれに、威嚇のポーズ。いかにもしゃーーーーーっっと飛び掛っていそうな気配で両者にらみ合ったまま1分あまり…

…こわくなったので、ニンゲンのほうが立ち去りました。

後で調べてみたら、青大将のようでした。無毒。


2007年06月11日(月) 祝・10周年

ネットに雑文を書き始めてから、今日でちょうど10年になる。
数日前に、そういえばそろそろかなと思って日付を確かめてから一人(物理的にも)小さな胸の中で楽しみにしてきた。

結婚して、初めて東京の親元を離れての地方暮らし、知り合いに宛てての手紙のつもりで書き始めたのがきっかけ。
それから外国暮らしして、帰ってきて、非常勤講師の仕事始めて、引っ越して、フルタイム労働始めて1年足らずでやめて、フランス語始めて、ここではつまびらかにしなかったけど実は夫が単身海外に半年行ってたり、考えてみるといろいろあったものだ。
その間にネット上で知り合いになって、リアルで仲良しになった人もたくさんいるし、音信不通になってしまった知り合いがHNをたよりに検索してメールをくれたりするのもうれしい。
ページの作り方、ネットとの付き合い方、ネットでの付き合い方も変わったし、そもそもサイトを置いてある場所もドメイン名も変わってしまった。もちろんその間コンスタントに書き続けていたわけではなく、すごく入れ込んでいた時期もあったし、あるとき「このまま日記をずっと書き続けるのか」とゾっとしたのも確か。ブログ形式にはなぜか慣れない。読むことは苦にならないが自分が書くことを考えると違和感がある。多分、今のスタイルのまま、オールドファッションのテキスト中心のページを続けていくのだろう。
今は、生活の一部として私のいる場としてここがあるのがうれしい。場を提供してくれるgeocitiesさん、enpituさん、teacupさん、ありがとう。

それからここを読んで下さっている皆さま、いつもありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。


2007年06月08日(金) もりだくさんの日

非常勤先Bで健康診断実施。
非常勤講師にももれなく受診の権利があるのでありがたい。ただ、6月は誕生月でもあるので自治体の健康診断もある。非常勤先では胃のレントゲンまでやってくれるので、毎年この時期2回受けている。もしかして検診好き??
検診車が2台来ていて、胸部のレントゲンを撮ってから、胃のレントゲン。ちょっとおそめの時間に行ったので、それぞれ3〜4人ぐらい先客がいて外で待つことに。検診車には巻上げ式の日よけがついていて、その下に折りたたみ椅子を置いてくれているのだが、待っている間に日の傾きは変わり、顔に日が当たり始めるので椅子をずらしたり背中を丸めたり。
バリウムを飲んでの胃レントゲンは、最初の頃はまあこんなもんかと思いながらやっていたが、回を重ねるごとに苦しかった思い出が複合効果となってよみがえって来る。涙目になりながら終了。その後は検尿、身長、体重、視力、血圧、採血、眼底調査、心電図、聴力と続き、希望者は内科検診を受けられるところをパスして終わり。内科検診は皆がパスしているのでお約束のようにパスしてしまったが、受けてもいいんだよな、もちろん。身長は数ミリ伸びていたような気がする。視力は右が0.7、左が0.9。

お昼は2駅先まで移動して銀行時代の先輩女子とランチ。小さな雑居ビルの穴場的和食の店に行く。何しろ、前後にドアのついた2way形式のエレベータが、廊下とビル入り口とエレベータホールをかねるほど狭い。中は意外と広くて落ち着く雰囲気。お料理が出てくるまで少し時間がかかったが、待った甲斐あって、炊き合わせ、焼き物、天婦羅、汁椀、香の物、雑穀入りご飯、すべておいしかった。
最近、Excel入力のバイトをしたそうなのだが、雇用主の指示したファイルレイアウトに疑問があるといって、いろいろ質問される。話を聞くと雇用主がExcelの機能を知らずに、ただの枠だと思っている節がある。彼女はWindows3.1が世の中に出回る前に出産退職してしまったのだが、昔リレーショナルDBやSQLをいじっていただけあって、途中で「あーそうか1行1レコードなのね!それでキーでソートすればいいんだわ。」などと自己解決した模様。

その後、電車で爆睡しながら都心へ。某研究所のオープンハウスへ。非常勤先で教えたことのあるポスドクさんがディスカッションのパネリストになっていたりして、感慨深い。若い人はどんどん巣立っていくなぁ。私は経験をつんだだけでポジション的には何も変わっていないよ。ディスカッションは満員御礼で聞くことが出来ず、ポスターセッション会場に行って知り合いと一緒に会場内を回る。といっても会場でサービスされていたコーヒーを片手に、縁日か文化祭のように無責任にちらちら見て回るだけ。ここは去年もオープンハウスに来ていたので、あの研究はこうなったのねとか定点観測的でもあり、目新しく面白いデモや展示物もあったが、大半はさっぱりわからない。夫の同業者に会って話をしたり、「全然異業種じゃない異業種交流会」のメンバーを見かけたり、お釈迦様の手のひらにいることを実感した数時間。
その後ムリに知り合いをお茶に誘ってしばし休憩。

