2002年09月30日(月)
虹色の空間

まだ君が隣にいることを

うまく理解できないから

これは夢ではないのかと

時々、不安になるのです


夢なら醒めないで欲しい

もう一度強く目を瞑って

怯えた顔をした僕の頬に

あなたが軽くキスをした


あ…

夢じゃない


抱きしめられる体があり

心を伝える言葉もあった


僕をつつむ幸せな空間が

シャボン玉の中のように

外の景色を虹色にかえて




2002年09月29日(日)
心理ゲーム

僕らは生まれたときに

神様から大きな箱をもらいました

「人生」という名のその箱

中身は自分で探していくのです


経験を詰め込むのもいいでしょう

技術を詰め込むのもいいでしょう

愛情を詰め込むのもいいでしょう


どんなものを詰め込むのかは

さほど重要ではありません

何かを詰め込んでやる そのことが

とても大切なのです


さぁ あなたは何を詰め込みますか?




ふと思い描いたこと ひと もの

それがきっと

いまあなたが一番大切に想っていることなのでしょう





2002年09月28日(土)
アンチノミー

声を聞くと

抱きしめたくなるから

電話はしないようにして


声が聞けないと

寂しくて仕方がないから

できるだけ電話をして


2つの相反する主張が

僕の中でしのぎを削って

その火花でやけどをしそうだ


最終的には

抱きしめたくなる気持ちを抑えたままで

声を聞くことになるんだろうけれど



+++++
アンチノミー:哲学用語です。詳しくはこちら





2002年09月27日(金)
心を撃ち抜く弾丸

まっすぐな気持ちの弾丸は

ちょっとイタイから

僕は思わず

拒否をしてしまったのかもしれない


何でも話せる二人になろうよ

なんていい人ぶっていっていたけど

何でも話せる二人になるには

僕らの我は少し強すぎたのかもしれない


でも僕があのとき

君の気持ちを拒否してしまったのは

免疫力が低下してたからであって

君への気持ちが低下してたからじゃない

いまさら何を言っても

信用されないことくらいわかってるんだけど


過ちを罰してもらえないことほど

人間の良心を痛めつけるものはありません

せめてごめんなさいくらい言わせてよ

心の中でよどんだごめんなさいは

あきらかに毒素にかわるのです


あの時以上にまっすぐな気持ちで

僕はあなたを撃ちます

気持ちが心まで届いたのなら

どうか撃ちかえしてください

すべて受け止めてみせるから


この生涯をかけてでも

もう二人に別れなんてこないことを

証明してみせるから




2002年09月26日(木)
パステル

君が悲しみに明け暮れていたとき

僕は僕らしく生きようと決心していた

君がすべての希望を失ったとき

僕は新しい未来を探して遥か先を眺めていた


でも

僕は振り向いた


何かが足りない気がしたから


未来をパステルカラーに染めるには

僕は絵の具を持っていかなくちゃいけない

筆だってもちろんいるだろう


それが君だった

僕がついうっかり忘れてしまったもの

一番大切なものを忘れたままで

僕は旅立とうとしてたんだ


気付けて よかった

旅発つよ 準備はいいかい?




2002年09月25日(水)
くもりガラスの扉を開けて

くもりガラスを間に挟んだままで

恋愛なんてできないでしょう?

あなたの笑顔とか

あなたの泣き顔とか

全部全部見ていたいから

くもりガラスの扉を開けて

ほら 笑ってみよう


できるなら僕が

そのくもりガラスを割ってしまいたいけれど

そんなことしたら

あなたは驚いて逃げてしまうでしょう?


