ルノアール,西武夏市,ジャーナリズム講座本

 住枝さんからの早朝コールで目が覚めてしまったので、各所にメール送信。

 ジャーナリズム講座本の宮崎学さんの校正原稿を受け取りに高田馬場のルノアール。
宮崎さんはよくこの店で打ち合わせをしたり原稿を書いているらしい。
お茶をご馳走になってちょこっと世間話。2人だけでお話したのは多分初めてで緊張する。

 西武のバーゲン。ものすごい人。下着やら靴下やらを買う。
洋服も見たかったが人波に疲れて帰る。

 ワールドカップ決勝戦をTV観戦しながらジャーナリズム講座本の原稿チェック。
2002年06月30日(日)

明月館,大黒屋,早朝コール

 新宿西口の焼肉屋「明月館」で、宮崎学さんが慰労会を開いてくださる。
従業員Aちゃん他檸檬屋新宿に出資した電脳キツネ目組の面々総勢10名。

普段は手が出せないような良いお肉を宮崎さんがバンバン注文してくれ、
大変美味しかった。

やはり話題は住枝さん。
檸檬屋の売上は以前のように住枝さんのポケットに行く方式になったらしい。
帳簿なんて意味無い。
「まともな経営をさせようということが無理だったんだよ」と宮崎さん。

楽しかった。
こんな会を開いてもらって、「檸檬屋で働いてて良かった」と初めて深く実感した。

Aちゃんが化粧ポーチをプレゼントしてくれる。嬉しい。

 2次会は6人で居酒屋「大黒屋」。Bさんも来る。
傘を持ってなくてびしょ濡れになって帰る。

 寝る。電話で起こされる。「朝早くすまん」と住枝さん。午前6時!
「俺は今日広島に帰らなきゃいけないんだけど、人の手配をしていないんだ」
って、知るか!
「たまよだっけか、あいつは檸檬屋の鍵持ってないんだ。電話番号教えてくれ」
たまよじゃない!(←私の友人。27日檸檬屋新宿デヴュー)面接で何を聞いたんだよ。

辞めてもこれか。恐るべし住枝俺様ワールド。
最後の頃はこれがいやで電話のジャック抜いていた。
ちゃんと「そういう電話を私にしないで下さい」と言ったのでもう来ないと思うが、
お騒がせはまだまだ続く…んだろうな、きっと。ごきげんよう。
2002年06月29日(土)

301号室,バー『SPIGA』

 大学ゼミ仲間のSとFちゃんと先輩Oさんが言い出しっぺの「デリシャス倶楽部」、
略して「デリクラ」。第一回は原宿の「301号室」。「隠れ家的ダイニングバー」とか
「原宿の喧騒とは無縁の、大人のための秘密部屋」とか聞いていたが、なるほど。

大学時代の思い出の品を持ってくる、というルールはすっかり忘れていた。
Oさんは三田祭ゼミ発表のパンフレットやドイツ語テスト用紙(67点)や
コム・デ・ギャルソンのモデル写真ほかいろいろ。
なんで大学時代の試験問題を一人暮らしに持って行くんだろう?「編集者気質」との事だが。
Sは大学1年の時に載った「JJ」。爽やか君だ。
須佐美君はマートンの墓石本(ぶ厚くて重くて堅い)。

大学時代あまり話したことが無かったOさんは、お洒落で面白い人だったのね。
25歳の恋人とのプリクラ写真を見ても、今の方がずっとかっこいいと思う。

 Oさんが連れて行ってくれた2軒目のバー、名前忘れた。(『SPIGA』。2004年10月14日訂正)
これまた黒いでかいソファに大きなフラワーアレンジメントに、
まあるい大きな氷の、大人のバー。

酔っ払ったSを妻が車で迎えに来る。仲良くていい。

タクシーで帰る。工事で混んでいる。失業中なのに贅沢な夜だった。
2002年06月28日(金)

映画「涙を、獅子のたて髪に」,ストロベリー・フィールズ

 お風呂で半身浴。読みかけだった雑誌、本を読む。

 住枝さんに昨日のお礼の電話。「お前、本店やらんか」と聞かれる。不思議な質問だ。

 ラピュタ阿佐ヶ谷の「可愛くて凄い女たち」特集レイトショー。
今日は加賀まりこのデヴュー作「涙を、獅子のたて髪に」。
加賀まりこのもさもさまゆげがかわいらしい。まぶたが無い、というかまぶたにもまゆげ?

恋人に父親を殺されて、恋人が捕まって、ラストの加賀まりこの号泣シーンで
ブチッと映像が切れる。台無し。

 バー「ストロベリー・フィールズ」。
ちゃんと終電の時間を調べていたのに乗り遅れてしまい、中野からタクシーで帰る。
2002年06月27日(木)

映画「バーバー」,「ガウディアフタヌーン」,檸檬屋新宿

 恵比寿ガーデンシネマで「バーバー」を見る。
この映画館はレディスデイ割引をやっていない。
「バーバー」の主人公が人生の不条理に打ちのめされる表情と、
ドラマ「空から降る一億の星」の深津絵里が衝撃の事実を知った時の演技と、
そんなもんと比べちゃいけないけど何故か思い出して笑ってしまう。

 初めてテアトルタイムズスクエアに行く。こちらは水曜日は男女とも1,000円。
「ガウディアフタヌーン」を見る。
別にガウディじゃなくてもいいが、舞台がバルセロナだからガウディ。
それにしては単なる背景でしかない。
これだけ見たら面白かったのかもしれないけど「バーバー」の後だと物足りない。

 檸檬屋新宿の鍵を返しに行く。
なんと、私の古い友人が働いている。本日面接だったらしい。
住枝さんに「飲んで行け」と言われて「お金が無い」と言ったら
「お前はそういう嫌味を言うから男に逃げられる」。フン。

