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2003年03月31日(月) 春なのにお別れ。

一晩過ごした旅館に別れを告げて湯河原駅まで戻ってくる。駅前の大きな桜は一日の間に一段と花を咲かせていて、もはや満開である。駅前でお土産を買って、東海道線の普通に乗ることにする。またも首尾よく席を確保することができ、今度は海側を眺めながら帰途につく。地図で見ると、電車は真鶴岬の内側通るので、湯河原から真鶴あたりは山の中を通り、根府川駅あたりからしばらく海沿いに進むことになる。
根府川駅は駅前には何もないようなひなびた駅で、目の前にさえぎるものなく海を臨むことができる。風光明媚とは、この景色のためにあるような言葉である。こんなところで風に吹かれながら朝な夕な海を眺めて暮らしたら、どんなに心楽しむことだろう。別荘なんて贅沢なことは言わないけれど、このあたりにアパートの一室でも借りて、週末を気ままに過ごしてみたい。
そんな妄想もつかの間、小田原あたりから海も見えずただひたすら眠ってすごす。行楽客の姿もまばらになり、するめとビールの残り香がする車内に、新人研修に向かう途中なのかスーツケースを持った新社会人や、営業途中のサラリーマンの姿が目立つようになる。私も途中駅で降りて温泉饅頭を手に職場へ。一応契約上最終の出勤日になるので、簡単に後片付けをしたり、ご挨拶をしたり。2ヶ月ちょっとという短い期間だったが、振り返ってみれば短いなりに思い出や歴史などがたまるものである。はじめる前はずいぶん迷ったが、今となってみると、人脈も世界も広がったし、やはり引き受けてみてよかったと思う。人生何一つ無駄なものはないのだなぁ、としみじみ。


2003年03月30日(日) 春うらら

正午近くに最寄駅から地下鉄に乗って、東京駅経由東海道線で湯河原へ向かう。春うらら。乗換え案内から逆算して時間ぴったりの地下鉄だったので、東京駅でちょっと走る。東海道線の二人がけの空席に無事滑り込み、出掛けに思いついてかばんに放り込んでおいたバナナを食べる。バナナは新橋に到着する前に食べ終わってしまい、食べ終わってから皮をもてあます。時折沿線に見える桜は五分咲程度。
日曜日とはいえ、車内はほとんど満席に近い。途中、平塚や大船で降りていく人も多いので必ずしも行楽客ばかりとはいえないが、やはり春休み中だと実感する。小田原を過ぎたあたりからぐっと旅行気分が増してくる。海岸側を背にして座っていたのだが、空席も増えてきたので、海を見渡せる方に移動する。湯河原や熱海に行くときは、夜の社員旅行か踊り子号に乗っていたのだろうか、小田原を過ぎてからすぐに真鶴、湯河原のような気がしていたが、意外と途中駅がある。それらの駅に停まりながら電車はのんびり進んでいく。真鶴の手前でぐっと海に面して開けたあたりがある。線路は高台にあり、下を見下ろすと漁師町である。海も空も青く、山にはみかんの段々畑が広がっている。大きく曲がった坂道のわきに大きな桜の木が枝を広げていて、今にも自転車に乗って誰かが坂を降りてきて、桜の木の下を潜り抜けていきそうな、そんな景色に心奪われる。
す、住みてえ(-"-)!


2003年03月29日(土) 昨日の話ですが。

現在の職場は今月いっぱいで終わり。夜は職場の都合のつく人たちと飲みに行った。もともと私物もあまりないのだが、一応身辺整理などをしながら夜になるのを待つ。帰り支度を始めたところ、周囲の人たちに動きがあり、「?」と思っていると、目の前にピンク色の包みが。なんとみなさんから記念品をいただく。ALESSIのティーストレーナ、かわいい。
4人で飲みに出るが、金曜日なので町はオヤジであふれている。ちょうど送別会の時期なのか、目当ての店はどこも満席。仕方がないので空いていそうな初めての店に適当に入る。近頃ありがちな、和風創作料理&個室風の店である。どこも満席だったと思えないほどしっぽり落ち着いて、期待したより料理もおいしく話もはずんで終電を逃す。
ターミナル駅からタクシーに乗ることにして、列に並ぶ。小型車の列と普通車の列とある。一人なので小型タクシーを待つが、当然、小型車の来る頻度は少ない。どんどん捌ける普通車の列を横目にじっと待つ。やっと私の番が来て、ふとドアに貼られた初乗り料金を見ると、あれあれ?普通車である。運転手さん間違えたのだろうか、確信犯だろうか、面倒くさいのでそのまま普通車に乗った。長い待ち時間をかけて普通車に乗っていれば世話はない。年度末だがもう工事は終わっているらしく、あっという間に自宅着。
今朝はやや宿酔気味。惰眠をむさぼる。


