『人魚姫』,さよならビュッフェ,Mt.レースイ スキーリゾート,『レースイの湯』,『Airport Garden』

 温泉に入って、朝食バイキングの会場へ。「真理さん」と声をかけられ驚く。やば、スッピンだよ。ギョエ、舩木壱輝さんではないの!
「え?なんで?」かなり動揺している私。
「朝食券もらったんで」
「一人?」
「はい」
で二人で朝食。戸惑いながらも楽しい。

「昨日はあの後カラオケ行って、2時間前まで『GRACE』にいましたよ」。
すごい。舩木さんは間もなくチェックアウトですぐに帰らなくちゃ、とのことで多分10分もいなかったような気がするが、幸せな一時だった。

 チェックアウトして市民会館。映画祭グランプリの『人魚姫』を見る。
これまた「ファンタジック・ラブストーリー」でタイムスリップものだが、大変良かった。

お母さんが強烈。人を激しく責め立てるところなど私の母みたい。
自分でも不思議なくらい泣いた。目が腫れた。やっぱりグランプリだわ。
それはいいけど私の顔は今朝のスッピンより酷くグジョグジョになってしまった。

 張魔夫さんご夫妻にご挨拶。何度もご馳走になってしまったので、せめてお昼を御馳走させて下さいと思ったが「いいから、何食べる?」
私は一人でビール。

 高橋玄さんと『ポチの告白』プロデューサーも食堂に来て、別のテーブルで話していたら玄さんに電話が入り「知らない、何それ?」などと言っている。
「『CHARON』がゆうばりファンタランド大賞をとったらしい。授賞式に出ろって」。

おお、やったあ!昨日『俺家』でも熱く語っていた映画祭プロデューサーの小松沢さんが選んでくれたのかしら?と思ったら(失礼!)、そんなお手盛りの賞ではなかった。

観客のアンケートで、ハリウッドや日本映画の大作から自主映画まで、全ての参加映画の平均得点で『CHARON』が1位になった。玄さんはアンケートのことを知らなかったし、私も他のところでは書いていたが、『CHARON』では書かなかった。だから内輪の組織票などでもなく、見たお客さんの評価なのだろう。これは本当にすごい。

私「表彰式はどこなんですか?」
玄さん「レースイだって。もう行かなきゃ」
私「あ、違う!レースイじゃなくて、ここです。市民会館の上の階ですよ」
ふぅ。

 上の階が「さよならビュッフェ」の会場で、次々いろんな人がスピーチをしていた。
ワインを飲む。

「毎年、映画祭のムードメーカーとなる人がいます。今年は、何と言っても奥田瑛二さん!」と紹介されて奥田さん登場。ホントに精力的に映画を見て交流して若手と話して、って感じで素敵だった。

夕張では『CHARON』と上映時間が重なって見られなかったのだが、奥田さんの監督作品『るにん』は東京では12月に公開らしい。是非見なくちゃ。

ゆうばり市民賞の発表があって高校生とは思えない貫禄の男子が壇上へ。

最後に発表されたのがゆうばりファンタランド大賞で、玄さんが壇上から川本淳市さんを呼ぶ。
二人並んで賞品を受け取って、玄さんが受賞スピーチ。
「10年前に2億円かけて作った映画をゆうばりに招待してもらいまして、それがこけて、この『CHARON』が駄目なら映画を…」でこみ上げるものがあったらしく、言葉に詰まっているのを見て、私の『人魚姫』で緩んでいた涙腺は再び壊れる。

玄さんが川本さんにマイクを渡して、川本さんが「午前6時から午前6時まで、翌日のフィルム代を工面しながら撮った本当に手作りの映画なんです」と続けて、拍手ー。

ああ、夕張に来て良かった!なんて素敵なこと。
ステージから降りた玄さんがカメラ攻め、サイン攻めにあっている。
私も腫れ上がった目だけど、玄さんと張魔夫さんとの記念写真を奥様が撮って下さる。

 皆さんは空港への専用列車の出る夕張駅へ。私は荷物をとりにシューパロへ。川本さんとAさんらがいて、Mt.レースイへの車に同乗させてもらう。
ホテルマウントレースイの目の前がJR夕張駅。

ホテルロビーは専用列車を待つ人たちでいっぱい。更衣室で着替えて出るともう誰もいない。

スキーウエアはスキーショップJIROで15年ぐらい前に買ったものだが、あんまり古い感じはしない。と思う。

レンタルスキーは随分短いのを出してくれた。私がスキーを頻繁にやっていた頃は身長+10cmなんて言われていたが、今のスキーは短くてかなり軽いのね。

一人は寂しいが、これが北海道のパウダースノーか、と楽しく滑る。
スキーは数年ぶりなのに、上手く滑れる。新潟の雪とは違う。
晴れているけれど、寒い。でも気持ちいい。誰もいないコースを独り占め、というのもあまりない経験だ。

 センターハウスで中華丼。夕方になって一段と寒く、動いているリフトも少なくなる。

 17時に上がって、温泉大浴場『レースイの湯』へ。
ホテルシューパロの大浴場より広くて、ミストサウナ、マッサージバス、露天風呂もあって最高。

札幌で旧交を温める、映画三昧、初の北海道スキー、温泉とやりたかったこと全部出来たなあと満足満足。いろんな出会いもあったし、ああ面白かった!

 18:40マウントレースイ発のバスで新千歳空港。
レストランフロアに行くとどんどん店がクローズしていく。
『Airport Garden』でビールと豆サラダ。メール。

空いた時間に読もうと持ってきた本は一回も開かず。結局メールしてると時間はあっという間に過ぎてしまう。これはどうなのかなあ。

 21:45発ANA970便で羽田。帰りの飛行機も遅れたらしく、モノレールもバスも終わってしまい、京急で品川。25:30ぐらいに帰宅。やれやれ。

 札幌で、夕張で、お世話になった皆様、本当にありがとうございました!!
2005年02月28日(月)

『エターナル・サンシャイン』,『阿修羅城の瞳』,ストーブパーティー,『旅愁』,『俺家』,『ホテルシューパロ』

 予定では10:30から『コーラス』を見ようと思っていたのだが、目が覚めたら12時を過ぎていた。
顔も洗わず歯も磨かず寝不足で、ヘロヘロだが3回券のチケットが1枚残っているので、何か見なければならない。

「ビデオクリップなどで活躍する鬼才ミシェル・ゴンドリー」の「ファンタジック・ラブストーリー」ってどうかなあ、と思ったが『エターナル・サンシャイン』を見る。

見て良かった。感じるところいろいろ。私は失恋しても恋愛の記憶を消したいなんて思ったことないなあ。もったいない。全部記録しておきたいくらいだ。

主人公の女性が髪の毛をいろんな色にして、それが激しく入れ替わる現在と過去をわかりやすくしているのだが、寝不足の脳みそはついていけない。もう一回見直したい気もする。
見終わって隣の席の女性たちは「なんだかよくわからない話だったわねえ」と言っていた。

髪色には名前がついていて、「青い廃墟」「アカの脅威」「緑の革命」など。
私の「夕張メロン」とか「カーネーション」とは違うが、かなり親近感を持ってしまう。

 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2005では、有料映画の会場の座席にNTT東日本がタイアップで作ったマフラーが置いてある。空いている席のももらってしまえるが、私は見た有料映画の数6個を持ち帰り、お土産とする。

> お土産は、かにで良いです。

などと言ってる『ご近所さん』Gにも、やるか。基本的に私は旅の土産は買わない主義なのだが、おねだりされちゃったからな。

 市民会館の食堂で、一人でビールとカルビ丼定食。雪が酷く降り始める。吹雪。

 『ホテルシューパロ』にチェックインして温泉に入ってちょっと寝て閉会式に行こうと思ったら、そんな時間はなく部屋のシャワー。

閉会式会場に向かうバスは行ってしまい、タクシーも30分待ちなどと言われ困っていたら、川本淳市さんがいたので車に乗せてもらう。
 
 ゆうばり文化スポーツセンターは「大きい会場だからチケットは当日で大丈夫ですよ」と言われていた。しかし、満席。奥田瑛二さんさえ席がなくて困っていた。遥か遠い舞台では市川染五郎と宮沢りえがフラッシュを浴びて話していた。

通路に座ってクロージング作品『阿修羅城の瞳』を見る。「最新SFX」ってどうなの?と思ったら想像を遥かに超える陳腐さ。今時炎がボッとか、鬼の瞳が緑に光るとか、そんな映像作るなよ。

歌舞伎のシーンはいいし、二人はきれいで4分間ぐらいは面白いところもあったが残りは「けっ」。宮沢りえは鬼って感じはしない。
締めくくりがこれではなあ。

 授賞式のヤング・ファンタスティック・コンペティション部門グランプリの発表では『トレモリノス73』に期待していたが、パク・フンシク監督 「人魚姫」に決まる。残念だが、受賞作品は明日無料で見られるので未見のもので良かったか。

 バスで市民会館。前はホテルでパーティーをやっていたらしいが、経費削減のためか、ストーブパーティーとなって、昨日と同じ屋外で炊き出し状態。寒いし餌にはありつけないし。

 夕張『ご近所』の白くまさんは「ストーブパーティーは、皆ボランティアしてるのに遊んでると思われるから行きたくない」とのこと。
「じゃあお店に行きますか」と言ったら
「皆で盛り上がっているなら悪いから」
「いや、私は全然盛り上がってないです」
「でも皆といるんでしょ」
「皆とはこの後ずーっと飲むから」
「俺は人見知りするし」
「いや、皆と会うんじゃなくて、小1時間くらいご飯食べて、それから私は合流するから」
「でも悪いんじゃない?」
ってもう!寒いんだから早くしてよ!と叫びたくなる。

「飲みに行かないから店は知らない」
「……じゃあシューパロの店にします?」ってことで『旅愁』。居酒屋メニューいろいろ、美味しい。

夕張の話、映画の話、映画祭の話。
昔は夕張に何十軒もあった映画館は今、一つも営業していないらしい。皆映画は札幌に見に行くのだとか。
白くまさんのように映画好きな人もあまりいなくて、映画の話をする人もいないとか。
「キム・ギドクなんて皆知らないですよ」
まあそうかもね。
「賞を取っても日本で公開されない作品もあるし」
そうなんだ。

白くまさんが多めに払ってくれて、車まで送って、私は『俺家』へ。

 高橋玄さんチームと我孫子・柏のフィルムコミッションの人たちで20人を超えるグループが盛り上がっていた。

昨日は二日酔いで大変だったらしい舩木壱輝さんも復活。
舩木さんは夕張から帰ったらすぐ単身でフランスに『CHARO』のフィルムを持って行くので、夕張にも『旅の指さし会話帳』持参で予習をしている。

