2008年01月30日(水)
現実のど真ん中で

守るべきものを

守るべき人になりたい

簡単なことだと思ってたけど

それは全然簡単じゃなかった


たくさんの

たくさんの悲しいことが

守れないままに生まれてしまう

その現実のど真ん中で

僕はいったい

どんな顔して立っているんだろうか


強くなることも

守るべきものを知ることも

遠い未来への序章


僕は僕から離れられない

だったら僕は世界で一番

僕を知る人になりたいと思う





2008年01月28日(月)
ウソはもうウソでしかない

まぁ あれだ

世の中にはいいコトと

わるいコト

の両方があるから面白い

なんて言うみたいな

当たり前の

ことをさもありなんと

語るそんなやつ

になっちゃいけない

ってことだ

ついたウソのぶん

だけウソの人になる

わるいコトもいいコトも

ウソのまえではぜんぶウソ

当たり前の

ことですらもう

ウソでしか存在しえない

あやふやな何かに

凋落してしまうんだ




2008年01月27日(日)
君は風の街

君は風の街

吹きて吹かれて通り過ぐ

君は風の街

失えばすべて無に還り

消えゆくさまに誇りを覚える


これが最後

最後という名の夢

一瞬でもいい

たどりつけると期待している


君は風の街

僕はまだ見ぬ

世界の片隅で





2008年01月24日(木)
惨めな男

そんなふうに誰かが

誰かを好きになっていくさまを

風になって眺めてた


もう

戻ってくることはないんだね

通り過ぎた後

もう一度呼びかけて気付く


もう

戻ってくることはないんだね

夢見てたんだと言い聞かせ

自分に嘘をついて歩き出す


どこまでが夢で

どこまでが現実か

線引きすらあやふやな

今の僕を世界で一番

惨めな男と呼ぶことにした





2008年01月23日(水)
恋に落下する

好きの裏返し

なんて言葉は信じちゃいない


ただ会いたくて

ただ話したくて

突き放すことなんて

一秒たりとも考えなかった


恋に落ちるのは

こんなにも簡単


落ちてしまった衝撃で

全身筋肉痛みたいに

心を痛めてしまうんだ


会いたくて

会えなくて

心はさらに痛んでいくんだ





2008年01月20日(日)
ゆくさ一人でも

峠は越えたか

道なき恋の旅路にて

胸はまだ少し痛く

それに気付かぬふりをして


ゆくさ一人でも

振りほどいた手を思い出して

ゆくさ一人でも

後悔をするだろう

そんなことわかってる


わかってても

進むしかない


探してた僕の居場所が

君の隣じゃなかっただけなんだ


ただそれだけのことなんだ





2008年01月19日(土)
海に愛に雪

それが愛だと知りながら

見ないふりした1月の雪

消えゆく前の数秒に

証を残す 愛の証を


それが愛だと知りながら

見ないふりした1月の海

再び流れつく日まで

嵐を超える 永久の嵐を


どうか変わらず

海に愛に雪

たゆたいて





2008年01月18日(金)
妹みたいな

かけがえのない

人に出会う

そのかけがえのなさとは

対照的に僕はもう

かけがえのない人を

抱きしめることすら

許されないで立ち尽くす


あの日

見上げた空には

思ったよりも多くの星


捨てたもんじゃないなって

心のどこかで自分を慰め

行く先を失った感情が

何処へも行けずに立ち止まる


妹みたいな

無邪気な笑顔が

あともう少し近づいたなら

僕はきっと走り出す

背中など見ない

見てはいけないそんな世界へ





2008年01月16日(水)
プロセス

生きているって自覚する

そのプロセスが重要だ


死の中に生を見た

侍の魂に揺れながら

最後の輝きを求めようとした


それが最後の生


生の中に生を見た

勝者の勢いを感じながら

どこまでもいける気がした


それは最初の生


完全など何処にもない

けれど完全を求められる

世界はいつだって

非情なものだ






2008年01月12日(土)
流情

とめどなく

流れてくる感情は

たぶん僕のものではなく

この世界のどこかで

激しく打ちのめされた

誰かの強い思い


涙が出た

どこまでも繰り返す

悲しみの連鎖に


涙が出た

平穏を求めても求めても

何一つ変わらない

無常の世界の大きな意思に





2008年01月07日(月)
最善の道

わずかに残る可能性は

最後の最後まで

捨てちゃいけない


有と無の間にある

無限大の溝の上を

飛び越える努力をまた

しなくちゃいけないから


なんとかなるさと言ったのは

あきらめたからじゃないよ

答えまで辿り着ける

最善の道が見えていたんだ





2008年01月06日(日)
まっすぐに見える道

人生の分岐点はたぶん

どこにでもあって

だれにでもあって

ただ見つけにくいだけなんだ


まっすぐに見える道

両側にそびえる壁は

高く高く

飛び越えるなんて

できないけれど


まっすぐに見える道

両側にそびえる壁は

薄く薄く

蹴破れば簡単に

壊せてしまう


飛び出して気付くんだ

本当ははじめから

道すら存在してなかった

ということに





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