2008年12月31日(水)
大晦日

最後の日だねと

遠くを見つめた君に

最初の日だよと

笑ってみせた


つよがりではなく

思い込みでもない

振り返った瞳を

もう一度前に向ける

ただそれだけのこと


未来が消えることは

まだ考えなくてもよいでしょう

だったら遠慮などせずに

飛び込んでしまえばいいのです


時間はいつも

いらっしゃいって笑ってる

ワクワクをお供につけたら

いま 新しい1年へ





2008年12月25日(木)
平穏メリー

なんでもない時間の

延長線上にある

メリークリスマスが

一番幸せだってこと

気付かせてくれる君がいる


くだらない話を

もっとしよう

いつもよりくだらなくて

笑ってしまうくらい

そのついでに

メリークリスマスって

キスするくらい


穏やかさに恋をする

君とすごす時間の

春夏秋冬さえも忘れるほどの

穏やかさに恋をする


笑顔が重なりあったなら

それが僕らの世界だ

街中に溢れるクリスマスソングより

ずっとキレイな笑い声を

僕らの世界に響かせようか




2008年12月22日(月)
真夜中タクシー

心が疼いた夜に

君を思い出したのは

偶然なんかじゃなく


気付けば君がそれだけ深く

僕の心の奥に刺さっていた

証拠なんだと思う


午前3時

君はたぶん夢の中

僕を乗せたタクシーは走る

星の見えない星空じゃ

夢の中へとなんて

祈ることさえできやしない




2008年12月21日(日)
笑顔満ちるまで

君に言えることは

言えるだけ言ったから

あとは僕が伝えた言葉が

君の中で化学反応


待つよ

時間がかかっても

ゆっくりじっくり

時が満ちるまで


待つよ

君は君のペースで

ゆっくりじっくり

笑顔満ちるまで




2008年12月18日(木)
逃げるが勝ち

君は勇者だ
と0歳にして決め付けられると
都合よく魔王があらわれる

君は勇者だ
と20歳にして旅立たされて
なんだかんだで魔王の前に

人智を超えたその力に
人間が敵うわけなんてないのに

一撃で走馬灯がめぐり
二撃で川を渡っていた

そしてようやく訪れた平穏
をぶち破るように悪魔の呪文
「勇者を生き返す(20万円)」
勇者は歩いて教会を出る

死んではリセット
死んではリセット
僅かな希望もそこにはないのに

死んではリセット
死んではリセット
だって君は勇者でしょうって

なんで戦っているのか
その意味さえももうわからない
そんな精神状態で
勇者ははじめて「逃げる」を選んだ

鎧を脱ぎ捨てた身体と
剣と盾を放り投げた両腕に
自由をかみしめて勇者は泣く

知らない間に背負っていた
思い込みや責任や運命や葛藤に
ざまあみろってつぶやきながら

戦うだけが勇者じゃない
リセットできないならなおさらだ
逃げたら逃げたその場所で
気負わずゆっくり幸せを
探していけばいい

僕はそう思うんだ




2008年12月17日(水)
たわむれ

君と戯れる

穏やかな時間が僕を

雑音から解き放つ


一日中走りまわった足も

一日中話しまくった口も

一日中書きまくった手も

一日中考えまくった脳も


みんなが君を

待っていたんだ


あと少し

あと少しと

意地悪な時間に催促しながら


心が君で満たされたなら

また明日も

頑張れる気がするんだ僕は




2008年12月16日(火)
セピア

つまらない世の中だと嘆いていた
それが君の面影のせいだって気付かないまま

残された足跡は深く強く
風が吹いても雪が降っても消えそうにありません

忘れて 消えて 遠くに揺れる
残った花火がひとつ いま咲きました

何百年も何千年も僕が生きるとしたら
何百年も何千年も君も生きるのでしょう
胸ん中 君が灯した小さな光は今も
世の中 すべてをすべて色あせさせてる

セピア色した世界に舞い降りた未来は
何度「愛してる」って叫んでももう戻らない


くだらない世の中だと笑っていた
君がいない毎日にもちょっと慣れ始めたのかな

でも残された傷跡は深く強く
夢が醒めてもキス重ねても消えそうにありません

忘れて 消えて 遠くに揺れる
残った花ビラがひとつ いま落ちました

何百年も何千年も僕が生きるとしたら
