文学賞なし,クビもなし

 今日が締め切りの文学賞応募、間に合わず。
計画変更。とにかく書き上げてから、考えよう。

 昨日の日記を読んで心配したYさんが檸檬屋新宿に来てくれた。
従業員Aちゃんによると、私との電話の後Aちゃんが住枝さんに
「桜井さんが辞めたら困ります」と言ってくれ、
住枝さんは「Aの意見はわかった」と言ったらしい。

「なんだ、クビじゃないんですか」とYさん。「わからないよ、コロコロ変わるんだから」。
と思ったら重要な打ち合わせがあったらしい住枝さんは、何故か上機嫌。
私にも優しい言葉をかけてくれる。
打ち合わせの前は「ビールよこせ、ビール」と言っていたのに
戻ってからはお茶とお水。

 家に帰って、事情を知る人たちからの電話やメールでなんとなくわかった。
すぐにお店が潰れることはないし、私のクビはとりあえずつながったらしい。
でも本当のことはわからないし、これからのことはさっぱり見えない。 

もう一生懸命やるのは止める。ばかばかしい。
住枝さんはやりたいようにやって人も自分も傷つけたり、癒されたりすればいい。
私は住枝さんが飲んでいようといまいと、機嫌が悪かろうが良かろうが気にしない。

私は頼んだわけでも頼まれたわけでもなく自分で檸檬屋を働く場所に選んだ。
給料分のやることやるのみ。面白く人間ウォッチングさせて頂こう。
2002年05月31日(金)

休みなのに,映画「アトランティスのこころ」,串一

 檸檬屋出入り禁止になってしまった人から、住枝さん宛伝言依頼の電話を受ける。
住枝さんに電話をすると、「そんな伝言引き受けるな」と怒られる。

住枝さんから電話。
28日の私の行動について「どうして勝手な事をするんだ」と怒られる。
「学生君が可哀想だから」
「あいつはお前の男か。俺があいつをぶん殴ってもいいのか」
「違います。良くないです」
「お前はどっち側の人間だ」
「どっちもこっちも無くて、困って相談されたからそうする以外なかったんです」
学生君に謝るよう伝えろと言われる。

住枝さん:「お前はどうして店の内情をぺらぺら人に言うんだ」
私:「不安だから。信頼できる人に相談するためです」
「俺を信じてないのか」
「信じたいです」
「信じろよ」
「信じるには材料が必要です」
「俺はお前を信じて金のことを全部任せてるんだろう」
「全部じゃないです。全部任されたら困ります」

私は今まで檸檬屋新宿の経営や運営に関して住枝さんと話し合ったことは無い。
その都度指示を受けるだけ。住枝さんは従業員に意見されるのをとても嫌がるから。

内情をぺらぺらしゃべっているのは住枝さんだ。
従業員の悪口や叱責、お客さんの悪口。気分を害しているのはお客様だ。
涙ぐみながら電話を切る。くだらない。こんなことで泣いては涙が勿体無い。

 気持ちを切換えて、デート。15分遅刻。映画「アトランティスのこころ」。
チケット売り場で「どういう映画ですか?」と聞いている人がいて
「不思議な力を持つ老人と少年の心暖まる交流を描いた作品」と知る。

少年が非常にうまくて子供らしくない。というか好みのタイプではない。でも良い作品。

 銀座の串揚げ屋「串一」。
串揚げは食べに行った事が無いような気がする。1回だけあったかな。
どれも美味しい。お腹いっぱいで全種類食べられなかったのが残念。

 檸檬屋の話。「私冷たい?」と聞くと「いや、いいんじゃない」。
他の誰にどう思われてもいいので、もう心配しないことにする。

 JRの事故の余波で、もみくちゃになって遠回りして帰ると住枝さんから電話。
「学生は謝りに来ないぞ」
「酔ってない時に行った方がいい、と私が言いました」
「どうしてお前は勝手な事を言うんだ。俺はずーっと待ってたんだ。すぐに電話せい」
学生君つかまらず。もう知るか。私はお休みなんだから。

 従業員Aちゃんから電話。昨日今日の住枝さんの様子を聞く。私は明日でクビらしい。
最後の出勤になるかもしれないので、皆さん飲みに来て下さい。
2002年05月30日(木)

緑考,映画「華の愛〜遊園驚夢」,ミリバール

 緑さんと私の関係を心配する友人からメール。
彼女は緑さんを「サポートされる特権を持つ人」と言うのだが、よくわからない。

「サポートされるのは特権ではないよ。緑さんが生きる上で絶対必要なもの。
私は友人として対等でありたい。
どんな人間関係も対等であることは本当は無いんだけど、私は対等であろうする。」
と返信。

彼女は「真理ちゃんのためにも、人の弱点をついちゃダメ。
今は刺激しないで黙っているべき」と言う。
「いくらでも聞く。待つ。でも私は黙らない。」と答える。

障害を持つ事が弱点なのか?触れてはいけないタブーなのか?
私と緑さんの葛藤はそういう問題とは違うような気がするけど、
大きな意味を占めているのだろうか。

「障害者は」と一括りにしたり、わからないとか、自分とは違うと決め付けたり、
それは差別意識じゃないんだろうか?友人を差別的な人だとは思いたくないが。

 宮沢りえがモスクワ映画祭で主演女優賞を獲ったという「華の愛〜遊園驚夢」。
衣装や家具が素敵。宮沢りえも綺麗。でもちょっと退屈する。

 久し振りにミリバール。なんだかホッとする。
ビールも美味しいし、音楽もゴキゲン。いい店だ。
リラックスムードで飲んでいると檸檬屋新宿の従業員Aちゃんから電話。
また一波乱あった模様。「桜井さん痩せちゃうんじゃないですか」と心配してくれる。
だけど私は明日もお休み。知ーらないっと。
2002年05月29日(水)

檸檬屋新宿

 昼間、先日苦言メールを下さったお客さんから電話。
住枝さんのことをとても心配している。
「『芸のためなら女房も泣かす』っていう歌があるでしょう。
住枝さんにとって、近くにいる人は友達でもお客さんでも従業員でも、みんな女房なのね」
それってすごいことだ。すごいって「すごい変」。

 檸檬屋新宿の内装を手伝った学生君から電話。
今日15:00に雑誌社が店の取材をすることになっていたのに住枝さんに断られてしまった、
もう取材班は店の前で待っているのにどうしよう、という相談。

前から話がついていたのになぜ急に中止命令が出たかというと
今朝7時過ぎに学生君に住枝さんが電話をかけてきて
「今から谷中に来て冷蔵庫を上げるのを手伝え」と。
学生君は寝ぼけ眼で「ハイ」と言ってしまったけど10時から仕事もあって行かれなかった。
仕事が終わって電話を入れると「約束を破ったんだから今日の撮影は中止」。
そ、そんな…。

学生君の立場を考えると「住枝さんが駄目って言うなら駄目でしょ」とは言えず、
住枝さんに電話をすると「今、人と会っているんだ。撮影は断れバカヤロウ」、プー。

私は学生君に「私も勝手なことをしたと言ってクビになるかもしれないけど
撮影しちゃっていいよ。その代わり今日の営業には差し支えないようにしてね。」
と言う。

 無事撮影は終わったが、住枝さんは怒るだろうなあと思いながら出勤。
予想に反して住枝さんは上機嫌。家賃の資金繰りがついたのかな?

