無責任賛歌
日記の表紙へ昨日の日記明日の日記




ホームページプロフィール掲示板「トーキング・ヘッド」メール
藤原敬之(ふじわら・けいし)

↑エンピツ投票ボタン(押すとコメントが変わります)
My追加


2000年12月31日(日) 20世紀の終わりの夜に……/『算盤が恋を語る話』(江戸川乱歩)ほか

 やあ、君は今、いつ、どうやってこの文章を読んでいるのかな。
 宿題かい?
 20世紀の終わりに、この国の人々がどんな生活をしていたか、それを調べているうちに、このメモリーに辿りついた、そういうことかな?
 うん、ここは日本の中の、更に九州という小さな島の北の端、福岡の、ある小さな劇団のホームページだ。
 「演劇」って、君の時代でもちゃんとあるんだろうか。多分、あると信じてる。いつの時代だって、どこの国だって、人は自分の言葉を、自分の心を誰かに伝えたい。それだけは多分変わらない真実。

 でも、僕らは本当に心を伝え合うことができたのだろうか。

 2000年という区切り。これはある神の定めに従った区切りだという。でも神の教えから2000年の時が過ぎても、僕らは何一つ理解しあえていない。
 戦争や、貧困や、差別や、迫害や、そんなものを何一つ無くせていない。
 すぐそばにいる恋人の手を取ることすらも、できないでいる。

 ほんの些細なことで、僕らは二千年も憎しみ合ってきた。
 ほんのつまらないことで誰かをねたみ、恨んできた。

 僕もそうだ。
 子供の頃、事故にあって以来、長くは生きられないかもと言われた。
 健康に生きている人を見ると羨ましかった。いつだってみんなは僕を蔑み、馬鹿にしていた。だから僕も憎んでいた。人間を、世の中を、この宇宙を。
 そんな僕が21世紀まで生きられるはずがないとも信じていた。
 怪我が再発するか、誰かに憎まれて殺されるか、自殺するか、そうなると信じていた。

 でも、今、僕は生きている。21世紀のカウントダウンが始まっている。
 そして僕のそばには妻がいる。
 芝居を通じて知り合った妻が。

 未来が変わり映えのしない未来であるはずがない。ようやく僕はそれが信じられるような気がしている。君が西暦3000年の子か、4000年の子か、それは分らない。世の中には相変わらず戦争や、飢餓や、政治の腐敗で人々は苦しんでいるかもしれない。
 けれど、何かが変わっているはずだ。
 伝わらない言葉を、伝わらない思いを、それでも伝えようとする限り、何かが変わっていくはずだ。
 僕は、2001年を迎えて、妻とともにそれを思う。

 ありがとう。ここまで生きたよ。

 ――――――――――――――――――――――――――――――――

 夜更かしして本ばかり読んでいたので、起きた時には昼の1時。
 本読みながら風呂に入り、周囲を軽く掃除、洗濯。

 江戸川乱歩『算盤が恋を語る話』、創元推理文庫版で再読。全集2種類も持ってるのに買っちゃうのは、雑誌掲載時のイラストが収録されているから。明智小五郎が和服に丸刈り頭に丸眼鏡で描かれているのは奇妙。初期作品じゃ、まだ明智のイメージが固まっていなかったんだなあ。
 なんと本文庫で、初出以来77年ぶりに、初めて『恐ろしき錯誤』中に引用されていた英文の出典が解明された。エドガー・アラン・ポー作の『黄金虫』……って、そんなん、私ゃ読んだ当時から知ってたぞ。あまりにも明白過ぎる事実だと、却って「もう誰かが指摘してるんじゃないか」と研究発表がなされないことがあるのだ。
 20世紀の小説の読み収めは一番好きな作家にした。乱歩バンザイ。

 絵本、中川いさみ『ぼくはぐっすり眠りたい。』、専業の絵本作家でない、マンガ家が絵本を書いたりすると、たまに傑作が生まれることがある。歪んだ童心主義に捕われていないためだろう。本作も実にナンセンスな傑作。眠る場所を探して子供が海や空を旅をして行く展開は想像の範囲内だが、オチが秀逸。「円環無限に果てなき、一つの永久運動装置、あーあー空洞なりー」(c.J.A.シーザー)。
 ビートたけし編集長『コマネチ!2』、読む。読みどころが多くて、とても紹介しきれない。小ネタを一つ二つ。
 たけしと石原慎太郎との対談にあった話で、今や既に「ペンキ屋」「八百屋」「魚屋」、全て禁止用語だそうだ。さて、これでも差別反対を唱える人たちは「言葉狩りはしていない」と言い張るつもりか。
 『BROTHER』撮影中、アメリカ人スタッフは撮影経費を増やし、契約違反で違約金を取ろうと目論んでいたフシがあるが、北野監督はワンカットの早撮りでそれを回避したそうである。妥協もまた真なり、クロサワよりキタノの方が上か。実際、妥協しようがしまいが出来に大した差がないこともあるし。

 夕方から父の床屋(これも禁止語(^o^))で散髪。年越しそばを食べる。
 父が十日から入院するので、誓約書の保証人の欄にサイン。項目の一つに「勝手に外出しません」とあるのは脱走する患者が多いからだろうな(^_^;)。逃げるなよ、親父。


2000年12月30日(土) 誕生日スペシャル/アニメ『フリクリ』5巻、『競作五十円玉二十枚の謎』(若竹七海)

 わはは。誕生日である。これで四十路は目の前だ。
 「誕生日が来たからって何かが変わるわけでなし」というフレーズは誰でも思いつくが、私の場合、明日が入籍記念日で「結婚何年目だからって……」、明後日は2001年の元旦ってことで「世紀が変わったからって……」と、三日続けて「何も変わらんわ」と書き続けるのもアホなのでそれは避けよう、ってもう書いとるがな。
 「何も変わりはしない」と斜に構えていうヤツを私は余り信用しない。要するに変えようのないテメエのバカを慰めてるだけだからだ。自嘲は自己愛の裏返しである。それを私は、高校の授業で読んだ中島敦『山月記』で学んだ。学校の授業もタマには役立つ(^o^)。
 私は『うる星やつら4』のラスト、サクラ先生の「たとえ毎日が限りなく同心円に近い軌跡をたどろうとも、全体としてはやはり新たな地平を目指すはず」という台詞の方がずっと好きだ。
 元旦にあちこちの日記覗いて、どれだけ「世紀が変わっても変化無し」と書いてるバカが多いか、確認してみるのも楽しいか(悪意の塊)。

 朝、風呂に入っていると、藤田君、塩浦嬢が練習しに来る。ゆっくり上がろうとしたら、電話がかかってきて、慌てて上半身裸のまま塩浦嬢の前に飛び出してしまった。いやあ、中年のデバラを見られてしまって恥ずかしい。でも塩浦嬢が気にしないでいてくれたので助かる。彼女は性格がキツイようでいて、実は優しい。ダーリンがゾッコン(死語)なのも宜なるかな。
 電話は友人H君から。昼過ぎに遊びに来るとの連絡。
 誰しも、風呂やトイレの最中に限って電話が掛かってくるのはなぜか、という疑問を抱いた経験はあろうが、多くは錯覚である。でも私の場合は、実際に自宅で風呂やトイレにいる時間が長いのだ。ウチへの電話が繋がりにくいのはそういうワケなんです。すいません、って誰に謝ってんだ。

 今日になってようやく年賀状を書き出す。元旦には届くまいが、毎年出そうとして躊躇し、結局出さずじまいの繰り返しだったので、私としては進歩。知人等に送るだけで、職場関係者には一切送らないので枚数も少ないし。
 ふと、福岡シンフォニック合唱団のUさんが引っ越していたことを思い出し、慌てて電話、新しい住所を聞く。それだけの用事だったのに、気づくと午前中いっぱい四方山話で長電話している。結局、年賀状は4、5枚しか書けなんだ。その分だけでもポストに投函する。

 昼過ぎ、友人H君、何と娘さんを連れて来宅。2歳でカタコト喋り、人見知りしてお父さんの後ろに隠れながらも、こっちを見てニコッと微笑むさまは天使のように可愛い。あ、いやH君、私はロリコンではないのでご心配なく。
 H君が遊びに来たときは必ずビデオや本の交換会になるので、こちらも予め『デュアル』『宇宙海賊ミト』『青の6号』『∀ガンダム』『人造人間キカイダー(アニメ)』などをダビングしておいたのだが、H君、何と三木鶏郎CD全集をプレゼントに持って来てくれた。
 若い子には分らないだろうが、「あっかっる〜い、ナッショナ〜ル」というCMソングや『鉄人28号』他のアニメソング、『田舎のバス』他の冗談音楽などなど何百曲を残し、テレビ黄金時代を飾った大エンタテイナーなのである。
 しかも今回は貴重なライブ収録まであり、宇野重吉、サトウハチロー、芥川比呂志なんて人たちの歌声まで聴ける! もちろん、トリローグループの楠トシエ、中村メイ子、丹下キヨ子、市村ブーチャン、永六輔、有島一郎、フランキー堺、エノケン他、とんでもなく豪華なメンバーが勢ぞろい。恍惚として声も無い。
 私自身、それなりのオタクを自負してはいるが、H君の趣味の広さ、懐の深さには到底敵わない。私のオタク談義のベースとなる視点、観点はH君の受け売りであるコトも多いのだ。いやはや、修業せねばなあと思うことしきり。
 『サウスパーク』を見たことがないというので、「メカ・ストライサンドの大迷惑」を見せたところ、娘さんが怖がって泣き出してしまった。『キカイダー』には怖がらなかったのに、これはどういうことか。やっぱりバーブラ・ストライサンドは、存在自体が人間の本能を直撃するほどの恐怖なのだろうか(^_^;)。
 H君が帰ったあと、部屋に娘さんの防寒着が忘れられていることに気づき慌てて電話。再びウチまで取りに来てもらったが、そのときまた樹なつみの『パッションパレード』などのマンガを貸してくれた。感謝のしようもない。

 マンションの玄関前で立ち話をしていのだが、ふとH君が上を見て「あれは何だ?」
 見上げると、電線に何百という鳥が群れをなして止まって、こちらを一斉に見ている。まるでヒッチコックの『鳥』か押井守の『パトレイバー』のようなシュールな風景。神秘的なことを信じない私も、少し何かの予兆かなんて思ってしまった。……でもホントにあれは何だったのだ?

