『金竜中国料理店』,キリ番ゲット,『酔虎伝』,シミケン逮捕

 サンシャインシティのレストラン街にしては小さなお店の『金竜中国料理店』
坦坦麺と炒飯、餃子のセット。意外に美味しくて驚く。他のメニューも食べてみよう。

 電話勧誘の仕事は、誰かが申し込みを得るとお菓子が与えられ、ボードの数字が書き換えられていく。
10とか100とかのキリ番に当たった猿、じゃなかった人にはお菓子袋がもらえ、お菓子がいつもより沢山入っている。
私は初めてのキリ番ゲット。
本日はキャンペーンの第1回締め切りということで、追い込み。平日ながら3件獲得。

履歴に「ガチャ切り」とか「怒っていました」等とあるお客様に、結構緊張してかけたら意外にあっさりお申し込み。
「ADSLになったらHPを作りたいんだけど、誰か紹介して」と言う。
「飲食店ですか?」
「整体なんだけどね」
「そうですか。いろんな会社から『HP作りませんか』って売り込み来ないですか?」
「あんまり来ないねえ。来てもらって話したら、結構面倒だったりお金がえらいかかったりで、やめちゃったんだよ。あなたが作ってくれない?」
「え?私が?はあ。今、整体とかマッサージとかリフレクソロジーとかいろんなお店があって、皆さんHPお持ちですものね」
「いや、整体ってプラスチックのね。うちはあんまじゃないんだよ」
「はっ!失礼しました!わははは」

残業も積極的にやるつもりだったが、今日は会社の飲み会で明日は9時出勤。
となると、そればっかり状態になるので断ってしまった。

 一回帰って『ご近所さん』たちにメール。全員に返信するのは結構大変。
名前は書いてあるのに「なんて呼んだらいいですか?」って、好きにしてくれ、と思うが一応いろいろ考えたりして。
で、その中から「エムちゃん」を選択した人は、その後1回メールをくれて終わり。ホッ。

 電話アルバイトの飲み会で『酔虎伝』。
バンドやってます、DJやってます、ダンスやってます、みたいな若者がいっぱい。
皆盛り上がっていたが、30歳という男性社員が一番大声だった。
大丈夫か?と思うセクハラ的言動もあって、会社の飲み会とは思えない。
元気なサークルのよう。
久し振りの飲み会で、いい感じに話せる人もいて楽しかった。

 シミケン逮捕。4回目とは知らなかった。もう駄目だろうな。悲しい。
何もやっていないということはないのかもしれないが、報道されていることが真実かどうかはわからない。
私はデヴュー当時からのファンで、どんなに悪い噂を聞いても、何も知らないから嫌いにはなれない。

人間をやめていく様を見せてもらうか、しぶとく立ち直るのを応援するか。
誰に決断を迫られているわけでもないのに考え込んでしまう。
2004年05月31日(月)

4件獲得,『レーベン』,デートは逃す

 電話の勧誘は在宅率の高い土日が勝負。
かなり慣れてきたし、月末の日曜日ということで、追い込み。
1時間残業して、4件申し込み獲得。1件毎にもらえるお菓子は、食べずにためることにした。

 お昼はカレー。「和風インドカレー」というよくわからないメニューのある『レーベン』。
私はほうれん草とトマトのカレーを注文。
高校生の頃アルバイトをしていた『ボルツ』のカレーに似ている。

 恐れていた通り、彼から「ごめん!」とデートのキャンセルメール。休憩時間に電話。
「ところで話はもう一つあるんだけど、ネズミ講やらない?」って、もうやだ。
せめて違うタイミングにして欲しい。
全く女心がわかってないのか、嫌われたいのか、本当にいい話だと信じているのか?
変な人!と思うが「どんなの?フムフム」と聞いてみる。
今の私にはネズミになるお金も無いんだけど。
2004年05月30日(日)

シンポジウム「スキャンダル報道とメディアの覚悟」,『Denny’s』,映画『カレンダーガールズ』,映画サークル!!

 朝生帰りですぐ寝ればいいものを、メールやら。2時間寝て水道橋の東京学院という予備校らしき会場で「スキャンダル報道とメディアの覚悟」シンポジウム。
パネリストは元『噂の真相』編集長岡留安則さん、三浦和義さん、文藝春秋社代理人弁護士喜田村洋一さん、報道被害救済弁護士ネットワーク会員弁護士飯田正剛さん、司会は自由人権協会理事山田健太さん。

満員。主な話題は、田中真紀子の娘の離婚記事による週刊文春の出版差し止め問題。
私の意見は岡留さんが一番近い、というか同じだった。
離婚はプライバシー、普通知られたくないネガティブな情報、とするのはもうやめようよ、という感じ。

離婚がプライバシーなら結婚だってプライバシーで、子供がいる・いないもプライバシーで、
結婚が一般的にいいなら子供がいるのもいいけど、いないのはネガティブ情報で、
でも結婚してないのに子供がいたらプライバシーとか?
書かれる方の痛みを考えろ、と言うけど、そういうよくわからんマスコミの倫理観とか幸不幸の価値観の押し付けで読む方も傷つくってことがある。
特にスキャンダル報道はそういう世論作りを感じていやーな感じ。

田中真紀子の娘は完全な私人ではないし、公人ともいえない、というのも岡留さんと私は同じ意見。
グレーゾーンの人が嫌がることは書いちゃ駄目、発行できない、となったらどんどん拡大解釈されていく。
私人が守られるようになるのではなく、公人が都合のいいように利用するようになる。

三浦さんは田中真紀子の娘は完全に私人であり、本人が嫌がってるのに報道する意味あるのか、という意見。
確かに売れるから、やりやすいから、「田中真紀子の娘」をやるのだろう。もっとスキャンダラスな、撃つべき大物政治家のぼんくら息子や馬鹿娘はいるけど、やらない。
そこがまた嫌だし、つまらない。

って真面目に話しているんだけど岡留・三浦のツーショットは相当胡散臭ーい兄弟という感じで、いい。ニコニコしてしまう。そしてやっぱり面白い。

三浦さんの「名誉毀損は金銭で解決するという合意ができているけど、傷ついた名誉は回復はできない。地方のスナックに行った時『あなた三浦和義にそっくりね』『よく言われるんです』という話になって、最後に『実は本人です』と言ったら『あんた、嘘ついちゃいけないよ。三浦和義は刑務所の中だもんね』と言われた」とか、
岡留さんの「実は皇太子夫妻は『噂の真相』のファンで、愛読していたらしい。『噂真』が一番雅子妃の気持ちを伝えていた。『噂真』なき今、皇太子は自分で守るしかない。あの発言は皇太子の自爆テロです」とか。

 15時過ぎに終了後東京ドームシティ内『Denny's』。
昨日の深夜『朝生』のお弁当から何も食べていないから腹ペコ。前から気になっていたマンゴータルト、結構美味しかった。

 29日は「bukuの日」で池袋の映画館は1,000円。『カレンダーガール』を見る。
わかりきった展開だが、泣く。

『ギャラリーSt.Ives』でイギリスの男性陶芸家たちのヌードカレンダーを見て大笑いしたが、これの真似だったのか。
カレンダーガールたちは病院に多額の寄付ができたが、ポターのカレンダーはそう売れなかっただろうなあ。来年は女性陶芸家で作るらしい。

 『ご近所さんを探せ!』に紹介されていた映画サークルに参加するつもりで、一回家に帰る。
21時ごろ池袋で集合、としか知らされていなくて、ご飯も食べすにお出かけスタイルのまま連絡を待つ。

22時過ぎに「今まで映画見てました。今は2人こっちにいるだけです。」というメールが来る。
どういうことだよ。もう来なくて結構ってことか?

22時半になって「僕らはふらんす亭に入って不味い?食事をしています!」
何ー?!こっちはお腹空かして待ってんだよ!頭に来て着替えて顔を洗う。
眠くてたまらないけど頑張って行こうと思ってたのに、ふん。

25時過ぎ、お詫びのメールが来る。もう!舐められてるのか、歓迎されていないのか?
映画の後映画好きな人たちと飲み食いしながら話したら面白いかと思ったのだが、
あんまりきっちりしているサークルも嫌だけど、こんな調子ならやめようかな。
2004年05月29日(土)

『燔楽(ばんらく)』,テレビ朝日『ミュージックステーション』,『朝まで生テレビ!』

 出勤して1本目の電話が、最近まで引きこもりだったと言う女性で1.5時間話す。
お申し込み頂いたのでよかったが。
「私も最近ADSLにして、やっぱり全然違いますよ」と言ってしまったら
「あなたはもちろんプロバイダはこちらですよね?」と細かいことを聞かれてしどろもどろになる。

 お昼はサンシャインシティ『燔楽』。麦とろ定食。普通に美味しい。
レシートをためるとスクラッチカードがもらえるキャンペーンをやっているので、これからランチはサンシャインシティ内を攻めることにする。

 彼からメール。デートの日程が決まる。しかし喜ぶのはまだ早い。本当に会うまでは。
結構無理なスケジュールなので、怪しいものだと思っている。

 東京スカパラダイスオーケストラの元ドラム青木君のお父様と2日のコンサートの件で電話連絡。
家に帰ったら『ミュージックステーション』にスカパラが出ていた。
谷中君がケータイで詩を書いてミュージシャンのお友達に送っているという話をしていた。
ケータイ詩人、いいなあ。
川上君に「ミュージックステーション見ながらメールしています。私もこれからテレ朝行くんだ」とメール。