張魔夫さんに「フランスでは『シルブプレ』って言ってりゃ大丈夫だ」と言われてずーっと「シルブプレ、シルブプレ、シルブプレ」とつぶやく舩木さん。

「今もやってるかわからないけどポンピドゥーセンターっていう建物の前でいろんな大道芸やっている人たちがいるから、そこへ行って、アクロバットやったり、『寿』とか『侍』とか筆で書いたりすれば売れると思う」と言ったら
「それやる!」と舩木さん。頑張れー。

張魔夫さんの奥様とお話。私と似ている、と誰かに言われる。
常に気を使って、甲斐甲斐しく動いている様子を見て、こうでなきゃ駄目なんだな、と思う。

3時を過ぎた頃か、鞄からトランプを取り出す玄さん。手品を見せてくれる。「まだあんまり上手くないんだ」と言うけど、いつ練習してるんだ?
「目の錯覚を利用するところは映画と同じ」と玄さん。ナルホド。

中田圭さんの『剣』で主演の加藤靖久さんは、かなり慣れてる感じでマジックを披露。おしゃべりも上手い。皆さん多才だなあ。

 まだまだ盛り上がっているが、寝不足で辛くなってきたのでシューパロに帰る。
本日はシングルルーム。フロントではツインのシングルユースと言われたが。
2005年02月27日(日)

『公共の敵』,『サマリア』,『DMZ非武装地帯』,『CHARON』,『居酒屋熊五郎』,『俺家』,『喧嘩の極意』,ディープコアナイト

 『ホテルシューパロ』一泊目はツインのシングルユース、昨夜は隣の部屋に移動して、ダブルのシングルユースだった。今日の部屋は空いていない。「深夜にならないとわからないです」とフロントマン。

 困ったことは続く。防寒で厚い靴下を履いていたせいか、ブーツのファスナーが壊れてしまった。
この極寒の地で、なんてこと!ドイツの靴メーカー、ガボール!頼むよー。
パンツなので気づく人はいないが、かなり心地悪く、寒い。

 本日は朝から夜までずっと市民会館。『日韓友情年 コリアン シネマ スペシャル』の1本目『公共の敵』。
カン・ウソクは『シルミド』がすごく良かったが、『公共の敵』も面白い。爆笑。
ハチャメチャ問題刑事の話で、「俺たちは犬だろ?」なんてセリフもあり、『ポチの告白』を撮った高橋玄さんと対談などしたら面白いのでは、と思う。

玄さんは『ポチの告白』を「全国27万人の警察官全員に見て欲しい」と言っていたが、『公共の敵』は現役刑事とその家族を招待して試写会を開いたとか。
まあ、映画『公共の敵』では「公共の敵」はあくまでも連続殺人犯であって、『ポチの告白』では日本の警察こそ「公共の敵」だから、『ポチの告白』の方がラジカルな作品である。

 13時から市民会館前広場にある雪像の前で、映画祭のゲストが一斉に集まるフォトセッション。私のケータイカメラはきれいに撮れないので、人垣の後ろから見るだけ。

 張魔夫さんご夫妻、玄さんにご挨拶。「『公共の敵』面白かったですよ」と言ったら「ウー気持ち悪」と玄さん。昨日も朝までだったらしい。

 おにぎりを客席で食べ、14時から『サマリア』。キム・ギドク監督は夕張に来るとか来ないとか、最後までわからなかったのが、急遽来日。
私が夕張行きを決めた理由の一つは「キム・ギドクに会えるかも」。一番話を聞いてみたい人だったので感激。

そう思ったのは私だけではないようで、何故か女性に大人気。客席がキャーキャー言っててファンの私も不思議なほど。私にとっては面白い人なのだが、かっこいいのかな?

『サマリア』も良かった。援助交際でこんな事件になって、なんで親も学校も知らないんだよ?とか、そういう疑問はキム・ギドクの場合、なし。彼だから問わない。

 3本目『DMZ/非武装地帯 追憶の三十八度線』。
イ・ギュヒョン監督自身の軍隊体験を描いているらしいが、あまり好きではなかった。
軍隊を美化している、というわけではないのだが、楽しそうだから嫌なのかな。よくわからない。単に面白くないのかもしれない。いや、3本目で疲れたのかな。

 日も暮れて市民会館前では『居酒屋 熊五郎』が開店。居酒屋といっても、夕張市民による振舞酒と、郷土料理の炊き出し。オープンエアーでめちゃくちゃ寒い。

大きなストーブとあちこち火をたいて、いろんな鍋やら、肉や魚・貝を焼いたり、熱燗をつけたりしているのだが、あまりの寒さに、火を囲む輪に入るのも大変。
「ホッケ焼けましたー!」などと夕張市民が声を上げるのだが「くださーい」という私の声は届かないらしい。頑張ってホタテ1つとトドの肉一切れ。
フジテレビのアナウンサーら取材チームが私の横に割り込んで、私はまた火を囲む輪から外れる。

 市民会館の食堂に行ってみたら、我孫子や拍の『カロン』サポーターの人たちが来ていて、ビール。

 20時から市民会館シネサロンにて『CHARON』。満員。立ち見もギュウギュウ。
1995年、玄さんが初めてゆうばり映画祭に参加した『嵐の季節』を知る映画祭プロデューサーが「あれからいろいろあってね、本当に…お帰りなさい!玄ちゃん!」と泣きのスピーチをするので、私も涙ポロポロ。
『CHARON』はいろんな意味でゆうばり映画祭的映画と言えるのではないだろうか。

『CHARON』7回目の鑑賞で初めて立ち見。90分だから耐えられる。

 居酒屋『俺家』を覗いたら、玄さんと『ポチの告白』プロデューサーと張さんご夫妻がいて、私も混ぜてもらう。
暫くすると、隣のテーブル(お誕生日席に座っていた私の斜め後ろ)に奥田瑛二とキム・ギドク監督のグループが座った。

私は玄さんたちの、髪の毛の話を聞きながら笑いつつも、後ろの二人が気になって仕方がない。
後ろのテーブルは映画の話題でも盛り上がっているが、「ここのラーメンがうまいんだ」などと話している。

私もラーメンを頼んでみる。
「うまいですよ、ここのラーメン」と話しかけてくれる奥田さん。ラーメンが来たら「どう?美味しいでしょ」って、なんか全然気取ったところのない人なのね。印象が随分変わった。

キム・ギドク氏も、私が左側に振り返ればすぐそこ、ほんの数十cmのところにいるのだが、日本語わからないだろうなあ、と思うと話しかけられず。

店を出るときに通訳らしき人に「あちらの方キム・ギドク監督ですよね」と言ってみるが、他の話をしていたらしく「そうです」、以上。
私の荷物を持っていてくれたプロデューサーに呼ばれて、慌てて外に出る。

ああ失敗。でも多分またどこかで会える。そう信じて生きていこう。彼の作品は全て見よう。そしてまた会えたら「サランヘヨ!ユア・フィルムス」で、どうだ。

 オールナイトイベント『ディープコアナイト』で、深夜2時だか3時から玄さんのVシネマ『喧嘩の極意 突破者番外地』を上映するとのことで、『郷愁の丘ミュージアム・シネマのバラード』へ。
何か別の映画を上映している会場は満席で、熱気ムンムン。会場付近の建物内でだらだら過ごして待つ。

 『喧嘩の極意』は2001年のVシネマだが、池袋の『TSUTAYA』では常に貸し出し中。私は未見だった。スピード感があって、非常に面白かった。
出演者みんなが「『喧嘩の極意2』を作りましょう!」と言って奔走したという話はよくわかる。ヒットするだろう。私も見たい。

『カロン』の主演川本淳市さんは『喧嘩の極意』で玄さんと初めて仕事をしたらしい。ショートパンツにツンツンヘアで若い!
宮崎学さんはここでも刑事役。張魔夫さんと共演しているではないか。

 終了後、朝になってもイベントは続く。きつい、横になって眠りたい、と思って玄さんたちが泊まっている宿泊施設『ファミリースクール ふれあい』に電話。一人雪の道を、壊れたブーツで『ふれあい』に向かって歩くも「受付の人がまだ来てないからわからない」と言われる。

 『ペンション 黄色いリボン』に電話。「今から午前中、お金は払いますから寝させて下さい」と泣きを入れるが「今日は忙しいので」と断られる。「チェックアウトまででいいです」「無理です」などとやってるうちに『黄色いリボン』まで歩いて来てしまった。
ひどいね!この寒さの中、死ねってことか。『黄色いリボン』の前で行き倒れてやろうかと思う。

 仕方なく、また『郷愁の丘ミュージアム・シネマのバラード』に戻る。
中田圭さんが、松田優作CM集など、マニアックな映像コレクションを披露していた。
8時半「えー、今からもう1本上映しようと思っていたんですが、ここの館長が大激怒しているとのことで、急遽上映を中止します」。残念なことなのだが、助かったような気もする。

 最後まで会場にいた女優さんは『黄色いリボン』に泊まっていた。3人部屋を、女性2人で使っていて、布団が一組余っているとか。
お部屋を訪問させてもらうことになった。

9時半ぐらいか、部屋に着く。荷物を『シューパロ』のフロントに預けていて何の道具も着替えもないので、顔も洗わず服のまま、ちょっと横にならせてもらった。

私は宿泊している女優さんの部屋に寄っただけ。
『黄色いリボン』は多忙を理由に私を泊まらせなかったのだから!
2005年02月26日(土)

隣人13号,郷愁の丘ミュージアム・シネマのバラード,剣,トレモリノス73,和,清寿司,ふるさと亭,GRACE,シューパロ

 朝風呂に入って、朝食を食べて、部屋に戻ってフロントに電話。今日の部屋は空いていない。
荷造りの途中で電話がかかってきて「お部屋がご用意できました」。おお、助かった。
しかし明日は満室だと言う。今日も部屋は移動するので、荷造りはしなければならない。

 私が泊まっている『ホテルシューパロ』には『夕張国際ファンタスティック映画祭2005』のプレスルームがあり、映画の上映会場もある。

 昨夜、みんなが「明日は『隣人13号』を見よう」と言ってたので、私はあまり興味がないけど、シューパロが会場だし、見ることにする。
しかし、上映時間が迫り人がいっぱいになっても、知っている人は一人も現れず。

『隣人13号』は私の嫌いなタイプの映画だろうと思っていた。意外にそれほど嫌ではなかった。
「危険にさらされている子供を捜す親がこんなかよ?」と思う場面はあったが。

イジメっ子の記憶を持つ私にはなかなか怖い物語。久し振りに思い出して嫌な気分になったが、そういう風に人を揺さぶる映画として評価できる。

 高橋玄作品の常連出演者で自身も監督の中田圭さんがイベントをやる『郷愁の丘ミュージアム・シネマのバラード』にバスで行く。

あまりお腹はすいていないが時間が余ったので、喫茶コーナーでビールとミートソース・スパゲティ。

ガラス張りの店内から外を眺めていたら玄さんたちがやってきて、スノーモービルを試乗して楽しんでいた。
元気そうだが皆さん昼まで寝ていたとか。

 中田圭監督作品『剣』は「驚異のハイパー・ソード・アクション」とのことで、私の苦手なSFもの。途中寝てしまう。(スミマセン)

 終了後、玄さんたちと一緒にいらした『CHARON』でギャングの親分役張魔夫さんにご挨拶。お茶をご馳走になる。

 次の中田圭さんの映画上映前に、玄さんの『ポチの告白』の出来たての特報と予告編上映があった。
敬礼をしている警官(菅田俊)の顔のアップ、BGMは「犬のおまわりさん」。笑い声が起こる。
カメラが引くと警官の首にはぶっとい鎖が繋がれている…。予告編もかっこいい!

