聞こえたような気がした 鈍感な私には 疲れているのか もううんざりなのか わからなくて こんな風に なんとなく離れて なんとなく近寄りがたくなって 訳もなく悲しくて 温めた牛乳がふきこぼれて どうしていいかわからない どうしてこんなに不安なの どうしてこんなに苦しいの ふきこぼれた想いはどこへ行くの カンタンに拭ってしまえるの やっと 私になれたと思ったのに やっぱり 私じゃだめなの? 私じゃないの? 夜更けに流れついた ため息 一人 抱きしめたまま
話しの途中で
この辺に違和感がある と
そのふと漏れた一言 思わず聞き返す
違う違うイワカンの意味じゃなくて そのイワカンを覚えた事由について聞きたいの
そんな言葉の意味も分からないほど 馬鹿な奴だと思ってるの
そこまで もう 言えなくて
心の中で わたしが冷たくなっていく
何も分かってない と思われてるわたし
何も分かってない わたしのこと
道を少し間違えて 心の距離が遠くなる
また元には戻れるのでしょうか
こんな明るい朝に
こんなキチャない顔で みっともないったらありゃしない もう 無理しないで 私 もう 頑張らせないで 私を もう これが最後だから
ほんの少しでいいから
甘えさせて
あの頃より
少し大人になったのに
後戻りする 心だけ
ものわかりがいいふりをして
夜空がきれいな晩は ベランダに出て 凍ったようなサンダルに素足を通す フリースのひざ掛けにくるまって また 星を見ている 月を探してる
猫舌の私には太刀打ちできないくらい 熱い熱いミルクティー抱いて 心の中の もうどうしようもないほどの 熱い熱い思い 解き放つ
「あのひとが 元気でいますように あのひとの仕事が うまくいきますように」
届くかな ちゃんと届いてるかな
もうひとつ ミルクティー 冷ますおまじない
「あのひとの 恋が うまくいきますように」
いつか この星空みたいに
素敵な人に 出逢った時には
今 ここに 悲しみを抱いてる人がいるのなら 私はその人を抱きしめるでしょう 今 ここに 絶望に打ちひしがれている人がいたら 手を握って歩くでしょう 今 ここに 止まらない涙を拭い続ける人がいたら 涙のワケをたずねるでしょう 今 ここに 満たされて温かい気持ちでいる人がいたら 微笑んで手を振るでしょう 今 ここに もしも 今 ここに あなたがいたら 私は きっと 周りを気にせず泣いてしまうわ あたたかい腕の中で
|