 昨年1月1日以来の『朝生』見学。電脳キツネ目組の人たちと。
23時の待ち合わせに遅れないようにと電話をもらったのに、お腹が壊れて日比谷で途中下車の旅になる。長時間番組、大丈夫か。
前回スタジオ参加した時は六本木ヒルズではなかった。トイレもきれいで快適。

本日のテーマは「激論!日朝会談の真相と小泉外交」。
田原総一朗はお休みで司会は宮崎哲弥氏。
今日未明に宮崎学さんのお友達のジャーナリスト橋田信介さんがイラクで襲撃されて亡くなったとのことでその話にもなる。
橋田さんは前回の朝生に出演していたそうで、衝撃は大きい。

宮崎哲弥の司会は田原総一朗よりいいけど、宮崎学さんにもっと話を振って欲しかった。
「ジェンキンス氏を無理やり連れて帰って来ればよかった。アメリカがガタガタ言ってきたら、ガタガタすればいい。それで…」と話は終わってないのに、声の大きな何者かに移ってしまった。
宮崎学さんは他の人が話している間に「ちょっといいですか!一つだけ!」とか言って割って入るような人ではないので。

小林よしのりと宮崎学さんが隣の席でお互いの意見の間「そうそう」と頷き合って、同じジェスチャーで指差しているのは可笑しかった。
テレビには映らないだろうから、見学者の特権だ。

終了後、宮崎学さんにご挨拶。超多忙でお疲れの様子だが笑っていた。前に親友を亡くされたときと同じ、寂しそうな笑顔だった。

昨日京都府警覚醒剤汚染事件の記者会見は駆けつけられなかったが、行くべきだった。
お金がないとか仕事がとか言ってる場合じゃない。
大事なのは宮崎さんと川床料理を食べることだ。
夏もいろいろイベントがあるそうなので、鍛えておかなきゃ。何を?

土曜の朝の六本木は大賑わい。ビールでも飲みたい気分だが開いている店が無く、帰る。
2004年05月28日(金)

『Denny’s』,『ご近所さんを探せ!』,メーラー問題

 電話勧誘アルバイト、本日は申し込み1件。1日おきに1件で、いいのか?
私自身はセールスには相当冷たいし、かつてクレーム対応などもやったことがあるので
電話の仕事はもっと嫌なものかと思っていたが、それほど悪くない。

「面白いね、君」なんてお喋りになるおじ様もいたりして、プロバイダと顧客はもともと付き合いがあるからかもしれない。

 何故か母がイトーヨーカドーやらデニーズ等でしか使えない商品券をくれたので、サンシャイン通りの『Denny's』。
東久留米のイトーヨーカドーで母が使えばいいのに。どこの商品券か確かめずにくれたのかもしれない。
まあ、2000年末に正社員を辞めて以来最も貧乏な今、「ファミレスなんて」等と言っている場合ではない。
いよいよ虎の子貯金を取り崩さねばなるまい。ああ。

 『ご近所さんを探せ!』は11人からメール。拍子抜けして「ごめんなさい。メッセージをいただいても返事ができないことがあります。」という定型メッセージをはずす。
私のプロフィールに興味があるわけではなく、新規登録の女性全員に同じ文章を送っているんだろうなあ、みたいなのもいるけど、とりあえず返信。

 それより今問題なのはYAHOO! BBにしたことによって、これまでのアドレスだとメーラーで受信はできるが送信ができないこと。
メーラーのサイトやヤフーBBやプロバイダIさんに問い合わせたり設定いろいろ変えてみたり。
うまくいかないからメーラーで受信して、WEB MAILに一項目ずつコピペして返信。…ってめんどくせー!
2004年05月27日(木)

彼,映画『スキャンダル』,『ご近所さんを探せ!』

 YAHOO! BBは、ISDNからADSLへの切り替えを「おまかせINS乗り換えコース」とかいって勧めている。
「ISDNの割引サービスの解約なんかはどうなるの?」と聞いたら「お客様がNTTに電話して下さい」。「おまかせ」じゃないじゃん。
NTTに電話したら「既にISDNから切り替わっているので解約になってます」。
電話しなくていいんじゃん、もう。まあ確認ってことで。

 彼から電話。「来週か再来週会おう」って、GW明けにも聞いた台詞だ。
来週会えなければ、2ヶ月間ほっとかれていることになる。
小泉再訪朝への期待が外れた拉致被害者家族のように、がっかりして怒りを彼にぶちまけたりしないように、本当に会えるまで喜ばない。期待しない。
といいつつ楽しみにしている私。

 映画『スキャンダル』。ヨン様の激しいベッドシーンを期待していたのだが、R-18指定にするほどでもない。
衣装や髪型、家具など、朝鮮貴族の生活様式が興味深い。色も美しい。
塩沢ときみたいに大きなヘアスタイルが面白い。

やはりヨン様は極悪非道なプレイボーイには見えない。
物語上も実は純愛なんだけど、ギャップが大きい方が面白いと思う。

 前に登録しようとして、なんだか気恥ずかしく面倒くさくなってやめてしまった『ご近所さんを探せ!』に登録してみる。
ブロードバンドだし、彼は構ってくれないし、ネットで新たな出会いを模索することにする。
「平壌宣言」も実施に向けて動き出すらしいので、私も「フリーラヴ宣言」を実践するのだ。

とはいえ男女いろんな人から聞いたことがある『ご近所さんを探せ!』は表向き健全なサイトらしく、初心者としては入りやすそう。

ネットで出会った人と結婚した友人は「来るメールの8割は全然駄目。残りの2割の中から良さそうな人と会うけど、その8割はまた全然駄目」と言ってた。
さて、どうなることか。
2004年05月26日(水)

『美食屋台』,YAHOO! BB

 昨日見た『マグダレンの祈り』がまだ尾を引いていて、重苦しい気分。
ここまでの映画もなかなかない。気晴らしがしたいが、今は飲みにいく余裕もない。

 お昼はサンシャインシティ近くの『美食屋台』。湿気が多くて清潔感のない店。
飲み物はセルフサービスだが、食器がびしょ濡れのまま重ねてある。
回鍋肉定食680円は安いが。

 帰宅後PC接続作業。YAHOO! BBの45Mの契約だが、調べたら6Mぐらい。それでもISDNに比べたら格段に早くて快適。
VAIO購入時、5,000円近いISDN用のケーブルを買ったがもう必要ない。1月程度の命だった。勿体無いなあ。
誰か買ってくれませんか、TAもセットで。近所のリサイクルショップに持って行ってみるか。
2004年05月25日(火)

1件獲得,映画『マグダレンの祈り』

 9:55に職場に着いたら「周知ミーティングは9:50からですから」と注意される。
10分間分の給与は出ない。10分休憩が日に2回あるから、ということか?

初の申し込み獲得で、拍手を受け、お菓子をもらう。サーカスの動物みたいだ。
これで調子良くいくのかと思ったら1件のみ。ノルマがあるわけではないが。

オフィスも休憩室も高層階で、眼下に池袋の町並み、向こうに東京ドームを見下ろせる。
夜は夜景がきれいらしい。こんなところに徒歩通勤というのもなんだか不思議な感じ。

 新文芸坐で『マグダレンの祈り』。暗くて重い映画だった。
私はこの話はヨーロッパに魔女狩りがあった頃の事かと思っていた。
1964年、と初めにあって、見間違いかと思った。
しかし、こんな施設がつい数年前まで存在し、女性たちが今も生きているとは本当に衝撃だった。

イラクのアブグレイブ刑務所みたいだ、と思ったが、戦争で異教徒に虐待されるのではなく、女性たちは家族によって送り込まれ、ただ働きさせられる。吐き気がする。

中国映画の『五人少女天国行』を見たときは「この時代の中国に女として生まれなくて良かった」と思ったが、マグダレンで女性たちが悲惨な目に会っている時に、私は何も知らずに自由で楽しい少女時代を過ごしていたのかと思うと胸が詰まる。痒くなる。掻き毟りたくなる。

キリスト教って、女の貞操と堕落って、自由を奪われることってとか、いろいろ考えてしまって、一人で家に帰るのが辛かった。

どんな境遇にも絶対負けない人というのはいて、そこが救いなのだが、それは信仰によるものなんだろうか?
もしもあんなところに行かされたら、私はどうするだろうか?
どっかり重い、いい映画だった。
2004年05月24日(月)

お仕事初日,『新選組!』

 昨日1日の研修で、ADSLのことが今までよりちょっとわかった、ぐらいのものなのに、いきなり勧誘の電話などかけて大丈夫なのか?と不安だったが、呼び出し音で終わったり留守電だったりで拍子抜け。

契約が取れると「なんとかさん一件獲得です!」と声がかかり皆が拍手する。
周りの人が次々に申し込み手続きトークをする中、私はそんな結果の気配がまるでなく、心配になる。
結局初日から残業してみたものの0件。

 先日ライターズスクールで『新選組!』は時代考証が滅茶苦茶だ、という意見があって、
私が「そんなことは関係ない。面白ければいいんです」と言ったら呆れられた。

どこが滅茶苦茶なのかわかった上であるべきかもしれないが、やっぱり好き。
特に男性陣が素晴らしい。今日は佐藤浩市。痺れる。
若者たちの中で年長者なのに一番やんちゃで、いいわあ。かっこ悪いところが、かっこいい。
2004年05月23日(日)

研修,『穂の香』

 4:00まで日記。少し寝て、採用が決まった電話の仕事の研修。
研修期間の時給は激安、しかも9時から1時間は事務手続きのため無給。ぷう。

内容はインターネット回線のブロードバンド切り替え勧誘。
丁度私もISDNからYAHOO! BBに切り替えるところで、わからなかったこといろいろがクリアになって、興味深い。
これはなかなかいい感じにできるのでは、と思う。

久し振りの会社勤めで気疲れ。1時間毎に10分の休憩が入るが、1日のなんと長いことよ。

 ランチはサンシャインシティレストラン街3Fの『穂の香』で力うどん。
豊洲の会社でやっていた500円ダイエットランチにしなくちゃ駄目かもしれない。
サンシャインシティに弁当屋はないのかな?

