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2003年10月29日(水) 花霞...意志をもっていると感じたのは思い入れなのだろうか

暖かな日.
紋白蝶.条黒白蝶,紋黄蝶がたくさん舞っていた.
10月も終わりの頃の舞踏会である.

秋桜が群生しているところに向かっているのだろうか...
この暖かさに騙されてしまったのだろうか...

最後の生命力なのだろう.(以前も書いたことあるな...)
きれいだが,儚い.
それでもその空間に華を添えるのは,蝶ならではの粋な感じがある.
向かっている先は,淡い桃色の混じった霧のようにみえる.

その中にアゲハが優美に舞っていた.
そして
アゲハだけが何か意志をもっていると感じたのは思い入れなのだろうか.

その眼は
その触覚は
確かにそれをもっている.

別れをいいに来たかのように
舞うごとに
尾をひくように
残像が現れては消え,現れては消える.

影が消えても意志だけは明確に残り
秋の桜の中に消えていった.

また逢えるだろう.
春になったらその意志をぼくは感じとるのだ.

右のウィンドウフレ−ムの中のワンシ−ンは,次のカットへと移った.

★ 花霞(はながすみ) 遠方に群がって咲く桜の花が一面に白く霞のかかったように
            みえるさま.


2003年10月28日(火) 約束...明日は晴れるだろうか

友達との約束.
クライアントとの約束.
子供のころの約束.
先生との約束.
師匠との約束.
親との約束.
自分との約束.
そして,君との約束.

約束っていっぱいあるんだな.

きっといいことを運んできてくれる.
明日は晴れるだろうか.
空と約束ができたらいいのに...

見上げながら,そんなこと思った.

★ 約束(やくそく) ある物事について将来にわたって取り決めること.
           くくり束ねること.


2003年10月27日(月) 錦秋...城下町を歩く

最近,なんか偉人な感じのひととお会いする機会が多い.
話も面白いし,何かを気づかせてくれたり...
感謝である.
今日などは打ち合わせも含めて4時間くらい話し込んでしまった.
自分の親くらいの年配の方なのだが,気持ちは若いし
いまだに攻めの人生を歩いている.
どんぶり勘定するところが気になったが,それはその人の魅力でもあるのだろうな.


その後
城下町をいろんな想いを抱えて歩いてみた.
シャツの上に何か羽織るものが必要だと感じる風だったけれど
ぼくの中にある熱い意志はまだ生きているし,それを必要としない.

倉造りの街並は,むかしながらの暖かさでからだを包んでくれながら
ぼくの意志を未来へと後押ししてくれた.
そんな気がした...

諦めたら終わりなのだ.

この街の紅葉も近い.

★ 錦秋(きんしゅう) 紅葉が錦のように美しくなる秋.


2003年10月26日(日) 無題...そばにいないと寝つけない

夕方からラヴの面倒をみにいってきた.
一緒に遊んで
ごはんをあげて
自分も食べて
デザ−トに大好きなプリンをあげて...

21時を過ぎると眠くなるらしい.
そばにいないと寝つけないらしいので,くっついてあげていた.
で,なんとなくマッサ−ジをしてあげたりした.
...って,ぼくがマッサ−ジしてほしいのであるがなぁ.
腰がいたいっす.

余程気持ちいいらしく,ラブは気持ち良さそうに眠ってしまった.
そう,ぼくはマッサ−ジがうまいのである.

あとで妹から聞いた話によると
犬専用のマッサ−ジなるものがあるらしい.
最近のペット様は贅沢なのだな.

こんな日曜の夜の過ごし方も悪くない気がした.

★ 無題(むだい) 犬のツボは把握した.


2003年10月25日(土) 蛹襯...ひとのこころ

ひとの心というのは
内部に行けば行くほど
深いところに行けば行くほど
強いのだろうか...弱いのだろうか...

そこは明るいところなのか
そこは暗いところなのか

暖かいのか
寒いのか

太くて強い糸でできているのか
細くて今にも切れそうなぎりぎりのマクロでできているのか

そして
そのコアはどんな風に守られているのだろう.