 映画祭循環バスでシューパロに戻る。一人で『トレモリノス73』を見る。
スペイン人パブロ・ベルへールの初監督作品。出版社営業マンが会社の都合で自分たち夫婦の性生活の映画製作をするはめになり、のドタバタコメディ。エッチで可笑しい話かと思ったら、男の哀愁を感じる、切ない物語ですごくいい。
『トーク・トゥー・ハー』のハビエル・カマラと、妻役のカンデラ・ベーニャの感情表現も大変うまい。
スペイン人監督ではアルモドバルが大好きだが、この監督の色使いも素敵。フィルムを加工して、本当に73年当時の映像を見ているように感じさせる。

 ホテルのレストランは終わっていて、近くの喫茶店『和』で抹茶モンブランと紅茶。美味しい。
店内では、夕張市民ボランティアだろうか、2人の男性が映画祭の問題について議論していた。

 玄さんたちは他の映画を観ているとの事で、一人で『清寿司』。
昨日のウエルカムパーティーでお話をした人たちがいて「あ、メロンちゃんだ!」と言われる。気恥ずかしい、でも嬉しい。

ビール大瓶1本、お刺身、鰊漬で2,000円。玄さんから電話が入ったので朝までやってるテント居酒屋『ふるさと亭』に移動。若者いっぱい。

300円の焼酎お湯割り。ぬるい。ストーブはあるがほとんど学園祭の模擬店みたいなもので、足がつめたーくなる。
「寿司屋に行くか」と玄さん。ネタ切れで、再びカラオケパブ『グレース』。

 昨日も『ラ・バンバ』を歌っていた、『トレモリノス73』の監督パブロ・ベルへール氏がいて、グループの人と話し込んでいた。
「映画見ました。素晴らしかった。大好きです。泣きました」と言ったら喜んでくれた。
玄さんと監督同士のお話は英語で。意気投合していたようだった。

天王洲アイルの会社のFさんが送ってくれた「ほうじ茶チョコレート」を皆に配る。好評。

 眠くなったのでシューパロに戻って寝る。しかし、映画祭来場者数に対する宿泊施設の不足はかなりの問題だ。
なんで私がホテルで、プログラムにもクレジットされている作品の監督・関係者の皆さんが元学校を改築した施設の大部屋なんだ?申し訳なくなる。
2005年02月25日(金)

『ラ・メゾン・ド・カリー・クゥー』,『シューパロ』,『マウントレースイ』,『ヤスジのポルノラマ やっちまえ!!』,『GRACE』

 10時チェックアウト。快晴。雪が眩しい眩しい。日記読者Mさんと約束したお昼まで時間があるので、荷物を預けて夕張行きのバス停をチェックしてから、サングラスを探す。デパートの1階とかにありそうなものだが、どこの店も上層階にあるメガネサロンを案内される。なんか違う感じ。

札幌パルコの入り口では、かわいい男の子がランチのチラシを配っていた。

 待ち合わせ場所に現れたMさんはシックで落ち着いた感じの女性だった。
「何食べます?」と聞かれたのでパルコでもらったチラシの店を提案。
「スープカレーですね。札幌の名物なんです」とMさん。
「そうなんですか?全然知らなかった。そう言えば最近東京のコンビニでスープカレー買いました。すっごい不味くてビックリしたけど。あれは札幌から来たのかな?」
などと話しながら『ラ・メゾン・ド・カリー・クゥー』へ。

かわいい男の子は…いた!「チラシもらったので来ました」と言うと、にっこり笑って「ありがとうございます」。いいねいいね。
「桜井さん、メンクイなんですよね」
「はい、大変。彼、かわいいですよね」
「うんうん」
「Mさんの好みは?」
「私は趣味が悪い、って言われるんですよ」
「外見はこだわらないってことですか?それともそういう人が好きなんですか?」
「そういう人が好きなのかも」
「じゃあ、Mさんもある意味メンクイですよ」
などと他愛もない話や仕事の話、どこから私の日記に?など。

『クゥー』のスープカレーの味は、普通。昨日O君も言ってたが、札幌の料理は量が多い。
スープカレーの器もラーメン丼より二周りぐらいでかい。

会計時、かわいい男の子は「どちらから?東京!わざわざありがとうございます」とまた笑顔。
「あの子、素晴らしい!むちゃくちゃいい子だ!」とMさんに言ったら
「北海道の男の子は素朴なんですよ」。

 再会を約束してMさんと別れ、バスで夕張へ。途中、一段と寒くなる。
スキー場の山が迫った雪景色とはまた違う、ひろーい大地がずーと真っ白なのを見るのも多分初めて。

 15時半過ぎぐらいだったか、映画祭関係者がいっぱいの『ホテルシューパロ』着。ロビーで高橋玄さんチームに遭遇。

 チェックイン後、ホテルの近辺を散歩。スキー場でメルヘンチックだったり、ヨーロッパ風に洒落たところは見たことがあるが、夕張は軒先の氷のキャンドルスタンドとか、いろんな大きさのたくさんの雪だるまとか、いちいちかわいい。センスも悪くない。そして、名作映画の大きな看板があちこちに。一人で歩いていても楽しくなる。

また玄さんチームに出くわす。商店街に映画『CHARON』のポスターを貼って、宣伝に歩いてるみたいだ。お手伝いするべきだったか?と後になって思う。

ホテルに戻ってレストラン『REBECCA』で一人晩御飯。皆さん映画祭の開会式に行ったようで、静かな店内、ロビー。

映画祭のオープニングは『シャーク・テイル』の上映。全く興味ないので、私は参加せず、誰もいないホテルの大浴場へ。さら湯に浸かって、体操しちゃったり。ああ極楽。

 ゆっくり準備をして、夕張『ご近所さん』の白くまさんからの連絡を待つ。
パーティー会場へはタクシー?相乗り?とやってたら白くまさんが迎えに来てくれ、『ホテルマウントレースイ』まで送ってもらう。
「本当に一人出来たんだ」と言われる。

 ウエルカムパーティーは21:30からと聞いていたが、時間前に既に始まっていた。私はお腹いっぱいだったので料理にはほとんど手をつけず、飲む。

本日の衣装、ひびのこづえの蛍光黄色のチューブリボン・スーツは夕張メロンなヘアスタイルととてもよく合っていて、知らない人にも褒められる。

ステージで餅つきをする奥田瑛二、松方弘樹を見たり、『愛を乞う人』『OUT』『レディージョーカー』監督の平山秀幸さんとお話したり、寺島しのぶ出品の着物のオークションに参加してみたり、地元の人ともお話。楽しかった。

 玄さんたちと一緒に映画祭専用バスで『ホテルシューパロ』に戻る。ホテルの入り口に奥田瑛二さんがいたので「餅つきうまいんですね」と話しかけると「そうだろ?こういう感じで…」とやり始めてちょっとビックリ。気さくな方なのね。

パーティー衣装で外を歩いたら死ぬので、着替えてカラオケパブ『GRACE』へ。映画祭関係者大集合という感じ。

 中座して、23:30から市民会館シネサロンにて『ヤスジのポルノラマ やっちまえ!!』という1971年に公開1週間で打ち切りになったカルト映画。私は座れたが立ち見状態。

谷岡ヤスジの漫画が原作なのかと思ったら、アニメだった。くだらないセクハラネタ満載で「やっちまえやっちまえやっちまえやっちまえ」…鼻血ドバー!あらーん!の繰り返しにうんざりしながら、だんだん脱力して、最後は笑ってしまう100分。

 『GRACE』に戻って飲む。玄さんの『地上の星』熱唱はすごかった。皆かわるがわる歌ったりヴィデオ撮影で店内を走り回ったり。

 3時半、ホテルに戻って寝る。
2005年02月24日(木)

札幌後楽園ホテル『パティオ』,『マークスイン札幌』,『味處 花よし』

 一睡もしないで家を出る。荷物は大学生時代に買ったスキー用のバッグに詰めた。スキー靴も入っていたが、パーティー衣装やら、ホテル以外の宿泊もありうるから寝間着も入れたら溢れてしまい、スキー靴は置いていく。
後日気づくのだが、タオルを忘れたのは失敗だった。

 9:00発NH55便は10:35には新千歳空港に着くはずだった。ほとんど眠っていたので、気がついたときは11:00を過ぎていて、飛行機は着陸したものの立ち往生しているらしい。窓の外は雪。吹雪。うわー、これが冬の北海道か。さぶそー!