2003年03月28日(金) 言外の意味

tenkoさんの日記によると、横浜美術館に行ったあとでおにぎりを食べたいのでおすすめのおにぎりをたべるのに適した場所(以下、「おにぎりスポット」)を教えてください、と案内所のお姉さんに聞いたら、気が利くことにおねえさんは「今日は横浜美術館は休みですよ」と教えてくれたそうだ。
tenkoさんの質問は、要するにおにぎりスポットを知りたいということなので、お姉さんとしては横浜美術館の近所で適当な場所を教えてあげればOK。質問には横浜美術館が休館であるかどうかは言及されていない。しかしここでtenkoさんが横浜美術館に行ってから、おにぎりを食べたいといっているので、横浜美術館に行く=横浜美術館で絵画鑑賞をする、という意図を汲み取って「横浜美術館は休みですよ」という答えをしているわけである。これを言外の意味とか意図推論 (implicature) といって、これが正しく機能すると気が利いていることになり、休館日であることを言わずにおにぎりスポットだけを教えたり、あるいはその逆だと気が利かない、あるいは余計なお世話ということになる。
なぜ急にこんなことを書いているかというと、実は修士論文のテーマがこれだったからなのだが、その意図推論の例題がそれがそっくりそのまま「『横浜美術館はどういったらいいのですか』『今日は木曜日なので休館ですよ』」というやり取りだったのだ。なので、これを読んだとたん意図推論というより既視感に襲われた私であった。


2003年03月27日(木) 春なのに。

朝、「まんてん」をたまたま見る。いつの間にか子供を置いて宇宙に行っていて驚いた。内容の陳腐さ(奇想天外さというのか?)も濃くなっている。宇宙から生身の人間が天気予報して何がうれしいか?という素朴な疑問が涌いて来る。
フランス語のクラスは最終回。春休みに入ったせいか出席人数が激減。進級テストは合格して、立派な証明書をもらった。これから2週間ほど学校は休みで、また次のクラスでがんばりましょうね!と思ったら、今のクラスからそのまま上に進級する人は意外と少ないことがわかった。大学生の人たちは新学期の新しい時間割の関係でこられないし、その他にも外国に行ってしまったり、別のクラスをとることにしたりで、結構ばらばら。
例の(どの?)職場は、契約更新しないことになったので、今月いっぱいで終わり。後任者に簡単に引継ぎをする。とてもまじめそうな人である。後任者の契約のため人材派遣会社の人が来ていたのでご挨拶。いろいろと無理をいって手続きをしていただいたので、今後ともよろしく、ということで。
とりあえず別れの季節である。


2003年03月24日(月) 新人さん。

四月から非常勤でもうひとつ行く先があって、今日は午後から新任者向けオリエンテーションが開催されるので、午前中家ですごして、お昼過ぎに出発。通勤経路はあらかじめ提出してあったのだが、あとから考えるに家の前からバスに乗って、ちょっと離れたJRの駅まで行くほうが早そうなのでそちらを選択。期末の月曜日のせいか道が込んでいて、ややあせる。乗り換え時にできるだけ走って、開始時間ぴったりに会場に滑り込む。それでも1時間かからない。
自分がいつもいっているところよりサービスも待遇もよいように感じる(給料はやや低い)し、教育に熱心に取り組んでいるように見える。始まってみないとわからないが、感触としてはこじんまりといい雰囲気である。たまたま一緒になった人が本務が同じところのフランス語の先生だというので、『私フランス語習ってるんです!』などと話を振ってみて、いろいろと話が弾む。帰りに近くのケーキさんの喫茶でケーキとお茶。コーヒー、紅茶が200円。ケーキも200円台が中心で、シュークリームはなんと120円。郊外という場所柄もあるのだろうが、それにしても良心的な値段である。15個ぐらいまとめて買っていく人もいた。お茶請けについてきたクッキーもおいしい。これは毎回寄るでしょう。


2003年03月23日(日) おのぼりさん。

北陸在住のゆみさんが春休みで実家に帰省するので都心で会いましょう、とお誘いがあった。北陸にいって7年以上、すっかり東京の生活に疎くなっているので、お台場へ行ってみたいわーというので、新橋で待ち合わせ。ゆりかもめにのってまずはお台場へ。普段車生活であまり歩かないゆみさんだが、軽くお茶をしてからヴィーナスフォートまで歩く。てくてく歩いてはお茶をし、歩いてはご飯を食べる。もちろんその間しゃべりっぱなし。新橋まで戻って汐留カレッタでお茶。どこもすごい人出である。しかもどこの店でもウェイターの応対に首をかしげる。このおのぼりさんの一日がまたWELLAに書かれてしまうのねぇ、というゆみさん。ええそのとおりです。


2003年03月22日(土) いまさら。

ハリーポッターのDVDを借りたので見た。いまさら、しかも第一作目。
まあ、よくできている、よく作られた映画だと思う。ハリウッド的イギリスの雰囲気も楽しんだ。主役の3人をはじめ子役の演技がうまいのに感心する。私はあのこまっしゃくれた秀才の女の子が好き。
夕方スポーツクラブに行こうとして、近所のコンビニが忽然と消えていた。もともと1軒あったところに、あらたに7-11が参入して売り上げが激減していたのだろうが、本当にあっという間に店はなくなっていて、残るは看板がはがされて陳列棚がなくなったただの事務所風空き部屋だった。私のひそかな野望、「シャッターの閉まったコンビニ」を見る機会はなかった。