 DVD『フリクリ』5巻見る。キャラクターがいきなり脈絡もなく『サウスパーク』キャラになってしまったり、ハル子が『ダイコンアニメ』に出ていたバニーギャルのコスプレしたり、80年代に流行ったようなパロディが満載。でもオタクの悪ふざけという感じが強くてちょっとイタイ。
 若竹七海ほか『競作五十円玉二十枚の謎』、若竹さんが昔実際に遭遇した、五十円20枚を毎土曜に千円札に両替する男の正体を、プロ・アマ問わず推理競作させたものだが、全て凡作。大した謎でもないものを無理矢理ミステリに仕立てようとするからトンデモになるのだ。しかも愛川鉄也とか股掛七海とか、実在作家のモジリが出てきてイタイ。
 やっと手に入れた『と学会年鑑2001』、全編笑わせてもらった。山中恒『フランケンシュタイン』や小林よしのり『戦争論』など、私も持っているトンデモ本があると嬉しくなる。『戦争論』なんかあの人ギャグで描いてんだから絶対真面目に読んじゃいけないんだけどなあ。と学会の方々は『戦争論』の最も適切な読者であろう(^o^)。
 エドワード・ゴーリー『優雅に叱責する自転車』、ぶわははは。いやあ、ナンセンスギャグの極地。1章、2章の次は4章、7章といきなり飛んでるし(唐沢なをき『カスミ伝』と同じギャグ!)、「靴とチョッキをなくした」って最初から着てないし。この人の作品は本気で全作集めたくなったぞ。
 マンガ、富沢ひとし『ミルククローゼット』2巻、絵が上手いように見えてこの人デッサン狂いまくり。しかもちょっと話がグロくなってきた。あと1巻くらいで終わってくれないか。
 マンガ、駒井悠『そんな奴ァいねえ!!』6巻、『サディスティック19』の下手な焼きなおしって感じで今一つ。

 藤田君、塩浦さんが帰ったあと、誕生日祝いでロイヤルホストで食事。ミニサイズのお好み焼きが可愛い。一応バースデイなので、ケーキのつもりで調理パンをしこたま買って帰る。
 食事中、女房は、劇団の「お兄ちゃん(仮名)」(^o^)の悪口を喋りまくっていたが、よほど腹に据えかねたのか、帰宅後、日記にまで書き込んでいた。
 でも、立腹しているのは実は私も同じである。まあ、テメエの女房を体よく利用され、コケにされて、怒らない人間もおるまいが。優しい女房と違って、私のほうは謝られても許す気はないのでどうでもいいけど。というより謝んなきゃなんないことだって自覚してなかろうな。


2000年12月29日(金) やっと年末

 仕事納め。でも持ち帰りの仕事がいくつかある。年内に片付けておかないと、あとが大変だが、ヒマはあるのか。
 何しろ、次の芝居候補のシナリオも第3稿の頭で止まったままだし、マンガや小説なども書きかけ。時間を有効に使わないと、とても捌けない。でも、ウンウン唸りながらもストーリーを考えている時が私は一番快感を感じている。女にウツツを抜かしているヤツにこの気持ちよさが分らないのは「ザマーミロ」である。

 帰宅して父に電話。正月ぐらい一緒に過ごそうというのに、遠慮してうんと言わない。父も細かいことが気になるタチなので、万事鈍牛のごとき私を見てるとイライラするのだろうが、待合時刻の30分前には現地にいないと落ち着かないような親だから反動で私はこんなになったのだ。と言い訳。
 ここ5年ぐらい「もう後がない」と言いつつ、一向に飲酒を控える気配もないので、いよいよ父の具合もよくない模様。実際、息子とちょっとしたことで口論することも避けたいのだろう。かと言ってこっちが優しくなっても落ちこむことは分りきっている。顔を見せて世間話をするのが一番だったりするが、却ってそういう「何気なさ」を演出するのが一番難しい。
 2001年は、私も生活の中の演技者としての意識を強く持たねばならない。

 DVD『ゴジラ2000』を掛けていたら、また途中で落ちる。おかげで未だに通しで見ていない。何かミレニアムの呪いにでもかかっているのか。
 高校時代の友人から電話。広島に住んでいるのだが、実家に今日帰って来たとか。会うたびに読み終えた本をくれるので有難いのだが、私以上の読書家なので、半端な量ではない。ウチにあるサンリオSF文庫や雑誌『Snoopy』のバックナンバーは、全て彼から貰ったものである。全部読みきれていないのに、また本が増えるのか?(・・;)
 こちらもDVDを貸して少しはお礼しないと。

 夜、結構遅くなって女房が練習から帰宅。なんでも塩浦嬢のバイトの予定が狂って、練習が午後にずれこんだらしい。
 桜雅嬢が昨日、トンデモナイ発言をしたので、一同大ウケしたとか。
 「ねえ、塩浦、聞いていい?」
 「何?」
 「塩浦とダーリンって、○○○○○○○○○?」
 「……あほかあ! しげさんも、鴉丸さんも××××××、×××××××××!」
 伏字の部分、書いていいか? こういうフザケタ話は世間に広めた方が桜雅嬢の身のためという気もするが。


2000年12月28日(木) 初めてタグ使ってみました


 朝から眠たげにしてたら、若い子から「何でそんなに眠いんですか?」と聞かれる。
 「クリスマスで夜更かししてたんだよ」
 「昨日はクリスマスじゃないでしょ?」
 「だからクリスマス、女房と二人っきりになれなかったからさ、夕べは朝まで……」
 「きゃあああああ!」
 ……こら、勝手に察するんじゃない(-_-;)。フテてた女房をなだめてただけだってば。

 今日も早めに帰宅するつもりが、いきなりブチ込まれた書類仕事に一日追われる。夕方から映画に行くつもりで待ち合わせていたので、焦って仕事を片付け、残務を同僚に任せて、家には寄らず、直接、博多駅へ。

 結局待ち合わせの4時には15分遅れる。申し訳ない。
 女房と塩浦嬢、さぞ待ちくたびれているかと思いきや、桜雅嬢と一緒に楽しく駄弁っている。なんでも、買い物をしたら、店員が塩浦嬢には紙袋、桜雅嬢にはビニル袋に品物を入れて渡したそうだ。この違いはどういう意味? と塩浦嬢は首を捻っていたが、これ、うまく仕立てなおせばミステリのトリックに使えそうだ。
 「……あれ? 桜雅さんも一緒に映画見るの?」
 「いえ、私はもう帰ります」
 「ああ、よかった」
 いや、別に桜雅嬢を嫌ってるわけではない。今日見る映画が『愛のコリーダ2000』なので、純粋培養少女の桜雅嬢には刺激が強かろうと思ったのだ。桜雅嬢は未だに世間の悪意や男の情欲に立ち向かう術すら知らぬ乙女である。まずは『寅さん』の吉岡秀隆&後藤久美子シリーズあたりを見てから恋についてレクチャーを受けるのがよかろう。
 ……って、誰がするんだそんな面倒臭いこと。

 映画を見たあと、塩浦嬢のダーリンを誘ってバイキング料理店へ。朝から何も食べてなかったので、たらふく食う。
 席上、芝居の話なんかするが、どうも藤田君と桜雅嬢のカラミのところで滞っていて、塩浦嬢の演技練習のところまで辿り着かないらしい。
 藤田君、女の抱き方が極端に下手だとか。……ホントにそのケが? 言っとくが私は絶対相手しないぞ!

 マンガ、喜国雅彦『天国の悪戯』読む。ムリヤリギャグの系譜がいつから始まったかは知らないが、喜国マンガはその代表的なものだろう。オチが「ああっ!」というキャラの叫びで終わることが圧倒的に多いが、それは現代人が陥り易い「うっかり」の穴なのである。


2000年12月27日(水) やっぱり今日も眠い/『富士山 第4号』(さくらももこ)ほか

 だからこの三日間で合計5時間くらいしか寝てないんだってば。
 というわけで睡魔に襲われつつ仕事。マジで太陽が眩しくて目が開かない。
 いろいろ仕事を頼まれたような気もするが、記憶が曖昧。でもそのうち「あの仕事どうなったんですか!」と誰かが言って来るだろうから、それまでのんびり構えておこう。
 てゆーかー、今までのんびりしなかったことなんてなかった、みたいなー?

 脳が膿んでるみたいなので、有休取って帰宅し昼寝。DVD『ファンタジア2000』を掛けていると、『ラプソディー・イン・ブルー』のあたりで熟睡。じっくり聞くとわかるが、これはいかにも眠りを誘う感じのメロディーである。
 1時間ほど寝て風呂に入ると、またウトウトしてくる。そう毎回風呂で落ちてたら大変なので、コンビニで買ってきたうなぎ弁当50円引きを食って精力をつける。……つもりが、うなぎがゴムみたいに固くて味もない。ちょっとハズレであった。

 夜、何軒か本屋を回って「ガスト」で食事。『と学会白書2001』と『バトル・ロワイアル公式メイキングブック』を探しているのだが見つからない。でもほかの本を買いこんで帰る。
 『さくらももこ編集長 富士山 第す罅戞◆愼芦莢ζ段綿埆検.乾献藺膺浚奸戞◆愎瓦縫Ε襯肇薀泪鵐譽』読む。
 『富士山』、実につまらない。『ちびまる子ちゃん』は、身辺雑記を独自の切り口で語ったために受けちゃったワケだが、その切れ味がこの雑誌ではまるで発揮されていない。もう少しエンタテインメントとして見せられる人だと思ってたんだが。
 『ゴジラ』、データは細かいが、白黒写真ばかりで味がない。しかもキングコングの写真がカットされている。版権が切れて使えないということなのか。となると今後『キンゴジ』と『逆襲』はDVD化されるのか?
 『レオ』、裏話的には面白い。でも毎回見ていたはずなのに、冨永み〜なや杉田かおるが出演していたことも殆ど記憶にない。これじゃウルトラファンだなんて大口は叩けない。
 それにしてもシリーズ終了が「オイルショック」のせいだったとは……。

 「ガスト」の新メニュー、みそバターラーメンが美味い。やはりラーメンはみそである。

 帰宅して夕刊を読むと、石坂浩二と浅丘ルリ子が離婚。60歳になって今更、何やってんだか。2日の『墨東奇譚』博多座公演にはワイドショーが押し寄せるんじゃないのか。観客にとっては迷惑な話だなあ。


2000年12月26日(火) 明日こそは眠るぞ/『ひっち&GO!!』1巻(永野のりこ)ほか

 昨日の日記に追加。結局、耳掻きは自分のものを使い、藤田君のは使いませんでした。……いや、偏見はないが、私自身はホモっ気はないので、悪しからず。
 朝方3時まで、藤田君、『人狼』の絵コンテを読んで過ごす。クリスマスだというのに、何があったのか、とても気の毒で聞けない。
 元気を出そう。人生谷あり谷あり、渡る世間は鬼ばかりだぞ。

 職場で若い子からクリスマスはどう過ごしたか聞かれる。とても寂しい男と過ごしたとは言えないので、「劇団の仲間といたよ」とだけ答える。多分、女房とラブラブな夜を過ごしたと答えるのを期待して、冷やかしてやろうと思って聞いたのだろうが、なかなかそう艶っぽくはいかないのよね。

 睡眠不足が続いているので、帰宅するなり泥のように眠る。父親にクリスマスプレゼントのつもりで、DVDを持って行くつもりだったが、億劫になって延期。というか、外出する元気が出てこない。明日は何とか出かけねば。

 DVD『エクセル・サーガ』11巻、『地球防衛企業ダイ・ガード』12巻見る。
 『エクセル』はヤ○ト、ハ○○ック、ガ○○ムのパロディをやりまくった挙句、F県F市(福岡だってば)を壊滅させやがった。原作無視の暴走だが、面白けりゃあ、それでヨシ。
 『ダイ・ガード』、「守りたいもの、何ですか?」と登場人物たちにインタビューしていく構成が秀逸。「正義とか平和とか、そんな大層なもんじゃないんですよね」と主役に言わせたり、また、ビデオに何気ない街の風景を収めていったり、脚本・監督が「日常」の大切さを肌身で実感していることが伝わってきて、快い。

 マンガ、永野のりこ『ひっち&GO!!』1巻読む。
 おお、主役がメガネ少年ではない! ちょっとアチラに行きかけなのは相変わらずだけど。この人のマンガはどれもコマとコマの間のテンポが早くて、やや取っ付きにくいのだが、世間のハミダシオタク&ヘンタイへの限りない愛が感じられて好きなのである。ポージーとオポージーの密告使コンビのマヌケぶりは定番だが楽しい。

 今日こそはゆっくり寝ようと思っていたのに、些細な口論から、女房相手に恋愛論(って大層なもんでもないが)をぶち上げ、またもや午前様。
 どうもクリスマスを二人きりで過ごせなかったせいで、いささかご機嫌ナナメになった模様。ううむ、これは大晦日の入籍記念日には相当ご機嫌を取っておかねば、夫婦の危機かもしれん。