12:00、やっと空港を出てJRで札幌駅に向かう。駅のタクシー乗り場は長蛇の列。雪の中並ぶ。
スキー場の大雪は経験あるが、都会にこれだけの雪が積もっているのは初めてで驚いた。タクシーもおっかなびっくり走っている。
「これは普段とは全然違います。札幌でも珍しい大雪です」とタクシー運転手。

 札幌後楽園ホテルで待っていてくれた、元上司Kさんと元同期O君。
「良かったなー、桜井。欠航とか羽田に引き返すとかにならなくて。桜井の次の飛行機の方が先に着いたんだよ」
へー、そんな大変な状況だったのね。なんだかすごい旅になりそうな予感。

2階のレストラン『パティオ』にて、雪祭りも終わってただ真っ白な大通り公園を見下ろしながらランチをご馳走になる。
タラバ蟹のスパゲティ。美味しい。デザートも豪華で感激。

会社時代の話、元上司Kさんの趣味の津軽三味線の話。Kさんは私の送別会で津軽三味線を披露してくれた。夕張の話、『ユンニの湯』について。ここは本当にいいみたいだ。誰もが薦める。1月に大騒ぎした厚生年金基金の話。笑われた。

私は不良社員だったと思うが、新入社員で最初の上司がKさんで本当に良かった。
その後数々のトンデモ上司に苛められた時も、くさらないで働けたのはKさんのような人たちが声をかけてくれたり、見ていてくれたからだ。

ゆうばり映画祭の公式ツアーにあぶれて、札幌に寄ることが出来て良かった。

Kさんと入れ替わりでYさんと、研修をすっぽかしたO君と、今夜の店について。

 タクシーで本日の宿『マークスイン札幌』。禁煙ルームは空いていなかった。夜のお出かけまで一眠り。枕がタバコ臭い。
あーあ、Kさんが「真理ちゃんが来るんで、今日からロビーも禁煙になったんだ」と言っていた札幌後楽園ホテルに泊まれば良かった。
夕張へのバスも大通りから出るんだから、その方が便利だった。

 今は人夫(ひとおっと)となった元内縁夫お薦めの居酒屋、大通西18丁目の『味處 花よし』に元同期O君と。
「え?今も連絡取ってるの?」とO君。
「いや、『花よし』のこと聞いただけ」。

紹介者を告げた方が良いと思って元内縁夫の名前を言ったら、ご主人は私が東京から来た同僚だと思ったらしく、隣に座った元内縁夫のグループ会社の人を紹介してくれる。

「私は彼の会社の人間ではなく、元彼女です」とご主人とグループ会社札幌営業所長さんに言ったら驚かれる。
「そんなこと、ここで言っていいんですか?」と所長さん。
「へ?なんかまずいですか?」と私。

『花よし』の料理と酒は素晴らしかった。O君はあまり飲める方ではないのだが、クイクイやって心配になるほど。

元上司Kさんの話。東京から出向して札幌のトップになった、歴代の誰とも違うと現地社員から言われているらしい。開業以来の業績をあげているとか。さすが。
現場のすみずみまで「どう?」と声かけて「ウォッホッホッホ!」って笑ってんだろうなあ。

O君ら同期で一緒に行った富良野や小樽の思い出話。単身赴任生活について。偉くなった元同期たちの近況、忘れ難いトンデモ上司たちの現在について。後半は記憶が朧。O君がかなり多く払ってくれた。ご馳走様でした。

地下鉄でホテルに戻って、マッサージを呼んで、寝る。
2005年02月23日(水)

よろず相談,『patagonia』,『なすび』

 派遣会社社長の電話で起きる。
「編集の仕事があるんだけど、明日打合せ来られる?」
「いやー、明日から北海道なんです。いつまでの仕事ですか?」
「4月いっぱいかな?」
「あー、それは是非やりたかったですが。スミマセン」
かなり気になるが、詳しい話を知ると余計悔しいかもしれないから、これ以上聞かない。

 結局陶芸家からの回答は届かず、『月刊やきものネット』の取材は夕張から帰った後になる。大丈夫だろうか。

 『ご近所さん』Gからメール。

>勉強疲れと仕事のストレスからくるつけが、体に顕著に出てきてます。胃
>炎です。胸焼けで医者にいっていますが、なかなか治りません。治す方法
>があれば、教えてください。

私は健康相談室か。「会社休めば?」

>会社やすんだら、あてにされなくなるよ。やる気のない人間は、去れ!とみ
>んな心の中で言っているー。思い切って休めない自分て情けないなーと思う
>今日この頃

「多分違うよ。休んだことないからそんなふうに考えるんだよ。みんな心の中では休みてーって思ってる。やる気がないから休むんじゃなくてリフレッシュしていい仕事をするために鋭気を養うために休みは必要です。そんなことが理解されてない職場なの?有給は取れないの?
体と精神壊して元もこもないじゃん」

>心配してくれて、ありがとう!業務委託契約で社員でないので、休みずらい
>です。だいたい社員が休んでないのが問題だー!休みの予定も聞かないし。
>今、トラブル対応から解放され家路です。昼休み、今日は無しでした。

「業務委託なんだ。それはいろいろ事情があるでしょうね。
でも、その分会社に忠誠を誓う必要はないわけで、契約通りにやればいいのでは。休みの規定だって明文化されているでしょう?
今度のGWは大型だからしっかり休む計画を立てておいたら?」

 人の心配より自分のことだ。これから行く気温-15度の世界は想像がつかない。目白のクライマーショップ『パタゴニア』で寒冷地用下着を購入。
パジャマ用に動きやすいパンツも買おうと思ったが、サイズと色、デザイン全部気に入ったものはなかった。 

 帰りに『なすび』に寄る。「最近日記更新してないじゃない」と千秋さん。スミマセン。

 以前メールをくれた日記読者で札幌在住Mさんが「こちらにいらっしゃるんですね」と、Mさんの実家が近い『ユンニの湯』他の情報を送ってくれた。

>それと、余談ですが夕張の「くまっこさん」怪しいですね。(^_^;) 危険な
>香りがします。(笑)

あはは、散々だね。Mさんにもくまっこにも会えたらいい。

 荷造り準備で夜が明ける。
2005年02月22日(火)

取材延期,白くまさんからお手紙ついた♪

 お腹は少し落ち着いてきた。痩せたような気がする。

 今日は『月刊やきものネット』の取材予定だったが、陶芸家からのメールインタヴュー回答が未着で、とりあえず明日に延期となる。

 夕張『ご近所さん』からお待ちかねの写真が届いた。

>しろくまってなんか愛くるしいでしょ? 私といっしょでしょ???

と言うが白髪だらけでも色白でもなく、普通の人だった。

> 最悪、ペンション「くまっこ」???

とまだ言ってる。しかし25、26日の宿はとれていないので、お世話になるかもしれない。

> 写真で「指名手配」される???

と本人も言っているから、手配用に友人Mに転送しておく。Mも

>ホント、普通だし、全然ヘンな感じじゃないね。
>文章も優しいし。鉄道好きって感じ。
>自称「熊っこ」っていう、そのセンスは仕方ないとして(笑)イメージしてたのと違った。

とのことなので危険は無かろう。私の夕張メロンな手配写真も送る。

> 気を悪くしたらごめんなさい、若いころの大橋純子(夕張出身)に少しにていると
>思いました。

初めて言われた。似てないと思うが、気を悪くしたりはしない。
過去に似ていると言われた尾藤イサオとか、つまみ枝豆とか、原田伸郎より遥かにキレイで嬉しい。
2005年02月21日(月)

『ご近所さん』とホリエモン考,『駒沢美粧』

 『ご近所さん』Gに、私は会社を持っていると言ったら

>ホームページあるの?見てみたい。よかったら教えて!

と聞かれて、困った。発見されてしまったらしょうがないが、この日記を「読んでくれ」とは言えない。

「零細だしセンスもないのでまだ会社のホームページは作ってないのです。
いつかかっちょいーのができたらと思います」と逃げる。嘘ではない。『MARIBAR』は会社のHPではないから。

>軌道にのるまでが大変なんだよね。早く、ライブドアの社長のようにフジをのっとる
>ぐらいまでになってくれー

「ホリエモンは金カネ言ってて精神が貧しい感じで嫌です。
初めて一緒に飲んだ女性にその時は意地悪なことばかり言って、後日グアムに行こうとメールを送って来たとか。人の気持ちを考えない、失礼な人という印象。」

>資本主義は、金持ち世の中です。お金があれば人の気持ちまでも支配できま
>す。堀江は、悪く言われてるが、プロ野球に新しい風穴をあけてくれたのは
>彼だし、平民代表の自分が彼に望むのは、今の不況を建て直し、新しい風を
>吹き込んで雇用拡大してくれることです。

「金に支配されているから、金で人の心を支配できる、なんて考えるんだな。そうじゃない人もいっぱいいて、豊かだったりします。
ホリエモンは自分の金と権威しか興味ないんじゃない?期待はずれだと思いますよ。」

 お腹は壊れっぱなし。しかし今日はどうしても美容院に行かなくてはならない。頑張って『駒沢美粧』。
担当の斉藤さんに「それはお腹の風邪ですよ」と言われる。そうなのか。初めての経験。喉も鼻もやられてないが。

夕張に行くのでメロンをイメージした髪型にしようと思った。天王洲アイルの会社のFさんには

>メロンにちなんだヘアースタイルですか?あ〜わからない(笑)髪の毛今の
>長さから切らない方がいいですよ。短いのも似合うけど、ボブも可愛いいと
>思います。今よりもモテると思いますよ!なので髪の毛は切らないである程
>度までのばしてください!メロンのへたをイメージして、髪の毛縦にゆわい
>たらどうですか?

と言われる。
「モテたいより『素敵な髪型ですね』って言われたい」と斉藤さんに言ったら「刈り上げますか」。
斉藤さんは日本アカデミー賞授賞式のオダギリジョーにしたかったようだ。

そして素晴らしくフルーティーな夕張メロンなヘアスタイルになる。(ヘアカタログ参照)
刈り上げ部分はオレンジ色の果肉、長い部分の根元は白い種、毛先は皮の緑色を表している。気に入った。

 お腹が壊れると困るので帰るまで食事を取らず。フラフラで戻る。風邪ならそのうち治るだろうか。
2005年02月20日(日)

映画『CHARON』,『北海道』,『炭火串焼 東方見聞録 かくれ伽』,『カラオケパブ 二軒目』

 お腹がぶっ壊れた。ノロウィルスか?美容院に行く予定だったが、30分とトイレから離れられない状態なので諦める。

 今日はいよいよ高橋玄監督の映画『CHARON』が東京で初日を迎える。倒れてはいられない。夜になって少し落ち着いてきたので頑張って出掛ける。

かなり早めに着いて、トイレに行って列の後ろに並ぼうと思ったら、テアトル池袋は8階で最後尾は階段を下へ下へ。
入場してみれば、私は後方に席を取れたが、超満員で立ち見が何十人も。

舞台挨拶も舞台がギュウギュウになるほど大勢のキャストが登場。主演女優を除く総勢13名。舩木壱輝さんは舞台で宙返り。カッコイイ。

私は『CHARON』6回目の鑑賞。もう演じることさえ出来るような気がする。しかし今日は体調が悪いので落ち着いて見られなかった。
エンドロールまで見て、拍手もしたかったが、オルゴールの音色のラストテーマが始まると同時にトイレに駆け込む。

客席に戻って主演の川本淳市さんにご挨拶。超美人の奥様にも「おめでとうございます」。

 「下にみんないるよ」と言われて7階『北海道』へ。出演者の岡村洋一さん、中田圭さんたちとお話。高橋玄作品で何が一番好きか、など。

 間もなく閉店とのことで近くの『東方見聞録』に移動。カリスマ占い師でもある木下順介さんと舩木さんとお話。
「もしも私がデートに誘ったらデートしてくれます?」と舩木さんに聞いてみた。
「いいっすよ」
「ホントに?どこ行く?」
「俺の場合すっごいかっちりしたデートになります」
「かっちりしたデートって?」
何でもいい。どこへでも行く。