その後、歌舞伎町近くの韓国焼肉の店へ。「ランチ仲間のたみちゃん」と「遅れてきた青年」とフランス人の友だちを、夫の研究室に来たフランス人に紹介しようという集い。遅れてきた青年は時間通りに現れたが、駅から走り通しだったらしくしばらく息を切らしていた。あいにくフランス人の友だちは都合が悪くなってドタキャン。
日本のキットカットはいろいろ種類があってすごいとか、町中に間違ったフランス語が溢れていて面白いとか、フランス語の悪口やスラングはすごく過激なのに、日本の悪口はソフトだとか、そんな話をする。2時間おおいに肉を焼いて喰う。下味の塩が効きすぎだが肉自体は旨い。その後、ホストが溢れる歌舞伎町を抜けて新宿駅まで。お水のおねーさんたちの姿は見えず、ひたすらホストホストホスト。同年代のたみちゃんと時代は変わったわねぇと言い合う。

はー長い一日だった。


2007年06月07日(木) 世も末の学生さん。

はしか休講明け。
非常勤先Tは2週間ぶりなので魂が抜けた学生さん多数。学生さんには悪いが、日程を変更してまで律儀に当初予定の単元をこなしても多分あまり効果はないと思うので、大鉈をふるってカリキュラム変更。
例年、わざと少ない情報を与えて課題をやらせて学生さんの気づきを待つ、というパターンにしていたのだが、その時間の余裕はないので転ばぬ先に杖をじゃんじゃん渡す。方法を教えてからやらせたほうが間違いは減るし学生さんにも好評なので効率的といえば効率的。だが苦労して身につけたことではないので、早晩忘れ去られてしまう可能性もあり。

授業後に集めたコメントカードで腰を抜かす。悪かったこととして「(注意できない自分も悪いのですが)近くの席の人のイヤホンからシャカシャカ音が漏れていてうるさかった」というご意見が複数。DVDを見せたのだが「前の人がずっと髪の毛の手入れをしていて画面が見えにくかった」というご意見が1つ。思わず髪のお手入れをしてしまうというのは、DVDを見ているときは板書を写す必要がないので手持ち無沙汰なのだろうからなんとなくわかるが、授業中にイヤホンからシャカシャカ音が漏れるって、世も末だ。

笑い事じゃない学生さんの実態↓

▼ レポート作成初心者にありがちなこと
http://power2ch.blog85.fc2.com/blog-entry-19.html


2007年06月04日(月) おばばランチ

非常勤先で一緒になる講師仲間の女性と、この春まで事務のパートをやっていた女性と、3人で優雅なランチ。二人とも一回り以上年長で、ともに成人したお子さんがいる。
11時に新宿の西口交番前で待ち合わせ。新宿を乗換え駅として機能的に使うことには慣れているが、ランチといわれても戸惑ってしまう三人なので、とりあえず駅前からシャトルバスに乗って西新宿のホテルへ。ホテル内の寿司店に入ると、50〜60歳代のマダムたちが、優雅にかつ盛大に飲み食いをしていた。ビールで乾杯して、女性むけに彩りも華やかなちらし寿司を食べ、お茶を何杯もお代わりして、さらにコーヒーラウンジに河岸を移してしゃべるしゃべる。コーヒーはお代わり自由で3杯ほど(笑)
人生経験豊かな二人から、職場のいじめとか出世競争とかいろいろときな臭い話を聞いて驚いたり呆れたり。

たまにはこんな日もいいわね。
しゃべりつかれたので、夜はデパ地下名産展で買った秋刀魚姿すしと太巻き。


2007年06月03日(日) 文字と画像

最近お引越ししたお友達のおうちへ、近藤典子収納本を持って参上。収納発展途上のおうちってワクワクする(笑)。
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先日映画のクィーンを見たついでに、ずっと前に書いたロンドンでの半旗についての日記などを読み返してみた。今になってみると、画像をほとんど使わずに一生懸命見たことを伝えようとしているのが、却って新鮮に思える。
今なら携帯でとった画像を簡単にblogにアップしていただろうことも、その当時は、デジカメは大きい、回線速度は遅いということで、画像をページに上げるというのは結構な手間だった。百聞は一見にしかずの逆を行っているが、その分文章で勝負せざるを得なかったのだなぁ。
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特に猫好きではないけれど、最近気に入っているblog。これは画像なくしては成り立たない。

まこという名の不思議顔の猫
http://scomu.jp/makocat/


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