2000年12月25日(月) 男はみんなえっちだってば/『羊のうた』5巻(冬目景)

 午前中のみ仕事。若い子と駄弁っていて、つい昨日カラオケに行った話をして「どんな曲歌うんですかぁ?」と聞かれる。「アニソンだよ」と言うと、「歌ってくださぁい」と言われる。
 ……職場でンなアホなことが出来るか。と言いながら小声で林原めぐみをちょっと歌う。アホだな(^_^;)。

 半ドンで帰宅。わらび座から『菜の花の沖』のチケットが届いていたので、振り込みに外出。郵便局を回り、更に博多座で『墨東奇譚』のチケットを購入。
 博多座は今後歌舞伎や新派が続くので、見たい芝居は来年の夏『ロミオとジュリエット2001』までない。隣のリバレインが経営困難でスポンサー探しに奔走中でもあり、何となく博多座も危ない気がする。杞憂ならいいけど。
 博多座の紀伊國屋書店で、ウチの芝居のチラシが掃けているか見てみるが分厚いまま(T_T)。去年より宣伝範囲を広げたので、少しはお客さんに来てほしいなあ。

 ベスト電器LIMBで、山本正之のCDを購入しようとするが、店員の勘違いで、二枚注文したうち一枚しか届いていない。女房へのクリスマスプレゼントのつもりでわざわざ足を運んだのに。

 博多駅の紀伊國屋、比恵のヤマダ電器を回って、本とビデオテープを買いこんで帰宅。最近、大型チェーンの電器店が増えたせいだろう、安売り競争で120分のS-VHSテープが1本200円。ありがたいことだ。

 マンガ、冬目景『羊のうた』5巻読む。
 おっと、巻頭からいきなり一砂が千砂の首筋に……。ゴクリ(・・;)。既に吸血鬼ものに名を借りた近親相姦一歩手前ものになっているぞ、い、いいのか?
 禁断の愛モノは作者が趣味にどっぷり漬かった底の浅いものばかりだが、これは描写が適度に冷静でよい。ああ、和服の美少女が身もだえするのってイイな(←ヘンタイ)。

 アニメ『キカイダー』、ついにハカイダー登場!
 アクションもいいし、狂ったジローに「あなたを信じてるわ」と目を閉じ、クビを差し出すミツ子も思いっきりセクシー。ああ、後2話で終わりだなんてもったいない!

 夜、藤田君遊びに来る。
 部屋が狭いので、奥の部屋に引っ込んでいたが、耳が痒くなり、女房に「耳掻き取ってくれ」と頼む。次の瞬間、藤田君、「これ、お使い下さい」と自分のポケットから耳掻きを……。
 な、なぜ耳掻きを持ち歩く? しかも使ってくれってアンタ……? わ、わからん(・・;)。


2000年12月24日(日) 昼寝したので今日の休日は短かった/『ルパン三世』7集(山上正月)

 日曜なのに朝8時には目が覚める。
 『仮面ライダークウガ』をかけていると、自然に女房もよしひと嬢も起きてくる。もうそろそろテレビでも次の新番『アギト』の宣伝をやってくれてもいいような気がするが、まだ秘密なのか。
 テレビを横目で見ながら、パソコンネットを散策したり、メールを書いたりしているうちに女房とよしひと嬢は練習に。買い置きのベーコンとほうれん草のスパゲティを分けてやらなかったので、女房、機嫌が悪い。

 昼、天神のベスト電器「LIMB」から連絡があって、注文していた山本正之のCD二枚が入荷したとのこと。それはいいのだが、この店はいつもナンバーディスプレイに「ヒョウジケンガイ」と出るので、イタズラ電話との区別がつかない。何度も苦情を言ってるんだが、一向に改めようとしない。困ったものである。

 マンガ、山上正月『ルパン三世総集編』7巻読む。雑誌版のほうだが、カラーページがついているので、こちらもつい買ってしまう。1巻のころに比べてルパンの顔が随分凛々しくなっている。更にはストーリーもなかなか練られたものが多くなってきており、「エレクトロニック・ゲート」のエピソードなどは是非アニメ化されたものを見てみたいくらいだ。

 夕方から、女房、よしひと嬢、桜雅嬢と近所のカラオケ店に行く。受付けの女の子が知りあいだったのでビックリ。イヤ、別にヘンな関係じゃないが。確かあの娘は以前は焼肉屋に勤めていたのになあ。転職したんだろうが、まだバイトか。
 3時間、四人で歌いっぱなし。私と女房は懐かしのアニソン一辺倒なので、若い桜雅嬢にはまるでチンプンカンプンらしい。でも我々とて新しい歌、特に歌謡曲は殆ど知らないのだ。女性ボーカルの歌は女房が本気で気持ち悪がるので、今日はシャウト系の佐々木功や水木一郎や串田アキラばかりを歌いまくる。おかげで喉が枯れた。

 帰宅してまたぞろよしひと嬢と『バトルロワイアル』の話などする。死んでいく子供たちの最後の一言が字幕で紹介される演出、よしひと嬢も塩浦嬢もクサくて引いた、という話を聞く。そうかなあ、私などは結構切なく感じる演出なんだがなあ。黒字に白でとても寂しげだし。
 なかなか眠れず、こうしてパソコンに書き込みしながら眠気の来るのを待つ。どうも明日仕事だと言うのに、土曜日出勤したせいでもう一日休みがあるような錯覚に陥ってよくない。夜更かしは禁物なのになあ。


2000年12月23日(土) 天皇誕生日スペシャル/『本格推理マガジン・絢爛たる殺人』

 朝、いきなり女房からケツを蹴られ、起こされる。
 夕べ、買ったばかりの『ゴジラ2000』を見ていたら、そのまま落ちてしまっていたのだ。プレステ2の電源は点けっぱなしだし、今夜はよしひとさんがオトマリだというのに部屋は片付けてないし、何より昨日DVDソフトをしこたま買いこんだのが女房の逆鱗に触れたらしい。
 いや、その中にはお前の『ザ・ポコポッコン』山本正之CD10枚組だって入ってるんだよと言い訳しながらも、実際に散財したのは事実なので反論しきれない。先月、電話料金を払い忘れてた件もあるので、ひたすら謝る。
 すっかり気分は由利徹(「かあちゃんゴメン」と謝る気弱な亭主を演じさせたら天下一品)。

 友人からメールがあり、君みたいに映画に自由に行けるのが羨ましい、なんて書いてあり、恐縮する。実際、いろんな人から同じことを言われるのだが、その人たちは決まって子持ちである。つまり、子育てをしていると、そうそう映画に行くヒマなどないということだ。
 淀川長治が生涯結婚しなかったのは、ご本人がアチラの方だということもあるが、「家族」が映画から自分を引き離すものだと気づいていたからだろう。蓋し、家族は、オタクにとってはジャマな存在でしかない。芦屋小雁が斎藤とも子と結婚したとき、その膨大なホラー映画コレクションを処分させられたというが、オタクの誰もが「斎藤とも子憎し」と思ったことだろう。二人の離婚の原因は小雁の友人全てが奥さんを本気で憎んでいたせいではないのか。
 「性格の不一致」とよく言うが、夫婦の性格が一致してることなんて滅多にない。ウチだって、夫婦揃ってオタクでいいねえと言われたりするが、性格は不一致しまくりで、離婚してないのが不思議なくらいだ。要は相手を許せるかどうかってことだけである。

 女房が練習に行っている間に、便所と風呂の掃除。これだって、私が「家事は女がするもんだ」と決めつけてれば喧嘩のタネにしかなるまい。ただ、私は女房を許してるのではなく、諦めてるだけではあるが(^_^;)。

 昼から休日出勤。と言っても仕事内容はただ座ってるだけ。楽は楽だが少々退屈。事前に時制を教えてもらってなかったので、てっきり4時ごろには終わるだろうと思っていたのが、5時までかかる。
 結局、女房との待ち合わせに遅れるハメになり、慌てて連絡を入れてパピヨンプラザのロイヤルホストに急行。
 女房、よしひと嬢と食事しながら、劇団メンバーの話を肴に盛りあがる。こんなとき、話題に上るのは、たいてい藤田君か桜雅嬢(^o^)。
 「藤田君本人はコンドルのジョー目指してるみたいだけど、本質は燕の甚平だよな」と発言するが、我ながら譬えが古い。でも、女房、よしひと嬢には通じる(^_^;)。多分、塩浦嬢や桜雅嬢には全く通じまい(1980年代生まれってのがフザけてる。『うる星やつら』が始まった年に生まれてやがるのだ。お前らが生まれた年の『アニメージュ』見せたろか)。

 バスで百道に向かうが、明日がクリスマスイブだからか、道が超渋滞。途中から歩いたほうが早かったんじゃないか。小1時間掛かってホークスタウンに辿り着き、ナムコで少し遊ぶ。
 店内は、馬の被り物をした店員が何人も徘徊する異常な風景。女房、トラの被り物とウサギの被り物をゲットして(ゲームでではなくお金出して)有頂天。……被るとまた妙に似合うところが何かヤだ。

 何の映画を見るか決めていなかったが、結局、よしひと嬢も見たがっていた『バトル・ロワイアル』を再度見る。よしひと嬢は同じ映画を二度も……、と恐縮していたが、客の入れ替えがなかった昔は、朝から居続けで見ていたものなのだ。
 実際、今日で二度目だが、少しも飽きなかった。これはやはり魅力溢れる傑作なのである。よしひと嬢も気に入ったらしく、「学校で見せてもいいくらい」と言っていた。

 帰宅して、件の「エステゼリー」の風呂を用意。よしひと嬢、風呂あがりに「面白い!」と喜ぶ。でも「面白い風呂」ってのもヘンなもんだな。女房の後、最後に私が入るが、疲れていたせいか、また風呂の中で(-_-)zzzとうたた寝。気がついたら内臓が全てゼリーになる夢を見ていた。……なんなんだそりゃ。

 短編集『絢爛たる殺人』読む。
 岡村雄輔『ミデアンの井戸の七人の娘』、題名はいいが、中身は小栗虫太郎『黒死館殺人事件』のエピゴーネン。フリーメイソンを怪しい宗教のように描写してるのは笑えるが、文体が全編「ああされど、兄弟を待つ神の在らぬ、真っ暗な陰府、語るべき同胞も居ない」って調子なのにはマイる。
 宮原龍雄・須田刀太郎・山沢晴雄『むかで横丁』、リレー小説で、真ん中の須田作品の出来が数段低い出来で、興を殺がれる。天城一の改作版があるそうで、そちらを読んでみたいもの。


2000年12月22日(金) 祝、大ヒット/『封神演義』23巻(藤崎竜)


 『キネ旬』1月上旬号に、深作欣二VS石井紘基議員の激論バトルが掲載。
 石井は典型的な議員答弁で、「R指定なんて効力ないのでは?」と文句垂れていながら、深作監督に「罰則付けて規制しろって言うのか?」と突っ込まれると「そうは言ってない」とノラリクラリかわす卑怯ぶり。結局パフォーマンスがしたいだけなんだ。
 まあ、泡沫議員の一人や二人がギャアギャア騒いだって、『日本の黒い霧』の時代じゃないんだから、上映禁止に追いこめるわけもない。映画の宣伝になって却ってめでたい。
 スポーツ新聞にも山城新伍が「東映は出入り業者にチケットを渡してなかったからホントに大ヒットしてるらしい」と書いていた(笑)。

