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■ 緒方貞子氏のこと。
『国内基準と国際基準を別のものと考えるのも日本の特徴です。 (中略)国内用と国外用の二種類の制度をつくり、ことさらに 「国際貢献」という発想をするのも、日本人が「内」と「外」は 違うと思い込んでいるからでしょう。内と外とを隔てる制度を 取り除けば、国内の取り組みはそのまま世界で十分通用するのです。 わたしはよく「国内・国外一元化」という言葉を使いますが、 この一元化なしに国際化もないし、国際貢献も難しいと思っています。』
緒方貞子氏の『私の仕事』(草思社)より
こういうことをことさら強く感じさせるのは、たとえば 海外へ行って、人種問題や社会問題を目の当たりにしたとき。 ぬくぬく暮らしていると、この国では本当に忘れてしまいがちだ。 ニッポンジンとガイジンという奇妙で不自然な固定観念に すっぽりはまってしまう。
遠い国の社会が、政治状況が、テロや戦争が、自分の国にも 関わっているということ。 ごく当たり前のこと。 それを感じる頭と心を、意識して失わずにいたい。 わたしの大切なひとたちにも、それを伝えていけたらいいと思う。
2003年10月29日(水)
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