無責任賛歌
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2000年11月30日(木) |
チラシ完成!/『未明の家』(篠田真由美) |
職場の若い子が不祥事を起こしたので、私から説教するように頼まれる。別に私が世話してる子じゃないんだけどなあ。私の眼から見たらたいした不祥事でもないんだが、ものの見方は人によって違うから仕方がない、テキトーに説教。 性に合わんわ。
珍しく女房に土産の弁当を買って帰ると、ウチにいない。携帯に連絡を入れると、鴉丸嬢、其ノ他君とチラシの印刷をしているとか。帰りが遅いそうなので、先に自分の分だけ食べる。
やっと『人間風車』の批評を「広場」に書きこむ。そこで紹介した『まねし小僧』という芝居、実は小学生のころ私が演じたもの。私は「親孝行の正ちゃん」という納豆売りであった。お袋に納豆売りの呼び声を教えてもらい、忠実に舞台で再現したが、リアル過ぎて大笑い。 子供のころは私が芝居するのを喜んでいた母だったのに、高校を境に大反対に回った。「夢は追うな。破れるから」という理由だったが、本気だったのだろうか。今はもう分らない。
夜中になって三人揃ってチラシを持ってくる。総数300枚、なんでも博多駅からコンビニをハシゴしてコピーしてきたらしい。……駅からウチまで徒歩? 7、8キロはあるぞ(^_^;)。 裁断がうまくいってないものがあって、三人で延々、一枚ずつ切る。ストレス溜まりそうだなあ。
篠田真由美『未明の家』読む。前半は丁寧な作りの本格ミステリ、トリックはそれなり、落ちはメロドラマ。スペイン語が分らないと解けないトリックがあるが、見当はつくので卑怯ではない。キャラクター設定が結構よいので、シリーズは面白くなるかも。 DVD『トイストーリー』&『2』、吹替版で見る。 山寺宏一の予定がネームパリューを考えて唐沢寿明に変更されたと聞いていたので、ちょっと腹を立てていたが、唐沢のアテレコ、さほど悪くない。少し生意気で憎々しげな方がキャラに合うのだ。逆に所ジョージは今イチ。「無限の彼方へ!」という名ゼリフは、夢いっぱいにアテてほしかった。 でも脇キャラは名優揃いで大満足。やっとポテトヘッド夫妻の名古屋章と楠トシエの掛け合いが聞けた。 DVD『ダイガード』11巻、ついに明かされるいぶきの父の過去。最終回前の山場という所か。作画デザインが外注に出されたらしく、絵柄が変わるがこれが実にデフォルメされた動きで、面白い。憶測だが『クレヨンしんちゃん』のスタッフが参加しているのではないか。
2000年11月29日(水) |
オタクとは知性のことなり/アニメ『サウスパーク』5巻ほか |
昨晩、さほど夜更かししたつもりはなかったが、朝起きたら8:00。目覚し時計をかけ忘れていた。うひゃあ、と悲鳴を上げてヒゲも剃らずにタクシーに飛びのり、ギリギリセーフ。 年末が近いので、仕事も多忙。今や休憩時間はトイレに立つ時くらいのもの。ポケットに忍ばせた文庫本をトイレで数ページずつ読む毎日(^_^;)。
ポケットが膨らんでるのが気になるのか、若い子が「何が入ってるんですか?」と聞いてくる。「文庫本だよ」と答えると「ふ〜ん」……。 この辺の反応が5年ほど前と今とではまるで違う。以前なら更に「何の本ですか?」と聞いてきたもんだが。 マスコミが喧伝している「若い子の知的好奇心の低下」というのを昔はあまり信じていなかったが、この5、6年、それを実感するようになった。ともかく会話が単発的で途切れやすいのだ。人間関係で距離を置きたい、というのではなく「距離のとりようがない」ヤツが増えちまった。 今や若い子でもオタクとしか会話が出来なくなった。いいことなのか悪いことなのか(by『王立宇宙軍』)。
昼、弁当を注文したのだが食べるひまもなく、長引いた会議のあと、5:30になってやっと食べられた。……もう晩飯やがな。 こういうときに限って、帰宅すると珍しく女房が晩飯を用意して待っている。日頃は逆にこっちにねだって来るくせに。でもスーパーで買ったトーフとエビ天に煮魚というお手軽品(-_-;)。仕方なく間を置いて少し腹がすいてから食べる。
女房がいつの間にか秋月りす『OL進化論』17巻を買っている。前に講談社漫画文庫で出ていたのを8巻まで買ったら、続きを大判で勝手に買い始めたのだ。文庫が出たらまた買うのにもったいないんだが、「カバー裏の漫画が読めるから」と結局欠かさず買うハメに。なんだかなあ。 DVD『サウスパーク』vol.5見る。オープニングが『グラハム・カーの世界の料理ショー』のパロディに変わる。というか、観客の映像はそのまんま流用ってヒデエ(^_^;)。厨房にブタがいるのもヒデエが、そいつにベーコン食わせるのもヒデエ。ホントにそのうち発禁になるんじゃないか。 DVD『となりの山田くん』中の広告に、『ルパン三世カリオストロの城』のDVDが出ると情報。ハテ、アレの版権は東宝にあったはずだが。どうもジブリは宮崎駿作品の完全独占を図ろうとしているらしい。とすると次はアレも……。これは今後が楽しみである。
2000年11月28日(火) |
〆切はゴムのように延びる(^o^)/『蟲師』1巻(漆原友紀)ほか |
ここ一週間ほど、前日の日記を毎日書き直している。12時を過ぎて、睡魔と戦いつつ書いたものが、翌朝見返してみると文章も内容もへろへろであることが多いからだ。 日によっては内容を付け足していることもある。女房は「卑怯」というが、どして? 書き直しても大して文章がよくなってないと言われりゃそれまでだけどさ。
今日はメインの仕事がヒマだったので、依頼されていて〆切をとうに過ぎていた雑用仕事を片付ける。さすがに〆切二週間オーバーだったので、担当にいい顔はされない。しかし言いかえればそれだけ〆切過ぎても間に合うくらい、テキトーな性質の仕事だっつーの。 ……実はも一つ、〆切を三ヶ月過ぎてる仕事があるのだが(^o^)。今日そのことを思い出して、恐る恐る担当に切り出してみたら、担当も忘れていた(^_^;)。全くエーカゲンな職場だ。この分ならあと二ヶ月くらいは放っといても大丈夫かも。 会議が長引いて、また残業。明日もまた臨時の会議だ。これじゃ本もロクに読めんなあ……って、仕事するんじゃないのかい。
帰宅して、女房とDVD『サウスパーク』vol.4を見る。毎回、オープニングに監督のパーカー&ストーンがお馬鹿な前説をするのが恒例なのだが、どうもエピソードの収録順が入れ替わっているような感じ。 途中で死んだ老人がまた次の回では生き返っているのだ。未確認だが、ビデオとDVDで構成が違っているせいかもしれない。だとしたらもう少し気を遣ってほしいなあ。 続けて『さくや妖怪伝』を見るが、劇場で見ていることもあり、女房はリタイア。不思議なもんで、本人を目の当たりにしたあとだと、拙い演技も懸命さがほの見えて好ましく見えてしまう。ガンバレ希!……アホな私(^_^;)。
マンガ、漆原友紀『蟲師』1巻、久々の大型新人登場、という感じ。ともかく雰囲気のある絵を描くのが図抜けてウマイ。デビュー作の「瞼の光」にして、「我々の足の下を泳ぐ生命原生体の群れ」なんてオソロシイものをさらっと描いている。女性版諸星大二郎ってとこだろうか。 いしいひさいち『女(わたし)には向かない職業2・なんとかなるわよ』、まさか2巻が出ようとは(^o^)。同じ藤原さんなんで親近感があるなあ。女房が「藤原センセーの本読んだ?」って、私がいつ本を書いたのかと思っていたら、こっちのことだった(・・;)。しかし、『創元推理』に書いてる「藤原瞳」の正体は誰なんだ?
2000年11月27日(月) |
活字の本が読み進まない/『カスミ伝△(さんかく)』1巻(唐沢なをき)ほか |
芝居を見て、安藤希ちゃんと握手して(^_^;)、オタアミと、なんだか非日常な毎日が続いていたので、日常に戻ると少しは反動が出るかと思ったら、別にそんなことはなかった。 多少、若い子相手に飛ばしたギャグが過激になってたかもしれんが。
今日はあまり昼寝をしなかった反動で、夕方の会議中、居眠りをする。何か質問をされたらしいが、どうやらイビキで返事したらしい。笑い声で目が覚める。更に質問されはしなかったから大した質問じゃなかったのだろうが、さすがにちょっと恥ずかしい(・・;)。 (何が成功で何が失敗かの判断がつくはずもない)本年の事業の反省と、(どうせ変わり映えするはずもない)来年の検討という、不毛な議題の会議のワリに、今日は珍しく定刻に終わる。毎回こうだといいのになあ。 でも今日は更に残業の予定(+_+)。
帰りが遅くなりそうなので、『犬夜叉』のビデオ録画を電話で女房に頼む。ビデオにヨワい女房は泣いて「イヤだ」と言うが、問答無用である。パソコンが扱えてビデオはダメなんて言い訳を聞いてやるような優しい夫じゃないんだよ〜ん。 『犬夜叉』、殺生丸との対決シーンだけあって、作画に力が入っている。ただ、シリアスなシーンの間に痴話ゲンカのギャグを挟む、という『らんま1/2』ではよく見られた手法が、『犬夜叉』では結構滑っている。戦国時代、という設定の深刻さは、軽いギャグで間を持たすのには無理があるのだ。 『キカイダー』、ついにハカイダーが登場。これは原作よりも早い。しかも声が小杉十郎太。主役の関智一と合わせて考えると、ヤオイ本作ってください、と言わんばかりのキャスティングである。オタアミで覚えたんだが、「ヤオイ」のことを向こうでは「スラッシャー」と言うとか。なんかカッコイイぞ。
マンガ、唐沢なをき『カスミ伝△』1巻、読む。 もう実質3巻目なのに、ギャグのレベルが下がらないのは見事。今回「アニメ」(驚き盤)の付録までついているぞ(^o^)。これを切り取るとすると、保存用にもう一冊買わねば。……そう言ってて、『カスミ伝S』もシールマンガのために3冊も買っちゃったんだよなあ。だからオタクは……(-_-;)。 田島昭宇『多重人格探偵サイコ』5巻を「2冊」読む。 無修正版と比較して読んでみたのだが、セリフがちょっと違うとか、トーンのかけ方が違う、背景が違うなど、些細な違いがあるだけ。ちょっとダマされたかな?
