近いけど、遠い。 最近感じるもどかしさ。
頭ではわかっているつもりなのだけれど どこか夢をみていたいという想いも捨てきれず。
会えば会うほど悲しくなる。 話せば話すほど苦しくなる。
それでも会わずにはいられない。
つらい顔は見せたくないから 悩んでいるとは思われたくないから だから、笑う。
いつか、いつか。
そんなふうに思いながら空を見上げる。 いつのまにか晴れた雲の隙間から星が見えた。
夢を捨てきれていない感じがする。 同じ匂いを感じる。
はっとした。 なんて鋭い目を持った人なのだろう。 ずっと気づかないふりをしながら 誰かに気づいてほしいと思っていたこと あっさりと見抜かれた。
気づかなかったわけではない。 ただ、認めたくなかった。 それだけ。
正面から突きつけられて はじめてそのせつなさを知った。
かなわない。
その瞳の奥にある光を見てみたいと思った。
あなたはわたしのことを "Special" だと言ってくれるから わたしは安心してあなたに心を許せるのだと思う。
どんなに離れていても どこかでつながっていると感じられるのだと思う。
きっとわたしが想う以上に あなたはわたしを想ってくれてる。 いつのまにか逆転したおたがいの気持ち。
わたしたちのあいだにある障害は 物理的な距離だけだとあなたは言った。
そうだろうか。
あなたのことは今も変わらず大切だけれど 今のわたしにはもっと大切にしたいものがある。 それでもあなたはわたしのことを "Special" だと言ってくれる?
おたがいのぬくもりを肌で感じてしまったら 選択肢はきっと2つ。
抜け出せないほどの恋におちるか、 別々の道を歩み出すか。
きっとそのどちらに傾くのもこわいから このままの関係を守ろうとしているのかもしれないね。 わたしたちは無意識におたがいを意識しあってる。
心が広いと言われたのははじめてだった。 そんなわたしを引き出してしまう彼はすごいと思った。
「友達以上、恋人以上」
そんな関係が存在するのかわからないけれど 彼はわたしたちの今の状態をこう言った。
でも、このままだとわたしたち、依存しあうばかりだよね?
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