つんつん日記
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2002年12月31日(火)

時代や場所はどうあれ…人は地をはうようにして生き…
…時には空を見…やがて去ってゆく。

そう考えれば…今…たまたまを共にしていることの意味は深くなる。


2002年12月30日(月) 自殺遺児

警察庁の発表では…自殺者が98年から4年連続で3万人を超えた。

なかでも経済や仕事…生活上の問題が動機になった40代…
…50代の男性の自殺の増加が遺児の増加に直結している。

副田義也・金城学院大学教授の推計によると…
…20歳未満の遺児が毎日約30人ずつ生まれているという。

各地で息をひそめるように生きる遺児は約9万人にのぼる。


2002年12月29日(日) 心の姿勢

心の姿勢を変えることが…
…心を癒すことにつながるのだと思う。


2002年12月28日(土) 無関心

ともすると他者の孤独や痛みなど眼中に入らない…
…“無関心”が横行する現代社会。

人と人とが心を通わせる素晴らしさを忘れがちではないだろうか…。


2002年12月27日(金)

“何とかしなければ”と皆が実感していても…
…思うだけで声を挙げ…行動しなければ…何も改善されない。

まず一人が立ち上がり…呼びかけることが大事。

歳末の防火・防犯運動にあっても同様であろう。

有志によるパトロール。

近隣でも声を掛け合う。

“無事故で、正月を迎えよう!”との呼びかけから…協力し合うも生まれる。


2002年12月26日(木) 至難の業

「ガン予防の生活の知恵はいたって常識的」と語るのは…
…がん研究の医師であり…自ら早期直腸がんを克服した黒木登志夫氏。

同氏によると…まずは…「野菜と果物を十分に食べ、
太らないように気をつけ、タバコをやめる」ことだという…
…(『癌―患者になった5人の医師たち』)。

あまりにも簡単な予防法に唖然とするけれど…
…実践するのは至難の業という人もいるだろう。


2002年12月25日(水) …のせい

過酷な環境さえ…打って出れば好条件にすることができる。

「…のせい」と…言い訳をはじめると…そこからの前進はない。

大変だからこそ…「大きく変われる」と…よく言われる。

はつらつとした健康な精神は…状況が厳しくとも…それをも鍛えの場とする。


2002年12月24日(火) 心の中の壁

心の中の…壁を破れ!

自身が変われば…全てが変わる!


2002年12月23日(月) 星空

星空がにぎやかだ。

オリオン座に大犬座…その頭上には土星も。

かに座の東では…木星もオレンジ色の大光を放っている。


2002年12月22日(日)

