つんつん日記
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“時間に無頓着な日本人”… …意外な気もするが…幕末から明治維新以降… …日本を訪れた外国人技術者の大半が感じていたことだという。
当時のオランダ人がつづった『滞在日記抄』の一節に… …「日本人の性癖」というくだりがある。
日本人が時間を守らないことや… …仕事も「時計の時間」とは無関係に進行すると指摘されている。
日本では太陽の位置や明るさが時刻の基準だった。
例えば…夜明けを意味する「明け六つ」の時刻も…季節によって変化する。
自然のリズムに則った生活である。
その日本人から見れば…季節に関係なく…“時が一定の速度で進む”… …西洋人の時計のほうが…“無頓着”に見えたのでは…。
時計が普及し…分・秒に縛られるようになるまでは… …確かに日本人の時間感覚は…もっとゆるやかだっただろう。
しかし…時計という「外からの束縛」がない分… …自律という「内なる時計」で…一刻を惜しんで働いたり… …余暇を楽しんでいたのではないだろうか。
瞬間…瞬間の…“今”を価値あるものにしようという自律の生き方。
それは…IT革命が叫ばれ… …機器が氾らんする今の時代にこそ求められていると思う。
戦後ほどない沖縄でのこと。
三線の上手な少年がいた。
彼は寂しそうな顔をした青年と出会う。
少年は…得意の島唄で青年を慰めた。
徴兵され前線に赴き…生きて帰ってきた故郷沖縄。
しかし…家は跡形もなく…家族は皆死んでいた。
青年の唯一の友が少年だった。
後に…少年は島唄の名手となる。
世界的に知られる登川誠仁さんだ。
登川さんは青年の言葉を元に歌を作った。
島唄の名曲「戦後の嘆き」の誕生だ。
『故郷に帰り着いてみれば…もとの姿はない。 …こんなに変わり果ててしまって…これが戦争というものか… …ここにあるのは涙ばかり…』
代表曲だが…登川さんはステージで歌わない。
「青年のことを思い出すと涙で歌えない」。
しかし…昨年…CDのレコーディングで… …「戦後の嘆き」を歌うことになった。
即興の名手…登川さんは曲の最後に…即興で歌った。
“私は誰も恨まない。ただ、戦を始めた者だけを恨む”と…。
静かな怒りがほとばしった瞬間だ。
改まって「すじとけじめ」などと言うと… …現代では堅苦しく受け止められがちであるが… …よく考えてみれば…現在でも…この言葉は… …われわれの生活の中に生きていることがわかる。
例えば…毎日の生活の中で… …社会や職場のルールを守って暮らしていくのも… …「すじとけじめ」を守っているといえる。
また…学校や職場などの集団に属し…人間関係を保っていくには… …挨拶や会話のマナーなどに「常識」が求められるが… …これも言葉を変えれば「すじとけじめ」である。
冷静に考えれば… …日々の積み重ねがなければ…将来の見通しも立たない… …まずは…「出来ること」から取り組もう!
41年前…作家の有吉佐和子さんが中国を訪問した時のこと。
女性作家の謝冰心さんを訪ねると…前に自分が贈り物をしたその包み紙で… …お返しの品を包み…贈ってくださった。
「中国の包み紙はひどいので…」…謝さんの言葉に… …うっかり相づちを打ってしまい恐縮していると…謝さんは静かに付け加えた。
「解放後には、5億の農民が文字を書き、 読むようになったので、紙も足りないのです」… …新時代の建設に燃える民衆の息吹。
その気高さに…有吉さんは強く胸打たれたという。
言葉ひとつ…品物ひとつに…どれほど深い心が凝結しているか…。
世界地図を示して日本の位置を答えさせる。
米国の若者は42%しか正解できなかった。
米ナショナル・ジオグラフィック協会の調査結果である。
世界9カ国の18〜24歳を対象にした調査で… …米国の「世界知らず」が顕著だった。
少々驚かされるのは… …太平洋の位置を知らない若者がけっこういることだ。
あの大海に面していても…米国では29%が正しい位置を示せない。
