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なんだか昨日の疲れをそのまま引きずっているのか、朝からどんより体が重い。 佐野元春をかけるも、元気がでないのよ。もんもんと休み休み懸案事項を片付けているのだが、遅々としてはかどらず。妙に空腹感があったり、すぐにソファで横になりたがる私。あーこんなんじゃスポーツクラブも休みだよ〜ん。 3時半頃意を決して出かける準備。この前加入した国保の保険料を、月末までに払い込まなければいけなかったのだ。忘れるといけないので3ヶ月分払うことにして、駅前の銀行で預金を下ろし、駅の反対側にある郵便局で払う。初めて行ったけどわりと大きかった。そのうち国民年金の納入案内も来るだろうし、雇用保険支給待期中の身としては、今のところまったくの大赤字。 家に戻ってポストを覗いたら「通販生活」が届いていたので、面白そうな記事を拾って読んで、暗くなってから再びすっぴんで出かける。夜はもう一つとっているフランス語のクラスなのだ。 どんよりしながらさっきと同じ道を歩いて駅へ。どんよりと電車に乗り、どんよりと教室へ。授業がはじまって早々に指されたが、思ったより上手に答えられて俄然気分が良くなる。休憩時間に自販機のカフェオレを飲んで、クラスメートの人たちと少し談笑して、2時限目もクリア。 駅まで早足で歩いて電車に乗ってとっとと帰る。はれ?なんか心なしか元気になってるような…。日記を書いている今現在もまだ元気。外界からの刺激でアドレナリンがでたのか?
暦の上では先負だが、今日は一日なかなかの滑り出し。体調がいまいちなものの、仕事もほぼ順調。ブラウザのoperaをダウンロードしてみる。わりと憎い気配りがされたソフトである。近くの文房具店でクリスマスカードを売り出していたので何枚か買う。コーヒーを飲んで発音のクラスへ。前半はまあまあだったが、後半になってどっと疲れが出たのか不調。プチ落ち込み。
結局(書き出しから)、わけもなく必然性のない検索を延々続けてしまう罠。鬼に金棒ならぬ「googleに常時接続」。今日はなぜか某スレで見かけた、とある華麗なる華道家元一族について、じっくり調べてしまった。華族出身の家元夫人が国会議員で、次期家元が女性で、次期家元の婿が一族が経営する短大の学長で、次期家元の妹とタレントのスキャンダルがあって…etc。なんかよくある家元跡目相続の2時間サスペンスドラマを地で行くようなんである。ま、これがなにに直接つながるわけはないのだが、ちょっと仕事に関係するページもみつけたし、きっと誰かに仕組まれてなにか必然があって調べたのだろう。(でなきゃ虚しすぎる) 夜討ち朝駆けが苦手で1ヶ月放置していた、テレビフランス語講座の今月分のテキストを一通り読む。さすがよく出来ていると思う。これをまじめにやって、時々チェックしてくれるnativeの友達が近くにいたらかなり上達することだろうよ。 例の英会話スクールのセールスマンからまた電話がかかってきて、パンフレットを送りたいから住所を教えてくれ、それでパンフをこの前Faxを渡した友達に手渡してくれ、という。おいおい冗談じゃないぞ。何の義理があって私がそこまでしなきゃいけないんだ、もう二度と電話をしてくるなと言い渡す。相手はびっくりしたのか、ますます英語がおかしくなる。こんな英会話スクール、やめたほうがいい。営業妨害をするわけではないが、ちなみに西新宿にある着飾った犬と猫がトレードマークの「育ちのいい」学校である。 なんて調子でダメダメに一日が過ぎていく。あ、特筆すべきこと一つ。半年前に作ったユーロの定期を満期解約。高利率+為替差益(1ユーロ117.0円が120.7円へ)で、ちょっと利益が出た。年利にすると9%か。こんなことならもっと額を多くすれば…と思いかけて慌てて打ち消す。なぜか魔が差して1ドル129円で作ってしまった定期が、ずっと解約できずにいることなど忘れてはいけない(焦)。
午前中いっぱい書道練習。ぐったり。ていうか、ぐったりするほど書いてはいけないと思う。 夕方家を出て徒歩で駅前へ。駅の反対側に住む友達と落ち合って食事。通ったことのない商店街にある中華料理店に入る。1〜3人前と書いてある、やたら守備範囲の広いセットメニューを頼む。冷菜に続いて出てきたのが掲題の一品。メニューはワープロ(というかMS-W0RD)仕立てでコピー&ペーストで編集しているうちにこのような混沌とした一品になってしまったと思われる。運ばれてきた皿には、芝蝦のフリッターとライチが並べられ、上にマヨネーズがにゅる〜とかかっている。これは「和え」とは言わないのでわ…。おいしかったので許す。他にはコーンスープ、焼き餃子、炒豆苗、酢豚。2人前としては多いが、これを一人で食べる人もいるんだろうか。 食後、コーヒー仮面(c)おじゃる丸が出てきそうな喫茶店に入る。ジャズが流れていて、豆を炒る香りがする。9時にお開き。 帰り道はかなり寒い。初めて入る書店に緊急退避。適度な大きさが使いやすそうな店かも。風が吹くと梢を抜ける音がかさかさと鳴る。もう11月だもんなぁ。
秋晴れのすばらしい一日。S区の催しで萩焼きに挑戦。 夫はビアマグ、私は片口碗を作成、といっても殆ど轆轤の前に坐っているだけで、あとは先生が形を作ってくださったに等しい。轆轤は計4台あって、先生が二人に一人の割合で指導。先生が一方の形を作っている間に、もう一方が歪み、一方を手直ししている間にもう一方が崩れ、という具合で忙しいのは先生のみ。仕上げの部分にちょちょっと自らの痕跡を残して終わる。ほぼイメージどおり。出来上がって使うのが楽しみ。 実家に寄って、両親と蕎麦屋へ。買ってきた櫛団子をおやつに食べ、午後早い時間に帰宅。夕方、黄昏時の風景を見にマンションの見晴らし台へ。
んーーーー。なんか思い出せない(-"-) 朝寝した。お昼を食べた。「今日は一日勉強だ!」と宣言したものの、ぐずぐずぐずぐず過ごして、スポーツクラブに行こうとしたら夫がなにやらダウンロード始めて終わらなくて、それを待っている間に私は、最近なぜか家にやってきた新品のWindows Meマシンに入っている「スパイダーソリティア」というゲームを始めたら終わらなくて、ずっとやっているうちに夫はダウンロードが終わって、私を待っている間にテレビを見始めて、二人でテレビを見て笑っている間に夕方になり、そしてやっとスポーツクラブへ行った。 スポーツクラブは1時間ほどで切り上げ、野菜などを買って帰り、すぐに食事にしようとしたら夫が「一通だけメール書かせて」といい、出鼻をくじかれた私がまたもや「スパイダーソリティア」を始めてしまい、ずっとそれが終わらなくて結局夕食が9時になる。食事が終わったらすでに一日が終わったようになり、睡魔に襲われてあっという間に寝ることにしてしまった。 夫の「今日は一日勉強するって言ってなかった?」という声が遠くに聞こえた。