 夜はアッという間に時間が過ぎる。また4:00。
2004年05月22日(土)

『鍵』?,女梶原一騎

 アルバイト採用の電話。紹介者に報告、お礼。提出書類の準備。

 彼から電話。相変わらず面白いんだけど、なんだか付き合ってる気がしない。
友達に降格した方が気が楽かもしれない。
いや、フリーラヴに昇格も降格もないか。ん?恋人と友達は区別されるよな。

前は電話の度「課題は?」と聞かれたのに、最近全く触れないのは何故?
私も聞かれないから言わない。能力なしと判断されたのか、関心がなくなったのか。
直接聞けばいいんだけど、会えないから話せない。あれ?話したくないから会わないのか?

私は駆け引きとかゲームのように恋愛を楽しむ趣味はないけれど、彼ならではなんだろう。
文豪には大変失礼だが『鍵』みたいだ。

 お友達の映画監督高橋玄さんが、一流講師を揃えて俳優講座とコミック原作講座とデジタルフォト講座と開運風水講座を開く。
http://www.grandcafepictures.com/jpn/main.htm

昨日の日記でも書いたが、文章そのものを読ませるよりも、映画やドラマにするための物語を作る方が良いのでは?と思っていたこともあり、コミック原作講座を受けてみることにする。
女梶原一騎になるのだ。

彼とのいろいろも、『鍵』以上に妄想たくましい物語にして、ティント・ブラスに撮ってもらおうかね。
2004年05月21日(金)

ライターズスクール,『和民』

 ジャーナリズム講座のライターズスクールは本日開講。
私はスタッフを頼まれていたが、入り口で「受講生が少ないから、君も受講生になって」と事務局Yさんに言われる。
Yさんは時代小説、官能小説の作家でもある。
その指導の下、私も長編小説にチャレンジしてみようかな、などと考えていたのだが「君の課題は決まっているから」と言われる。

その企画は1年近く前からあって進んでいないもの。
私はまたジャーナリズム講座本のようなことになるのでは、と危惧を抱きつつ、やる。

学術書の出版社社長Hさんがオブザーバーとして、文学についていろいろ話して下さる。
私が「20年前に書いた小説をHPに載せようと考えているんですけど、そんなの意味ありますか?」と聞いたら「あるよ。作品は発表して、意見をもらって、書き続けること」。

Yさんに質問。「今、小説は読まれない、求められていないけど、映画やドラマやゲームになるものは常に求められているから、原作になるような物語を書かなきゃ駄目なんじゃないですか?」
Yさんは「それだと、書いててつまらないんだよね」と、小説と脚本とVシネマについて解説。

 Hさんたちと『和民』。『邪宗門』と『肉体の門』と『堕落』を読むように言われる。
高橋和巳と三島由紀夫の死で戦後文学は終わった、と言われて
「高橋和巳、知らないです。多分読んだことない」と言ったら驚かれる。

 面接を受けた会社から連絡がない。まさか落ちたかね?
2004年05月20日(木)

映画『桃色画報』,面接,映画『ロスト・イン・トランスレーション』

 久し振りに昼まで寝た。最近は午前中に起きるようになっていたのだが、寝過ぎた。

 外に出ると雨。上映時間に遅れそうだったので、傘は取りに戻らず。
銀座に着くと雨が強くなっている。

映画『桃色画報』。監督ティント・ブラスは70歳だそうだが、元気だ。
滑稽で明るくしつこく、ちらっときれいだけど美を極めず、エロスを追求。
前は女の人がただ「ウフフ」と笑っているばかりだった印象があるけれど、『桃色画報』は女性が積極的に頑張っている。お尻お尻お尻は変わらないが。

映倫の修正が217箇所とか。
これはイタリアでは無修正で見られるのか?見たくないような気もするけど。

お尻を叩いたりしても痛々しくないのがいい。
胸を掴むのを見てるだけで「痛いよ!」と思う映画やヴィデオが多いが、ティント・ブラスは優しい。気持ち良さそうに見える。

オムニバスだから?『花と蛇』もだが、こういう映画だから?上映中も激しく人が動き回る。

 雨はやまず。アルバイトの面接会場、サンシャイン60へ。
一般常識や適性テスト、動機や心がけていること、「自分をどんな性格だと思いますか?」という質問もあって、戸惑う。面接らしい面接は久し振りだ。
隣の女性の日本語がたどたどしく、「電話の仕事なのに大丈夫か?」と私がドキドキしてしまう。

2時間程度と聞いていたが2時間半近くかかる。映画の時間には間に合う。

 『ロスト・イン・トランスレーション』もお尻で始まる。
『桃色画報』に比べてなんときれいなお尻だこと。
でもスカーレット・ヨハンソンは『真珠の耳飾りの少女』の方が魅力的だった。

何回か笑ったが、面白い映画ではなかった。お尻は汚くとも、『桃色画報』の勝ち。

ゼミ仲間Oちゃんが映画輸入配給会社のM君と『ロスト・イン・トランスレーション』について英語で語り合っていて、私も漸く日本語で参加。

沢木耕太郎が朝日新聞に『ロスト・イン・トランスレーション』の主人公たちは「自分たちの愚かさに気づいていない」というようなことを書いてたが、私は主人公の2人もかなり愚かに描かれていたと思う。

2つの映画がお尻でつながり、対比できるように、あらゆることはいろんな風につながっているから、沢木耕太郎がこの映画とアメリカがイラクでやってることをつなげて考えるのも1つの向かい方だ。

ティント・ブラスを見て「戦争よりエロスが大事だ」と思うのも正しい見方だろうし、
私は何故か山拓を思い出し、激しい嫌悪を感じるものの、政治をほっといてくれれば結構、好きにやってくれと今は思う。
更に山拓は大嫌いだけど『ロスト・イン・トランスレーション』の俳優よりは面白いと思ってしまう。
どちらもかっこ悪く情けなーいおっさんだが、俳優、つまらな過ぎる。

「そんなものを比べるのはおかしい」と言われるかもしれないが、感じようとか読み取ろうと思うか思わないかじゃないか。

それより私が気になったのは、『オレンジ』という怪しげなクラブのオーナーとしてこの映画に出演していた人物。
ストーリーより「あれはNさんか?」また出てくるか?タイトルロールは?下の名前は何だっけ?

そう言えば最近になって誰かと、2001年4月7日の日記が原因で同年6月8日にNさんと揉めた事について話し、「画廊の名前をイニシャルに変える必要はなかったのでは」と意見された。
唐突にNさんの話になったのは、その人がこの映画を見ていたからなのか?

こうした形で再会するとは、驚き。

 映画が終わっても雨は激しく降っていて、傘を持っていない私は走った。
バス停の手前の信号で止まったら、すれ違った男の人が振り向いて傘を差し出し「濡れちゃうぞ」と言う。
私は「大丈夫です」と言ってまた走り出してしまった。これは失敗だった。
「出会い」だったかもしれないのに。
『桃色画報』の影響で妄想展開しているかしら?
バスはとっくに終わっていて、ずぶ濡れになって帰る。あーあ。

 彼は先々週、「来週か再来週会おう」と言っていたけど、どうなってんのかな。
もう顔も忘れちゃうぜ。

 NTTから請求書が届いて、いつもの2倍以上の金額で愕然。
ウィルス感染やら新しいPC購入でいろいろダウンロードしたからなあ。ISDNの悲哀。
2004年05月19日(水)

就職活動,オゴウチ家

 池袋で電話の仕事をしている友人の紹介で、明日面接を受けることになる。履歴書作成。
池袋なら交通費がかからないし、短期の仕事もちょこちょこあるらしい。
つなぎにはいいかも。

 第2子妊娠中のところ平日夜にお邪魔するのもどうかと思ったが「どうぞ、おいでよ!」と言ってくれたのでオゴウチ家の豆カレーとカブサラダの晩御飯をご馳走になりに行く。

間もなくお姉さんになるCは、私があげた扇子がうまく開けなくて壊してしまい、泣き出す。
私も壊れやすい物で失敗だったと泣きたくなる。「ごめーん!Cさん」
泣き疲れたCは早めに寝る。かわいい。

話題沸騰の年金問題について。オゴウチ君は社会保険庁の職員。いろいろ教えてもらう。
2004年05月18日(火)

YAHOO! BB,K叔父,『フィフティーン』

 YAHOO! BBから電話。
日記に書いたが14日にいきなりNTTから「工事しますよ」と電話があって、待ってもらって、結局工事発注し直しとなった。
しかし工事がいつになるか連絡は寄越さない、とのことだった。
そんなことでいいのか?と思ったら15日に「工事日は14日になります」という文書が届いた。
そして今日の電話は「工事は25日になります」。どうなっとんや?
GWをはさんで調整やら連絡が混乱したとか。ふうん。