しっかりとした太い釣り糸のようなモノで何重にも何重にも守られているのか.
細くて風に揺られるクモの糸のようなモノで何重にも何重にも守られているのだろうか.

サナギから優美な羽の主へと
秋でも冬でも孵化する蝶はいるのだろうか.

いないのなら,ぼくがそこへ導こう.
辿り着きたい場所は眼の前にあるのだから.

★ 蛹襯(さなぎはだ) 繭の最内層に至って繊維が細くなり繰糸に堪えない部分.


2003年10月24日(金) 一身...「いってぇ...」

左手の掌にトゲが刺さった.
「いってぇ...」
まじ,痛かった.(T_T)

何せ約1cmも刺さっていたのである.
とりあえずその場で,キ−ホルダ−に付いている小さいナイフで傷口を掘り起こす.
うぅ...痛いじゃん.
うまくとれないので,ちょっとだけとりやすいように斬ってみる.
やっぱ,痛い.

...ってのを繰り返していたらそんな痛みとか斬ることに慣れている自分がいた.

なんとか取り出せそうになって,ゆっくりと引き出してみたが
かえって痛いことに時間がかかりそうだったので
トゲの刺さっていてる角度とかをよく考えて一気に引き抜く.

成功.

何年か前にバリで波乗り中にパ−リングしておもいっきり巻かれたことがある.
波のパワ−がすごかったからボトム(海底)までたたきつけられた.
なんとか生きてあがってきたのだけれど
歩いていたら激痛!!
足の裏がなんか黒いのである.
ウニが刺さっていた.
やはりその場で処置をしたのだが,何せ足の裏だからうまくできない.
病院へ行って除去.
麻酔うってほしかったけれど,押さえつけられて治療されたんだっけな.


足の裏も
掌も
トゲはうまくとれた.
でも,まだとれないものもある.
チクチクと痛い.

自分でどうにかできるのなら,ナイフでどんなに深く切り裂いてでも
処置して,楽にできる覚悟はあるのにな.

そんなときのために刃を研いでおかなければならない.
とっておきのア−ミ−ナイフの刃先が錆びるのはまだはやい.

★ 一身(ひとみ) からだじゅう,全身.


2003年10月23日(木) 記憶...携帯を持たず,時計を外して過ごす

バイトに行く途中の車中で気づいた.
携帯電話を忘れたのだ.
今の時代,携帯電話がないと誰かに電話をかけることもできない状態に陥っていることを
痛感した.
なんか必須アイテムのようになっているからね.

引き換えそうと思ったけれど遅刻は免れないところまできていたし
1日くらいもっていなくてもいいかと思考を変え,過ごすことにした.

携帯を持たないのだから人に束縛される感覚もない.
逆に誰とも連絡をとれないが.

そして,ぼくは時計をも外して時間と人間の呪縛から解き放たれた.

アバウトな時間は何らかの情報源から把握することもできるし
太陽の位置(古代人か...)からも推測できる.
ましてや,一緒に行動する相手がいるので何不自由はない.

しかし...
この原始的な行動が心地いいとは思わなかった.

まぁね...不自由な感じは確かにあって
それに大事な連絡もくることもあるので不安だったりしたのだけれど
いろんなしがらみの中,そんなことを何も気にしないでいるのも悪くはない.

携帯を持たず,時計を外して過ごす.
仕事でも,家事でも,学業でも...
古代の人は太陽をみて,月をみて,星をみて何を感じていたのだろう.
風や音を感じて何を判断していたのだろう.
ぼくの体の宿るであろう,その古代の感性を受け継ぐ遺伝子が答えをかすかに
教えてくれた気がした.

移動中,突然の雨.
アスファルトが一気に水しぶきをあげる.
雲の隙間から陽が差して光を帯を大地へ注いでいた.
ぼくの眼の前に現れたそれはぼくを古代へと誘う.

地を這う虹.

虹が蛇のように,路面を這うように浮かんでいた.
もし,こんな光景が古代に存在していたら彼らは矢を放ったのだろうか.
それとも神々として崇めたのだろうか.

その答えは静かに眠る原始的な遺伝子が知っているのかもしれない.