住枝さんの早稲田の後輩が大勢来ていて、立ち上がって「紺碧の空」を歌い始める。
「そこに慶應がおるから『若き血』もやろう!」と住枝さんが言うが、
皆さん歌詞がうろ覚え。しょうがないから私も立って歌う。
エールの交換までやっちゃって、もう。
大合唱がいつまでも続くので、住枝さんにお礼も言わずそっと帰る。ご馳走様でした。
2002年06月26日(水)

元気です,引きこもり韓国応援

 日記の読者から「少し疲れているような感じがします」というメールが届く。
しかし、日記を書くことで気分転換、心のリハビリにもなり、実際の私は元気だ。
「読みました」と言われると嬉しくてますますパワーが湧く。

ゼミの先輩からも「いろいろと悩んでいるようす。ちょっと心配」とのメールをもらう。

> 俺も今、フリーランスになって自分を守るのは自分だけ、と思うから
> できるだけ衝突を避けるよう、意識しています。言葉は自分の意思を
> 離れたところで人に伝わっていくものだから、人を攻撃するような言動
> は、それに関わらないところで、自分の考えは正しいのか、確認したく
> なったとき、あるいは自分を解放したくなったとき、本当に心を許せる
> 人間に吐露します。サラリーマンだったときは、誰彼かまわず吐露してた
> ときもあったけど、悪事千里を走る、で必ず相手に伝わってしまうものです。

私の返信。
「私は逆に、会社の時は建前とか組織の論理とかで言えない事があったので
組織を離れた今、言いたいことを言いたいんです。
誰に伝わっても構わないことを日記に書いています」

> 最近の日記は以前に増して(笑)感情的に書かれているようで、

とも言われたが、丁度1年前の今日、男と別れた。
当時の苦しみと比べたら今は穏やかなもの。

今日は久し振りにのんびり自宅で過ごす。

 ワールドカップには全然興味無かったのに檸檬屋新宿で韓国の健闘を見て
韓国贔屓になる。一人でTV観戦。寂しいけど、みんなでワーワーやるのは恥ずかしい。
しかし私がスポーツ観戦など慣れない事をするから、韓国は負けてしまう。つまらんぷー。
2002年06月25日(火)

掃除,デート?

 2週間以上ぶりにやっと掃除。
ドン・キホーテで買った「激落ちパパ」(ママとか赤ちゃんとかもある)は本当に激落ちだ。
前にロンドン時代の友人Tが「すごいんだよこれ」と実演して見せてくれた。
洗剤を使わずに軽くこするだけできれいになって、気持ち良い。

掃除の最中に電話。我が家に人が来ることになる。
張り切ってテーブルのワックス磨きもする。

 彼はやって来て、用事を済ませ、ご飯を食べて、少し飲んで、TVを見て、
ちょっと眠って帰る。
これは彼にとってデートじゃない。でも私にとっては自宅デート。
キムタクとさんまのつまらないドラマをブーブー文句を言いながら見るのも楽しい。
風水は信じないけどテレビと電話の位置などアドバイスされると嬉しい。
気に入ってまた来てくれたらいい。
2002年06月24日(月)

萬鳥

 美味追求の会、今回は西浅草の鶏肉専門店「萬鳥」。
店名から想像する焼鳥屋とは全然違う。
フランス産の鶏とワインが充実していて、「アメリ」のフランス版ポスターなどが貼ってある。
私はレバーが苦手だが一口食べられた。不味くは無い。
鴨も好きではないが、バルバリー産だとか?で臭みが少なくジューシーで
これは美味しかった。

 浅草の町でも道行くおばちゃんたちもサッカーに夢中。
「凄いわよねー、韓国。PKO戦でねー、全部入ってさー」
2002年06月23日(日)

檸檬屋新宿最終日

 (た)ちゃんに相談メール。心配して電話をくれる。
「これから話すことは日記に書かないで」と言われる。
「何故?」
「いやだから、不快なの」
「私は『書かないと約束したら話す』と言われるのが不快だよ」
「友達無くすよ」
「(た)ちゃんの気持ちはわかった。対応する。日記を読んでも不快だったら言ってよ」
というやりとりがあって、ちょっとだけ話してくれる。

 檸檬屋新宿最後のお勤め。25名以上のお客様で盛況。

 ソンコマージュさんのライヴではリクエストしたかったが、お客様の手前遠慮した。
思いが通じたのか、最後の「マランボ」とアンコールが私の最も好きな曲で感激。
かっこいい。

 住枝さんはライヴ中「ぼおっとするな、客席に目を配れ、ほらあ」
と私に何度も言い、うるさい。ライヴ中はガチャガチャ動けないんだよ。
そして自分はライヴが終わると、どっかに行ってしまう。むかつく。

 従業員2人にお客様20名以上になるとかなりキツイ。追いつかなくなる。
洗い物をしているときにお客さんに「皿頂戴」と言われて「何の皿ですか」と聞いたら 
「決まってんだろ!」と箸を、取り皿に叩きつけて怒られる。
「取り皿ですか」と言って持って行くと
「皿だけじゃしょうがねえだろ」。
「何ですか?お箸はありますよね」と言いながら私はカウンターの中に戻る。
お客さんがカウンターまで来て、お好み焼きをじっと見つめている。
「ああ、お好み焼きね」
お客さんが移動した席に自分でお好み焼きを持って行く。
どっかから戻ってきた住枝さんに
「あれはダメだ、まあ今日で辞めるならこの店も良くなる」みたいな事を言っている。

この人には前にも「買ったばかりのCDをお前が傷つけたんだ」と後になって言われて
「全く身に覚えがないけど、本当に私がやったのならごめんなさい」と謝ったことがある。
今日は謝らなかった。