 K叔父に所用の電話。
そう言えばK叔父はボランティアで夜間中学をやっていて、日本語を習いに来ている優秀な中国人、韓国人の教え子がいるってことで、「紹介して!」と言っていたのを思い出した。

フリーラヴ宣言で相手の女関係を問わないってことは、私も彼だけに執着しない、ってことだ。
積極的に行かなくちゃ。

 高校1年生のときに書いた小説『フィフティーン』をHPにアップするつもりで作業。
何年か前に読んだら面白いじゃん、と思ったけど、改めて書いてみるともの酷く恥ずかしい。
こんなもの発表する意味あるのか?それより新作を書くべきじゃないかと思う。
この恥ずかしさを突き抜けなくちゃいけないような気もするし、
これを恥ずかしいと思わなくなったら、私は全く恥知らずな人間になる、とも思う。

子供の作文、ティーン誌の投稿レベルというのもあるが、当時の新座の中学生文化(風俗?)レベルが悲鳴を上げたくなるほど恥ずかしい。
「ワッパのケツ」って…。そんな言葉、ほんとに使ってたのかよ?
使ってたんだろうなあ。書いてあるんだから。
2004年05月17日(月)

懲りない私,お勉強,『和平飯店』,『一瑳』

 久し振りにNANIOさんと電話。近況を聞く。
「あなたも大変そうじゃない。迷惑をかけちゃいかんよ」と言われる。「私?」「違う、彼氏」。
うーむ。私は彼に追いかけられているわけではない。
迷惑だと思えば離れればよいのであって、まだ全く懲りていないのだな。

私の友人と仲良くなったら嫌だ、と言っても仲良くしようとした彼。
「私的な会話を日記に書かないで」と言われても書く私。どっちもどっちでは?
迷惑だと思われれば切られるだろうが、たぶん懲りない。

 都内某所で時事問題の勉強会。興味深い話いろいろ。

 新宿御苑近くの『和平飯店』で晩御飯。定食メニューを全13種類頼んで皆でシェア。
餃子、焼きそばも追加してお腹パンパン。

 電脳キツネ目組の人たちと『Foodiun Bar 一瑳』。
パンチカーペットはやめた方がいいと思うが。
Mさんにワインをご馳走になる。
2004年05月16日(日)

侮れない彼

 二日酔いで引きこもり。日記、メール。

 彼から全然連絡がない。一週間以上になる。切られたかな?飽きられたのかな?
まあ良い。会いたきゃ連絡は来るだろう、ってなもんで。

日記を読んでビビッて引く、ということも考えられるが、その程度の人なのかよくわからない。
私はフリーラヴ宣言なので、これ以降彼の女性関係は問わない。
私の友人だろうが親類だろうが誘うであろうことを前提に彼を見る。
性愛に信頼は持ち込まない。って私も相当理屈っぽいね。意地っ張りとも言うか。

と、思っていたら彼から電話。忙しかったらしい。非常に楽しく話す。やっぱり面白い人だ。
女関係が激しいことは納得の上、これからも仲良くしたいと思ってしまう。
私も相当甘いね。男に優しく、は私のテーマなので。
2004年05月15日(土)

原稿,『auショップ』,『おまた』

 夜のうちに、と思ったが朝になってしまった原稿を送信。
エラーで届いていなかったらしく、お昼前に再送。

 NTTから電話。「ISDNからADSLに変える工事をしますよ」って、YAHOO! BBから工事日の連絡など来ていないが。
『TEPCOひかり』の方がいいかしら?とも考えていたので待ってもらう。

夕方になっていきなりYAHOO! BBのモデムが届く。
あれ?私が確認のアクションを取らなければ流れる話じゃなかったのか?
YAHOO!BBに電話。説明不足と工事日の連絡がなかったことを詫びられる。
じゃあわかったからYAHOO! BBにする。しかし工事を延期したからまた時間がかかるらしい。
どのぐらい待たされるかわからない。しかも次回も連絡は来ない。
「問い合わせてくれれば工事が終わったかどうか調べます」って、そんなことでいいのか?と思うが、そこはむちゃなYAHOO!商法、当然のことなのかもしれない。

 ケータイの電池パックの蓋が何度も外れて昨日ついに紛失。
無償修理をしてくれるってことでauショップ。
それほど時間がかかるとは思わず、友人Aちゃんを付き合わせてしまって大失敗。

auショップでは外国人女性が「タクシーにケータイ忘れたよ!」と大騒ぎ。大声でまくし立てているので事情が全てわかる。
修理に出したケータイの代替機をタクシーに忘れた。
修理は出来上がって今日までに取りに来いと言われていた。
修理に出すときに同意書にサインするのだが、代替機を紛失したら6,000円取られる。

「なぜ、私、6,000円払う!おかしいでしょう!買ってすぐよ!修理!ちゃんと仕事して!」
「大きな声を出さないで下さい」
「あなた、おかしい!私ケータイ、仕事してる!あなた仕事しなさい!」
私が友達を待たせてイライラしている間中女性は叫び続けていた。
2階に移動してもギャンギャンやっていた。

結局待ち合わせから1時間以上付き合わせてしまって、Aちゃんには大変申し訳ない。

 Aちゃんのリクエストで『おまた』。
実はAちゃんは日記5万アクセス記念ご招待のもう一人の当選者だった。
諸般の事情で今日になる。お祝いにお花とカードとバスマットを頂く。
うーむ、やはり返って気を使わせてしまう、という点でも読者感謝企画としては問題だったか。
しかし、忙しいAちゃんに久しぶりに会ってゆっくり話ができたので良かった。

最近ご無沙汰だった『おまた』にも来られて、お酒も料理も美味しいし、楽しかった。
Aちゃんも楽しんでくれただろうか?日記の話、Aちゃんの家族、仕事、恋話。
いろいろ大変な状況なのに頑張っているAちゃん。少しでもストレス解消になったら嬉しいが。

 またしてもコンビニで食糧を買い込んでしまい、菓子パンを食べて寝る。
2004年05月14日(金)

疑惑と告白の行き着くところ,『ST,三華』,『なすび』

 彼に誘われた友人からの10日のメールにやっと返信。
友人を更に傷つけるかもしれないと随分迷った。
言わずにいて友情関係が続くのか、ずっと考えていた。
私は続けたいが言わなければ続かないと思った。友人はこれ以上言われたくない。
そこが二人の葛藤で、どちらがいいとか悪いとかではない。
二人とも続けたければ続くし、どちらかが嫌なら続かないだろう。
それを受け入れるだけのこと。

「私の感覚とあなたの感覚が違うのはわかっています。違うのは当然です。
どう違うかわからないから聞いてみた。

私は、黙っていたことは責めていないけど、問題を封印しようとしたことに抵抗していた。
責めるというか、私の叫びよ。

自分でも怖かった。『(メールの転送を)断る』=『何かある』ってかなり疑ってましたからね。

(略)

『忘れたい』『そっとしておいて』って、自己防衛に必死になって、いったい何から自分を守るんだ?私かよ?っていう気持ちもあった。そりゃ怖いよね。

(略)

じゃあやめましょう。しんどいところここまで付き合ってくれてありがとう。
あの時点で封印を強要されたら疑心暗鬼で私はぶっつぶれてたわ。
今、かなりすっきりしています。あなたが頑張って気持ちを言ってくれたからです。

人に対して自分の感情や考えを全てを明らかにする必要がないのは当然だし、そんなことできないよ。
だけど自分は明らかにしないで『違うことをわかって下さい』っていうのはどうなの?感覚の押し付けじゃないの?とも思います。
が、どうぞ、ご自身のスタイルで。お互いにね。」

友人の消耗は相当激しかったらしい。傷ついた信頼関係を修復するのは本当に大変だ。
でもそんなものはなくても成立する薄いお付き合いは他にいくらでもある。
私は今回のやり取りで得たものは大きいと解釈する。

 優しいMさんと目白の『ST,三華』。客は私たち二人だけ。
4月に開業した店で、以前は『大都会』というレストランだった。
『なすび』の常連の人の作品が展示されている、とのことで行ってみたのだが、本日の午後撤去されたそうで見られなかった。残念。

疑惑と告白の話。『なすび』の千秋さんも詳しく聞きたいと言っていたので、移動。
千秋さんは、「彼に誘われた友人」=Mさんだと思っていたらしい。違います。

私とMさんとで『なすび』が休みの水曜日にお店をやらないか、という話になる。
「檸檬屋目白店?なすびと檸檬?檸檬なすび?」お客様は来るだろうか?