 谷中本店では、みんなが住枝さんを説得して漸く捨てた、
ゴミ置き場に数日放置されて更に汚くなったソファを「俺の思い出だ!」と
怒鳴って店に戻してしまったらしい。わけわからん。

 住枝さんが私に「家賃は払ったのか?」と聞く。
「払ってませんよ。支払方法もどこに払うのかも聞いていません」
「そうか。会長に取りに来させろ」
はあ。それで大丈夫?…なわけないよな。

従業員のKちゃんと話す。
「今度ちゃんと話し合いをして、文章にして責任を明確にしてから進めましょう」
そんなことが可能なのか?
住枝俺様ワールドに「会議」や「議事録」など存在、機能するのだろうか。

帰ってからも心配する人達から電話。どうなる檸檬屋。
私が書こうとしている小説なんかより全然面白いかも。
2002年05月28日(火)

仕返し?,フェアウェルパーティーヴィデオ

 昨夜帰宅後留守電のメッセージを聞いて愕然とする。
今日は前から約束していたピナ・バウシュの舞踊を見に行く予定だった。休みも取った。
一緒に行くはずのチケットを用意してくれた人が、私に何の確認もなく、
「その前に会って話がしたいのでチケットは払い戻しておきます。
会って話をするのはもう少し時間を下さい」。

なんだよ、それは!!!!すごく楽しみにしていたのに。
何度も「チケットはどうなってる?」と聞いていたのに。

あんたが行かなくても一人で行くよ。払い戻しなんて冗談でしょ。
チケット代は払ってないから構わないだろうとでも言うのか。

そう思って慌てて電話するも繋がらず。家族への伝言も無視された。
酷い仕打ちだ。信じられない。会って何の話をするんだよ!という気分になる。

最近その人物への照会メールが私宛にあった。転送した。
これも無視されるのかと思ったら、さにあらず。
「ありがとうございました。先方とは直接話します」とのこと。
それはそれ、これはこれってことか。

だったら私にとっても「会って話をする」のはそれ、「ピナ・バウシュ」はこれだ。

 「今頃開演時間か」と考ると腸煮え繰り返る思いだが、
小説を書く時間ができたと無理矢理ポジティヴシンキング。

ネタに使おうと思っている、2000年末の辞めた会社の送別会ヴィデオを、初めて見る。
自分が主役のパーティーは楽しい。
今更ながらいい人たちがいっぱいいた、良い会社だったと思う。

思い出の写真に私がコメントしているのだが、
「この頃上司の○○さんと喧嘩しました」とか
「このイベントの打上で先輩と大バトルになって、
その後1年半口をきいてもらえませんでした」とか、そんなのばっかり。

だけどその先輩とは仲良くパーティーでダンスを披露している。
送別会の日、昼休みに30分練習しただけの、へなちょこダンス。
今日はこんなのではなく、ピナバウシュの素晴らしい舞踊を見るはずだったのに、
と思い出してまた悔しい。
2002年05月27日(月)

華泰茶荘,Cookin',ACTUS,花園神社,檸檬屋新宿

 美味追求の会イベントに久し振りに参加。
待ち合わせの井の頭線渋谷駅アベニュー口ってどこ?状態で15分弱遅刻。
中国喫茶「華泰茶荘」はお茶や茶器の販売からティーパーティーや講習会もやってる店。
5人でそれぞれお茶を頼んで、メンバー持込のお茶も頂く。
お菓子や小龍包などいろいろ口にして、美味しかったのだが空腹は満たされず。

檸檬屋新宿の近くのCookin'でなすトマトスパゲティ。普通。

セール中の家具店アクタス。お店の入り口でシャンパンやらワインが飲めるサービス。
近所なので檸檬屋新宿のはがきを渡そうと思った、
いつもお世話になっている店員さんは本日休み。

お祭り中の花園神社。お焼きを食べながら出勤。
家具店もお祭りもカップルや家族連れがいっぱいで一人で行くのは寂しいものだ。

 今日は遅刻のバタバタでスッピン、化粧道具も忘れた。H君が来るかも、と思う。
H君は檸檬屋新宿の内装を手伝った建築家修行中の学生で、
VJやウェブデザインもこなす可愛い男の子。
「H君が来る時っていつもスッピンなんだよね。」
と話していたらH君登場。やっぱり。
H君にとっては私が化粧をしていようがいまいが、まるで眼中ないだろうけど。

 お休みのところ出て来た住枝さんは酔っ払ってはいない。
しかし素面の時に話したいので昨日のメールについては後日にする。
2002年05月26日(日)

書く,緑考,檸檬屋新宿熱

 映画監督の高橋玄さんが直木賞受賞予定小説を書いていて、
「私も小説書いてます」と言ったらアドバイスを下さる。
受賞記念パーティでの握手を夢見て、私も頑張ろうっと。

今日は下準備のメモ。

 檸檬屋新宿に出勤してみると、元恋人の絵の先生が来てくれていた。久し振りで感激。
Y先生は3月20日の西澤緑個展のオープニングパーティーに来てくれたのだが
私が欠席したため会えなかった。

「緑さんと話がしたかったんだけど」と言うので私も最近音信不通であることを話す。
Y先生が緑さんの作品について感じたこと、パーティーで思ったことを聞く。
幼い頃から元恋人を知るY先生は、彼の変化を一瞬で見抜いたが、
緑さんと作品についての考察も鋭い。画家の眼ってことなのかな。
ゆっくり話がしたかったのだが、本日はソンコマージュ定例ライヴのため忙しい。

Y先生はソンコマージュさんの師ユパンキのファンでもあり偶然のライヴを喜んでくれた。

 昨日からお店のエアコンが故障。
熱気でソンコマージュさんのギターも溶けるのでは、と思うほど。 
飲み過ぎのせいもあって具合の悪くなるお客様も。

 たまに「住枝さんの奥さん?」とか「愛人?」と聞かれるが
今日のお客さんは私のことを「住枝さんの娘さん?」。
住枝さんは「俺が36の娘がいるように見える?」と大声で何度も言う。
「そんなに36、36って言わないで下さい」
帰りの電車で気付く。まだ36じゃなかった。

私は「若く見られたい」とか「老けて見られたくない」とかあまり思わない。
老いることを恐れたくない。「年相応」など気にしたくない。
だから「この人はいくつだろう」と人の年齢についてもあまり考えない。

しかし先程いた人たちに「まだ36じゃないです」と言ってまわりたい衝動に駆られる。
それは思い出せなかったものの名前を、会話をしていた人と別れてから思い出したときの悔しさに似ている。

 檸檬屋のお客さんから苦言メールを頂く。
住枝さんに言わなくてはいけないが、ちゃんと聞いてくれるだろうか。
2002年05月25日(土)

買い物ブギ対策

 2週間ぶりに本格掃除。檸檬屋新宿から連れて来てしまったらしいダニも退治して、
天気も良く暖かくて気分爽快。

檸檬屋新宿は金曜日が暇。
住枝さんは溜まっていた領収書をどっさり出すが、清算したらまた買い物ブギだし、
家賃もキープしなくてはいけないのでタクシー代2件分だけ用意する。

お客様がいるのに寝込んでしまった住枝さんが起きると「金よこせ」と怒るかもしれない。
とっとと帰る。
2002年05月24日(金)

書く,ロフトプラスワン

 昨年応募した文学賞に再チャレンジ。
前から書きたいと思っていた題材の中から、大体の骨組みを考える。

 改装した「ロフトプラスワン」、宮崎学さん、宮台真司さん、三上治さんによる
「有事法制とアジアの視点」。のはずが宮台さん現れず。

三上さんは何度も「有事法制の話がしたい」と言っていたが
客席の19歳少年が「生き方に迷っている、どう生きていったらいいのか?」
「宮崎さんが今19歳だったら何をしますか?」と「しゃべり場」的人生相談。

宮崎さんは「生き方より『生きること』が大事。マニュアルを求めないこと」
「今19歳ならギャンブルと女に走る」。

ロフトプラスワンは食べ物が美味しくない。
迷った末に頼んだスパイシーチキンサラダの鶏肉は火が通っていない。
お勘定から引いてもらう。

ロフトプラスワンに集まった人に檸檬屋新宿の宣伝をしようと思っていたのだが、
常連さんと知った顔ばかりで新規開拓ならず。
「今日はサボリですか?」と言われる。「お休みです」。

 帰りに檸檬屋新宿に寄ってみる。盛況。ホッ。やっぱり木曜日は混むんだな。
2002年05月23日(木)

アメリ,無視?待て?