朝、歯を磨いてから実家方面行きのバスに乗る。朝10時から歯医者さんの予約があるのだ。ごとお日でやや渋滞。予約時間15分前に目的地のバス停到着。実家へ行くより手前の道を曲がって、いつもと違うアプローチで直接歯医者さんへ。同級生の家などがある路地を久しぶりに通ると、すっかり様子が変わっている。 早めに行ったのが効を奏して、診療室へも早めに入れた。私が北陸に居たときに、その先生の親友の歯医者さんを紹介されてお世話になっていたのだが、そこで買っていた歯ブラシがヘッドが小ぶりで非常に使いやすかった。前回その話をしたら、早速問い合わせてくださったそうで、歯ブラシを2本いただく。グリップの部分が青のと赤のがあるので、きっと青は男の子用で夫の分のつもりなのだろう。 30分ほどで終了して実家へ。麻酔も効いているのでややぐったり。午後になったらケーキでも買いに行こうかと話していたところ、母に急用ができたので、母を乗せて車で外出。久しぶりの運転だが、渋滞のおかげでせかされることもなくゆるゆる走る。20分ほど走って所用を済ませて帰り道にケーキを買うことにする。車がとめられるパン屋さんがあるので、そこで我慢するかと向かっていたが、途中でこじゃれた店を発見!しつつ前を通り過ぎてしまった。予定通りパン屋さんに車を止め、歩いて目的の店まで行ってみる。ちょっと高原の雰囲気をかもし出した店内で、実家で食べる用にシュークリーム、モンブラン、アップルパイを注文。それとは別に2個購入。パン屋さんに戻って申し訳程度にサンドイッチなどを買う。家で留守番をしていた父用にカツサンドも買おうと提案するが、母はあまりぴんと来ない様子。 家に帰ってお昼にしようとすると、父は私達が遅いので(といっても一時間ほどであるが)残り物ですでに済ませてしまっていた。「テーブルの上にあったから、食べるように置いてあるのかと思って…」という父に「あら、おなかすかせてるかと思ってサンドイッチ買ってきたのに…」という母。賢者の贈り物のような会話であるが、別にお互い相手を思いやってのことではない。気を遣ったが故の行き違いに、お互い微妙に口惜しさをにじませている。お腹はすいていないといいつつ、やはりカツサンドは食べる父。 食事の後、買ってきたケーキを食べ、1時間ほど昼寝をしたり(極楽)、銀行の人が持ってきたのだという「60歳のラブレター」を読んだり。50代、60代からの投稿をまとめたものだというが、50代前半の人たちはベビーブーマー以降の所謂「ニューファミリー」世代なので、感情表現も直接的だし使っている言葉も今風。戦前生まれの60代後半の人たちとの、十数年の乖離が興味深い。 母のところで申し訳程度に書道。今度初めて展覧会に出品するのだ。紙と筆を分けてもらう。帰りも道路は混んでいて、バスの到着が遅れたこともあり、全行程1時間弱かかる。買ってきたケーキの箱を冷蔵庫にしまったところで、夫帰宅。機嫌よく「ほら」と差し出す右手には小さなケーキの箱。ここにもまた行き違い。…気の合う夫婦というべきか。 夜さっそく新しい歯ブラシを下ろす。奥歯までしっかり磨ける。やっぱり全然使い心地が違う。
朝一番で、換気と消防設備の点検。本当は明日の午前中の予定だったのだが、歯医者さんの予約をいれてしまったので、一昨日連絡して今日に変えてもらった。が、しかし何時にくるか連絡がなかったので、いきなりの訪問に虚をつかれる。 点検が終わってぐずぐずしていたら電話。一昨日かかってきた英会話学校のセールス。前回「コンピュータと英語を勉強しませんか」とカタコトの日本語で言ってきたので、コンピュータも英語も必要ないと英語で断った。が、英語を勉強したい知り合いに資料を渡してあげる、といってFAXを送ってもらったので、その首尾を聞いてきたようだ。「彼には渡したけど、そこから先は彼の決断だからわからない」というと、「彼にちゃんと勧めたのか」とか「来週にも約束をとりつけてくれ」とか言ってくるので、「私はあんたの会社のセールスマンじゃないんだから、資料を手渡しただけでもありがたく思え!」と逆切れしてみせた。それにしても、そのカタコトの日本語を話す電話勧誘の人の英語は、聞けば聞くほど英語っぽくないのだ。「ところで、どこの国からきたの?」と追及すると、奴はぐだぐだとごまかしたのだった。 プールに行こうとしていたのだが、そんな電話に付き合って出鼻をくじかれたので、昼食を済ませてから出ることにする。テレビをみながら食事をして、プールで1時間ほど過ごし、夕方一旦帰る。再びぐずぐずしていたら最近知り合いになったご夫人から電話。30分ほど話す。電話を切ったあと今度は水道の水質検査の人がきた。なんだ、家にいたらいたで結局忙しいじゃん。夜フランス語。発音クラスに比べると、雰囲気はとてもぬるい。といいつつぬるま湯につかる私。 例の代打はほぼ内定。来年4月から仕事する日と仕事上の肩書きが一つ増えることになった。
田中さんは今回の上京で生まれて初めて「のぞみ」に乗ったのだという。そのことがさわやかな(というより、田中さんの庶民性を強調する)エピソードとして、新聞で紹介されていた。 それを読んで大学時代の友人Hを思い出した。彼は高校の修学旅行で生まれて初めて新幹線に乗ったらしい。附属中学からの持ち上がりの彼は、お金持ちの部類にはいる家の次男坊で、当時東京駅から数駅目の山手線内側に住んでいた。「なんでまた…」といぶかしむ私に、同級生達は言った。「今までは全部飛行機だったんだって」。 田中さんが今まで「のぞみ」に乗らなかったのは、例えば朝一番で東京で会議があるとか、その日のうちに京都に帰らなきゃいけないとか、スピードが要求されるような移動が今まで必要なかったからに過ぎないのではないか?もちろん「のぞみ」だと出張旅費に足がでるという説もあるし、あるいは田中さんが今まで5年も英国に住んでいて、その分まだのぞみに乗るチャンスが少なかったという可能性もある。 むかし読んだ心理学の本で、人間の先入観を利用してある人物の外見を偏った情報で描写するという実験の話があった。つまり、〇=好かれる要因、×=嫌われる要因として、 〇彼は白いシャツを着ている。 〇彼は犬が好きだ。 〇彼は歯並びがいい。 という情報と ×彼はしわだらけのシャツを着ている。 ×彼は子供が嫌いだ。 ×彼は歯を磨かない。 という情報をそれぞれのくくりで被験者に与えて「彼という人物」を評価させるのだ。結果は推して知るべしである。 白いしわしわのシャツを着て、犬が好きだけど子供が嫌いで、きれいな歯並びの汚い歯をしている人はいる。人間のある一面だけを取り出して、都合よく一つのモデルを作り上げる。そうすることによって人はなぜか安心するらしい。