 2001年はティム・バートンの『猿の惑星』を初め、SF大作が目白押しで、H・G・ウェルズの古典『タイム・マシン』までがリメイク。しかも監督の『プリンス・オブ・エジプト』のサイモン・ウェルズは、原作者のひ孫だそうで、まるで夏目房之介が坊ちゃんを演じるようだ。って譬えがヘンか。
 『チャーリーズエンジェル』、意外に批評も好評。「中身はないが楽しい」って、あのねア〜タ、チャリエンとスピルバーグに中身期待してどうすんのよ。既に『2』製作で動き始めてるそうだが、ビル・マーレイは出演が微妙なようだ。でも今やボスレーはあのヒト以外に考えられないんだがなあ。

 仕事、早引けする予定がまたまたいきなり会議をぶちこまれて居残り。しかも会議そのものは5分で終わる。なら昼休みにでもちゃちゃっとやっちまえばすぐに帰れたのに。い、イヤガラセだイジメだイジワルだ。ぐすぐす(T_T)。

 夜、天神「ベスト電器」でDVD買いこむ。計算を間違えて足が出そうになったが、割引カードがあったのでギリギリセーフ。でも限りなくフタケタに近いン万円の放出。親父へのブレゼントに、チャップリン初期短編ボックスと、女房に山本正之CD全集『ザ・ポコポッコン』を買ったのがイタかった。
 多分、ダン・エイクロイドのHPがひと段落ついたら、アヤツはきっと山本正之のHPも作ろうとするに違いない。だからオタクはよう(-_-;)。

 マンガ、藤崎竜『封神演義』23巻(完結)読む。ラストで妲己がアヤナミしてたのにはぶっ飛んだが、あれだけ長い原作をうまく纏めている(全然展開違うけど)。
 横山光輝版は「トムプラス」がなくなったけどどうなるんだろうか。


2000年12月21日(木) 北野武は先生役が合うなあ/映画『バトル・ロワイアル』ほか

 何だか寝つけなくて、DVD『東海道お化け道中』を見ているうちに朝。
 この映画、『ガメラ対大悪獣ギロン』と併映だったそうだが、『ギロン』は覚えているのに、こちらのほうはまるで記憶にない。前作の『妖怪百物語』と『妖怪大戦争』の方は、当時近所にあった銭湯の壁にポスターが貼られてたことまで覚えてるのになあ。肝心の妖怪がまるで目立たず、全体的に地味な印象のせいで忘れちゃったのかも。

 眠い目をこすりこすり、仕事をちゃちゃっと済まして、余った有給休暇を消化すべく早引け。2月1日の舞台『菜の花の沖』のチケットを、わらび座のYさんに連絡して予約する。
 夕方から外出、郵便局で「ゆうパック」の袋と絵葉書を買う。年賀状も買おうかと思ったが、女房から、「どうせ送るの忘れるんだから」と止められる。いや、書こうという意志はあるんだけどね。でもここ数年、何を書いたところであまり相手に喜ばれないような気がしてきて落ちこみ、結局誰にも出さずじまいになっているのだ。しかし今年はこのHPのおかげで知り合いも増えたし、そうもいかないかな、という気がしている。せめてメールで「おめでとう」くらいはせねばなあ。
 「カメラのドイ」でオペラグラスを買う。双眼鏡並のズームが効く、手ごろなやつがあったが、値札がついていない。3000円と8000円の品の間に置いてあったので、まあ、5000円くらいかと思って店員に聞くと15000円……(・・;)。一瞬迷ったが、一度気に入ったものを手放すのも惜しいので思いきって購入。買った後女房が、「絶対、落とさんどきぃよ! いい!?」とシツコク念を押す。そうやってプレッシャーをかけられると却って落として壊しそうじゃないか。私も家内も分不相応な買い物には弱い。

 AMCキャナルシティで映画『バトルロワイヤル』見る。どうせツマランだろうと思っていたら、意外にいい出来。教育上悪いと思ってる連中がいたみたいだが、多分映画を見ずに勝手な妄想で批判しているのだ。映画はある意味、これ以上はないといっていいほどにモラリスティックである。
 キャナルの地下、LABOONで、フルタの新作「百鬼夜行」シリーズ「天狗」を見つけて慌てて買う。以前の作品よりひと回り大きく、迫力は倍増。ああ、これでまたコレクターの日々が……。

 帰宅して、何冊かマンガ読む。永井豪『凄ノ王』(文庫版)1〜4巻、矢野健太郎『ネコじゃないモン!』8巻。


2000年12月20日(水) 敵国降伏/CGアニメ『ポピー・ザ・パフォーマーのひみつ』ほか

 早急に片付けねばならない書類があり、同僚と分担。私の担当分はもともと他の同僚より少ないのだが、自分から申し出て、他の同僚の分まで引き受ける。
 親切なようだが、同僚の「忙しい、間に合わない」という愚痴を聞かされるのに嫌気がさしただけだ。おかげで比較的、周囲の愚痴度も昨日よりは低くなって、私の顔面の痙攣も治まる。やれやれ。

 残業で帰りが遅くなり、雨も振り出す。バスで久しぶりに博多駅に寄る。
 せっかくだから女房に土産でも、と構内を散策していると、ホームレスのおっちゃん同士が政治談義。
 「国民が国を作ってんだよ。だったら国を倒せるのも国民なんだよ」
 おお、革命派ホームレス!
 思わず笑っちゃったが、ホームレスの一群が国会を占拠するような事件が起きれば面白いな。どうせ今いる連中だって大して中身に差はないしな。

 土産物売り場にもう来年のNHK大河ドラマに合わせて「北条時宗」という生チョコ入り饅頭が売られている。しかしNHKも21世紀の初めに蒙古・中国・朝鮮の日本侵略行為を告発するようなドラマを作ろうってんだからいい度胸だ。元冦の地元、博多がこれを喜ばないはずはないと思っていたが、やはり出たか饅頭(^o^)。でもなぜ生チョコ?
 結局、紀伊国屋を回りまたまた本を買いこみ、タコ焼きを買って帰る。

 CSキッズステーション『ポピー・ザ・パフォーマーのひみつ』見る。子ども向けCGアニメの癖にシュールかつブラックなギャグの連続で、サーカスのピエロのポピーが、アシスタントのケダモノを苛めるが、大抵、自分の方がしっぺ返しをくらって死ぬ、というもの。これを全部マイムでやってるのがスゴイ。
 「ポピー」の名前の由来が「ケシの花」からと判明。思いっきりヤバイネタである(^o^)。
 今日はスペシャル編で、ガイドにアニメ『lain』『ブギーポップ』の清水香里が生出演。そこそこ可愛いけど、演技はやっぱりアトラクのお姉さん(^_^;)。

 マンガ、蛭田達也『新コータローまかり通る!』26巻、加藤元浩『Q.E.D.』8巻読む。
 『コータロー』、引きに引いた美杉留美子の謎、やっと解明。いやあ、下らなくていいわ、これ。シモネタが下品にならないのはこの人の持ち味だろう。
 『Q』、今回はトリックはともかく、動機にムリがある。連載が長期化するとどうしてもレベルが落ちるのは仕方ないのかなあ。


2000年12月19日(火) 多分、ココロが病んでいるのです/『名探偵コナン』30巻(青山剛昌)

 最近、職場で同僚が「忙しい、忙しい」を連発している。要するに愚痴なんだが、私は基本的に職場で愚痴は言わないので、耳障りで仕方がない。「余裕がない」と文句を垂れるんなら、無駄な仕事を制限すればいいし、元来ゆとりなんてものは無理矢理作るものだ。自分で自分のクビを締めてるのに愚痴だけ言うのはアホウである。
 ……なんて内心むかっ腹を立てていたら、顔面が痙攣。
 ああ、これはヤバイ。いわゆる「チック」の軽いヤツなんだが、これは私の体が、私自身に向かって、「おめー、またなんかバカなこと考えてんな? さっさとクソして寝ろ」と信号を出してくれているのである。
 でも今は仕事休めないしなあ。
 残念なことに私は爆弾の製造方法を知らんので、職場が破壊される予定も今のところない(^_^;)。

 職場の若い子に、先日見た『ゴジラ×メガギラス』の入場者プレゼントのミニゴジラを見せびらかす。本来子どもにしか配られないものなんだが、女房がトシの割りに童顔、かつちょっと頭が悪そうに見えるので(こらこら)、貰える事も多いのである。「詐欺じゃないですか」と言われるがゲットしたもん勝ちである。へっへっへ。 

 雑誌『言語』1月号をめくっていると、「会議があっている」は西日本方言、という記述があって驚く。「ある」は本来「存在」を表す動詞で「動作」を表すものではないので、「あっている」と現在進行形では使えないのだそうだ。……言われてみりゃあそうかもしれんが、そんなこと今まで気づきもせずに使ってたぞ。結構有名な事実なんだそうで、自分の不勉強をまたまた自覚させられてしまった。汗顔の至りである。
 ……じゃ、共通語じゃ何て言ってんだ?

 女房は平日練習で不在。夕食は昨日の鍋に豆腐を継ぎ足して勝手に食う。再度煮こんだのに、玉葱が生煮えで苦い。なぜ(・_・)?

 マンガ、青山剛昌『名探偵コナン』30巻読む。30巻記念で怪盗キッドを再登場させた上に、名探偵のパロディキャラクターを何人も登場させているが、事件そのものがケレン味に欠け、ちっとも面白くない。名探偵の饗宴を本気でやりたいなら、それぞれのキャラクターにちゃんと見せ場を作ってやらないとなあ。まだ西村京太郎の『名探偵なんか怖くない』の方が出来がいいぞ。

 疲れて夕方早々と眠ってしまったが、女房が帰宅して起こされる。ああ、これでまた体壊しそう(-_-;)。()


2000年12月18日(月) もしかしたらあなたも覗かれてるかも/『だから声優やめられない!』(山寺宏一)

 スターチャンネルかどこかのCSのCMが面白いと、先日から女房に「見た?」と聞かれていたのだが、今日やっと見ることが出来た。
 サラリーマンの小倉一郎が天井の電球を取り換えようとして、ふらついて倒れかけたのを、背中から岸部一徳が抱きかかえる。途端に例の「らーらーららー」と言う「タイタニック」の音楽が掛かって……。
 いやあ、いいよ、見つめ合う小倉と一徳。特に一徳の細い流し目がイヤラシくていい(^o^)。

 雨降りだったので、仕事帰りにタクシーに乗る。何となく仕事疲れの話から金縛りの話をしているうちに、気がついたら超常現象やUFOの話なんかをしている。
 運転手さん、以前UFOを見たことがあるそうで、小学校の体育館の上に停まっていたとか。最初は小さな光球だったのだが、突然ぶわーっと膨らんで、ひゅんっと彼方に飛んでったそうだ。植木等みたいなUFOだな。
 しかし、どこの宇宙から来たか知らんが、何億光年も旅してきてやってたことが小学校のノゾキか。多分宇宙のロリコンであろう。
 こういう話が聞けるからタクシーに乗るのは好きなのである。