「わーい!これってナンパですか?」と木下さんに聞いてみる。
「違うでしょ」
単なる飲み会ネタか。木下さんの体育会系ナンパ話を聞く。

舩木さんが学生の頃は
「仲間の一人が、女の子に『今何時?』って聞くんです。『8時です』『え?』『8時』『8時だよ!全員集合!』ってそいつが言って、『ちゃんちゃちゃちゃっちゃーちゃっちゃっちゃー』って皆が出て来るの」。
「それ引かないか?」と木下さん。
「引かれてもいいんです。切り返しがあるんで」
「いいなー、それ、やられたいー」と私。

川本さんと川本さんの地元のお友達Aさんといろいろな話。我孫子、柏は結束が固いのだなあ。

 4時半、閉店。池袋だから家はすぐだが帰り難く、新宿に向かう皆とともにタクシーに乗る。
新宿に着くまでお腹が心配だったが何とか持つ。

歌舞伎町にある『二軒目』という店は、男の子がいっぱいいてお酒を作ってくれる。
木下さんに「これはホストクラブ?」と聞いたら「違うでしょ」。
単なるパブか。それにしてもこの時間に満席。カラオケガンガン。しかも上手い人がいない。
お店のスタッフは大騒ぎで盛り上げようとするが、私たちのグループは静かになるばかり。

やっとカラオケタイムが終わって、舩木さんとマジ話。
「パワフルですよね」と言われる。
「私は遊びだから。皆さんは命がけで勝負している。生活かかっているのに」
「いや、すごいですよ」
「確かに真剣に遊んでるかも知れない。玄さんにいろんなもの見せてもらって、いろんな経験させてもらって、本当に感謝してるんです」
「純粋ですよね」
「そうかなあ。うん、でも何かに利用しようとか、そういうのはないかも。ただ楽しんでる」
「そうっすよ」
そんなことを言っちゃう舩木さんが純粋なのでは。いーい、素敵。ああ楽しい。

 6時、一人で店を出て、新大久保駅から帰る。
2005年02月19日(土)

ヴィデオ『光の雨 連合赤軍事件』,『くたばれ!ハリウッド』

 風邪かもしれない。調子が悪い。

 レンタルヴィデオで『光の雨 連合赤軍事件』と『くたばれ!ハリウッド』をみる。

『光の雨…』は言葉もやってることも気持ち悪い。17日の『ネイキッドロフト』でも嫌だったが、数十倍不快。
ああ良かった、この時代の学生じゃなくて。大学時代がバブル華やかなりし頃で。

三上治さんが17日に配った『乾坤一路』5号で 

「僕は時々、戦争中の人々の話を聞たり、書いたものを読んでいて不思議に思うことがある。戦後には当たり前になっている物の見方がどうしてできなかったのだろうということだ。そんなこと分かっていたのじゃないのと言いたいが、当時の人はそういう風には考えることができず、戦後だから簡単に言えることがある。これには戦中の人々をつかまえていた世界の枠組みがあって、その枠組みの支配力は強かったということである。後代からは馬鹿に見える思想的な枠組みに呪縛されていたことが不思議なのである。そうすると、僕らもまた戦後的な世界意識の枠組みに支配されていて、その構造はあまり変わってないのかもしれないのか思うことがある。戦争期の人々の世界の枠組みと意識の関係を鏡としてみれば、同じような関係が現在もあるのではないか。そう思えてならない。 」

と書いていて、これは『光の雨』を見て私が思うことと似ている。

 『くたばれ!ハリウッド』は面白かった。ゴージャスでセレブな世界を、『光の雨』の寒くて汚くて醜い「純粋」な若者たちの後に見ると、そのギャップがたまらない。

人々を変えたい、世の中を良くしたい、より自分の好きなことのために闘った方が、人を感動させるし幸せにするってことかな。
2005年02月18日(金)

ライターズスクール,『NAKED LOFT』,『檸檬屋新宿』

 実践ジャーナリズム講座のライターズスクール。
前回、学校本の企画を雑誌連載に変えて企画書を、と言われていたが何もやっていない。
そもそもこの企画は講師Yさんの提案で、本が出たら印税山分け、という話だった。
私の連載企画にしてしまったら、その辺が変わってくるだろうけど、いいのか?

「いいんだよ、そんなの」とのことなので次回提出することになる。
しかし次回は最終回で、来年度は歴史小説の講座になるらしいが。

 新宿職安通りのライヴ・カフェ『NEKED LOFT』で三上治さんの「新宿憲法村 開村vol.3」という憲法の勉強会イベント。

私は1999年ぐらいは「憲法まで変わるなら日本を捨てたい」と思っていた。その後まさか、と思うような法律がどんどん通ってしまい、反対運動なんてしたって駄目じゃん、と思った。
国家なんてどうなってもいいけど、自由でいたいし、国のために人を殺したり殺されたりするのは嫌だ。

みなさん変えたきゃ憲法も変わるんだろうが、私はどう抵抗できるのか、逃げられるのかを探るためにイベントに参加する。のかな?

それにしても左翼的言語というか、あのムズカシイ言葉は相田みつをと同じぐらい気持ちが悪い。

 22:30に終了して『檸檬屋新宿』に寄る。『masafi』というアラブのミネラルウォーターの事業をやってるTさんとお話。日本の離婚率の低さについて。

そんなことを意識して結婚・離婚する人もあまりいないだろうが、結婚・離婚も憲法問題だ。
少子高齢化の危機が叫ばれて、見当違いな対策がされていたりするが、国民は意識しないで国家の施策に抵抗している。

憲法を変えたい勢力への抵抗もこういう形でのやり方が、あるのかもしれない。
2005年02月17日(木)

『カンティーナ・フィレンツェ』,『一品香』,『酒斗肴 龍』

 今日はオンタイム、NANIOさんとMより早く事務所に着く。
通勤電車でも職場でも、話題は今日未明の地震。震度4とはいえ随分長く、揺れも大きく感じた。暗かったので不安が増したのかもしれない。

 昨夜Mと、今日のお昼の約束をした。Mは遠慮したが、私は8日『泡盛』のお詫びでご馳走するつもりだった。
Mが職場の男性を誘ったのに、私が「二、三千円のところに行きますけど」と言ったら「じゃあ僕は別で」となり、なんだか排除したみたいになってしまった。

冷たい雨の中、Mは「そんなところじゃなくて、近くの安い店でいいよ」と言うのをほとんど強引に神楽坂のイタリアン『カンティーナ・フィレンツェ』。
昨夜ネット検索して選んだ、なかなか素敵なお店。

イタリアンはチーズが多く使われるので私は苦手なのだが、従業員にその旨伝えて配慮してもらう。
それでも完全にチーズを避けることは難しく、困った。チーズ以外は美味しく頂く。
Mも気に入ってくれたみたいで良かった。

8日『泡盛』の話いろいろを聞く。私は泡盛2合を空けたところから記憶が無い。
「3合目は力王君の奢りだったんだよ」とM。
「へ?そうなの?」
「それであの値段は、絶対ぼってるよ」
奢っといてぼるって、あり?

私が力王さんの手を引っ張って迫り、彼はものすごく嫌そうだったのに帰るとなったら対応が良くなったとか、彼はアル中って自分で言ってたとか、東京の人が嫌いみたいとか。

「だから『もう来ないでほしい』って意味を込めた値段にしたのかね?」
「そうじゃないの?」
「ひえー、他に私なんか変なことした?」
「帰り際抱きついてたよ」
「あっそう!酷いね。可哀想な力王さん」
「でも帰る時は嫌な感じじゃ無かったよ」
「そうかあ。多分チュウがしたかったんだね、私は」
こんな場面に素面で付き合わされたMも気の毒。このランチで機嫌を直してくれれば、と思う。

「NANIOさんは『力王さんと不倫しろ』っていうんだけど、全然興味なさそうだね」と私。
「やめたほうがいい。絶対不幸になるよ」とM。
お料理のうまいウチナーンチュ、いいんだけどなあ。

 お仕事は18時過ぎに終わって、チェックのため待機。再会したグルメMさんのいるフロアに行ってご挨拶をして、19時前に解放。

 映画を見に行こうと思ったがNANIOさんと「打ち上げますか」と言って昨日のネット検索で引っかかった薬膳料理『一品香』。普通の中華っぽいが、美味しいもの、普通のものいろいろ。

昨日のディナー話、『泡盛』の夜について、NANIOさんの恋話。

 「どうする?もう帰る?」と言われて「帰る」と言えないのが失敗の元だがもう1軒。
相田みつをの言葉があふれる居酒屋『酒斗肴 龍』。トイレに行ってビックリ。相田みつをがびっしりと貼られていて、気持ちが悪くなる。

相田みつを掲げる店は従業員がすごくいい感じだったりするが、書いてる言葉、大嫌いだ。
NANIOさんと「人間だもの」な話。

 今回の仕事は短期だったし、MとNANIOさんと一緒で、いろんな人との再会、いろんな店での飲み食いもあり、楽しかった。
2005年02月16日(水)

『民俗酒家 農楽』,『MIYAHARA』

 早めに家を出たのに、またもやエレベータ前着10:01。なんで?
ケータイプチプチ作業には慣れてきたが、結構大変。2日間の予定が明日まで延長になる。

 お昼はNANIOさんと韓国料理『民俗酒家 農楽』。石焼ビビンバ750円。美味しかった。
内装がかわいい店で、ランプがとっても素敵。従業員に「どこで買えるんですか?」と聞いてみる。手作りとのこと。私の部屋に欲しい。

 休憩時間、Mに8日『泡盛』での私の酔態を聞く。駅とは反対方向に行こうとしたり、駅の階段で転んだり、そんなことはいいのだが、『泡盛』で眠ってしまったらしい。力王さんは枕を出してくれたとか。うわ、酷いね。

起きて「今、ここに誰かいたでしょ?」と自分の座ってた場所を指して何度も聞いたとか、数年前に辞めた会社の名前を何度もつぶやいていたとか、まあ恥ずかしいけど、そんなこともあるよね。

「真理ちゃん、ものすごい力で力王クンの手を掴んで『隣に座れ』って迫ってたよ。セクハラオヤジみたいだった」
あわわわわ。
「まじすか?!いやーん、それで力王さんは?困ってた?」
「ものすごく嫌そうだった」
ギョエー!なんてこと!