2003年03月20日(木) 「でたらめ」と「いんちき」

最近、心の琴線にふれる言葉といえば、ダントツこの二つの言葉である。
でたらめ、いんちき。なんとすばらしい言葉であろう。


2003年03月19日(水) おうちご飯。

たづさんが在東京最終日なので、我が家でご飯。といってもありあわせのおかずで、おもてなしとは程遠いのだが、このまえなんちゃんにもらったうどん、ぱぴちゃんちからもらったお漬物、たづさんおもたせのヱビスビールで、まったり。最近の動向や、共通の知り合いの消息を聞いたり、楽しく過ごす。


2003年03月18日(火) 若者との飲み会である。

夫の研究室にいる留学生が母国に帰るというので、送別会に混ぜてもらった。昨日と打って変わってとても若い人々と飲み会。何しろ一回り以上違うのだ。そういえば、追いコン」とか「合コン」とはいうが、最近は「コンパ」という言い方ははやらないらしい。「半同棲している人たちも何人かいて、それが特別なことじゃないところが、私の世代とは違うなぁと思ったり、若者特有のジャーゴンなどを採集したり。パソコンをパソというのはなんとなく知っていたが、ノートPCを「のーぱそ」と発話するのを実際に耳にしたときは、おばさん新鮮だったわ。


2003年03月17日(月) プチ同窓会

京都からたづさん東京出張で夜上京。たづさんは年下ながら大学院の*先輩*である。同窓生であるなんちゃんとヤスとで、なぜか九段下で食事会。ここの店は偶然見つけた無国籍料理っぽいところなのだが、気取らないし、創意工夫された料理が低料金で楽しめる。4人でじゅうぶん飲み食いして、一人4000円足らず。こんどなんちゃんが結婚するので、いろいろと心境を聞いたり(笑)。既婚者男性二人が口をそろえて「結婚っていいよ。」「二人で暮らすって楽しいよ。」という。そういうことをさらりという彼らをうれしく思う。たづさんはこれから3日間、マンションのゲストルームにお泊り。


2003年03月16日(日) みせじまい。

たまに行っていた近所の店が来週いっぱいで店じまいするらしい。スーパーなんだかよろずやだかわからない店で、しかもおまけつきのコーラなどがキャンペーン期間を過ぎても大量にあったり、ペットボトル飲料が妙に安かったりしてかなり怪しいところだったのだが、野菜は農家と直接契約していて、なかなかおいしかったので夫などは愛用していた。他にもいくつか支店はあるらしいので、かなりの在庫が支店に移ってしまったあとだったが、在庫処分とかでしょぼい品揃えのものをいくつか買いだめする。


2003年03月15日(土) らーめん

うちの近所は、ラーメン激戦区のはざまに位置している。この前の日曜日に行ってみたかったラーメン屋がしまっていて悔しい思いをしたので、今日こそは、と行って見る。平日の夜などは行列するらしいのだが、まだ混む時間帯ではなくすぐにありつくことができた。お店全体が湯気に包まれている感じ。いちばんシンプルなのを頼んで、トッピングでゆでたまごともやしをつけてもらう。私はラーメンにはあまり詳しくないが、自分の好みとしては塩ラーメンがいいらしい。背脂がたっぷりと浮いているのも好きだなぁ、と思って目の前に運ばれてきたラーメンをみたらそのままだったのでうれしく箸を進める。はふはふずるずる食べて大満足。


2003年03月14日(金) ホワイトデー

ホワイトデーといってもほとんど関係なし。職場の近所の和菓子屋さんが大賑わいしていたのは、ホワイトデーのせいか。
久しぶりに歯医者さんの予約。以前治療したあとが劣化してきて美しくないので、つめなおしてもらう。子供のころから歯は大事にしなさいといわれていていたが、結局この体たらくである。不思議と虫歯で痛い思いはしたことがないのだが、メンテナンスには時間とお金がかかる。ホワイトデーより、白い歯のほうが大事である。そういえばキシリトールガムは毎食後欠かさず噛むぐらいならば本当に虫歯予防に効くらしい。


2003年03月13日(木) あと二週間

フランス語の授業は、あと残すところ4回。うち2回は進級テストに充てるのだという。授業の進度についていっている自信はあるが、テストと聞くと急に頭の中が空になっていくような気がする。


