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2006年06月26日(月) 数学(^^;

私はほとんどが文系の学生さんという相手に日夜働いているわけですが、先週、とある授業で学生さんたちにある率の出し方について説明をしたあと、「じゃあ、実際に手を動かしてやってみてください」と言いました。ひとつはb/(a+b)、もうひとつはb/(b+c)。しかもあらかじめbと(a+b)と(b+c)の数値はそれぞれ24、50、60と、超わかりやすい正数が与えられています。はじめにa,cそれぞれの値をバラさせたのが悪かったのか、フリーズしてると思ったら何もしないうちに見る見る学生さんたちが真っ白に燃え尽きてしまいました。あてて答えさせようとしたら、3人ぐらいパスした挙句やっと答えてくれた人が、「えーと、48%と40%…で、合ってますか…」
授業後に感想を読んでみたら「今日は久しぶりに数学をやった」「数学的な頭を使ったので疲れた」「公式は昔から苦手だった」などなど、すっかり彼らは数式から縁遠い人達になってしまったようで、かなりパニックな数分だったらしいです。あのーこれ、数学っていうか単なる分数なんだし、公式云々というほどのものでもないんですが…。手が止まっていた学生さんたちは、約分すらままならなかったようです。
その前日は、「関数」という言葉を出しただけで真っ白になっている学生さんの集団を見ました。なんらかの入力をなにやら処理してなにかを出力するんだから自動販売機がそうだし、人間の身体だって食べたものを別のものにして出すんだから関数ですよ〜なんて話をしたんですが、同じく「数学は昔から苦手でした」とか「数式を見るだけで頭がこんがらがります」とかさすが文学部なコメントが並びました。たいしたことやってないんですけどねぇ、もう体が受け付けないみたいですね。うーん。


2006年06月19日(月) 中島みゆき聞き放題やほー

なんだか理由と全貌がよくわからないのだが、Yahooミュージックで中島みゆきの曲が無料で聞ける。このコンピレーションCD自体は6月14日にリリースされていて、つまりすごく太っ腹な宣伝。視聴どころではない。
それと同じ曲順曲目で他歌手によって歌われている同名CDがあるらしい。こっちの話題づくりのためなのかな。
このデータをこっそり自分のHDにしまうにはどうすればいいんでしょう??


中島みゆき「元気ですか」(7月12日まで公開)
http://station.music.yahoo.co.jp/channel?c=791604222


2006年06月15日(木) GETAで下着を探す

某所で冬香が着るような白いスリップと見まがうようなキャミソールをTシャツの上に着ている娘っ子を目撃した人が、日記でそれを書いてわいわいと騒ぎになっているのだが、さてそんな画像が見つからないものかとキャミソールの通販サイトを見ていたところ、面白いものに遭遇した。
通販サイトなので、当然商品が検索できるのだが、よく見るとPowered by GETAとロゴが入っている。このGETAというのは正式には汎用連想計算エンジン(GETA)といって、詳しい仕組みはともかく、文書間の単語の類似度を測って、人間が考えるよりはるかに精度高く似たような検索キーワードを提示してくれるものである。普通人間が思いついたキーワードをどんどんand検索するとあっという間に手詰まりになってあっというまに0件になってしまうのだが、GETAが提示したキーワードは組み合わせ自由で、入れれば入れるほど検索の精度が高まってくるという。類似商品を探すのにも強力な力を発揮する。
ちなみにGETAが提示したキャミソールに関するキーワードは以下の通り。

キャミソールセット
ホルターネックキャミソール
ティアードキャミソール
ブラトップ
ホルターネック
プリントキャミソール
ホルター
のぞく
女度
モテ
キャミソール
レースプリント
クロスデザイン
深く
無地
レースキャミ
まとう
ティアード
お花畑
プリントブラウス
チャーミング
アリ
シフォンプリントキャミソール
価値
引締め
カットソータイプ
インナーキャミソール
狙え
キャミソールタイプ
ブラウスセット

これらのキーワードを組み合わせて「まとう」「のぞく」「狙え」などのアグレッシブな動詞とか、「女度」「モテ」など若い皆さんの専門用語などが並んでいて非常に興味深いであります。で、逆にキーワードを少なく、たとえば「深く」などだけを選ぶと、キャミソールに限らず、奥行きが深く設計された収納家具とか甲を深く覆うミュールとか深く開いたデコルテを飾るペンダントとかいろいろな商品が出てくるので、気を抜けません。


参考サイト:
通販.ne.jp http://tuhan.ne.jp/
GETA http://geta.ex.nii.ac.jp/


2006年06月14日(水) 下世話な詮索?