★ 記憶(きおく) 物事を忘れずに覚えている,または覚えておくこと.


2003年10月22日(水) 花催...そんな光景を想像して楽しむことにしよう

徹夜明けのバイトはなかなか辛かった.

眠ろうか迷ったが,気分が盛り上がっていたので昨日の昼の続きを
夜通しで奮闘してみた.
集中が途切れなかった夜明けまではDMCの予告篇以来だ.

で,その甲斐あって完成.
あとは朗報を待つのみ.
アゲハが,そして紋白蝶たちが運んできてくれたらいいと思う.
そんな光景を想像して楽しむことにしようかね.

今日は花に囲まれてバイトをして時を過ごした.
いい気分だ.
秋の雨がその演出を少しだけ助けてくれた気がした.

★ 花催(はなもよい) 花が咲きそうな気配.(主に桜に対していう.)
            ☆なので秋ならコスモスかな...


2003年10月21日(火) 祥禎...ENOTECA PINCHIORRI

打ち合わせに銀座へ.
なんか久しぶり...数年ぶりな銀座.

渋谷や新宿と違った街並と人たち.
自分も歳をとったなぁって感じで歩いた.

ENOTECA PINCHIORRI

ジョルジョ ピンキオ−リとアニ− フェオルデの情熱.

たまには正装して行きたいものだ.
どうよ?

私信
前田氏,とても渋い,いや渋すぎる茶店を発見.
打ち合わせにはいいであるよ.

★ 祥禎(しょうてい) めでたいこと,めでたいしるし.


2003年10月20日(月) 秋容...ワイプアウトせずに乗り継いで

一通のメ−ルがきた.
いつごろから待っていたのだろうか.

素直にうれしいと思った.

秋という季節はぼ−っとして無気力なのが心地いいけれど
胸の奥底にあるものは熱く,そして適温で生きたままだ.
それがバランスよかったり,悪かったり
アップダウンを繰り返す.

波のフェイスを走っているような感覚.
ワイプアウトせずに乗り継いでいかなくてはいけない.

感情の起伏も激しいのだろうか.
が,そんなことはいってられないなと思ったり.
流れに任せたりすることもあるけれど,そろそろ逆らって
賭にでもでようかと思う.

最近,やけに風が冷たい.
でも,それはぼくを研ぎ澄ましてくれ,鋭利な感覚を覚醒してくれる.
最期の意志を発動させよう.

秋も深まってゆく.
静かに動き出すのにはいい季節かもしれない.

★ 秋容(しゅうよう) 秋のすがた,秋の景色.


2003年10月19日(日) 無題...何かあるようで,何もない

久しぶりに徹夜して,朝方眠ってしまう.
仮面ライダ−を見逃し落ち込んだ.

(T_T)

書いた日記も間違ってごみ箱にはいっていて削除してしまう始末.
新たに書く気が起きず...こんな感じで.

なんか日曜って無題が多い気がする.
何かあるようで,何もない日曜日.
無気力になるのかなぁ...秋の午後はぼ−っとするに限る.

★ 無題(むだい) 日曜の合言葉...


2003年10月18日(土) 椽大...雲の上の人のようである

仕事のことで知人と会ってきた.
水中のカメラマンであり,ビジネスマンであり尊敬するプロのひとり.
そのこだわりと成果主義とネットワ−ク,そして仕事の取り組み方,組み立て方...
いろんな刺激を受けたのはいうまでもない.

自宅は日本,オフィスはアメリカ.
ネットワ−クは国内でなく,世界各国の同業者.
いわば,その国を代表するに値する人たちの集まり.
クライアントも国家とか,国家機関とか...ほかにもあるといってはいたけれど
何か,雲の上の人のようである.
が,2時間も話し込んでしまった.

海に関わるその仕事は,遊びとはいえぼくも海に関わっているので
ひとりになったときいろいろ考え込んでしまったであるよ.

自分のやりたいこと,やっていることが自信をもって世界レベルで通用する
ようになりたいなんて,途方もないことを考えた.
そこには希望と意志があり,諦めることをしない自分がいるのだ.
蝶のような儚い命でも,そんな夢をもつのもいいかもしれない.