2003年03月12日(水) 今日の至言

旅立ちの春である。新しい世界へ向かって羽ばたく人、より大きなステップを望む人、そして地に足のついた生活を堅実に守り着実に前へ進んでいる人、それぞれに苦労があり、努力がある。自分の周囲のそういう人たちの話を見聞きしたせいか、なんだか楽ばっかりしたいと思って実際楽な人生を歩んでいる自分が、この先何の保証もないラッキーをただ享受しているだけの、よくないものに思えてきた。
元同僚のたみちゃんとお昼を食べながら、その話をする。「なんかねぇ、私このまま人生の上澄みばかりすすって生きていていいのかしらって思うのよ(ため息)」自分でも思い上がった言い草だと思っていると、たみちゃんは「いいんですよ、世の中にはそうしたいって思っている人がゴマンといるんですから、そうできる人はそうすれば」と言った。その言葉に励まされて「そうかー。…ま、いっか!ぼうふらがわくまで上澄みすすってれば!」というと、たみちゃんはまた、「そうそう、そうですよ。それにちょっとぼうふらが涌いた水でも、ちょっとずつ飲んでいれば耐性がついて強くなるって。」
よーし、ぼうふらがわいても飲み続けるぞ。


2003年03月11日(火) しょーろんぽーな午後

大学時代の友人たち+恩師と久しぶりに集まって、会食。
本日の主賓が小籠包が食べたいというので、小籠包がおいしい店に行く。普段からメールをやり取りしたり、たまには一部で集まったりしているが、全員が集まるのは何年ぶりかで、3時間ほどしっかり食べてしっかりしゃべってきた。あー楽しかった。晩御飯は満腹すぎて入らず。


2003年03月10日(月) チェーンメール

元同僚だったインド人、まの字さん(仮名)は非常にまじめでストイックで礼儀正しい人である。ところが本日その彼からジョークメールが転送されてきた。一瞬ウィルスかと思ったが大丈夫そうなのであけて見ると、「通常、私はこの手のジョークはフォワードしないのですが、これはとてもクールだと思ったので…。」という主旨のコメントがついていた。私もこのジョークメールは結構いけてると思うので、(無断)転載して日記とかえさせていただきます(というより手抜き)。

A Guy Stranded Way to Long! :)

Ed finally decides to take a vacation. He books himself on a Caribbean cruise and proceeds to have the time of his life - until the boat sank.
He found himself swept up on the shore of an island with no other people, no supplies... Nothing. Only bananas and coconuts.
After about four months, he is lying on the beach one day when the most gorgeous woman he has ever seen rows up to him. In disbelief, he asks her, "Where did you come from? How did you get here?"
"I rowed from the other side of the island," she says. "I landed here when my cruise ship sank."
"Amazing," he says. "You were really lucky to have a rowboat wash up with you."
"Oh, this?" replies the woman. "I made the rowboat out of raw material I found on the island; the oars were whittled from gum tree branch I wove the bottom from palm branches; and the sides and stern came from a Eucalyptus tree."
"B-b-b-but, that's impossible," stutters Ed. "You had no tools or hardware. How did you manage?"
"Oh, that was no problem," replies the woman."On the south side of the island, there is a very unusual strata of alluvial rock exposed. I found if I fired it to a certain temperature in my kiln, it melted into forgeable ductile iron. I used it to make tools and used the tools to make the hardware."
Ed is stunned.
"Let's row over to my place," she says. After a few minutes of rowing, she docks the boat at a small wharf. As Ed looks onto shore, he nearly falls out of the boat.
Before him is a stone walk leading to an exquisite bungalow painted in blue and white. While the woman ties up the rowboat with an expertly woven hemp rope, he could only stare ahead, dumbstruck.
As they walk into the house, she says casually, "It's not much, but I call it home. Sit down please; would you like to have a drink?"
"No, no thank you," he says, still dazed. "Can't take any more coconut juice."
"It's not coconut juice," the woman replies. "I have a still. How about a Pina Colada?"
Trying to hide his continued amazement, he accepts, and they sit down on her couch to talk.
After they have exchanged their stories, the woman announces, "I'm going to slip into something more comfortable. Would you like to take a shower and shave? There is a razor upstairs in the cabinet in the bathroom."
No longer questioning anything, Ed goes into the bathroom. There, in the cabinet was a razor made from a bone handle. Two shells honed to a hollow ground edge are fastened on to its end inside of a swivel mechanism.
"WOW! This woman is amazing," he muses, "What next?"
When he returns she greets him wearing nothing but vines' strategically positioned and smelling faintly of gardenias. She beckons for him to sit down next to her.
"Tell me," she begins suggestively, slithering closer to him, "We've been out here for a really long time. You've been lonely. There's something I'm sure you really feel like doing right now, something you've been longing for all these months. You know..."
She stares into his eyes.
He can't believe what he's hearing:
"You mean---", he swallows excitedly, "---I can check my e-mail from here..?"