心を入れ替えて2日目。 午前中になんとか仕事の体裁を整えて、スポーツクラブへ。1時間ほどプールで過ごして、帰宅後、残り物で昼食。テレビを見ながら黙々と食べる。残り物のクセに妙に一汁一菜をそろえしまったので、なぜかわびしさが募る。食器を洗いながらちょっと自分の老後を思い浮かべてしまった。このまま子供がいないままだったら、どちらかが独居老人になって、こうやって一人で暮らしていくのかなぁ。「あの方、お一人なのにきちんとしてらしてえらいわ〜」なんてネガティブな前提にもとづいた同情ともつかない感心をされたりして。それよりはうんと雑然としたところで無頓着な暮らしをしたほうがよさそうだ。独居老人気分が盛り上がったので、わざわざ一人分だけ紅茶を入れて一服してから出かける。 朝刊に自治体の広報紙がはさまれていて、図書館の蔵書をインターネットで検索したり予約したりできるようになったらしい。で、利用するにはまず、本人確認のために窓口で登録と仮パスワードの交付を受けなければならないのだ。 インターネットで在宅で利用可能で、まあ便利。でもそのサービスを享受するために、物理的に足を運ぶ…。 あまりこの辺の矛盾はついてはいけないらしい。本は宅配されてくるわけでなし、いずれにしてもを借りるにはやはり図書館にで出向かなくてはならないので、サービスを提供する側はあまり不自然に思っていないかもしれない。 自転車で図書館とちょっと離れたスーパーまで行く。晴天で涼しく風もなく、自転車日和である。 途中に焼き場(という言い方は年寄り臭いですね)があるので、この時間帯に目の前や周辺を通ると、葬列と行き会うことが多い。子供の頃は霊柩車を見ると親指を隠していたものだが、最近は無意識のうちに参列者の年代を観察してしまう。たまに茶パツの若者がみんなで泣きじゃくっていたり、まだ若い母親が泣き崩れてる集団に遭遇すると見ているこちらまで胸が痛くなる。今日はかなり年齢層が高くて、やや枯れた雰囲気にちょっとほっとする。だからといって、自分の親が高齢で亡くなっても自分自身が淡々としているかどうかはわからないけれど。 すでに利用者登録はしてあるので、図書館の窓口で利用者カードを見せるとそれが本人確認になるらしい(それが重要だったのか?)。利用者登録をした時と同じ記載事項を用紙に記入し、予約等の情報がサービス提供者側によって管理されることに対する承諾の署名をする(それが重要だったのか?)。 対応してくれた人はやや老眼が進んだとても人当たりのいい親切な女性で、旧式の端末でなにやら照会して、カードに記載されている利用者番号を打ち込むと、以前登録した内容が表示されて、申請内容が正しいことになるらしい(それが重要だったのか?)。で、なにやらもたもたして、独り言をいったり慌てふためいたりしつつ、他の係りの人にも助けを求め、やっとのことで登録作業が完了。見ると端末には様々な操作の手順がべたべたと貼り付けてある。そんなに貼ってちゃどれだどれだかわかりませんて。 今日交付された仮パスワードではまだサービスは利用できず、明日の正午以降に図書館のページにアクセスして、ブラウザから本パスワードの登録を行うと初めて有効になるという説明を受け、わざわざ図書館まで「出頭」した意義がみつからないまま図書館を出る。 一生懸命やってくれたことは認めるけど、この手の人たちが頑張っている限り、最近の教育を受けた若い人材が登用される機会はますます減るんだなぁ、と複雑な思いになった。
ここのところ遊びすぎなので心を入れ替えて少し、work(勉強&仕事)。 母のチェックが厳しくなってきたので、書道をちょっとだけ…の、つもりが現実逃避の整理整頓を兼ねてだらだらやっていたので、お昼をはさんで3時間ぐらいかかった。それから郵便を出しにいって、体が冷えたのでソファに横になったらクッションを抱いたまま1時間近く寝ていたらしい。それから起きだして2〜3雑用をしているうちに夫帰宅、で食事。で、今。つまりまあ、例によって効率の悪い過ごし方をした1日。 日経の夕刊のインタビュー記事で藤子不二雄A氏が「明日できることを今日するな」を最近は座右の銘にしている、という話をしていた。一瞬「そうだよね、そうだよね」と思ったが、こういうセリフは、過去相当頑張って、これ以上頑張ったら壊れちゃうような人が言うんだよな、とすぐ思い直す。 冷蔵庫のかぼちゃちょうちんは、ドアを開けるたびに微妙に水の中で揺れる。ちょっとフォルマリン漬けのなにやらのようで不気味。目があわないように容器の向きを変える。
本日、新しいマッサージチェアをお披露目する会開催。というより諸般の事情で、急遽ハロウィンのジャック・オー・ランタンを作ることになり、主役がマッサージチェアからかぼちゃに変更。それに備えて昨日は部屋の模様替えをした。食卓と連なったシステム家具の配置を一つ前に戻して、なにかと存在感の大きな電子ピアノを我が家唯一の個室へ移動。といっても今日の来客は一人を除いて前ヴァージョンの配置を見ていないので余りインパクトはないと思われる。 テーブルに遠足用のマットを敷き、新聞紙を重ねて、その上にそれぞれ持ち寄ったクレヨンだの彫刻刀だのアーミーナイフだのを広げると、殆ど子供会の様相を呈してくる。クレヨンでざっと絵柄を描き、手当たり次第のツールで切れ目を入れ、スプーンで中身をくりぬいていく。思いのほか楽しいものである。時々他の人と見比べながら夢中になって作業を進める。 小さなオモチャかぼちゃといわれる種類なので、小ささ故の苦労もあるが1時間半ほどで出来上がった(途中負傷者1名)。ティーライトキャンドルを仕込んで火をともすと、かぼちゃがオレンジ色に光り、くりぬいた形に灯りが漏れる。おおー、なかなか幻想的なものである。 お茶とケーキで一服してから作業の続きをする人、マッサージチェアで魂を抜かれる人、それぞれに過ごした後、また来年もやろうねと約束して、作品をお持ち帰り。来年は仮装つきか。 水につけると乾燥を防いで長持ちするというので、水を張った保存容器に入れて冷蔵庫にしまった。
