LOVE ME

2002年12月11日(水)  冷戦


きっかけは私だったのだろう。
思い通りにならなかったことへの苛立ち。

携帯に送る短い言葉が
彼女に不快な思いをさせていることはわかっていた。

傷つけられたことの悲しさ。
裏切られたことの寂しさ。
どんどんと歪んでいく私の感情。

約束の今日になっても連絡はなく
仕事を抜けて電話をかけても留守番電話。

結局、彼女からも短い短いメールがきて
今日の約束はあっけなく破り捨てられた。

傷つけたことは悪いと思う。
けれど、ひっかかるものがある。
・・・悪いのは私だけ?



2002年12月04日(水)  距離


携帯に増えていく発信履歴と着信履歴。
決まった名前が定位置に表示される。

甘ったるい声。
胸の奥をくすぐる響き。
心地よいリズム。

近くにいられることの充実感。
近くにいられることの優越感。

近いけど、遠い。
果てしなく、遠い。

しあわせになれない恋はしたくないのに。

明日会うあの人を思い描いて
着ていく服や靴やバッグをあれこれ選ぶ。
虚しくないといったら嘘。
でも、今が楽しければ、それでいい。



2002年12月03日(火)  VOICE


声は大きな恋の要素。
私を震わす空気の粒がそのまま恋の種になる。

はじめて聞く声。
なにも揺さぶられない。
きっと私はこの男に恋はしない。

私が男に惚れるのは
その声をずっとそばで聞いていたいと思うとき。

たとえ会ったことがなくても
いくらカッコイイことを言っていても
聞いていて違和感をもつ声の持ち主とは
決して恋に落ちはしない。

特に直感ではじまるときは。

誰か私のそばでささやいて。
そして私をゾクゾクさせて。


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