2008年11月30日(日) |
それだけ |
君と手を つなぐ夢を見た 朝の歓びを 忘れないように過ごす 一日は驚くほど早く 過ぎていく 望むことは ただ君と ともに過ごす ということ それだけ それだけ だから この歓びは 君に捧ぐ また朝が 待ち遠しくなりますように |
2008年11月24日(月) |
あなたに一歩 |
ずっといないと思っていた 白馬に乗った王子様が いま目の前にいる 予想よりもずっと地味で 予想よりもずっと普通で ほんのちょっとだけ 寝癖もついているけれど なぜだかたしかに 白馬に乗った王子様だと わかってしまった私がいる 予想よりもずっと不器用で 予想よりもずっと適当で もちろん白馬にも 乗ってはいないけれど なぜだかたしかに 白馬に乗った王子様だと 確信している私がいる 運命なんて たった2文字で表現できるほど 簡単ではない感情 理性も本能も ごちゃまぜにしたスープを飲み込んで あなたに一歩 踏み出してみる |
2008年11月21日(金) |
君には僕を |
空には大地を 過去には未来を 光には闇を 世界はすべて 一対からなるんだって 偉い人が言ってた だったら宇宙の外側に もうひとつの宇宙が映し鏡で 存在しうるじゃないかって 別の偉い人が言ってた けれど 問題はそこじゃない 君と僕とが一対か ただそれだけが 僕にとっての大問題なんだ 君には僕を それが自然界の摂理なら 僕は喜んで従おうと思う |
2008年11月20日(木) |
ブラックコーヒー |
飲み込んだため息は 予想以上に苦い味 小さいころに大嫌い だったブラックコーヒー みたいな味 目の前に在る ため息の源泉を どうしてやろうか考えている また湧き上がる ため息ひとつ 昼下がりの葛藤 小さいころに大嫌い だったブラックコーヒー をすすって気付く 小さな矛盾 時間がすべてを浄化するって 心の何処かじゃわかっているんだ |
2008年11月19日(水) |
希望について |
生きてる意味を考えて 遠い遠い未来の 見えない部分を凝視して 今すら見えなくなってしまって 羊たちが消える夜 かわりに不安を数えてみたよ そしたら世界が暗転して 暗闇の中で君に出会った 似たもの同士だね 僕ら 嘘つきで怖がりで 強がりでよわむしだ だから 電気を消すのが怖い日は 手をつなごうと決めたんだ 心が闇に囚われないように 朝がくる 一日の意味を考えるなんて 無意味だって誓い合う 朝がくる 遠い未来が見えないのは まだ見える 必要がないからだって誓い合う 羊たちが戻ってきたら 希望について訊いてみようか 未来について語ってみようか |
2008年11月17日(月) |
りんごの気持ち |
君を好きになってしまうのは 万有引力があるからだって ぜんぶニュートンのせいにした 知ってたかい? りんごだって 地球に惹かれて落ちたんだぜ わかるかい? その瞬間のりんごの気持ち 今の僕には痛いほどに それがわかってしまうんだ |
2008年11月16日(日) |
SHARE |
悩みなら 分け合えば 半分になる 幸せなら 分け合えば 2倍になる だから 分け合おう 難しくないよ アレコレ考えるその前に あと1歩だけ そばにくればいい |
2008年11月12日(水) |
パーツ |
目覚ましの音も 満員電車も 窓から差し込む木漏れ日も 朝いちばんの挨拶も 大きなあくびも たばこの煙も 鳴り響く電話の音も 大声で笑う女子高生も 噂話も 部長の小言も 止まらなかったタクシーも 遠くの国で起きた地震も 横断歩道も 本屋のおばさんも 書き間違えた会議のメモも ずっと隠してる小さなウソも すべては僕と 君のいるこの世界を作る 欠かすことのできないパーツ 何から話そうか 話したいことは たくさんあるんだ |
2008年11月10日(月) |
恋愛中枢 |
満腹中枢を失くしたねずみは 食べても食べても食べても 満たされず ただ食べる 死を前にして 死を恐れることもなく 恋愛中枢を失くしたぼくは 恋しても恋しても恋しても 満たされず また恋する 絶望を前にして 絶望を恐れることもなく なんていいわけを考えた 午前2時 また恋が はじまろうとしています |
2008年11月06日(木) |
ひとりごと |
いろいろ試してみたけれど やっぱり君じゃないと 心のトゲトゲは 取れてくれないようです だからどうこうってわけじゃない ただつぶやいただけのこと だって君には君の 今の生活があるわけですから |
2008年11月04日(火) |
泣いて笑って |
つまんないことで 喧嘩できる そのことが このうえなく嬉しい それは同じくらい つまんないことで 笑いあえる ということだからね 泣いて笑ってまた泣いて 最後にもいちど 笑えればいい とにかく最後に 笑えればいい |
2008年11月01日(土) |
僕らは水だ |
僕たちは水だ いつも初めは透明な心 なのにどんどん汚されていく 僕たちは水だ 高いところから低いところへ 自然に逆らうことすらできない 僕たちは水だ 川が海へと向かうように 大勢の中に身を置こうとする 僕たちは水だ いつも流れておかないと いとも簡単に腐ってしまう 僕たちは水だ ありふれた存在 なのにその存在は奇跡そのもの 僕たちは水だ 悲しくて溢れた 涙がそれを証明している |
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