2000年11月26日(日) |
オタアミが出て来た日/第3回オタクアミーゴス・IN・九州 |
さあ、何からお話ししたらよいのでしょう。ともかく私には未だにあれが本当のデキゴトだとは信じられないのでございます。 十日ほど前のこと、一通のメールが私のもとに届きました。 それは「エロの冒険者」という、いかにも妖しげな名前の人物からの招待状であり、文面の奇妙な言葉が、なぜか私の耳から離れませんでした。 「オタアミ」 一体これは何でしょう。小さなエビのことでしょうか。それはオキアミ。
ハッと気付くと、今朝、私は、家内と西新パレスのミスタードーナツで、得体の知れない人々に取り囲まれておりました。ミスドの店員も、いかにも怯えたように「あの一団は何?」という目線を、こちらに「向けまいと」しています。 私と家内は抗うすべもなく、その一団の指令のままに、謎の機材を部屋の中に運びこまされます。一体これから何がここで行われるのでしょうか。秘密結社の儀式か、サバトでもあるのでしょうか。
案の定、昼過ぎになって三人の司祭が現れました。「オカダ」「カラサワ」「ミンダ」と名乗る三人は、人々の前で、呪文のような言葉を繰り返し、そのたびに集まった人々は狂気に満ちた嬌声を上げます。 酸素は消費され、私も家内も、段々と頭がクラクラとしてまいりました。
儀式が終わりました。 再び謎の機材を運び出させられ、その後私どもは疲れた体のまま夜の町へ連れ出されました。 とある店の中に吸い寄せられるように入って行くと、そこにはさっきの三人の司祭を前に、グツグツと肉鍋が煮られています。 宴が始まり、家内は薬でも盛られたのか、足腰が立たなくなりました。酔ったのではありません、たかだかコップ10杯の酒で酔う家内ではないからです。 私は焦りました。少なくとも、私だけは正常でいなければ。しかし気がつくと三人の司祭の前で何やら謎の言葉を喋っている私が……。 ああ、何ということでしょう!
今となっては、あの儀式でどんな呪文が囁かれていたか、恐ろしすぎて語ることは出来ません。全てが現実ではなかったのかもしれません。 しかし、今、私の手元には一冊の本があります。『快楽特許許可局』。もしやこれは秘伝書ネクロノミコンの失われた一節……? そしてそこには更に謎の呪文が新たに書きこまれていました。
「今日も元気だデンパが強い 唐沢俊一」
夢は、今、始まったばかりなのかもしれません。
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補遺。と言うより書き直し。だって、内容が分んないって言う意見が多くてさ。
朝、ヨシヒト嬢と桜雅嬢に留守を頼んで、西新に出発。8:15、定刻の15分前にミスタードーナツに到着。既に来られていたのは獅子児さん、寝太郎さん、anieさん(よしよし、そろそろお顔と名前が一致してきたぞ)。AIQ代表のエロの冒険者さんは5分ほど遅れてくる(笑)。 エロさんのお話ではスタッフの人数が足りないと言うことだったが、総勢18人。300平米のホールにパイプ椅子を並べる人数としては充分か。だが、実際にはマイク機器などをセッティングする方に結構な人数が割かれる。とりあえずお手伝いに来てよかった感じ。 会場は2階なので、機材はどうやって運びこむのだろうと思っていたら、ホールの裏に油圧式のリフトがあって、そこから運びこめるようになっていたのだ。女房はそれを見て露骨に乗りたそうな顔をしている。 ぴんでんさん、Zbatさんがトラックで機材を運んできて、いよいよ搬入。と言ってもほとんどは舞台上で使うモニターやプロジェクターやスクリーンなどで数はそう多くない。 パイプ椅子も200脚ほどが、あっという間に並ぶ。正味二時間ほどでほぼ全ての準備が整う。時刻は11:00、去年よりも一時間以上早かったのだそうで、後は比較的ゆっくりできる。女房はこの日チャイナを着て来たのだが、anieさんから「いいね、その服」と言われて喜んでいる。 私も福家書店さんが持って来たオタクアミーゴス関連の書籍を見て回るが、大抵は持っているものばかりで改めて買う本がない。『オタクアミーゴス2』は出せないものだろうか。 廊下に出てみると、先頭を狙っているのだろう、会場までまだ2時間もあるというのに既にオタクどもが大挙して待っている(^o^)。全く、第一回の時のカーク船長の忠告(「オタクよ現実に帰れ!」って、『エヴァ』みたいなことをトレッキーたちに向かって怒鳴るSNLのギャグ)を一切無視しているやつらだ。
そうこうしているうちに眠田直さん、岡田斗司夫さん、唐沢俊一さんの順にお三方が到着。唐沢さんはリハーサル直前にいらっしゃって時間的にはヒヤヒヤものであった。 楽屋でビデオをチェックしている時に、岡田さんが突然「27歳の人ここにいない?」と聞く。家内がさっと手を上げると、「『ありがとう』ってドラマ知ってる?」「見てました」と答えると即座に「よし、使える!」……ネタの確認であった(^o^)。
いよいよオタクアミーゴスin九州3の開幕。 真後ろにいかにもなオタクの一団が並び、恐れていたとおり、公演中ずっと知ったかぶりで解説しまくり喋りまくり。唐沢さんの本にも紹介されていた典型的な「サロンの馬鹿」。これがオタクの悪いとこだよな。 公演の内容はヤバ過ぎて書けない。悪しからず。 質問の紙が回っていたので、ウケ狙いで「藤谷文子の魅力について語ってください」と書いたら、しっかりネタにされてしまった。それもヤバくてここには書けない。参ったね。
公演終了、荷物の搬出。 女房はついに念願のリフトに乗る。顔がもう笑っている。私も一緒に乗ったが、自分が高所恐怖症であることを忘れていた。マジで眩暈がするがそれを見てまた女房が笑う。タチの悪いやつ。 最後にお三方を中心に記念撮影。みんな『ファイティングマン』のポーズをする。いや、私は隣に女房がいるので出来なかったが。
その後天神に繰り出し、喫茶店で時間をつぶしたあと、親不孝通りの○○亭(忘れた)で打ち上げ。 私自身はあまり「私が実は裏モノなんかに書きこんでる藤原です」なんて言うのも野暮かな、と思ってひっそり鍋をつついていたのだが、エロさんに紹介されて唐沢俊一さんにご挨拶する。 「もっと若い人かと思っていました」それは「この若造が、生意気なことを書き込みやがって」と言うことだな。 「非常にストレートな意見で」つまり「工夫も芸もない」ということか。 「いや、本当は裏モノはまじめな意見を書きこむところなんですよ」なるほど「そうしてくれりゃ、ネタにしてからかえる」という気だな。 しかし心にもないことを、心にもないことが解りきった口調で話されるあたり、まるで花紀京。なるほど、唐沢さんは芸人でありスタイリストである。一面、マキャベリストでもあるようだが(^o^)。 ふと気がつくと女房がベロンベロンに酔っ払っている。AIQのみなさんは2次会に繰り出す様子だったが、これではさすがに連れていけない。明日もあることだし、辞去する。でもしっかり唐沢さんにサインだけはねだる。ああ、ミーハー(^_^;)。
別れしなにしおやさんから12月半ばにまた今回のビデオ上映会をすると聞く。 メンバーの諸君も時間があったらどうぞ。そしてみんなでポーズを取って叫ぼう。「ファイティングマ〜ン!」。
2000年11月25日(土) |
希ウィッチィズ/安藤希トーク&サイン会 |
昨晩は人生相談をしていたせいで午前様。DVD『エクセルサーガ』10巻、見ながら寝る。そうかー、「の○太」「ド○○○ん」は福岡市民だったんだー。しかしどんどん主役の影が薄くなるな。あと数巻で完結だけど、マトモな落ちがつくのか?
寝たのが3時なので、起きたのも昼近く。女房はとうに練習に出発。私も意を決して(^_^;)、安藤希のトーク&握手会のために、天神のベスト電器へ。 長々待つのもイヤなので、時間ギリギリに行くと、小ホールにもう70人もギャラリーが。しかも見事に全員オタク。東京からのオッカケまでいやがったが、親は黙認しとるんか。息子は確実に道を踏み外しとるぞ。 他の連中もみんな臭いしデブだ。立見で最後列から覗いてみるが、デブどものアゴの肉で前が全く見えない。なぜそこまで太る? ……って、私もそうか(ーー;)。 握手券を持って、間近で顔を見る。 ……カワイイじゃん(・・;)。 喋り方は「大学ではテニス部に入りたい〜」なんて、いかにも女子高生だったが、映画よりもずっとナチュラルでヨイ。「芝居」はやっぱりその人の個性を縛る部分があるからなあ。 握手する時に「おじさんのファンでごめんなさい」と言ったら、「ウフフ」と笑ってもらえた。ウフフ(^^)。
……ああっこれでは私は完璧にロリコンだ!(+_+)
とりあえず希ちゃんのファンになるしかないな、これは(^_^;)。
紀伊国屋を回って、帰宅したのが17:30。途端に女房から電話。「遅い!」 今日は塩浦嬢のウチで焼肉パーティーがあるのだが、確か開始は19:00。ハテ、まだ時間に余裕はあるはずだが? 「早めに来るのがジョーシキでしょ!」 ……テメーにジョーシキを語られる日が来ようたァ思ってもみなかったぜ。 「いや、もう間に合わないなら、あきらめるよ」 「来たくないんだね!? じゃあ来なくていいよ!」 ガチャン。 売り言葉に買い言葉で、焼肉食い損なったなあ、と思っていたら、再び電話。 「ダーリンが車で迎えに行ってくれるそうだから、待ってな!」 またなんか申し訳ないハメに……。
焼肉パーティーなどは久しぶりである。控えめに食べるつもりが、女房の食いのこした肉(スペアリブの骨の回りの肉を食べられないのだ)が回ってくるので結構食う。これでまた今度の検査で血糖値が上がるな。 以降、面白いことがいろいろあったが、特に秘す。気が向いたら書くことがあるかも。
2000年11月24日(金) |
ハートブレイク/舞台『人間風車』 |
書類仕事が溜まっていたので、早朝出勤するつもりが寝過ごす。慌ててタクシーに飛び乗り始業時間ギリギリに到着。 書類の〆切は正午。 「ダミーの書類を用意しといて、あとでホンモノと差し替えるというのはどうでしょう?」と、私が画期的なアイデアを提案するが、担当は「ダメです」とニベもない。仕方なく猛然とワープロと格闘し、なんと15分で書類を仕上げる。やれるんならさっさとやっとけ(-_-メ)。
午後から会議が三連荘。こ、困るぞ、今日は『人間風車』の公演日だというのに。案の定、勤務時間が超過しても会議は続く。焦りながら何度も時計を見る。 しかも突然、外部から同僚に電話。中座する同僚。1分……5分……。戻ってこねえ! もうたまらなくなって、「来客があるんで」と適当なことを言って、逃亡。時計は17:30、芝居は19:00からだ。慌ててバスに飛び乗る。……渋滞……(T_T)。 途中でバスを降り、タクシーに乗り継ぐ。近道を通って帰り着いたのが18:10。玄関に飛び込むなり女房に向かって叫ぶ。 「おい! 芝居行くぞ!」 ……女房はフロに入っていた(ーー;)。
女房のケツをひっぱたき、自転車に飛び乗る。18:15。会場のメルパルクホールにたどりつくにはギリギリの時間だ。私もスピードを上げるが、女房もいつものトロイ運転ではなく、飛ばす飛ばす。信号なんか無視無視。完全に死ぬ覚悟(・・;)。奇跡は起こるか!?