一つ壁を破れば…次の壁が現れる。

それが…人生。


2002年12月21日(土) 兵学校で

日米戦争のさなか…海軍兵学校の校長に井上成美(海軍大将)が就いた。

彼は校内に掲げる歴代海軍大将の写真を取り払う。

日本を窮状に追い込んだ“国賊”を生徒に仰がせるわけにはいかない…
…との理由からだ。

敵性語とされた英語の教育にも力を注いだ。

四六時中こわばった顔つきの生徒たちをながめ…
…これではいけないと井上は断じる。

伸び伸びと一人ひとりの自発性と創造性を育むことに心を砕いた。

日本が戦争に負けるのは分かり切っている。

敗戦後の日本を再建するのは…この少年たちだ。

兵隊をつくるより…彼らをジェントルマンに育て上げよう…
…との信念だった。

将来を見すえつつ…彼は兵学校で…
…「リベラルアーツ」(教養課程)の教育を目指したのである。


2002年12月20日(金) 心のレンズ

慈愛という心のレンズがあれば…
…他者の長所は“ズームアップ”してくるはず…。

またそこに人材をはぐくみ…豊かな人間関係を築くカギがあると思う。


2002年12月19日(木) 蝉脱

自分のためだけの人生は…いつしか殻をつくり閉塞する。

人への行動は…その殻を破り…新たな自分を生み出す。

アランの「幸福論」では…それを蝉脱…古い殻を脱ぐさまに譬える。

人を思う活動は自分づくりの術というのだ。

人は人とのかかわりで育つ。

そこでの啓発…情愛が人をつくる。


2002年12月18日(水) 師走

何かと慌ただしい師走。

だからこそ尊敬と信頼の絆を大切にしていきたい。


2002年12月17日(火) 心の種

子どもはみんな「垣根のない心」を持っている。

その豊かな“心の種”を…
…いかに真っすぐに大樹に育てていけるか。

そのことが大人や教師に問われている。


2002年12月16日(月) 歓喜の歌

ベートーヴェンの「第九」が響き渡る季節となった。

今月1日…東北新幹線「八戸駅」開業を祝い…
…終楽章の合唱「歓喜の歌」が歌われたことは記憶に新しい。

合唱に用いられたシラーの詩「歓喜に寄す」のなかで…
…ベートーヴェンを惹きつけたのは…
…「すべてのものは同胞となる」との一節と言われている。

この一節こそ…「人間愛のラ・マルセイエーズ」と高く評価され…
…「欧州連合の歌」でもある「歓喜の歌」の心だろう。


2002年12月15日(日) 備え

赤く色づき周囲に彩りを添えていたサクラの木々も…
…いつの間にか葉を落とし…裸木になっている。

近寄って梢に目を凝らす。

堅い冬芽が鱗片をまとい…静かに息づいている。

小さな体に来春の華やぎのためのエネルギーを着々と蓄えているようである。

年の瀬を迎え…植物たちも季節の移ろいに確実に反応し…
…来るべき新たな年に備えている。


2002年12月14日(土) 物事の真価

ノーベル化学賞の102年の歴史の中で…田中耕一さんは唯一…
…大学卒業という「学士」の肩書しかない受賞者と知って新鮮な感動を覚えた。

受賞の対象となった「たんぱく質」の分析法をまとめたのは15年前。

その研究に対し…
…日本質量分析学会が「奨励賞」を贈った以外に目立った表彰はなかった。

物事の真価というものは…何より…評価する側の認識こそが試される。


2002年12月13日(金) 大誠実

玩具会社が開発した犬語翻訳機「バウリンガル」。

犬の鳴き声を声紋分析し…「そうじゃ、ないんだよね」…
…「ボクのほうが強いぞ!」などの訳語が出てくる。

米誌「タイム」で…
…「今年、世界で最も優れた発明品」に選ばれるなど…海外でも大人気。

翻訳精度は90%以上というから…人間同士の会話より…
…よほど意思疎通率が高いかもしれない。

“人犬関係”は翻訳機で円滑に進むかもしれないが…
…人間関係はそうはいかない。

人の心をつかむのは…やはり相手を思う大誠実だろう。


2002年12月12日(木) 仲間

仲間との遊びの経験がなく…
…知識の詰め込み勉強をした子供たちが大人になり…
…社会に出た時…いろいろな問題が起きています。

彼らは人との関わり方が分からず…
…上司にちょっと注意をされただけで…深刻に落ち込んだり…
…同僚に冗談を言われていじめられたと思ったりもします。

上司に自分の間違いを食い下がって聞くとか…
…同僚にユーモアをもって切り返すといった…
…気持ちの上での自信と強さがない人が多いのではないかと思います。

子ども時代に仲間を作って遊ぶことの中には…
…社会で生きるための術が豊富に詰まっていて…
…遊びながら学ぶ人間関係のありさまは…
…その後の生き方の基盤をも形成すると思われます。


