ありふれた日常

2001年04月30日(月) 見つけてしまったから

もうどうにもならない

誰かに聞いて欲しいのに
誰にも話す事が出来ない

不安でどうしようもない
怖くて今にも気が狂いそう 

あなたに抱きしめてもらう事も
拒否しなければならないの?


早く教えて
あたしを助けて

 



2001年04月29日(日) 興奮状態における言葉の修復

突拍子もない言葉から切り出された会話から
とても大きな声を出した

確かにあたしは少し興奮状態だったかも知れない

それでも、あなたを救うための言葉は
何度も何度も繰り返した
繰り返したつもりだったの?

不安を抱えて振り返ったあとに残ったのは
大きな声と消え失せた言葉だけ

例え言い訳にしか聞こえなくても
ねぇ もう一度聞いて



2001年04月28日(土) ありふれた日常全て

美味しい魚介を食べまくり
綺麗な夜景を焼き付け
心の浄化と共にマリアに祈った

松前城に咲き乱れる桜を見て
あなたと花見をする約束を思い出す

嫌になる 
あたしの日常はあなたに繋がり過ぎるのよ?

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

驚くほど

あたしはあなたの声を記憶しているみたい

悲しいけれど

あなたはあたしの声を覚えていないみたいね



2001年04月27日(金) 自己防衛

瞬間ばかりを切り取らないで
一時に溺れないで

そんなやり方で自分を守っても
最後に傷を負うのは あなただと
ねぇ 早く気が付いて

その人の体温は あなたを温めてくれやしない



2001年04月26日(木) さようなら

投げつけた言葉は 掠りもせずに
赤く砕け散って 花になる
さようなら もう何も言わないで
あたしを一人にして

囁いた言葉は 届きもせずに
白く彷徨って 光になる
さようなら もう一度振り返って
あたしを一人にしないで



2001年04月25日(水) バトル・ロワイアル

原作を読んだ後には、見るな。
と何度もたくさんの人に言われた。
けれど、あの小説がどのように目に映るのか、、、
見ない訳にはいかない。

が、皆さんのおっしゃる通りでした。
限られた時間なのだから仕方無いのは理解っていますが、
一人一人の描写があまりに薄い。
原作であれだけ前面に出ていた人物でさえ、
とても霞んでいた。残念。無念。

けれど、そのまま残された
「あたしの全存在をかけてあなたを否定してあげる」
彼女の言葉には、やはり痺れた。

桐山役の安藤くんのキレっぷりは最高でした。
原作よりクールさには欠けたけど。

それにしても、考えさせられるのは、もちろん。
少年少女の目にはどう映るのだろう?
あ、R−15か、、、(笑)

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ボクガミエル?
ボクノコエガキコエル?
ナンドモナンドモ サケンダノニ
タスケテ  タスケテ  タス ケ テ
テヲノバシテクレルト オモッタノニ
ヒツウナサケビハ ナニニカキケサレタ?
キミノミミニハ ナニガヒビイテタ?