起こってやんの(^_^;)。 普通は45分かかる距離を30分で踏破、18:45に到着。女房、息はゼーゼー、半死半生の体。人間、なせばなるんだなあ。……って、危険だってば。
舞台『人間風車』、題名は某プロレスラーのあだ名からとったものだった。……趣味入ってるなあ。『人間発電所』にしなかっただけ立派かもしれんが(^o^)。 芝居の出来は、これまで見た芝居の中では五本の指に入るほど。なにしろカーテンコールで、日本の舞台とは思えぬほど、スタンディング・オベーションが巻き起こったのだ。 ところが女房は思いきり不満顔。帰りに「あの芝居のどこが面白かったの?」と真剣に聞いてくる。理解できないことが、自分の人間としての感性が欠落しているせいではないのかと、マジに悩み出したのだ。もう女房ほとんどウルルン涙目。 ……おかげであたしゃ「ロイヤルホスト」でテメエの女房の人生相談するハメになっちまったよ。はああ(´。`;)。
2000年11月23日(木) |
勤労感謝の日スペシャル/『超オタク』(岡田斗司夫)ほか |
休日の朝、惰眠を貪るつもりが、女房の気配に起こされる。 女房は公演のチラシ作りのために、北九州のヨシヒト嬢のウチまで遠征。ううむ、いかにも公演が近いという感じになってきたな。 桜雅嬢も一緒だそうだが、一人で行くのが寂しいのでムリヤリ誘ったらしい。……それって、イジメ? 女房によれば今は「ラブちゃん(桜雅嬢はなぜかメンバーからこう呼ばれている)イジメキャンペーン中」だそうで、余りにも桜雅嬢の「フシギちゃん」ぶりが激しいので、みんなでイジメることにしたのだそうな。 ひでえ話(^_^;)。 以前はあまり気付かなかったが、確かに彼女は私から見ても「抜け」てはいる。このHPにUPするための原稿が送られて来たとき、ありゃりゃと思ったのだが、他のメンバーの本名をそのまんま書いているのだ。ウチに遊びに来たときにHPは何度も覗いていて、みんな芸名を使ってるのは知ってるのになあ。 でもあまりイジメ過ぎないようにほどほどにね。
マンガ、桑田乃梨子『真夜中猫王子』1巻、椎名高志『MISTERジパング』2巻読む。 あなたの好きな少女マンガ家は? と聞かれたら、その時々によって答え方は変わるだろうが、「桑田乃梨子」と答えることは多いと思う。『ほとんど以上絶対未満』読んだときなんか、モロにツボにはまって滂沱の涙だったし(笑)。大島弓子さんや川原泉さんのマンガもそうだが、不器用な人間が健気に生きてる姿には共感しちゃうのだな、どうしても。 椎名さんのマンガの方は固定ファンはともかく、幅広い人気を得るのはムズカシそうだ。戦国もの、というより史実ものは少年マンガとしては意外とイジリにくいし。読者がそもそも歴史に対して勝手な先入観を持ってるものだから、どうしても「フィクション」として見られないというハンデがあるのだ。
昼から天神まで出かけることにする。 行きがけに「金龍」でラーメン食べながら『ショムニ』の3巻読んでいたら、無性に全巻読みたくなって、急遽「まんだらけ」まで足を伸ばす気になる。休日だとどうしてこんなにエネルギーがあるかな。少しは仕事のほうに振り分けろって。 サイズは小さいが、後書きがついているので文庫版で全3巻を揃える。意外と短かったんだな。テレビの方はスペシャルがまだまだ作られそうな雰囲気なのに。でも原作読んでみるとテレビの方は展開もキャラもぬるいなあ。
しかし、祝日ごとにスペシャルする気か(^_^;)。ダラダラ日記書いてるヒマがあったら連載再開したらどうだ。 でもなんか間が空くとどうもね……期待されてもいないような気がするし……って休日なのに鬱モードになるんじゃない(>_<)。
福家書店を回り、ベスト電機「LIMB」へ。もうお馴染みで顔を覚えられているので、店員さんから「まずは何でしょう?」と聞かれる。予約をしようとしたら、チラシを渡されて、「マルをつけてください」と来た。1本2本じゃないと既に思われているのだな(^_^;)。 あああ、バスター・キートンBOXに、平成ガメラBOXも出やがる。どうすりゃいいんだタコのフンドシ。チャップリンの初期短編BOXはボーナスが出たら親父にプレゼントしてやるかな。でも継続して買ってるのがそろそろ終わるし、何とかなるであろう。 『さくや妖怪伝』のDVDを買ったら、明後日(土曜昼12時半)の安藤希の握手会のチケットをくれた。……私にどうしろと言うのだ(・・;)。今更、アイドルの手を握ってポッとするトシではないぞ。メンバーに譲ろうったって、練習の日だしなあ。 メンバーの諸君、誰か知り合いで「安藤希」の熱烈なファンっているかね?
帰宅して、岡田斗司夫『超オタク』読む。オタク合コン話はなかなか泣けるものがあるが、そんなにオタクは女の子にモテないのかな。 確かに最近もウチの劇団のある女性が(特に名を伏す)、アニメオタクにストーカーされた話を聞いた。なんでも学生時代に「エヴァ」のトレーディングカードをムリヤリくれたり、校門で待ち伏せしてたりしたらしい。それで本人は「気さく」なつもりらしいから、こりゃ参るよな。 普通の女性の感覚からすれば、「俺が投げる会話の豪速球を受けとめる、そんな女がほしいんだ!」という態度だけで、既にヘンタイだと思われちゃうのだ。私も女房も対人恐怖症気味なところはあるが、「遠慮」や「引き際」というものは知っているぞ。
女房、帰宅するが、ヨシヒト嬢のウチから山ほどエロマンガを借りてきている。桜雅嬢も山ほどエロマンガを借りてったらしい。これでこいつらみんな「私オタクじゃないしい」なんて言ってるんだから大した度胸だよな(~_~メ)。 チラシの出来、パソコンで配色を変えてぐっといいものになっている。さすがヨシヒト嬢。結構インモラルなイラストなので、これで客が来てくれればいいのだが(^o^)。
2000年11月22日(水) |
今日は眠かった……イツモのことだけど/『ルパン三世カルト2001』ほか |
ウチの職場には可愛い女性が多い。 しかし、私は彼女たちに近寄って来られるのは大嫌いだ。 だって、ニコニコして来るから、「今夜、どう? ウフン」みたいな話かと思ったら、「すいませ〜ん、この仕事やってくださ〜い」(T_T)。 今日も甘えるように舌足らずな声で「土・日出勤してくれませんか?」。冗談じゃねえ、26日(日)はオタク・アミーゴスの当日じゃん! 去年の公演も、抜けられない仕事を入れられ、泣く泣く諦めたのだ。今年はキッパリ「用事があります」と断る。 フフン、女に弱いオレじゃねえぜ。……でも男に弱いわけでもないぞ(力説)。
『キネ旬』、職場で仕事の合間にこっそり読む。ナ〜ニ、トイレで読んでるから同僚にはバレないさ。……って便所でタバコ吸う学生か私は。 『BLOOD』について押井守のインタビューが載っている。「何かを学ぼうとする人間は何も作り出せない」という趣旨の言葉にいたく共感。芝居をしていても思うが、若い子で、私ごとき人間に「教えてもらおう」なんて甘えてくるヤツは本当に使いものにならない。自分の中に語りたいもののない人間に、何かをクリエートすることなんて不可能なのだ。 今年の封切作品のリストを見ると、私が見た映画は邦洋合わせてほぼ40本。一般市民としては見てるほうかもしれないが、演劇に従事するものとしては未だし未だし、である。
夜、女房とAMCへ『チャーリーズエンジェル』を見に行く。 途中、チケットぴあで『人間風車』の前売券を買い、紀伊国屋でまた本を買いこむ。寄り道が多いので女房はプンスカ。映画は30分前に行かないと気がすまないタチなので、本を探している間中、「早く行こう」とウルサイ。 映画の出来そのものはまあまあ。チャーリーの声が中村正さんでなかったのは残念(^o^)。 帰りに「ビッグボーイ」でハンバーグと牡蠣食うが、牡蠣は水っぽいばかりでハズレ。女房、「ビル・マーレーは作品に恵まれているよね」と発言。確かに駄作に出演しまくるダン・エイクロイドに比べりゃな(^_^;)。
『ルパン三世カルト2001』読む。カルトったって、旧シリーズの本放送から見てる世代にとっちゃ、ただの常識。まあ、忘れてることも思い出せるんで、辞書的な意味では役に立つけど(立ててどうする)。『愛のダ・カーポ』の監督、ナベシンだったんだ。ベタな設定だったのはそのせいか(^o^)。
2000年11月21日(火) |
酒飲みには常識なのかも/『入院対策雑学ノート』(ソルボンヌK子) |
ここ2ヶ月ほど、自転車通勤でやたら疲れると思っていたら、知らぬ間に女房がサドルを自分に合わせて一番下まで下げていたのだった。使ったんだったらその後はちゃんと元の高さに戻しとけよ(-_-メ)。 でもその事実に全く気付かなかったとは、私も大間抜けだ。 女房、「アンタって変なとこが抜けてるよね」 ……テメエにだけは言われたくないぞ。
なんだかここ数日、仕事上のトラブルがないなあ。いや、別に望んでるわけじゃないけど。 モノの本を読んでいると「カクウチ酒」という言葉が出てくる。酒は一切飲まないので意味が分らない。国語辞典を引くと、福岡の方言で「升酒」のことを言うとある。どうも文脈上、納得し難かったので、酒好きの同僚に聞いてみると、酒屋で、すぐに酒が飲めるようにコーナーを作っていることを言うのだとか。要するに「ぐい飲み」をマスで飲ませるものらしい。 それにしても、酒呑みはこういう話題を振ると喜んで説明するよなあ。オタクにアニメの話を振るようなもんか(^o^)。