 久し振りに映画を見る。出勤時間に合わせて「アメリ」。
人を幸せにするのが大好きなアメリは自分の恋にはオクテ、でもある日ひょんなことで…
みたいな少女漫画的な甘いお話かと思ったらそうでもないらしい。
ってことで見たら、良かった。

ダイアナ妃の事故死が出てくるのだが、
パリの女の子たちにとっても衝撃だったんだろうなあと当時を思い出す。

 友達関係を続けられるか否か、重大な繋がりがどうなるかという
微妙な局面にある私とある人。「時間が欲しい」というのはわからなくも無い。
しかし「どのくらい?何日?何ヶ月?何年?」と聞いても、
普通の会話でも事務的連絡にも反応が無いのでは
やはり私を「無視」しているとしか思えない。或いは何かを試しているのか?

ここで思い出すのは1年前の内縁関係解消のすったもんだ劇。
その友人は「真理ちゃんはブラインドだったんだよ」と言った。

変な比べ方だが、男はのらりくらりとしながらも彼なりに考えてはいたし、
「なんじゃそりゃ」と呆れるような甘えた考えと気持ちではあったけど
正直にそれを伝えようとはしたし、促されてだけど決断をして、
私の希望を聞いて最終的には彼のできるだけのことをしてくれた。

彼女は?一生懸命考えているのかもしれないが、私に伝えようとはしていない。
考えを整理できてないまま伝えたって構わない、ビジネスや論争じゃないんだから。
彼女は私の希望を聞こうともしない。
聞かれなくても言うから絶句させてしまうのだろうか。

実は私は、彼女に対してもブラインドだったのかもしれない。
「きっと嫌いなんだよ」と他の人に言われたけど、
「待って」と言ったきり無反応よりその方がずうっと良い。

彼女はまだ宝物箱を見つける前のアメリなのかな、という気もする。
2002年05月22日(水)

アウトロージャパン,伊勢丹

受講していたジャーナリズム実践講座の講師横山茂彦さんが編集長を勤める
雑誌「アウトロージャパン」の編集会議。
ちょっと覗いてみるつもりで遅れて行ったら既に終わっていた。
ジャーナリズム講座の他の受講生Nさんも来ていて
「私も見学に来たつもりだったんだけど、担当が決まってしまいました」とのこと。
へえ、と思ったらなんと私も一緒に担当するらしい。
そういうものなの?まあいいや、頑張ろう。

出勤前に伊勢丹にて洋服を見る。
暫く洋服を買うお金がないので売り場にも近づかなかった。いい目の保養になる。
買うのはバーゲンになってからだな。
2002年05月21日(火)

テープ起こし,檸檬屋新宿

テープ起こしは本日最終締め切り。ギリギリ間に合う。やればできるじゃん。偉い。
誰も褒めてはくれないので自分で感心。

住枝さんとダニのいない檸檬屋新宿は今日はお客様いっぱいかな、
と思ったがそうでもない。
常連のお客さんが増収作戦を練る。私ははがき書き。
2002年05月20日(月)

檸檬屋新宿ゼロ

出勤までテープ起こし続行。

檸檬屋新宿のダニを家に連れて帰ってしまったらしく、限界の肌の汚さ&痒さ。
煙を焚くタイプの殺虫剤を買って出勤。
宝塚並に?きれいに掃除をしてお客様を待つ。待つ。待つ。

誰も来ないのではがき作戦。年賀状用アドレス帳にある名前に送ることにする。
改めて見ると結婚して小さな子供がいる友人が多く、
「飲みに来てね!」と書くのもなんだかなあ。
はがきは店主の住枝さんの文章なので、いきなりこのはがきをもらったらびっくりするかも。

ダニ壊滅作戦。ダニアースをいよいよセットし、脱出!というときに電話が鳴る。
本日お休みの住枝さん。
Aちゃんが電話を取って「今、逃げるところなんです!」とすぐ切る。
早く早く。鉄扉を閉めたところでAちゃんが手に持っているエプロンに気付く。
慌てて鉄扉を開けると、電気が点けっ放しなのに気付く。
Aちゃんが果敢に飛び込んでいくも、既に店内は白い煙がシューシューモクモクと…。
「もういいよ!点けっ放しで、逃げて!」
薄明かりの中立ち篭める煙を鉄扉の窓から確認して、Aちゃんと笑いながら帰る。

しかし、笑っていられる状況ではない。対策を練らないと。
2002年05月19日(日)

テープ起こし

名古屋での宮崎学さんのイベントに参加する予定を断念し、
檸檬屋新宿の内装を担当したH君がVJをするという、クラブMILKでの深夜イベントも諦め、
大学ゼミの先輩のホームパーティーも、
ロンドン時代の友人らとのチタン包丁受渡しも断って、
最終締め切りの迫るテープ起こし作業。

2本受け持っていて1本は終了。
2002年05月18日(土)

買い物ブギ,社員食堂「檸檬屋新宿」

 昨日のデマメール騒動に関して
「あなたはデマメールに引っかかっただけでなく、チェーンメールを発信した」
と叱られる。とほほ。本当にスミマセンでした。

 檸檬屋新宿の店主住枝さんが用意したTVとスカパーの代金を清算したら、
案の定の買い物ブギ。CDラックなんて要らないよ、とAちゃんと顔を見合わせる。
「この方が取り出しやすいだろ」と住枝さん。

昨日住枝さんがリサイクルショップで買ったという
サイズぴったりのスーツを褒め過ぎたのがいけなかったか。

月末には家賃他各種支払いがある。
虚しい会話と知りながら「もう何も買って来ないで下さい」と頼む。
「必要なものは、もう無いだろ。だいたい揃ったろ?」
「はい、何も!もうなーんにも要りませんから!」

 体調の優れない住枝さんは早めに帰って、金曜日だというのに静かな檸檬屋。

学会帰りのお客様1人の向かいに従業員3名。10合も炊いてしまったご飯を一緒に食べる。
冷蔵庫から佃煮など出してきて、普通の家の食卓みたいで可笑しい。

空いた食器を前に学会の様子や事情を聞いてると、
社食でOL3人が上司の話を聞きながら過ごすお昼休み、という感じでもある。
食後は顧客を交えた檸檬屋マーケティング戦略会議、かな?

 終電を逃してしまい、タクシー代節約になるかしらとAちゃん宅経由で池袋。
分乗するのと変わらなかったかも。
2002年05月17日(金)

デマメール騒動,檸檬屋新宿

 テープ起こし作業をやらなくちゃ!と思っているところへウィルス情報メールが来る。
慌てて対応するも数人から「それはデマメールだよ」と連絡が来る。
再びアドレス帳全員にお詫び訂正メール送信。恥ずかしい。
削除してしまったファイルの復帰作業。ああ、かっこ悪。

こういうのが本当の「嫌がらせ」だよなあ。
しかしロンドン時代の友人Mは真っ先にアドバイスメールと電話をくれた。有難い。
ご無沙汰してた人達からも「ところで元気?」みたいなメールが来たりして、
悪いことばかりじゃない。

勉強になりました。ご迷惑おかけした皆様、申し訳ありません。もう騙されないぞ。

 檸檬屋新宿の住枝さんが酔っ払ってお客様とトラブルにならないよう管理せよ、
というメールが来る。
他にも住枝さんを含めた皆さんそれぞれの思いやら期待やらを込めての
「酒を飲ませるな」とか「酒はいいけど煙草を止めさせろ」とか
「金を渡すな、酒を飲ませとけ」とか「健康茶を作れ、ダイエットスープを作れ」とか
私への「ああせいこうせい」という様様な、時に矛盾する指示がある。