 昨日、鍋物の材料に肉をたんと買っていたので、今日は朝から女房に「今晩は鍋だよ」と予告されていた。なのに出されたのは野菜スープ。肉はどうした。

 『山寺宏一のだから声優やめられない!』読む。
 対談相手がともかくスゴイ。大塚周夫・明夫親子、中尾隆盛・戸田恵子・大塚芳忠・堀内賢雄・鶴ひろみ・冨永み〜な・銀河万丈・高島雅羅・玄田哲章・田中真弓・関俊彦・藤田淑子・三ツ矢雄二・三石琴乃・千葉繁・坂本千夏・日高のり子・林原めぐみ・井上和彦・石塚運昇・矢島晶子・立木文彦・鈴置洋孝・TARAKO・関智一・大谷育江・宮本充・羽佐間道夫、ホンモノの実力派しかいないじゃないか。間違っても○○○○○子なんか呼んでないんだよな。
 最近は声優になりたいなんて若い子に出会うことも多くなったが、正直な話、「アイドルはムリだけどぉ、声優なら楽になれそうだしぃ」みたいなやつが多くて閉口する。ともかく今、本気で声優を目指す人間には必読の本だろう。
 山寺さんが『御先祖様万々歳』を自分の代表作、と言っていたのが嬉しかった。

 秋本治『アキダス』、たかはしみき『こげぱん』2巻、大槻ケンヂ『偶像列伝』、大泉実成『消えたマンガ家』(文庫版)読む。なんか鬼のように読んでるなあ。


2000年12月17日(日) 今世紀最後のゴジラ/映画『ゴジラ×メガギラスG 消滅作戦』ほか

 ここしばらく睡眠時間が少なかったが、ようやくゆっくり眠れる。夜11時に寝て起きたのが8時半。そのせいか変な夢を見た。
 職場の若い子の中に、一人、どうしても思い出せない子がいる(ざしきわらしか)。慌てて名札を見ると「臓」と書いてある。思わず「ゾウさん?」と呼んだら、怒って向こうに行ってしまった。どうやら読み方が違ったらしいが、本当はなんて読むのだ。……そこで目覚めてしまったので、答えは分らないまま。
 ああ、夢の話なのに気になって眠れん(+_+)。

 女房がついに自分のHPを立ち上げる。しかも所々ミスがあるとは言え、『ゴーストバスターズ』の項目などは立派にオタク的マニアックさが現れており、我が妻ながら上出来と誉めたいほど。
 何だか先を越されちゃったが、私そのうちHPを立ち上げたい。他のメンバーもそれぞれにHP作ってくれると、この劇団がいかにも梁山泊か漱石山房って感じになって楽しいんだけど。よしひとさん、C−1君、ひとつ発奮してみない?

 マンガ、貞本義行『新世紀エヴァンゲリオン』6巻読む。
 マンガ版はアニメとの差別化を図るためになかなか苦労している印象。大きな本屋だと紫かピンクの専用ブックカバーを着けてくれるので、買う人は「カバーは結構です」と言わないように。ちなみに私はアスカが表紙のピンクを頂きました。
 エドワード・ゴーリー『うろんな客』読む。
 動物とも化物ともつかぬ奇妙な「客」が突然現れ、狼藉の限りを尽くす。さらにその客がどうなったかというと、実はまだここにいるのです。……って、これ、つげ義春の『李さん一家』のオチと同じじゃん! でも本作の発表は1957年で、『李さん』より早い。う〜ん、もしかしたらこのオチのつけ方、もっと昔に遡れるのかも。

 夕方より女房を誘って天神へ。「博多新鮮組」で寿司食って映画って、一昨日と全く同じパターンだな。今日は一昨日食べられなかった大玉子が食べられて満足。卵の味を殺すシャリを省き、厚焼き玉子だけなので美味い。でもそれって、既に寿司じゃないね。

 映画『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』見る。
 女房、見終わった後やはり機嫌が悪くなる。「メガギラス要らないじゃん」。
 頼むから東宝、もうちっと面白いもの作ってくれ。そうでないとウチに「怪獣映画禁止令」が出かねん。
 帰宅して『メガゴジ』の感想をオタアミ会議室にUP。反応はあるだろうか?


2000年12月16日(土) あの感触が忘れられないの

 朝もはよから容赦なく仕事。しかも今日は外回り。さすがに半袖ではキツイので、やっと長袖を引っ張り出して着る。
 ど田舎に行かねばならぬので、早めにウチを出たが、駅に行くと30分に1本しか電車がなく、乗り換え連絡も悪い。1時間半も掛かるんじゃタマランので、仕方なくタクシーに乗って行くと、20分で到着(-_-;)。
 フザケんじゃねえぞ、ど田舎にもホドがあるってんだ粕○町。

 半ドンなのに、博多に帰り着いたのが午後2時。練習後の待ち合わせまで間がないので、一旦帰宅するのを諦めて紀伊国屋を回り千代町のパピオへ。
 よしひと嬢、今日は仕事が多忙とかでお泊りなし。女房も寂しいのか、天神への買い物に塩浦、桜雅両嬢を誘う。
 ジークス天神の遊べる本屋で例のエステゼリーを探すが見あたらない。別に小倉そごうの専売品ってわけでもなかろうが、他店で探す見当もつかないので、塩浦嬢に購入を依頼。……でも、女房はともかく、私が何ゆえエステ(^_^;)。
 ビックカメラでソニーのデジビデTRV20を大枚はたいて購入。ウチのVAIO様はソニー以外の画像を取りこんでくれないので仕方なく買うのだ。ソニーの陰謀だァ、と女房立腹。
 更にショッパーズを回り、カレンダーなどを買う。塩浦嬢もヒョウ柄の派手な服を買っている。んなもん買うからみんなから「女王様」と呼ばれちゃうのよ。
 黒ウサギの耳つきの可愛い帽子があったので、女房が半額払って塩浦嬢に無理矢理進呈。後でダーリンが塩浦嬢を迎えに来たとき、呆然としていたが、そりゃそうだよ(^_^;)。女房は「ダーリンが惚れ直すんじゃないか」と言っていたが、ダーリンはロリコンじゃないと思うぞ(多分)。
 でもダーリンは庵野秀明に顔はソックリである(^o^)。

 帰宅してCSを見たら、偶然にも「庵野秀明が選ぶ年末ファミリー劇場」と題して『スクールウォーズ』『クレクレタコラ』『仮面ライダー(旧1号編)』『一休さん(13話まで)』『秘密戦隊ゴレンジャー』『魔法少女ちゅうかなぱいぱい』を紹介。でも庵野氏の弁では「他に引っかかったものがなかった」……正直な意見だ(^_^;)。
 庵野氏、「大人って本当にアニメを見ない、マンガも読まない、テレビも見ない、映画も見ない」と言っていたが、悲しいことにそれは事実。余裕がないってのはただの弁解だ。子どもの学力不足を言う前に、大人がバカになってることに気づけよな。……はああ(´。`;)。


2000年12月15日(金) 今日の日記も「スゴイ」?/映画『夜にも奇妙な物語 映画の特別編』

 年度末で、毎日が書類の〆切。
 共同作業の書類などは、私が予め種々のデータをフロッピーに入力して同僚に渡すのだが、散々待たされた挙句、結局〆切に間に合わずに上司に叱られるのは、その清書係の同僚の方になる。
 当然「もっと早くデータを渡して下さい」と後で文句を言われるのだが、私だって、若い連中のデータを受け取らねば、入力はできないのよ。
 でも口では「へいへい、次から改めますです」とテキトーに誤魔化す。若い子に責任転嫁するのは嫌いだ。
 日頃から若い子の仕事の杜撰さについては、みんな悪態ばかりついてるんだが、それを言い出せば、上の連中だっていい加減なもんだ。自分の無能を棚に上げて若い子の悪口言うなんて、恥ずかしくないのかね?
 ウチの職場は内田春菊の群れかい。

 若い子が何人かこのHPを覗いたらしく「スゴイ」と言ってるらしい。
 ……何が?
 感想があるなら掲示板に書いてもらいたいなあ。尤も、正体は隠してもらわなきゃならんけど。

 帰宅して女房を映画に誘うが、夜更かしのせいか、布団にくるまって寝たまま起きてこない。
 「……じゃあ俺一人で、メシ食いに行こうかな」
 「(がばっと起き)あ、行く行く」
 この食欲魔人が。しかも返事の台詞がスケベ(-_-;)。

 結局、天神東宝に着いた時点で、映画の時間まで間がなかったので、1階の回転寿司「博多新鮮組」に入る。ここはニュースにも取り上げられた「ハイテク寿司」というヤツで、ディスプレイを押すとその寿司が流れてくる仕掛けになっている。私なんかは味気なくてつまらないが、若い人には職人と直接顔を合わせずにすむので気が楽らしい。
 でもここでも女房はひたすら流れてくる寿司だけを待つ。それはそれでここに入った意味がない(^_^;)。

 映画『世にも奇妙な物語』、映画になってグレードが上がったというほどではないし、アイデアもそれなり。でもラストに老人役で、旧『鉄腕アトム』のアトムのお父さんの声なんかをアテてた谷津勲さんが出てきて嬉しかった。
 売店で購入したガイド本が、TVシリーズの資料も網羅していて嬉しい。映画『友子の場合』がこの『世にも』の一編からスピンオフされたものだとは知らなんだ。ともさかりえに意外にも(失礼)演技力があると知ったのは、この『友子』を見たおかげである。
 よしひとさんはともさか嫌いみたいだけど、ドシテ?


2000年12月14日(木) 差別語なんて知らないよ/『銭豚』(ジョージ秋山)ほか

 友人からメールで、フルタの「百鬼夜行」シリーズの第2弾が発売との情報。ああ、まだ第1シリーズも揃えちゃいないのに。でも多分また買うな(^_^;)。
 今度もマニアには垂涎のラインナップ。天狗・鳴釜・河童・鵺・輪入道・泥田坊・鉄鼠・川獺、ラストは九尾の狐!(デザイン「妲己」だったりして)
 ジオラマ作ったら楽しいだろうなあ。そこまでのエネルギーはさすがにないが。
 こうたろうくん、情報ありがとね。メール出す時間がないので日記でお礼。

 小学館『日本国語大辞典・第二版』第一巻購入。50万項目収録、全13巻で値段は14000円!
 基本的にこの日記には読了した作品の感想しか書かないようにしてるが、これはムリ(^o^)。
 早速ページを開く。
 「行く」「性交の快感が絶頂に達する」
 ……何調べとんじゃ、とバカにしてはイケナイ。国語辞典の決定版を謳うなら、俗語を避けて通っちゃいけないのだ。方言や僭称語も然り。
 感動的なのは「阿呆」の語源について。中国江南地方の方言「阿呆(アータイ)」から、という『全国アホ・バカ分布考』(TV「探偵ナイトスクープ」)の説を筆頭に持ってきている。この一点をもってしても、この辞書が権威主義とは無縁の視点で編纂されていることがわかるというものだ。

 マンガ、ジョージ秋山『銭豚』、相良直哉『KANA』3巻読む。
 『銭豚』、なんとあの『銭ゲバ』のサイドストーリーである。「豚!豚!この銭豚!」と罵られながらSEXする蒲郡風太郎の姿は、今の若い子が見たらショッキングだろう。『浮遊雲』でしかジョージ秋山を知らない人は、『アシュラ』『デロリンマン』『ザ・ムーン』『灰になる少年』『シャカの息子』など、情念のほとばしる一連の作品群を見るといい。そこには間違いなくマンガの極北がある。
 『KANA』、絵は可愛いけど、鬼の少女とヒトの少年との交流、というありふれたネタで、展開も未だし。

 DVD『イワンの子馬』見る。感想はそのうち「広場」に書くつもりだが、ヒトコト言いたい。
 これは『せむしのこうま』が正しい題名だ。勝手に変えるな(~_~メ)。

 そう言えば例の堺市の『黒人差別をなくす会』の連中、またシュバイツァーの伝記の中に「土人」の語を発見して糾弾したとか。堺市には女性の権利がどうたらという団体もあるし、死んでもあそこの「土人」にだけはなりたくないものである。