帰宅すると鴉丸嬢が来ていて、今度の公演のチラシを彩色している。下絵はヨシヒト嬢だとか。去年までチラシには写真を使っていたのだが、今回はなぜかイラスト。確かに、せっかく絵が描けるスタッフが揃ってるんだから、それも構いはしないのだが、作者である私が抱いていたイメージとは随分違う(間違いという意味ではない)ものであったので驚く。 一言で言ってイラストは「神秘」的な印象。でも作者は今回の戯曲で「理性」的な世界を描いたつもりだったのだ。もちろん、役者や演出家が脚本をどう受け取ろうがそれは自由なので文句は一切ない。ただその「結果」を面白く感じているだけである。 鴉丸嬢を駅まで送った後、女房と焼肉屋へ。食うだけ食って女房腹を壊す。……毎度のことだが、壊す前に「食い控える」ということを知らんのか(-_-;)。
ソルボンヌK子『入院対策雑学ノート』読む。子どものころから入退院を繰り返してる私には実に親近感の持てる話。そうだよな、医者だってフツーの人間だもんな、いいかげんな奴だっていっぱいいるさ。 マンガ、ゆうきまさみ『じゃじゃ馬☆グルーミンUP!』26巻(完結)、あぶみさんの男のフリ方、潔くてよし。現実には自分をイイ子に見せかけたくて、男をきちんとフレない女が多いからなあ……って、なんか自分の過去を振り返って言ってるな(^o^)。
2000年11月20日(月) |
通勤だけで力を使い果たしてる日々/『薔薇の木に薔薇の花咲く』(いしかわじゅん)ほか |
電動自転車の調子がよくない。 職場までの往復14キロ、行きは何とか持つんだが、帰りは山を二つ越えたあたりで、電源ランプがピコピコ点滅し始める。焦ってスピードを上げるが、ウチまであと1キロってところで、へひょひょ〜ん、と情けない音を立ててペダルが一気に重くなる。 どうやら蓄電ユニットの寿命が来たらしいんだが、買ってまだ一年も経ってないってのに、ちょっと早すぎるんじゃないか。……困ったなあ、電動じゃないと心臓破りの坂でマジで心臓が破れかねないのだ。近いうちに予備の電動自転車を買わねばならないかもしれない。トホホ、また散財か……(T_T)。
今日も残業。やる気もなく手抜き仕事ばかりしているので(こらこら)、仕事が滞っているのだ。でも今日は『犬夜叉』の日なので、明日までの仕事を放り出して帰宅(^_^;)。一応、女房に録画を頼んではいるのだが、失敗する危険性が高いので、帰ることにしたのだ。……失礼な夫のように思われるかもしれないが、女房のメカ音痴はラシャーヌ並である。女房が未だにパソコンを破壊していないのは奇跡と言ってよいだろう(^o^)。
帰宅してみると、パソコンの上に飾っていた「百鬼夜行」のフィギュアが片付けられている。……ま、まだ全部揃ってないのに! でもこの件で口ゲンカしても勝てる自信はないので黙っている。まあ捨てられなかっただけマシか。
『犬夜叉』以降、いつものアニメ。 『キカイダー』、公式サイトを見る限り、第6話の完成は今日で、放映も今日である。……確かにバンクや止め絵はやたら多いんだが、にもかかわらず「見られる」作品になっているのは立派だ。ゴールデンバットの声が若本規夫さんで、原作以上の芝居がかった演技を熱演。実にハマッていて笑える。 DVD『ブギーポップは笑わない・実写版』メイキング見る。劇場で見たときにぶっ飛んだ『ねらわれた学園』以来の「宇宙」のシーン(見た人には何のことか解るでしょう)、絵コンテの段階からあったのだ。……誰か止めるスタッフはいなかったのか(-_-;)。若手の中では三輪明日美が特に「役者」していてヨイ。 マンガ、いしかわじゅん『薔薇の木に薔薇の花咲く』全3巻、ようやく読了。1回ごとのページ数が少ないせいでもあるのか、ギャグの出来不出来が激しいが、名作『約束の地』の持ち味が復活した感じで好ましい。『フロムK』の続きも早く書いてくれないかなあ。
2000年11月19日(日) |
約束は果たしたよ、こうたろうくん/『キッド・ピストルズの慢心』(山口雅也)ほか |
題名は謎の伝言(^_^;)。当事者以外には解らないのです。スミマセン。
昼近くまで朝寝。『アンパンマン』の音楽が流れていて目覚める。女房がテレビを点けっぱなしで出かけたらしい。日ごろ「電気代がもったいない」って言うなら、自分もきちんとしろよな。 しかし最近ヨシヒト嬢に挨拶できないなあ。全く申し訳ない。
昼過ぎ、Uさんから昨日のコンサートに対するお礼とお詫びの電話。客席で学生が騒いでいたらしく、謝罪されたが、別にUさんのせいじゃないのに。Uさんは人が好くてすぐ恐縮されるが、気にし過ぎですってば。 更に父から電話。店がヒマなので散髪に来いと命令(^_^;)。日曜なのに床屋がヒマって、大丈夫なのか? と思ったら、今日はもともと第3日曜で定休日であった。……なのに店を開けてるということは、やっぱり大丈夫か?
女房帰宅後、「眠い」と言ってぶっ倒れる。そりゃ徹夜で『パチプロ』見てりゃ当然だろうよ。でも寝る前に父に貰った土産のハンバーグだけはしっかり食っている。いじましいぞ、おい。 今日は練習に某大学のIさんが見学に来て、そのままメンバーになったそうだ。実はこの人、1ヶ月ほど前にも「見学に来る」と連絡を入れておきながら、「来る途中事故に遭った」とかで、以来、音沙汰ナシだったのだ。今日も「学園祭の店舗で火事があった」とかで、そそくさと帰ったとか。 「雨男」というのは聞いたことがあるが「事故男」と言うのは初耳。面白い人が新参入してくれたみたいで嬉しいなあ。
山口雅也『キッド・ピストルズの慢心』読む。なぜ事件がマザー・グースに見立てられているのか、という説得力は弱いが、「パラレルワールドの英国」という舞台設定はそれだけでも充分面白い。「ヘンリー・ブル博士」や「メルクール・ボワロオ」なんて探偵が登場するのも本格ミステリファンならニヤリとするところ。 『手塚治虫対談集』、誤植が多く、注もついていないので非常に不親切。イタリア製のアニメ『ネオ・ファンタジア』について、石ノ森章太郎が「猫の怪僧の話はいいね」と喋っているが、「回想」の間違いである。編集者がアニメに興味がないとしか思えない。手塚さんも草葉の陰で泣いてるぞ。
夜、塩浦嬢のHPのために小説を少し書いて送る。マンガも書かねばならないし、次の台本もそろそろ完成させねばヤバイ。……充実してるな、私の生活(ホントか?)。
2000年11月18日(土) |
今年はコンサートで眠らなかったぞ/福岡シンフォニック合唱団コンサート |
職場の周辺のゴミ拾いをする。いわゆるボランティアってやつだが、これも意味があるのかないのかよく分らん仕事だ。 足の折れたバッタがいたので草むらに逃がしてやったら、若い子から「可愛い!」と言われる。40近いオッサンを捉まえて何を言うとる(-_-;)。
夕方、メンバーと練習場で合流、そのまま天神のアクロスへ。残念ながら其ノ他君、鴉丸嬢とはここでお別れ。 コンサートまでやや時間があるので、「唐辛子のたまご展」という変な展示会を見る。日韓の工芸品の交流展示会なのだが、メンバーのみんながさっさと通りすぎていくので、どういうコンセプトかよく分らなかった。 ロッテリアで軽食をとるが、新発売の何とか言うシェイクのストローがやたらぶっとい。習字の太筆より太い。何となく煙突をくわえてるような気分で、自分がマヌケに思えてくる。まあ、面白くはあるけど。
「福岡シンフォニック合唱団」のコンサート会場でUさんと久しぶりに会う。私生活でもいろいろ大変らしいんだが、元気そうでひとまず安心。チケット代を全ておごってくれるというのでひたすら感謝。……でも七人分あるんだけどホントにいいの?(・・;) 遅れてきたKさんとT君(二人ともイチャイチャし過ぎ)とも合流し、バッハだのベートーベンだの鑑賞する。アンコールで『エヴァ』でも流れてた何とか言うフーガが演奏されたが、正確な題名が思い出せない。年を取ったなァ。
コンサート終了後、桜雅嬢、KさんT君とはお別れ、塩浦嬢のダーリン(HNないんすか? この呼び方ツライっスよ(^_^;))もお呼びして、残りのメンツで「MK」しゃぶしゃぶ食い放題へとなだれこむ。 AIQの皆様方は既に陣取っておられたが、土曜の夜とて大混雑、相席には出来ず、仕方なく別席で食事。いろいろ楽しいお話が伺えると思っていたのに残念。残念が多いな、今日は。 女房、ひたすら肉を食う。塩浦嬢から「こんなに幸せそうな顔を初めて見た」と言われるほどに。ちょっと恥ずかしいぞ。 桜雅嬢の今日のドジ話(定番だな)も聞く。「戸主」を「とぬし」と読んだそうな。……全く、よっぽどヒドイ国語教師に当たってきたんだろう、かわいそうなことだ。
帰宅するなり私は疲れて布団に倒れこんだが、女房とヨシヒト嬢は半徹夜で『パチプロ浪花梁山泊』を見ていたそうな。……元気なんだか変なんだか(-_-;)。
2000年11月17日(金) |
一日一ドジ女房/東野英心死す。 |
ああ、東野英心さん、なくなったのかあ……。 あちこちのサイトでZATのはっちゃくの大河のと、それぞれの世代の思い入れたっぷりに語られている。でもどこか不器用な印象がいつもあって(というか、そういう役柄が多かった、というだけなんだけど)、役者としては損をしてたんじゃないかと思う。 御父君の東野英治郎と『水戸黄門』で競演したときも、黄門様に叱られるダメ職人、という役柄だったし。さりげない演技だったけれど、私は『本陣殺人事件』での磯川警部役が好きだった。『犬神』の加藤武みたいに、いかにもオッチョコチョイのダメ警部、という感じなのはワザトラしい。ダメの一歩手前、といった感じの東野さんの演技がちょうどよかったと思う。 『裸の大将放浪記』の主役を降りてしまったことも今思うと残念だった。演じていれば、多分一番の代表作になっただろうに。 とかいってたら、森幹太さんも物故。……合掌。