2001年04月24日(火) 覚醒

あたしは「女」として生れ落ちて
24年たった今も、間違いなく女だ。
そして、これからもずっと。

だから「男」を愛す。
その温もりに溺れたいと思う。

あたしはいつそこに在るモノを見なくなり
聞かなくなったのだろう。

何かが覚醒し、眠り疲れたそれは内側から
 どんどん と扉を叩く。

女は可愛くて健気、そして、少し位強かに
まっすぐ歩いてしまえば良いのだ。

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + +

novel 山本文緒「きっと君は泣く」



2001年04月23日(月) 光の作り方

あちこちに散らばった欠片を拾い集めて
小さな小さな月を作る。
闇夜を照らす美しい月を。

あたしはとても不器用だから、
それには時間がかかるかも知れない。
でも、探すのを止めないし、決して投げ出したりはしない。

ひとつひとつ根気良く組み立てるんだ。

いつかその温かな淡い光に身体全てを包むまで。




2001年04月22日(日) 熱の花

「見捨てられた花 あなたの心の中開いた」


もう、何も考えなくても良いかなぁ。
田中くんの声が聴きたいなぁ。
笑ってくれないかなぁ。
会いたいなぁ。



2001年04月21日(土) Cocco

とても白く

あまりに儚く

それは全てを魅了すほど、、、

美しすぎた



2001年04月20日(金) LOVE IN VAIN

満たす事も 満たされる事も無く

求めても 求められる事は無く

全て虚しく 空を切る

あたしは 泣いた

凍てつく心は 解かされない


+ + + + + + + + + + + + + + + + + +

novel 花村満月「ブルース」



2001年04月19日(木) 妄想パズル

それは満たされた時には、傍らにない
理由なく不安に駆られた時に 
頭の上から ばらばラばらバら と降ってくる

いつもは上手く行かないパズルが
瞬く間に組み上がって行く

小気味良い音を立てて組み上がったパズルの上に
少しずつ浮かび上がる

見えないモノ
聞こえないモノ
在りもしないモノ


理解っている
でも 誰にも止める事なんて出来やしない
もちろん ピースを隠す事も

+ + + + + * + * * + * + + + + + + *

只でさえ耳が鳴る だから独りにしないで



2001年04月17日(火) 僕の時間とあの子の時間

僕の時計が動かない
いつだかどこだか壊れたらしい

気が付くと 僕の時間は流れていない
こりゃ大変だ
あの子と一緒に歩けない

急いで時計を直しに行こう
でも 可笑しいぞ
何処にも故障が見つからない

困ったな どうしよう

こうなりゃ手段はひとつだけ
あの子の時計も壊してしまおう
止まった時間をぼんやり凄そう

んでも そうだ
彼女の右手に時計なんてあったっけ?



2001年04月16日(月) 腐敗した指先

腐敗した指先から 身体全てが蝕まれはじめ
頭まで駆け上がるのも ほら もうすぐ
そこまで ただじっと 待つほかないと、、、

ふと見た指先の 治癒の早さに目を疑って
頭まで駆け上がらない 自分の 生命力を
ここから ただじっと 見つめてた、、、




2001年04月15日(日) 数秒間での光の消滅

本当か嘘かなど理解らなかったんだ

だから僕は純粋に喜んだ

君の目に映った僕は滑稽だったかい?

++  そんな風に  ++

ただ逃げるように眠らないでおくれ

闇に目が慣れるより早く

君の笑顔がおぼろげになって行く



2001年04月14日(土) いとも容易く

とても些細な言葉でも

そのひとつひとつで 

あたしは簡単に壊れる事が出来る



2001年04月13日(金) 「言葉=伝わる」じゃないけれど

ねぇ あなたも同じように光を見上げた事があるの?

ねぇ その橋を渡るのを時々は怖がるの?

ねぇ 扉のカギはまだ持っているの? 

ねぇ 内なるモノをもっと教えて

ねぇ 全部聴いてあげるから


そのままのあなただけを あたしにちょうだい



2001年04月12日(木) 偶然と言う名の必然

何十本もある地下鉄の中の、何本もある車両の中で、
偶然にあなたに会えるなんて。
後姿だけであなただと確信し、確信した後、
身体は急激に強張りました。
望んでいた事なのに「偶然」は、心拍数を急激に高めるのです。

平常心を装ったけれど、あなたの在る場所におかれるだけで
心臓は身体を突き破りそうになるのです。

愛し過ぎるあなたとの 愛し過ぎる偶然。

偶然と言う名の 必然と呼んでいいですか?
今日の手の温もりを しばらく覚えていてもいいですか?