私の返信。
「健康管理は本人にその気がないとぎゃあぎゃあいっても無駄です。
大切な人ですので(従業員として)心配はしますが、
私にはコントロールは出来ません。
しかし仕事として住枝さんに言われればやります。

私は成り行き上ですが住枝さんに雇われたので
とりあえずは住枝さんの指示に従います。

住枝さんは『俺が店主だ、経営者だ。俺が一番、2番は従業員、3番目が客』
と常々言っています。方針は変わらないと思います。
私は『2番3番がいなきゃ、1番でもびりっけつじゃん』と思いますが。
住枝さんがその方針でやりたいならやってみるしかないでしょう。

私は今のところ楽しくやっております。
給料がもらえて、お客さんが喜んでくれたらハッピーです。
頑張りますのでよろしくお願いします」。

 辞めた会社の先輩と同期の男性が檸檬屋新宿にご来店。
同期の男性は入社前から大きくてホンジャマカ石塚のそっくりさんだったのが、
35Kgのダイエットに成功し、沖縄帰りで日に焼けて精悍。
何度も「会社にいた頃より元気そうだね」と言われる。
今度同期会を檸檬屋新宿で開いてくれるとのことで、楽しみ。
歴史に詳しい先輩は住枝さんとも話が弾む。

 テレビ局勤務のKさんは私の日記を読んで「喧嘩ばっかりしてないで」と仰る。
それでは、というわけではないがジャーナリズム実践講座の講師選びを相談。
ピンポン!という人が浮上。楽しみだ。

本日はなかなか盛況、明日の保健所検査を控え、取り繕い作業を終えて3:30。
帰れなくなったお客さんたちとAちゃんを置いて帰宅。
2002年05月16日(木)

檸檬屋新宿

 二日酔い。初デートで記憶をなくすっていうのはたまにあるけどすごく勿体無い気がする。
ちょっと不安だったけど「またね」メールが来たのでホッ。

「昨日はかなり酔っ払ってましたねえ」と、「おまた」の常連で
今は無き新宿の「地酒屋」からの飲み屋友達Iさんから電話。
そんなに酷かったのかとまた不安になる。

 「檸檬屋新宿に行ってみようかと思って」とのこと。
Iさんは大変な食通、日本酒通なので
「Iさんが楽しめるお店じゃないかも。とりあえずあまり遅くならないうちに
お腹をすかせて来て下さい」とアドバイス。

ところが本日はお料理担当のAちゃんが休み。困った。
私が出せるのは枝豆とかソラマメとか柿の種とか。うー。
谷中本店から助っ人Mが来るも、Iさんは「じゃ、他にも行くところがあるので」。
ありゃりゃ。申し訳無いなあ。

住枝さんは体調が悪いみたいでぶつぶつ怒っている。
しかし、ワールドカップ観戦用に用意したスカパーは気に入ったようで得意げ。



2002年05月15日(水)

デート

 中国茶館、天気が良くて昼間のビールが美味い。
久し振りにおまた、あまり記憶なし。我が家。仲良し。
2002年05月14日(火)

警察の脅し,檸檬屋新宿

 カメラのついていないインターホン越しに
「近所の交番から来ました。巡回カードを記入してもらって面談をお願いします」
と男性の声。
「結構です」
「結構ですじゃなくて、大家さんにもお話して協力してもらっています」
「大家が良くても、私は記入も面談もしたくありません」
「じゃあ何かあっても来ませんよ」

相手は名乗らず、私の部屋番号と名前を知っている。怖くなって受話器を置いて110番。
巡回カードの趣旨を説明し始めるので
「私の言いたいことを聞いてくれる番号を教えて」と聞いて池袋警察に電話。
「巡回カードに個人情報を記入しないなら何かあっても来ないと脅された」と訴える。
警官らしき人は交番から来ましたとしか言わなかった、と言ったら
「こちらは地域カンブ室(?)の渡辺です」と電話の人は名乗る。応対は丁寧。
「巡回カードは阪神大震災をきっかけに作ったもので
強制するものではないし捜査に使ったりしません」と説明されるが
「そんなの全く信用していません。警官の言動は脅しですから調べて指導して下さい。
そして何かあったらちゃんと来て下さい」と言って電話を切る。

 檸檬屋店主の住枝さんは40日ぶりの休日を温泉で過ごすも
所持金150円で帰るという「電波少年」旅。
私は今のところ日給制なのだが、初めての給料未払い。大丈夫か檸檬屋?

今日は掃除機をかけていないのにダニに刺される。
エアコンもつけていないしベンチシートにも座っていない。
てことは空気中にダニが舞っている?
檸檬屋新宿は元じゅうたんバーの居抜きで、
じゅうたんを剥がした時はものすごい状態だったと聞いた。
多分じゅうたんにいたダニだ。痒い。
2002年05月13日(月)

檸檬屋新宿,緑考

 10時頃サウナを出て新幹線で帰る。行きの駅弁は「竹の子ご飯」、帰りは「五目釜飯」。
東京駅に着く直前に「鉄(KUROGANE)」を読了。満喫。

 檸檬屋新宿店主の住枝さんは40日振りの休日。
母の日で一家団欒なのかお客さんが来ない。
大学の同級生I君に「気が向いたら来て」と電話。「気が向いたよ」とのことでご来店。

 I君のGW稚内ふらり一人旅の話。私が行きそびれた夜の陶芸教室の話。
私の友人、アーティスト西澤緑さんの話。
I君はPC環境にないので4月13日以降の経過を知らない。
私が読んで号泣した高橋玄監督の日記を見せる。「座礁しちゃったな」とI君。
意味を聞くと「俺自身が」。彼にも感じるところがあったようだ。

I君を送るビルの階段で立ち止まって更に話す。
「俺は自分のこと『閉じてる』と思う(4月30日の日記参照)。
自分ではわからないんだよ、どうしたら開けるのかって。
緑さんは頭がいいと思うけど、殻のようなものは感じる。
難しいね、一季節ぐらいかかるんじゃないか」

 そろそろ店を閉めようかと思っていたところへお客さんが来る。
I君もこのお客さんもほとんど飲み食いできない状況ながら5,000円頂く。
何度も「そうかあ、そういうシステムなんだ。いやあ、知らなかったなあ」
と言われて心苦しい。

 (た)ちゃんから電話。緑さんの話。
私と(た)ちゃんとは緑さんより長い付き合いであり、激しい喧嘩をした仲であり、
(た)ちゃんは「閉じている」ことを自覚して選んでいるアーティストである。
(た)ちゃんが緑さんの立場に立って言うアーティストの繊細さ、
もの作りを邪魔されたくない気持ちは理解できる。

しかし「緑さんは障害者だから、真理ちゃんにはわからない」という言葉には引っかかる。
(た)ちゃんだって健常者。実際私が障害者になっても全然わからないかもしれない。
私は「子供のいない人にはわからない」とか「金持ちにはわからない」とか
決め付ける言葉は嫌いだ。
「自分と違うからわからない」と思考停止するのは嫌だし、タブー視するのは良くない。
わかろうとした方がよいし、わかるかもしれないじゃないか。

「でもね、真理ちゃんはちょっと抑え目に言った方がいいよ」と(た)ちゃん。
心配してくれてありがとう。しかし結局(た)ちゃんともロンドン時代の友人Mとも
私の言い方で通した。持って回って言わない方が良いというのが私の結論だ。
相手の言うこともストレートに聞けばいい。

緑さんのことは関西突破塾でも話題になった。
「HPを見てオランダの画家エッシャーを思い浮かべました」とか
「次回の個展はぜひ見たい」とか。

やはり私は緑さんの回路を開きたいし広く外部と繋がって欲しいと願う。
緑さんが閉じることを望むのでなければ、だが。
2002年05月12日(日)