私信
バ−ベキュ−の肉...食べたかったな...
いけなくてごめんちゃいでした.

★ 椽大(てんだい) たるきのような大きさ.


2003年10月17日(金) 命露...ぼくが死んだということ

友人からメ−ルがきた.
偶然にもぼくもその友人に用事があったので,連絡でもしてみるかなと考えていた.
意思の疎通のようなものだな.

とにかく電話しようと思ってくれたらしくあとでかけると書いてあった.
いや,連絡しなければならないと思ってくれたといったほうがいいのかもしれない.

夢の中でぼくが死んだということだった.
突然,夢に出演するのはいいけれど死んだ!?とは...

自分にしろ誰かにしろ死ぬ夢は,いいことの表われとかいいことの予兆だというが
ほんとうなのだろうか.
自分が死ぬかもしれないから,ちと調べてみた.
心理学
深層心理学
いろいろ書くと長くなること間違いナシなので省略.
自分の中にしまっておこう.
詳しくは夢をみた本人にでも伝えよう.


名前がわからないのだが,紋白蝶よりひとまわり以上も小さい白い蝶が舞っていた.
その舞い方はゆらりゆらりといいリズムでホッとする感じ.
思わずみとれてしまう.
生命の神秘と思うのだが,小さいのが生き残るのも自然の摂理のひとつなのだろうか.
ぼくも身長は大きくないので生き残るほうなのだろうか.

ひとによく,なにがあっても死なないねといわれる.
...なぜ?...いい意味にも悪い意味にもとれてしまうなぁ.
どちらにしても,いたずらに長生きする命盗人にはなりたくない.

★ 命露(いのちつゆ) 露のように消えやすく儚い命.


2003年10月16日(木) 警醒...同等の優雅さと美しさをもつ

貧乏生活まっしぐらのクセに,珈琲だけはしっかり飲んでいる今日この頃.
先日,買ってきた豆もなくなってきたので...
車でちょっと走ったところにある豆屋さんに久しぶりに顔を出した.

マスタ−はぼくをよく覚えていてくれて,わざわざエスプレッソを入れようかという.
どの豆を買うか考えているうちに,それは店内にこおばしい香りを漂わせる.

美味しい.
いい感じだ.

珈琲のことや世間話をしていると,ぼくの眼にあるものが飛び込んできた.
蒼い蝶だ.
麻の袋にとまっている.
珈琲豆が搬入されるときにぎっしり豆が入れられている袋.
店の外にはそれとはデザインの違うものとかいくつか置いてある.
豆によってとか生産されている国によって違うのだろうが,麻の質感や色の違い,
そしてプリントされているロゴやマ−クがカッコイイ.

ぼくのお気に入りのやつはきっとディスプレイの一部になっていたのだろう.
「それって売り物?」とCMに出てくるチワワのよな眼をしていたのだろうか...
そう聞くと
「いいよ.」の一言に心の中でガッツポ−ズをとってみる.

瑠璃色というか,コバルトブル−というか
そんな羽根をもつその蝶には魂を感じとれるくらいに存在感がある.
いろかたちは違えど,アゲハの残像なのだろうか.

部屋に帰っても誰もいないが
もし誰かいたらそんなものといわれるのがオチだろうな,と思ったり.
リビングは目に付きすぎるから書斎とよんでいる部屋にでも飾ることにしよう.
そういえば,引っ越しもまだ実行に移せないなぁとぼやいてみる.
でも,何か決りそうなうねりというやつがやってきた...気がする.

アゲハをみかけなくなったら,ひょんなところで同等の優雅さと美しさをもつ
蝶に逢えたことに感謝して,新しい豆を挽いてお湯を注ぐ.
部屋はいい香りで満たされる.
こんな空気を楽しめるだけでも幸せなのかもしれない.

★ 警醒(けいせい) 人のねむりをさますこと.
           警告を与えて人の迷いをさますこと.


2003年10月15日(水) 逢瀬...明日に朽ちるかもしれない命の強さ

蝶って,春とか夏に花のまわりを翔んでいたり
野原を舞っているイメ−ジだけれど...
秋の花と戯れているのも絵になると思った.