申告の季節がまた来た。もうひと月も前から、女房に役所まで手続きに行くよう頼んでいたのだが、「忘れた」「雨が降ってた」などと言い訳をしてズルズル引き伸ばしている。いくらなんでももう待てないので、無理矢理女房を外に出す。 ……実はこれが毎年のことで、迅速に動いたことが一度としてない。遅れれば遅れるだけ自分が追いつめられると分っていてなぜこんなにグズなのか。 『サタデーナイトライブ』で次から次へと記憶をなくしていく男をトム・ハンクスが演じていたが、女房はまさしくそいつの女版である。これは冗談ではなく、5秒前のことでも、下手をすると女房は忘れているのだ。多分、女房の脳ミソの八割はヌカヅケでできている。
無理しないよう、7時間、8時間寝るようにしているのだが、どうも一日の疲れが取れない日が続いている。変な夢ばかり見てるようにも思うが、目が覚めればきれいさっぱり忘れている。 静かにしているとそう咳も出ないのだが、少し空気の悪いところに行くと、もうダメだ。仕事中も極力動かないようにする……って無理だけどな、そんなの。 上遠野浩平の『ブギーポップ』シリーズを読み返したり、秋乃茉莉のマンガ『霊感商法株式会社』1・2巻を読んだりして半日過ごす。でも体調がよくないとただ話を追うばかりで頭の中はただ言葉が素通りするばかり。ああ、早く休日にならないかなあ。
2000年11月16日(木) |
風邪がまだ治らんがな |
昨日は残業で帰りが遅くなったので、女房は私が事故に遭ったのかと思って職場や父の実家に電話をかけようとしたらしい。……といっても帰ったの午後8時だぞ。遅いというほどの時間かい。いくら私がこれまでにいきなり倒れて救急車で運ばれたことが数度、この十年で入退院を五、六度繰り返してるからといって、慌てすぎというものである。 ……でもないかな(^_^;)。 今日も女房はやたらと「早く帰るか?」と私を心配しているフリをする。しかしその本心は自分が一人でほったらかされるのが不安でイヤなだけなのである。こういう女房だと大抵夫は家庭に嫌気が差して浮気に走るものだが、なぜか私にその気は全くない。何てできた夫だろう(もてないだけという声は無視)。
珍しく〆切前に仕事を一つ片付ける。書類を取りに来た担当に「できてますよ」とこともなげに渡す。まさか〆切通りに手渡されるとは思っていなかったのだろう、担当はちょっとビックリしている様子。ふっふっふ。ぐーたらを装っていてもやるときはやるのだ。 ……と、そこへ別の担当が別の書類を取りに来る。「……できてません……」平身低頭、平謝り。〆切を明日に延ばしてもらう。……全く、マンガみたいなオチがつきやがるぜ。
ここのところ昼飯を抜かすことが多い。定期検査での血糖値が高いのと、給料日前でサイフが軽いのと(もちろん主な理由は後者である)で、摂生しているのだが、却って若い子に同情されたのか、昼飯を作ってもらえた。 いなりずし、みたらし団子、かぼちゃのそぼろ煮、つみれ汁。量は多くないが、一品一品の味付けが実に絶妙。特につみれはスーパーのものだと固くて魚臭いのに、口に含むとほろりと崩れて肉の味がほんのり広がる。冗談ではなく、今まで食べたつみれの中で最高に美味かった。 まあ、単に自分の貧弱な食生活の反作用で美味く感じただけかもしれんが。
塩浦嬢の友人のK嬢より電話。18日の「福岡シンフォニック合唱団」の発表会に行ってもいいか、という問い合わせだったが、なぜ私に……??? 直接担当のUさんに聞けばいいのにとは思ったが、もしかして電話番号を知らないのかもしれないと思いなおし、一応時間と場所を教える。彼氏も連れてくるそうで、18日はなかなか賑やかなことになりそうだ。 尤も昨年の公演では清々しい歌声に女房ともども静かな眠りに誘われてしまったのだったが(^_^;)。
2000年11月15日(水) |
みんな妄想の中に生きているのね/『リアル国家論』(教育資料出版会) |
どの職場でもそうだが、「人権研修」というものがある。福岡県は全国でも比較的熱心に取り組んでいる方だろう。 ただし、「取り組んでいる」ことと「内実が伴っている」こととは必ずしも一致しないんだよね(^_^;)。今日はなんとかいうその方面の専門の方(結構ジイさん)の講演を聞いたが、若い子にはほとんどピンと来ていない様子がアリアリ。 「東北の子供たちは『氷が溶けたら何になる?』という質問に『春になる』と答えます。そういう柔軟性が偏見を無くすのに必要なんですね」 ……譬えが違うような気がするのは私だけか? まあ、「差別はよくない」一辺倒の話よりゃマシかもしれんが。
残業で帰りが七時。しかし同僚は結構職場に残っている。そんなに毎日残らにゃならんほど忙しいということは、仕事のシステム自体に問題があると普通は考えてもよさそうなもんだがなあ。 昨日に引き続き、金を節約してバスで帰るが、今日は地下鉄に乗り換えず、途中から歩いてみた。バスで10分、歩きが40分、計50分。……って、オイ、昨日より遥かに速いぞ。結局昨日は乗り換えの待ち時間がやたら掛かっていたのだ。何やってんだ公共交通期間。
教育資料出版会『リアル国家論』読む。前作の『戦争論妄想論』に続く対小林よしのり本(^o^)だが、「実効的国家論を具体的に明示する」という意気込みのワリには「小林よしのり憎し」の論調で固まってるのが何とも情けない。辛淑玉など「理屈で感性には勝てない」と「負け」宣言してるぞ。 大体誰も指摘してないのが情けないのだが、小林よしのりは博多人である。本人もはっきりそう言い、自分のマンガを「仁○加(にわか)」に譬えているのに、どうしてみんな本気になって相手をするのだ。「にわか」の仮面をかぶったものは何を言ってもいいというのがルールであり、客は客でそれを見て笑ってさえいればよいのだ。 まあ、そういう博多人独特の感覚が他県人に通じないことが分かっていて挑発しまくる小林よしのりも悪趣味ではあるんだが。そういった小林さんの本音を見事に引き出せたのは、私が見たところ、『東大オタク学講座』の岡田斗司夫さんだけである。 あ、つまんない本だったけど、再録されてる樹村みのりのマンガ『解放の最初の日』だけはアウシュビッツで同胞を死に追いやるのに協力した少年の苦悩を描いた名作なので、みんな読もう。
2000年11月14日(火) |
年7回は風邪引いてるな、私/『まどろみ消去』(森博嗣)ほか |
風邪がまたぶり返してきて、頭痛と咳が同時に襲ってくる。発熱と嘔吐がないだけまだマシだが、どうかするとフッと意識が飛ぶので仕事にならない。睡眠は充分取っているし、立ってる時にも眩暈がするので、確実に体調を崩しているのである。 というわけで今日も早引け。金がないのでバスと地下鉄を乗り継いで帰るが、自転車で40分、タクシーで20分の距離が、山を迂回して1時間30分、800円もかかる。……これじゃバスカードにFカードも一週間と持たんな(^_^;)。
溜まって行くばかりのビデオテープを整理しようと思い立つが、頭がふらついているので、2本ラベルを作っただけで終わる。手書きでやれば早く終わるんだが、下手にカシオのネームランドを買ってしまったがために、つい画面を取りこみデータを書きこみ字体を変えたりしてるもので、やたら手間がかかるようになってしまったのだ。おかげでラベルを作っている間はビデオがじっくり見られない……って本末転倒を絵に描いたようだ。
病気でも本だけは読む。 カラーマンガ、松本零士『ちいさなマキ』、新聞連載の単行本化で、コマを切り貼りしている上にストーリーも脈絡無く飛びまくる(松本零士はいつもそうだが)ので読みにくい。第一、主人公のマキが状況に流されるばかりで全く動かないのだ。でも、考えてみたら、この人の作品の面白さは、『男おいどん』にも見られる通り、大志はあるが何も出来ないダメ男(アンチヒーロー)が「今に見ていろ」と涙にくれる情けなさをリアルかつユーモラスに描けるところにあったのだ。実は純粋ヒーローを必要とするSFやファンタジー向きの人ではないのである。 森博嗣の短編集『まどろみ消去』、ここに至ってこの作者、本当は本格ミステリなんて書く気がないのだ、ということに気付く。「理系ミステリ」と言う惹句に今まで騙されていた。作中のトリックがチャチだったり机上の空論だったりしていたのは、ワザと狙ってやっていたのだ。「世の中に論理的に割り切れることなんて無い」……誰ぞと全く逆のことを言ってる感じだが、このシリーズ、一種の幻想小説として読んだほうが楽しめる。完全にミステリから離れた「心の法則」や「キシマ先生の静かな生活」は異端者の悲しみを淡々と描いた名編であろう。 ……って、この文章、萩尾望都の解説にインスパイアされて書いてます。すみません(^_^;)。
2000年11月13日(月) |
泣いてるようだが怒っているのです/『藤子・F・不二雄SF短編PERFECT版』4巻 |
休んでいた同僚が復帰。結局仕事の代理は一日だけ。公式には「ご病気」ということになっていたので、本人に挨拶してみたが、案の定、言葉を濁される。 「……いろいろあったんです。……あとでお話しします……」 確かに元気がない。十中八九、失踪してたんじゃないかと思うが、本人が「いつか話す」と言っている以上、それ以上は聞けない。その「いつ」がいつ来るかは分らんが。 それにしても同僚が戻ってきたのに、この職場では何の説明もない。それ以前に周囲が本人をねぎらうような気配すらないのだ。まるでそれまでの欠勤が「なかったこと」のようにみんな振舞っている。 SFならこういう状況、よくあるんだがな(^_^;)。でもここはミステリーゾーンでもアンバランスゾーンでもないのだ。この事態が現実なら、それは不人情を通り越して「異常」なのではないか? でもSFだとそう考える当人が実は「既知外」ってことになっちゃうんだよなあ(+_+)。私の「入院」も近いか?