2003年03月09日(日) 「ラディッシュ、しるぶぷれ!」

金曜日は在宅勤務にして、土曜日はスポーツクラブにいったほかほとんど外出せず。気の進まない作業をしていたので、テレビをよく見た。NHKで鬼束ちひろのドキュメンタリーをやっていたので、それも見た。なんかやっぱり天才らしい。苦労して搾り出しました、というのとは程遠く、そして未だぜんぜん行き詰っていないそうである。歌姫というなら宇多田ヒカルもそうだが、彼女の場合は生育環境や血筋ゆえの早熟な秀才というイメージだと思う。
さすがに丸二日間休んだので、ずいぶん気力が復活した。思い立ってずっとほってあった浄水器を取り付けることにする。我が家ではシンク下の水道管の途中にかますタイプの浄水器を使っているのだが、これは新らし物好きの健康おタクである母に薦められた外付けの浄水器である。これを通すとすばらしい魔法の水になるらしい。ところが、出水と入水の二つに分かれた水道管にかますジョイントをいつの間にか捨ててしまったらしい。これがないことには既存の浄水器をはずせないので、結局そのまま、古くなった浄水器を通った水をさらに浄水するというわけのわからない状態になった。月曜日に手配予定することにして、シンク下のものをほとんど出して呆然とする私。そのまま戻すのも悔しいので、大掃除の時もしなかったシンク下の整理をした。秋にすばらしいクリスティーナのなべを買ったおかげで使わなくなった片手なべをまとめて奥へしまい、あまっていた百円カゴやネットなどを使って、洗剤のボトルやレジ袋(無駄にため込んで雪崩状態になっていた)をきちんと立体的に収納したらすっきりして驚いた。
夜は外食したくなって、新宿へ。すき焼きを食べようと思っていたのだが、気が変わって適当にガイドブックで見つけたビストロへ。まあまあおいしいけどウェイターが新人さん(しかし若くない)で手際が悪く、サービスに時間がかかる上にこちらもはらはら緊張する。しかもよせばいいのにこの店は厨房へのオーダーを通すときに全部フランス語の単語なのだ。私たちが予約なしで入ったときも「ぱさーじゅ、どぅ(passage deux? 通りすがり2?) です!」という具合。それから最後に「しるぶぷれ(s'il vous plait)!」とつける。新人さんはよくいい間違える。ほかのお客さんが食事が終わったころ、厨房へ向かって大声で「ラディッシュ、しるぶぷれ!」と言うウェイター。しばし沈黙の後、厨房から「それを言うならラディシオン(l'addition=お会計)だろう」と声がする。頭をかきながらポケットのノートを取り出してメモするウェイター。がんばれ、春は近いぞ。っていうか日本人同士こんなとこでカタカナ仏語使う意味ってどこにあるんだろう。


2003年03月08日(土) だったら一人で死んでくれ

先月、東京で一人暮らしの女性会社員の命と将来と金品と彼女の家族の希望を奪った男が、1ヶ月の逃避行の末宇都宮のファミレスのトイレで、飲食代金約3500円を払わないまま首を吊ったそうだ。男は手持ちの現金は数十円しかなく、深夜のファミレスに入り、スパゲティ、ステーキなどを食べたらしい。最後の晩餐を気取ったのだろうか。この男は犯行後、彼女のカードを使って数十万円を引き出し、彼女のハンドバックを質に入れ、結局その時の姿と残された指紋が決め手となって、全国に指名手配された矢先のことである。最初の事件を報道で知ったとき、私はあまりに短絡的で身勝手な犯行に怖気がしたのだが、昼間のニュースでそれを知って、思わず画面に向かって「だったら一人で死ねよ」と毒づいてしまった。隣の韓国でも身勝手な男の犯行が起きた。人生に行き詰った男が、一人でひっそり死ぬのはいやだと、道連れを求めて地下鉄内で焼身自殺を図った。死にたかった男は生き残り、死にたくなかった200人近くの人が死んだ。放火男は逮捕され、これから刑務所のなかで「安定した生活」を送るのだろう。しかし元(というのがおこがましいほど短期間だけ)自衛官だったこの男は、罪を償うこともせず、最後っ屁のような無銭飲食をして人生そのものから逃げてしまった。自殺現場となったファミレスにしても大打撃である。その男の人生にどんな経緯があるにせよ、犯行の卑劣さといい、他者への思いやりのかけらも持たない身勝手さである。最後の最後まで身勝手な行動で人に迷惑をかけながら死んでいったこの男の人生とはいったいなんだったのだろう。そしてこんな男に人生を奪われた側のやりきれなさはどれほどだろう。


2003年03月07日(金) 自己弁護するひと

誰でも自分がかわいいし、恥をかくのは嫌いである。そういうときについ自己弁護をすることもよくある。自己弁護をしても結局自分が救われるわけでも、自体が改善するわけでもないので、いずれそんなこともしなくなると思いきや、ところが世の中には自己弁護をせずにはいられない人もいるようだ。常に自己弁護というか言い訳をしている。そうなってくると誰も本気には聴いていないので、本人だけがそのむなしさに気づいていないことになる。しかしさすがにそれだけ常に自己弁護をしなれていると、その技巧も相当なもので、よくまあそれだけ次から次へといろいろな言い訳が出てくるものだと、逆に感心してしまう。結局自分とは違う人種なんだなぁ、と思いながらもいったいどういう精神構造が彼女または彼を自己弁護へ導いていくのだろうかと、よく動く口元を見ながら考えたりもする。その果てしない言い訳をやめると、君の頭の中の中央演算装置の負荷がずいぶん軽くなって快適に頭が回りだすような気がするよ。