秋桜と何をしていたのだろうか.

今ごろ翔んでいる蝶は生命力が強いものたちなのだろう.
その姿はどこか儚く,悲しいようにもみえるけれど
その強さは神秘でもある.

紋白蝶だったのか,条黒白蝶だったのかよく見分けられなかった.

秋桜との,内緒ともぎりぎりともいえる待ち合わせの先にある淡い色は
明日に朽ちてしまう命の強さなのかもしれない.

★ 逢瀬(おうせ) 相逢う機会.
          特に男女が密かに逢うこと.


2003年10月14日(火) 無題...こんな日もあるさ

酒を飲んで暖かくしていたせいか,なんとか回復.
適量ならまさに薬ですな.

冷たい雨が降り続き,面白くない.
今日はこの辺で...

★ 無題(むだい) 書くことない


2003年10月13日(月) 混成...雪肌のヒトには似合うだろう

ちと,寝込んでいたのでこんなの考えてみたり.
オリジナルカクテルシリ−ズ!!

レシピはTOP SECRETだったり,考え中だったりしますが...
何かの機会につくれたらいいっすね.
日記を読んでいただいている方には是非ね.


「バンダ−スナッチ」
白いカクテル.夏に飲んだら壮快でひんやりとする感じ.
冬には雪のイメ−ジだろうか.雪肌のヒトには似合うだろうし,
飲んでもらいたいね.

「Blue Moon Stone」
透明の中に透明な青が浮かんでいる感じ.
石のイメ−ジをそのまま再現.

「Blue Wish」
青いバラな感じ.遺伝子学的にはまだ存在しないバラだとか...
決して諦観しない,意志の強さを醸し出せたらいいなぁ.
希望を飲む感じだろうか.


バ−テンのバイト当時は味を追及していたな,きっと.
今回は視覚的なものからはいってみた.
どうだろうか?

何かバ−で働きたくなってきたゾ.
またこのシリ−ズは忘れたころにやってみたり,思いついたら登場させまする.
こんなのがいいとか,のみたいとかあったら連絡ください.

カクテルは混ぜてつくるものだけれど
それが完全なひとつとして混じり気がないように...
存在を確立したらいいのかもしれない.
では,よいお酒を...

★ 混成(こんせい) 混ぜ合わせてつくること.


2003年10月12日(日) 玉箒...自分を守るために偶然にできたようなもの

眠る少し前に悪寒が走った.
やばいかも...しれない.

ちょうど読んでいた小説の主人公が,一番好きだというカクテルのことが
頭をよぎった.
からだが暖まりそうだから,つくってみた.
きっと正式なカクテルではないだろう.
精神的に病んでいる主人公が自分を守るために偶然にできたようなものだ.

しかし
甘くてジュ−スみたいだけれど,からだが暖まり心がホッとするような
そんなオリジナルカクテルだった.
カクテルって,計算され尽くした味もあるだろうが
偶発的にできた逸品もあるはずだ.
むかし,バ−テンをちょっとだけやっていたからそんな話を聞いた覚えがある.
世に出ていないその店のオリジナルなどを世界的にみたら
何種類あるのだろう.
誰かのためだけにつくったものだってあるだろう.
バイトしていた当時,オリジナルを作ることにチャレンジしていたが
イイモノはできなかった...奥が深いのである.

頭痛だ...
アルコ−ルを薬代わりにしたのでそのまま眠ることにしよう.

また今度,オリジナルをつくってみようかと思った.

★ 玉箒(たまばはき) コウヤボウキ,ホウキグサの古名.
            酒の異称.(飲めば心配を払い除くから)


2003年10月11日(土) 潮嵐...風が生んだ命と潮が生んだ命

ベッドに潜り込む前に一服.
一昨日とは違う月の顏をみた.

それは月が大きな光の弧を描いていた.
その中心にある核は潮の満ち引きを最大限に引き起こす力をもっている.

眼にみえない力だ.

風がうねりを起こすように
引力が干満を引き起こしている.