関西突破塾,焼肉「空」,「風まかせ人まかせ」,TOP RANK,ニュージャパンレディスサウナ

 昨年の忘年会以来の関西突破塾。
今回のゲストは元四代目会津小鉄会長・高山登久太郎氏と、弁護士・李宇海氏。
李さんは、宮崎学さんと高山さんが原告、被告が滋賀県である
大津地裁の損害賠償請求裁判を担当している。

宮崎さんの近著である高山氏の評伝「鉄(くろがね)」を読みながら
新幹線で大阪、ハートンホテル南船場へ。

最前列の高山さんの向かいの席に座る。
大津地裁で見たのとは違ってゲストお二人もリラックムード。  
李さんが裁判の経過とポイントを説明して、高山さんと宮崎さんのお話。

暴力追放を掲げて施行された暴対法が10年を経て、犯罪検挙率は20%を切る状況になった。
警察官僚が「やくざにも人権はもちろんある」「国民の人権・財産を守るため」
と言いながらやっているのは「警察官僚を守るための金儲け」。本当に「嘘ばっかりや」。

続いて質問コーナー。次々に手が挙がる。
Q:「やくざはこれからどうなりますか?」
A:「カタギが都合良くやくざを利用してきて平和になったら排除して理解しようとしない。
  職業や更生の道がないと食うに困って、やけになって、マフィア化する。」

警察は犯罪検挙率を上げるために、人を増やして拳銃を簡単に撃てるようにする。
これではやはりメキシコ並みの検挙率5%に迫っていくのだろう。

私の質問。
Q:「やくざのこれからについて。宮崎さんも挑戦したように、
  昔は結構いたという『やくざの政治家』というのは、もう難しいのでしょうか?
  警察に入り込むというのはどうでしょう?警察も人集め大変みたいだし。
  阪神大震災でボランティアとやくざが協力してみんなの見方が変わったように
  今年はワールドカップもあるし、どうせ警察なんて何もできないでしょうから
  ボランティアとやくざが治安維持に活躍したらどうかなあとか。くだらないですか?」
A:「やくざは『国のため』と言われたら喜んでいく。
  若い衆を自衛隊に入隊さそうと思ったことがある。だけどやくざは駄目だった。
  過去も全部調べよる。警察なんか絶対無理。
  阪神大震災の救援もほとんど評価してもらえなかった。
  病院設立に寄付をしたというプレートにあるワシの名前を消せと警察は言うて来よる」

それでも「正しいと思ったら闘わなきゃ駄目です」と言い、
70歳を超えてHPを開設する高山さん。かっこいい。

 2次会は鶴橋の焼肉「空」。
みんなに檸檬屋新宿の宣伝と店主住枝さんの「買い物ブギ」について相談。
宮崎さん始めみなさん「金を持たせたらあかん、仕入れさせるな、
買ってきても清算するな、座らせとけ」。あはは、私は意地悪姑みたいだ。

 3次会はライヴ居酒屋?「風まかせ人まかせ」。 
精神障害者のフォークグループ「ハルシオン」の演奏が始まるところで
私たち10人ぐらいがどやどやと入店。

MC中に京都のKさんが質問するもボーカル男性は「その話は後で」。
話も歌も黙って聴かなきゃいけなかったらしく、
おしゃべりしていた私は女将さんに注意される。

「なんだよなあ」という雰囲気の中、私は隣の名古屋のKさんに
「これを聞きに来てるお客さんの邪魔をするのはいけないよね」
という話を小声で(私はそのつもり)していたら、
女将さんが「あんた!失礼よ!出て行きなさい!」と怒鳴る。

電脳キツネ目組、怒る。「なんでこの人だけに言うんだ!全員追い出せ」「言い過ぎだ!」
女将さんも「キツネ目組っていうのはそういう集団か!」
私は両手を挙げて「わかった!あと2曲黙って聞きます。みんな聞こう!あと2曲だから」

私は檸檬屋新宿では、ソンコマージュさんの演奏会でおしゃべりをするお客さんを注意し、
携帯電話の電源を切らせ、この店の女将さんのように客を追い出す住枝さんを見ている。
だから女将さんの気持ちや言動は理解できる。

ハルシオンの「みんな〜僕らを理解してくれな〜い」みたいな唄をじっと聴いてみた。
全く心に響かない。何だか滑稽だなあと笑いがこみ上げてきて、下を向いて震えていたら
京都のKさんが私の手をギュッと握る。「笑うな」という意味かと思った。
後で聞いたら泣いているのかと勘違いしたらしい。ホントに可笑しい。

ライヴが終わり禁を解かれてみんなが女将さんや「ハルシオン」メンバーに話し掛ける。
「ハルシオン」の人は「後でゆっくり話しましょう」と言っていたのに店を出て行く。
女将さんが「ライブ料金は要らない」と言ったので名古屋のKさんは「ああそう」と席を立つ。
Yさんは「良かったよ」と言ってCD購入。キツネ目組もいろいろだ。

 Mさん行きつけのいつものバー「TOP RANK」。
今日は混んでいて代わりばんこに立ち飲み。途中カウンターで寝る。
3時頃出て、Mさんに案内してもらってニュージャパンレディスサウナ。
昨年泊まった京都のサウナより清潔で豪華だった。なかなか快適。
2002年05月11日(土)

掃除,檸檬屋新宿

 25日ぶりに掃除。全部終わらず。家にいる時間が少ないから、そんなに汚れていない。

 檸檬屋新宿では、ほぼ毎日ダニに刺される。
虫に刺されやすい体質の私にとっては深刻な問題。
始めに紙パックをつけないまま使っていた掃除機が怪しい。
掃除機にダニアースを振りかけると吸い込みが非常に弱くなってしまった。困った。
 
 檸檬屋の店主住枝さんは飲み代を取りはぐれることがあったので、
システムを変えて前払い制にしたと聞いた。だが、別の問題もあることがわかった。
住枝さんは買い物が大好き。食材や消耗品や備品などどんどんどんどん買ってきてしまう。
使い切れずに捨てる量が多くて悲しくなる。しまう場所にも困る。

私とAちゃんが必死になって「必要なものだけにして下さい!」と言っても
前の日の売上を超える金額の買い物をしてきてしまう。
私たちが「要らないですよ、これは」と苦い顔をしても
「安いんだから。あとあれも買ってきた」と全く意に介さない。
オープニングはいろいろ物も入用だし、と思っていたが
ずーっと変わらぬ買い物ブギ。困った。
2002年05月10日(金)

好調檸檬屋新宿

 お料理担当Aちゃんがお休みのため、本日のメインは住枝さん特製広島風お好み焼き。

 常連のお客さんが「檸檬屋じゃないみたいだ」とビックリするほどの賑わい。

 住枝さんと檸檬屋開業前からの知り合いだというSさんが、
私の母の元同僚で飲み仲間と判明。「よくお母さんには飲んでぶたれましたよ」。
母の職場には私はしょっちゅう遊びに行っていたので、
幼かった私はSさんに会った事があるかもしれない。
先日母が檸檬屋新宿に来た話で一頻り盛り上がる。

 26時まで残業。今日は疲れた。
タクシー運転手が「この間キャバクラに行ったら、中学生みたいなのがついて、
学校の話とかするんで困りましたよ。指名制じゃない場合もっと考えてほしいですね。
自宅に来てくれる風俗は北欧の女性が一番高くて65,000円、
フィリピンやアジア女性が安くて25,000円です」
などという話をするのでどっと疲れが増す。
2002年05月09日(木)

打合わせ,高輪茂HP,緑考

 ジャーナリズム実践講座の面々と打合わせ。テープ起こしが遅れているお詫び。
檸檬屋新宿の宣伝。

 その場にいた官能小説家の高輪茂さんに「HP相互リンクしようよ!」と言われる。
官能小説ファンがMARIBARに?とちょっと不安だが、
高輪茂さんの「♂高輪茂の官能の館♀」はアクセス数も多いので楽しみだ。
http://homepage2.nifty.com/shigerutakanawa/
皆さんも訪問してみて下さい。怪しげな音楽とともにあなたをめくるめく官能の世界へ。
へへへへへ。

 講座のメンバーKさんは緑さんの個展に行って葉書を全種類買ったという。
私に薦められなかったとしても、HP「Midorium」を見たら個展に行ってたと思う、とのこと。
「そうだよね!あのページだって貢献してるよね!」
HP管理者の私には嬉しい言葉。しかし緑さんにとっては…?