藤子・F・不二雄『SF短編PERFECT版』第4巻読む。今回初収録の自伝『スタジオ・ボロ物語』は、20年以上昔、別冊少年ジャンプがマンガ家に自伝を描かせたシリーズの一本。これまで雑誌に再録されたことはあっても、単行本にはずっと未収録。久しぶりに読み返すと、特に悲しいシーンもないのに涙がこぼれる。 このシリーズ、今考えると超豪華なメンバーが執筆していた。手塚治虫、石森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄、ちばてつや、ちばあきお……。 一時期、私がマンガ家になりたいと思い、背景の斜線やカケアミの練習をしまくったのは、ちばあきおの自伝を読んだからだった。……みんなどうしてこんなに早く逝ってしまったのか(いや、生きてる人もいるって)。
丁度今日はCSで『キカイダー』の第5話。自分の醜い姿をミツ子に見られたくないジローが、イエロージャガーと戦いながら叫ぶ。 「僕は醜い……けれど、会いたい人がいるんだ!」 原作版『キカイダー』の結末を知っているだけに、このセリフは余りにも悲しい。ヒトは、生きる意味を否定されたところから生きることを始めなければならないという事実を、石森章太郎はよく知っていたのだ。 『エヴァ』や『もののけ』がそれ以前の段階でウダウダしていたことを考えると、若いアニメファンに手塚・石森・藤子作品をもっと読めよと言いたくなる。 ……オヤジだなあ。
2000年11月12日(日) |
せめて漢字くらいは…… |
Furutaの『百鬼夜行』シリーズ、ようやく墨絵彩色の「牛鬼」を手に入れ、早速パソコンの上に飾る。思わず見とれるくらい造形がいいが、ヨシヒト嬢は気持ち悪がるかもしれない。何しろ頭は牛、体は蜘蛛という妖怪なのだが、ヨシヒト嬢は大の蜘蛛嫌いなのである。……でももう遊びに来ないなんて言わないでね。
朝からDVD『トムとジェリー・スペシャルディスク』を見て、岡田斗司夫『東大オタク学講座』読み返してダラダラ過ごす。女房も今日は練習の参加者がいないとかで昼過ぎまで寝ている。実に正しい休日の過ごし方だ(^o^)。 女房はよっぽどホモ雑誌にハマったらしく、福岡のホモスポットはこことここなどといちいち解説してくれる。……そんな知識要らんわ(+_+)。でも、その雑誌中の『デジバディの仮面』を見せられ不覚にも笑う。題名から想像される通り『ガラスの仮面』のパロなのだが、人物がみな男でしかもパソコンオタク……って何じゃそりゃ。
午後から女房、桜雅嬢と小道具を買いに出かける。 腹も減っていたので、博多駅バスセンター1階の立ち食いソバ屋で、コロッケうどんを注文。ここのおばちゃんは、昔、私が貧乏で180円のカシワ飯しか注文できなかった頃、サービスでネギ入りスープをオマケに出してくれていた。今はもう、おばちゃんは私の顔も忘れてるだろうが、以来私は、ここではスープを一適残らず飲むようにしている。太るけど。 二人の買い物が終わったころを見計らい、3時に待ち合わせたが、まだ何も買っていなかった。仕方なく更に本屋で暇をつぶす。金がないのでほしい本を横目にガマン。精神衛生上、実に悪い。結局買い物が終わったのは4時半。 夕方ようやく亡母の墓参。納骨堂が閉まる10分前で危なかった。買い物は計画的にしてほしいもんだ、全く。 女房の話によると、桜雅嬢、「中身(味)」と言う字も書けなかったとか。 「『中身』の『み』って、『良し悪し』の『良し』って言う字じゃないんですか?」 ???……それじゃ「仲良し」になるじゃないか。この娘はどこまで落ちて行くか分らんな。
帰りにタコ焼きを買って帰る。ふんだんにタコが入っていて6個入り350円は安い。なのに女房はまだ高いと言う。……こいつの金銭感覚は昭和50年代半ばで止まっているぞ(^_^;)。 帰宅後、久しぶりにHP用のマンガの下描きを数ページ描く。さて、完成はいつになることやら。
2000年11月11日(土) |
今日はなんだかイタイ話ばかり/『ZERO』(冬目景)ほか |
今日は「チーズの日」で、朝からCSで『トムとジェリー』のスペシャルをやっている。 でも版権の関係だろう、吹き替えは肝付兼太・堀絢子版のほうで、懐かしの八代駿・藤田淑子、谷幹一のナレーション版ではない。 更に差別表現の関係か『南の島』では、土人がトムとジェリーに向かって「バーベキューにして食おうか?」と言って舌なめずりするセリフがカット。んなもんカットしたって絵を見りゃ分るぞ。 フシギなことにDVDでは同じシーンがセリフはカットされず、土人の絵の方がフレームアウトされている。結局、サベツについてはみんな適当なことしか考えてないのだ(-_-;)。 明日は「パンの日」でやっぱりスペシャルがあるとか。どうせなら「チーズとパンの日」で一日でやれよ。
マンガ、冬目景『ZERO』読む。顔に傷のある女の子の復讐劇。……昔、顔に痣のある女の子と恋仲だったことを思い出した。 「汚い? こんな痣」 そう聞かれたとき、何と答えたかもう覚えてはいない。でも何と答えようと、彼女は傷ついていたに違いない。心の傷は誰にも慰められるものではないからだ。 私が「癒し系」という言葉が嫌いなのはそんなとこにも理由がある。
天野喜孝『メルヒェン』、野田真外『前略、押井守様。』読む。 天野・押井両氏が昔『天使のたまご』というアニメで組んでたのを知る人は随分少なくなったろうな。天野さんのデザインを生かせた唯一のアニメなんだが(今度の『吸血鬼ハンターD』もデザインは天野さんではない。何だかなあ)。
女房が塩浦嬢から古ホモ本を借りてくる。だからウチにホモ本増やすなって。私が疑われるんだよう(T_T)。 でも唐沢俊一さんがエッセイを書いていたので“つい”そこだけ読む。「少年マンガはみなゲイマンガ」……そりゃそうだけど、身もフタもないな(^_^;)。 ここまで読者に媚びる原稿が書けるというのはスゴイと思うが、この手の内容のものは普通の本に書いて、さりげなくその手の読者に感づかせるほうがイキじゃなかろうか。……でもその手の人はこの手の本しか読まないし……って、ああもう、「その手」だの「この手」だのむず痒いわ!
ヨシヒト嬢、今日泊まりに来る予定が、原稿が間に合わないらしく急遽中止。 ……というわけで例のアレはまだなんだ、ご免ね、Kくん。 ああ、またアレとか変な想像をさせる言葉を使っちまった(-_-;)。
2000年11月10日(金) |
今日は本読みすぎて感想書ききれない/『クトゥルー怪異録』(佐野史郎ほか)ほか |
先日から同僚の一人が出てこなくなっている。理由が分らない。上司に聞いても「ご病気です」とだけ。「入院されてるんですか?」と聞くと、「精密検査中です」「……は?」「詳しいコトはいずれお伝えしますから」……それって、相当ヤバいんじゃないのか……?(・・;) ともかく急遽代理で仕事をする。要領が分らず混乱するが、とりあえず1日目は何とかこなす。しかし、その同僚が戻ってくるのはいつの日か……?
今日も喉の調子は悪いが昨日ほどではない。それでも職場に長くいると悪化するような気がしたので、早目に帰宅。 薬を飲んで安静にしていようと思った途端、今日が『アニメージュ』と『 Newtype 』の発売日だったことに気付く。で、女房を連れて外出。風邪はどーなった(^_^;)。貧乏はしていても本を買う費用だけは確保しているのがやっぱりオタクだよなあ。 一応栄養はつけようということで本を買った帰り、「○○○」に寄ってクリームシチューハンバーグを食べる。女房が「美味しいから」と勧めてくれたのだが、安い肉をシチューで誤魔化している紛いモノ。まずくはないがこれならあと300円は安く売るべきだろう。
新作アニメ・特撮情報、この一年ほど不作が続いているがようやく期待できそうなものがチラホラ。それにしても『幻のペンフレンド2001』とは、喜んでいいのか嘲笑っていいのか。NHKが少年ドラマシリーズを本気で再開するつもりなのは分るが。 DVD発売もほしいものが目白押し。『ガンダム』映画三部作、音声は新録だそうだが、あの番組がキッカケで結婚して離婚した声優カップルも多いが、平静にアテレコできたんだろうか……って、よけいなお世話だな。 藤崎竜『封神演義』22巻、鳥山明『 SandLand 』読む。『封神』もあと1巻かあ……。アニメ化するなら完結してからにしてほしかったなあ。
学研M文庫『クトゥルー怪異録』読む。しかし学研も社風に合わないモノを出すなあ。短編集だが巻頭の佐野史郎『曇天の穴』、意外といい出来。というか、パロディ的な他作品に比べてまっとうにクトゥルーものにしていて読み応えがある。文体に泉鏡花を取り込んだのもうまいアイデアだった。
CSで久しぶりに『宇宙戦艦ヤマト』見る。今見るとイタイ部分も確かにあるが、それでもやはりヤマト発進のシーンなどは大いに燃える。だからもう『新宇宙戦艦ヤマト』は作らんでくれ(T_T)。
2000年11月09日(木) |
だって猿なんだもん/『グーグーだって猫である』(大島弓子)ほか |
昨日のヨシヒト嬢の日記を読んで、ドッキリ。 「好きな人のことを考えてるとシアワセ」……って、え!? 恋人宣言すか、ヨシヒトさん! ……とか一人で勝手に盛りあがってると女房から「オヤジ」と言われる。うーん、確かに「週刊○○」とかの見出し記事に反応する中年みたいだ。でもヨシヒトさんはウチの劇団の原節子であり高峰秀子であり山口百恵である。多少はこちらがナシモト的反応をしてしまうのも当然だ、と思う。
昨晩、日記を書いている最中に父から電話。実は一昨日が母親の命日。とはいえ何回忌と言うことではないので、私もすっかり失念していた。父はもうすっかり墓参りもお布施も済ましてしまったとのこと。 酷薄な息子で申し訳ないが、親父も親父だ、事前に声くらいかけてくれてもよかろうに。こんなふうに黙って人の心を試す癖がある奴だったんだよなあ、オヤジ。仕方がない、今度の休日に墓参りに行こう。……と日記に書いときゃ忘れないかな(^_^;)。
三日ほど前から喉が痛く、今日は仕事に支障を来たすほどに咳が出る。仕方なく早退して帰宅した途端、腹をすかした女房にマクドナルドに連れ出される。バリューセットで安上がりの夕食を取りながら、練習中の四方山話など聞く。 桜雅嬢、相変わらず世間を超越した話題を提供している模様。ヨシヒト嬢と女房がフザけて信長と秀吉ゴッコ(あの草履を温めていたエピソード)をしていたのが全然分らなかったらしい。 「『猿』って何ですか?」 どうもご家庭は○○教関係らしいが、教義を教えるより先に、語るべきことがあるんじゃないのか。
大島弓子『グーグーだって猫である』読む。しばらく大島さんの新作が出ないと思っていたら悪性のガンで何年も闘病生活を送っていたのだ。後書きで軽く「もう退院しました」と書いてあるが、本当に大丈夫か?(・・;) 引越しをしようとした大島さんが、「ここにサバ(大島さんの亡くなった飼い猫)のトイレ置いて……あそうだった サバのこともう考えなくていいんだ」とポツリと言う。……あああ、る、涙腺が(T_T)。 富樫義博『HUNTER×HUNTER』10巻、幻影旅団が出てきたあたりから、また少し不健康な方向に話が流れつつある。『幽遊』の二の舞にならなきゃいいがなあ。それにしても11巻での「発表」ってのは妊娠か離婚か? こういう思わせぶりなヒキも作者がちょっとビョーキになりかけてる証拠かも。