2003年03月06日(木) ちょっと心が軽い。

いつまでもずるずるとやっていて、だんだんイヤになっていた作業を、なんとかやっつけで終わらせた。終わらないと思うから余計に億劫になってますます終わらなくなる。そういう悪循環とはわかっていただけに、なんか一気に心が軽くなった。
夫は出張中なので仕事帰りに讃岐うどんやでつるつるつっと軽く済ませる。ところで、食事中急に咳き込みそうになる。どうしたことかと頭を上げると、なんとなくタバコのけむりのにおい。私はタバコは好きではないが、かといってにおいだけでむせ返るほど拒否反応があるわけではない。首をひねりつつ食べ始めると、また咳き込みそうになる。煙はカウンターの並びの席から隙間を通って漂ってくる。どうやらお玉(蓮華?匙?)にうどんを乗せながら食べるとき、中途半端に口をあけて下を向くので、その間に流れてきた煙が喉の奥を刺激するらしい。ちょっと我慢してみたが、やはり降参して席を変わらせてもらう。解決。程なくして煙の席の主は店を出て行った。若い男女二人連れでタバコをすっていたのは、私の隣に座っていた女性のほう。彼の方に煙を向けないように私の方にタバコを向けていたのか、それとも女性にありがちな、ふかすだけで全然すっていないかのどちらかだろう。雨模様だったが、電車もバスも座れてかさをさすほどでもなかった。
家に帰ると、職安から封書が届いていた。3ヶ月の給付期間を1/3以上残して就職したので、再就職手当を申請していたのが通ったらしい。ありがたいことである。アルバイトした日の分も差し引かれているので、トータルで当初皮算用していた半分ちょっとしか支給されなかったが、まあよし。


2003年03月05日(水) ぬれぎぬ

年末から使い始めた×Pがいまいち具合がよくないとさんざこぼしていたのだが、入力している間にポインタがぴょーんと飛んでしまう現象は、ポインティングデバイス(これは、ゆびでパッドの上をずるずるなぞる式)のタッピング機能をオフにしたらあっさり解決した。多分あるキーを押したときに、機体がゆがむのか変な振動が伝わるのか、何かしらの刺激があってタップしたのと同じ現象になった模様。
それから無線LANは、万全尽くしたのにやはり使えないということは、ハード的な問題だろうということになる。本体が悪いか無線LANカードが悪いかどっちかである、ということで、別のメーカの無線LANカードをインストールしてみると問題なく使えるようになった。たまたま以前使っていたLANカードの新しいバージョンが手に入ったのでそれを設定してみたらやはり問題なく使えるようになった。
というわけで、どちらもハード的な問題であり×Pのせいではありませんでした。ちゃんちゃん。


2003年03月04日(火) ふーたりーのためーせーかいはあるのー♪な二人

夜9時ぐらいのバスに始発から乗ったら意外と込んできた。二人がけの座席に一人で座っていた私の隣の空席を指して、「ここいいですかぁ〜」と若い女の子がきいてきたので、もちろん「どうぞ」と答えて奥へ詰めた。この女性彼氏連れで、脇に彼氏が覆いかぶさるように立った。うーん、威圧感が…と思うまもなく、二人の会話が始まった。
女「あ〜よかったぁ、親に認められて(はぁと♪)」
男「うん(はぁと♪)」
女「うれしい?(はぁと♪)」
男「すなおにうれしいよ(はぁと♪)」
どうやら、初めて彼女の実家に挨拶にいって、親公認の中になったうれしい夜のようである。そういえばふたりとも少しアルコールが入っているらしい。
女「これからユウコ(仮名)のこと送ったらダイちゃん(仮名)遅くなっっちゃうね(はぁと♪)」
男「大丈夫だよ。ユウコ(仮名)のことはちゃんと送らなきゃ(はぁと♪)」
女「ほんと?うれしい(はぁと♪)」
男「ふふふ(はぁと♪)」
このように二人の会話は、ハタからみたら「けっ(-"-)!」と思うほど熱々で進んでいき、彼女が看護師で寮に入っていることとか、彼はこれから夜勤であるらしいとか、おなかがすいた彼のために、彼女の寮の部屋に一個あまっていっるカップ焼きそばを彼にあげる約束をしたこととか、今まで何人もの男の子と付き合ってきたけど、結婚まで考えたのはダイちゃん(仮名)が初めてだったとか(!)、一部始終を隣で聞くことになったのであった。さっき会った彼女のお母さんがとてもやさしいという話題に及ぶと、彼女のお母さんが苦労人だったとか、お姑さんがきつい人だったとか、お父さんはそれに対してほとんどフォローしてあげなかったとか、彼女のお姉さんが役場でバイトしていてなかなか正職員になれないとか、妹が専門学校に通っているとか、どんどん話は濃くなっていく。ユウコ(仮名)の話し振りは単なる酔っ払いオヤジの繰言の域に入っているのだが、ダイちゃん(仮名)はそれをユウコ(仮名)の肩を抱きながら(体勢に無理あり)、飽くことなく聴き、時にほお擦りをしたり、髪にキスをしたりあくまでやさしいのであった。
二人は傍若無人に振舞っているわけではなく(ここ強調)、あくまで「二人の世界」に埋没しているだけなのだが、隣にいる私の心が「助けてー。」と悲鳴を上げた。乗客はどんどん降りていき、前後に空席が目立ってきたのだが、私のいる席だけ妙に人口密度が高いのである。このままでは脳がやられてしまうと思って、どこかのバス停に止まったタイミングで奥の席を立ち、二人はさっと私のために通路を空けてくれて、私はすみません、と二つ前の方に席を移った。私が降車しなかったことに気づいてか気づかずか(多分私の存在など0.5秒後に忘れただろう)、ユウコ(仮名)の打ち明け話は続く。かなり声がデカイぞ、ユウコ(仮名)。隣の席でなくても十分話の続きは聞けてしまったのであった。
ダイちゃん(仮名)、ユウコちゃん(仮名)、お幸せに。