非常勤先Bに同時期に着任した、非常勤仲間の語学の先生♂は出身が非常勤先Lで、そんなことから言葉を交わすようになった。まあ自分よりはずいぶん年下の人だろうなと思っていたのだが、先日非常勤先Bで久々に再会。曜日がずれていてしばらく会えなかったのだが、今年度から変わったのだという。久しぶりに会ったら、めがねはコンタクトに変わり、数年前は青年という雰囲気だったのが体型も微妙に壮年ぽくなり、事務の人に聞いたら「ご結婚なさったんじゃないかしら」という話。なるほどなるほど。
でもって今日、非常勤先Lの門の前で信号待ちしていたら向こうからその先生がやってきた。横断歩道ですれ違いざまに「あれ、今日はこちらですか。」と挨拶すると「僕、ここの専任になったんです。」「あ、じゃあ毎日ですね。」「毎日です。」という会話を交わした。
あーそうかー、専任になったんだ、そりゃよかったなー、と思いつつ早速Webで職位をチェック(←悪趣味)。助手だった。うわー。思ってたよりもっと若いのかなー。


2006年06月09日(金) 怒らなかったじょ。

先週とは打って変わって気分がよくなったので、平常心に戻って授業。学生さんも「先週の先生怖かったー♪」とか軽口を叩くぐらいなので機嫌よくみえたのだろう。
前回叱った学生は「今度から真面目になります」と書いてきたので、来るつもりなのかと思ったら来なかった。でも、これでもう来ないだろうと思ったらひょっこり来るのかな。授業中はくじびきで決められた席順に座っているのだが、面白いのことに連鎖反応なのか彼の周辺が4人ぐらいごっそり休んでいた。たまたま近い席に座ったもの同士シンパシーを感じたのか、それとも彼を叱られているのを見て怖くなって出るのをやめたのだろうか。謎。


2006年06月08日(木) おーぷんはうす

非常勤先Tのあと、都心部へ移動して某研究機関でオープンハウス。基調講演が2件あってどちらも面白そうだったので、それら目当てに行ったのだが、パネルセッションやデモもなかなか面白いものがあって、予想以上によかった。
基調講演は1件目は流行の大物で、いかにも話しなれている様子。時々笑いを取りながら、ときどき眼からうろこなトピックを小出しにしながら、面白いけれど結局何を伝えたかったのかはいまひとつ明確にならないまま時間が来てぴたりとやめて終わり。別に声高に何かを主張する必要は無いんだな。低いテンションのアカデミック漫談という感じで大変興味深かった。基調講演のもう1件は私にとってまさに「明日から授業で使えるネタ」満載。講演者は受けを狙っているわけではないのに話しぶりはウィットに富み、ところどころ聴衆の笑いも起こり、緩急織り交ぜて淡々とかつ自信を持ったデモや説明などが大変に心地よかった。
講演2題の間の休憩中にわさわさ動いているところを、ここで事務職として働いている知人に見つけてもらい一緒にパネルセッション会場などを少し歩き回る。他の人からはどう思われているかはわからないが、われわれの感覚では私と夫の分野は全然別だと考えている。が、この機関に来ると夫の文脈の知り合いはいるわ、私の文脈の知り合いや同業者はいるわ、オープンハウスを仕切っている人は非常勤講師仲間(という言い方は失礼だけど)、結局同じくくりなのねと思い至る。というわけで夫の研究仲間に会ったり、自分の文脈でありながら初対面名の人を紹介してもらったり、案外忙しいのであった。
講演のあとまたパネルセッションとデモを見て、その後非常勤先Iへ。時間ぎりぎり。地下鉄だと乗換えなどが面倒なので却って遠回りなので徒歩。最寄駅からまた歩くことを考えると、30分ぐらいなら歩いたほうがいい。