岸に辿り着く波は,風が...そして潮の動きが...運んできてくれる恩恵だ.
この大潮の日こそ,風が生んだ命と潮が生んだ命が重なり合い
ひとまわり大きくなって姿を現わすのである.
そのとき浜では,刹那,風が吹き荒れ
それが止んだあとに心地いい風が吹く.

風やコアのようにみえない力をぼくも持っているのだろうか.
だとしたら,ぼくはあそこに辿り着けるかもしれない.

★ 潮嵐(しおあらし) 吹きすさぶしおかぜ.


2003年10月10日(金) 花片...何かを伝えるように

午前中までは普通にしていた.
友と話したり,掃除したり,本読んだり...

午後のいつからだろう.
からだのどこかにぽっかり穴が空いて力がはいらなかった.
いろんなことが頭の中を駆け抜けていく.
何かが終わったんだと思った.

ベランダで一服.
蜻蛉とてんとう虫と条黒白蝶(紋白蝶に似ているやつ.遠目には判別しにくいだろう.)が
何かを伝えるようにぼくのまわりを入れ替わるように飛んでいった.
何だったのだろう...

秋の風が煙をさらっていった.
灰がはなびらのように宙を舞っていった.

頑張れよ.

★ 花片(はなびら) 花弁.


2003年10月09日(木) 大悟...ちゃんと糧になったのか,ちゃんと楽しんだのか

部屋にたまっていた雑誌を整理した.
Mac,映画,波乗りの雑誌...
と,漫画だった.(苦笑)
以前,整理したときにベランダにも置いたままにしてあったのも含めると
いやはや...すごい量だった.
投資とむだ遣い.
それらは紙一重のようにも思えて...
ちゃんと糧になったのか,ちゃんと楽しんだのか.

特に波乗りのそれは
いい波の写真とか,いい景色の写真とか,感動するようなライディングとか
気に入ったものがひとつでもあると買ってしまったものもあるわけで
思わずほんとうに苦笑いをしてしまったのである.

寂しいような,離したくないような気もしたのだけれど
思いきって処分することにした.

決断してしまったら,案外楽になった気分.
想い出はしっかりと引き出しにしまい込んで
新しいものを探そう.


10月10日になってすぐの0時10分ごろ.
それは自分をいつもと違うんだと演出するかのように光の輪をつくっていた.
皓々と輝く満月直前の月.
ぼんやりとひとつまわりに光の影.
そのもうひとつまわりにレンズをかたどったような光の屈折にもにた影.

あんな月を見たのは初めてだ.

月が明るすぎてみたいと思った星がよくみえなかったな.
満月はすぐそこだ.

★ 大悟(だいご) 迷いを去って真理を悟ること.


2003年10月08日(水) 無題...題名のない小説

なぜなのか,本を読みたくて仕方ない.
電車の中.
部屋のリビング.
ベッドの上.
読み出すときりがないので,時間を決めて読んでいる.

時間がない中で,特に電車の中はありがたい.
都内に出るときなどは決った時間,集中して読める.


新進の作家.
名高い作家.

小説.
評論.

心惹かれるタイトル.
センスがあり,存在感のある装丁.

読みたかった作品.

書店に行くといろいろ探してしまう.
どこに行ってもないものがあるので,ネットで注文しようか...

秋という季節に感謝.

そういえば,題名のない音楽なんとかっていう番組ってまだあるのだろうか.
題名のない小説ってあるのだろうか.
書店の店員さんに「題名のない小説」ありますかって聞いてみようか.
「あるよ」って答えれらたら感動だな.

★ 無題(むだい) ムダイ...そんな気分っす.


2003年10月07日(火) 死賭...そこに込められた願い

うちから車で20〜30分走ったところに巾着田というところがある.
そこはこの辺では有名な彼岸花の群生地であるのだ.
10月は秋桜がすごいらしい.

彼岸花
曼珠沙華(マンジュシャゲ)
いろんな名称があるのは面白いし,興味深い.
他にもユ−レイバナとかシビトバナとかあるらしい.
独特な雰囲気と時節的な意味もあるんだろうな.
しかも,なんとその土地の地方名をいれたりすると1000種類くらいにもなるという.