『MARIBAR』というバーをやってみたい、というぼんやりした思いはある。
しかし決まった時間に店を開けられないようでは、ビジネスとして成立しないだろう。

Mさんがご馳走してくれる。傘を取りに来るのに付き合ってくれたからとのこと。恐縮です。

 今晩中に原稿を仕上げるぞ、と思いながらちょっと寝てしまう。
2004年05月13日(木)

『十一代目市川海老蔵襲名披露 五月大歌舞伎』,『キリン・シティ』,『ナインアンダー in MANDA-LA2』,『ストロベリーフィールズ』

 3時間ほど寝て、原稿を送って出掛けようと思った。
早朝からの作業終了の直前、ViaVoiceのエラーで強制終了となる。ショックで倒れそう。

 現在唯一の仕事の締め切りを守らず何をやってんだ、と自分を責めつつ『歌舞伎座』。
11:00からの昼の部に15分ほど遅刻。また母に怒られるかとビクビクしながら隣に座る。

しかし、「仕事」という免罪符で責められず、母は「先日はありがとう」と言って、「この間見た靴、買いなさい」とお金をくれたのである。母上様!
うーん、母の日接待大成功!涙の出るごつあるね。

幕間に母から團十郎が倒れて休演となったことを聞く。
猿之助に続いて、「運が悪いわね、あんた」と母。
「團十郎は好きじゃないからいいや」と私。実は海老蔵もあまり好きではない。
新之助の『源氏物語』の頃は「見たい!」と大騒ぎだったから、隠し子騒動で嫌いになったのか?
でもスキャンダラスな人は嫌いではないから、何故夢中でなくなったのかよくわからない。

 「原稿があるから一回帰ろうかな」と言いつつ『キリン・シティ』で母とビール。
歌舞伎の話、ガン検査の話、旅の話など。母にご馳走になる。
ああ、マリバールが母に給料を払える日が、いつかは来るだろうか?

 お友達の松本美弥子さんがベースのバンド『ナインアンダー』のライブで吉祥寺『MANDA-LA2』。
椅子とテーブルのある大人なライブハウスで、ナインアンダーはこういう会場は恐らく初めてではないかと思う。

消防や建築法クリアしてんのか?と思うぐらい天井が低くてジャブロ君の動きが窮屈そう。
パンツのお尻が破れてしまったのは笑った。お尻も窮屈だったのね!

海老様よりナインアンダーの方が断然良かった。
2者を同日に見て、何故海老蔵が好きではないのかわかった。
正統派が嫌い、異端児が好きだからだ、きっと。普通にかっこいいのはつまらない。
怪しげで変なことを命がけでやる人に私は愛とエロスを感じるんだな、きっと。

 ライヴ終了後、松本さんとちょっと話す。髪形と服を褒められる。
ドリス・バンノッテンのスカートは海老のイメージ、「ホントだ、海老だ!」とナインアンダーの皆。
今日は早めに帰るので、後姿を見送られながらお尻をプリンプリンして去る。

駅で「スミマセン」と声をかけられる。電車の行き先でも尋ねられるのかと思ったら、
おしゃれなおば様が「スカート素敵ですね、どちらのお洋服?」
「ドリスバンノッテンです」
「ブラウスは?」
「フランスの…なんだっけな」と襟のタグを引き出して見せる。
「そうですか。髪型もとっても素敵よ」。

私のファッションや髪型はおば様方に受けがいい。
以前にも何度か知らない女性に声をかけられたことがある。最近あまりなかったので嬉しかった。

 急いで帰って原稿をやらねばならぬが、ついフラフラと引き寄せられて阿佐ヶ谷で電車を降りてしまう。
『ストロベリーフィールズ』を素通りすることはできなかった。
1杯だけのつもりが、スパゲティまで食べてしまう。
マスター藤村さんと他のお客さんと映画、海老様の話。
離れた席で、多分演劇人のグループが藤原竜也について話していて、聞き耳を立てる。

命がけの人が好き、って私は何に命を懸けているんだろうか。とほほ。
2004年05月12日(水)

疑惑と告白の行方とその反響

 家事とメールで夜になる。原稿も本日中に、と思ったが無理。優先順位、間違ってる?

 札幌の女性読者からメール。

> 日記楽しく読ませていただいております。ひょんな
> 事から桜井さんの日記にたどりつき、はや1年になりま
> す。今回、「疑惑、告白」を読んで、桜井さんの立場、お
> 友達の立場、そして彼の立場になっていろいろと考えてみ
> ました。どういった背景があって、ここまでに至ったのか
> 分かりませんが、人それぞれ考え方、捉え方に違いはある
> し、自分の物差しだけで物事を判断してはいけないと思い
> ますが、自分にも似たような経験があっただけに、胸がチ
> クリと痛みました。だから何なんだ、って感じですが・・・何
> か意見したい訳ではなく、桜井さんの気持ちわかるな、と
> 思いメールしました。

知人ではない方からちゃんとした感想メールを頂く事はめったにないが、非常に嬉しいもの。
ありがとうございました。

 『なすび』の千秋さんのメール。

> うち明ける親友となめてるらしい彼との話も檸檬やツアー
> もともに世代間の相違と今日の旅と旅館ホテルの断面が伺
> えて面白い。もっと詳しく聞きたいとこが多多あります。
> なかなか盛りだくさんのツアー企画でしたね。

原稿が終わったら、詳しい話をしに行きます。

 5月3日の日記にも書いた優しいMさんとはメールのやり取りが続いている。

> 汚い部分のない人間なんて居るわけないと思うし、
> 自分が「そうありたい」と思うのと、
> 他人から「そうでないと」と思われるのって全然違うことだし。
> なんだか話がずれましたね。

「いや、面白いです。『そうありたいと思わない?』と聞かれることを嫌がる人もいるし、
『そうあるべきだと思うけど』と意見されるのも嫌なんだろうね。

彼女にあり方を説くつもりはないけど、友達として彼女の見解は聞いてみたい。
それを『責められている』ととるか『理解しあいたい』となるかもやる気と能力次第です。」

> そうかもしれないですね。
> 私もわりと苦手な気がします。
> 自分がそう考えている、とかそういう考えだからそうしている、
> とか聞くと「なるほど、そうなんだ」と思うだけですが
> そこで「そうでしょう?」とか「そうあるべきだよ」なーんて言われたら
> 「え!?どう考えて、どう行動するかは私の自由なのに?」と思うことでしょう。
> まあそうは言っても、自分にも決めつけはあるし、
> 言われる事柄や言われる人によっても違ってしまったりすると思うんですが。

「違って当然ですよね。私は結構意見するタイプなのですが、当然相手の自由です。
ただ聞いているだけ、なんですけどね。意見も『交換』ですから。」

「まさしく彼女は聞かれるのを嫌がっていました。
『感覚が違うということを理解してください』って言ってた。
わかってるよ、どう違うか聞いてるの、って感じですが彼女は『責められてる』感じしかしないんでしょう。

(略)

『人に対して必ずしも自分の考えや感情を全て明らかにする必要はない』というのは、閉じてるなあと思った。
私が無理やりこじ開けようとするから言ったのかもしれないが
すべてを明らかにする必要がないのなんて当たり前だし、できないよ。
でも友人なりに頑張って明らかにしようとしてくれたのだろう、と思って、
これにて終了にしようかな、と思いました。

(略)

開いている、強い人だと私も思っていたし。
私はかなり突っ込んだから、バリアは薄く低くなったけど。
緑さんなんかは警戒心でバリアがどんどん高く厚くなっていって、私を切った。
だから友人は頑張ったと思います。ありがとうって感じ。

しばらく時間をおいて、付き合いたいってことなんでそうすることにしました。

(略)

私にとってMさんはかなり癒し系ですよ。
でもそういう役割でいてほしいとは思いませんので自由になんでも遠慮せずに言ってくださいね。

今回私は自分自身やりすぎ?と思うところもあったんだけど、
他にも何人か日記を読んでメールをくれて、「共感できます」とか「同じことすると思う」とか言ってくれる人もいて、なるほど、と思いました。

そうそう、『Mさんの身近で起きたエピソード』ってどんなの?という質問も来ました。
参考にしたい、と。皆悩んでいるんだねえ。

(略)

いやー、ながながおつきあいありがとうございました。
ずーっと聞いてくれたこと、いろいろな話をしてくれたこと本当に感謝しています。
さて、これから彼との一戦もありますので(たぶん。でももし日記読んでたら怖くて連絡来ないかな?)お楽しみに!」
2004年05月11日(火)

疑惑と告白の行方

 6日の私のメールに、彼に誘われた友人から返信はなく、7日に考えたことを改めてメールした。

彼女の返信は
「謝罪は不要。自分の感覚を押しつけたくないし、押しつけられたくない。
何事も自分が納得いくまで追求する姿勢は尊重したいけれど、私の感覚とは違うことをわかってほしい。
いくら『責めていない』と言っても、私はそう感じた。メール転送云々のときは、怖かった。
議論をこれ以上続けるのはとてもしんどい。
人に対して自分の考えや感情を全て明らかにする必要はないと思っている。
まりちゃんとは変わらずおつきあいしたいが、少し時間を置いたほうがいいように思う」
といった内容。

私は「もういい」と思った。いくつかわかったことがある。
友人の被害者意識がどんなものなのか、彼女が私に求めていることは何なのか、私の求めていることに応えたいという気持ちと応える能力が彼女にあるのかないのか。
私自身の気持ちと能力はどうなのか。
いろいろ考えてから彼女に返信しようと思った。

日記を読んだ別の友人とのメール。

> なかなか大変な恋をしてますなあ。

「大変なんだろうか。大変だよね。友達のケアが。私自身はいいんだけどさ。」

> えっ?
> 自分は大丈夫なのか?
> フリーラブってそういうことなのか?それとも、今回のことで彼への気持ちが冷めているからのなのか?
> でも、友達が傷つくことか? どうもよく分からない。
> 友達がお礼のメール送って、それに男性が打ち返してなんかお誘いがあったけど、断ったってことだよね。メールも受信拒否にしたっていってるし。
> なんでそれで傷つくのか?
> 当人の真理ちゃんが、友達とは友人関係を持続させたいっていってんだったら、そんだけの話であって。
> 真理ちゃん側が、女友達をなんだか避けるようになるってのは、普通のパターンだけど。その反対に、その友達が真理ちゃんを避けるってのは、私の理解の範囲を超えている。

「セクハラみたいなもんじゃないの?まったく対象外の上司に誘われたら嫌な感じでしょう。
私だったら傷つきはしないが。

友人は私に『責められている』と感じたから被害者というポジションにつきたかったのかもね。
謝ってほしくもない、って言うから、とにかく私の攻撃から逃れて早くこの話を終わらせたかったんじゃないの?

