2009年01月29日(木) |
停滞前線 |
心が停滞する夜は 何も考えずにただ眠る 台風一過の青空が また広がると信じて眠る つけっぱなしのパソコンの 低いうなりだけが 僕の存在を許してくれている ような気がして安心を得る 週間天気予報が告げる 今週はずっと雨でしょう お金で買えない傘を求めて たぶんずっと歩いているんだ 眠りながらも歩いているんだ |
2009年01月27日(火) |
ありがとう |
生まれた日に 思ったことの ほとんどが君 なんて奇跡は もちろんないけれど ささやかながら 君がくれたおめでとう それだけでまた 頑張れること それは奇跡 なんかじゃないんだ 新しい自分へ 背中を押してくれる人がいる ありがとう って叫んだら 自然と笑顔が 溢れてくるから |
2009年01月26日(月) |
揺れる |
君との時間は 時間が存在することすら 忘れさせてくれるから 僕はもう 揺れるしかない ブランコのように 揺れて揺れて揺れて 揺れて揺れて揺れて いつか鎖が切れるまで 君と二人で意識の海で 浮遊しながら光を待とう 浮遊しながら恋を語ろう |
2009年01月25日(日) |
幸せの場所 |
幸せが ごろごろと転がっている そんな場所があるのなら 僕は行きたいと 強く願うんだろうか 高く高い木の上で 揺れているココナッツ だから幸せなんだろう この幸せは地に落ちた だからやっぱり ごろごろと 転がる幸せの中でも僕は また上を見上げてる 太陽はまぶしいけれど また上を見上げてる 木に登る 準備をしている |
2009年01月24日(土) |
蚊 |
君と僕の幸せなんて 蚊 みたいなもんで ちょっといい気になったもんなら 簡単にプチっとつぶされる 自らが作り上げた仕事という思想に 溺れて慌てふためく人が ひとつの笑顔を叩き潰した それを僕は苦い顔して見てた それでも飛ぶよ 飛ばないと届かないから 蚊 なら蚊でいい 世界一強い蚊になれば いいだけのことだから 亡骸を抱えて 今日の幸せを埋葬した もう届かないおやすみを 夢の中の君に投げかけて 僕もゆっくり 眠りに落ちる |
2009年01月23日(金) |
雨上がり |
うたを歌おうって 君が笑ったのが 照れ隠しに見えたから 僕も笑って素直になれた 雨上がり 向かい合うのが怖いなら 背中合わせでいいんだよ それで君が素直になれるなら 顔は見れない でも手はつなげるね それで僕は幸せになれるから 指先と指先で 会話しよう 最初はきっとわかんないよ わかんないけどずっと ずっと一緒にいたらきっと 僕らしかわからない 秘密の会話がいつでもできる そんな夢もほら 悪くないって思うでしょう? |
2009年01月22日(木) |
じぶん |
過去に置いてきた たくさんの良くない自分は 僕の背中にピタリとついて ただ隙をうかがっている 油断すると現れるんだ 軽い眩暈とともに 強い嫌悪とともに 成長するということが キライな自分との決別 だと思っていたこと自体 どうやら間違っていたようで けっきょく僕は また繰り返している 今日は雨音が やけに五月蝿い |
2009年01月21日(水) |
接着剤 |
僕は知ってる 君が頑張っていることを 僕は知ってる 頑張らないと 君が壊れてしまうことを だから僕は 君の体に溶け込んで 接着剤になろうとおもう 苦しいときは 僕の名を呼んで 溶け込むための呪文もまだ 何一つ知らない僕だけど それでもずっと一緒にいれば いつかはきっと 見つかるだろう 君の接着剤になる ゴールテープをそこに掲げる |
2009年01月20日(火) |
言葉の鎧 |
何百の言葉よりも たった一度の抱擁のほうが 涙を誘うから 何千の好きよりも たった一度のキスのほうが 心を奪うから 言葉ではなく 会いたいと思うんだろう お互いに皮膚呼吸 できなくなるくらい くっつきあって くっつきあって くっつきあって ただ触れ合えば そこにいるのが僕だ 言葉の鎧の脱ぎ捨てた ありのままの僕の姿だ |
2009年01月18日(日) |
僕≧言葉 |
僕の口から出た瞬間に 言葉はすべて 誰のものでもなく 君に届いたその言葉が 僕のすべて であるわけもない 断片を選んで 断片に悩んだ たったひとつの言葉が 君に作った小さなキズを 埋める言葉をまた探したりして 届かないのは 言葉が僕を越えることがないから だったら僕が 大きくなるしかない 言葉なんかなくても 君を包み込める それくらい大きくなったら たった2文字の言葉でも 君を安心させられるんだろうな なんて馬鹿なこと 考えていた帰り道 君に会いたくて 僕は駆け足になったりしている |
2009年01月17日(土) |
空気じゃない |
君がいない 夜の過ごし方を 忘れてしまった それくらいずっと 君と一緒にいたってことに 今頃気付いた 当たり前になりかける 危険水域を泳いでいたんだ 僕ら だから今夜 君は空気じゃない 有難くも僕は自覚した 僕は空気じゃない 君も今頃気付いていると 願いを託して眠りに落ちよう |
2009年01月16日(金) |
備長炭 |
