オミズの花道
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『物は要らない。お前が欲しい。』
2003年06月20日(金)



鯨様に粋な扇子をプレゼントしたら、
『物は要らない。お前が欲しい。』と言われた。

おお新鮮だぞ、こういう世界。
最近滅多と口説き文句も減ってきたからね。

でも物は要らないとか言いながら、やたらとウケて喜んで持ち歩いているらしい。
可愛いね、まったく(笑)。


この方には振り回される事も、腹が立つ事も多いのだが、
こういう瞬間にふっと全部許せてしまうから不思議。

幾つになってもどうしようもなく少年で可愛い男というものは居るものだ。
少年の部分が無邪気なまま残っていて、瑞々しいままの。
男の可愛さってやつ。

素直であること、
柔軟であること。


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『目下の悩みはお中元』
2003年06月18日(水)


そのまんま●が歩いていたぞ。周防町を。ロケかな。

うちの店の近くにぶっとい猫が居るタバコ屋さんがある。
キジトラで可愛い。
ついつい回数に分けて顔を出してしまう。
高いのにガムなんかも買っちゃったりして。
猫大好き。

店のクーラーで肩が凝る。
寒いんだよ、まったく。

お中元を何にしようか悩んでしまう。
出版社から貰うお中元を回せたら楽なのになあ。

特に鯨様には悩まされてしまう。
何でもある人はこういう時に困りもの。

良く行かれるお店にボトルでお中元にしようかな。
それとも行きつけの喫茶店のコーヒーチケットにしようか。

ええい。悩む。



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『名残りの薔薇』
2003年06月17日(火)


誕生日に沢山お花を戴いた。
もう要らないと書いたが、やはり花は良いものだ。

薔薇の水揚げがどんどん悪くなるので毎日丈を詰めていく。
戴いた当初からすると、随分と短くなった。

これよりしな垂れて来ると、後はもうお皿でプカプカ浮かせる事になる。
これはこれで綺麗。

長年欲しいと思っているのがキャンドル台付きの花盆。
中々良いのが無いので今現在に至る。


開ききった花は花びらをむしり、電子レンジでチン。
パリパリに乾かしてポプリにする。

ヘアースプレーをふっておくと変色が抑えられるのがコツ。
これをダシパックに詰めて下駄箱の中などに置いておく。
(何だかおばあちゃんの知恵袋っぽい話になってきたぞ。)


学生時代のバイトから通算すると随分色々な仕事をしたが、
花屋の仕事は一番長く楽しく勤められた仕事だった。

実際のところ花屋と云うのは『冷たい、汚れる、気を使う』で大変な仕事なのだが、
反面客層の良さときたら、他の職種の追随を許さない。

『自分の好きな相手に贈る花』
『自分の好きな花を買う』
いずれにせよ何かしらゆったりとした気分の方が多いので、接客にストレスを感じる事は少ない。

お客様のストレスを発散させなければならない飲み屋とは、客層も気持ちの姿勢も雲泥の差がある。

だけれども私はこの両方のお仕事のどっちもが同じくらい好きだ。
人の綺麗な部分、人の汚い部分、その両者とも受け入れられたらと思う。

さあ週明けだ。
頑張るぞ。


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『うぎょ』
2003年06月16日(月)


何だよ、もう16日なの?
忙しくってそんな気がしない。

とにかく日記を書く暇が無い。
ちょっと仕事を増やし過ぎたか。

睡眠時間も足りなくなって来た。
ちょっとヤバい。

とにかく文句垂れる前にやらなきゃな〜。
片付かねえもん。



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『口の堅さがジレンマ』
2003年06月09日(月)


あああ〜書きたいぃぃぃ。

自分が事件記者なら良かったのに、としみじみ思う。


りそなも事前に聞いたしなあ。
経済紙どころかイマイチ盛り上がらなかったけれど。

この業界の噂って拾って行けば馬鹿にならないのだ。
店のランクを上げればもっともっと拾えちゃう。

でも、ネットだからなぁ。
喋っちゃうのはすっごく危険である。


世の中にはこういうジレンマが付き纏う。
いつもいつも。

いっそのこと探偵さんの諜報部員(あるのかそんなの)にでもなれば、情報も捌けたりするんだろうけれど。

でも、ホステスは口が堅いのが命。
我慢、我慢である。



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『酒漬けです』
2003年06月05日(木)


ドンペリ漬けで昨日の午前12時から死んでます。

もう酒も花もケーキも要らない・・・・。
し、死んじゃう〜。

でもお陰さまで月初めだと云うのにノルマ達成。
気分は楽なんですが、二日酔いで気持ちが悪いっす。

今日も飲まねばならぬのね。
本番だもんね。


ちくしょ。



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『そして私は途方に暮れる』
2003年06月03日(火)


圧倒的な金の力も権力も、腐るほど見てきた・・・・のに。

持つものはやはり皆、同じような眼をしているのだ。
その眼の色に、少し落胆したような、安堵したような。
妙な気分。


何故頂点に立つ者は、いつもこんなに孤独な目をしているのだろう。
・・・・どの時代も。



例えばもっと、酒の席などではなく、昼間にこの男を見たならば、この眼は違う光を湛えているのだろうか?

例えばもっと、私がこの人と同じ性を持つ男性だったならば、この眼の持つ本当の色が見えるのだろうか?

例えばもっと、この男の褥を預かる女になり、寝顔を許し許されるようになれば、この眼の悲しさの本当の意味が見えるだろうか?


得ると云う事は失う事に。
持つと云う事は持たざる事に。


こんな風に漂々とした男の様を見ると、虚しくもあり、それでいてまた、こんな風に漂白されてしまうならば、人として在り得ない潔さが在るならば、いっそ美しいとさえ思ってしまう。


心なんて無ければいいのに。



この人は傷だらけだ。



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