 突然(た)ちゃん来店。びっくりした。しかしろくに話も出来ず。
私がスッピン、スニーカーで働いているのを見て「楽しそう、働きたい」と言うが、
お薦めはしない。

 24時を過ぎて漸く蕎麦を口にする。帳簿他をつけ終わると電車は既に無い。
住枝さんが電脳キツネ目組の悪口を言い始める。私は黙々と洗い物。

「おっさん(宮崎学さん)以外はみんなバカ。教養が無い、勉強してない、闘ってない」。
キツネ目組のHさんが「みんなそれぞれやってるんじゃないですか」
「誰がじゃ。例を挙げてみい」
「Mさんとか」
「あいつは檸檬屋の常連だ。檸檬屋の常連はまともなんだ。他に誰がいるんや。
関西はおる。おっさんの言うことを理解してやっとるのが。東京はだめ。
キツネ目組でもの書きや、ジャーナリストで活躍してるのがおるんか。
群れてるだけやないか。」
「愚連隊みたいなもんじゃないですか」
「愚連隊?!キツネ目組は群れておっさんにたかってるだけや。
命かけて闘ってるヤツはいない」
Iさんはキツネ目組なのだろうか、
「愚連隊は命はかけんよ。命かけるんはヤクザもんよ」とおっしゃる。
Hさんが「僕はヘラヘラしてるだけですけど」と言うと
「だから女房に逃げられるんだ」と住枝さん。

ああもうイヤダイヤダ。
「一人で闘ってる組員は檸檬屋で俺様住枝さんと飲んでる暇なんか無いんだよ!」
「キツネ目組は単なる宮崎学ファンクラブなの!楽しく遊んでるだけ!」
「おっさんにたかっている組員に出資してもらってるのはお前じゃ、
叩き返せばよかろうが!」
と心の中で叫ぶが、口をついて出たのは
「住枝さん、もう帰っていいですか?」
「いいよ」
洗い物は流しにもカウンターにも溢れているが、これ以上耐えられない。
明日出勤のAちゃん、Sさんには立つ鳥跡を濁さずとはいかず申し訳無いが、帰る。

「最後までお給料を無事もらえれば『楽しかった』と言える」と思っていたが
今の実感としては程遠い。もう少し日が経てば笑えるだろう。

ともあれ檸檬屋新宿でお世話になった皆様、短い間でしたがありがとうございました。
ご来店いただいたお客様、一緒に頑張った従業員、もちろん住枝さんも、
みんなに感謝です。また飲みましょう。

さあて、次は何が起こるかな?
2002年06月22日(土)

檸檬屋新宿店主帰京

檸檬屋谷中本店の元店長Sちゃんが、ピンチヒッターに入ってくれることになった。
17:00にはSちゃんが来ると聞いていたが、10分ほど遅刻してしまう。
しかしSちゃんが来たのは18:15頃。

業務引継ぎするもSちゃんも長くは続けられないとのこと。
「仕事を探してる友人にも紹介しにくいしね」と話す。

20:00頃来ると言っていた住枝さんは22:00に戻る。
実家のお母さんの借金だか貸したお金だかとにかく被害総額は6千万円を超えるとか。
騙されて借金に追われた主婦達が、今度は加害者となって老人から金を搾り取る。
怪傑お助けマンの住枝さんも大変だ。
「今まで親に世話にならんかったのが失敗だった。
あんなやつらに食いつぶされるんやったら俺がもらっとくんだった」
と嘆く住枝さん。

檸檬屋新宿の内装費は?家賃は?と聞ける雰囲気でもない。

住枝さんは「バカ母」とお母さんを責めるのだが、
私は「似てるんじゃないですか」と言う。
きっとお母さんも住枝さんも、人が困っていると声をかけ助けたくなる、
疑い深くない、すぐ許す、執念深くない性格なんだろう。
2002年06月21日(金)

檸檬屋新宿

会いたいと思っていた人から「今近くにいるんだけど、今日は檸檬屋なの?」という電話。
檸檬屋に行きたくなくなる。でも行かなくちゃ。
約束したお客さんが来る。住枝さんも戻る。と思ったら住枝さんは今日も広島。

約束したお客さん、ジャーナリズム講座のNさんご来店。いろいろな話。

本日のお客様、2名也。これまで木曜日が一番混む日だったのに。
最後までお給料をちゃんともらえれば「楽しかった」と言えると思うが、大丈夫か?
2002年06月20日(木)

太古八,学習院,映画「I am Sam」,ミリバール,ますます屋

 檸檬屋新宿で宮崎学さんから「3人で美味しいもの食べなさい」
と頂いたチップで目白「太古八」。AちゃんとSさんが私の送別会としてくれる。
お昼のコース6,000円。どれも美味しい。店主の羽賀さんとの会話も楽しい。
AちゃんもSさんも喜んでくれて良かった。

満腹の3人で学習院キャンパスを散歩。池の辺のベンチで語り合う。
のんびりとした午後、ほろ酔い気分でゴキゲン。夜の仕事は昼間自由なのがいい。

 二人は出勤、お休みの私は渋谷で映画「I am Sam」。
泣いた泣いた。ハンカチを持っていなくて大失敗。
映画館中が鼻をすする音でいっぱい。

 ミリバールのアルバイトG君は映画で泣いたことはないという。
涙腺がすごーく固いらしい。
前に泣いたのが17歳の時犬が死んだ時、その前は思い出せないくらい昔だとか。
「男はそうじゃないですか?」というけど、どうなんだろう。

 大学の同級生I君に晩御飯をご馳走する約束だったが、
時間が遅くなったのでミリバールで奢る。

緑さんの話。「いつか復活するんじゃないか?」とI君。
「私は出来るよ。緑さん次第だけど、難しいと思うよ」

最近彼女が出来たらしいI君。
「ちょっと嫉妬するだろ?」
「全然。おめでとう!ようござんした!」
と拍手。私も好きな人がいるのでね。
「その人と俺とどう違うの」
「I君は優しいけどナイーブ。ちょっと弱いかな」
って失礼な発言だが、絶賛してくれる彼女がいるんだからいいじゃないか。

