2002年08月31日(土)
優しさをもう一度

それでもまだ

断ち切ることのできない想いがあって

ふとした瞬間

どうしようもなくせつなくなるのです


なぜ私たちは

こんなにも愚かな生き物なのでしょう


たった一度きりの優しさが忘れられず

あの人の笑顔ばかりを追い求めた僕は

心にいつもせつなさを同居させたまま

あの日の優しさを切望しているのです


もうあの人が

僕に優しさを見せないと解っていても

心は無意識に

わずかな可能性に賭けてしまうのです


なぜ私たちは

こんなにも愚かな生き物なのでしょう


或いはこれを

人間だけの特権となすべきなのですか?




2002年08月30日(金)
サガ

心のどこかに

片思いが始まるスイッチがあって

あの日、僕はきっと

無意識にそのスイッチを入れた


この恋が終わるとしたら

僕の中の恋愛用電池が切れたときだけ

恋に疲れて座り込んだときだけ


結局僕らは

恋に落ちていくんだね


苦しいってわかっていても

恋に落ちていくしかないんだね





2002年08月29日(木)
雨と自転車と僕の行く先

ウソツキの天気予報

ざーざー降りの雨と

家においてきた折りたたみ傘

自転車


僕に付きまとう余計なしがらみを

全部洗い流せたら

どんなにか楽だろう


そんな想いにかられて

雨に打たれて帰った

歌を歌いながら

自転車にまたがって


びしょ濡れになって

玄関に立ち尽くした時の

あの言いようのない寂しさを

いったい誰がわかってくれるんだろう


なにをやってるんだろう


僕はどこへと向かいたいんだろう




2002年08月28日(水)
勘違いしないで

勘違いしないで

僕が一人になったことと

僕が君の隣に行くこととは

まったくもって無関係なんだ


勘違いしないで

僕は一人を楽しむ

そのために一人を選んだ


君のずるさに

すこしだけうんざりした日

甘い期待を僕に抱かないでください




2002年08月27日(火)
一歩も進めない

もっとわかりあいたいって思っても

あなたがこっちを向いてくれなきゃ

なにもはじまりやしない


なにを逃げてるの?

真剣な話をするのが怖い?


その甘えた考え方を変えてあげる

だからこっちを見て


だから こっちを見て!




2002年08月26日(月)
ポーカーフェイス

ずるいね

君はいつも笑顔だけ

笑顔の裏で気持ちを隠す


笑顔という名のポーカーフェイス


何もわからない

何も感じない


迷路に迷い込んだ僕を

上空から笑って見てるだけ




2002年08月25日(日)
あの日のキス

あの日のキスを

君はどんなふうに

その心にしまってあるのですか?


僕は大切に大切に

心の片隅においてあります


どんどんどんどん浄化されて

思い出ばかりが綺麗になっていきます


君の心の中をのぞいてみたい


そこに 僕の居場所はあるのですか?




2002年08月24日(土)
心の奥の黒い部分

見返りを望まない愛しかたなんて

今の僕にはできないから

しばらく人を好きになることをやめる


心の中の卑しい部分は

いつも黒々としていて

すべてのものに見返りを求めて


これだけ愛したのだから

これだけ愛されるはず、だなんて

迷惑はなはだしいよね


ごめん

気持ちを押し付けたかったわけじゃなくて

ただ愛されたかっただけなんだ




2002年08月23日(金)
優しさ、ウラオモテ

あなたは

自分の長所を

どのくらい挙げられますか?


優しいあなたは

その優しさを長所にするのでしょう


でも

その優しさがどんなときでも

あなたの長所だと言い切れますか?


残酷な優しさ

傷つけないために、と思ったことが

さらに傷を深くすることだってある




2002年08月22日(木)
リピート

不安は目に見えないから

何度も何度も繰り返し

泣きたくなる夜が来る


乗り越えていけるのかな?

乗り越えなくちゃいけないんだよね?