2002年12月11日(水) これではいけない

真面目な人や頑張りやの人に共通して認められる傾向として…
…いつも「これではいけない」という気持ちが…
…心の底に流れているものです。

ふだんは気づかないことも多いでしょうが…
…いざ挫折したり病気になったりして行き詰まると…
…どうしても「これではいけない」という気分に陥ってしまうものです。

そこから出発するものですから…
…不安や焦りに突き動かされた考えや行動になってしまいます。

結果は当然芳しくないわけですから…
…ますます不安や焦りが募ってきます。

そして悪循環の泥沼に陥ってしまいます。


2002年12月10日(火) パソコンによる交流

実際に会って話をするという人間関係の結び方とは違うけれど…
…場所はともかく…時間を共有するという点では会うことに準ずる。

賛否はあろうが…対人関係に疲れたり…
…苦手に思う人にとってはそれに代わるひとつの方法として…
パソコンによる交流は有益だと思う。


2002年12月09日(月) 正義

先日81歳で亡くなった米国の哲学者…
…ジョン・ロールズ氏は「正義」について考え続けた人だった。

「20世紀後半最大の哲学者の死」と悼む人も少なくない。

ブッシュ米大統領がしばしば口にするような「正義」とは違う。

「正義は我にあり」といった議論ではなく…
…すべての人にあてはまる正義とは何か…をロールズ氏は論じた。

考えてみれば…いまの世の中には一部にしか通用しない…
…小さな正義が多いのではないか…。


2002年12月08日(日) 昇華

「昇華」は…不快な感情を避けて…
…心の安定を保とうとして起きる様々な防衛規制の一つです。

防衛には…存在を否定されたり…辛い葛藤や脅威の体験などで…
…自我が委縮するような時…その情動を「抑圧」したり…
…安楽な「空想」の世界にひたったり…反社会的な行動へと…
…「逃避」したりして…心理的安定を図るものがあります。

それらとは異なり…「昇華」は…
…衝動のエネルギーを社会的に受け入れられる形に置きかえたものです。


2002年12月07日(土) 黄金の人生

人生に定年はない。

“これでいい”と思った瞬間から成長は止まる。

「あらゆるものは無限に成長できる!」…
…この確信で挑戦してこそ…第三の人生が“黄金の人生”に変わっていく。


2002年12月06日(金) 無価値

偉大な人間は…一切の価値を…偉大にする!

卑しい人間は…一切を無価値にする!


2002年12月05日(木)

どんな親であっても…親は親です。

親がいなければ自分は存在しない。

この一点だけでも…
…重大な意味があることを理解しなければいけない…。


2002年12月04日(水) 最高の宝

人生の…最高の宝…
…それは…財産でもない…名誉でもない。

人のために…どれだけ尽くしたかだ!


2002年12月03日(火) 不登校

この秋…開かれた不登校の調査研究会議で…
…国公私立の小中学校の不登校児童生徒数は…
…約13万9千人(昨年度統計)で…ここ10年増え続け…
…「歯止めがかからない憂慮すべき状況」と指摘された。

原因については…例えば中学生の場合…「学校生活」が最も多く…4割。

友達などとの人間関係に悩む姿が浮かぶ。

子ども社会に希望を生み出すために…
…人間性の光を大人社会から放たねばならない。


2002年12月02日(月) 焼きいも

「焼きいも」
ひゅるり ひゅるひゅる
きたかぜ ふいて
はらり はらはら
かれ葉のワルツ
こんな日は きっと
とおくの山の ほらあなで
くまの赤ちゃん ねむりだす
どこからか けむりがもくもく
ああ やっぱり
おばあちゃんが おち葉たき
たきび とってもあったかいね
やっほお 焼きいも はいってる
はやくたべたいなあ
冬がきたね
(詩 橋出たより)


2002年12月01日(日) 風邪

寒さが厳しい時候に…「風邪の妻 眠ればなほる めでたさよ」(虚子)。

眠れば治る風邪も…こじらせれば万病のもとになる。

心臓病や糖尿病等を悪化させたり…肺炎…気管支炎で亡くなることも…。

しかし…風邪の特効薬はまだ発見されていない。

「風邪の予防」は…
(1)「ひかないぞ」と意識する
(2)うがい・手洗いをまめに
(3)疲れはその日にとる工夫
(4)乾布摩擦などを行う

「風邪をひいたら」として…
(1)ゆっくり休む
(2)体を温める
(3)たっぷりと水分を
(4)十分な栄養をとる

多忙な日々でも…健康の管理に留意していきたい。


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