2003年03月03日(月) 生きた語学教材のユウウツ。

友人と夕食後、帰宅電車に揺られていた。
時間帯ゆえ、ほろ酔い気分の乗客も何人かいる。ぼんやり座っていると、ドア付近から英語が聞こえてきた。大き目の声だが内容が聞き取れるほどではない。さっき駅で脇を通り過ぎていった外国人の二人連れだろうか、と思って声のするほうを見ると、正ちゃん帽をかぶってサングラスを掛けた黒人男性が日本人の初老の紳士に話していた。一見して妙な取り合わせである。ビジネスでも遊びの関係でもなさそうだ。"talk","drunk","why"などと途切れ途切れに黒人男性の声だけ聞こえてくる。見ていると彼の方がやや興奮して話していて、日本人の紳士は照れ笑いを浮かべながらなにかつぶやいているのだが、もとよりそれは聞き取れない。連れなのか連れでないのか、話が弾んでいるのか弾まないのか、よくわからないまま視線を戻した。
しばらくするとまた黒人男性が声高にまくし立てている。ぴりぴりとしたものが伝わってくるので、そちらをまた見ると、黒人男性が身振りも大きく話している。今度はかなり大きな声で話していたのでわかったのだが、大体以下のようなことを言っていた。1.俺は話しかけらるのは嫌いなんだ⇒2.あんた酔ってるだろ、俺は酔ってない⇒3.酔ってる人間とは話したくない⇒4.なんであんた俺に話しかけてくるんだ⇒5.あんた俺を知ってるか?俺はあんたを知らない⇒6.話したければそこら辺にいっぱいいる日本人と話せばいいだろう?⇒7.なんで俺なんだ⇒1に戻る×∞
つまり、日本人の紳士はたまたま電車に乗り合わせた黒人男性にしつこく話しかけていて、それが黒人男性をいらだたせたということらしい。黒人男性の方は話しているうちにどんどん気が高ぶってきたらしく、日本語で「バーカ」といったり、"donkey"呼ばわりをしたり、憤懣やるかたないという様子なのだが、日本人紳士の方はそれらのどのくらいを理解しているのか、そのまま知らん振りをして、やがてすうーっと反対側へ行ってしまった。残された黒人男性の方は収まらずにずっとイライラとしたオーラを出していた。
確かに十何年か前は、「生きた英語に触れるために、外国人を見たら積極的に話しかけましょう」なんて英語上達法がまことしやかに広まっていたが、多分その日本人紳士は無邪気にそれを実行しただけなのだ。しかし、ちょっと想像力を働かせればその英語上達法は、話しかけられた側にとって迷惑千万な話であることはすぐにわかる。彼らにしてみれば、なんの義務があって下手な英語で「どこから来たのか」とか「日本食はすきか」とかいう無意味な質問につきあわなければならないのか。
元同僚のフランス人たちは、日本人を妻をもって日本語にはほとんど不自由しないのだが、その外見から一緒に食事に行ってもいつも日本語ができない人として扱われていた。それって心外じゃない?と言うと「それか勝手に英語で話しかけるんだよね」と笑っていた。紅毛碧眼を見るとつい「はろー」と言ってしまう日本人はいまだ健在である。