2000年11月08日(水) |
チンジャオロースって漢字変換できねー/『家出のすすめ』(寺山修司) |
同僚が無駄話をしているのを何となく聞く(私だけがバカ話をしているわけではないぞ)。 最近、スーパーで売っている永谷園のスピード中華シリーズ、「白菜を混ぜるだけでできる八宝菜」や「ピーマンを混ぜるだけでできる青椒肉絲(チンジャオロースー)」、「キャベツを混ぜるだけでできる回鍋肉(ホイコーロー)」などなど、あれについて、憤懣やる方ないというように、「なぜ一品だけ混ぜる。どうせなら全部入れろ」……なるほどリクツだ。 でもそれこそが日本食品界の影のシンジケートである(^o^)永谷園の「陰謀」であろう。 実は私もアレを愛用(って言うのか?)しているのだが、殆どレトルトなのに、野菜を一品炒めることでちゃんと「料理」したと錯覚させてくれるのだ。現代人の料理コンプレックスを見事に解消している(実は人の弱みにつけこんだイヤラシイ商品)。ヒットするのも宜なるかな。 不思議なもので、この「あと一品」というコンセプトには、白菜がないからモヤシで八宝菜にしよう、とか、ピーマンがないからサトイモ混ぜて……っていう料理における臨機応変さをも封じてしまっている。レシピ通りにしないとイケナイ気にさせちゃうのだ。自分で最初から作るときは野菜なんか適当に混ぜちゃうのになあ。
寺山修司のエッセイをパラパラと読む。唐十郎って、昔ヌードモデルだったのか。 『家出のすすめ』は名著だと思うが、あそこに書かれていることを本気で喋ると、二十年経った現代でも世間からはつまはじきにされてしまう。つくづくツマラン時代だ。 寺山修司には生前、金田一耕助を演じてほしかった。東北出身という設定を無視した演技の俳優が多い中、あの人なら、東北人らしい、朴訥な中に鋭くかつ不気味な知性を感じさせることが出来たはずだ。角川文庫のカバーを描いていた杉本一文が一度だけ金田一耕助の顔を描いたことがあったが、あれは今思うと寺山修司そっくりだった。
女房が個人ホームページを開く計画を立てている。メンバーのHPが少ないので、私を巻き込んでリンクを増やしたいらしいのだが、反対はしないが、これでまた作業が増えると思うと……(-_-;)。 でも一旦作り始めたら、私も多分ミステリだのSFだの怪獣だの悪役俳優だの、好きなことを書きまくるに決まっているのだ。 既にデジカメ買って近所の変な物件を撮りに行こうかなんて考えている。……病膏肓だな(^_^;)。
2000年11月07日(火) |
昔の映画も見よう……/『笑わない数学者』(森博嗣) |
なんだか立て続けに懐かしい人が亡くなっていく。 真鍋博が亡くなり、林家珍平が亡くなり、今日の新聞には吉村公三郎死去のニュースが。 と言っても、私がリアルタイムで吉村作品を見ているはずもなく、リバイバルで『暖流』や『安城家の舞踏会』を見ているくらいだ。それでも『暖流』ではお嬢様でヒロインの高峰三枝子より、庶民である水戸光子の方がずっと輝いている、監督の主眼はどちらかというとこちらの方にあったのではないか、なんて思いもしたし、『安城』では小津作品に主演する以前の原節子の清廉な美しさもさりながら、華族に憧れつつ身分違いの恋に苦しむ運転手・若き日の神田隆の方が印象深くもあった。庶民をきちんと描いてくれていて、本数は見てないが好きな監督さんだったのだ。
ちょうど今号の『キネマ旬報』で、20世紀の名監督日本編を特集している。1位は予想通り黒澤明。私自身、どの監督の作品を多く見ているか見てみたが、やはり黒澤明で、30本の監督作を殆ど見ている。市川崑も26本ほど見ていたが、意外だったのは、深作欣二を16本も見ていたことだ。……いや、全然好きな監督ではないのに(^_^;)。『復活の日』と言い『里見八犬伝』と言い『忠臣蔵外伝四谷怪談』と言い、話題に引きずられて見に行ったはいいが全くつまらなかった。「吊り」ってすぐバレる特撮、時代劇でやるなよ。見世物小屋感覚じゃねえか……って、ワザとなんだろうな、あれは。そう思って見ると楽しめるのかも。
ついでだから私の好きな日本映画監督10人をここで挙げてみよう。順位は付けない。
庵野秀明・市川崑・大島渚・大林宣彦・岡本喜八・押井守・黒澤明・円谷英二・三隅研次・宮崎駿。
……個性がないな。何でこんなのってのがあるが、まあ、青春のメモリーということで(^_^;)。
森博嗣『笑わない数学者』読む。犀川&萌絵シリーズ第三作。 本編を読む前にトリックがバレちまうミステリーなんて初めてだ。そんなことあるわけない、と思うかもしれないが、ホントの話。それでもこうして読み続けてるのはなぜだ。 多分それは主人公の犀川が、生意気で独善的な所が私に似ているからである。 「電子メールの年賀状というのはスペースシャトルでツタンカーメンを運んでいるようなものだ。」……作家の書く文章じゃねえが、気取りたくなる気は分るぞ、っていう感じで同情しちゃってるのだな(^_^;)。
2000年11月06日(月) |
別に国際化したいわけでもなし/『大人の国イギリスと子どもの国日本』(マークス寿子) |
仕事中に若い子とマンガの話をしだしたら、止まらなくなって、延々と喋り続ける。最初は「最近の子は知識がないっていうけど、やっぱし学校の教科書しか読んでないからだろうね〜」と言っていたのが「マンガをもっと読まなくっちゃね!」と発展し(発展か?)、気がついたら私の周りにマンガ好きがワラワラと集まってきていた。 ああ、これでまた仕事が遅れる……って、自業自得なんだけど。 「ひと月に四十冊はマンガ読んでますよ」なんてツワモノ(女だ)もいる。オタクというと、一般的にはムサイ男ばかり、という印象が強いが、私の周りを見回すと昔から今に至るまでオタク的な奴は女ばかりだ。……私はもしかして恵まれているのか?
マークス寿子『大人の国イギリスと子どもの国日本』読む。ちょっと外国通の日本人や日本通の外国人が、「○○国に比べたら日本はここがダメだ」的な本を出すと、外国コンプレックスの強い日本人はお説御尤もとコウベを垂れるキライが強いが、それにしても限度がある。 日本人が平和ボケだってのは分るが、「イギリスでは外で荷物を置き忘れたらすぐに盗まれるが、日本では盗まれない、だからイギリスは大人の国だ」って論法は変だ。治安がいいほうが社会としては大人だと思うぞ、普通は。 何が何でも日本のレベルを低く見なければ気がすまないから、こんな無理なもの言いになってしまうのだ。冷静に日本の批判をしたいなら、こんな「子どものへリクツ」は持ち出さない方がいいぞ、マークスさん。……って知り合いでもなんでもないけど。 天本英世さんの「日本人は『死』を忘れたために堕落した」って言い方の方が私にはずっとズンと胸に来る。
帰宅して月曜恒例アニメ三昧。今夜はどれも面白い。 『犬夜叉』のゲスト妖怪、結羅の声は、矢島“しんちゃん”晶子さん。ああ、こんな色っぽい声も出せるんだなあ……って当然だよな。 『キカイダー』、チョイ役でたまげ太くんやレインボー戦隊のベル、おみやさんの婆さんなどが出てくる。この辺のお遊びも楽しい。でもオレンジアントの人間タイプを原作通りにしたのは今時……。あれじゃ子門真人だぞ(^_^;)。 『サイバーシックス』にヨシモトという日本人が出てくるがやはりカンフーの使い手。一応カナダアニメとは言え日本との合作なんだから、少しは設定考えろよ。キャラデザは「Mr.Boo+かりあげくん」という感じで笑えたけど。
2000年11月05日(日) |
「小鹿のバンビは」って歌は日本版だけ/アニメ『バンビ』ほか |
日曜なんだよなあ、今日は。なのになぜ私は職場にいるのか。不条理だ。……と思っていたら更に不条理な事件が。 仕事の最中、いきなりベルトがブチッと音を立てて切れた。ちょっと深呼吸をしただけだというのに何てヤワなベルトだ。女房からよく「アンタ腹圧強すぎ」と言われるが、たとえ多少腹が出ていようが、それに耐えられなくて何のためのベルトだ。 これはベルトの方が悪い。何と言ってもベルトのせいだ。ベルトの根性ナシ。ベルトの癖にナマイキだぞ。えい、このベルトめベルトめ(ピシッピシッ)……いかん、虚しくなってきた(-_-;)。
昼から帰宅してやっと休日らしくウダウダ。 DVD『∀ガンダム』、ずっと買ったままだった巻を少しずつ見始め、ようやく第9話。どうも主人公のロランの行動原理が把握できず、物語に乗っていけない。地球人ともムーンレイスとも言えない微妙な立場にいるのに、心に葛藤みたいなものはないのかロラン。てめえ、喜んで女装してるだろ……ってこう書くとまるでギャグものだな。 WOWOW『バンビ』、多分35年ぶりくらいに見る。恐らく、私が映画館で見た最初のアニメだ。 かすかに「火事がすごかったねー」とか何とか言ってたことは覚えているが、もともと大した筋もない、動物スケッチ的なアニメだったのだな。動物の生態を次々と追いかけてギャグを重ねる手法は、手塚治虫の『ジャングル大帝』OPや『ある街角の物語』にも流用されている。……まあ80回も見たってのはそう言うことなんだろう。 例の『ライオンキング』盗作問題だが、小林信彦や森卓也は『バンビ』が元ネタ、と主張していたが、残念ながら『バンビ』には『ライオン』にあったような俯瞰のアングルがない。あれは虫プロのアニメーターであった故勝井千賀雄の業績であり、ディズニーは明らかにそれを『ライオン』でパクったのだ。ストーリーだけを見るのでなく、きちんと映像を見ろよな評論家。 NHKBSで美術監督の西岡善信のドキュメンタリーを見る。おお、ついに来年『大魔神』を映画化! でも筒井さんのシナリオだとトンデモになっちゃうからあれはボツなんだろうな(^o^)。
女房、昼間の練習で酸欠になり、更にはサラダをこぼしてドレッシングの匂いに当てられたとかで、頭痛を起こして寝こむ。しかしこれもしょっちゅうだ。いいかげん生まれて二十年以上経ってんだから息の仕方くらい覚えろよ。
2000年11月04日(土) |
まさかあの人があんな人だなんて…… |
夜中にいきなり足が鶴。いや、攣る。 思わず悲鳴を上げて飛び起きる。女房、驚いて「うるさい!」と怒鳴る(後で寝惚けて怒鳴ったのだと判明)。足を動かすたびに激痛が。しかし、仕事に行かないわけにはいかない。 朝になって、攣っていない方の足一本だけで自転車をこいで職場へ。 昨晩のビデオ上映会の影響で仕事中もともかく眠い。こういう時ほど仕事は忙しくなるもの。マーフィーはつくづく正しい(+_+)。
帰宅してDVD『双生児』を見始めるが、すぐに意識が飛ぶ。昼過ぎ、練習に出かけていた女房の電話の呼び出しで起きる。鈴邑君、今度こそ福岡に帰ってきたのだが、私は宴会に不参加。最近の出物で金がない(T_T)。 再び眠りに落ち、今度は夜になって空腹で覚醒。何だか今日は本能的に生きてるな(-_-;)。 納豆を炒め、卵を落とし、ネギをまぶし、醤油をたらす。これを炊き立てのご飯にかけて食べるだけで結構イケる。ところがそこに再び女房から電話。 「今から帰るから。みんなで」 「みんなって……何人?」 「10人」 「何いいいいいい?!」 はっきり言うが、ウチの居間は山と詰まれた本とビデオのために座れるスペースが3畳しかない。そ、そこに10人って……(・・;)。しかも今部屋の中は焦げた納豆の匂いが……。