打ち寄せる波のように

ひとつ また ひとつ




2002年08月21日(水)
未来に光

今いる場所が暗闇でも

未来に光があれば

そこを目指して進んでいける


足元が見えないから

時々つまづくこともあるだろうけど

それでもきっと

いつかその光まで辿りつける


未来に光を

そのために愛を




2002年08月20日(火)
地図がない

一人で歩き始めたのはいいけれど

なにせ地図がない


目的地もなけりゃ

頼るべき人もいない


道しるべがあればいいのだが

どうやら何もなさそうだ


この旅はいつまで続くのだろう

まずは自分の居場所を知らないと

そのための地図を手に入れないと

なにもはじまりやしない


地図を手に入れよう

そして目的地を探そう

君、という目的地を




2002年08月19日(月)
いつかどこかで

人生の曲がり角を

僕は右に 君は左に

互いに背を向けて歩き出した


振り返らないから

君が泣いてるかどうか

わからないけれど

もしも泣いていたとしても

僕はもう君のところへ戻ることはない


いつか時間が悲しみを和らげて

胸を締め付ける痛みが

遠い日の思い出に変わったとしたら

またどこかの曲がり角で偶然出会う

そんな予感だけがしてる




2002年08月18日(日)
ゴールがなくても

笑顔と勇気をくれた君に

ありがとう、と言おう


僕は弱くてずるい人間だから

たった一歩踏み出すだけに

何時間もかかってしまう


君が背中を押してくれたから

今回はきっと

振り返ることなく前に進めそうだよ


振り返ってみても

もときた道が見えるだけだから

帰らない

振り返らない

未知なる世界へ

歩いていくと決めた


たとえそこに幸せはなくとも

たとえそこにゴールはなくとも




2002年08月17日(土)
これで、最後

3年分の思い出を

箱にしまった


そしてもう二度とあけないように

堅く堅く紐で縛って


さよなら

楽しかった日々


どんなに長く付き合っても

終わるときは一瞬なんだよね


なんて君が言うから

泣かないって決めたのに

涙をこぼしてしまったんだ



+++++
ま、何があったかは想像できるでしょう。
いろいろ考えた結果自分から切り出した別れだから
凹んだりしてるわけじゃないけど
やっぱり人を傷つけるのは心に悪いです。

最後までわがままでごめんな。
最後まで頑固でごめんな。
嫌いになる前に逃げ出した俺を許してください。
院試、がんばって。

私信でごめんなさい。




2002年08月16日(金)
変わるとき

諸行無常という言葉が

何度も僕の頭をよぎっては消えていく

変わらないものなどどこにもない

ヒトの心だってまた然り


やっていけるという確信が消えて

いくつかの新しい道が見えた

なぜあんなにも真摯に

前だけを見ていられたのだろう


変わらなくちゃいけない時がきたよ

もうこのままではいられないんだ

変わらなくちゃいけない時が来たよ

これは後退じゃない

よりよい一歩を踏み出すための助走

そうして君が

新しい世界へと旅立ってくれればいい




2002年08月15日(木)
君のいない世界へ

君のいない世界へ行く

大きく手を振って

空を見上げて


雲のかたちが綺麗だから

見とれながら歩いてたら

水溜りにはまっているような

そんな不器用な生き方でいいと思う


君のいない世界へ行く

見慣れた風景から逃れるように

よどんでしまった空気が

この肺を満たす前に




2002年08月14日(水)
君が作った幻想

ただ、道だけが

僕らの前に伸びていて

僕らはずっとこの場所に立ち止まったまま


太陽が沈もうとするたびに

影だけがずっと先のほうまで伸びていって

その先にあるものを覗き見してる


見えない壁が

僕らの目の前にあるみたいだね


悲しみに占拠されそうなこの心が

癒しの泉を求めて彷徨いはじめたら

僕らはもしかしたら

別々の道へと進んでいくのかもしれない


ありもしない優しさに

期待するのはもうやめて


現実を見つめないと

ほら 心が彷徨いはじめる




2002年08月13日(火)
届く届く

目に見えない何かが

二人の間には詰まっていて

口にしないけれど

心に思い浮かべたことや

口にはしないけれど

常日頃から思うことを

相手の心まで直接伝える


わかってるよ、なんて言葉は

本当は喜ぶべき言葉

いいかげんにして、なんて言わないで

気付いたときにはもう遅いんだから




2002年08月12日(月)
恋せよ人間

いろんな人を好きになりなさい

そうすればいろんな人が

あなたを好きになってくれるから


あなたは あなたのまわりの人を

笑顔にするような人になりなさい

そうすればあなたも

笑顔のままでいられるから


誰かを好きになるということは

ワクワクとドキドキの入り混じった

とても不思議な感覚


でもそれこそが

なによりも楽しい




2002年08月11日(日)
ただいま

僕がただいま、と言って

君がおかえり、と言う

そんな当たり前のことが

とても嬉しく思える


手をつなげる距離にいるということ

お互いの時間を共有するということ


なにもかもが

新鮮に思えた日



+++++

てなわけで帰ってまいりました。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?