2003年03月02日(日) のんびり曜日。

昨日と打って変わって晴天である。
真上の空は曇っているが、西の方は雲が切れて晴れていて、連なる山々の山肌までがくっきりと見える。昨日はゲストがマンションのゲストルームに泊まったので、ちゃんと着替えて、そこら辺のものを片付けて朝食。普段の土日は忙しいか午前中寝倒してなくなってしまうので、久しぶりにのんびりとした朝食になった。朝食を済ませて、そのままくつろいでさらに紅茶を淹れなおして、チョコレートなどもつまむ。なんか食べ続けているようでもある。
おしゃべりをしているうちに正午になってゲストはお帰り。あとはひたすらのんびりする。2時過ぎに軽くお昼を食べて、テレビなどを見て夕方スポーツクラブへ。夫がラーメンを食べたいというので、近所のわりと有名なラーメン屋にいくが休み。さらに遠いところにもう一店有名どころがあるのだが、そこにいく気力はない。中間点のラーメン屋でお茶を濁すことにする。ここは立地がいい割にあまり入る気にさせないのだが、さすがにそれだけのことはある。なんでも有名ラーメンを食べにいっては味がたいしたことがなくて、裏切られ続けた思いをした青年が一念発起して始めた店なのだが、なぜかフランチャイズ展開をしている。われわれが入ったのはその一店で、店員は脱サラした中高年である。いかにもマニュアルとおりという感じ。あまりおいしくなくて残念。別に私はラーメンフリークではないのだが、気合がはいっていないのだ。化学調味料の味が勝っているのもがっかり。なんだかなぁ。という思いで店を出る。
夜、テレビをなんとなくつけると、「天才卓球少女愛ちゃん」のテレビ番組をやっているので、そのまま見る。なんてかわいいんだろう。天才っていうよりすごい努力家だと思う。こんな風に卓球もずば抜けてうまくて、努力家で、器量もよく、性質もよく、明るい女の子によくぞ育ってくれたという気にさせる。


2003年03月01日(土) 飽食の午後

例のメンバーでうちの近所で梅見をするはずが、あいにく調整がつかず。寄りすぐり精鋭メンバー(笑)+ゲスト(笑)となる。昨日の晴天とは打って変わって悪天候。氷雨そぼ降る中、徒歩15分の待ち合わせ場所へバスで行くことにする。乗ってしまえば5分なのだが、悪天候+土曜日でバスが遅れに遅れる。さらに途中から車椅子の男性が乗るということになり、しばし停車。運転手さんは車体をいったん切り返して歩道近くに寄せて、車椅子を降車口から載せようとする。車椅子の男性には付き添いの男性もいるのだが、どうしたわけなのかうまくいかないらしい。車内からなんとなく窺うに、運転手さんも雨のなか奮闘しているにもかかわらず、事態は進展しない様子。男性客の一人も降りて様子を見るのだが、なすすべもなく車内に戻ってきた。車椅子の男性が次のバスを待つ、といって辞退してしまったので、バスは結局数分の遅れで再出発した。このバスは乗りやすい低床バスという触れ込みなのだが、いったい何がだめで、車椅子が載らないのだろうか。なぜこのバスはだめで次のバスならいいのだろうか、どうも釈然としない。
一番近いくせに大幅に遅れて待ち合わせ場所へ。この天気なので梅見は無理。食べ物を調達して、家でまったりすごすことにする。なんといっても家には、昨日のうちにゲストが送っておいてくれた殻つきの牡蠣があるのだ。ちょっと奮発したシャンパンも冷蔵庫でキンキンに冷えている。というわけでほかにも魚介類を調達。今朝の日経新聞にひな祭りらしく焼蛤の作り方がでていたので、大きな蛤と、カルパッチョにすべく刺身用の帆立貝柱。目にも鮮やかな散らし寿司。サラダ用の野菜とパンとチーズを買って、食い気満々で帰宅。
まずお持たせのシュークリームを一人2個(!)食べ、適度にまったりした後、夫の帰宅時間を確かめて(というより早めに帰るように電話をし)、焼き牡蠣に取り掛かる。下戸が2人いるので、とりあえずシャンメリーで乾杯。焼き牡蠣、美味。ポン酢しょうゆで食べる人あり、バターとパセリで食べる人あり。カルパッチョ、いい加減なソースの割に美味。さらに焼き蛤、ただ焼いただけなのに信じられないほど美味。蛤をむさぼりくっているうちに夫が帰宅。夫の分の蛤も焼き、シャンパンを乾杯。美味。そして牡蠣のグラタンを作ろうということになり、軽く火が通って殻をはずしやすくなった牡蠣をあけ、ホワイトースをかけて、グリルで焦げ目をつける。初回は焦げ目がつきすぎてしまったが、学習して2回、3回と作るうちにだんだん見るからにおいしそうな、食べるともっとおいしい牡蠣のグラタンが出来上がる。新鮮な牡蠣のうまみがホワイトソースでしっかり封じ込められた、思わず笑いのでてしまうできである。ひたすら飲んで食べて飲んで食べて、気がつくと食べ初めて5時間が経過していたのであった。そしてさらにコーヒーを飲み、チョコレートを食べ、飽食の夜は過ぎていく。


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