檸檬屋の話。「しかしここ最近の激動のもとになるものって何かあるの?」とI君。
「あるのかなあ?私は自分で選んでいるから流れとか人のせいにはしないよ」

 ミリバールを出る。I君にラーメンを誘われるが断る。
なのにやっぱり食べたくなって池袋で一人「ますます屋」。味噌ラーメン、美味しかった。
身体に悪い。でも太古八の羽賀さんに「少し太った方がいいよ」と言われたから、良しとする。
2002年06月19日(水)

記憶なし,浮気考

 二日酔い。出勤して従業員Aちゃんとおしゃべり。
「その話は昨日してましたよ」と何回も言われる。全然覚えていない。
酔って記憶を無くすことを繰り返す人はアルツハイマーになりやすいと聞いたことがある。
女性の5人に1人はアルツハイマーになる。私の老後は絶対アルツハイマー。
今のうちに楽しんでおこう。

 結婚生活に悩む友人からメール。

> まりちゃんの昨年の今頃の日記を再度読ませてもらっちゃいました。
> 私の言いたいことを結構鋭く言い当てているシーンがあちこちあって、
> とっても参考になってます。
> (ぜんぜん違う男なのに、なんで似ているんでしょ。たまたまなのか、
> 男はみんなこういう部分があるのか・・・)

私の返信。

「男はみんな浮気性だよ。
世の男どもは『男の本能』を言い訳にするけどO君は違う、と思っていた。
しかし彼も普通の男だった。
『たくさんの女とやりたい、いい女とやりたい』が本音でしょうね。
そうじゃない男もいるだろうけど多分とても少ない。
そして『ただ一人愛する女がいればいい』と本気で思っている男が魅力的かというと、
そうでもないんじゃないかなあ」

「男にしてみたらそんな酷いこと(『女として見れない』とか
『浮気されるほうにも問題がある』とか)を言っても一緒にいてくれる女なら
便利だし楽チンで世間的にも『まあいいか』でしょう。
そんな男と状況に耐えられるか、ですよ。

私は女としてなめられたのが嫌だったし、『嘘』が嫌だった。
だからもしも浮気をしても絶対ばれないように必死で隠したら
『ばかだね、かわいい』と思ったかもしれない。
或いは『浮気をしないなんて嘘はつかない。それでもいいなら続けよう』
って開き直ったら『よかぁないけど別れたくない』って言ったかもしれない。
でもO君は甘えまくった態度に終始、『わからない』って逃げてばかりいた。
『こんなにヘタレだったのか』と情けなかったよ。

別れることは彼への愛(=教育的指導)でもあったのです。
彼と女から講師代(=慰謝料)ももらったし。
私はとことん愛して闘ったから後悔はないです。

続けるにしろ別れるにしろ
この葛藤を乗り越えることで得るものはとても大きいでしょう。
頑張って下さい。焦ることはないよ」
2002年06月18日(火)

スキンケアスタジオPatio,檸檬屋新宿

 檸檬屋のお客様Mさんが「1,000円できれいになれますよ」
と紹介してくれたサロンへ行ってみる。
ワシントンホテルの隣のマンションの一室。公園に面していて開放的。
使用する化粧品wamilesの説明を受けて着替えてお試しコース。

人の手で優しく触られて、気持ちが良くて寝てしまう。「グウ」という音に目が覚める。
「私鼾かいてました?」
「一瞬ですけど、ウフ」とマッサージ中のMさん。
「聞こえませんでした」とMさんの先生。
さすが、客に恥をかかせない会話術。自分の鼾を初めて聞いた。

メイクをしてもらって試供品も頂いて帰る。久し振りの優雅なひと時だった。

 檸檬屋新宿はお休み。ゼミ仲間Oちゃんのアメリカ留学壮行会で今日は客として行く。
従業員とゼミ仲間の女性にPatioの試供品とカードを配る。お薦めです。

 OちゃんのダーリンHさん、先輩Nさん、Oさん、S、Hりん、Aちゃん、Mちゃんと楽しく飲む。
2002年06月17日(月)

収穫なし,檸檬屋新宿

 ザ・ギンザのバーゲン、原宿クエストホール。原宿駅前を有事法制反対のデモが通る。
シャツとスカートを試着するも気に入らず。

 いつも檸檬屋新宿は従業員2人+住枝さんでやっているのだが、今日は私一人だけ。
昨夜Aちゃんが仕込みをしてくれてはいるものの
何かの間違いでお客様がいっぱい来ちゃったらどうしよう、と不安に感じながら出勤。

Sさんが来てくれた。良かった。住枝さんの話。
先日住枝さんに
「お前らはバイト(Sさんのことらしい)より遅く来て恥ずかしくないんか!」
と怒鳴られた。
Aちゃんも私も「全然」。Sさんと、私とAちゃんと何が違うんだ?
お店に来なかったり、出掛けたり、早く帰ったり、住枝さんの方がよっぽど恥ずかしい。

 最近酒量が増えて食べ過ぎな気がしていたが、痩せていた。体重計が壊れてるのか?
2002年06月16日(日)

檸檬屋新宿出入り自由

住枝さんは営業時間中に、お客様を連れて、或いは一人で近所のお店を飲み歩く。
そんな余裕があるのかよ、と思うが止めても無駄なので「行ってらっしゃい」。

それに影響されてかお客様も「ちょっと他の店にいってきます」と言って出かける人続出。
「あっちの店でお金払ったら足りなくなっちゃって」という人もいて大変困る。

住枝さんに誘われて行った店で「立て替えておいて」と言われて
支払った領収証を持って来るお客さんもいるが、そんなお金はない。
「立て替えたりしちゃダメですよ」と申し上げる。

