すました顔した頭の中で いろいろなこと考えるのが好きで
思考の海の中では どこまでもどこまでも 私は果てしなく自由で
バスタブにポトンと落としたハートの入浴剤が 固くなった心も一緒にほぐしてくれるよう
おもう ほど遠く 願えば願うほど消えていくホログラフ 妄想は現実とは遠く 目を開ければ消えてしまう幻 でも
わたしは おもう いろいろなことを
美しい海で 高い丘の上で 星空の下で 歌ったり ウクレレを弾いたり 寄り添ったりしている
わたしは おもう いろいろなところで
どうしたら 心ごと抱きしめられるのか と もう夜更けに ため息をつかずに
おもう こと
何もできないわたしの たったひとつの こと
いつも おもってる
いつも おもい続けてる
いつも
どんな時も
明日 長くなってしまった髪を切る
何もかも忘れるために 思い出さないように
心がないと思うものにすべて 心があるとするならば
この髪のこの毛先の辺りは あなたをとてもよく覚えているはず あなたを見て あなたに触れ そのぬくもりを知っているはず
忘れたくなんかないのに どうして忘れなきゃいけないんだろう 忘れたくなんかないのに どうして忘れようとしてるんだろう
どんどんなくなっていく 思い出も 楽しかったあの場所も どこにももう 私の居場所はない
もう 会えない
切り捨ててそれで何もかも 終りにできるというのなら
明日 長くなった髪を切る
何もかも忘れるために 思い出さないように
いつか
いつかきっとね
できるだけそんな約束はしないと決めてるのに
いつか
そう言えば
いつか叶うような気がして
そう話していると
楽しそうな様子が目に浮かぶようで
叶わなくても
いつか
その呪文に
つぶやくだけ心が躍る
叶わなくても
遠い いつか は この胸にある
まって
まって
こうしてずっとまっている
「待ち人来たらず」
会いたい人に会えなくて 寂しくて まっていることを忘れるために かみ合わない会話に心を捨てる
もう またなくていいから
そう言ってくれたら
こんなこと辞められるのかな
まってても 無駄だよ
そう言ってもらえるのを
ずっと 祈るような気持ちでまっている
ただの トモダチならよかったのに
ただの トモダチならもしかしたら
ずっと そばにいられたかもしれない
ずっと 深く心に入り込めなくても
ずっと 見続けられたかもしれない
そんな昨日があったとしても
戻れない 戻りたくなんかない
大事な人から 差し出された手を とらずにいる昨日なんていらない
その手のぬくもりと 聞こえてくる鼓動と その優しい瞳の中に映るわたしを
ずっと ずっと 忘れないよ
ずっと 一緒にいられないとしても
それだけを 支えに生きていけそうな気がして
それだけの
ごほうびをもらうための
今までだったと思うから
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