席に戻ったNANIOさんに報告。「どうしよう!やばいよねー。もう店には行かない方がいいかな?」
「そんな客はよくいるだろ。たいしたことないよ。あなた、寂しかったんでしょ」
「違うと思う。多分嬉しかったんだよね」

それにしてもMには悪いことをした。楽しかったと言ってくれたが、そんな酔っ払いの面倒を見て、1滴も飲まないのに割勘で、そりゃ「もう結構」だわね。申し訳ございません。立ち上がって最敬礼。
「いやいや大丈夫よ、面白かったから」と笑うM。ゴメンゴメンゴメン。

 本日は定時で終了。昨日から私が働いている会社に、昨年転職していて再会したグルメのMさんから電話が入る。

グルメMさんおススメの会社近くのフレンチ・レストラン『MIYAHARA』に行くのかと思った。
「ここですよね?」
「そうです」と言いながら通り過ぎる。
「あれ?ここじゃないんですか?」
「いや、ここですよ」と歩みは止まらない。
「何で通り過ぎるんですか?」
「あ、そうか。じゃ、ここにしますか」
グルメMさんは、ランチのおススメはこの店ですよ、という意味で「ここ」と言ったのであって、私とはお茶でも、と思っていたらしい。

せっかくの再会なのでいいじゃない、ということになる。
「それにしても偶然ですよね。運命の再会かしら。結婚したりして」
「…」
「冗談ですよ」
でも再会したのもヴァレンタイン・デイだし。ハハハ。

会社の話、仕事の話、グルメ談義。料理も美味しくて楽しかった。

普段はほとんど飲まないMさん、顔が真っ赤。「ちょっと飲みすぎました」とトイレへ。
私は、寒かったせいか、お腹が壊れる。Mさんが戻って私がトイレへ。
席に戻って、「Mさん、大丈夫ですか?」と聞くと「いやー、もう少し休みます」。
話していたら再び腹痛。「ちょっとスミマセン」とトイレへ。
戻ってみると、Mさん今度は顔が真っ青。入れ替わりでMさんがトイレへ。
知らない人が見たら、なんちゅうカップルじゃ。
従業員の女性は何事もない風にしてくれたが。

グルメサークルでは主催者であり経理マンのMさんが、いつもそれぞれのオーダーをきっちり計算してくれた。今日もそうしてくれると思ったら、「ここは僕が」。
あらら。Mさんは、ちょっとお茶のつもりだったのに、申し訳ない。

 帰りの地下鉄で、隣に立っている初老の男性が私の携帯電話を覗く。「真っ黒だ」とか言ってる。
メールを送り終わってから「フィルターをつけてるんです」。
「へー、そうなんだ。画面が真っ黒だから何かと思って」とオジサンは自分のケータイの白い画面を見る。
「覗けないようにフィルターを貼ってるんです」
「そうなの。そういうの売ってるの?」
「はい」
「年寄りだから全然知らなくて」
「ショップとかにあるんじゃないですかねえ」
「そう。年寄りは必要ないかな。ははは。お父さんによろしくね」
「死にました」
「そうか。頑張って」と私の肩を叩くオジサン。
よくわからんが「はい」。

 フレンチ・レストランでの様子も思い出すとなんだか可笑しくて、吹き出しながら帰る。

 高校からの友人Kのお母様が亡くなった。昨日今日の葬儀には参列できなかった。
お風呂でKとお母様のいろいろ思い出し、涙。
2005年02月15日(火)

ケータイお仕事,イタリアン・レストラン,居酒屋『ふらり』

 飯田橋で携帯電話を使ったサイト情報の校正作業。終日ケータイをプチプチ。
初日だというのに、会社ビル1階のエレベータ前に着いたのが10:01。やばい。
エレベータ前にはNANIOさんもいて、一緒に遅刻。

昨日の激論メールが収拾つかないままのMもいて、どうなることかと思ったが普通にお仕事モードの会話。

 お昼、近くのオフィスで働いている元『檸檬屋新宿』従業員のAちゃんに「お昼は何処が美味しいの?」と問合せ電話。NANIOさんも一緒に食べることになる。

変わったクレープ屋(カフェ クレープリー ル ブルターニュ)があるとのことで料亭街の狭い路地をクネクネ。漸く着いたが満席で、隣のイタリアン・レストランに入る。「神楽坂のランチは高いですよ」とAちゃん。

「今ねえ、Mと喧嘩してんだよね」と私
「え?そうなの?普通に話してたじゃん」とNANIOさん。
8日の『泡盛』とメールのやり取りを話す。
「Mは明細を出さないなんて信じられない、って感じなんだけど、私のよく行く店で明細出す店なんてないよ。『太古八』、『大黒屋』、『ミリバール』、『なすび』、どこも明細出さないし、明細くれって客もいない。
『檸檬屋』なんかどうすんだよ。身分で金額違うんだから。」
「住枝さんの気分でも違うもんなあ」と3人で笑う。

『泡盛』の力王さんのことはNANIOさんも知っている。
「別の店で会った女が、自分の店に来てくれて、迷惑だからってお金多く取ったりするか?」と私。
「取らないだろう」とNANIOさん。
「会計なんかテーゲー(適当)なんだよ。沖縄なんだから。『ナンクルナイサー』(なんでもない)ってなもんで。かわいそうな力王さん。酔っ払い女に絡まれるわ、明細迫られるわ。驚いたろうね」
「アキサミヨー!だな」とNANIOさん。
「なんですか?アキサミヨーって」とAちゃん。
「ああビックリした!だよ」

なんて話をしていたら、午後の仕事開始にも遅れてしまった。休憩時間には「桜井さん、時間までに戻って下さい」と注意されてしまう。スミマセン。

 作業部屋の外で、見たことある人が手を振る。誰かと思ったら以前参加していたグルメサークルの主催者Mさんだった。
「なんでここにいるんですか?」と聞いたら
「桜井さんこそなんで?」
「仕事です」
「僕はここの社員です」
おお、偶然。グルメのMさんにランチ情報を聞く。やはり、この辺は1,000円以内で美味しいところはあまりないらしい。

 20時まで残業。慣れない作業でかなり疲れた。NANIOさんは彼女とヴァレンタイン・デート?と思ったら予定が違うらしいので二人で飲む。

飯田橋駅近くの居酒屋『ふらり』。美味しくない。沖縄料理のメニューもあるが、海ぶどうなどへにょへにょ。焼き鳥もコンビニレベル。

仕事の話、NANIOさんの恋話、宮崎学さんについて、など。

安い泡盛のボトルを一本空けて二人で1万円ほど。割勘で私が板チョコ分ぐらい多めに払う。「こんな店でも1万円だぜ」とNANIOさん。
やっぱり力王さんは悪くないのでは。
2005年02月14日(月)

Mと激論

 私は8日『泡盛』で酔っ払ってMに迷惑をかけたかもしれないが、それはそれ、これはこれで言わせてもらう。

「まあ、Mは行かないだろうから言っても意味ないかもしれないが、
味もサービスも素晴らしく値段も適正でも明細を出さない店などいっぱいあるし
個人でやってる飲み屋、寿司屋、蕎麦屋なんかほとんどそうじゃないか?

私は状況を記憶していないので話を聞いてみないとわからないけど、
確か泡盛の値段もメニューに出ていたし、だいたい検討はつくわよね。
で、満足できなきゃ二度といかない、適性とか安いとか思えば何度か行ってみて
そういう店はなじみになるほど明細など関係なくなりいろんなサービスや裏メニューなどがあったりするわけじゃん。
客が贈り物持ってったりとか。

私は明細がパッと出せるようなシステムがきっちりしているチェーン店とか
より、そういう店が好き。
(略)

そういう店で手間暇かかる明細に拘るのは、客の姿勢としてギモン、という見方もある。
(気を悪くしたらスミマセン)
まあ、あの状況(客は私たちだけ?)なら、Mがそういうタイプの客なんだから紙にはしないまでも『何々がいくらで、泡盛がこれこれ、チャージとなんとかでいくらです』ぐらい説明しろ、ということは言えるね。

全般に、沖縄料理は高いよね。」

> (明細を出さない店が)いっぱいあるんだ。
> そうなんだ、これはホント驚き。
> まだ会社の経費で落とせた時代の名残、って個人的には感じちゃうけど、
> そうやって支持する人に支えられてんだから、私がどうこういう問題じゃないね。
> ただ、そういう店が多いから明細を出さないのが当然、とは思わない。
> そもそも明細があるから合計金額が出るわけで、
> 明細を示す、これが基本だと私は思ってるから。
> 好みの問題だから、真理ちゃんがそういう店が好き、っていうのはわかるけど、
> そういうやり方に疑問を持つ人間に寛容じゃない書き方だね。
> これは、正しい正しくないなんて価値の問題じゃなくて、好き嫌いっていう感情の問
> 題でしょ。

> 今回のはどうやっても多いよ。だから明細、って言ったんだもん。
> その真理ちゃんの言うところのメニューに出てた金額、
> その大雑把な計算ね、それよりはるかに高いように感じたから言ったまで。
> ま、この辺かな、の金額だったら、モチロン明細は言わないよ。
> 1万前後の会計に対して、千円2千円多いのは誤差のうち、って真理ちゃんが言うんな
> らあ、そうですか、だけどね。
>
> 真理ちゃんの言うようなスタイル、
> お互い勝手のわかってる馴染みの客に対してっていうんだったら、わかるけどね。
>
> ってことで、
> 私はこのあいだメールにも書いたように「もう泡盛はいいや」なわけ。
> 真理ちゃん言うところの
> >で、満足できなきゃ二度といかない、
> ってことだと思うんだけど。
> で、それをまたこうやって書かなきゃいけないの、前回の私のメールの何が気に障っ
> たの?

> 別に、明細がパッと出る=チェーン店ってわけじゃないんじゃない?
> その店の姿勢でしょ。

> だから今回最初の方に
> 支持する人に支えられて共存共栄してんだから、
> 私がどうこういう話じゃない、って書いたし、
> 泡盛はもう結構、なわけ

「結構なことでございます。

いや、寛容よ。どうぞお好きに。
私も(明細を)出さないのが当然とは思わない。出すのが当然とも思わない。
書き方の問題なら、Mも明細を出さない店に寛容じゃない書き方と言えなくもないよ。
私も飲食店事情を解説するとともに好みを述べたまで。

どのぐらい(の金額)なら納得だった?教えて下さい。

(千円2千円は私にとっても)次回行くかどうかを判断する大きな基準になる金額です。

記憶をなくした私には判断できないんだけど、
そこはポイントで、店が初見の客を「また来て欲しい」か「もう来なくていいや」
と思うかが値段に反映されているのかもしれない。
そんなことはなくメニューの金額どおりきっちりなのかもしれない。
そこはわかりません。

書かなきゃいけなくないよ。
気に障ったというほどのことでもなく、Mの言ってることに反応して私の書きたいことを書いたまで。

そう(姿勢の問題)です。明細を必要とする客に対応できるシステムを整えたいか、整えられるかどうか。
チェーン店の多くはそうなっているから、例です。『とか』と書きました。」
2005年02月13日(日)

『泡盛』の夜,TV映画『真実の瞬間』

 来週月曜日からの仕事は、MとNANIOさんと一緒になった。諸連絡。

 8日『泡盛』で何があったのか、Mに聞く。

> (覚えてなくて不安でしょ<笑>)