連日のワイドショー的な過熱報道にはいささか辟易するが、生まれ故郷に滞在中の一時帰国者の様子はついつい涙しながら見入ってしまう。帰国したばかりの時は固い表情で日本語もあまり使い慣れていないような雰囲気だった彼らが、ふるさとの土を踏んだとたんに、お国訛りですらすらと話し始めたのには感嘆した。すでにあの北の国にいた時の方が長くなっていても、そこで成長した「ふるさとの力」を感じる。懐かしい友達や親戚と語り合う嬉しそうな表情、そして現在の複雑な状況への詰まりがちな言及の様子を見るにつけ、まったくあの北の国はなんてことをしてくれたんだ、という怒りがこみ上げてくる。 よく訓練された工作員が危険を冒して日本の領域に立ち入り、何も知らない一般市民を無理やり連れて帰り洗脳する。これらの行動が結局あの北の国の繁栄なり発展に結びついたことがあったのだろうか?食糧危機を訴え、武力を手放さず、今にいたるまで国際社会の鬼っ子である。まったく無駄な労力を費やして、悲劇を作り出したとしかいいようがない。 家族を引き裂き、悲しみの底に突き落とし、果ては二度と会えないあの世とこの世と断絶させた罪は許しがたい。この後に及んで自国の不利益を免れるために懐柔策を小出しにする姿勢には怒りを通り越してあきれるばかりである。 一時帰国者の夫妻は、かの地で成長した子供達には、自分達が日本人であることも、ましてや拉致されてきたのだということも話していないという。それは当然のことと思う。彼らの子供達にとっては、かの国が紛れもない生まれ育った国なのだ。 彼らのうち一人が、いつまでも言葉が上達しないので在日朝鮮人と間違えられた、というエピソードを語っていたが、しかし在日朝鮮人も無理やり連れてこられたことには変わりはない。手段と目的こそ違え、わが国も同じ罪を犯したのだ。在日朝鮮人一世への迫害、世代を下って現在にいたるまでの差別、いやがらせは続く。日本で生まれ育った三世、四世は二つの祖国の狭間で自らのアイデンティティに悩み苦しんでいる。 一時帰国者が永住帰国への方向へ動き出せば、彼らの子供達が今後この事実に直面するのは避けられないことである。「無事帰って来ました、めでたしめでたし」では済まないのだ。罪のない人々の人生をめちゃくちゃにする国家の狂気、犯した罪の恐ろしさを考える。
いじわるで言うわけじゃないけど、自分自身の社会的な賞味期限が切れるのを、実はじっと待っている人って意外といるような気がする。例えば新しいことに出会ったとき、「今更はじめても…」「私なんてもう…」とか言っちゃうタイプ。「いオシゴトがあったらしたいわ〜」なんて言っていながら、いざ目の前に求人がくると色々と理由をつけて「いろいろ考えたけど今回はちょっと…」なんて言ってる。次はないかもしれない、とは思わないらしい。 チャンスはそうそう転がっているわけじゃないのだ。ぐずぐずしていたら年齢が上がってもっと条件は厳しくなるのに…と他人事ながら思っていたのだが、ふと「実はそれを待っているのではないか?」という疑念が湧いてきた。 生活に困っているわけではなくて、夢中で打ち込む趣味もなく、社会との接点が欲しくてうずうずしている人。これも「潜在的な求職者」と呼ぶのだろうか?ポテンシャルもプライドも高くて、「興味があるやりがいのある仕事がしたいわ、それにはまず資格ね」なんていって色々調べたり、忙しい人を捕まえて相談したりしている。資格をとったって実務経験がなければ職には結びつきにくいと知っていながら、関連職種のバイトを探すでもなく優雅に資格取得の勉強をしている。まず仕事を見つけてそこから人脈なり可能性なりを広げていこうという発想はないらしい。わざわざ遠回りをしているような気がするが、これが重要なのかもしれない。「いろいろ資格をとったりいい仕事を探してみたけど、やっぱりこのご時世だし、年齢がネックになって見つからなかったのよ」とか「資格を生かせる仕事ってなかなかなくて」か、時既に遅しになってから自分にも周囲にも言い聞かせることができるもんね。 そのくせ、時ならぬ恋に陥っちゃったりして、「人間いくつになっても恋はできるのよねぇ〜(はぁと)」などと言い出しそうでコワイ。あー充分いじわるな文章になった。
今日こそ、この間場所を間違えた展覧会に行くぞ、と錦糸町でバスを待つ。この夏から都立現代美術館前に停まるバスが出ることになったらしい。チケットにはその案内が出ているが、錦糸町駅構内で見た広告には、最寄停留所から徒歩5分とか10分かかる同じ錦糸町から出る他のバス路線の案内のままである。 ところがこのバスがこないのよ(泣)時刻表を見ると、30分おきぐらいにしかでないので、ぼーっとバス停の柱によりかかって待つ。そういえば錦糸町って、すみだトりフォニ−ホ−ルができてから行くようになったけど、以前はどこにあるのか場所も知らなかったなぁ、なんて感慨に耽ってみる。 昔大規模なストの時にテレビを見ていたら、街頭インタビューに答えて「これからケイシチョウに行くんです」といっているサラリーマンがいて、へぇ!ケイシチョウだって!と驚いていたら父が「キンシチョウだよ」と教えてくれて、それから駅名として頭にインプットされたのだが、場所がどの辺とか近くに何がある、といったイメージは全然わかなかった。銀行に勤めていたとき、キンシチョウに汚いけど旨くて安い店がある、という話を聞いて、なんとなくゴールデン街にあるような飲み屋を勝手に想像していた。 さて、バスにのってYOKOO展である。前半はイラストレータとしての作品、途中さまざまな手法とモティーフを経過して、後半は画家としての作品。あるとき画家になる、と決心してイラストレータから画家になったのだ。私の尊敬する工ディ三柴があるとき、ピアニストになる、と決心してキーボード奏者からピアニストになったのと同じような感じだろうか。商業ベースと芸術の間には深淵な川が横たわっているのだろうか。なんてことを考えながら大変興味深く鑑賞した。 それにしてもこの人の作品って普段いろんなところで目にしてるんだなぁ、と改めて思う。作品中に三島由紀夫、四谷シモン、澁澤龍彦の名前やモティーフが現れ、そうか、こういう人なのか、と分かった気になる。帰りのバスの時間に合わせて建物を出る。2時間弱。予想では1時間ちょっと見終わるだろうと思っていたのだが、作品が多かったのか、私にしては念入りに見たのか。バス停に向かう途中潮の香り。そういえば木場周辺なんだ。ずいぶん(路線図的に)右の下の方にいるんだなぁ、なんで私はこんなところにいるんだろう、やっぱり回転寿司的?と思う。