なんて店だ。
2002年06月15日(土)

檸檬屋新宿

 住枝さんのお母さんが詐欺にあった話を聞いて母に電話。
「お母さんの土地や家は大丈夫?」「大丈夫よ」
母にしてみればそんなことより私の方が心配なんだろう。

 計画通りならば7月からイタリアンレストラン檸檬屋谷中本店のシェフとなるらしい
Sさんが来て話す。いつもの「どうなる檸檬屋、どうする住枝さん」話。
私にしてみれば今日の給料が未払いで、この週末の売上の方が心配だ。
2002年06月14日(金)

野菜不足,檸檬屋新宿店主不在

 自然食品の通販「大地を守る会」の野菜セットは一人暮らしには多過ぎる。
ならば割高だけど単品で頼むしかない。そして注文した春菊とスナックえんどうは欠品だと。
どうすりゃいいの?「連絡便」でクレーマークレーマー。

 檸檬屋新宿の店主住枝さんからメッセージ
「緊急事態で広島に帰る、いつ戻るかわからん」。
5時に出勤すると「母親が詐欺にあった。今からサラ金を潰しに行く」との電話。
次から次へいろいろあって大変だ。

前回のクビ騒動の時も心配して来てくれたYさんご来店。
「昨年末の檸檬屋30周年で、桜井さんは『住枝さんが大好きです』って言ってたのにね」
と言われる。
そうだったっけ?まあ、客と従業員では立場が全然違う。
私の気持ちも変わった、住枝さんも変わったと思う。

「みんなで盛り上げて良くしていこうよ」と別のお客さんが言う。
「政治談義みたいなものですね。『日本はどうなる』『こうするべきだ』って話しても
絶対そういう風にはならない。話をすることが面白いんでしょう」

突然檸檬屋の電話が通じなくなる。Aちゃんとお客さんがいろいろ試して直す。
住枝さんから「明日朝一で金を振り込め」と電話。
勤務時間が伸びた上に時間外業務か。やっぱり昨日で辞めておけばよかったかも。

 詳しい事情はわからないが、土地や貯蓄を持つ老人は狙われる。
母は大丈夫かと心配になる。
2002年06月13日(木)

檸檬屋新宿辞意

ある人が紹介してくれた仕事の打ち合わせ、というか面接。
檸檬屋新宿との掛け持ちは難しそう。
住枝さんに何て言おう?と考えながら3連休明けの檸檬屋新宿。
既にお客様が来ていて、住枝さんは飲んでいる。

深夜担当のOさんは演劇をやっているのだが、長期公演に出てしまい、
7月半ばまで戻らないとのこと。8日までの給料はもらって行ったのか?

休んでいるうちに住枝さんの領収書が山のように溜まり、
それとは別に数万円の「店主貸し」、今日もどこぞの支払いがあるらしい。

24時前になって突然住枝さんが怒り出す。
6時開店なのに何故5時までに来ない、と。
「言ったろうが!」
「聞いてません」
「5時までに来い!」
「お給料は変わらないんですか」
「当たり前やろうが!出来ないなら辞めろ」
「はい」
丁度良かった。

「住枝さん、そういうことはちゃんと話そうよ。いきなり怒鳴るんじゃなくて」
と割って入ったお客さんに押さえつけられながら
「客の前で掃除をするな!仕込みも全部終えているのが常識だろう!
恥ずかしくないんか!」とイスをつかみ叫び続ける住枝さん。

「桜井さん、そんな事言わないで。辞めないで」
と別のお客さんに言われるが「いえ、もう決めましたから」。

今日の帳簿をつけて、お終いだ。突然辞めて迷惑をかけるAちゃんに謝る。
Aちゃんは終電なので「じゃあ住枝さん、明日5時に」と言って帰る。

私が「今までお世話になりました。ありがとうございました」
と立ち上がって90度のお辞儀をすると
「嫌味を言うな」と少し落ち着いた住枝さん。
「嫌味じゃありません。お礼を言っているんです。
私も普通のお客さんに戻りますから、よろしくお願いします」
「お前居れ」
「まだ帳簿つけてますので終わるまで居ます」
「そういう意味じゃなくて、居れ」
「いやもう繰り返しですから、止めましょう」
「俺が韓国から帰ってくるまで居てくれ」
「んー。わかりました。明日から来ないっていうのも急なので来週いっぱいということで」

精算したお金を渡して
「前は早く来て仕込みをしたりしてたけど、住枝さんが冷蔵庫に入りきらないほど
食材を買ってきちゃうから止めたんです。洗い物もためないようにして
ちょっと掃除すればお客様を迎えられるようにしていました。」
と話す。
「そうか。悪かった」と住枝さん。

私も終電なので帰る。歌とお芝居をやっている女性のお客さんと一緒に駅まで。
「あの世代はみんなあんな感じね。うちの劇団のトップもいっつもああよ。同じ」
「そうなんですか。付き合いきれませんね。
『常識だろうが!』って、じゃあお前も常識的な経営をしろよ!って」

というわけで円満?退職が決まりましたので、皆様檸檬屋新宿にお早めにご来店下さい。
早くって言っても6時以降にお願いします。6時前は掃除中です。
2002年06月12日(水)

ジャーナリズム講座本,食道園

 二日酔い。頭痛。

 ジャーナリズム講座本の作業。テープ起こし原稿をリライトする。
それぞれの原稿を持ち寄って読む。面白い本になりそう。楽しみ。

 夕飯は麻婆豆腐が食べたいと思って近所の中華料理店を覗く。
いっぱい。入ったことないが、美味しいのだろうか。
近くの焼肉屋「食道園」。二日酔にビール。頭痛が消える。