鈴邑・愛上夫妻、生まれたばかりのふなちゃん(仮名)、鈴邑くんの妹さん、ヨシヒト嬢、鴉丸嬢、其の他君、塩浦嬢、桜雅嬢、ホントにみんな来やがった(-_-;)。P.P.Produceのほぼ全メンバーが集結である。誰か一人いないような気もするが、多分影の薄いやつだろう(^o^)。ともかく場所がないので、寝室も開放してムリヤリ全員を詰めこむ。 あっという間に酒盛り。一人極端に酒に弱いやつがいて、葡萄サワー一缶で完璧にヘベレケ、「あたち酔ってないのー」と幼児化する。本人の名誉のために名前は伏せるが、人の腹やケツを突つくんじゃない。 キムチをつまみに持って来たやつもいて部屋は納豆+キムチの匂いが混じりあってスゴイことになる。窓を開けても一向に消えない。赤ん坊がいるのにいいのか(-_-;)。結局11時過ぎまで騒ぐ。 少しはマジメな話もして、HPの充実化の計画を練る。鈴邑君の妹御、これまでも裏方やチョイ役出演で手伝ってくれていたが、今日、正式にメンバーに。めでたいめでたい。
さあ、明日は日曜出勤だ!(本気で体持つかな、私)
2000年11月03日(金) |
文化の日スペシャル/映画『マン・オン・ザ・ムーン』ほか |
こんな夢を見た(^o^)。 マンガを描いている。ある青年サラリーマンの物語で、ごく普通の生活をしていたのに、時折急に子供っぽいバカなことをしてしまうようになる。イヤな課長に向って「あっかんべー」をしてしまった後などワケが分らず困惑する。更に無性に腹が減る。もしかして何かの病気だろうか。不安になる青年。そう言えば、最近犬を見るたびに恐怖に捕われるようになったが、これも異変の一つか。 そしてマンガの最後のコマ。気がつくと青年の影が夕日に長く伸び、その形が「オバQ」に……。 夢の癖にオチがついてやがる。本当に描いたらそれなりに面白そうだが同人誌ネタだな(^_^;)。
女房が練習に行っている間にDVD三昧。 『地球防衛企業ダイガード』10巻。 ラストが近くなってきて、設定に少しずつ無理が出てきている。青山のかつての恋人、アリサだが、いくら過去の因縁があるとは言え、ヘテロダインが近づいてきているのに痴話喧嘩とは子供過ぎる。押井守じゃないぞ。自衛官の石原も、自分の失態で国際問題になりかけたからって、ダイガードを盗んでヘテロダインと戦おうってのはちょっとな。そんな単細胞に国防を任せていいのか(^_^;)。 『ブギーポップは笑わない』6巻(完結)。ラストは後日談的にまとめられている。結局このシリーズ、「宮下藤花がなぜ受験に失敗したか」ってことを解明する話だったのだな。……んなもん解明せんでもええわ。こういう単発的なアニメ化でなく、原作をちゃんとシリーズ化して欲しいなあ。 『マン・オン・ザ・ムーン』、吹替版で見るが、やはり山寺宏一はスゴイ。_マスク』『ライアー・ライアー』、今度の『マン〜』と、あのジム・キャリー独特の声の「うねり」を見事に表現している。それを殆ど口の動きをずらさず(OPなんかまるでジム・キャリー本人が日本語を喋ってるように見えるぞ)、さらりとこなしているのだからこれはもう声優史に残る名演と称えていい。 でもこの映画、やはり好き嫌いが分れるだろうなあ。アンディ・カウフマンはやはりコメディアンとしては独善的であったと言えるし、そこが嫌いな人には全く感情移入ができないだろうからだ。でも私はここ数年見た映画の中でも、これは最も好きな映画の一つである。 生前のカウフマンの秘蔵映像が特典で付いているのもファンには垂涎ものだ。
練習の最後に覗きに行くと、金欠のはずのヨシヒト嬢が、なぜか来ている。ご母堂にお小遣いを貰ってきたということだが、さては明日の宴会が目当てか。これだから飲ん兵衛は(^o^)。 後は桜雅嬢のみ。今日のAIQのビデオ上映会に参加するか聞いてみるが、門限が厳しいらしく不参加。……この判断は正解(^_^;)。 お菓子やビールを買って、上映会場の大手門へ。道すがら、ヨシヒト嬢が「爬虫類が好き」という話をする。夢は「ガラパゴス諸島」に行くことだそうな。「だって可愛いじゃないですか、イグアナ」……って、変だよそれ。『少年ケニヤ』のケートか(わかる?)
道に迷いながらも何とか遅刻せずに会場に辿りつく。初対面のしおやさん、相当のオタクのよう。山上たつひこの『喜劇新思想大系』、『光る風』などが初版本で揃っている。『楠勝平作品集』なんて趣味が渋いなあ。女房も諸星大二郎のJSCを見つけて目を輝かせている。 手始めに昨年行き損ねていた第2回「アミーゴスin九州」を見せてもらう。第1回と比較するとやや一般向けになった印象。ヨシヒト嬢も「思ったほど濃くなかったので安心」と発言……って、普通の人には十分濃いぞ、これでも(^_^;)。『三本足マン』を笑って見てられる神経はさすがヨシヒトさん。……確かにこれは、純粋培養少女の桜雅嬢には辛いだろう。でも鴉丸嬢、塩浦嬢、愛上嬢、ほかの女性陣はほぼ大丈夫であろう。今更ながら、ウチには濃い女性が揃っていると実感。 時間が下るにつれ、エロの冒険者さんほか、AIQの方々も揃い始める。ヨシヒト嬢の反応がよいので、みなさん、盛り上がる。しおやさん、「初めての人には解説が必要なんですが、何も言わないでいいのは嬉しい」とか。でもそれはアミーゴスのお三方の語り口のうまさによるものも大きいと思う。実際、トンデモ物件というのは単体ではただのボケに過ぎないので、要所でツッコまなければ面白くならないのだ。しかもビデオは時間とともに流れていくので、突っ込み所が多いものほど却って突っ込み損なう危険がある。タイミングを読む力が必要になるのだ。お三方は、大分慣れてきている感じで、これは今年も楽しみである。 結局、韓国製バカ特撮『ファイティングマン』も含めて見終わったのは午前一時。7時間ぶっ通しである。明日は朝早くから仕事だが、まあ、なんとかなるさっ(はあと)。
2000年11月02日(木) |
部屋片付けてたらあちこちから○○が……/『古館伊知郎トークブルース・お経』 |
だから夢の女に嫉妬するなよ女房(-_-;)。 ありゃ『文鳥』読んだんで夢に影響が出たって言いたかったんだから。今日は今市子のマンガ『鳥っこ倶楽部』11巻を読んだが、こちらは全くエロはナシ。今夜見る夢は普通かな?
今朝もまた雨。昼頃からまた腹がゴロゴロ鳴り出す。あ、くそ。てっきりもう治ったと思って、薬を持ってきていない。トイレに行くとまた○○。慌てて仕事をささっと片付けて早退。 帰宅すると部屋が玩具箱をひっくり返したように散らかっている。ヨシヒト嬢がまた泊まりに来るかもしれないので、片付けているのだ。部屋の隅から脱ぎ捨てていた○○が見つかる、う〜む、念入りに掃除しとかないと、下手をしたら『男おいどん』並に○○○タケが生えてくるかも……(^_^;)。 薬が効くまで横になりながらDVD『ルパン三世・1弗マネーウォーズ』見る。夏の放映の時に見逃していたのでわざわざ買ったのだが、そこそこの出来。宮崎駿作品を意識していて、『どっちが勝つか三代目』『アルバトロス』『カリ城』などで見たようなシーンが続出。パロディのつもりか? ただ過去の作品に引きずられてるだけじゃないのか? しかし今や若い子は「ルパンってクリカン以前に誰かやってたの?」と言うようになった。……タメイキ。
唐沢俊一さんの一行知識に書き込みをしていたら、レスがついていた。しかし、時間を置いて開いてみると、そのレスが削除されている。多分「差別表現」が引っかかったのだ。私自身は差別糾弾の名の下にギャグが弾圧されることを皮肉ったつもりだったのだが、逆に差別を誘発してしまったことになる。なんだか落ちこむ。
夜、福岡シンフォニーのUさんから電話。チケットを明日持ってきてくれるそうだが、ちょうど練習で外出する時間帯。やはりポストに入れておいてもらうよう頼む。Uさん、ようやくインターネットを始めたそうで、このHPを見て驚いている。一応、読み応えがあると評価してくれた模様でホッとする。
ファミリー劇場で久しぶりに『キイハンター』を見る。おっ、若き日の佐々木功が出ているぞ。でもあっという間に殺される(^_^;)。こういう昔の番組を見てて面白いのは、脇役、チョイ役に変なことをする役者が多いということだ。 WOWOW『古館伊知郎トークブルース・お経』見る。宗教を否定する内容を「説経」している矛盾、これワザとやっているんだろうな(^_^;)。
2000年11月01日(水) |
夢で他の女と会うのも浮気なんて言うなよ/『文鳥』(夏目漱石)ほか |
なんだこの土砂降りは。台風だと? ……もう11月だぞ!? とても自転車で通勤する気になれんので、タクシーで職場まで行くと、朝方の連絡で「車で乗り付けてくる『人』がいますが、交通が混雑するので控えてください」とお達しが。……「人」ってなんだよ。明らかに私のことではないか。そういう当てこすりでなく、文句があるならどうして直接私に言わん(-_-メ)。
奇跡的なことに溜まっていた仕事が今日で片付く。それにしてもこの三日間の平均睡眠時間が3時間。よく体が持ったな(^_^;)。 機会があって宇美神楽を見に行く。江戸期に途絶えていたのを、明治34年に復活させ、今に伝えているもの。こういう伝統神事を見るのは好きなので楽しみにしていたのだが、いかんせん、ここ数日の睡眠不足が祟った。心地よい鈴、笛、鼓の音色。私があっという間に眠りに落ちたことは言うまでもない。一時間の演目中、10分も見てない。ああ、なんてもったいない(T_T)。 いわゆる「天孫降臨」神話(大国主尊が天皇家の祖神、邇邇芸尊に国を譲る話)に取材したものだが、『古事記』に登場する神々のほかに地元の神も登場するのが特徴。どんなやりとりをするのか見たかったのになあ。
しばらく本を読んでいなかったので、貪るように読む。 夏目漱石『文鳥』、名作なのに今回が初読。ああ恥ずかしい。文鳥を見ながらかつての女を思い返すシーン、ドキッとする。あっ、これは漱石流のポルノグラフィーではないか。抑制の効いた文体がかえって淫靡な、しかし露悪的にはなりすぎないエロティシズムを醸し出している。 松村喜雄『乱歩おじさん』、乱歩の親戚だった作者の眼から見た伝記。『パノラマ島奇談』より『一寸法師』の方が名作、とする作者の意見に思わず膝を打つ。これは名探偵明智小五郎が唯一犯罪を犯す話で、そのショッキングさでも、もっと評価されていいと思っていたのだ。
睡魔が襲ってきたので、ちょっと仮眠、と思ったらそのまま寝入ってしまった。 そして、夢を見た。 私は駅前である女性と待ち合わせている。女房以外の女だ。 女が私を見つけて駆け寄ってくる。 「こんなに人がいっぱいなのによく分ったね」 「だって……あなたの周りの空気、暖かいもの」 ……いや、それだけの夢だが。あああ、まるで少女マンガ(-_-;)。漱石の『夢十夜』には遠く及ばん(当たり前だ)。
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☆劇団メンバー日記リンク☆
藤原敬之(ふじわら・けいし)
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