LOVE ME

2002年11月27日(水)  オリオン


ひさびさに会う友達。
知り合って1年、半年以上ぶりの再会。
シャンパンの酔いが心地よい。

帰り道、歌を口ずさみながら空を仰ぐと
見なれた星座が目に飛び込んだ。

あの夜のことを思い出す。
高層ビルの谷間から見上げた冬の夜空。
凍りついた私をあたためてくれたあの人の腕。

信じさせてくれてありがとう。

ものすごく遠い想い出のようで
手が届きそうなくらいの過去のようで。

もうすぐあなたの生まれた日。
一緒にお祝いしたかったのに。
あなたの隣りにいたかったのに。



2002年11月17日(日)  感覚


約1年ぶりのスタジアム。
まさかまた訪れることになろうとは。

6年ぶりに握るバトンの感触。
緊張と興奮。
少しずつ感覚を取り戻す。

高く高く投げ上げるときの開放感。
灰色の空を映して鈍く輝く銀の色。

フィールドの真ん中。
ミスだらけの完全フリー演技。

楽しかった。
うれしかった。
日常ではありえない「クリエイティブな快感」。

私が私であるために必要な感覚。
つかみかけたような、そんな予感。



2002年11月09日(土)  過去の影


約束を破ろうと思っていたわけじゃない。
でも、行く気になれなかった。
なんとなく、惨めな思いをするような気がして。

去年のOB会も参加しなかった。
理由は忘れた。

学生時代の仲間。
仲間といえるほどの絆はないのかもしれないけれど。
会いたいと思えないのはなぜだろう。

あんなに仲のよかったはずの友達。
卒業と同時にこんなに遠い存在になるなんて。

夜、ひとり部屋で観る「冷静と情熱のあいだ」。
大学の授業で実際に会った辻仁成と江國香織。

忘れられない人の影。
私のなかにも、彼への想いが残っている。



2002年11月08日(金)  ともだち


同期の友達の買い物につきあう。
つきあってって言われた意味はなんだったのだろう。
店の柱に寄りかかって立ち尽くす私。
こんな些細なことも腹立たしく感じてしまう私。

上司に退職の意思を伝えたことを
できるだけさりげなく、彼女に伝える。
階段を降りながら、軽く。
どうでもいいことのように、軽く。
今日のお昼はパスタだったよ、そんなノリで。

ひさびさにふたりでとる摂る食事。
空腹だったためか疲れていたのか、ビールだけで酔いがまわる。
何を話したのか、あまり憶えていない。

彼女は私にとって大切な友達。
それなのに嫉妬したり腹を立てたり。

大切なはずのものをどうして大切にできないんだろう。



2002年11月07日(木)  エネルギー


1ヶ月ぶりのレッスン。
半年たつのにいまだ顔と名前が一致しないクラスメイト。

12月の週末はイベントが目白押し。
休日のスケジュールが埋まることは純粋にうれしい。
恋人がいない私にとって、週末の予定は空白がほとんど。
わくわくと気持ちが高まる。

レッスンのあとの食事。
独立しようとがんばっている友達。
いいなぁ、という羨ましさと
私にはできない、という諦めが混じる。

声を出して、いっぱい笑って、
自分が解放されていくような気がした。

そういえば江國香織は言ってたっけ。

「エネルギーは消費することで充電できる」


 < 過去  INDEX  未来 >


Loco [MAIL]

My追加