あふりかくじらノート
あふりかくじら



 ウチソト再び。

日本人とガイジン。
内と外。
「外人」(白人を指す)と「黒人」。
吐き気がする言い回しだ。

いくら国際協力の場で働いていても、
外交官であったとしても、
どんなに長く外国で暮らしていても
このような観念にとらわれ、
かつ疑問にすら思わないひとは
決して少なくないのである。

ここからの脱却無くして
真の国際化も国際貢献も国際協力もない。

なぜ、「黒人がいた」と言うのだろう。
せめて「アフリカ人」「ジンバブエ人」
「ショナ人らしきひと」などと言えないものか。

残念でならない。

2005年09月27日(火)



 魅力的なとかげ。

ワイヤーを曲げて器用に形をつくり、    
そこに色とりどりのビーズを通す。

あまりにキュートでした。
ワイヤーで作った、ちいさなとかげさん。
ひとつひとつ形がすこしちがって、
しっぽがくるりんとなっている。

一目ぼれして、買いました。
日曜日のマーケットで。
キーホルダーになっている平らなものと
ちいさな立体的なもの。


毎日眺めては満足してます。

おひとつ、三万ドルです。
ジンバブエドルですが。

2005年09月24日(土)



 アフリカという土地にいるのだ。

郷にいれば郷に従えという言い方は
あまりにまとめすぎていて気に入らないが、
それにしてもアフリカという土地に住むという
ひとつのステップが何年か越しでかなったわたしは、
外交官と同じ暮らしではやっぱり申し訳ないと思う。

それがゴルフをしない理由である。
それが、大量に日本の米を買い込まない理由である。
それが、自分でメイズを買い込み、ひとりキッチンで
こねくりまわしてサザをつくる理由である。
それが、ショナ語をいっしょうけんめい覚えようとする
理由なのである。

この大地に住む者が、この大地に暮らすように、
わたしもまたそれを感じたいし、できるかぎり
そうしたいと思っている。

もちろん、ぜいたくな家を借りることが出来
電気水道や電話まできている。
インターネットだって出来る。

でもせめて、そういう心がけで生きないと、
ここへやってきている金が無駄ではないか。
意味がないではないか。

アフリカ研究者として、アフリカを愛するひとりとして、
わたしはそう思う。

2005年09月21日(水)



 知識と実践、および生活。

いわゆる途上国の開発という勉強をしてきた。
大学生のときは日本で、それから修士はイギリスで。

そして、現在ジンバブエにいる。
実際にプロジェクトというものを見る機会を
与えられる。
そして、西欧的ないしは先進国的発想の
開発の弊害も目の当たりにする。
思いこみ、偏見、誤解、無知、固執。
何もかもが、他人の生活を破壊するきっかけとなりうる。

わたしは、人間的にも実践的経験をつまなければならない。
ほんとうに役に立つプロジェクトとはどのようなものか。
まだ30歳前の自分がどこまでわかるのだろう。
プロフェッショナルと名乗る偽プロをどのようにしたら
説き伏せることが出来るのだろう。

西欧的研究はものすごく深く進んではいるけれど、
実践をするための土壌は整っていない。
成熟をしていない。
土地も、ひとも、先進国も。

真のナレッジマネジメントとは何か。

ともかく開発は、プロセスでしかない。

2005年09月20日(火)



 ジャカランダ、咲き乱れ。

紫色の大きな桜のような。
ジャカランダが咲き乱れています。

とても大きくて、はっきりしていてこの土に似合う。
朝夕ひんやりする乾いた空気。

紫色がぱっと目に映ります。
ハラレ、もうすぐ夏。

2005年09月16日(金)



 人生の質問、チーズを食べる。

ホテル脱出して五日ばかり経つ。

最近、ものすごくたくさん
メールと電話をくれるひとがいる。

朝、ホテルの朝食のときに会った
やたらチーズを食べるひとだ。
ホテルのレストランで何時間もおしゃべりをし、
たくさんおもしろいおしゃべりをした。
南アフリカのコンサルタントの人だ。
もともとは、法律事務所などで人権保護の仕事を
していたひとで、いまでは、コンサルタントとして
海外を飛び回っている。

ジンバブエからケニア、一旦南アに戻りモザンビーク、
それからマラウイ、などなど。

耳慣れた某国際NGOや、各団体などにかかわり
貧困とかエイズ関連の仕事をしている。
おもしろい人に出会ったものである。

人生のこと、出会いのこと、仕事のこと、
アパルトヘイトのこと、ブリジット・ジョーンズのこと、
書くこと、自分の恋人のこと、なんでも、かんでも。
すごく良い友人に巡り会えたような気がする。
得るものが多い。
笑いも多い。
あほなメールをいきなり送れる間柄が心地よい。

出会いと別れのアフリカ。

チーズを食べていたのは、ベジタリアンだからだった。








2005年09月07日(水)



 朝からハラレ。

涼しい。
ひんやりしているくらい。
これから暑くなると聞くが、ここは高地。

中心街から五分ほど出たところの
豪邸の敷地にコテージがあり、
そこを貸しているというので
二週間ばかり住むことにした。

安い。
でも、非常に美しく
コテージというにはぜいたくなキッチンと
リビングルーム、ベッドルームが二つ、
それから書斎までついている。
バスルームは二つ。

美しいお花が咲き、古き良きジンバブエの
空気があるような気がした。
もちろん、白人にとっての。

2005年09月02日(金)
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