ぽあろの音楽旅日記
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2002年02月09日(土) 第82回 チャイコフスキー 「フィレンツェの思い出」

 元は弦楽六重奏曲、らしいです。僕は一枚しかCDをもっておらず、しかもそのCDが輸入物なので解説書が読めません(笑)。厳密には読む気がしないんですが(爆)。今回この項を書くにあたってネットを探してみたんですが、でてくるのはほとんど「弦楽六重奏曲」としてですね。たまに「弦楽合奏版」があるので、僕が持ってるCDはそれだと思います。頻繁に聞く曲ではないのですが、第一楽章の冒頭のイメージが強く、たまに引っ張り出したくなるんですね。物憂げなロマンティシズム。チャイコらしい曲です。「弦楽セレナーデ」よりも感情を表に出している感があります。
 ヤフーショッピングでCD検索かけたら、一枚しかかかりませんでした。でもアマチュアがよく演奏会やコンクールで取り上げているようですね。六重奏版も聞いてみたいところです。

☆アントルモン指揮 ウイーン室内管弦楽団
 以前紹介した「弦楽セレナーデ」のカップリングでした。そうでもなかったら僕はこの曲と出会えてないかもしれませんね。クラシックCDを聞き漁る醍醐味はまさにここにあります。ネットサーフィンならぬCDサーフィン(いいネーミングないかな)。フィレンツェ、ってなんとなく「曇り空」のイメージが僕にはあります。おそらくこの曲がそのイメージをつけてくれたんじゃないかな。秋、空に雲、ため息。そんな雰囲気にさせてくれます。


2002年02月08日(金) 第81回 J・シュトラウス2世 喜歌劇「こうもり」序曲

 ヨハン・シュトラウス2世は「ワルツの王」と呼ばれています。父であるヨハン・シュトラウス1世は「ワルツの父」です。それならばヨゼフ・シュトラウスは「ワルツの従兄弟」なのかというと、そうでもないようです。リヒャルト・シュトラウスは「ワルツの他人」ですが、そう呼ぶ人はいません。
 そんなことはさておき、この「こうもり」序曲。優雅、快活、軽快、豪華と、ウインナ・ワルツの世界をたった一曲で示してくれている曲です。核となるワルツは曲中に何度か現れます。そこ以外の部分にまで「ウイーンの香り」が漂ってるんですよね。たいていのウインナ・ワルツ集のCDで、一曲目に入っているのもうなずけます。

☆小澤征爾指揮 ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団
 記録的な売上を記録している、「2002ニューイヤー・コンサート」の実況録音盤です。「アダージョ・カラヤン」にも見向きしなかった僕が買ってしまうんだからたいしたもんです。アルバムとして、非常に気に入ったので、他の曲もいずれ触れますが、今回は「こうもり」。以前にも書きましたが、小澤征爾の見せる「余裕」がとっても好きなんです。この演奏にもそんな「余裕」があふれています。もちろん、世界の小澤、お祭り気分に浮かれることなく、どっしり構えた感すらある「こうもり」です。

☆ボスコフスキー指揮 ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団
 もう一枚もウイーン・フィルです。やっぱり、この曲をたとえば「バーンスタイン&NYフィル」で聞いてもしょうがないと思いますよ。乱暴に言えば、この曲から「ウイーンの香り」を取っ払ったら、どうってことない曲だと思いますし。ニューイヤーコンサートの指揮を長年務めた「生粋のウイーンっ子」ボスコフスキーだけに、さすがの名演奏です。この優雅さはなかなか真似できないよなあ。


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