彼岸花について書いている日記作家さんがいた.
で,その日記作家さんが書いていらしたことで気になった内容があったので
引用させていただきます.(了承済)


『彼岸花はまっすぐな茎の上に花だけをつける.
葉は花が散って後にゆっくり生まれ出る.
韓国名はロマンチックだ.
サンシチヨと呼び「想思華」と書く.
1本の茎を共有しながら花と葉は決して出会うことはない.
花は葉を想い,葉は花を思い焦がれているから「想思華」.
彼岸花が野や里に朱を散らすと,爽やかな風とともにしのびやかに秋がやってくる.
花言葉は「悲しき想い出」.』


別にも「再会」という花言葉もある.
なるほど...
悲しい想い出も再会も何か共通するところがあるように思う.
名称も花言葉もその土地や国によって違っているのは歴史の背景の違いや
その土地の風土や人々が関係していて,花というものに意味や願いを込めたのだろう.
粋でもあるし,芸術的でもある.
切なる願いが感じられて愛おしささえ感じてしまう.

ところで花言葉とかってほんとうは誰が決めるんだろう...
前述したように,昔の人からの語り継ぎなのか.
会議室とかで学者や文芸関係者が決めるのだろうか...

前者であることを願う.

きっと曼珠沙華の中の願いは,大地の中でひとつになり叶えられるだろう.
かたちは朽ちても,想いは永遠につづき次の季節に花を咲かすのだ.
もしかしたら,曼珠沙華は想いを託した東洋のデジャヴなのかもしれない.

★ 死賭(しと) 命がけで事にあたること.


2003年10月06日(月) 晦日...ぼんやりとだけ存在を主張していた

なんかはっきりしない天気で,おまけに寒い日だ.
だるくて仕方ない.
たまらんので,offな日にして休養してみた.

暗くなったころ,やっと起き上がり遅れながらも家事をしたり
やるべきことを少しだけ処理して過ごした.

月はいるはずなのに,雲で全くみえない.
しかし,雲の薄い部分にさしかかるとぼんやりとだけ存在を主張していた.

昼間は寝て過ごしたので,今宵は眠れないだろう.
読みかけの小説はこんなときありがたい.

読書の秋とはよくいったものである.
これも出版社の戦略なのだろうか.

そんなことはどうでもいいのかもしれない.
眠れぬ夜には必要なものなのだから.

★ 晦日(つごもり) 月の光が隠れてみえなくなること.
           月隠の異称でもある.


2003年10月05日(日) 昔覚...パラダイスロスト

暇つぶしに映画を観に行った.
映画館でなくて,近所にある文化会館.
ときたま無料か格安の値段で上映しているときがあるのだ.
散歩がてらいってみた.


街角にポスタ−がはってあったりしたので知っていたのだが
上映するものは子供向けのものだったのである.
案の定,観に来ている人は子供ばかり...

いい歳をして,子供向けの映画を観るのは恥ずかしいけれど
たまにはいいかもね.

童心にかえって楽しんだ2時間だった.

★ 昔覚(むかしおぼえ) 昔のさまが思いだされること.


2003年10月04日(土) 風結...ビルの谷間の気ままな遊び人

今日も電車でちょっと出かけた.
用事を済ませ,ぶらぶらしていると香ばしい薫りがしてきた.
珈琲屋さんだ.
カフェではなく,豆を売っているだけの小さな店だった.
店頭にあるのは生豆だけで褐色の豆はない.
話をしてみるとその場で買っていただく分だけ焙煎するという.
珈琲を愛するものとしては,なぜか買わなければという衝動に駆られてしまった.
イカンイカン...
いくつもある種類の中で,散々迷った揚げ句に買ったものは...
ブラジルのピ−ベリ−という豆.
特徴は,普通の豆より小粒で,味はどちらかというと軽めの苦みと
ほのかに薫る優しい甘さだろうか.
値段も比較的リ−ズナブルなのである.
珈琲の師匠から珈琲の好みの話をしていたときに進められたもの.