2000年12月13日(水) 小山田いくの模写もできます/『まんがサイエンス7』(あさりよしとお)

 昨日書き忘れてたら、しっかり女房が「エステゼリー」のことを書いていた。
 先日、北九大の芝居を観に行った時に「遊べる本屋」で買ったものだが、1200円もしやがるくせに一回こっきりしか使えない。スゲエ贅沢である。
 にもかかわらず、夜、日記を書く時にはたいして書いとくことでもないと、私は省略しちゃったが、やはり男と女とでは、一日の出来事のうちでも注目することが違うな。
 今朝もまた残り湯に入ったが、お湯を継ぎ足ししたので、昨夜ほどには肌へのプチプチ感はなかった。でも結構気に入ったので、また買うかもしれない。福岡でも「遊べる本屋」はジークス天神の地下にあるので、近いうちに行ってみよう。

 つい仕事の最中に「オバQ」を落書きしたのを若い子に見られる。日頃クソ面白くもないような顔ばかりしているのにまさかマンガなんて描くとは、と思われたのだろうか。次に「鉄腕アトム」をリクエストされまた描く(^_^;)。
 気がついたら、更に「バカボンのパパ」や「ラムちゃん」まで描いていた。「忍者ハットリくん」もリクエストされたが、覆面と言うか頭巾の様子が思い出せなかったのでパス。でも明日あたりまた改めてリクエストされそうで怖いな。

 帰宅すると、鴉丸嬢、藤田君、其ノ他君が来て何やら揉めている。藤田君、クロウ役が掴めず苦労しているらしい。……シャレか。
 公演が近くなると、大抵スタッフ・キャストの誰かが煮詰まってきて、迷路に迷い込んじゃうものだが、今回は何となく全員にその「煮詰まり感」が漂っているように見える。こういうときはパーッと酒でもかっくらって気分転換でもするのが一番。舞台が始まりゃなんとかなっちゃうもんだし。
 藤田君に、「女に振りまわされてヤケになってる男の役だから演リ易いでしょ」と言ったら、複雑な顔をされた。……身に覚えがあるな(^o^)。

 マンガ、あさりよしとお『まんがサイエンス察抛匹燹『カールビンソン』が中途半端なままであることを考えると、もしかしてあさりさんの代表作はこれってことになるのかもしれない。この連載が読めるだけでも学研の『6年の科学』は定期購読したいな。付録も魅力だけど。
 マンガ、山科けいすけ『C級サラリーマン講座・馬耳東風編』読む。何だかこれも何とはなしに買って読んでるなあ。でも感覚的には奥さんの森下裕美とよく似ていると思う。いっぺん合作してみてくれんだろうか。


2000年12月12日(火) モロボシダンは不滅だ!/ドラマ『ウルトラセブン・果実の熟す日/約束の果て』

 昨晩の夢。全人類が葉緑素人間になる。全身が緑で気色悪いがエコロジーで地球に優しくてよいと、私も葉緑素人間になれと勧められる。でもそうなった途端、脳まで光合成を起こしてみんなパーになるのであった。
 ラストは全人類が体中から葉っぱを生やして「よさこい」を踊りまくる。ああ、いかにも終末っぽい(^_^;)。でも人類って絶対バカな終わり方しそうだよな。

 寝冷えして、また腹を壊す。結構ただ事ではない事態に陥っていたのだが、そうそう休んでもいられない。なんとか出かけはしたものの、職場でトイレに篭ること3時間。別に「TOTOは私の素敵なお友達」ってわけじゃないんだが(by『ホルスの大冒険』)。
 それにしても今日もまた別の若い子からHPのアドレス教えてくれと言われたぞ。誰か絶対、噂流してやがるやつがいるな。ここを覗くのは一向に構わんが、私の正体を掲示板にバラさんようにな。
 ウワサと言えば、先日の土曜日、塩浦、よしひと両嬢、女房と四人で博多駅を歩いていたら、偶然職場の若い子とすれ違ったのだが、途端に「私の女房は美人」という噂が職場に流れた。……誰を見てそう思ったかは詮索せぬがハナだな。
 昨日は昨日で、私が車に乗って美人の女房と須恵のコンビニにいたと証言が。でも私ゃ車を運転できないんだけど。
 「でも、ソックリでしたよ!」って、ドッペルゲンガーか。実はこれまでにも10人以上、ソックリさんの話を聞いてるのだ。よっぽどどこにでもある顔なのだな。

 帰宅して昨日の残りの焼肉を(女房が)食い尽くす。なのに3時間経ったら、もう「腹減った」と言っている。「欠食児童」という言葉は、ウチではまだまだ死語ではない。

 DVD『ウルトラセブン・果実の熟す日/約束の果て』見る。元のシリーズは、30分に凝縮された良質のSF作品であったが、90分だとどうも各シーンが間延びしていてヌルイ印象。しかも若手の演技が筆舌に尽くし難いほどにヘタ(-_-;)。
 それでも『約束の果て』は浦島伝説を陳腐になるギリギリの線で踏みとどまってSFドラマとして見せている。乙姫の正体や結末をあえて謎のまま解明して見せなかったことが勝因だろう。乙姫の田中規子も神秘的かつ美しい。
 女房にやたらとストーリーの意味を聞かれる。塩浦家では、映画を見るとダーリンの方が塩浦嬢にいろいろ聞いてるらしいが、どっちがさびしんぼうかよくわかるエピソードである(^o^)。


2000年12月11日(月) デジタルビデオ、どれがいいか?/『藤子・F・不二雄SF短編PERFECT版』5巻

 今日も職場で、このHPのアドレスを別の若い子から聞かれる。どんな悪口を書いているか気になるのかもしれない。
 でも今日はせいぜい、予定外の会議をいきなり入れられて、しかも「仕事が忙しい、余裕がない、寝るヒマない」と同僚の女性から愚痴を聞かされて、「愚痴言ってるヒマがあるだけ余裕があるんじゃねえか、アホンダラ」とシラけた程度である。
 それにしても、ウチの職場の連中、しょっちゅう愚痴ばっかり言ってるが、だったら少し仕事を整理するくらいのアタマはないんかな。自分で自分の首を締めてるくせに文句を垂れるってのは見苦しいだけだ。

 自転車を千代町の「パピオ」に置きっぱなしなので、取りに行くついでに女房とベスト電器博多南店を回る。
 敷地面積をとってる割には品数が今イチ。やはりホームセンターみたいな感じじゃなく、天神本店のように7、8階建てのビルにすればよかったのだ。ウチの近所ではあるので、便利と言えば便利なのだけれど。
 デジタルビデオカメラを物色して、性能を見比べる。手持ちのビクターのやつは、ソニーのバイオと相性が悪くて、画像が取りこめない。今回の公演用に映像を編集する必要があるので、早急にカメラが必要なのだ。……今度のボーナスは貯金しようと思ってたのに、また散財するのか。
 とりあえず今日は下見だけ。

 帰りにスーパーによって肉を買い込み、焼肉。やはり店で食うより自分で焼いたほうが安上がりだ。食べきれないくらい買ったので、ウチは明日も多分焼肉。
 そのスーパーで「百鬼夜行シリーズ」、「牛鬼」通常彩色版と、「狂骨」墨絵風彩色版を入手。あとヒトイキである。

 マンガ『藤子・F・不二雄SF短編PERFECT版』5巻読む。全て再読だが、いいものは何度読み返してもいい。『メフィスト惨歌』って題名、手塚治虫の『きりひと讃歌』のモジリなんだけど、中身は何の関係もない。こういう人を食った題名のつけ方も好きなんである。
 水木しげる『妖怪大画報』、かつて『少年マガジン』の巻頭グラビアに水木しげるが書いたグラビアの集大成。昨日小倉の「ラフォーレ2」の「遊べる本屋」で購入したもの。4度もアニメ化された鬼太郎だが、さすがに4回目のアニメ化はブームを呼ぶまでには到らなかった。今や十代で鬼太郎を知らない子も多い。こういう混沌と異形の象徴である「妖怪」を愛する余裕も現代人からは失われているのだろう。


2000年12月10日(日) 外見でしか人を判断できないヤツ/『あずまんが大王』1・2巻(あずまきよひこ)

 休日なのに7時に目が覚め、何だか損したような気分。
 塩浦、よしひと両嬢は8時半に起床。よしひと嬢、『クウガ』はビデオに仕掛けてるのかな?
 塩浦嬢が泊るのは初めてだが、よく眠れただろうか。何しろ寝室の四方は天井までビッシリと本で埋めつくされているのだ。夜中に地震でも起きれば本の下敷きで多分あの世行きだし。
 女房は9時にのこのこ出てくる。三人とも朝は髪の毛が大爆発。何だかこういうのって、学生のころの合宿を思い出す。初々しくていいのだ。見られるほうは恥ずかしいかもしれないが、ナチュラルな格好が一番である。

 実際、私は、他人の格好も気にもしないが、自分の格好は更に気にしない方である。背広の下は未だに半袖だし(寒さには強いので)、靴も履きつぶすまで履くので、常時ゴム底が割れたりしている。
 身だしなみが大事でないとは言わないが、身だしなみを大事にしたがる人間にロクなやつはいないので、どうしてもこうなるのだ。
 先日、道端でやっぱり冬だってのにまだ半袖の男の子を見かけたが、友達の女の子が「どうしてまだ半袖なの?」と聞いていた。半袖の子は無言のまま答えない。当たり前だ。その女の子に理由を説明するために半袖でいるわけでもないのに、どうして答える必要があるのか。「か〜ら〜す〜、なぜ鳴くの〜、カラスの勝手でしょ〜」ってなもんだ。

 女房たちが練習に出かけたあと、洗濯、掃除。風呂に入ってマンガあずまきよひこ『アズマンガ大王』1、2巻読む。カワイイ絵柄で思いきりハマる。
 ネットで内藤泰弘のHPにアクセスしてみると、例の爆弾事件の件で、作者がたった一言、「描いたものが全てです。読んでください」と堂々たるコメント。『トライガン』が連載中止に追い込まれることはなさそうでひと安心。マスコミのバカ体質は今後も変わるまいが。

 夕方、劇団のメンバーと合流。女房がイタズラで、鴉丸嬢の手を握り、私の無精髭を撫でさせる。……何考えとんじゃぁぁぁぁ! 鴉丸嬢、本気で嫌がる。私もリアクションの取りようがない。ウチにはどうしてこう「不思議ちゃん」ばかり……(-_-;)。
 小倉のラフォーレで劇団のみんなと北九州大の演劇公演『贋作・桜の森の満開の下』見る。率直に言って脚本を読めていない。前回の公演は結構面白い出来だったのになあ。メンバーも散々アンケートにキツイことを書いていた模様。容赦がない奴らだなあ(^_^;)。


2000年12月09日(土) 今日はちょっと食いすぎた/『分化祭ウラ実行委員会』1巻(江川達也)ほか

 件のビデオ屋に爆弾放りこんだ17歳、内藤泰弘の『トライガン』を読んでいたと新聞報道。またもワザとらしい情報操作だが、それに引っかかるバカも世間にゃ多いから始末に悪い。
 コイツの本棚には他にもマンガやビデオは並んでたろうに、なぜ『トライガン』だけ取り上げる? もしそこに並んでたのが宮崎駿や手塚治虫だったら、マスコミは報道しなかったに違いないのだ。言わば『トライガン』はマンガ嫌いのマスコミのやつらのためにスケープゴートにされたのだ(怒)。
 バカ17歳の三ヶ月経てば忘れられるセコイ犯罪より、マスコミの正義ヅラした偏見報道のほうがよっぽど犯罪じゃんか。