「もう、とんでもなく。やばいやばい。」

> 月火会うから、そのときね。

「はいぃ。覚悟して伺います。」

> いちおう「アザ」は地下鉄の階段でやりました(笑)。
> 途中からオヤジがのりうつってたよ(笑)。

「オヤジ?!『うらあ!ちくしょー、立てねー!』とか?
ぎゃー、どうしましょう!」

> 憑依していたのは凶暴なオヤジではなく、(略)さん系かわいいオヤジです。
> 安心してね。
> って、でも、オヤジ憑依してるって時点でメゲてるか(笑)。

> (勘定のことは)いいの、ホント気にしないでー。
> 私は飲まないかわりに食べるからイーブンだよ。

「いや、食べ物は半々だったような気がする。
一番高価なのは泡盛ですから、やっぱり埋め合わせはするべきです。
お金は嫌だったら、お昼奢ります。」

> 飲まないから、夜行ける店が限られちゃうでしょ。
> 飲める人と一緒だと、私は私で飲まなくても楽しんでるから。
> またどっか行こうね。
> でも、泡盛はもういいや(笑)。

「ひえー、残念。迷惑かけて本当にスミマセン。」

> そういう意味じゃなくて、
> 明細出さない飲食店なんて、そもそもその姿勢にギモン。
> 私の大事なお金は使いたくないってだけ(笑)。
> 沖縄料理は大歓迎。

可哀想なM。とんでもない目にあってるね。逆の立場なら、2度と行くかと思うだろう。
しかし明細出さないのは、ああいうタイプの店では別に普通だろう。力王さんは悪くないぞ。
と思うが記憶がないので判断できない。

 深夜、テレビで闘牛士の映画『真実の瞬間』を途中から見て、最後も見逃す。
話はつまらなくはないが、同じような画面が続くので寝てしまった。
観客、牛、闘牛士、観客、牛、闘牛士、牛、牛、牛、血だらけの牛ズルズルズルー。
違う闘牛場でも観客、牛、闘牛士、観客、牛、闘牛士、牛、牛、牛、血だらけの牛ズルズルズルー。
もっといろんな絵を見せてくれないと飽きる。
2005年02月12日(土)

『テーブルウェア・フェスティバル〜暮らしを彩る器展〜2005』,『カーヴ・ド・プティット・メゾン』,Nさん邸

 天王洲アイルの会社で一緒だったFさんと一緒に東京ドーム。『テーブルウエア・フェスティバル』を見る。
30分遅刻。先に見ててもらう。

『月刊やきものネット』の連載を共同執筆している井坂氏の『ギャラリーSt.Ives』のブースで待ち合わせ。井坂氏に挨拶。賑わっていた。

テーブルコーディネイトと器のコンテストはじっくり見る。スタンドで休憩。お店はざーっと見て、買い物はゆっくり。
ほぼ4時間。Fさんは約4時間半で、一通り見られた。丁寧に見ようと思ったら1日では足りないぐらい。

 Fさんと水道橋駅で別れて駒沢大学駅へ。大学ゼミの先輩が昨年開いたワイン専門店『カーヴ・ド・プティット・メゾン』。
素敵な店だった。おススメのワインを選んでもらう。
「このワインはね、トム・クルーズが買いに来るんですよ」
「え?ここに?」
「いや、まさか。ここには来ないですよ、このワインのオーナーのところに」

 お店から10分ほどの、前に働いていた会社の後輩Nさんのお家にワインを持っていく。匿名希望Aさんも来ていた。二人とも体調不良で飲めないとの事で、買って行ったワインはほとんど私が飲む。
Nさんの手料理を頂く。ビーフシチュー、サラダ(チーズ除く)、カボチャのスパゲティ(ベーコン除く)。
Aさんのお土産のパン、ケーキを頂く。楽しく美味しい。

Nさんの仕事の話、Aさんの恋話。

二人に「桜井さん、(略)さんはどうですか?」と聞かれる。
「かっこいいんじゃない」
「いいじゃないですか」
「でも向こうは興味ないでしょう」
「そんなことないですよ」
「私はデートするとかは全然問題ないけど、彼はいやなんじゃないかぁ?」
「いや、嬉しいと思う」
じゃ、よろしく。

23時頃帰る。面白かった。Aさんの恋路がうまくいきますように。
2005年02月11日(金)

喫茶店,お仕事,『Denny's』,二木会,『暫』

 今日から北海道旅行前日まで、馬喰横山で校正の仕事があると言われて、10:00に派遣先。
派遣会社の同僚の人が来ていて「10:30かららしいよ」とのことで近くの喫茶店。

 事務所は禁煙になっておらず、部屋の向こうの方で吸っているタバコの煙が臭う。
「私、タバコがものすごく苦手なんですが、喫煙環境は変わらないですよね」と聞いてみる。
「変わりません」
「そうですか。じゃあ私は無理なんで、スミマセン」
「こっちの席では吸わないですよ」
「はい。でもきついです」
1日でクビ。ああ失敗。禁煙のオフィスが続いていたので確認するのを忘れていた。

社長に連絡すると「そっか…。じゃあ別の仕事があるから来週はそっちへ行って」
「はい。そこはタバコは大丈夫なんですか?」
「うん、多分ねえ。まあ女性ばっかりだから『やめてくれ』と言えばいいよ」
「へ?ホントですか?」
「うんうん」
うんうん、て…。

 馬喰横山は初めて降りた駅でどんな店があるのかよくわからない。昼休みはタバコの煙を吸いたくないから『Denny’s』。
禁煙席が空くまで随分待たされる。

 NANIOさんに8日の顛末(と言っても何があったのかよくわからないが)を報告したら
「じゃ力王さんと不倫しなさい!」と言われる。しかし先方は全く興味なさそう。

 そんなことより今日はT叔父とジャーナリスト寺澤有氏が参加している二木会に初めて顔を出すことになっていた。

他の人は残業があるのに、私は「定時で」と言われて、丁度良かった。御茶ノ水の総評会館へ。
T叔父は明日の引越しを控えて欠席、寺澤さんも現れず。

『金貸しの日本史』という本を書いた、日本クレジット産業協会の水上宏明さんのお話。

水上さんは夕張郡由仁町出身との事で「おお」と思う。夕張『ご近所』のクマさんから、夕張の宿がいっぱいだったら近くの由仁町に「ゆんにの湯」といういい温泉があるからそちらに泊まっては?と言われて調べたりしていたところだった。

 総評会館1階『暫』で2次会。二木会は17年続いており、叔父は創設からのメンバーで、「姪です」と挨拶すると皆さん歓迎ムード。今後も面白そうな話の時は参加したい。
2005年02月10日(木)

二日酔い,映画『『卍(まんじ)』

 二日酔い。吐くほどではないが具合が悪い。昨日『泡盛』の後半全く記憶なし。不安になってMに問合せ。

「私、大丈夫でしたか?
お勘定とか、ちゃんと払っただろうか?
お酒を飲んでないMは払い過ぎてないですか?」

> お疲れ、真理ちゃん!
> オシリ痛くない?体にアザない?
>
> 無事に帰れたんだったらよかった、ホント。
> 誰かにくっついて泊まっちゃうこと自体は心配じゃないんだけど、
> 旅行中の習慣で、お金関係が心配だったんだ。
> ちゃんとお財布も中身もある?
>
> お会計は11,390円。ワリカン。
> これまた旅行中の習慣で、明細は?ってしつこく言ったけど、
> 結局明細は示されず、合計金額だけ。
> で、私が
> 「ちょっと多いんじゃないの?明細は?」
> としつこく明細を迫っていると、
> 真理ちゃんが、
> 「ハイッ!お金っ!!2万っ!!!!!」
> って有無を言わさず払う、って感じになったので、お会計となりました。
> 「真理ちゃん、2万もいらないよ、6,000円」
> ってことで、
> 真理ちゃんからは6,000円(5000円札と千円札)もらって、
> 310円戻してます。

うわ、酷い。全く覚えていないが。

「割り勘はまずいでしょう。
Mは泡盛1滴も飲んでないんだから。
(略)
ところで、何で私がお尻が痛くなったり身体にあざが出来るんですか?
力王さんになんかされた…わけないよね?」

夜になっても気分は回復せず。でも頑張って映画を見に出掛けようとシャワーを浴びる。
すると、あるではないか!左足膝付近に、親指と人差し指で作った丸ぐらいのあざが!
全く痛みはないが。

>やっぱ(笑)。詳細は後でね。

とM。気になるー。サッカー日本VS北朝鮮なんかよりはるかに気に掛かる。

 新文芸坐で増村保造の『卍(まんじ)』を見る。社長令嬢(若尾文子)と弁護士夫人(岸田今日子)が怪しい関係になる。船越英二の駄目夫がいい感じ。笑った。
2005年02月09日(水)

『玉屋』,お仕事終了,『泡盛』

 前に働いていた会社の同期が札幌のホテルにいるのだが、他の安いホテルのツアーに参加しても良いかと尋ねてみる。私がかつて大変お世話になった元上司Kさんが今の彼の上司で「俺はいいけど、Kさんは『うちに泊まれ』って言うかもよ」。

Kさんに「桜井です。お久し振りです」と電話をかけると「わかるよ。ウォッホッホッホ!」と偉くなっても全然変わらない。
「貧乏旅行なんで、御社のホテルはちょっと高級で…」
「安いとこ泊まったらいいじゃない」
と気にしない様子。よかった。格安ツアーを申し込む。

 新宿御苑前の仕事は本日で終了。最終ランチはやはり『天麩羅 玉屋』の焼魚定食。
恐らく、次に来るのが一年後でも、私の顔を見たら「今日の魚は何とかです」と言ってくれるだろう。元気で店が続いていますように。

 仕事終了後、職場のアイドルケミストリー君に挨拶。新しい名刺をもらって、「夕張でまた(叔父さんの)菅田俊さんにお目にかかれると思います」と言う。

一緒に3週間ほど働いたMと「いい現場だったねー」と話す。

 Mに付き合ってもらって花園神社近くの『沖縄の味と酒の店 泡盛』。Mは6日の『BOBOS』に来られなかったので、他のメンバーも誘ってみるが結局2人で行く。

この店には随分前に一回来たことがあるのだが、昔のことでほとんど覚えていない。
その時と変わっていないはずの店長とは、昨年末別の場所で会っているのだが、お互い酔っ払っていてほとんど覚えていなかった。

店長さんは「力王(りきおう)」という名前で、苗字なら結婚したい、と思ったら下の名前だった。そして既婚者だった。駄目じゃん。

Mは酒を飲まないから私一人で古酒。お料理はどれも美味しい。他にお客さんもいないので力王さんにも一杯。カラカラ2つ空けたところまでは覚えている。楽しかった…ような気がする。

 気がついたらお湯をジャージャー流しながらお風呂に入っていた。
栓を閉めて、次に気がついたら、お湯がつめたーくなっていて、手の指だけではなく体中がシワシワになっていた。ブルブル。
2005年02月08日(火)

『ファムネット』,夕張ツアー

 校正の先輩Mさんが教えてくれた、『ホテルリステル新宿』内『サロン・エ・レストラン ファムネット』のランチはかなりお得。メニュー全品、サラダ・デザートバイキング・ドリンクバー(コーヒー・紅茶・オレンジジュース・ウーロン茶)付。本日の魚料理は800円。美味しかった。

 ゆうばり映画祭の公式ツアー参加は完全に諦め、札幌1泊6日のツアーを探す。知人のいる『札幌後楽園ホテル』はちょっと高め。とはいえ2、3千円安くても不便だったり汚かったりするかもしれない格安ツアーよりいいだろうか。
2005年02月07日(月)

『BOBOS』

 日記は3日分を書くのがやっと。

 高校からの友人たちと5人で会食。アトレ品川の『BOBOS』。料理の鉄人 石鍋裕シェフが総合プロデュースする『ヘルシーライフスタイルナチュラルレストラン』で、ブルジョアとボヘミアンの融合だから『BOBOS』、ってなんだかよくわからない。最後が鯛茶か雑炊なので、和食なのだろう。

2回ぐらい頼んでないものが出てきて、ワインをガンガン飲んだのに随分安い会計だったような気がする。大丈夫か?