家に帰ったら挽いて飲もうと思っていたのだが...
駅の近くにあるカフェをみたら一休みしようと思ってしまい
そのまま珈琲片手に小説を読みふけった.

午後のゆるやかな陽射しと
気ままなビルの谷間の風と
秋を感じながらテラスで過ごしていた.
コンクリ−トの地面の中の緑地帯に佇む一本の金木犀.
気ままな風は向きが変わるたびに珈琲とは違う種類の薫りをぼくに運んでくれた.
甘い薫りだ.
リラックスしてだらだらと座りながら読書と2種類の薫りを交互に楽しんでいると
唐突にそれは壊されてしまった.
相席を申し入れてきたカップルによって人工的なド−ナツの甘い香りがきたのである.
なんとなくけがされた気分だった.

「どうぞ,ごゆっくり...」
ぼくは彼らにそういって,気ままな風に乗って遊んでいる甘い薫りをあとにした.

まさにそのとき
クロアゲハがビルの谷間をゆらりと舞って消えていった.

★ 風結(かぜむすび) てがかりなくつかまえどころのないこと.


2003年10月03日(金) 独静...ふらりとバ−にはいって

友人から数日前に連絡がきて
打ち合わせをすることになり,久しぶりに都内へと足を運ぶ.

しかし...電車は面倒くさい.
最近はずっと車での移動ばかりだったので尚更だ.
電車で移動とか通勤が普通といえば普通なんだろうな.
社会からはみ出した自分がいるようで
DROP OUTな感じだ.
現実にもそうかもしれないが...(苦笑)

まぁ,それはいいとして
かなり久しぶりに会ったこともあって,仕事や映像のことを色々話したな.
面白かッたのである.
がんばろうとか思ったり,閃きが湧いてきたりしたので
その後,近くまでいったので,ついでというわけでもないけれど
別の友人にも会ってみる.

そして,閃いたことなどをひとりで珈琲を飲みながら書き出したりまとめたり.
そんなことをしばらくしていたら...
なんか家にはやく帰りたくなくなったので,ふらりとバ−にはいって
スコッチを飲んだ.
お気に入りのスコッチがなかったので,無難なものを頼んだ.

仲間と大勢で飲む酒もいいけれど
ひとりカウンタ-で飲むのも悪くない.
というより,もともと昔からひとりで良さそうなバ−をみつけると
はいって飲むのが好きだったので懐かしくなったりした.

そういう時間をなにげに,しかもきちんともつのは,いいことだと思う.
孤独を楽しむのもいいかもしれない.
孤独を楽しめるのもいいのかもしれない.

きっと心地よい孤独とはそういうものなのだろう...きっと.

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私信 ね?なおさん.

★ 独静(ひとりしずか) センリョウ科の多年草.山地の林下に自生している.
             ヨシノシズカともいう.


2003年10月02日(木) 青北...淡く透明感のある水色のように

左耳にある小さなもの.

Blue Moon Stone.

ベランダから眺める夜空には
赤く輝く火星とは違う光をもつ
ちょっとだけ目立ち
ちょっとだけ主張している
星がふたつある.

Blue Moon Stoneの淡く透明感のある水色のように光るそれは
なぜかぼくの眼を惹き付けてやまない.

ぼくの色の視覚能力が普通であれば...いやいや,普通であると思うので
淡い透明感の水色にみえるわけで.

似たような色合いの星は他にもあるのかもしれない.
だが,何かの縁があるのだろう.
ぼくの眼にはそれらが映るのだ.

それはうれし涙になるのか
それは悲しい涙になるのか

その水色のふたつが,いつか教えてくれるかもしれない.
北から吹く風はどこか冷たく感じた.

★ 青北(あおきた) 初秋の北風.(主に西日本でそういうらしい.)


2003年10月01日(水) 宮居...ぼくの眼はずっとそれを追っていた

10月だというのに...
アゲハに再会.

昨日に引き続きうれしくなって
みえなくなるまでぼくの眼はずっとそれを追っていた.

また逢おう.
それまでは,ぼくに住みついているアゲハと共にいるよ.

★ 宮居(みやい) 神が鎮座すること.



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