 ロンドン時代の友人Mからメール。いろいろ考えさせられる。 

Mの言う「嫌がらせ」という言葉にはやはり拘ってしまう。
「嫌がらせ」とは憎いから、むしゃくしゃしたから、楽しいからやる行為なのではないか。
私は「ほれほれどうだ、まいったか」と
「嫌がらせ」に対する本人の反応を楽しんでいるわけではない。

悲しく苦しいのは自分で撒いた種じゃないか、と言われればその通りで
何もかも私のせいだ。
何人も私のやっていることを「嫌がらせ」ととるのは自由。
だけど私は「嫌がらせ」ではないと反論するし、
一番理解して欲しいMに「嫌がらせ」と言われ、緑さんに無視されるのは悲しい。
これは感想。

Mも緑さんも誤解しているのは、
「緑さんが『いや』と言って、私がそれを聞いているのにやっている」という点だ。
緑さんが「いや」と言って、私が「じゃあこうしよう」と言って2人で決めた状態で継続している、というのが正しい。
しかし私にも言葉が足りないところがあった。そこから解きほぐしたい。

これも認識が異なる点だが、私の日記に限らず一般論として、
公の場で名前を出して個展をやったら勝手なアーティスト論にさらされるのは必然だろう。
営業している蕎麦屋の味について、飲み屋の主人の営業方針について
あれこれ言われるのは当然なのと一緒だ。
そこで緑さんに疑問を投げかけた。押し付けたのではない。聞いただけ。

それがこんなにこじれてしまったもともとの原因は?と問われれば
緑さんがあんな緑さんで、私がこんな私で、
二人が出会ってしまったことに始まる、としか言えない。

緑さんと私は対等な友人で、(私は駆け出しだけど)ともに表現者だ。
緑さんがやりたいことを優先的にやって良いように
私もやりたいことを優先順位をつけてやって良いじゃない?
私が緑さんの言うことを聞くように
緑さんも私の望みをかなえようとしてくれてもいいじゃない?

緑さんを傷つけて、怒らせて、私も傷ついたし、悲しみも怒りもある。
でも私にはそれより大きな愛情がある。
「YESかNOかと言われたら、まあ好き」と言った緑さんは、今はどう答えるだろう。
「日記に書かれるなら答えない」か?
私と理解しあえるかどうかより先に、日記に書かれるかどうかを気にするのは大変悲しい。

緑考と、檸檬屋新宿オープニング14日連続出勤と、テープ起こしのプレッシャーで
さすがに疲れたのだろうか、22時過ぎに寝る。
2002年05月08日(水)

檸檬屋通常営業,絶交取り消し

 開店記念パーティーは昨日で終わり。
顧問税理士Sさんに教えてもらって本日から帳簿もつけ始める。
明日は久し振りの休みだがゆっくりはできないので、
住枝さんと従業員Aちゃんの誘いを断って終電で帰る。

 ロンドン時代の友人Mからメール。Mの5月3日のメールは絶交宣言ではないと言う。
ああそうなの。じゃあ、絶交は無し!

しかし私の意図はどうあれ日記に緑さんのことを書くのは
緑さんにしてみれば「嫌がらせ」である、とのこと。
そして緑さんが沈黙を続ける理由を教えてくれる。

私からMへの返信。
「Mが緑さんを思う気持ちはよくわかる。緑さんを『嫌がらせ』から助けたい、
守りたいんだよね。

だけど、日記に書くことは今は嫌でも長い目で見ればためになることかもしれない。
そうあってほしい。私と緑さんならそうすることができる、と思うから書く。

緑さんへの『愛の表現』を『嫌がらせ』と決めつけられて私も困惑し、
ショックで大変悲しく苦しい。

沈黙の理由も緑さんから聞きたかった。
普通の会話にも、必死の呼びかけにも答えないのは
私から見れば『無視』という『嫌がらせ』だよ。私も深く傷ついています。

緑さんやMから見れば私の方が乱暴者なのかもしれないけど、『無視』したり
『話しても無駄』と一方的に断つのは非常に暴力的なコミュニケーションの破壊行為だよ。

私は何回も、緑さんを理解したいと言っています。
そして緑さんにも私を理解して欲しい。Mにも。

繰り返します。私は(緑さんの立場を)考えてる。聞いてる。見てる。
何度も言っているのに『考えてない、聞いてない、見てない』と、
Mだって一歩も譲ってないじゃない。
私の主張なんて、説得されれば直ぐ曲げます。
ごり押しする気もない。間を取るとか解決方法も考えますよ。
始めに『1か0しかない』ではないって言ったじゃん。

ここが平行線のままでMに代弁させることは更に誤解を何倍も深めると思う。
私は緑さんから直接聞きたいし、直接言いたい。

誤解は解くことができるものだし、話すことは無駄じゃない。
理解したいという気持ちがあればね。
そこから解きほぐす作業は私と緑さんがやるべきだと思う。

だからMと緑さんが合意の上でMが代理として話を続けたい、
というのでないならこの件については直接緑さんと話すよ。
Mには必要なら報告する。どう?」

Mもアッパレだ。緑さんにも頑張って欲しい。
2002年05月07日(火)

(た)ちゃんのメール,檸檬屋新宿

 (た)ちゃんが、私とロンドン時代の友人Mとの決裂について心配してくれる。
改めて私と(た)ちゃんとの関係を考えてみる。

「こんなふうに比べたら失礼だけど、今回の(Mとの)絶交で、
(た)ちゃんはすごいなあと思いました。
私と(た)ちゃんは、相当激しくぶつかったじゃない?本音で。
それでもこうしてお互いを理解して仲良くしている。
関係を大事にするあまり本音でぶつかり合えないなら友達とは言えない。
そう思ったので絶交は悲しくないし、(た)ちゃんアッパレ!と思うわけです。」

(た)ちゃんちゃんからメール。

> だってたイせつなひとがたイせつぢゃん。蟻ヲみるみたイな出会いが、町には氾濫してるが、魂で繋がる関係って、目にみえなイワイヤーで繋がってるんだよ。私は、真理ちゃんのことがだいすきで、ただそれだけで、今まできたから…
> それに他人の個性って、そのひとの生命だから、大事にしたイ。好きなひとのだけね。私は、万人向きぢゃなイし、たくさん抱えるのはいやだから。あなたとは、特別なの…

涙が出る。心のこもった素敵な言葉は何より嬉しい。

 檸檬屋新宿開店パーティーは今日で終了。ソンコマージュさんの演奏も10日目、最終回。
亡くなったお父さん、お母さんに捧げる歌、別れの歌など弾いてくれる。
始めはお客さんがいなくてどうしようかと思ったが、途中で何組か来る。

 檸檬屋は住枝さんの店だけど、お客さんはそれぞれ「俺たちが支えている」と思っていて
(実際その通り)、それぞれの思い入れと要望があってバランスが難しい。
しかし住枝さんの方針はしっかりあって、
「1番は俺(住枝さん)、2番は従業員、3番が客」。
もしお店が潰れてしまったらそんなことは言ってられない。
そのギリギリのところがまた面白い。