うまく火が つかないからって 灯油をかけた 恋の始まり ちょこっと火傷して でも燃え盛って 火花は散る 汗も飛び散る 求めれば 激しく激しく 風さえも飲み込んで そして炭になる ゆっくりと されど熱は失わない 心地よい赤外線に 揺れて揺れた 愛の始まり このまま二人で 真っ黒な備長炭 みたいな顔になる日まで ときどき燃えて 頬赤らめて 内なる熱を 感じあおうか |
2009年01月15日(木) |
クシャラベジャバダ |
忙しさが 僕の時間を削る その音が クシャラベジャバダと 不快に響き 割れそうな頭は 割れることさえ許されず ただ膨張を続けていたけど 君が眠るまで 起きていられたこと それだけが僕を 明日の戦場へと 運んでくれる それだけが僕に 生きる望みを 運んでくれる |
2009年01月14日(水) |
エビフライの尻尾 |
将来の夢に "エビフライの尻尾"と書いた あの日の僕が 今日の僕を笑ってる 必要なのかどうか あいまいな境界線で 議論されて生き残る 何度も議論される それでもやっぱり生き残る そんなしぶとさが 今の僕から剥がれ落ちて 一口で パクリと食べた エビフライの尻尾が 歯茎を突付いて教えてくれた 何も知らないあの日の僕に 笑われてちゃいけないな 自問自答を始めてみよう 自分の道を決めるのは 何年たっても僕なんだから |
2009年01月13日(火) |
ただいま |
待っている人が いることの幸せは 小さなころから たぶん知っていた その感覚を思い出す 帰り道 あのころみたいに 空に星は見えないけれど あのころみたいな 心がゆっくり戻ってきた もうすぐ着くよ ただいま ただいま |
2009年01月12日(月) |
今日の収穫 |
今日みたいにヒマな日は 君を思い出してしまうから 困る でもそれがほんのすこし 嬉しかったりするから 余計に困る なんだかんだで 君なんです 悔しいけれど 君なんです それが僕の 今日の収穫 いちおう 報告しておきます |
2009年01月10日(土) |
歓喜 |
あなたの熱に晒されて 僕のいちばん外側の 弱い部分がチリチリと痛む 熱いはずなのに 心地よくもある 地獄みたいなこの天国で 気付く "望んで僕はここにいるんだ" 時は満ちた 地球が回るのと同じくらい自然に 歯車はゆっくりと 回りはじめる |
2009年01月07日(水) |
冷蔵庫(最新式) |
瞬間冷凍できるって 説明書には書いてあるのに 冷凍庫に閉じこもった僕の 心はまるで凍ってくれない 知ってしまった温もり 知らなかったら僕は永遠だった 暗闇でひとり 永遠にひとり それでよかったのに それでよかったのに なぜだろう 心が凍らないことに 安堵している僕がいるんだ |
2009年01月06日(火) |
奇跡の灰 |
あどけない表情に 隠されたその胸の奥で 君が想うこと全部 僕のものにしてしまえ と疼く僕は 君に触れることさえ できない場所で君を想う 未知なる宇宙はまだ シルクの繭に包まれている 夜明け前の蕾はただ 静かな呼吸に揺れて揺れて 花開くのを 待つのではなく 花開かせる 奇跡の灰はきっとあるから 疼きはじめた心が 僕の輪郭を歪めるのなら 僕は無心で君を求めて 未知なる宇宙を目指すのでしょう 夜明け前の蕾に振る 奇跡の灰を探すのでしょう |
2009年01月05日(月) |
空について |
あの日 空は人のことを考えようとした けれど人は多すぎた 混ざりあった願いは雑音となり そして空は 曇ってしまった どんよりと しんしんと 闇が世界を染めていくころ 人は空に青く晴れ渡ることを望んだ だから空は 考えることをやめた こうして 空は今日も晴れ渡る 戦争も平和も 陸も海も わけへだてなく 銃声もクジラの歌も 愛情も絶望も わけへだてなく ただ晴れ渡る だから空は 空でいられる 今日も空は晴れていたね 今日の君は晴れていたかい |
2009年01月04日(日) |
羨望 |
人が 空を見上げては 大空を舞う鳥を 羨ましい と思うように 鳥も 大地を見渡しては 草原を駆ける獣を 羨ましい と思っている あなたは大人 わたしは子供 そんな言葉で築きあげた 境界線を見つめる君へ 子供みたいに無邪気な 子供みたいに快濶な 君に憧れている こんな男もいるってことを どうか忘れないでいてください どうか忘れないでいてください 君は君らしく 君らしい君でいて それが僕の 目指す場所なのですから |
2009年01月01日(木) |
おはよう |
一年は 長いようで短いから 一日なんて 気を抜いたら 何もないまま通り過ぎてしまう 一年は 短いようで長いから 一日なんて 焦らなくても ゆっくりやればどうにでもなる そんな2つの真実の 交わるところで生きている 僕は今日も 君といる時間に 花を咲かせる方法だけを 探しています 一年一月一日一時間一分一秒 それぞれの重み 残さずぜんぶ彩れたなら この一年は 美しいに違いないね だからおはよう 新しい365日 |
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