2006年06月05日(月) 緊急自動車発動

ご存知のように(笑)、私の住んでいるマンションは消防署から徒歩3分。家の前を通る幹線道路をはさんで斜め前にある。
昨夜半頃、「ぐしゃ」と鉄がぶつかるような鈍い音がしたような気がした。急ブレーキ音も聞こえないので、事故とは思わずそのままやりすごしていた。あまりに部屋が蒸し暑いので窓を開けに行った夫が、「消防車がずいぶんのんびりしている」と言っている。点滅灯をまたたかせながら信号待ちしてるというのである。「へぇ〜」などと聞き流していたら、「あ、家の前で事故なんだ」と夫の声。
ベランダに出て本格的に道路を見ると、うちの前の横断歩道の脇に、3車線道路の2車線をふさぐ形で横断歩道と平行に(ゼブラゾーンと垂直に)ワンボックスカーが止まっていた。そういえばさっきサイレンの音がしたが数秒でやんだような気がしたのは、出動したとたんに現場到着したからか。実に出動距離100メートル。
あとから、そういえばそういえばと思い当たることが続々と出てくる。物見高く見に行くほどの衝撃ではなかったものの、衝突音とかサイレン音とかがどのように聞こえたかというのは案外覚えているものだ。おかしいな?と思うがそのままやりすごしてしまうことって、あるものだと感心した。
負傷者はすでに救急車に収容されたらしくしばらくして出て行った。警察と消防とで手分けしててきぱきと現場の交通整理と現場検証と後片付けをやっていた。いつもながら大変なお仕事である。幹線道路は夜半に入って大型トレーラーなどの通行が多くなってくる。一時的にこちら側は1車線、反対車線は2車線になってしまっているので、事故現場近くになってからの車線変更で混乱しているが、それでも警察の交通整理のおかげで、さらに事故が起きるような事態にはならないのだな。
当然のことながら朝は何事もなく車は走っていて、夜中の彼らの尽力に思いを馳せる。


2006年06月03日(土) 怒ったじょ。

今年度に入ってから、怒りの虫がどこかに行ってしまったれいこな先生であるが、最近疲れがたまっているのとグダグダな学生さんのあまりのグダグダぶりに怒り心頭。私は偏差値で言うと60後半から50までの間でくっきりと輪切りされたいくつかの層の大学に行っているのだが、当然、偏差値が低いところに行けばグダグダな学生の比率は高まるものの、上位大学にもグダグダな学生はいるし、下位大学にもまじめでよくできる学生はいる。この子ならもっと上の大学にいけただろうにと思うケースもあり、なんでこいつがこの(上位)大学にもぐりこめたんだ??と思うような奴もいる。結論としては、どこの大学でも筋金いりにグダグダな子はどこまでいってもグダグダだ、ということを思い知っただけなんだけど、それを4月の頃は期待しないでいたのが、最近欲をかいて期待して、それが怒りにつながってしまったらしい。というわけで各層の大学で怒りを見せるれいこな。

昨日は下位大学1年生を相手に演習3コマ連続。各クラスに補助学生として上級生が1名付くのがだが、作業中はべったり教えてもらっているくせに、説明部分に入るとおしゃべりに興じたり、ネットで遊んでいたりする学生がいる。授業を気軽に休んでおいて休み中のキャッチアップもせずに、補助学生に頼りっぱなしの学生も多い(補助学生が親切すぎるのも問題ありだと思うのだが、これは彼らの大学のカルチャーなのかもしれないのであえて口出ししない。)さすがに腹に据えかねて各クラスごとに一回ずつ、「補助学生は真面目にやっても出来ない学生のためにいるので、遊んでいる学生にはサポートしない」と叱る場面あり。
3コマめは比較的まじめな学生が多くあまり問題ないのだが、一人いつも補助学生に教えてもらっている男子学生がいる。あまりにも教えてもらう頻度が高すぎるので学生の画面を見てみたら、ちょろちょろとネットで遊んでいる。これじゃできないのも当たり前である。そのうち画面がモニターされていることに気づいたらしくネットで遊ぶのをやめた。次に、5分間あるサイトで自由に調べ物をするように指示したのだが、各自がそれぞれ画面をスクロールしたりしている中、彼だけ不自然に画面に動きがない、本人を見たら下を向いているので、近づいていってみたら頬の両脇に白いコードがたれていた。iPodですな。しばらく黙って脇に立っていたら、ふと顔を上げてびびりながら小声で「申し訳ないです」を繰り返す。「ね、わかってる?」と何回か静かに低い声で(きゃー)問うてその場はおしまい。
その後も様子を見ていたら、やはりイヤホンは耳から外れていないし、授業後は配られたプリントをおいたまま真っ先に部屋を出て行った。これはふて腐れてもう次回から出てこないだろうと補助学生と話し合っていたのだが、毎回提出させている授業後の感想メールは届いていて、中を読んだら「今度から真面目になります」と書いてあった。理解不能。彼の動きが止まったのは、怒られてしゅんとなったせいなのか?姪が2歳ぐらいの頃を思い出す行動だ。


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