日本は16%…カナダは17%…メキシコは26%の誤答率だった。
自国が軍事攻撃をしたアフガニスタン… …あるいはカシミール紛争の当事国… …あるいは通貨のユーロについての質問などでも… …米国は最下位か下から2番目で… …国際政治や国際経済への関心の薄さを示した。
ブッシュ米大統領が双眼鏡をのぞいている写真が… …インターネットで出回っている。
その双眼鏡はふたをしたままだ。
からかいの種にされているが…実際… …大統領に世界が見えているのかどうか心配になる。
「この世に摩擦がなければ、どうなるか」… …本年度のノーベル物理学賞に選ばれた小柴昌俊さんが… …大学院生の時に中学生に出した問題だ。
答えは…摩擦がないと鉛筆の先が滑って… …解答用紙に何も書けないから…「白紙答案」。
同じく化学賞を受賞する田中耕一さんとの対談で紹介されていた話である。
研究分野はもとより…立場や年齢など対照的な二人が… …共通して語っていたのが子ども時代の教師の影響だった。
「教科書通りでなくていいんだよ」と… …子どもの発想を大切にしてくれた小学校教師の影響をあげた田中さん。
数学の先生を好きになったことから…数学好きになったと語る小柴さん。
全長約200メートル…重さ約40トン… …現物を見るまでは信じがたい巨大な大綱が… …毎年…秋口に沖縄・那覇市内の国道にデンと居座る。
「那覇大綱挽」だ。
「世界一」の記録集「ギネスブック」にも登録されている。
大綱が数万もの人の手で揺れるのは10月10日ごろ。
1944年のこの日…5次にわたり…延べ900機の米軍機が来襲。
那覇市の90%が灰燼に帰した。
「10・10空襲」と呼ばれる。
大綱には…“平和への祈り”が込められている。
稲作が東南中国から台湾…琉球を経て日本に伝わったのは約3000年前。
米が人の命をつないできたように…稲のわらで編まれた綱も… …人の心と心を一つに結ぶ。
大綱挽は…まさに平和の催し。
この夏の暑さが嘘のよう…冬が駆け足でやってきた。
北の国々から次々と初雪の便りが届いてくる。
雪国の皆さんは…これから約半年…「白魔」との闘いが続く。
無事を心から祈りたい。
邪魔物と嫌われてきた雪。
それを生かす「利雪」の試みは…飛鳥時代からあった。
現代では…雪氷をエネルギーに変える研究が注目されている。
夏場の冷房などに雪を利用するのだ。
1トンの雪から10リットルの原油に匹敵する… …冷熱エネルギーが得られるという。
まさに…「雪を変じて力と為す」。
「雪は天から送られた手紙」で知られる中谷宇吉郎博士が… …存命ならば「天から送られたエネルギー」とおっしゃるかもしれない。
マイナスをプラスに。
「いい過疎地ネット」では過疎の定義について… …こんな“逆転の発想”を提案している。
「低密度居住地域」→「つまりすいている。土地もたくさんある」。
「高齢化先進地域」→「老人力がたくさん。伝統文化が残っている」…。
常にプラス思考へ。
その生き方が…環境を変え…自身を変えていく。
「アインシュタイン博士来る!」… …80年前の1922年11月…新聞は博士の来日を一斉に報じた。
「鈴を振るような音楽的な声」と形容された講演に人々は酔った。
滞日中…博士は子息にあてた手紙に日本人の美点をあげた。
物静か…控えめ…知的…芸術好き…思いやり…まさに絶賛である。
日本に恋したような43日の滞在だった。
1945年…広島への原爆投下。
「ああ、悲しい!」…博士は絶句した。
ナチスの原爆製造による世界支配を防ぐため… …開発をうながした原爆が日本で炸裂してしまったのである。
「私は生涯で過ちをひとつ犯したかもしれない」。
人類と日本への深い悔恨が博士を平和運動に駆り立てた。
「人間性を忘れるな」の一節で名高い… …ラッセル=アインシュタイン宣言に署名し…核廃絶を訴えた。
世界を見渡せば…貧困や圧政に苦しむ人が何と多いことか。
現代世界とは…不幸を大量生産する時代ではないかと思えてくる。