週に一度の就労日。 朝から何かとせわしなく働くが、今日もダメダメな日。なんだかなぁー。なかなか生活のペースがつかめない、というか予定外の用事をほいほい入れすぎ?回転寿司的人生の悪い面が出ているような気もする。といいつつ、今日はネットなお友達であるさんきちさんが東京出張だというので、ムリを言って時間の都合をつけていただくことになったのだ。さんきちさんは夜8時に羽田着、私は8時半まで発音のクラスなので、9時に新宿で待ちあわせることに。なんか大都会の盲点をついたような密会の匂いがして、ステキ。 発音クラスは、今日もあたらしい発見が一杯。正しい発音のしかた(唇の形や舌の位置など)をきちんと習うと、今まで耳からの印象でなんとなく発音していたのでは、到底できるようにならないということがよくわかる。それを考えると、耳から聞いて自然と発音ができるようになる子供って本当にすごい。 さんきちさんとお会いするのはこれで3回目だなーと思いながら駅で待っていると、突然、今日の服装は2回目にさんきちさんとお会いした時とまったく同じ(靴は違う)ということに気付く。オシャレなさんきちさんに会うというのに、よりによってあたしってば…。まあ、さんきちさんにとっては分かりやすくていいかもしれない。落ち合ったさんきちさんは相変わらずやっぱりオシャレ。成人したお嬢さんがいるとは思えない若々しさである。新宿某所で牛タン定食を食べて、場所を変えてお茶。ほんの30分のつもりが話がはずんでしまって、涙を流すほど笑い転げてあっというまに11時の閉店。新宿の人ごみをかきわけながらお別れのご挨拶。たっぷり笑ったのですっかり元気になっていた。 遅くまですみません。ぺこぺこ。また遊んでください。>さんきちさん
−モノローグ− それは、求職中で扶養家族にならなかった私に国民年金払ってくださいよ〜という通知が舞い込んだ連休、そういえば保険の入らないとなぁ〜と暢気に構えていた身に、ついに起きた小さな出来事が始まりだった。ことの展開に動揺した私は思わず、昼休みの終盤で席についていた同僚にメッセージを送っていたのであった。 -----------チャットここから---------------- れいこな の発言 : おかーさん、おかーさん、ちょっと聞いてよ。 元同僚 の発言 : どーしんたの?(原文ママ)さんぺいちゃん れいこな の発言 : 保険はいっちゃったわよ、ついさっき。 元同僚 の発言 : えーーーー!!!生命保険? れいこな の発言 : 健康保険よ。 れいこな の発言 : こくみんけんこうほけん! 元同僚 の発言 : あーーあーーなんで? 元同僚 の発言 : 具合悪かったの? れいこな の発言 : それが、聞いてくださいよ。おくさん。 元同僚 の発言 : えーーえーー。奥様なんざましょ れいこな の発言 : 昨日実家にいってお団子食べたらですね、 元同僚 の発言 : へーーーーそこから始まる? 元同僚 の発言 : 団子から? れいこな の発言 : じゃりっと石のようなものが… 元同僚 の発言 : ふぉふぉーーー れいこな の発言 : ええ、団子から 元同僚 の発言 : いやざますわね 元同僚 の発言 : え?そんで? れいこな の発言 : あら、クレームつけようかしら…と思って団子に張り付いた小石を見たら 元同僚 の発言 : ふむふむ れいこな の発言 : 銀色で複雑な形をしてましたわ。 元同僚 の発言 : きゃーーーーーーーーー 元同僚 の発言 : それって・・・もしや・・・ れいこな の発言 : 慌てて、舌の先で歯をなぞってみたら 元同僚 の発言 : えーーえーー れいこな の発言 : 複雑に穴がぽっかりあいてましたわ。 元同僚 の発言 : いやーーーーん。私も以前ハイチュウをたべていて、銀の十字架が入っていて、よくみたら、歯の詰め物だったって事が・・・ れいこな の発言 : まさにそれですわ。 元同僚 の発言 : いやん。それで、国保に入ったと れいこな の発言 : そういうことですわ。するってーと、あなたも奥歯でしたね、やられたのは。 元同僚 の発言 : そうですのよ。でも、私はしばらく気がつきませんでした。銀の十字架だとばかり思って、何かあるのかと・・・ れいこな の発言 : お告げ、でしょうか? 元同僚 の発言 : うん。虫歯のお告げでした。 れいこな の発言 : (がびーん) れいこな の発言 : というわけで、それでソッコーで瞬間接着剤でつけちゃったんですけどね、 元同僚 の発言 : えーーーー(爆笑) れいこな の発言 : なくすとやだったし。 元同僚 の発言 : れいこなさんがそんなことするなんて・・・想像つかない!!! れいこな の発言 : 夫にも相当止められましたが。 れいこな の発言 : でも案外よくくっついちゃったのよ。 れいこな の発言 : で、今のところ問題ナシで、さっき加入申請して、すぐに保険証ももらえて、歯医者さんに電話したら今日の午後の予約も取れちゃったんですわ。 元同僚 の発言 : 身体に悪いですって! れいこな の発言 : ええ、そういわれました。 元同僚 の発言 : と、〇〇くん(元同僚)も心配とりますわ 元同僚 の発言 : なんか、れいこな様ワイルドになられた? れいこな の発言 : え、○○くんにいいつけたんですか!!! れいこな の発言 : ひどいっ 元同僚 の発言 : だって・・・・こんな面白い事だまってられないもん。 元同僚 の発言 : まして、それをやったのが私ではなくれいこな様なんて・・・ れいこな の発言 : ええ、夫も驚いていました。で、問題は、歯医者さんに電話かけたら… 元同僚 の発言 : 私の想像をはるかに越えました。でも、ちょっと、好きかも・・ れいこな の発言 : 「では、保険証と、取れた詰め物をお持ちください」って言われちゃったことです。 れいこな の発言 : 持っていくっていっても、もう収まっちゃってるんですけど。 元同僚 の発言 : でしょうともでしょうとも れいこな の発言 : で、取れるかしらと思ってちょっと試してみたんですが、 れいこな の発言 : ずいぶんしっかりついてるようなんです。 元同僚 の発言 : いやーーーー れいこな の発言 : これはまたお団子を食べないとダメかも。 元同僚 の発言 : どうしましょ。 元同僚 の発言 : それでも、だめかも・・・ 元同僚 の発言 : 治す為に削るかも・・・ れいこな の発言 : だめでしょうね。 れいこな の発言 : ええ。 元同僚 の発言 : うん。おそるべし、瞬間接着剤 れいこな の発言 : 恥ずかしい思いをした上に削られてしまうんですわ。瞬間接着剤もろとも。 元同僚 の発言 : でも、むつごろうさんは、その状態で何年もたっているらしいですわ。 れいこな の発言 : あら、やはり。 元同僚 の発言 : むつごろうと一緒にされてもね・・・ れいこな の発言 : うん。 元同僚 の発言 : でも、接着剤でつけようとした、れいこな様を夫@れいこなさんが止めている所を見てみたかった・・・ れいこな の発言 : でも実家の父はすぐに れいこな の発言 : 「はいはい」って接着剤を出してくれて、 元同僚 の発言 : えーーー。