 マンガ、江川達也『文化祭ウラ実行委員会』1巻、北崎拓『なんてっ探偵アイドル』2巻、麻宮騎亜『快傑蒸気探偵団』8巻(完結)読む。
 江川は『虹を掴む男』の稚拙なパロディ、北崎はただのエロ、麻宮は唐沢なをき『蒸気王』のパクリ、読むに値する作品が一つもない。
 だったらなぜ買った? ……謎だ(-_-;)。

 近所に出来たベスト電器博多南店、天神のベスト電器本店などをハシゴ。新店は思ったより狭い。本店のほうで女房に頼まれた山本正之のCDBOXの予約をする。
 練習後の女房、塩浦嬢、よしひと嬢と合流、移転した天神のSWATに向かう。
 予め女房はC−1藤田君から道順を教えてもらっていたが、これがまるでデタラメで、道に迷いかける。藤田君、「国体道路」を「明治通り」と勘違いして覚えていたのだ。さすが須恵国民。
 女房、「今度藤田をシメてやる」と不穏な発言。……藤田君、夜道には気をつけといてね。
 なんとか辿りついたSWATで、よしひと嬢、中国人民服・帽子付きを買う。……のはいいけど、試着するときはちゃんとカーテンを閉めよう(^_^;)。

 博多駅裏のバイキングの店で食事したあと、私はオタクアミーゴスの打ち上げに、女房たちはシネリーブル博多駅の『カオス』を見に、二手に別れる。
 駅近くのコンビニ地下の居酒屋で、AIQの方々と会食。
 しおやさんから「劇団がブレイクするかどうかは役者の努力次第」と当たり前のことを言われるが、胸にチクリと刺る言葉だ。
 ほかにも福田純監督死去の話など、オタク話で盛りあがる。

 両嬢をウチにご案内、アニメ『キカイダー』を第一話から見せる。気がついたら夜中の1時。明日の練習に差し支えそうだな、こりゃ。


2000年12月08日(金) ぐるぐるにゃーぐるぐるにゃー/映画『インビジブル』

 女房が自分のHP用に、映画の資料を探していたので、レナード・マーティンの『2001 MOVIE&VIDEO GUIDE』(洋書)を買ってやったのだが、解読に手間取っている。
 こちらも最近の日本映画がアチラでどう評価されてるか確認したりしている。『HANA‐BI』☆☆☆、『菊次郎の夏』☆☆、世界のキタノもこんなもの。『Shall We Dance?』と『もののけ姫』は☆☆☆1/2で、さすがに得点が高い。『ポケモン』は☆1/2、しかも「全然面白くないしアニメ技術もヘタ。なのにガキは気にもしとらん」と酷評。アチラも映画の見方に変わりがないのが不思議(・_・)。

 職場で若い子からこのHPのアドレスを聞かれる。つい「日記に職場の悪口ばっかり書いてるよ」と口を滑らしたのがマズかった。
 でも今日も悪口を書く(^_^;)。
 年度末反省とやらで今日も勤務時間を超えて会議。よりによってボーナス支給日にこんな会議を設定するなんて、全くのイヤガラセだ。おかげで銀行に行き損なっちまった。
 「てめーらは給料なんて受け取らなくったっていいんだ、上の命令通りに働け」っていう上の連中の本音が透けて見えるぜ。
 今日も上司が私の仕事ぶりを覗きに来たが、部下に対する信頼があればそんなことをする必要はないのだ。そんな態度で下の者が素直に言うことを聞くと思ってんのか? ナントカにつける薬はない。
 ……ウチの職場の者はこれを読んでも上にチクらんようにな(^o^)。

 夜、キャナルシティで塩浦嬢を誘って映画。なぜかダーリンは一緒でない。明日から出張で今日はご遠慮したいとのこと、残念。
 インド料理屋でポークマサラカレー、バターナン、マンゴラッシーほか。本格インド料理と言ってる割に赤坂の『ナーナック』ほどにはカレーの辛さに等級の差がなく、物足りない。
 映画『インビジブル』、さすが変態“氷の微笑”バーホーベン監督、SFXに金かけまくったただのストーカー映画(笑)。塩浦嬢「解りやすくっていいですね」って、誉めてねえぞ、それ。
 帰りにダーリン、しっかり塩浦嬢を車でお迎えに来る。……だったら初手から一緒に映画を見てもよかったような気もするけど。

 女房、「メガバンドール」で久しく探していた『サイボーグクロちゃん』のシングルCDを手に入れ、舞い上がる。この日記を書いている最中もエンドレスで流されて、おかげでこっちの頭の中もグルグルニャー。


2000年12月07日(木) 仕事三昧、遊び半分/『虚無医院』2巻(林光默)

 何だか仕事ばかりしているなあ。二日休んだツケが来ているだけなんだが、どうもこんなに真面目に仕事をしている自分というものを考えると、らしくなくって落ちつかない。
 「お仕事ばかりで遊ばない。今に敬之は気が狂う」……これコピーして全文埋めたら日記は楽だが、本気にするヒトもいるかもしれないからやめとこう。ただの『シャイニング』の稚拙なパロなんだけど。
 しかし、今日もいきなり残業の連絡。この「いきなり」っての何とかならんのか。断ろうったって断れないように仕組んでるみたいだぞ。

 仕事の合間に『キネ旬』読む。『バトル・ロワイアル』特集だが、なんと出演者の中に宮村“アスカ”優子がいる。まさか生徒じゃねえよなあと思って記事を見たらBR法を解説するビデオのお姉さんだそうな。『ジュブナイル』の林原めぐみといい、声優の顔出しがちょこちょこあるが、声優ったって俳優の仕事の一部なわけだから(と考えるのは古いらしいけど)多少はイタくっても(^o^)こういうのはどんどんあっていい。

 帰宅が遅れたが、女房は平日練習で留守。腹が減ったので、ありあわせのものを食う。八宝菜と納豆を混ぜてメシにぶっかける。不味くはないが、なかなかスゴイ味。あまりヒトにお勧めはできません。
 もう少しまともなものが食べたいなあ、女房が帰りに卵でも買って来てくれたらなあ、と思っていたら、以心伝心、偶然にも女房、卵を買ってくる。こういうことって滅多にない。というか、結婚して以来初めてだぞ。少しは我々の間に赤い糸が繋がっているのであろうか。……もっとも、繋がってたらこういうことはもっとあっていいはずだが(-_-;)。
 あの赤い糸の伝説、中国の原典ではぶっとい縄で足につながってるのである。そっちの方なら我々に似合っている気もしないでもない(^_^;)。

 マンガ、林光默『橋無医院』2巻読む。ああ、1巻途中まで読んでどこかに山積にしちゃってる。でも筋は何となくわかるので大して支障はないけど。韓国マンガって読むの初めてだが、本の開きが日本とは左右逆なだけで、筋のコマ運びは驚くほど日本のマンガの影響を受けている。上條敦士や天野喜孝をブレンドして奥瀬サキを振りかけたような絵柄で、画力はスゴイ。日本のファンにも受け入れやすいのではないか。ただ、伝奇ものか格闘ものか、どういう話か未だに見えてこないけど。


2000年12月06日(水) 人は年6回風邪を引く/『冒険配達ノート ふまじめな天使』(赤川次郎)

 病みあがりで職場。上司から嫌味の一つや二つ言われるんじゃないかと思っていたが、一つで済む(^o^)。
 「机の上片付けてね」
 ……いやあ、二日休んだだけなのに、机上が書類の山だ。はみ出した分がイスの上にまで山積みになっている。
 でも、今日一日で半分片付けたぞ。ちょっと意識が朦朧となりはしたけど(@_@)。

 珍しく若い子と芝居の話をする。気がつくと仕事そっちのけで「脚本はね」「演技はね」「ミュージカルはね」なんて偉そうにサロンの馬鹿を演じている。でも若い子も特に嫌そうな感じでなく、話を聴いてくれるので、ついノって身振り手振りも交えて熱弁。……よっぽどストレスがたまっていたのだな。風邪引いてたんじゃなかったのか。
 実際、芝居のことを考えていると、脳内にドーパミンが分泌されているとしか思えない高揚感を得られるのだ。これぞまさしく万病に効くクスリであろう。

 赤川次郎『冒険配達ノート ふまじめな天使』読む。劇団四季で舞台化された『夢から醒めた夢』の第2弾。……てことは、またこれも舞台化されるのか?(-_-;)
 これだけのベストセラー作家に今更文句つけたって仕方がないが、力を入れている作品とそうでない作品の差が、赤川次郎の場合は余りにも激しい。始末に悪いのは、その「力を入れてない作品」ですら、何ヶ所かは気の効いた文章を所々挿入してとりあえず読ませる作品にしていることである。
 マンガ、手塚治虫『ブラック・ジャック』豪華版15巻読む。でも初読は一つもない。これも今更評価しようがない感じだが、傑作はこれまでの巻に殆ど収録済みなので、15巻ともなると「異色作」ばかり。
 小畑健『ヒカルの碁』10巻、ヒゲ椿、この巻で退場かあ……一見うざったいキャラに見えて、しっかりヒカルの成長に関わったいいヤツだった。脇キャラの描写も疎かにしないのは作者がこのマンガを愛している証拠。ホントに、こういうマンガはジャンプには珍しい。600万部売ってるころは、言っちゃあなんだが『ド』も『ス』も『幽』も本気で「面白い」とは言えなかったしなあ。作者の作品に対する愛がなかった。

 近所に新しくファミレスができる。早速女房と行ってみるが、ファミレス中、最もその値段の安さで売ってるだけあって、味は頗るマズイ。玉葱は生だし肉は固いばかりで味気がない。こうなると、美味いメニューが果たしてあるのか、全部食ってみたくなるな(^o^)。


2000年12月05日(火) NOT THAT IT MATTERS/アニメ『鉄腕アトム・ミドロが沼の巻』

 昨夜から今朝にかけていろいろある。そのあたりについて具体的に書けりゃ面白いんだが、今んとこ差し障りがあって書けない。……なんかこう書くと相当大変なことが起こったようだが、実際はたいした問題じゃない。第一、私や女房には直接関係のない件なのだから、いちいち頭をひねらずともよいはずなのだが、そうも言ってられない事情があるのよ。
 ともかく昨晩は女房とある件について相談し、半徹夜。おかげで寝冷えしたのだろう、朝方、全身にびっしょり汗を掻いていて、さむけがする。鼻は詰まって息苦しく、腹も壊した様子なので、職場に電話して休む。
 こうして年に四、五回は休んでいるが、いつものように病気のときはさすがに鬱。本もビデオも昼間は全く見られなかった。ただひたすら横になっていただけである。

 気がつくと、電話が繋がっていないことに気付く。すわ、故障か、と女房の携帯でNTTに問い合わせてみたところ、電話料金が通帳から引き落とされていなかったらしい。ああ、そういや今月入金するの忘れてた。とりあえず、後日入金する事として、再び電話線を繋いでもらうが、もし今後HPに接続できないようなことがあれば、私が入金し忘れたんだと思ってください。
 ……って、鬱のときはイカンなあ。何だか自分が社会のクズ・人生の落伍者・ゴクツブシって気になってくる。でも普通に生活してるやつが電話料金滞納することは滅多にないよな(-_-;)。