そしてその不幸をメディアが刻々と再生産する。
真夜中に目をさますと部屋の真ん中に小さな家がある。
女の子が主人公の一見可愛らしい歌は…そう始まる。
窓からのぞくと小さな父がテレビを見ていて…小さな母が花をいけている。
NHKで放送中の「みんなのうた」の「そっくりハウス」(谷山浩子)だ。
小さな家の子供部屋には自分と同じパジャマを着た女の子がいて… …何かをのぞきこんでいる。
彼女がのぞき込んでいるのも小さな家だった。
小さな家をのぞく私を私が見ている。
それをまた私が見ている。
それをまた…と延々と続く奇妙な光景である。
秋は語らいの季節。
すがすがしさに誘われて外に出れば… …人も空も星までも何かを語りかけてくる。
こんな詩があった。
「いつだったか 秋の道で
私は節くれだった老木に出くわした。
その木は長い間 私をながめ
そして言った『可愛いお人よ ご存じですか
美貌は時とともに消えて行くが
心の光だけは消えて行かない。
これが先見の明ですよ…』」…(『愛と太陽の園』鳥影社刊)。
ウクライナの著名な詩人リュドミラ・スキルダさん… …駐日ウクライナ大使夫人の詩だ。
充実した一日一日を生きているか。
全生命を打ち込んでいる何かがあるか。
それが心の光に表れる。
年を経るごとに…生き生きと美しくなる。
そんな生き方をしたい。
光を増すのは…安逸よりも…むしろ苦難だ。
銀河系の中心にブラックホールがある確実な証拠を… …日米のX線天文衛星がとらえたと報じられた。
銀河の中心部で…太陽の100万倍以上の明るさで輝いていた天体… …これがブラックホールに当たるという。
太陽の100万倍の明るさ…宇宙のスケールは人知で測れない。
例えば…太陽から1光年離れた位置から太陽系を見た場合… …明るさのために地球はかき消され…見つけることも不可能だという。
宇宙から見れば私たちが住んでいる地球はチリのように小さい。
地上から肉眼で見える星は約2千個程度。
しかし…銀河系(天の川)には何千億の星があり… …銀河系は宇宙に存在する数千億個の銀河の一つにすぎない。
人を育てることを車の運転に例えた興味深い話を読んだ。
簡単な対比なのだが…示唆に富んでいて面白い。
オートマチック車は…アクセル…ブレーキ…ハンドルの… …三つの操作で運転する。
その三つの操作がそれぞれ…「アクセル=ほめる」… …「ブレーキ=叱る」「ハンドル=教える」に当たるという… …(高嶌幸広著『ほめ上手・叱り上手になる本』)。
前に進む(育てる)には…アクセルを踏む(ほめる)。
ブレーキを踏んで(叱る)ばかりでは… …なかなか前に進まない(育たない)。
まして目的地にたどり着くには… …確かなハンドル操作(教える)が欠かせない。
「叱る」と「教える」をペアで考え… …“叱った時にきちんと教える”がコツ。
車の運転と同様に…ほめる…叱る…教えるのバランスを… …意識しながら対処したい。
「ほめ上手」は「叱り上手」という。
それは…どこまでも相手のことを思い… …相手がどういう状態であるか… …その立場や心情を感じながら言葉を掛けているからだ。
だから…微妙な“さじ加減”も分かってくる。
ほめることも叱ることも…その内容がどんなに妥当であっても… …いつも同じことの繰り返しでは…相手の心に響かない。
育てる側も日々向上し…人を思う“心の感度”を高めていきたい。
人間社会は…信頼が宝だ。
日々の振る舞いが…勝利の最重要となる。
努力の人を…最大に讃えよ!
苦闘の人を…最大に守れ!
富士は日本人の心の柱である。
富士見町…富士見坂などの地名…蝦夷富士(北海道)や… …讃岐富士(香川)など“富士の愛称をもつ山”が各地にあるのも… …その表れであろう。
江戸時代の礎を築いた天下人・徳川家康は… …富士の見えるところに自身の居城を築いたという。
天下を取る彼の心意気は「揺るがぬ富士の如き」ものであったのか?
先入観で物事を…決めつける人が多い。
故に真実を…繰り返し繰り返し… …語れ!…叫びゆけ!