私は、友人には彼を責めない私への怒りがあるのかな?と思ったんだけど
それもないらしいから被害者意識じゃないんだよね。きっと。単なる自己防衛だね。

私の追求が激しかったから怖かったんだって。私は相当しつこいからねえ。
気の毒なことではある。

彼には裏切られたと思いますが、そういう人なんだ、ぐらいなもんで。
冷めたからかもしれないですね。

フリーラヴは、付き合うとか別れるとか、結婚とか浮気とか慰謝料とか不倫とかじゃなくて、ただいい男といい時間を持つだけでいいじゃないかってことなんですけどね。
今回は彼から付き合おうといわれて始まり、友達を誘ったりしないと言われて信じてしまい、私も修行が足りないから、結構動揺してしまったわ。」

 『やきものネット』の原稿。ViaVoiceでテープ起こしに挑戦。
反応までの時間が長く、エラーも多くてさくさくとはいかない。メモリー増設するべきだったか。
2004年05月10日(月)

『駒沢美粧』,『豆富湯葉炭焼 銀の蔵』

 13:30の予約に20分ほど遅れて『駒沢美粧』。
渋谷駅で遅れる旨を連絡して、考え事をしていたら1つ先の駅まで乗り過ごしてしまい、更に遅くなる。

 前回は黒く染めたのだが、ちょっと経つと白髪が気になる。
今回は明るい色にしてもらう。
「何色がいいですか?」と担当の斉藤さん。
「じゃあ、母の日なのでカーネイション色に」。

美しく染まる。お友達のバンド『ナインアンダー』のボーカルのジャブロ君の妹さんがいて、ご挨拶。
彼女もヘアメイクさんだが、「斉藤さんすごいなあ」と感心していた。

斉藤さんといろいろな話。「HPに髪型のいろいろアップしたら?」と言われる。
「うーん、文章の発表の場なんで、ビジュアルの露出はこっ恥ずかしいんですよね」
「そうなの?」
「作家でもいかにもな写真出して、自分大好きな人がいるけど、変なの、と思うし」
「お楽しみページがあってもいいんじゃない?」
「そうですね。目線入れればいいか。ヌード写真の星マークとか。間抜けでいいかも」

というわけで近々ヘアカタログページを作る。しかしそんなことやってる場合か?

 「17:30にはならないと思う」と言っていたら17:39着で、待ち合わせていた母激怒。
「何よもう、気持ち悪くなっちゃったわ」と言われる。
17時過ぎには池袋に着いていたらしいから、そりゃ怒るか。
「じゃあ帰る?」とは言えない私。
「足が痛いから歩くのは嫌よ」と母。

駅近くの『豆富湯葉炭焼 銀の蔵』。
隣の席も夫婦とお姑さんらしき3人組の母の日の宴。

本当は母は『寛八』の寿司を希望していたのだ。
「え、それはちょっと、予算が…」と言ったら
「お寿司は先日池袋の美味しい回転寿司に行ったから、いいわ。あんたが決めて」。
申し訳ない。いつの日か、ご招待申し上げたいものだ。

「銀の蔵」は流行の和風ダイニングとしてはいいと思う。
美味しいし、店員の感じも悪くない。サラダを間違えて持って来たけど、両方食べられたし。

「かっこいいわね、その髪」と母。
「人間カーネイションなんだよ」

機嫌よく帰ってもらえたようで、胸を撫で下ろす。
2004年05月09日(日)

『K’s Green Gallery』,『千尋』,『栃波』

 お友達の写真家北野謙さんのお連れ合い村尾佳州子さんが個展をやっている、谷中墓地近くの『K’s Green Gallery』。
18:00までなのに日暮里駅に着いた時は既に18:00。
「ちょっとくらいなら大丈夫ですよ」と言ってくれて見る事ができた。

「土壁をやっている」ってどんなの?と思ったら、ギャラリー全体の壁を使って、お面あり、フレスコ画あり。
座面が畳のスツールあり、カメ?やテーブルもあり、なるほどこういうものなのか。
面白かった。

 近くに住んでいるN君を呼び出して谷中銀座の『千尋』。
表のメニューではわからないが、結構いろいろな日本酒があって、お魚も美味しい。
看板と店内にギャップのある店だ。BGMはジャズ。
村尾さんの個展の話、GWの話など。
 
 2軒目はぐっと庶民派の居酒屋『栃波』。板わさのふちのショッキングピンクに驚く。

 結構飲んだみたいで、一駅乗り過ごして帰る。
2004年05月08日(土)

疑惑と告白の行方

 友人がはっきり「被害者意識がある」という前から、「あんたの彼のやったことでしょう!」という思いがあるのではないかと考えていた。

加害者は彼だ。私は「彼を責めるかどうか決めていない」と言った。
ということは友人から見れば私は加害者の一味?
私は被害者同盟みたいな気持ちでいたのだが、それが間違っているのかも。

友人は「立場を思いやって慰めてほしかった」と言った。
私は「誘いを断ってくれてありがとう。あなたは悪くない。内緒にしていたのは理解できる」と言った。
しかしこれでは慰めになっていないってことだ。

友人は慰めてほしいんじゃなくて、謝ってほしいんじゃないか?被害者なんだから。
「もう当事者じゃない」のに「被害者意識がある」のは被害者として落とし前が着いてないからじゃないのか?

加害者は彼だ。私は彼の女として代わりに謝るべきか?彼に謝らせるべきか?
もはやそんなことは友人は望んでいないのか?とにかく封印してほしいのか?

ちゃんと向き合って、乗り越えて、お互いすっきりするには、どうしたらいいんだろうか。

 一日中日記。
2004年05月07日(金)

疑惑と告白の行方,『やきものネット』取材,『なすび』

 彼から電話。「乱交旅行はどう?」「男女10人同室で、どうなることかと思ったけど違う部屋にしてもらいました」「地味なつまらない話ですね。課題、頑張りなさい」「はい。あなたも会えるよう頑張りなさい」。

 彼に誘われた友人とメール。

友人:実は被害者意識を持っている。通り魔に遭ったような気分。

私:やり取りの過程でそうなのかな、と思ったけど、はっきりそう言ってくれてわかりました。

友人:「触れないでほしい」のは、思い出したくないから。何で被害者なのに追及されなければならないのか。問題があるのは彼、追及は彼に向けてくれー。

私:思い出したくないという気持ちはわかります。
私が追求したいのは私とあなたの友情関係、お互いの気持ちなんです。
被害にあったことを責めるつもりはないし、黙っていたことは決着したこと。
私が彼に裏切られたことも被害と言えなくもないが、それは男女の問題です。

私と彼とのことは彼に追及しますが、あなたとの友情関係を彼に追及はできない。
あなたが望むなら「私の友人をよくも傷つけたわね!」とやってもいいですが、そういうことじゃないでしょう?ん?そういうことか?

友人:「大体そんなたいしたことじゃないじゃない?」と言うが、「たいしたこと」だった。
友達の彼に誘われて傷ついたとは言いにくかった。友達として立場を思いやって慰めてほしかったくらい。

私:私がたいしたことじゃない、と言ったのはあなたを思いやって、です。
そういう解釈をすれば、あなたの負担が軽くなるだろうと思った。
これは反対に作用してしまいましたね。スミマセン。無理はいかんね。
私にとってもかなり大きなショックでした。「たいしたこと」です。

慰める。それは気づきませんで、スミマセン。
「あなたは悪くない、いい難かったのも理解できる」では足りなかったんですよね。
そういうのは本当に微妙だから難しい。なんと言っていいのかわかりませんが
私はあなたが言ってほしいことを、言いたいという気持ちはあります。
それも一方通行じゃ駄目でしょ。お互いに、正直に、よね。

友人:第三者としてならいくらでも聞きくが、今は責められているようにしか感じられないので、とても辛い。
もう謝らない。当事者として返答するのも最後にしたい。

私:そこがよくわからなかったんです。
どういう話なら聞くけどどこからは触れたらいけないのか、そもそも分けられるのか。
私と彼の関係にとって第三者であることは今も前も変わらないのでは、という気もする。

「応援する」「批判はするかも」→「客観的に話を聞ける」→「もう忘れたい」「触れないで」
って変わっていったから、今後一切彼の話はしてくれるなってことなのか?と思った。

私は責めていない。私も辛い。でも「たいしたこと」を乗り越えたい。
自分の行動で起きてしまったことを見つめ、これからどうするか考えたい。
二人の間にタブーを作ることは「たいしたこと」に精神的に負けることだと思った。

その辺の考え方は違うのかもしれないですね。もうちょっと突っ込んで話したいところです。

当事者=被害者ということですよね?当然謝る必要ないです。
私にとってあなたは第三者じゃなくて大切な友達。
したいようにすればいいし、私もしたいようにさせてもらいたい。
男女関わらず仲良くなれば楽しいことも辛いこともあるさ。傷つけあうこともある。