「桜井さんたちも疲れたでしょう、これで何か食べなさい」と言ってくれるお客様もいて、
疲れが吹き飛ぶ。みんなで太古八に行くことにする。
2002年05月06日(月)

檸檬屋新宿vs太古八

 元恋人とよく行っていた、目白の「太古八」のご主人羽賀さんはギターを習っていたことがあり、ソンコマージュさんの師であるユパンキの名前も知っていた。

最近は全然太古八に行っていないのでちょっと躊躇したけれど、
檸檬屋新宿にお誘いの電話。飲みに来てくれる。

羽賀さんのギターの先生とソンコマージュさんは友人とのこと。
ソンコマージュさんの演奏はいつも素晴らしいけれど、今日は力が入っていた。

羽賀さんはすごく喜んでくれて、誘って良かった。私も嬉しい。

元恋人や母について住枝さんと羽賀さんと話す。2人はなかなか気が合いそう。
羽賀さんも楽しんでお店をやっているし、お酒と人が好きだから。

 クロレモさん来店。カウンターの上や中を片付けて見栄えを良くしなさいと指摘される。
座ってあれこれ注意を受けていると従業員Aちゃんが「桜井さん!来て下さい」と呼ぶ。

トイレに行ってみると流れが止まらなくなっている。タンクを開けると水が溢れ返る。
Yさんが助けに来てくれる。噴水ショーのような状態の中、奮闘。大騒ぎの末収まる。
クロレモさん「なんちゅう店や」。

 いつものように終電で帰ろうと思ったらAちゃんが「飲みましょう!」と言うので付き合う。
1時間だけのつもりが気付くと3:30。1時間だけ眠ろうと思って気付いたら6:30。
まだ飲んでいるAちゃんとN君を残して帰る。
2002年05月05日(日)

檸檬屋新宿

 私は大変涙もろい。女の武器にもなりゃしない程。
が、ロンドン時代の友人Mとの決裂については3回うるっと来て、2粒の涙で終わり。

 14日連続出勤も残すところあと4日。
住枝さんはかなり疲れており、今日はすっかりおとなしく、みんなが心配する。

ギタリストのソンコマージュさんは獣医でもあるので、
住枝さんに健康上のアドバイスをして、
音楽療法としてα波たっぷりの曲を1時間半近く演奏してくれる。

私が昨日お願いした「ギターよ教えてくれ」の歌詞も書いてきてくれ、
「深くは聞きませんが、彼女は何かあったらしいですよ。じゃ、奏りましょう」。

なんと贅沢なひと時と空間だろう。
世界的なギタリストが1mと距離を置かないところで、飲み屋の一従業員のために、
心をこめて歌ってくれるなんて。檸檬屋で働いてて良かった。
2002年05月04日(土)

ひびのこづえさんのメール,絶交

 大好きな衣装デザイナーのひびのこづえさんと、私のカリスマ美容師ベゴニアさんの
コラボレーションを夢見て、3月の初めに、つてをたどってひびのさんに
ベゴニアさんのCD-Rを送った。

ひびのさんからメールが届く。

> 私は、いたって人見知りで、なにか具体的な目的以外に初対面の方に会って
> 話をするのがとても苦手です。せっかくのご提案ですが、ご辞退させて下さい。

> 縁とは不思議な物で相性が合えばどこかで出会えると信じています。

とても丁寧な内容で、作品のみならず人柄に感激。
単なる素人の思いつきの提案にも誠実に対応してくれて、さすがだ。
ますます好きになった。
ベゴニアさんの存在と作品を知ってもらえただけでも良かった。
いつか二人が出会う日が楽しみ。

 ついにロンドン時代の友人Mから決裂のメール。

> 私はぜんぜん面白くない。
> もううんざり。
> 細かい議論をする時間もwaste of time。
> 真理ちゃんは自分の主張が正しいという場所から一歩も動かないという覚悟が
> あるということがわかった。
> コミュニケーションはインタラクティブじゃないと成り立たないと私は考えているので、
> もうムリだと思う。
>
> 根底にある一番大きな疑問は、以下。
>
> 人がイヤだと言っていることを、それが自分の主義であるからといって
> やり続けるの?
> 相手の意思は尊重しないわけ?
>
> 世の中にはそういう人もたくさんいる。
> でも真理ちゃんはそうではないんだと思っていた。
> みどりさんのためを思って、というスタンスではまったくないね。
> みどりさんに嫌がらせをしている状態だから。
>
> やり続けたいなら、お好きにどうぞ。
> 私はその考えとは相容れないので、これ以上何を話してもムダ。
> もうメールは要りません。

あああ、切られてしまった。不思議とそれほど悲しくない。
こちらも「お好きにどうぞ」だ。

 檸檬屋新宿では、世界的ギタリストであるソンコマージュさんの演奏会7日目。
「これは初めてやる曲です」と言ってスペイン語の歌詞を説明してくれる。

自分は変わらないのに、人は変わってしまうのだ
ギターよ教えてくれ

Mとのことを思い出して心に染みる。
演奏後、歌詞の全文を教えて下さいとソンコマージュさんに頼む。
「今日友達といろいろあって」
「感じるものがあったの?そう、じゃあ明日歌詞を持ってくるよ」
一瞬うるっと来た。やっぱり悲しいのかな。

Mに返信。

「大変不快な思いをさせてしまってごめんなさい。
面白くなければやめましょう。
しかし一方的なのはどっちかな、という疑問はあります。
捨て台詞にも言い返すのが主義なので、これで最後のメールにします。

私は相手の意思は尊重する。Mの意見も尊重する。そう何度も言っている。

『自分がやりたいことを人にやめてくれと言われたからすぐやめる』では
『主張』とは言えない。私は『自分が正しい』とは一言も言っていない。
そして『やりたい』『やめろ』『やめます』があっという間に成立することが
インタラクティブとは到底思えない。
『やめないならもういい』と切るなら、やはりコミュニケーションは不完全に終わる。

私は『緑さんのためを思って言っている』なんて
説教じみた傲慢な自己防衛のための言葉は使いたくない。
しかし『嫌がらせ』という言葉に反論するために使います。

緑さんが望むことだけやるのが緑さんのためだとは思わない。
『人とのつながり』を創作のテーマとしている緑さんにとって
こうした葛藤や対立が時間の無駄になるとも思わない。
Mが緑さんに対して抱いている気持ちをより深く知ることもできる。
緑さんのためを思い、Mのためを思い、やっていることです。

でも一番は自分が面白いからやっている。
私は本音で緑さんとぶつかってみたいんです。Mとも。

今までありがとう。楽しかったよ!
88年、ロンドンでの出会いの台詞「日本人とは話さない方がいいよ」は
非常にMらしかったね。
緑さんをめぐって決裂するってのも私たちらしいかも。
このMの去り方も非常にMらしいと思う。
私は悲しくないし(ちょっと嘘)、感謝してる(本当)。

さようなら、お互い好きなことをしよう!

ところで、チタン包丁は、どうする?」
2002年05月03日(金)

檸檬屋新宿,緑の回路

 今日もまた住枝さんは朝から飲んでいて、
昨日の停電の件で呼びつけた管理会社のトップを怒鳴りまくったらしい。
新宿−谷中−新宿−谷中へ行く途中で引き返して新宿。疲れているのにこれでは大変だ。

またしても「お好み焼きを焼け!」とか「俺の煮た筍を出せ!」とか言うので
私たちはビクビク。お客さんたちも慌てて「いらないですいらないです」。

 高橋玄監督のくれた「緑ちゃんの回路」メールをめぐってロンドン時代の友人Mと激論。

> まりちゃんの描くみどりさん像は、すでに本当のみどりさんではなく、マリちゃんが
> 「みどりさんはこうあってほしい」とか、「こうである」と決めたみどりさんになっているように私には見える。

「こうあってほしいというのはあるよ。緑さんはこうであるというのは無い。
多分こうじゃないかなというのはある。Mだってあるでしょ。
だけど緑さんはどうありたいの?というのが前提。」

> みどりさんが議論を不要としているといつ言った?
> 「彼女の回路では、彼女の回路が理解されることも必要としていない」というのは、
> 完全に間違った見解です。
> みどりさんは、常に理解したいし、されたいと感じて生きていると思う。

「そうだよねとも思うしそうかなあとも思う。確認したい。
緑さんは聞かれても答えないことがよくある。
一生懸命話しているようで答えていない。それはなんなのか?
あることを提案しても『嫌だ』というけれど、こちらに何故?とは聞かない。
自分が嫌な理由は一生懸命話す。それはこちらを理解しようとしていないから?
よくわからない。」

> 本物のみどりさんを知る人間なら、的がはずれているとわかる内容に対して、
> まりちゃんはどう思うの?

