『シェ松尾 青山サロン』,『blinc』,『ネイキッド・ロフト』,『EZ HEAVEN』 |
母に誘われて『シェ松尾』のランチと毛皮のショー。 「買わなくてもいいらしい。私は買わないわ」と言ってた母。そんなわけにいくのかよ。 ランチの前に早速つかまっている。
私は毛皮には興味がない。蛇革のジャケットを着てみたら「まあ素敵!」と4人ぐらいの売り子さんたちに取り囲まれ「写真写真!」で、グランドピアノの前に立たされ「ポーズつけて」「さすが!」と大変なことになってしまう。 「安い!」ってそりゃあ、シェアードミンクだロシアンセーブルだに比べたら遥かに安いが。 「買ってあげてもいいわよ」と母。非常に複雑な気分。
特別メニューのランチ。仔羊背肉のソテーは小さく切っても苦手で食べられず。それ以外は美味しかった。
毛皮について。 「買わないって言ってたのに、買うの?」 「一生ものだから、最後よ」 「地球温暖化で、東京で、必要なのか?」 「今一着もないから」 そう言えば私は母にもらった毛皮をリサイクルショップやフリーマーケットで売ってしまった。
縁談話。42、3歳と言ってたお相手は48歳らしい。「凄いおしゃれなんだって」。 48歳といえば康夫ちゃん、石橋凌。と聞くとふーんと思うが役所広司、坂東 八十助、ジョニー・ロットン、ミッキー・ロークっていうと、えっという感じ。
外は真夏のように暑く、中は毛皮に合わせて寒く、お腹が壊れる。 ランチの後の毛皮ショーでは途中で席を立つ訳にはいかない。緊張する。
ショーに登場する毛皮はPIKENZ、ジャンフランコ・フェレ、ファー・ナカムラの商品で70万円台のケープから最高は6,825,000円のジャケットまで。 全く素敵だとは思わないけれど、本物を見ておくのは良いかもしれない。ショーの後で試着も出来るし。 ワインを飲んで眠くなった母は恐らく半分も見ていない。帽子を被っていると居眠りも目立たなくていいやね。
ショーが終わると決戦タイム。毛皮を持って私たち親子を追い掛ける売り子さんたち、右往左往。 シェアードミンクのフリンジジャケット3,675,000円を着てみる。 ショーではちょっと面白いと思ったが、背の低い私には全く似合わない。
「本当に買うの?」と聞く私に 「何よ、あんた自分だけ買うつもり?」と母。 「いや、私が買うんじゃないから」 そして私に蛇革とフォックスのリバーシブルジャケットを、自分には3倍の値段の緑の毛皮をお買上。
「この間洋服5着作って、家を塗り直して、今日毛皮買って、大丈夫なの?ちゃんと計算してんの?」 「もうすっからかんよ」
私は何ヶ月も仕事がなく、昔買った服を繕いながら着ている。 その上に母に買ってもらった毛皮をはおるのか。 服を買ってもらって気が滅入るなんて、初めての経験だ。貧乏性なのかしら。 多分私は「これ買って」より「これ買っちゃったー!」が好きなのだ。
とはいえ、革のジャケットはもう何年もずーっと探していて、欲しいものがあっても買えなかったので大変有難い。 「きっと私のジャケットは会場の中で一番安いね」 「でも一番かっこいいわよ」と母。ありがとうございます。
母と別れて、外苑前のメガネショップ『blinc』。 サングラスの調整をしてもらう。他にも面白いサングラスいろいろ。 私の買った金のフレームは世界で50本限定商品とのこと。(4月30日の日記「500本」は間違い。訂正しました) 眼鏡をほとんどしない私には、それがどの程度のことなのかよくわからないが。
一回家に帰って洗濯などして、21時過ぎに新宿『ネイキッド・ロフト』に着く。 三上治さんの「新宿憲法村」というイベントで本日のテーマは「沖縄と憲法」。 イベントは19時半から始まっていて、既に質問タイムだった。
ゲストの琉球大学教授高良鉄美さんはNHK『ちゅらさん』の沖縄料理屋「ゆがふ」のご主人を彷彿させる、「なんくるないさー」ないい感じの人だった。
資料でもらった講演録「沖縄から見た平和憲法〜万人(うまんちゅ)が主役〜」も面白かった。
イベント終了後、同じ派遣会社の友人と話す。この友人も別の友人も仕事をしていると聞いて愕然とする。 社長によると私が入っていないのは、どうやら今回も髪型の問題とか。ああそうなの。
なんかパンクバンドやってる高校生みたいだ。 「パンクバンドをやるか、高校中退するか、でもあの格好じゃあバイトもできないぜ」 って、皆悩んでたあの頃。
何で私が同じ問題を抱えているんだ? 「カツラ被って行きますから、よろしくお願いします」と社長に言って、帰る。
沖縄の店に行きたくなって『泡盛』を覗くが23時閉店らしく、ゲイバー『EZ HEAVEN』へ。 開店半年記念のパーティーで5,000円飲み食べ放題、と言われるが「一杯だけ」にしてもらう。 『酔鯨 純米吟醸』を小瓶でもらったら結局お会計は4,500円で、あらら。
会長の橋本龍玄さんは、数ヶ月原稿執筆で長野に篭っていたそうで、今日はパーティーのため久し振りに登場とか。 橋本さんの恋話。私がギネス君の話をしたら笑われた。
よせばいいのに 「もうメールしないつもりだったんですが、暇つぶしネタ。 最近スーツの男性に目が行くようになったのに気付いたんですが、私これまでスーツのサラリーマンと付き合ったり好きになったことがなかったのでした。無意識でギネス君を探しているのかもしれないわ。 以上終わり。」 なんてメールを送っている私。新鮮な発見だったので思わず。
「いい男ができるといいわね」と橋本さん。 「縁談話があるんですよ。ウフフ」と言って、走って終電で帰る。
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2005年06月24日(金)
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