私は今回のことはお互いの理解を深めていると思う。
これは無理やりの解釈ではないよ。

 『やきものネット』6月号の取材で世田谷区深沢の『ギャラリーSt.Ives』。
店主の井坂氏が2週間のイギリス出張から戻って、商品構成も少し変わって小物が増えていた。「自分の手荷物で持ってきた」とのこと。
今回はジル・ファンショー・加藤さん。日本で20回以上個展をやっている著名な陶芸家だ。

『やきものネット』5月号もアップしているので覗いてみて下さい。
http://yakimono.net/monthly.html

 帰りに目白『なすび』。『FLAMENCO 曽根崎心中』のスタッフKさんといろいろな話。

なすびは、タバコ1本につき10円?徴収している。店主の千秋さんも払っている。
そしていくらか貯まったとのことで、何故か私がなすびカクテルをご馳走になる。
有難く素晴らしいルールだが、「皆さんバカバカ吸って下さい」とは言わない。
2004年05月06日(木)

竜ヶ窪,津南醸造,したみちや,萌木の里,秋山郷保存民家,楽養館,のよさの里,福原商店,竜淵の滝,へいけ茶屋,疑惑と告白トーク

 昨日と同じ配車で、トランシーバーでたどたどしく連絡を取り合いながらメニューをこなしていく。

 全国名水100選の『竜ヶ窪』。緑の美しい池。湧き水で池の水が1日1回入れ替わっているらしい。

 近くの『津南醸造』に寄る。湧き水で日本酒を作っている。「霧の塔 大吟醸」を試飲。白酒と漬物を頂く。

 民芸品店『したみちや』。お店に通ずる橋が「50番目らしいんですよ」とAちゃん。何の項目で50番目なんだ?

 11時前に『萌木の里 栃の実館』に着く。朝食抜きなので皆腹ペコなのにレストランは11時から。待たされる。
とうふかつと萌木そばで迷って萌木そば。揚げ物が多すぎてもたれる。とうふかつを一切れもらって満足。

 『秋山郷保存民家』見学。江戸時代中期に建てられた萱葺き屋根の民家。皆はあがって資料を見ていたが、私は寒くて靴を脱ぐ気になれず。

出てくると、片手に閉じた傘、片手に杖のおばあさんが歩いてくる。
誰かが土筆について尋ねる。緑色の土筆らしき植物は土筆ではない、食べられないよと教えてくれる。しばしお話し。かわいいおばあちゃんだった。
皆で「いくつぐらいかなあ?」「80は過ぎてるよね」と話す。

 白い手拭いが真っ赤に染まるらしい赤湯の『楽養館』。赤というより茶色。ぬるーいお湯、寒ーいお風呂。30分ぐらい入ってやっと汗がジワリ。

 続いて『のよさの里』。今回の旅で初の露天風呂。
「お湯は熱いですか?」と確認してからお風呂に向かう。
今度は「熱い!」と大騒ぎになる。長く入っていられない。

服を着て、パンツの裾をまくって足湯。
岩を伝って湯船の向こう側にいたAちゃんが突然恐ろしい顔をする。
今までに見たこともない怖い表情。
「見たくないもの見ちゃった!」
「え?何?」 隠しカメラか?
Aちゃんが指差す湯船の中央を見ると、伸びきって白くなったカエルが沈んでいた。
「ぎょえー!」「うわー!」と叫ぶ私たち。カエル汁風呂かい!
入った後に発見したのは良かったのか悪かったのか。なんとも気分が悪い。

あがって受付に報告。謝られる。男子に報告。笑われる。

 小赤沢の『福原商店』で焼きだんご。おいしい。
この土地の名物「栃餅大福」は店主福原さんが作ったものだそうだ。しばしお話し。

先ほどのおばあさんも福原さんだった。この辺りは福原さんが多いのか?
「あのおばあちゃん、話好きでしょう?90歳を超えるんだよ」
そうだったのか。元気だ。

 『竜淵の滝』はなかなか迫力のある滝だったが、見物台が滝から遠かった。
もっと飛沫が飛んできそうなところで見たいもの。

 『へいけ茶屋』で岩魚。ガイドブックには店の前で焼いたアツアツが食べられるとあるが、終了していてレンジでチン。
この店もそうだが、今回の旅はどこもGWとは思えない人の少なさ。
明日からは更に静かな日常に戻るのだろう。

 男子は建築関係の仕事をしている人が多く、車中の話も面白かった。
学生時代に「建築家と結婚したい」などと言っていたことを思い出す。
建築の話だけではなく、オランダ、ルーマニア、アジアの国々の話、衝動殺人の話など興味深かった。

 レンタカーを返して越後湯沢駅。駅弁「ほくほく弁当」とエビスビールを買って新幹線。

「桜井さん、面白い話をして下さい」と言われて考える。面白いかどうかわからないが一連の疑惑と告白の話。
女3人、男1人でトーク。気がついたら大宮。「面白かった!」って、そうか?

男子は「その男とは別れて、友達も切る。じゃなきゃもう全ての責任を負って何も言わないで続ける」
女子「始めに友達が彼にメールを書く時点でおかしい。接触を持つべきではかった」
「メールを転送してもらったって加工されてるかもしれない。意味ない。」
若いね、皆さん。

彼や友人の裏切りを一切許さない、というのは私にはできない。
私はそんなふうに人を裁ける清廉潔白な人間ではない。フリーラヴ宣言してるんだし。
彼に友人がお礼メールを書くのは大人として自然なことだ。友人と私の間には信頼関係があった。

今回の件で彼を好きな気持ちはかなり冷めた。
これからどうなるかは話してみないとわからない。
でも私と友人との信頼関係は失われていない、と思いたい。
私はこれからも友人でいたい。

「続きは日記でね」ってことで、東京駅。盛り沢山で楽しい旅だった。
仲間に入れてくれた皆に感謝。
一人だけ年上なのに年長者らしきことは何もせず、ちょっと恥ずかしい。

 帰宅後、彼に誘われた友人にメール。

「大体そんなたいしたことじゃないじゃない?
あなたは魅力的なんだから誘ってみたくなるよ。
私にもあなたにも判断が甘いところはあったけど、大きな傷は負っていない。
よね?タブーにするほどのことかね?

だから、私は友達として話を聞いてほしい。
あなたにも話してほしい。もう謝らなくていいから」
2004年05月05日(水)

越後妻有交流館キナーレ,まつだい雪国農耕文化村センター,越後松之山「森の学校」キョロロ,光の館,清津峡,清津館

 徹夜で東京駅。6:15集合に5分ほど遅刻。元『檸檬屋新宿』従業員のAちゃんとそのお友達K君、他男女各5人、総勢10名で新潟に「アート建築と温泉巡りの旅」。
初対面の人がほとんどの10人で、ものすごい過密スケジュールの盛り沢山な旅だが、面白そう。

新幹線では大学の遥か後輩のもう一人のK君と大学キャンパスの建築的評価とオノヨーコ展について、森美術館について、他いろいろ。

越後湯沢駅で下車、レンタカーを借りてアート建築見学1つ目は『越後妻有交流館キナーレ』。
GWだというのにひっそりしていると思ったら、まだ開館前だった。
原広司という有名な建築家の作品らしいが、別に面白くない。
中庭は大きな池になっている。
トイレのマークはネオンサインで、建物全体でそこだけ浮かび上がっている。変なの。

 2つ目の見学ポイントは『まつだい雪国農耕文化村センター』。
ここはオランダのMVRDVという世界的に有名な事務所が基本設計をしたらしい。
大学後輩のK君はこの事務所に国費留学していたという。
確かに「ありえない感」のある建物で、アートと農業、地元の人と観光客の交流などの仕掛けを感じることができる施設になっていた。

お昼は施設内のリュック・ヴィルムートの作品である水色のカフェでねぎ味噌そば。
コシヒカリのおむすびがお勧めだったらしいのだが、新幹線で朝ごはんにおにぎりを4個も食べてしまって失敗だった。

 次は『越後松之山「森の学校」キョロロ』。
スタッフの人が一般公開していない2階部分や地下の設備に案内してくれる。
建物的には面白いのかもしれないが、展示しているのは森の昆虫やら小さな魚などで、入館料500円は高すぎる。

 ここで今後のスケジュールが変更になり、更に忙しくなる。
『光の館』とかいうところにどうしても行きたい、と数名の意見が取り入れられる。
『光の館』ってなんだか遊園地の子供だましのアトラクションみたいな名前だ。
宗教っぽくもある。そんなにいいのか?

と思ったら、神社とかお寺のような外観。スタッフの女性も作務衣を着ている。
見学は15:00までなのだが、道に迷って遅れてしまった私たちを通りまで出迎えに来てくれた。

中に入ってまたびっくり。純和風の屋根がスライドし、日没に合わせた照明プログラムで空の色の変化を楽しむそうだ。生憎今日は雨で屋根は開かないが。
「宿泊客だけが見られます」、って泊まれるのか、ここに!

浴室も、趣味がいいんだか悪いんだか、衝撃的だ。
ライトは一切なく、浴室のドアと黒い御影石の風呂に一筋の光ファイバー。
人が湯船に入ると青白くボーっと裸の体が浮かび上がるらしい。
でもきっと顔ははっきり見えない。湯船から出れば体も見えない。だろう。

自炊ができるようになっていて、グラスなんかもきちんとしたものがおいてある。
『太古八』の羽賀さんに料理人として来てもらったりしたら、最高だ。
泊まってみたい!