 友人から悩み相談メール。
丁度1年前、私も同じ苦しみを抱えて友達に助けられた。力になりたいと思う。
2002年06月11日(火)

映画「二匹の牝犬」,Strawberry Fields

 ジャーナリズム講座本の作業。明日の締め切りには間に合いそう。

 「ラピュタ阿佐ヶ谷」という映画館に初めて行く。
「可愛くて凄い女たち」特集レイトショーで今日は緑魔子の「二匹の牝犬」。
先日TV「さんまのまんま」の特番で石橋蓮司が緑魔子の夫と知った。

これは小川真由美主演映画で、緑魔子のデヴュー作。
姉役の小川真由美との取っ組み合い喧嘩シーンが良かった。

疑問。姉妹はトルコ嬢で、「身体を売るのとは違う」とか言うのだが
昔のトルコには「本番」はほとんど無かったってこと?
それとも警察は正義、教師は聖職みたいな映画的建前なのか?

映画館の雰囲気もいいし、この特集はあと何回か来ようと思う。

 風雲急を告げる電話。
どうしようかなあと考えながら阿佐ヶ谷のバー、ストロベリーフィールズ。
偶然映画監督の高橋玄さんがいて、話す。
玄さんに相談することでもないが、誰かと話したいと思っていたところなので嬉しかった。

ストロベリーフィールズの店長藤村忠生さんのHPに
「監督の周りに集まってくる人の中に勘違いしてる人がいる」とあったので
「私のこと?」と聞く。そういう話ではなかったらしい。

緑さんの話。日記に「西澤緑」と書かれるのが嫌、
プライベートと作家の境界線をどこに引くかが違う、
作品より作家を前に出したくない等と言うなら「Miss X」とでもすればいい。

「だからね、(緑さんは私を)嫌いなんだよ。面倒くさいんだろ」と玄さん。
そうね、好きだったら友達やめようって話にはならないだろう。

ご馳走になってしまった。タクシーで送って帰る。
2002年06月10日(月)

映画「少林サッカー」,(た)ちゃんと激論

 檸檬屋のお客様から電話。
檸檬屋でも住枝さんでもなく私のことをいろいろ心配してくださる。
このお客様も前は檸檬屋を応援し住枝さんの心配をしていたが、
「気が向いたら行くし、嫌だったら行かない。普通の客になる」とのこと。
同じことを言うお客様数名。「2度と行かない」ではないところが皆さん優しい。

 大学の同級生I君に電話。
「少林サッカー」を見よう、失業中に何度も奢ってもらったから私が夕飯をご馳走する、
と誘うもワールドカップ日本戦をとられる。
緑さんの話など。

 シネマサンシャインで一人「少林サッカー」を見る。
ワールドカップ日本戦があるのでガラガラかと思ったら、いっぱい入っていた。

可笑しかった。子供がゲラゲラ笑っていた。汗臭く埃っぽいところが良かった。
外に出てもまだ笑っている人がいた。

映画館を出たら丁度キックオフの時間らしく人通りは少なかった。

 帰ってジャーナリズム実践講座本の作業。

 (た)ちゃんから電話。「好きな人」話。
「好きな人には『好き好き』って言わなきゃ。メールは1日何回書くの?」と(た)ちゃん。
いや、そんなに。

 私の書いた小説「やらぬ仲」の話。
前から断っているのに何度も「真理ちゃんがプリントアウトしたのを読ませて」と言うので
「(た)ちゃんが読める環境で読んで。」と言う。

 緑さんの話から日記の話へ。
「始めに私に断らないで私のことも書いたでしょう。それはルール違反」
「そんなルールは無いよ」
「でも嫌な思いをした。これだけ問題になっているんだからステップアップしたら?
人を傷つけないように」
「誰も傷つかない、傷つけない、毒にも薬にもならない当り障りの無いものを
面白いとは思わない」
「友達いなくなるよ」 
「それは受け止めるしかないよね」
「小説を書きなよ」
「はい。書きます」

ん?これは小説に(た)ちゃんのことを書いてもいいということか?違うよな。
2002年06月09日(日)

檸檬屋新宿,club asia

 檸檬屋新宿はケセラセラだが、非常に心配なことが一つ。
6月から深夜担当として来ているOさんのお給料はちゃんと支払われるのか?
6月1日に「Oさんのお給料はいくらですか?」と住枝さんに聞いたら
「それは俺とOで決めることだ」とのこと。私たちとは違って月給制なのか?
それから話し合った様子も決まった様子も全く無い。
それだけははっきりさせてから、ワールドカップ観戦韓国ツアーに旅立って欲しいものだ。

 club asia、yuhi君がVJのイベントにご招待頂く。
Aちゃんと、Aちゃんの後輩Yちゃん、Nちゃんと。先週より混んでいる。

前回はステージ上のyuhi君を見ながら踊ったが、今回は会場構成が変わっていて、
ダンスフロアからだと顔しか見えない。DJブースの中に行く。
お香?をくわえてキーボードを叩くyuhi君を後ろから見る。

別れた男のDJ姿を思い出す。カッコ良くて大好きだった。
本日のDJ TAKASEは音楽で勝負の職人風だけど、
エンターテイナーとしてはルックスも大事じゃないか。

 朝、夥しい数のカラスに怯えながら帰る。
2002年06月08日(土)

近藤康太郎さん,上野政治さん

 檸檬屋新宿のお客様で雑誌編集者Nさんが、ゼミ仲間Oちゃんの夫の同僚と知る。
Nさんは、近藤康太郎さんという私が大好きな朝日新聞の記者ともお知り合い。
「彼のコラムが好きっていうのはマニアックだね」と言われる。