どうか あなたの隙間を どんな時も 埋めさせて下さい。 



2001年04月10日(火) ユメオイムシ

ユメオイムシは夢を追う
高い高い 山越えて
深い深い 谷越えて
広い広い 海越えて
その内 空も飛ぶだろう
その内 宇宙へも行くだろう

長い長い 旅路の途中
誰かに肩を叩かれたなら
彼はにっこり答えるだろう
「何処までだって行けるんだ」

ある日彼は家路に着いた
少しは身体も休めなくっちゃ
訪ねて行った僕に言う
「毎日楽しくて仕方が無いよ」

いろんな話をたくさん聞いて
「羨ましいな」と僕が言う
彼はちょっぴり驚いて
「君もユメオイムシだろう」と微笑んだ
僕も微笑み返したけれど それは笑顔と呼べただろか

その日僕は家路に着いて
そっと鏡を覗いて見たんだ
映っていたのは泣きそうな 笑顔を浮かべる

老いたムシ



2001年04月09日(月) 複雑に交差して吐き出せないひと欠片

深く沈みきって 水面に顔を出す術すら忘れて
僕にはもう 溺れ死ぬ事しか残されていなかった

曖昧な記憶に埋もれて それでもまだ蘇る
泣きたい位の空の青と そっとふれた髪の感触

あまりに流れた時間によって風化された
その記憶の片隅に
ほんの少しでも僕の欠片は残っていますか?





この薬指には永遠に消えない傷





その薬指には永遠に消えない絆



2001年04月08日(日) 押し寄せる記憶に不可欠な声

電話の向こうで、とても懐かしい声があたしの名前を呼ぶ。
そして、その声に呼び起こされた記憶が堰を切ったように
押し寄せる。

とても暑かった夏の終わり。
淀んだ川の臭い。
瓦葺きの屋根。
彼と二人で歩いたコンビニまでの道のり。
小さな居酒屋で飲んだビール。
そして、あなたの声。

もう何年もあの場所へ足を運んでいないにも関わらず
「覚えているに決まってるじゃない」と、
あの時と幾分変わらぬ、少し嗄れた、温かな声をあなたはくれた。

あたしにとって、あまりに大切な記憶。大切な場所。
ここには、もちろんあなたが在るのです。
あなたがあたしの事をいつまでも覚えていてくれるように、
あたしもあなたの母親のような温かさを、絶対に忘れません。

今年中に、元気な顔を見に行けたら、思いっきり抱きしめてくれますか?



2001年04月06日(金) 光の壊し方

奇妙に留まる緑色
その光を確認して微動だに出来ない
心臓の絞まる音がする

出来る事なら君の閉ざされた領域に
土足で踏み込んでしまいたい

怖いのは

静か過ぎる沈黙

白過ぎる空白






2001年04月05日(木) リニアモーターカーで繋がると言う事

あたし達は大好きなアジア料理を食べて
少しだけビールを飲んで
小さな事でくすくす笑う

あたし達はちょっぴり酔って
帰りの地下鉄でその構造について話し合う
小さな声でくすくす笑う

あたし達はリニアモーターカー何て言う
縁遠いモノの構造を知りたがって
大きな声でさよならをする

あたし達はヤケに必死に原理を調べて
二人だけの あまりに愛しい会議を開く



2001年04月04日(水) 真っ赤なイチゴ

あなたと離れた後に残るのは

まるで 裏切りの真っ赤なイチゴ



2001年04月03日(火) 想いのたけ全て

想いのたけ全てを伝えられたモノにだけ

与えられる称号をあなたに



2001年04月02日(月) 心の居場所/身体の居場所

心が見えない所に在るのは
不安で不安で仕方が無いです。
でも、身体が見えない所に在るのは
それ以上に不安です。

まっすぐな目も。
くしゃくしゃの笑顔も。
大きな声も。
愛しく煙草を吸う手も。


だから、あなたが遠くへ行かなくて良かった。



2001年04月01日(日)

嘘でもいいから 会いたいと言って下さい。

嘘でもいいから もう一度抱きしめて下さい。

嘘でもいいから 必要だと、、、

嘘でもいいから、、、、

ウソ。



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