雨の日は屋根が開かないが、1階の部屋の窓を開けて屋根から石畳に雨垂れがボトボト落ちるのを聞きながら緑を眺め続ける。雪の季節も素晴らしいそうだ。日本人だなあ。

だが、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』からこの作品を構想したのはジェームス・タレルというアメリカ人アーティストなのだった。うーん、映画『ラストサムライ』だ。日本人より遥かに美しい日本を見せてくれるアメリカ人。参った。

HPはこちら。浴室の写真も見られる。
http://www11.ocn.ne.jp/~jthikari/jp/index.html

 本日最後の見学場所、清津峡。長ーいトンネルの途中いくつか絶景ポイントがある。みんなに遅れて一人で歩くトンネルのつまらなさ。熊の剥製やら鳥や植物の写真などほとんど見ずに急ぐ。

 お宿は近くの『清津館』。10人で22畳一部屋、と聞いて驚く。女子の3人は「別に平気です」。ホントかよ。焦って幹事K君にお願いする。GWで大丈夫か?と思ったが別の部屋を用意してもらうことになる。

これはなかなかカルチャーショックな出来事だったが、みんながお酒を飲まないのにも驚いた。
旅のしおりに「お酒5000円」とあって、買出しに寄った酒屋で5万円も使ったのか?と思ったら10人で5000円だった。一人500円とは。しかも余ってるし。私一人で飲んでた気がする。

お風呂は大浴場。露天風呂はない。徹夜だったので早く眠ってしまい、深夜に起きてもう一度お風呂。

明日は5:00起き6:00出発の予定だったが、メニューを減らして8:00出発となったらしい。ほっ。
2004年05月04日(火)

彼,彼女,Mさん

彼と私、私と友人の問題について、日記読者Mさんのメール。

> まりさんの気持ち次第だとは思いますが…。

私の返信。

「私は『フリーラヴ宣言』ですから、OKです。
ただねえ、友達と、っていうのは…。
『やらない』と彼から言ったからには控えてほしかった。

秘密はいいけど嘘は嫌、浮気は責めないけど舐めたまねはしてくれるな、ってことかなあ。
この件は彼に会って話そうと思っているけど、なかなか会えないところがすでに舐められているわよね。悔しいです」

Mさんは自分の身近で起きたトラブルのケースを教えてくれる。
不思議だが、その話を読んで元気が出る。
どんな壮絶なエピソードでも、男女のことは「よくあること」。
私のケースもたいしたことじゃない、と思えてくる。

> 彼はお友達に口止めしたところで安心しているのでしょうか?うーん。

「そこがまた女二人の友情を舐めてるわよね。
でも、友人は魅力的だから、誘いたくなるのはわかるんです」

> ごく親しい人、というのは男女とわず
> お互いにひかれあってつき合いがあるわけだから
> そのまた親しいひとに心ならずもひかれてしまう、
> というところまでは人間の本能として仕方ない気がしますよね。
> あとはまあ古臭いけど、倫理観?とかおおげさだけど仁義?
> そしてさらにお互いに強くひかれあって行くところまで行ってしまったら
> それはもう誰にも止められない、っていうやつでしょうか。

(略)

> うーんと実際のところはよくわかりませんが
> お友達は自分が関わったことで、
> まりさんと彼に問題が起きてしまいとても困惑していて
> これ以上問題を大きくしたくない、という一心なのでは…。
> まりさんがお友達のことは悪く思っていない、といくら伝えても
> やっぱりすごく気にしているんじゃないかな。

(略)

> そういうことがあった、と正直に言うだけでも
> そのお友達にはけっこうつらかったのかもしれないですね。

いつも感じることだが、Mさんは優しい人だ。私の友人への視線も非常に暖かい。
やっぱり私は傷ついた友人をいじめてるのか?
私は聞きたいことがいろいろある、話したいことがあるけど、友達として彼女の傷に触れないでいてあげるべきだろうか?
2004年05月03日(月)

彼,彼女

 4月の日記アクセス数は久しぶりに2000を超えた。リンクページを作ったからかな?
新しい読者の方がいましたら、これからもよろしくお願いします。

 彼から電話。いつもと変わりなく。
GWは男女10人で旅行、と言ったら「乱交旅行?」と聞かれる。
「そうそう、若い男の子がいっぱい!」冗談だが、そんなの全く気にしない彼。

 彼に誘われた友人からメール。
私が頼んだ彼のメール転送を拒否したのは、内容の問題ではなく、これ以上巻き込まれないための自衛策とのこと。
以降は彼と直接話してほしい、メールにこだわるより彼に直接疑問をぶつけた方が道が開けるのでは、彼女のことはそっとしておいてほしい、と。

なんか変だ。私は友人をいじめているのか?

反対の立場だったら、私は「黙ってたのは悪かったから、何でも気のすむまで聞いて」と言うだろう。友人が望むならわけのわからん男のメールなんてどうにでもする。
秘密を抱えて苦しくて、聞かれてやっと自分の言えることは言ってすっきりして「もう忘れたい」「そっとしておいて」はない。

揉め事に関わりたくない、と友人は言うが、私と彼はまだ揉め事になっていない。
揉め事になるかどうかは私次第。いろいろ考えているところだ。
迷い、揺れている。「後は二人で」って、そりゃないじゃん。

友人は巻き込まれないための自衛策はしっかりしてる。
きっぱり断ってくれたし、メール受信拒否して、巻き込まれようがない。

友人が男とのデートの余韻に浸っている間、私は悶々として待つ。
2004年05月02日(日)

「メディアとポリティクス−戦争報道の現在」,『さぼうる2』,映画『KILL BILL Vol.2』,告白の続き

 神保町の東京堂で「メディアとポリティクス−戦争報道の現在」という問題提起と報告の会。
講師は『日刊ゲンダイ』の二木啓孝、フォトジャーナリスト綿井健陽、フリージャーナリスト吉岡忍の3名。

私は受付と本の販売もやることになり、一部話が聞けないところがあった。予想を上回る参加者で、椅子が足りなくなる。

綿井さんは昨日イラクから帰国したばかり。
人質事件から続く自己責任論に見られる日本のムードと空気に驚いたという。
「自己責任という言葉はない。行動に責任があるのは当然のこと。自己責任論をいう人は人質に何を期待しているのか?謝ってほしいの?」
「『これからは人に迷惑をかけません』と言ってほしかった」などと書いている新聞もあって呆れた、と言っていた。

吉岡さんは「自己責任論をいう人が人質に何を期待してるのかといえば『死んでほしかった』」。

二木さんは「自己責任ではなく自業自得と言いたいのだろう。迷惑をかけられたくない。3人の救出に20億円かかったというが国民一人当たり16円。20億はオフィシャルな数字ではないが、ドバイの最高級ホテルに背広を着た日本人が50人ぐらいいて、ドンチャン騒ぎ。それが3人に事情聴取しに来た公安、警察。そら20億かかるわな」。

他メモより。
・スペインと同様の事件が日本で起こっても自己責任か?
・お上の言うこと聞くんだったら助けてやる、と言うのはおかしい。
・国家と私は対等なのに私の上に国家を置く日本人。
・戦争反対の側も政府と同じように言葉が単調になっていて、スローガンとレッテル貼りをしている。
・勝手に動く人、型にはまらない人を責めるいじめの構造がある。

最後に綿井さんが「やや自虐ぐらいでいいんじゃないか」と言ったのが印象的だった。

 スタッフの人たちと喫茶店『さぼうる2』でビールとおつまみ。いろんな話。
今の日本に『冬のソナタ』のヨン様のようなスターはいない、女もいない、とか。
日本はジェラスじゃなくてエンビー社会だ、とか。
映画の話、宮崎学さんの話、マイ・ニュース・ジャパンの話。

 映画『KILL BILL Vol.2』。1も好きではなかったが、やっぱり駄目だった。
前半寝てしまう。タランティーノは次に期待しよう。

 彼から誘われたことを教えてくれた友人に、彼のメールを転送してくれないかと頼む。

> まりちゃんの気持ちもわかるけど、私の信義則に反するので遠慮させてください。

> 正直なところ、第三者としてならともかく、当事者として他人の揉め事には関わりた
> くないというのが本音です。
> 彼のアドレスは受信拒否にしました。

と断られる。賢明な判断だと思う。
友人はこれですっきりしたかもしれないが、私は了解メールを送った後で疑問が湧く。

転送できないのは、私には読ませたくないやりとりがあるから?私が可哀想だから?
「二人だけで会いませんか」だったら別に転送したっていいじゃない?
「これはまずいだろう」って内容だから「信義則」って重い言葉が出てくるんだよな?

疑心暗鬼か。もううんざりだろうけど、友人を責めてはいない。
質問に答えたくなければそれでいい。

>  今回のことで、まりちゃんに嫌な想いをさせたことは申し訳なく思ってますが、
>  私自身もあまりいい気分ではなく、できればもう忘れたいので、
>  今後このことにあまり触れないでいただけると幸いです。

とお願いされる。

「今後触れないようにしてほしい、という気持ちはわかりました。
でも、約束は今はまだできないかも。疑問は残るし、また他に湧いてきちゃうかもしれないし。
拒否されたら話は成立しないから、嫌だったらすっぱり切って下さい。

ぐじゃぐじゃいつまでもスミマセン。」

と返信。なんか変だ。友人は悪いことをしたわけではない。私は被害者ではない。
でも「このことにはもう触れないで、すっきりしたから忘れましょう」って私が言う言葉じゃないか?普通。
そんなことないか?よくわからなくなってきた。
2004年05月01日(土)

抱茎亭日乗 / エムサク

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