朝日新聞の購読を止めてから近藤さんの記事が読めないのを寂しく感じていたが
最近メールマガジンの存在を知って、登録。やっぱり面白い。
近藤さんのコラムにはニヤッとすることが多い。
署名を見なくても「これは近藤さんのコラムかな」とわかるようになった。
現在ニューヨーク支局にいるのだが、会ってみたい人の一人である。

かたやパプアニューギニアのラジオ局勤務の上野政治さんは、
いつも心和む話題を送ってくれる。
http://www.daltron.com.pg/~masaharu/index.html

こういうのも好きだ。ラバウル(ココポ)、行ってみたい。
2002年06月07日(金)

檸檬屋新宿,違うよ

 5月30日、住枝さんは「谷中本店は昼間俺が一人で営業してるんだ」と言っていたが、
アルバイトも辞めてしまって6月から営業していないらしい。

近所のお客さんから、店の前に
「粗大ゴミのようなソファとぼろぼろの看板とマスター直筆のメニューとかが飾られてて、
通勤のときに見るとごみ置き場みたいになってます。」と聞く。

計画では7月に「イタリアンレストラン檸檬屋」として生まれ変わるとか。夢のようだ。
丁度映画音楽のCDがかかっていて、Aちゃんに「これ、私たちのテーマソングだね」と言う。
「ケーセラァセラァ♪」

今朝から住枝さんは私に連絡していたらしい。
明朝も売上を振り込めとの指示だが、勤務時間以外は関わりたくない。
24時間営業のシティバンクから振り込んで帰る。
「ケーセラァセラァ♪」が頭の中でずーっと鳴っている。

 (た)ちゃんからメール。

> まりちゃんのすきなひとって、だあれ? すみえださん?

違うよ!(た)ちゃんは日記を読んでいないので想像逞しくしただけだと思うが
ロンドン時代の友人Mにも「住枝さんでしょう!」と言われたのはショック。
まあ二人とも住枝さんを見たことがないしな。

(た)ちゃんが更に名前を挙げ、そのうちの一人の悪口を言うので怒る。
「なんで私が(た)ちゃんにそんな風に言われる人を好きなんだよ!」
「いや、だって、真理ちゃんの好みがあるじゃない」
そりゃそうだ。

しかし、誰にどう思われてもいいけれど「住枝説」は消しておきたい。
2002年06月06日(木)

PEPI'S,映画「アリ」,ミリバール

 矢沢永吉が初のアコースティックライヴに挑むということで、チケットを申し込む。
9月の30周年コンサートも一人で見に行く。チト寂しい。どなたかご一緒しませんか?

 映画の日なので何本か見ようと思っていたが、髪の毛が気になってPEPI'Sに行く。
ベゴニアさんが「今日は私の誕生日なの」と言って、ワインをご馳走してくれる。
それはおめでとう!

「34歳、何をしますか?」と聞いたら
「アフリカに行きたい」と言う。
小さい頃夢で前世アフリカにいたと知ったらしい。それを確かめたい、とのこと。
(多分。私のヒアリング力で理解した範囲)

ベゴニアさんが「ビューティフル!」と感激するベリーショート。ニッコリ。
「あなたはエナジーをくれる」とお礼を言われて、私も嬉しい。

サロンを出ると激しい雨。花屋を探して「何か珍しいもの」と頼んで小さな花束を作る。
雨の中PEPI'Sに戻って「花屋の店員さんも『おめでとう』って言ってたよ」と渡す。
真っ白なサロンに、名前は知らないけど白い花が良く似合う。
ベゴニアさんはまた「ビューティフル!」。私もまたニッコリ。

 映画「アリ」。
この間のデートで「アトランティスのこころ」を見たが、私は本当は「アリ」が見たかった。
その後「アリ」を見て絶賛する彼に、
「あの時もっと『アーリ!アーリ!アリが見たい!』と言えば良かった」
と言ったら「独りで観るべき映画です」。

確かに。とてつもなく強いものと闘う男が好き。
ほとんど笑わない、「で?」みたいな表情がいい。
その顔で放つ言葉にみんながゲラゲラ笑う。強くて面白い男が好き。しびれる。

 ミリバール。4人組に「一緒に飲みましょう」と言われて、話す。
7年付き合った彼女と別れたばかりの24歳の男の子に恋愛アドバイス。
「相談所開けますね」と言われる。(た)ちゃんにも前にそんな事を言われた。
「マリバール」の定款に「悩み相談」を追加しようかしら。
2002年06月05日(水)

檸檬屋新宿

檸檬屋新宿の事情を知る人からのメールや心配してくれる人からの電話で、
うんざり気分が高まる。
6時からワールドカップの日本戦で、住枝さんがお店に着いているのは知っていたが
従業員Sさんの携帯に電話を入れて、遅刻。

「なんで俺に電話しないんだ」と住枝さんに怒られる。
「話がしたくなかったからです」
「どういうことや。もう話しない」
「はい」

と言っていたのに、「桜井、蕎麦を食え」。
日本が勝ったのでかなり上機嫌。かと思うとエアコンがまだ直っていないことに激怒。

韓国戦の応援で心臓バクバクになったらしく
「桜井、薬を倍飲んでもいいもんだろうか?」
もう全部飲んじゃえば?

住枝さんの言動で右往左往したくないが、若輩者の私には難しい。
2002年06月04日(火)

Midorium閉館,ガックリ

Midorium-西澤緑美術館-を閉じる。

昨日の緑さんとの会談を振り返る。決裂以外に方法はあったのか。
1.「書かれるのは嫌だ」「書かない約束は出来ない」と喧嘩しながら友達でいる。
2.「西澤緑」というアーティスト名を変える。消す。
3.私の筆を折る。殺す。

「歩み寄りが無いじゃない」と言った緑さんの歩み寄り策って何だったんだろう?

