THE IMPERIAL TARA HOTEL,シェラトングランデ・スクムビット,まりこ,パブ |
来る前にパスポートを見て気付いた。前回の海外旅行は97年のタイだった。 恋人と一緒だった。ラヴラヴで楽しかった。私の状況も変わったが、バンコクも変わった。 BTSという乗り物が出来て、移動がかなり便利になったようだ。 排気ガス対策になってるのか気休めなのか不明だったマスクをしている人が、 ほとんどいなくなった。
宮崎さんとコーヒーショップで朝食。2人きりで緊張した。 昨夜の話、今日の予定、私がアルバイトをしている会社のことなど。 「煙草を吸ってくる」と席を立とうとするので「ここで構いませんよ」と言ったが 「禁煙なんだよ」。 BTSだけではなかった。11月4日からエアコンのある施設は全面禁煙になったらしい。 素晴らしい。しかし愛煙家の宮崎さんには居心地が悪そうだ。
部屋に戻って待っていたが、一緒に出かけようと言っていたRさんから連絡が無い。 Yさんの部屋に電話をかけたが出ないので、一人で美容院に行く。 旅行会社のYさんから「オリエンタルホテルかシェラトンホテルがいい」と聞いたので 一駅歩いてシェラトンホテルの美容室。 カラーリングが4,000バーツ(約14,000円)だと言う。高い!しかもカードが使えない。 やめようかと思ったが、他にどこに行けばいいやらわからないし、 両替を待ってくれるというのでやることにする。 両替は後でいいからと早速シャンプー台へ。
結構赤い色を選んだつもりだったが、たいして変わらない。 カットは鋏でもなく剃刀でもない、櫛の歯の間に剃刀がついている道具で 髪をつまんでジョリ。 「今晩はパーティーだからスペシャルなスタイルにしてね」と言ったのだが、 別に普通のショート。トータル4,355バーツ(約15,500円)はバカ高い!ああ、勿体無い。 どうせ失敗するならすごい安ところで、ものすごい変な髪形にされた方が良かった。
両替所に美容院のスタッフが連れてってくれると言うからついて行ったら キャッシングマシーンだった。「使い方がわからない」と言ったら 観光客が並んで待つショッピングセンターの両替所へ。また美容院に戻って支払い。 無駄遣いしてしまった。 節約しようと、お昼はタラホテル近くで、25バーツ(90円弱)の麺に決める。
ホテルに戻ったらロビーで「桜井!」と声をかけられる。電脳キツネ目組のMさんだ。 「飯食ったか?」「まだです」「ご馳走してやる」。ラッキー。 連れの女性に「ご一緒してよろしいですか?」と聞くと 「どうぞ」とのことなのでお邪魔する。 話しているうちに連れの方は東京新聞の記者で、男性と判明。失礼しました。
午後から居酒屋『まりこ』で『マリコ TAKE OFF!』の真理子さんと宮崎さんを 取材すると言う。 Mさんが「一緒に来るか?」と言ってくれたので、見学させてもらうことにする。
見学とはいいながら、真理子さんが取材を受けている間2時間ほど、 私は買わなかったが、お土産を見に近くの店に行ったり、ずーっとMさんと宮崎さんと話す。 宮崎さんとこんなにゆっくり話したのは初めてで、ものすごく面白かった。 私は前に来た時に観光は一通りしたし、今回はお金もないのでショッピングはできない。 目的はほぼ、宮崎さんの出版パーティーのみ。 だから宮崎さんにとっては単なる待ち時間なのだろうが、私には至福の2時間となった。
でも話しているのはジャーナリズム講座のH君との喧嘩について。 「お前達はそういうレベルの話で喧嘩してんのか」と呆れられる。 「それはお前、脅かしてんじゃねえか」と笑われる。ああ楽しい。
一旦部屋に戻って、昼寝をしようと思ったが鳥の鳴き声がうるさい。 カーテンをあけると手すりに九官鳥のような嘴が黄色くて身体が黒い鳥。 私はネズミより鳥が嫌い。窓を叩くと何処かへ消えた。
着替えて再びパーティー会場の『まりこ』へ。 ヴィクター&ロルフのリボンのついた白いシャツと髪型をタイ人の女の子にも褒められて すっかり機嫌を直す。
真理子さんには本にサインをしてもらって挨拶しただけだったが、 笑顔が素敵な優しそうな方だった。本を読むと女の逞しさを強く感じる。
今回の旅で田中義三裁判で無罪を勝ち取るのに多大な尽力と貢献をした女性たちのことを知り、直接お話することでも感じたことだ。 男性がみな「彼女(たち)はすごいんだ」と言う。 こういう出会いもあるので宮崎ファンはやめられない。 『マリコ TAKE OFF!』を発行した明月堂のUさんに私の本の企画を相談。 アドバイスをもらう。
2次会はMさんと旅行会社のYさんと通訳のSさんと、 ライブをやっている店に行こうということになったが、 お目当ての店がなくなっていたりして彷徨う。 諦めてホテルに帰る途中で、ライブをやっている店があったので入る。 ライブの中休みにかかるBGMの音量に耐えられず、出る。
帰って寝る。
|
2002年11月16日(土)
|
|