おかげさまで・・・・ 私のHPのアクセス・カウンターが・・・ 昨日、「20000番」を達成した。
ホンマに…ありがとぉ〜♪ございますぅ〜♪…(≧▽≦) そして…これからもよろしくお願いしますぅ〜♪…(笑)
1453年…千年の歴史を誇るビザンツ帝国が滅亡した。
トルコ軍の激烈な城攻めに耐えるかと思われたとき… …閉じ忘れた小さな城門から敵兵が侵入。
輝かしい栄光は一瞬の油断で崩壊したという。
オーストリアの作家ツヴァイクは…この歴史をひもといて… …「ひとときの怠慢の結果をつぐなうには千年の歳月がかかる」… …と記した(『人類の星の時間』)。
「柿の実」 西の空がまぶしくて 目をあけていられないよ オレンジと金色のまざった光が 山や野原やうちの屋根まで 夕やけ小やけに そめあげた ああ もう帰らなくちゃ どうしてこんなに日ぐれが早いのかな まだちょっとしか遊んでないのに あっ 柿の木みーっつけた! 枝がおれそうなほど なってるよ 少しだけ もいで帰ろうか まてよ しぶ柿かも カラスもじっと考え込んでるみたい ねえねえ どっちだと思う? (詩 橋出たより)
人は意味のないことをやりたがらない。
それは人が「意味」を求めて生きるものだからだと思う。
ドイツ・ナチスの強制収容所から生還した… …精神医学者のビクトール・フランクル。
いつ出られるとも知れない恐怖で自殺する囚人が多かった。
「人は未来に向かって生きるが、囚人は未来を失った状態」と彼は言う。
二人の囚人が自殺を決意した時にフランクルは… …「待っている人や仕事が必ずあるはず」と諭した。
一人は最愛の子どもが…もう一人は科学者として… …未完の本が待っていることに気付く。
自分の存在する「意味」を感じた時…生への希望が生まれ… …自殺を踏みとどまった。
彼自身も執筆中の著作を完成させるという希望が生を支えた。
政治権力と戦い民主化の道を開いたチェコのハベル大統領。
3度の逮捕で4年間の獄中生活。
「希望は決して楽観ではありません。 なにかがうまくいくという確信ではなく、 なにかの意味を持つという保証」なのである…と… …(『ハヴェル自伝』佐々木和子訳)。
彼は希望の力を信じた。
世の中に氾濫しているバーチャルリアリティー(仮想現実)は… …楽しみも与えてくれるが…半面… …心の発達に良くない影響があるといわれる。
その端的な例がテレビゲーム。
「テレビゲームに熱中しすぎる子どもたちは、キレやすく、注意散漫で、 創造性を養えないまま大人になってしまうと思われる」… …(『ゲーム脳の恐怖』森昭雄著)との指摘がある。
ゲームが流行る時代背景もあるが…どうすればいいのだろう。
脳の中に前頭前野と呼ばれる部分がある。
記憶や感情の制御…行動の抑制など… …さまざまな精神活動をつかさどっている。
脳を健康に保つためには… …この部分を刺激し活性化することが大事とされている。
読書をしたり簡単な計算をすることで… …この前頭前野がとても活発に働くことが… …最近の研究で明らかになっている。
子どもは胎内にいるころから心を包む… …柔らかく弾力あるニット(編み物)を編み始める。
母の愛を受けてますますそのニットは強くなり… …衝撃を受けてもつぶれなくなる。
これが最近心理学界などで話題となっている… レジリアンシー(心の弾性)が育つということらしい… …(『壊れない子どもの心の育て方』)。
かゆい所に手が届く… …適切な励ましが… …友の心を強心にする!
愚痴よりも…行動!
諦めよりも…挑戦!
臆病よりも…勇気!
その振る舞いに…明日がある!
「夫や彼氏のいる前で、女性はおならができるのか?」
他人にはなかなか聞けない疑問を… …メールマガジンを発行する「まぐまぐ」社(本社・京都市)が… …読者に尋ねたところ…1週間足らずで1万1000を超える回答が集まった。
「こっそり派」と…「当然派」がほぼ2分した。
「まぐまぐ」では…読者の疑問をほかの読者に答えてもらう… …「教えて! ティーチャー先生」というコーナーを設けている。
ここで10月23日から6日間に… …女性5993通…男性5068通の反応があった。
女性の場合…夫や恋人の前で「こっそりすかす」38%と… …「して当然。自然の摂理」37%が…相半ば。 「とんでもない。我慢」は…21%だった。
男性には…妻や恋人から「やられた」場合の対応を聞いた。
「何とも思わない」が30%で最も多く…以下… …「応酬して男を誇示」27%…「かわいいやつだなあと思う」23%… …「幻滅。愛情にひび」20%の順だった。
皆と…労苦を分かち合い
皆の…心を軽くする
…そんな人でありたい。
「ダイコンどきの医者いらず」との言葉がある。
「ダイコンどき」とは…ちょうど今ごろ… …ダイコンの旬である秋から冬にかけて。
栄養価が高く…消化を助けるダイコンは…健康増進に効果がある。
優れもののダイコンのはずなのに… …演技の下手な役者は「大根役者」と呼ばれる。
ダイコンが…どんな料理にしても「食あたり」しないことから転じたもので… …下手な役者はどんな役を演じても「当たる」ことがない…と。
ダイコンには気の毒な表現だ。
人生の大舞台では…だれもが“役者”といえる。
“大根”であろうとなかろうと…負けず…あきらめず… …自分の持ち味をいかせるよう…逆境をも変えていこう… …この気概があれば…どんな役も「当たり役」にすることができるだろう。
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