何百年も何千年も君も生きるのでしょう
胸ん中 君が灯した小さな光は今も
世の中 すべてをすべて色あせさせてる

セピア色した世界に舞い降りた未来は
何度「愛してる」って叫んでももう戻らない

もう戻らない…

僕はこんな世界で今日も生きてます
君はどんな世界で今日を生きてるの

僕はこんな世界で何を思えばいいの
君はどんな世界で何を思ってるの





2008年12月12日(金)
麻薬

なぜだか知らないけれど

君の声は

僕の疲れを吹き飛ばす


コトバの粒子が鼓膜から

はじけて脳を刺激するんだ


麻薬みたいだねって

今は笑っていられるけれど

麻薬みたいだねって

いつか浸ってしまうのが怖いね


なんて

もしかするともう

浸っているのかもしれないけれど





2008年12月09日(火)
ただいま

僕の心の深淵にいつもいた

あなたの存在に気付いたとき

涙が止まらなかった


近すぎて見えないものを

ずっとずっと遠くまで

探しに出かけてたんだね


ただいま


ただいま


ふたりがはじまるよ


未来とか希望とかの

話をしよう





2008年12月08日(月)
雨がやむまで

冷たい雨にうたれたあとの

あなたの温もりに溺れると


トクトクと

血潮は重なり合う

0センチのコーラス


あなたと僕で創った世界に

響き渡るは命の音色

あと少しこのままでいよう


雨がやむまで

心がうるおうまで





2008年12月07日(日)
はじめまして

はじめては

どこにでもある

ときに当たり前の顔して

ときに偶然のふりをして


はじめてに

こんにちは

と言える喜びを知った日


空は青かった

街は笑ってた


君の笑顔に

ちょっと似ていた




2008年12月06日(土)
電車道

君は2メートル離れた

僕の隣の道

を歩きながら微笑みかける


僕はもう君の道へ

飛び移ることなどできず

ただ微笑みを受け止める


手が届かない苦しみと

飛び越えてしまいたい焦燥感が

重なるように嘲笑うから

冬が来たことさえ

忘れそうになっていた


僕らはもう

それぞれのレールの上を走ってる

電車みたいにまっすぐに

ただまっすぐに

それぞれの道を進むしかない


手が届かない

それが悲しい

届いてもきっと

僕は君を壊すだけ


後悔ひとつ

それが悲しい




2008年12月05日(金)
こんなにも四角い

地球は丸いのに

どうして僕は

こんなにも四角い

角ばった世界で

生きているんだろう


息が詰まりそうだ

四角く区切られた

この閉鎖空間で


DNAが記憶する

世界はきっと丸かった

水平線があり

地平線があり

大地に輪を描いて

昇る朝陽を崇めていた


息が詰まりそうだ

ビルでデコボコした地平線が

どこまでも続くこの世界で


空を泳ぐ魚になりたい

そんな願いをこめた空さえ

窓が四角く切り取っていた





2008年12月04日(木)
うつしよ

この線路の先に

君が住む街がある

と思って乗る電車は

いつもよりちょっと

笑顔の人が多い気がした


世界は僕を

映しだす鏡だ


僕が笑えば

世界だって笑ってくれる




2008年12月01日(月)
無意識の意識

たとえば君に送ったメールの返事が

届かない夜の寝つきは悪いみたいに

たとえば君がくれた言葉の裏の裏を

読みすぎてうまく笑えないみたいに

僕が君を意識しているということは

どう考えても隠しようのない事実だ


また今日も無意識に開いたケータイ

無意識なのが危険なんだと気付くも

届かないメールに君を想うこと5分

電車を乗り過ごしかけて飛び降りた

僕が君を意識しているということは

どう考えても隠しようのない事実だ


あるいは僕だけが一人で踊る舞踏会

でないことを祈りながら待っている

今夜君からのメールが届かないなら

なんて想って落ち込むくらいがいい

僕は君を意識しているって意識する

隠しようのない事実なら受け入れて


種まき水やり育てていこうとおもう




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