父か!!! れいこな の発言 : ええ、父が。それで両親も特に止めなかったので、両親の手前強行に反対することも出来ず、 元同僚 の発言 : 成る程ね〜そりゃね、 れいこな の発言 : ぶつぶついろいろ言ってたんだけど、「えーい、うるさい!あんたにいわれたかないわい!」とはねつけてしまったので、 元同僚 の発言 : きゃーーーー。ワイルド!!!す・て・き れいこな の発言 : 見かねた母に「かわいそうにねぇ、『夫』さん」とかいわれてしまう始末で…。 元同僚 の発言 : いやん。なんか違う。。。。 れいこな の発言 : というわけで、これから行ってきますわ。是非この話を「元同僚」ちゃんにしたかったの。 元同僚 の発言 : うん。聞けて良かった。つまらない午後の時間が楽しく過ごせそうです。ありがとう れいこな の発言 : 私もこれで勢いつけて歯医者さんに行ってこられます。 元同僚 の発言 : 先生に怒られても泣かないでね。いってらっしゃい〜。 れいこな の発言 : はーい。 -----------チャットここまで---------------- 結論から言うと、怒られませんでした。先生は「うまいもんだね。」と笑いながらあっさり外しておしまいになりました。さすがプロ。でも結局、歯は治療することになりました。
快晴。式場の関係で両親と結婚記念日が同じなので、実家の近くの繁華街で待合せて、中華料理のランチでささやかなお祝い。ここ数年いつも天気がいい。2時間ほどかけて食事をして、まっすぐ帰る両親と一旦別れて、しばし夫をつれて繁華街を散策。数年前に出来たMUJlの店を見て、カフェでお茶を飲んで、再開発で子供の頃とすっかり様変わりした街を物珍しげに眺めながら徒歩で帰る。途中で私が出た幼稚園を外から覗き込んだり。教室があった建物と園具が一部変わっている他はカラフルになった以外あまり変わっていない。来年からは姪が通う予定。 シュークリームを買って帰ったので、義姉たちとともにお茶。子供たちが大喜びで興奮状態。夫はそのまま姪の遊び相手を仰せつかり、6時過ぎまで遊ぶ。その後父と旅行の写真を見ながら話したり、母の話し相手をしたり、つまりここの人たちは一つのことに皆がまとまるということが稀なのだ。×n(人)分の時間がかかる。 一つバスを逃して8時前のバスに乗って帰宅。 途中で車窓から見た景色。銭湯かと思ったら居酒屋だった。なぜ銭湯かと思ったかというと、幅広で長い暖簾、ちょっと一段高くなった入口、そしてなにより入口脇の清涼飲料の自動販売機。人が銭湯の建物を銭湯と判断するのは、必ずしも煙突からではない、ということを認識した夜。
寝坊、ブランチ(というか、後ろにずれ込んだ朝食)、スポーツクラブ、外食、正しい日曜日。 半月ほどだらだらしていたので、さすがに体力が回復してきた模様。スポーツクラブに行きたい!という気持ちになる(でも夜は早寝。)。プールのあとジャグジーに入っていると急にピザが食べたくなり、帰宅後ざっと身支度してバスにのって私鉄沿線の駅前にあるナポリ風ピザの店へ。30分後、「準備中」の札の前で立ち空くす二人。開店まで1時間半もある。とりあえず散歩して時間を潰そうかとも思うが、あいにく日曜日で商店街は大方休み。そのまま吸い寄せられるように電車に乗り、下北沢で降りる。人ごみ!この駅に降りるのは3年ぶりぐらい。昔はよく遊びに来たもののさっぱり様子がわからないのだ。 駅前に三〇堂書店があったので、いわゆるグルメ本を探す、つもりが近〇典子さんの収納本などについつい見入ってしまう。そうこうしているうちに夫は「雑誌見てきていい?」といって消える。それならさっきいた駅前で本屋を探して1時間半時間を潰せばよかったのでわ…。ほどなく夫は*後ろ手に*雑誌が入った袋を提げてあらわれ、「もともと欲しい雑誌があったから買っちゃった、ここは大きくていいねぇ」とうれしそうにいう。なぜ隠すようなそぶりを見せる?その後手分けして何冊かグルメ本を見て、適当なピザやを見つけた。駅の反対側じゃん(-"-)。昔ながらの下北沢を彷彿とさせるマーケットの路地を抜けて、踏切を渡って本タタ劇場の前へでる。昔はねぇ、下北沢って生地屋さんが多くてねえ…と昔話を始める私。20年以上前だから充分昔だ。 …目的のピザ屋にたどり着くと「準備中」。 それでもさっきのピザ屋より開店時間が30分早いので、あと10分。となりの生活雑貨店に入り、ハンギングバスケット用のココマットを買ったりして時間を潰す。ここのピザはローマ風で、イタリアから輸入した粉を使って焼いているというが、確かにぱりぱりした薄皮の台がおいしい。おなかがすいていたのと、熱々を食べたいという気持ちとで、あっという間に平らげて「お早いですね」と店員に驚かれる。他に何品かとるがどれも盛りが少ないので、出されると「おいしいね」と言葉少なに肯きあっては、さっさか食べ終わる。その都度テーブルの上には空白が流れる。この会話の少なさを見れば、夫婦であることは一目瞭然か。他のテーブルは、家族連れ、グループ、カップル(70年代風に言うとアベック)で、それぞれ話が弾んでいるので、自然と料理の進行もゆっくりである。デザートまで食べて、店を出てもまだ7時過ぎ。少し買い物をしてバスに乗って帰る。 明日は結婚記念日。
私の世の中の渡り方を「回転寿司的人生」を表現したことがある。つまり、目の前にきたらとりあえず取る、たまには注文する、どうしても欲しかったら取りに行く。犬も歩けば棒に当たるともいうが、こういう生き方は特に人との交わりにおいて、割と成功率が高いような気がする。 今日はとある研究会に出る。研究というものから遠ざかって気楽に生きていても、こういう業界に身をおいている以上、人と交流して吸収する機会を増やさないと、先細りする不安は常にある。一度は退会していたのだが、再入会した。 研究会の後、来年度留学する人の代打のための仕事の打ち合わせ。打ち合わせが終わってから、誘われて飲み会の場へ合流。新しい人とも知り合いになり、もしかしたら代打の数が増えそうな気配。うまくいくといいなぁ。 夜、夫関係のホームパーティ。外国人がたくさん来ていて、自分用にフランス人のconversation exchangeの相手と、友達に頼まれていたnative English speaker をげっと。これも回転寿司的生活の成果か。