 夜、少し腹の調子が戻ってくる。民放で手塚治虫の特番があったので、ビデオ録画。この手の特番では大抵トークがお寒い上に、今回は更に無意味なドラマ仕立てになっていて、見ていてイライラする。そんなもん流してるひまがあったら、なぜせっかく見つかった『鉄腕アトム・ミドロが沼の巻』を完全放送しないのか。私はそれが楽しみで録っているのに。
 私は別に手塚信者ではないが、今回の編成は殆ど手塚治虫を誉め殺ししていたと思う。というか、この十年、手塚治虫に関してはそういう番組しか作られていない。夏目房之介さんとか米沢義博さんとか呼んできて語らせる度胸のあるテレビ局はないのか。
 新作アニメ、手塚キャラオールスターキャストのミステリー仕立て。作りはチャチだが、馴染みの声優さんの声が聞けるのが嬉しい。でもサファイアは去年まではちゃんと太田淑子さんがアテていたのに、今年は冬馬由美さんに交代。……ご病気かなあ(・・;)。


2000年12月04日(月) 仕事休んでマンガ三昧(^_^;)/映画『戦場のメリークリスマス』ほか

 夜中、DVD『戦場のメリークリスマス』見る。どうも画質が今一つに見えるのは気のせいか? 劇場で見たときはもっと色鮮やかだったような気がするのだが。当時は坂本龍一にたけしなんて、面白いけどデタラメな配役だと感じていたが、20年近く経つと、ハマリ役だったんだなあと感心。若いころのモノの見方ってやっぱり変わるもんだ。「ヨノイ」って名字も「そんなのあるか」と思っていたが、ちゃんとあるのね。「魚爰(←一字と思ってね)井」と書くのだそうな。
 しかしたけしは喧嘩の仕方がウマイ。予備動作なしに殴る。先手必勝ってやつですな。

 定例の通院。病状は安定して悪い。体重も血糖値もほぼこの三ヶ月横ばい状態。「下げようと思えば下げられるはずですよ」と医者から説教される。
 「へたに絶食なんかしてませんか? 却って逆効果ですよ」
 さすが医者だなあ、食生活の乱れを検査結果で見抜いている。食べ過ぎ・絶食の繰り返しは脂肪を増やしてしまうらしい。

 帰りにマンガ買いこんできて一気に読む。
 矢野健太郎『ネコじゃないモン!』ミレニアム版6・7巻、尾田栄一郎『ONE PIECE』16巻、田辺節雄『続戦国自衛隊』2巻、阿萬和俊『ガダラの豚』2巻、渡瀬のぞみ『BRIGADOON まりんとメラン』1巻。
 まあどれもそれなりの佳作(『ネコ』も……?)。
 『ワンピース』、また一人仲間になりそうなキャラが。今度は他のキャラとどう差別化を図るか気になってたが、なかなかウマイ手を考えついたものだ。元ネタの『うっちゃれ五所瓦』キャラで行けば次はただのデブになるかと心配してたが(^o^)。これであと4、5巻は話を転がしていけそう。
 『戦国』『ガダラ』、絵柄はそう好きでもないが、原作の魅力で読ませる。
 『まりメラ』、まさかかえんぐるまさんがアニメのコミカライズを担当することになるとは……。絵柄も随分ロリ入った絵に変えちゃって、ちょっとサビシイ。学研の『ノーラ』や徳間の『キャプテン』で描いてた人は概ね角川が吸収していってるが、おかげで角川系は今やオタク色100%。こういう「囲いこみ」はマンガ界全体で考えるとあまりいい傾向じゃないんだけどな。

 久しぶりにフォーラムのオタアミ会議室に書き込み。先日見た『BLOOD』についてHPの「広場」とは全く視点を変えて書く。実際私は絶対的な意見はあまり持っていない。映画や小説を一つの見方だけで切り捨てたって楽しくないしね。


2000年12月03日(日) この日記も歴史の証言/映画『エクソシスト2』ほか

 昨晩、ヨシヒト嬢がオヤスミの後も、続けて『エクソシスト2』見る。
 監督が代わるとやはり映画の調子そのものが違う。パズスをリーガンの体内に送りこんだのが実はサタンだったって、悪魔の世界でも他宗教の折伏が行われてるのか(笑)。だとしたら日本の鬼や妖怪たちもサタンに誘われてたりして。フセインは逆にサタンをセメてるみたいだが。

 なんだかんだで就寝は4時。目覚めは10時。女房とヨシヒト嬢も寝坊して、慌てて練習場へ。
 今日は鈴邑・愛上夫妻もふなちゃん連れてくるということだったので、顔を出そうかとも思ったが、明日が定例の検査で今日は絶食、外出して体力を消耗したくなかったので断念する。大学のころは本と映画代で生活が逼迫したとき、下宿で寝転がってさえいれば飲まず食わずでいても平気なもんだったが、強制的に絶食させられるのとではワケが違う。一日中、空腹から来る眩暈と戦わねばならぬのだからこれは結構ツライ。
 眩暈から逃れるために昼寝、起きたら4時。

 DVD『江戸川乱歩の一寸法師』、『王と鳥』見る。感想を書いてるとそれだけで字数オーバーするので、これは「広場」にUPする事にしよう。
 帰宅した女房と『エクセルサーガ』10巻を見る。総集編だが本編よりギャグが凝縮されて面白い。外国人労働者をコケにする危ないギャグが続くが、国籍を言ってないからギリギリセーフなんだろうな。

 女房の話だと、ふなちゃん、二ヶ月でもう6キロだそうな。時の経つのは早いと言うが、この子にとっては、昭和はおろか、阪神大震災もサリンも『エヴァンゲリオン』も全て生まれる前の過去の歴史なのだ。なんだかなあ。
 そう言えば桜雅嬢、アニメの記憶は『幽遊白書』あたりからしかないと言っていたそうだが、つまり10歳以前の記憶がないということだな? 多分、5年経てば15歳以前の記憶もきれいサッパリなくなるのであろう。はは、記憶がトコロテン(^o^)。

 鈴邑君からの土産、名古屋限定の手羽先焼き味の「カール」。表の絵は当然カールおじさんがシャチホコに乗っている(^_^;)。裏のコピーに「せっかく名古屋まで来とってほりゃあ、名古屋コーチン食べて帰らなイカンわ。とろくせぁーこと言やーすな、死ぬほどうみゃーでイカンわ」……これくらい食欲を殺ぐコピーもないなあ。でもどうせ絶食で明日にならないと食えん。……女房に食いつくされなきゃいいけど。


2000年12月02日(土) 『BLOOD』=『プロジェクトA子』?/アニメ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』

 マンガ、高野真之『ブギーポップ・デュアル』2巻(完結)、高岩よしひろ『松田優作物語00』、義仲翔子『スレイヤーズ』7巻、鬼頭莫宏『なるたる』6巻、夜っぴて一気に読む。
 特に面白かったのが『ブギー』。小説版では、ブギーポップの正体は宮下藤花のもう一つの人格か? という点が曖昧だったが、なるほど、こういう設定だとすれば納得。
 女教師と生徒の危ない関係、なんてモロ映画『個人授業』の影響だが、現代、「学校」が社会そのものの妄想の温床になってることの現れだろう。いついかなるとき、現実に犯罪が起こるか分らないし。

 上司に昨日のミスの件で説教される。
 「なんでそんなに忘れっぽいかね」
 「下んない仕事は忘れちゃいますね、あっはっは」とは言えない(^_^;)。とりあえずこれだけ失敗しとけば、必然的にこちらに回ってくるヘボ仕事も減ろう。……ってワザとミスってるわけじゃないよ、とフォロー(^o^)。

 半ドンで帰宅、昨日の日記を書き直し、息吐くヒマなく練習場へ。
 いつものメンバーに加え、今日は塩浦嬢の友人が二人見学。男性Tくんと女性S嬢。どちらもマジメそうな印象だが将来的にはメンバーになってくれるのかな。
 女房、早速S嬢にぴったり引っ付くが、肌を合わせないとコミュニケーションできないとはまるでドーブツ。

 女房、ヨシヒト嬢と、公演のチラシを置いてもらうために、リバレイン、アクロスを回る。地道な営業、という感じがいかにも地方劇団っぽくてヨイ。
 イムズの「シズラー」でバイキング料理。ヨシヒト嬢、プチトマトやメロンやライチを山ほど取ってくる。女房も皿を4枚オカワリ。私も明後日の検査のことを忘れて(こらこら)バクバク食う。三人揃って貧乏性。

 ユナイテッドシネマで、藤田君、其ノ他君、鴉丸嬢、塩浦嬢と合流。アニメ『BLOOD』を見る。概ね好評だったが、鴉丸嬢のみ「物足りない」を連発する。上映時間が50分と短い上、展開が読めるのが気に入らなかったらしい。展開が読めても別に構わん類の映画だとは思うが、まあ、感想は人それぞれ。
 私は横田基地の中をセーラー服のねーちゃんが日本刀持って暴れまくる、というバカ設定だけで充分笑えたのでよし。

 ヨシヒト嬢、今日もお泊り。オリジナル版の『エクソシスト』を見せたら至極感心している。『サイコ』もそうだが、やはり原点的な作品には、現在でも観客を引きつける強い魅力があるものだ。


2000年12月01日(金) エクソシスト=悪魔じゃないよ/映画『エクソシスト ディレクターズカット版』

 今日から12月、20世紀もあと一月ってわけだが、キリスト教圏でもない日本人がなんで騒ぐかね。今年の元旦は父と女房と出雲大社に初詣に行ったが、そこでも「ミレニアム」商品を売っていたのには笑った。日本人にとって、西暦自体が宗教行事だという認識は、既にないのであろう。

 女房に、「今月末で38歳だよ」と言うと、「いつの間にそんなにトシ取ったん?!」と言われる。
 さらに「お前と初めて会ったころは25歳だったのに」と言うと、「そんな若造だったん!」と驚かれる。
 この十年ほどで自分の何がどう変わったか。趣味に対する執着心が弥増し、仕事に対する執着心が消えて行った。小難しい言い方してるが、要するに働かんで好きなことだけしていたいって公言するようになったってことだな(^_^;)。

 有給休暇を取り、半ドンで帰宅。
 何か忘れてるような気もしたが、まいっか、と思っていたら職場の同僚から電話。またもや書類のミスの指摘。
 「とりあえず適当に対処しといてください」と頼むが、電話口でも相手が腹を立ててる様子がアリアリ。そりゃそうだよな。
 でもウチに帰ってきちゃった以上、今更職場に戻る気はない。下手すりゃ大問題になりかねないミスだが、下手しなきゃなんとかなるさとタカを括っている。……ホントに私はどうしてこんな能天気になっちゃったかね。

 丁度今日は映画の日なので、夕方からキャナルシティに『エクソシスト』を見に行く。
 本公開は11歳のとき、映画館にまで足を運んではいない。
 もちろん、怖かったからだが、悪魔の正体がサタンではなくバビロニアのパズスであった点には興味を引かれていた。所詮はキリスト教も原始宗教から枝分かれしていった一宗教に過ぎず、その原点は他にあることを作者が言いたかったのではないかと思えたからだ。……11やそこらで生意気なガキだったなあ。
 親戚の女の子と一緒に本屋に行った時、彼女が「あ、『エクソシスト』の本!」と叫んで手に取ったら、それは『セクソシスト』というエロ雑誌だった、ということがあった。そんな便乗作品が出まわるほど、アレはエポックメーキングな作品だったのだ……って、説明のし方がまずいか(^_^;)?

 マンガ、菅野博之『地球防衛企業ダイ・ガード』3巻(完結)読む。人気があったせいもあるんだろうが、主役は殆ど百目鬼リカちゃん。でもおかげで主役トリオの存在がかすんでしまったのが残念。



↑エンピツ投票ボタン
日記の表紙へ昨日の日記明日の日記

☆劇団メンバー日記リンク☆


藤原敬之(ふじわら・けいし)