皇太子妃雅子さんについて、お肌・化粧品について、母校の数十年ぶり甲子園出場について。
母校といっても私たちは女子高で、付属の男子校が出場するのだが、高校入試の「スポーツ枠」は良くない、と元生徒会長Nさん。でも応援には行くと言う。そしてスポーツ、野球嫌いの私も「見に行きたい」。仲間のうち数名はチアリーダーをやっていたので「踊り、練習しなくちゃ」。
自分でも不思議だが、これは愛校心か、単なるイベント好きか?

他いろいろな話。だが「浮いた話」は皆無。
2005年02月06日(日)

NHK『ETV特集』

 日記を書くつもりがテレビばっかり見てしまう。
『宮本亜門 ブロードウェイへの挑戦 〜「太平洋序曲」を語る〜』は良かった。彼は小澤征爾とかヨーヨー・マとかと同じように、好きで好きでたまらないことを職業にして、そこでの人との出会いを大切にしながら、困難に挑戦することを楽しんでいる。
子供が昨日の遠足の様子を興奮して話しているのを聞いているようで、こちらまでワクワクする。素敵な人だ。『太平洋序曲』、見たいなあ。

 札幌にいる、以前働いていた会社の同期に「渡道します」と連絡。札幌で一泊しようかと思う。
2005年02月05日(土)

夕張のクマさん,『あゆたて』,追っ掛け同志

 夕張『ご近所さん』は「クマ」と名乗っているので「クマのプーさん?レオナルド熊?」と聞いてみたら

>あいくるしい、しろくまというのはどうだ?
>そういう問題ではないね、でも、レオナルド熊は・・・
> 年代詐称疑惑???   ごめんなさいです。^^、
>
> 民宿「くまっこ」は親くまもいるので、ほかの動物は無理かも・・・

と言われて意味がわからない。

 寿司屋『あゆたて』でランチ。校正の先輩二人とMと。仕事とランチの情報交換。
先輩二人は先に出て、Mと夕張のクマさんの話など。

「しろくまって白髪だらけってことかね?凄い色白とか?他の動物は無理ってどういう意味だろう?」と私。
Mは笑って「真理ちゃん以外は泊めない、ってことじゃないの?早く写真もらって見せてよー」。

Mは高校からの友人で、「真理ちゃん、昔と比べてよく笑うようになったね。自然な感じになった。それは元内縁夫クンの影響なのかな」と言われる。
「うーん、宮崎学さんの影響かもしれない。宮崎さんは恐いんだけど『お、桜井!』って手を振ったりするんだよ。あの笑顔がいいんだよねー。」

先日会った時も宮崎さんは「おーっす!桜井!」と笑って、『R30』やタイの記者会見や映画『ポチの告白』などの話をしてくれ、楽しくてたまらなかった。

 夜、電脳キツネ目組の人から電話。「あなた今どこにいるの?」と聞かれる。「ホームページ見た?これ(宮崎さんが明日福岡のシンポジウムに参加するという情報)はいつアップしたんだろう?あなた、知ってた?追っかけ隊長のあなたは行かないの?悔しくない?」って、いやべつに。隊長じゃないし。福岡だし。
「でしょでしょ。福岡だもんなー。俺もね、行きたいんだけど、いやもっと早く知ってればさ。今もう酒飲んで酔っ払っちゃってるし」。

なんか宮崎さんて、勝新のような人たらしなのだろうか。

 私は高橋玄さんの追っかけもやっているので、福岡は行かれないが夕張には行く。が、ゆうばり映画祭の公式ツアー参加は無理だった。
諦めモードでホテルに問い合わせると、24,27日の2泊は取れた。さて、間2泊をどうするか。飛行機の手配もしなくては。
2005年02月04日(金)

『けらら』,『シブヤ西武』,『MILLIBAR』,『檸檬屋新宿』

 3のつく日は500円のカレー屋『けらら』。去年は店内で待っている人がいるぐらいだったが、今日は店外の階段の途中まで列が出来ていた。
Mと二人で待つ。Mは昔は辛いものが苦手だったらしいが数年に及ぶアジアバックパッカー生活でかなり鍛えられたとか。

 セールのお知らせ葉書が来たのでシブヤ西武Movida館。水色のラビット毛皮のブーツが可愛かったが、底が薄くてやめる。

 『MILLIBAR』で少し飲んで、『檸檬屋新宿』。電話をして行ったら「一昨日誕生日に来てくれて、今日はどうしたの?なんか話したいことあるんじゃないの?」と何度も聞く住枝さん。
今日の方がよっぽど賑やかで上機嫌な感じ。何度も握手を求められる。帰りの山手線でも意味不明の握手。
2005年02月03日(木)

『La yéma』,宮崎学流腰痛対処法,映画『ネバーランド』

 お昼はポルトガル料理の『La yéma』。ランチは量が上品なのだが、お茶とお菓子もついて895円で落ち着くので好きだ。
ただ、去年のヴァレンタイン・デイ、ここのチョコレートケーキを買って当時の彼にあげたのに冷蔵庫に忘れて食べてもらえず、という苦い失敗を思い出し、悲しくなる。
今年のヴァレンタイン・デイも冴えないんだろうなあ。

 昨日職場で、隣の男性が「う、腰いて」と辛そうだった。この人はいつもケーキとか、お土産などを皆に買ってきてくれる。貼るカイロ10枚パックを買って来て渡す。「幾らですか?」というから「いいんです。すぐに貼った方がいいですよ。今すぐ。かなり楽になるらしいですよ」と教えてあげた。

実はこれは宮崎学さんが急に腰痛になった人にしていたアドバイスの受け売り。「効果ありました。今日も貼ってます」と言われる。
宮崎さんは「俺が貼ってやる」と言っていたから、貼り方にコツがあるのかもしれない、と思ってリサーチ。

> 宮崎さんは、おしりの割れ目がはじまる真上と、腰の背骨のとこに貼ってくれたので、その二カ所がポイントなんだと思います。
> 宮崎さんの言う通りに貼ると上半身全体は温まるので筋肉からくる腰痛持ちの人には良いかもしれません。

とのこと。お試しあれ。昨日今日と寒ーいので、腰が痛くなくても気持ち良さそう。

 どうかなあ、と思って見た映画『ネバーランド』はとんでもなくつまらない映画だった。
ジョニー・デップが全くかっこ良くない。ほとんど何の動きも無い。犬と踊るところぐらいか?アホクサ。
ピーターが全く可愛くない。泣いても笑ってもネズミに似ているオジサン顔。
ネバーランドって『ホテル三日月』のお風呂の方がよっぽど楽しそうだ。行ったことないが。
ジョニー・デップは大好きだったけど『パイレーツ・オブ・カリビアン』の頃から変わってしまったのかもしれない。見てないが。
2005年02月02日(水)

『ミュン』,映画『オペラ座の怪人』,『檸檬屋新宿』

 会社勤めでは、ランチは一人が好きだがたまにはコミュニケーションもいい。高校からの友人Mも「タバコは吸わないから」と誘ってくれたので、4人でベトナム料理『ミュン』。

職場のアイドルケミストリー君について。
「えー、桜井さんは(略)さんがお気に入りなのかと思ってました」とOさん。
「いやー、あれは絶対真理ちゃんの好みと違う」とM。
OLランチタイムっぽい会話。

夕張『ご近所さん』が冗談で

> うちに泊まる?  お安くしときますぜ???

とか、彼は「クマ」と名乗り

> くまは煙がきらい、たばこは人間の吸うものだよ。
> 移動は大変かもしれないけど、札幌ステイ3日間とかで来て、バスパックで夕張にという形が一番安いと思うけど、
> 民宿くまっこにする?
> 東京に戻れなくなるかもよ?  (^^、)

などというメールが来ると話したらOさんが
「絶対危険です。そういう『くまっこ』とか可愛らしいネーミングで安心感を与えようとする人は、気に入らないことがあると豹変したりするんですよ。罠です」と激しい嫌悪を示す。
「確かに『くまっこ』ってセンスは嫌だよね。写真もらえば?」とM。
「いーじゃない、可愛くて」と50代の包容力Aさん。
「確かにね、田舎っぺなんだからしょうがないよ。でもクマってさ、クマのプーさんなのか、レオナルド熊なのか、それが問題だわ」と私。

『ミュン』のランチは600円、飲み物つけても700円と安いのだが、店を出る時には400円になっていて皆驚く。

 48歳『ご近所さん』が見たいと言ってた映画『オペラ座の怪人』を一人で見る。
私はロンドンと東京でも舞台を見ているが、ロンドンでは英語がわからず寝てしまい、東京公演は舞台セットがちゃちくてがっかりした印象がある。

映画版は想像をはるかに超える素晴らしさ。セットも衣装も音楽もゴージャスで、歌もうまいし、顔もいいし、もう最高!
ファントムは本当に切なく、涙涙。そして歌を口ずさみながらの帰り道。本当にミュージカルを見た後のような満ち足りた幸福な気分だった。

 電脳キツネ目組のHさんに誘われて『檸檬屋新宿』。今日は住枝さんの誕生日。賑やかなパーティーになっているのかと思ったら、4人ぐらいで静かにお祝いムード。
3年前、誕生日の翌日に住枝さんのお父様が亡くなって、どうも誕生日になると思い出してしんみりムードになってしまうらしい。顔を出して良かった。

ささきもと子さんも来て、久し振りにお話。常連Yさんは別の宴席から駆けつける。少し飲んで帰る。

頭の中では「ファーントムジオペライゼアーインサーイドママーイン♪」がずっと響いていた。
2005年02月01日(火)

抱茎亭日乗 / エムサク

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