ヒトリゴト

2002年10月29日(火) 残り香

あなたを

忘れられなかったのは
抱きしめられた時の

スーツの匂いが
好きだったから

いつも
いつまでも

街中で

あなたを見つけてしまうから
 
 



>>・・・だから人込みはきらい



2002年10月24日(木) 時に 怒ってみたりもする

あまりといえばあまりな仕打ち

などと

ハンカチ噛んでキィキィ言ってみたり

サイテー!サイアク!ムカツク!

と 

手当たり次第に投げたり蹴ったり

そういうことが
してみたく しかし

この怒り どうしたもんかと とりあえず

大事な大事な紅茶葉を
ポットでゆらゆら揺らすうち

せっかく大事に温めた
わたしの怒りもどこへやら

葉っぱと一緒に沈んでく

でも怒ってるのよ
怒ってるんだから

ほんとに


>>・・・とりあえず覚えとく(笑)









2002年10月23日(水) それじゃまたね


キミとの言葉のやり取りは

悪くない

思いがけない返しがきて

負ケラレナイ

意外性と可笑しさの追求

楽しかったよ

すきとか きらいとか さみしいとか

涙とか 嘘とか 駆け引きとか

なかった頃に戻りたいよ

でも戻れないよ

それでも最後は

それじゃまたね

また

冗談ばかり言えるくらい

時間がやさしく流れたら

その時までの


それじゃまたね




2002年10月17日(木) ウソツキ


何度も言ったのに

信じるって言ったのに
信じきれなかったのね

信じろって言ったのに
信じていたのに

ううん
信じたふりしただけ

うそつき
うそつき

寂しかったから

あなたもわたしも

ほんの少し
寄りかかりたかったんだね


 



2002年10月12日(土) あれはたしか...


最後に言葉を交わした日を

最後に笑ってちぎれるほど手を振った日を

最後に消えてゆく後姿を

見えなくなってもずっとずっと見つめていた日を

最後に愛を囁いた日を


覚えてはいません あなたを

忘れることに必死だったから



でもひとつだけ忘れないでいたの

それは

あなたに最後に贈った言葉

少し冷たい秋風が

短くなった髪を揺らしていた日のこと


 
        

『ありがとう』



2002年10月11日(金) 受けて立つ

どうしようもない気分屋で

感情の起伏が激しいけど

だからって 

無視

それだけはしない

これでも一応

一人前の ヒト だからね




>>心がぶつかり合う音、好きです…



2002年10月07日(月) かわいいワガママっ子たち


子供はワガママ

って言うけど

ホントにワガママなのは私たち

泣いて怒って駄々こねて

かわいいワガママっ子たち






>>子供から見れば私たちなんて...



2002年10月06日(日) ひとつだけ言えること


間違ってても

明らかに
間違ってても

きっと止められない

信号にも警報にも

走り出してしまったから

途中つまづいたり
迷ったり

そんな時いつでも
私はここにいるから

けど

痛みは

自分で背負っていくの




2002年10月04日(金) 選択


このままじゃいつまでも

歩き出せない

欲張りな 右手と左手

どちらかを離さなくては

本当の幸せ

つかめないから



2002年10月02日(水) ありあまるほど

家から程近い路地に停めた
中古の左ハンドルで待つ

目的地はいつも
果てしなく遠い

読めない地図と
止まるアメ車1号

爪の中まで真っ黒にしながら
ボンネットに顔突っ込んで 文句

言う口そっとふさいで

計画の大幅変更もハプニングも

楽しかったのよ
怒ったりあきれたり

でも

仲直りする時間だけはあったじゃない


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purisira [MAIL]

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