私は緑さんにアドバイスしたが、緑さんは拒否した。
アドバイスを受け入れるかどうかは緑さんの自由だ。私はその選択を尊重する。
緑さんは私に「書かないで」と頼んだが、私は拒否した。
何をどういう風に書くかは私の自由だ。緑さんはその選択に戸惑いと疑問を持つ。

私は誰の自由も奪わない。自分自身の自由も自分で守る。
歩み寄り策がいくつあっても結論は同じだったんだろう。

映画監督の高橋玄さんは

> 作家(または作家志望)とつきあってれば、
> いつモデルに書かれても文句は言えないからね。
> 緑ちゃんも覚悟しなければ(キビシーだろーなー)。

と言っていたけれど、本当に厳しかった。
私は緑さんの回路(4月30日,5月2日の日記参照)を開こうと空回りしていた。
緑さんの殻を破るどころかますます厚く堅くしてしまったかもしれない。

昨年は男を失い、今年は最も大切な友人を失い、切ないなあ。
でも「新たな出会いの継続、別れの継続こそが生きる価値のある人生」
という言葉を抱いて、私自身の回路を開いていこうと思う。

 檸檬屋新宿に出勤して住枝さんからの伝言メモを見てすっかりやる気を無くす。
もともと飲み食べ放題料金5,000円を昨日突然女性・学生3,000円にして、
今日は女性4,000円ですと。明日はいくらだよ?

そして「金のことはこいつ(私)が仕切っている」とみんなにさんざん言っておいて
理由も言わず「支払い待ってもらえ」では先方は私が悪いと思うだろう。

小さな店では朝令暮改もやむをえないと思うが度が過ぎると自分の存在が虚しく感じる。
あまりにばかばかしくて喧嘩する気にもならない。
2002年06月03日(月)

パークハイアット東京,決裂,檸檬屋新宿

 パークハイアット東京41階の「ピークラウンジ」で
ロンドン時代の友人MとTにチタン包丁を渡す。

話し合うための時間が欲しいと言われていた緑さんも来て久し振りに4人で会う。
昨年の6月第1日曜日は4人で旅行したんだっけ。楽しかった。

緑さんと私の話し合いにMとTが立ち会うような会談。
日記に「西澤緑」を書いて欲しくない、緑さん。
「西澤緑」を書かないではいられない、私。
88年から続いてきた友達関係を大事にしたい2人。

「なんでこうなってしまったのかな?」と緑さん。
2人とも頑固でわがままだからじゃない?
「歩み寄りが無いじゃない」と緑さんは言うが、お互い様だ。
緑さんはどうしても書かれたくなくて
私は何が何でも書きたくて、そこでダメなら話が進まない。

私は「書きたいこと」より話したいこと聞きたいことがいっぱいある。
だけど「書かない」と約束は出来ない。
緑さんは「書かない」という前提がないと話せない。

決裂。

美しいホテルの、眺望が素晴らしいラウンジで、
鼻水だらけで泣きながら「これからも応援してるからね」と言う。
「残念」と緑さん。
「私は残念じゃない。今まですごく面白かったし感謝してる。
こんな風に友達関係を切ったことは無いけど、はっきりして良かった」

なんか男女の別れみたいだ。変なの。MとTも違和感あっただろうか。
でもこれが私と緑さん。

というわけで、「Midorium」も閉館。
アーティストのHPとしては拙くて申し訳なかったが
緑さんの活動にちょっとぐらいは貢献できたと思う。
愛情のいっぱいつまった、夢の「西澤緑美術館」。
いつか誰かの手で復活することを祈る。

パ−クハイアット東京のお菓子屋の前で、緑さんが手を出して握手。
「頑張ってね」と笑顔。

 エアコンはまだ直っていないけど、ワールドカップは見られるようになった檸檬屋新宿。
しかし本日のお客様はサッカーにそれほど興味なし。
常連のYさんを捕まえて緑さんや住枝さんの話などしながら飲む。
2002年06月02日(日)

ヴィデオ「JSA」,激怒,club asia

 この日記のアクセスは、これまで月に1,000前後だったのが、5月は1,400近く。
ちょっと読者が増えたのかな。ありがとうございます。

 半額割引で2本借りたヴィデオだが、1本未見のまま返却。
「JSA」だけ見る。これも慌しく見たので物足りない。やっぱり映画館で見たい。

 檸檬屋新宿は6月から、Oさんが深夜担当になる。
食べ飲み放題だけではなくメニューも登場予定。
間もなくエアコンも直る。ワールドカップが見られるようになる。
お客様がいっぱい来るといい。 

住枝さんは明日からお休みで「家賃分とあれとこれと全部精算しろ」と言う。
「お金が無い」「あるはずだ」と言い合いになり、
怒った住枝さんが支離滅裂なことを言い始める。
私も「何を言っているのかさっぱりわかりません」と怒鳴って、
怒りでブルブル震える手で精算したお金を渡す(一部)。住枝さんは機嫌を直して帰る。

「顔が真っ赤でしたよ」とAちゃん。久し振りに怒り狂った気がする。
「『ハイハイ』ってニコニコしてればいいんだよ」と常連のお客さんに言われるが、
そういう性格ではないし、ロボットでも召使でもない。私には出来ない。やりたくない。

 Aちゃんや檸檬屋谷中本店のアルバイトの子たち、お客さんとclub asia。
檸檬屋新宿の内装を手伝ったyuhi君がVJの「progressive style #004」。

yuhi君が登場する6月28日売りの雑誌「インテリアJack」の繋がりで(た)ちゃんも誘う。

作品もいいけど、yuhi君のVJ姿はとてもいい。カッコイイ。
見ながら踊っているとニコニコしちゃう。

早朝の渋谷は若者いっぱい。クラブは久し振りで楽しかった。
2002年06月01日(土)

抱茎亭日乗 / エムサク

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