2003年10月18日(土) |
スチューデント・シティ |
品川区八潮南小学校で実施している、スチューデント・シティの見学に行ってきました。
スチューデント・シティとは、子ども達が経営者や消費者になり、実践的に体験することを通して、社会や経済のしくみを分かりやすく学ぶ、体験型の学習プログラムで品川区の5年生が実施しています。 この事業は、各大企業の出資、ボランティア社員の派遣など、大企業の後援があって行えるものであり、この町の運営(教育)ノウハウはアメリカのプログラムを取り入れています。
こどもたちは、事前に学校でお金や社会の仕組みを学び、実践の場として、このスチューデントシティにやってきます。 この街には、区役所、銀行、コンビニ、スポーツ店、警備会社、通信会社などがあり、子ども達は住民登録を行い、銀行の口座開設し、それぞれの会社・商店などで働き、給料をもらい、電子マネーで買物をして、最後には働いた会社の決算を行って利益がでれば税金を支払うというもの。
ここまでを各ボランティア指導員の下、子ども達が実社会の縮小版として、すべての運営をを行うのです。区長さんもいて、みんなの前で挨拶もします。
体験後の結果発表の場で、仕事は大変だ、親に感謝する気持ちの生まれ、どうやったら赤字が出ないか、などを素直な気持ちで発表していました。また、自分の思い通りに行かない場面で、苦心している姿も見かけました。
いずれにしても、机上の理論で教えるより、理屈通り行かない実践を伴った教育の大切さを目の当たりにしました。
先週の8日から10日まで企画総務委員会として視察に参りました。 内容と感想は、以下の通りです。
高松市、公募型指名競争入札について。 大規模な談合が13年に発覚し、それを防止するための入札の仕組みをうかがいました。目黒区としては、業者数の違い、案件の内容を考慮して検討する必要がありますが、業者が全く会わずに入札できる仕組みや、最低価格を提示した後、その価格よりくじ引きで出た金額を差し引き、最低価格とする点は、おおいに参考にしたいと思います。
丸亀市、自治基本条例について。 目黒区でも現在進行している、行政と区民の協働。丸亀の市民参画型街づくりの意見交換。そのなかでも重要な役割を占めている丸亀城が、ほぼ市内のどこからでも見えるランドマーク。目黒では何がランドマークだろうか?区民としてのシンボルのあり方を考えました。
瀬戸田町、住民と商店街自治による街づくり。 規模が小さく、目黒区として参考にするにはどうか。商店街の活性化が課題だそうですが、どこの町も同じです。本四架橋が出来て、人の流れが変わったことにより、受けた影響は大きいですが、平山郁夫美術館、耕三寺の2大観光資源を有する、地方としては恵まれた状況を生かし切れていないな、と感じます。これからの取り組みに期待したい町ですね。 目黒区のいくつかの商店街が編集している中から、「学芸大学まるごとガイドブック」をお送りしておきました。 閉館時間でありましたが、予定にない平山郁夫美術館に立ち寄りました。日本画家としての氏の功績、群青と黄土色の作品、幼い頃の絵を見て才能の開花する様子を見学できたことは素直に良かったと思います。一部観光色が出いますが...
呉市、市民協働推進事業について。 ここでは市民協働推進事業条例を制定し、協働に取り組んでいます。目黒区とは反対に入れ物を先に作って中身はあとからのやり方を実践しています。 市勢は人口、予算など目黒区と同じような規模でありますが、40万人もいた人口が減少したにもかかわらず、地域の結びつき、自治会活動が活発なのは、人の出入りが活発な目黒区との違いを感じます。市民やボランティア団体に行ったアンケートは、今後の参考にして行きたいと感じます。
初めての視察でしたが、行く前に考えて、イメージしていたことと、実際に見たり聞いたりすることでは、幅の違いを感じます。やはり「百聞は一見にしかず」。視察の効用を感じます。
また、個人的には高校時代、8回も訪れた四国に20年ぶりに渡りました。その当時は高速道路もなく、3本の本四架橋のうち、鳴門大橋の建設中程度でした。しかし、高松駅の変貌ぶり、都市間の移動速度向上、新しい住宅をみて、20年の歳月を感じます。しかし、瀬戸内の海は昔のまま穏やかで自然の豊かさにほっとする場面もありました。
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