響は焼けないようにと日焼け止めを
ばっちり塗ったつもりが鼻だけ塗れてなくて
鼻の頭だけ皮がめくれようとしております(苦笑

今回の旅行でも写真がいくつか撮れたので
またそのうち作品にしてみようと思います。
あまり期待せずにまっててくださいね☆




2002年08月07日(水)
終わる二人

すべてが終わった気がした


あの笑顔も

あの声も

あのぬくもりも

もう


思ったとおりにすすむ物語なんて

つまらないと思っていたけど

このときばかりは

思いどおりにすすんでほしいと思った


さよならは言えないよ

これが終わりだって

まだ信じられないから




+++++
ふたたびちょいと旅に出てきます。
帰ってくるのは10日か11日。
あいまいですみません。無計画なもので(笑)

そんときゃまたよろしくお願いしますね。




2002年08月06日(火)
手をつなごう

大切なことほど

うまく伝えられないから

電話なんかじゃものたりないんだ


君に触れながらじゃなきゃ

うまく伝えられないこともあるから

メールなんかじゃものたりないんだ


手をつなごう

目に見えないものが

見えるようになるから




2002年08月05日(月)
鳥のように自由

曖昧な生き方をしてたら

自分の存在さえも曖昧なままで

この世から消えてしまうんだ


中途半端は嫌いだから

思い切ってどんなものにも立ち向かう

そんな気持ちでいよう


向かい風が強くて

目をあけてあられないときは

ちょっと目を閉じて休めばいいさ

四六時中目の前の壁に体当たりしてたら

それはそれでしんどいだろう?


休むのも自由

がんばるのも自由

どんな生き方をしてもいいから

自分を嫌いになるのはやめて




2002年08月04日(日)
幕明け

三年前の今日

僕らの時間が始まった

夜空に咲く花を見ながら

ぎこちなく手をつないで


そして今宵

三年前とおなじ場所 おなじ時間

夜空に咲く花を見ている

ぎこちなさの消えた二人


いろんなものが時間に流されて

あっという間に変わっていくけれど

気持ちまで流されることはないよね


ありがとう

これからもよろしく

三年分の想いを胸に抱いて

新しい一年へと歩き出す




2002年08月03日(土)
鍵と槍

たとえば君が

目に見えない大きな不安に苛まれて

怯えた目をして僕を見たとき

いったいどんな言葉を

かけてあげられるんだろう


人と人の間には

いつも見えない壁があって

手探りしながら最高の距離を探している


直線的な言葉は

壁を突き破り君の心へと届く

それが君の心を開く鍵となるのか

あるいは君の心を壊す槍となるのか

僕には知る由もないけれど


ただ祈ってる

いまこの言葉が

不安な心にひとときの安らぎを与えることを


ただ祈ってる

できるならばこの両手で

大丈夫だからって君を包み込みたいけれど




2002年08月02日(金)
陽のあたる場所へ

見えないところにある真実は

信じることが難しいから

二人の間の真実は

すべて見えるところに置いておこう


白日の下にされされて

隠されることのない真実


信じあうという行為は

積み重ねた何かの上に存在しているもの

信じあえるという関係は

突然生まれてくるようなものじゃない




2002年08月01日(木)
デジタルな言葉

想いはアナログ

途切れることのない波が

なつかしいレコードの音のように


言葉はデジタル

断片化されたかけらを寄せ集め

本物に迫ることはできても

本物になることはできない


音をよく知る人ならば

レコードとCDの違いくらいわかるでしょう?


それと同じ


何も知らない僕らだって

言葉が想いに届かないことくらいわかってるんだ




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