「明らかに違う部分には『間違っている』と言っている。怒りは無い。
よくわかりもしないのにあれこれ言われるのがアーティストなのでは。

重要なことは『回路は開かれているか、開こうとしているか』だよ。
それだけ、と言ってもいい。」

> まりちゃんや監督が作っているみどりさんじゃなくて、本物のみどりさんを
> 考えてみてよ。

「私はいろんな緑さんが見たい。もちろん緑さん自身が作っている緑さんも。
Mの緑さん像も面白い。」

> だけど、みどりさんの友人として10年も付き合ってきたまりちゃんが、
> 本物のみどりさんを見ていないんじゃないか?という疑問は、とても大きくなっています。
> まりちゃんが、最初に私にくれたメールで、そうではないよ、と言ったけれど、
> 私にはそう見える。残念だが。

「『本物の緑さん』というのがよくわからん。
私が否定したのは、私が『私=緑さん』とか、
『私の言うとおりにするべき』と考えている、ということです。
だから本物の緑さんを見ている!とは言えないし
本物を見ていないじゃないか!と言われても困る。

本物を見てからでないと物を言ってはいけないとも思わない。
間違ってたら『違うよ』と言えばいい。」

> まりちゃんのことを危険だと思うのは、たとえば、みどりさんがHPに名前を
> 出してほしくないとリクエストしたときに、それはできない、という反応をしたこと。
>
> みどりさんの解釈では、まりちゃんは、
> 1)アーティストはあれこれ言われるべきもので、みどりさんは
> アーティスなのだから公開されてもいいはずだ
> 2)HPのみどりさんは、みどりさんのことを書いているのではなく、
> みどりさんを通して自分のことを書いている
> というようなことを言ったらしい。
>
> でもね、
> 1)これは、マリちゃんが考えるアーティス論であって、すべての人が
> アーティストをそう定義しているとはいえない。
> &
> みどりさんはその定義には反対している
>
> 2)はよくわからない。みどりさんの話しか聞いていないから。。。
>
> まりちゃんが自分の立場からしか物を見ず、みどりさんの主張を、私はそう思っていませんだからそれには従えません、というスタンスでいるように見えるの。
> そのことが危険。

「1)私は緑さんの定義を聞いたよ。
私に反対なのはわかるけど、じゃあ緑さんの定義って?よくわからない。

2)日記は何を書いても『私のこと』を書いているのであって、
緑さんのプライバシー暴露が目的ではないし
全てを書くわけでもなく、書くべきこと、書いてはいけないことを
考えて書いている。全て私の責任に於いて。
名前が登場する人に対して聞く耳は持ってるよ。訂正もするし、配慮はする。

私は緑さんの立場については問うているし、理解したいと思っているよ。
緑さんだって自分の主張と違うことには従えないでしょう。

で、ゴメン、物分りが悪くて。
お互い『自分の主張と違うことには従えません』と言ったら何が危険なの?

私はもの書きになりたいのだから、
書きたい対象に『書かれたくない』と言われて『ああそうですか』
といって書かない方が危険だと思う。」

> 問題は、それがまりちゃんの定義で、みどりさんのものではなく、
> みどりさんがいやがっているのに、まりちゃんはその定義でみどりさんを
> 語り、他人にそれがみどりさんが納得している定義であるかのように
> 認識されていることが問題。

「私がアーティストを語るとき私の定義で語るのは当然でしょう。
他人は他人の定義で認識するんじゃないか?
私が緑さんを語っても『それでアーティスト自身はどうなの?』
って思ったりするんじゃないか?」

> みどりさんは「違うよ」といっているのに、マリちゃんは聞いていないよ。
> 聞かないようにしてるのか、本当に聞こえていないのか。。。

「聞いてる。何度も聞いてる。どこが違うのか、何で違うのか知りたいからね。」

> ホームページというツールが介在したことでも、問題が大きくなったと思う。
> まりちゃんのHPの上のみどりさんは、みどりさん本人ではないから。
> まりちゃんが定義しているみどりさんだから。

「問題は大きくていいと思う。何の問題も無いんじゃつまらん。
私の日記ですから当然『私の見た緑さん』であり『緑さんを通して語る私』です。
それを書くなと言うのは緑さんに作品作りをやめろというのと同じ。できません。」

まわるまわる緑の回路。これは閉じているんだろうか?読者の皆さんはどう思われますか?
2002年05月02日(木)

檸檬屋新宿「明かりが消えて大爆発」

 電脳キツネ目組のNさんに「檸檬屋でへんなことすると、HPに書かれちゃうから怖いよ」
と言われる。
「大丈夫ですよ。お客様のプライバシーを暴露したりしないですから」。

 住枝さんは16:00過ぎには既に飲んでいて、機嫌が悪い。

本来お客さんで、頼まれてお手伝いに来てくれている女性を「バカ女」と言ったり、
女性従業員に文句たらたら、あげくのセクハラ言動。
4月の開店準備からずーっと休み無しで相当疲れている様子。

お客さんにお好み焼きを作れ!と命じて「材料が揃いません」と言っているのに
「俺が買ってきたのがあるはずや!探しもしないで無いと言うな!探せ!
探してあったらお前はクビだ!明日から来なくていい!」
と怒鳴る。
「材料はあるけど、古くて使えないんです」と説明すると「ゴメン、許せや」。

「じゃあ、俺がお好み焼きを焼く!見てろ!」と言ってジュージューやり始めて
私たち従業員は呆れながらも「ハイ、お肉。ハイ、焼きそば」とお手伝い。

すると突然、店内が真っ暗闇に。
「なんや!どういうことや!」と住枝さん、暗闇の中、筍の煮物の鍋に足を突っ込みながら
ブレーカーと格闘。何度やっても明かりは点かない。厨房は筍の煮汁だらけに。

管理会社に怒りの電話。「直ぐ来い!社長を呼べ!叩き起こせ!」と大騒ぎになって、
私たちには手に負えなくなる。
深夜のことで修理の人が来るのに時間がかかるのだが、
その間もひっきりなしに
「まだか!今すぐ来い!客が帰ってしまった!どうしてくれるんや!」と電話。

やっときた深夜の代行業者にも「挨拶が無い!」と怒鳴りまくる。
しかし何度も説明して管理会社ではないとわかると「ごめんな」。

そしてまた管理会社に電話。柱を何回も蹴飛ばしながら怒鳴る怒鳴る。

谷中本店に電話して「これから喧嘩や!今すぐ店を閉めて来い!」と
無茶苦茶なことを言う。
「来なければクビ!縁を切る!」と言われて、
お客さんを置いて谷中店店長らが駆けつける。なんちゅう店だ。

住枝さんが眠りこけたところで、私たちは帰る。3:00。
タクシーの中で、住枝さんがお好み焼きのへらを握り締めたところでパッと明かりが消えた
瞬間を思い出してみんなで大笑い。

こんなに大荒れは見たこと無いと谷中店店長も言っていた。やれやれ。
2002年05月01日(水)

抱茎亭日乗 / エムサク

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