例によって立ち上がりが悪い一日の始まり。昨日髪を切ろうと思って美容院に電話をしたら、もう一杯だというので、今日の午後3時に予約をいれていた。美容院はもう高校生の頃からずっと同じ東横線沿線のところに行っている。担当者は何人も代わったのだが、申し送りがきちんとしているのでいまだに替えていない。もともと実家からバスか車でいく距離だったので、それがもっと遠くなっただけなのだ。青山や銀座まで行く人がいることを考えるとそんなに変でもないか。でも電車やバスを乗りついでいくのはやっぱり遠いな。 それはそうと、バ−ミックスが動かなくなってしまったので、修理に出さなくちゃと思いつつ、ずっと出しそびれていたのだが、オフィスが代官山にあることに気付き、ついでに持っていくことにする。 それと、ぴよたさんに木黄尾忠則の展覧会のチケットをいただいたので、ついでに行こう、と思いながらバス停でバスを待つ。もうすぐ来るな、と思ったときにハタ、とチケットを持たずに出てきたことを思い出して、取りに戻った。チケットと、投函するつもりでテーブルの上に置いてあった郵便物を手にバス停に取って返すと、案の定バスはすでに行ってしまったあとだった。 いつもより遠いなと思いつつ駅まで行って、電車に乗る。車中「TADANORIってTANDORIみたいだなぁ」などと思いながらチケットを眺めていると、大変なことに気付いた。開催地は東〇都現代美術館と書いてある。私は白金の東〇都庭園美術館に行こうとしていたのであった。うへー。危ないところだった。これってあの、どの駅からも歩いて遠いというあの悪名高き(ほんとか?)美術館か。一瞬それでも今日行こうかと考えて頭の中に路線図をひろげたが、シミュレートしてやっぱり止めることにする。なあに、平日はまだまだあるのだ。へいきさっ。 結局、バスを逃してまで取りにいったチケットは意味をなさなくなり、せめて郵便物を投函したのが救いだった。がっかりすると渋谷までの道のりもことさら遠い。 渋谷から東横線に乗ろうとして、まだ時間があるので本屋に行って初級ツスアドのテキスト(受験するわけじゃないけど)と「鰤じっとジョーンズの日記」の原書を買う。日本で洋書を買うとべらぼうに高い、というイメージがあったけれど、意外とレートどおりの価格がついている。これだけ物流が発達すればそうか。それとも円高の時に仕入れたのかも。 美容院。ばっさばっさ髪を切ってもらってすっきり。2ヶ月前にカラーリングした色がかなり退色したかも、と思っていたのだが、カットが進むにつれて鮮やかさがよみがえってきた。なるほどねえ。 代官山で降りて、バ−ミックスの代理店であるチェリ−テラスへ。オフィスへでミーティングをしている銀髪のステキな女性を発見。きっとオーナーの♯手桜子さんだ。以前ワイドショーの「マダムに会いたーい」で見たことがある。やっぱりかっこいいなぁ。 修理をお願いすると、壊れているのではなくて汚れがこびりついているのでは?といわれる。回転部分を直接食品にいれるのでどうしてもそこに入り込みやすくなって、それが固まって動かなくなるケースがほとんどなのだというお話。そういえば、以前はこまめにつかっていたのに、1年間ぶりに使おうとしたら動かなくなっていたんだった。早速熱湯につけて掃除してもらうと、果たせるかな勢いよく回りだした。ははぁ。お恥ずかしい。でも修理が必要なくて安心。「このように沸騰したお湯の中にしばらくつけて置きまして…」と、お手入れの仕方を教えてもらう。ちなみに使用した小鍋はクりステルの直径14cmのもの。はああ、私の次なるターゲットは実はそれなのだ。ふふ。 渋谷まで歩いておでんダネをいくつか補充してバスで帰宅。
夜、ようこさんと2ヶ月も前から約束していたライブ。 ようこさんはありとあらゆる手立てをつかって今夜の時間を確保したのだ。ご協力ありがとうございます>わかめとーちゃん&かーちゃん(読んでないかも)、りこちゃん(絶対読んでない)。 ゆっくり二人だけで会うのはひさびさ。ようこさんと外で会うときは、いつもなんだか二人似たような服装になる。過去に3〜4回そんなことがあったなぁ、と思いつつ今日はツイードっぽい茶系のパンツに、白いTシャツ、キャメル色のコーデュロイのジャケットを合わせて出かける。待合せ場所にいたようこさんは、茶系の上下のパンツスーツを着て立っていた。しかもインナーは白い丸襟のニット。胸元のペンダントまでシルバーでおなじ…。お互いをマジマジ見てしまう。ようこさん席につきながら「もう、なんか双子みたい」。 ライブをとことん楽しんで、帰りに軽くお茶を飲んで、終始たわいもない話に花を咲かせる。ようこさんは大変さも含めてあっけらかんと今の生活を語る。その姿を見ながら、このあくまで自然で実際的な太さに心の奥で舌を巻く。畏敬の念を覚えるとともに、周りの人間が無責任に嘆いたり大変がったりすることの無意味さと、そうすることへの戒めを知る。 「君の身代わりに その深い悲しみを 背負うことはできないけれど」(by MOTO)
普段なまくらな生活をしているので、朝から晩までフル活動の日は消耗大。朝ごはん、朝仕事、昼食、午後仕事、夕方お茶、夜発音クラス。帰宅。これのどこが疲れるのか、といわれそうだが、それぞれに外向けの顔で、割と失敗が許されなかったりするので、緊張するのですよ、ええ。 夜、ぱぴちゃんと6分間だけ束の間デート。かなりボケ物質が身体中に蔓延していることを自覚して、凹む。むむむー。クラスが終わって「あー、もう私ダメだぁ」と嘆きながら身支度をして、席を立とうとすると隣の席の子@お肌すべすべが、「鏡忘れてますよ」と教えてくれた。発音の口の形を見るために机の上に立ててあった決して小さくはない鏡なのだ。もうダメぽ。 疲れたのでターミナル駅からバスで帰る。多分この時間だと電車+歩きより早いハズ。夫が帰っていなかったら(遅くなったらご飯は入らないと言っていたので)、ご飯食べないでこのまま寝ちゃおうかなぁ、と思っていたのだが、家に帰ると、夫がマッサージ椅子でゆんゆんしながら上目遣いに私を見て、「ご飯炊いておいたよ」といった。 WBSでヨーロッパの職人技を生かした企業特集を見ていて、ノーベル化学賞のニュースを知る。夫人が記者達に取り囲まれて「(よくわからないので)すみません」といったという記事を読んでちょっとほのぼのする。日本人の受賞が1年に2人かつ化学賞受賞は3年連続快挙だそう。日本人の「科学する心」が成熟し、世界から認められる時期にきた感がある。皮肉なことにここ数年の企業の研究部門のリストラや研究費の大幅カットなど、日本の科学研究がお先真っ暗な状況になりつつある。これらが改められるきっかけになればいいと思う。今後も日本人の受賞は期待される。
夕方から外出。楽しい外食。予定時間より1時間ほどオーバーしてお開き。貸しボート屋のブースがなぜか猫の住処になっていた。 表題は「鰤じっとジョーンズ」で出てきたセリフ。クリスマスイブに、父親と二人でsilly hatを被って、母親が出演するテレビショッピング番組を眺めていた鰤じっと。テレビを消して、silly hatを脱いでテレビの上におき(明日も被るつもりか)、代わりに日記を手に寝室へ引き上げるときに父親に向かって言う。 ほほー。洒落ですかい。こいつは恐れ入谷の鬼子母神。というわけで"I'm going to Bedfordshire"
一日が終わるのってなんでこんなに早いんでしょう。朝、台風に備えて鉢物避難。午前中まったくやる気無し。現実逃避としか思えないネット徘徊。午後になって英語の勉強と称して、夏に買ってきた「鰤じっとジョーンズの日記」(仮)DVD鑑賞。イギリスの30代ってこういう言語を話すのかぁ。字幕が付くのだが、殆ど追えず。何度見てもディテールが面白いので擦り切れるまで(←比喩)見るつもり。 アドレナリンが分泌されたところで、書かなければいけないE-mailを何通か出して、懸案事項をいろいろ割り振る。引き続いていくつかネットで調べ物。意外な事実がわかるのはうれしい。さらに水曜日の仕事の準備など。油が乗ったところであっという間に夜。やる時間はたくさんあったのに、結局今日も積み残し多数。
相変わらず風邪が抜けない。今日こそはスポーツクラブに行きたかったが、微熱もあるので引き続き休養。こんなに回復しないのは最近の粗食が原因かもしれないと思い至り、午後遅くなってスタミナをつけるべく、(ところでスタミナって何語?やっぱラテン語?)焼肉やへ。お目当てのこじゃれた焼肉やは準備中だったので、とおりをはさんだファミレス風焼肉やへ。ここはいつも満員で入れず、こじゃれた焼肉やにいくようになったのだが、さすがにこの時間だと空いている。にんにくのホイル焼きやサムゲタン、レバーなどを中心にバンバン頼んでバンバン注文の品が来る。さすがファミレス値段が安い。しかし味もファミレス。 満腹になって家に戻る。心なしか元気になった感じ。熱を下がるとやや下がっている。このまま下り調子になってほしい(変な言い方)。しかし口の中に残るにんにく臭はいかんともしがたい。きっと夜中になって胃が活発に動くんだろうなぁ。 で、「スタミナ」。なんでも知ってるぐるぐるくんに聞いてみたら、やっぱりラテン語ですってよ、奥さん。中性名詞で「縦糸」を意味する「スターメン(stamen)」の複数形で、「スターミナ(stamina)」だそうですわ。へえぇ、たいしたもんだ。http://www.asahi-net.or.jp/~ar6k-tkhs/agenda2.htm#スタミナ
朝遅く目覚める。どうもはっきりしないので熱を測ったら36.8。うわー。これって私の一番苦手な温度じゃないの、というわけで布団へUターン。うつらうつら。途中でお昼ご飯食べたり、テレビみたり。食後さらにまた寝たりおきて夕ご飯食べてテレビ見たり。夫は睡魔に負けて布団へ。時刻は午後7時40分であった。いいのかこれで。 この前北陸に行ったときに新たにお友達になった人に夕方メールをしてみる。さっき再接続してみたら早速返事がきていたので、さらにまた長文のメールを返す。こういうのって私にしてみたら珍しいかも。 さーて、寝飽きたけどまた寝るか。その前に一応フランス語の発音カセットなどを聞いて見る私。
引き続き体調不良。洗濯をして干す。あそこまで洗濯機を一人で満杯にしたのだから、ついでに洗濯機を回しておいてくれてもいいと思います>夫の人。 午後から友人がコドモを連れて遊びに来る。実はこの間平日の夜に友人を何人か招いたところ、彼女だけは「その時間帯は子供が寝付く時間なので私だけ別の日の昼間に行きます」と宣言して、それが今日だったのだ。グループで付き合っている何人かのうちの一人なので、知り合ってからは長いのだが1対1で会うことは殆どない。自分から遠慮せずそう宣言してしまうお人なので、当然家にきてもあまり遠慮せず、子供のペースに巻き込まれたりして疲れる。だったら家に呼ぶのやめろよ、と心のどこかでいう自分がいるが、他の仲間の手前そうも出来ないのが弱いところか。 彼女達が帰っていった後、ややぐったり。予定より遅く帰ってきた夫にひとしきり顛末を話す。はっ!これって近所やPTAでのつきあいに疲れて夫に愚痴る妻の典型だわ。なるほど、こういうことか。
朝6:40からテレビフランス語講座を見るつもりで寝たのだが、目がさめたら7時54分だった。ダメじゃんアタシ。おじゃる丸すら終わっていたのであった。なんかどんより体が重い。思い当たる節はあるのだが、こんなに弱くちゃ困るよなぁ。 今日は夫が1週間ぶりに出張からもどるので、いそいそ、というわけではないが部屋のあちこちに置きっぱなモロモロをざっと片付ける。帰ってきてあまりに雑然としていたら可哀想、という心遣いでもあるが、フルタイム兼業主婦でない引け目か?洗濯物が大量にでるはずなので、洗濯機を空にすべく洗濯を始める、とその前にいれっぱなしの乾燥機の中身を出す。やる気がないのとだるいのとで休み休み。その都度ソファに座り込んでテレビを見たりするので効率が悪い。ダラダラやっているうちに、午後夫が帰ってきたのでとりあえずお風呂に入れる。観光する場所は何もなかったといいながらも満喫してきたらしい。マッサージ椅子は彼の出張前日に届いたので、彼としてはまだ二日目。お風呂からあがってそのまま吸い込まれるようにマッサージ椅子に坐ったと思ったら、しばらくしてそのまま眠っていた。私も釣られるようにすこし昼寝。 夕方フランス語のクラス。帰ってきて納豆とシシャモで晩御飯。食後夫は再度マッサージ椅子へ。魂も抜かれるかも。
今日は朝からフル回転の日。週に一度の労働日(職安用語でいうと「就労日」)でもある。夕方元同僚のフランス人たちとお茶をしてからフランス語の講座へ。お茶の時はテキストを見せたりして、それなりに盛り上がったが、肝心のレッスンはダメダメ。何気なくやってるとうまくいくような気がするが、ちゃんと意識してやろうとすると妙に力んでダメらしい。「これはダメな例の見本ですな」とまで言われる。できないからお金払って習っているのだ。練習あるのみ。 最近なにかと「資格」が持てはやされているが、実際どうなのだろう。資格はやはりわかりやすい目安だし動機にもなるが、使える資格とそうでもないの資格があるし、即仕事に結びつくわけもない。この前友人とようこさんの家に行ったときに、「アタシ資格持ってないしなぁ」とぼやく友人を前に、いつか「なんちゃってカルチャースクール」を作ろうという話になった。ちょっとできる人が集まって、パソコンとか茶道とか手話とかなんとなく教えちゃうのである。キャッチコピーは「資格がなくてもここまでできるんです!」
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