だから待ちます

ずっと笑顔のままで

あなたがいつその扉を開けても

笑っている僕を見てもらえるように




2002年09月24日(火)
秋空、河川敷にて

秋空は高く遠く

流れる川に映ることすらできない

風はやや強く吹き

揺れる草木の擦れる音が

心地よく流れる景色を彩っている


ひとり

雲が流れるのを見てる

時間がゆっくり流れればいいと願って


あの雲を

君はきっと違う場所から見てるんだろう

同じ空の下にいるんだから

違う場所からでもきっと見えてるんだろう


そう考えたら

わけもなく幸せになった

そんな午後のひととき




2002年09月23日(月)
指定席

最後の待っていたのは

一番安心できる場所でした

すべてを超越する存在

そして心の中にいつもあった存在


ただいま

見失っていたものに

ようやく手が届きました


ただいま

ここが僕の指定席になるように

君の手を握りしめておくことにします


ずっと ずっと ずっと

僕の隣の指定席の切符は

君が持っていたんだね


空白の時間を埋めるように

交わした口づけの感触

足りなかったパズルの1ピースが

ようやく見つかったような気がした




2002年09月22日(日)
デリート

いったいなんのつもり?

どういうつもりだか知らないけれど

開き直ればいいってもんじゃないでしょ?


すこし悲しくなった

責めるだけ責めて消えて

また笑って戻ってくるなんて


心なんて動かないよ

たぶん以前のようには笑えない

僕も僕で君の前から消えて

これでいいって納得したんだから


一瞬僕が見せた

驚きと困惑と悲しみの入り混じった表情に

君は気づいてなんかいないだろうけど

落胆を飲み込むのは

なかなか厄介な仕事なんだよ


いいかい?

甘い考えがあるのなら今のうちに捨てて


デリートされた感情に

僕は興味を持たないようにしてるから





2002年09月21日(土)
心≠貯水槽

あなたは

僕の想いを受け流し

どうして

そんなにも笑っていられたのでしょう


何度か触れましたね

あなたの心の真ん中らへんに

何度か聞きましたね

あなたの心に落ちる涙の音を


その愛想笑いが

あなたを苦しめてるのではありませんか?


瞳の外側に涙を見せないようにして

心の内側に涙を落としていては

やがて心は洪水を起こしてしまうのでしょう


なぜ僕に

中途半端に裏側を見せてしまったのですか?

あなたを慕う気持ちゆえ

僕までもが心を痛めているのです




2002年09月20日(金)
逃げ切れるわけがない

この忙しさにまみれて

日常のすべてのことを忘れてしまいたい


そんなことまで考えてしまった


苦しい現実に迫られると

人は何処かへ逃げようとする

逃亡先はそれぞれだけど

逃げ切れた人なんているのかな


逃げても何もならないってわかってるけど

それでも逃げようとする

愚かな生き物だね ほんとに


当たり障りなく生きてるよりは

僕は誇りに思えるけれど




2002年09月19日(木)
発つ鳥あとを濁さず

学習能力のない僕は

ただ過ちを繰り返し

あてのない未来に向かって

意味のない期待をしている


発つ鳥あとを濁さず


僕は鳥じゃないから

そんなことはできないんだよ


いつだってぐちゃぐちゃと

波立たせては逃げていくんだ


広がった波紋を空から見上げて

ため息をつくけれど

もう一度舞い戻る勇気もないから

ただ頭を抱えるだけなんだ




2002年09月18日(水)
不穏分子

懐かしい声と柔らかな感覚

こんなにも心穏やかになってしまう自分を

あいかわらず自分勝手なやつだ と

自嘲気味に笑ってみる


心に残っているのは

笑顔とか怒った顔とか泣き顔とか

想い出は時間がたつほどキレイになるから

なにかすべてが誘惑に満ちた色をしている


くもの巣みたいに張り巡らされた

人と人とのつながり

僕はそこにふわりと舞い降りて

無意識のうちに絡ませてしまう人


不穏分子なんだよね 結局

人を傷つけてばかりで

舞い降りなきゃよかった

今さら思ってももう遅いんだけど


人生にリセットボタンはない

それもまた

いまさら気付いてももう遅いんだけど




2002年09月17日(火)
無題

どうして心が

こんなにも強く揺らぐんだろう

封印したはずの感情が

また胸の奥深くになだれ込んでゆく


思い描いた未来に立っているはずの僕

過去は振り返らないと誓ったはずの僕

もう人を傷つけたくないと悩みに悩んだ僕

全部 全部 吐き出してしまいたい

自分の中に潜むどす黒い感情を

いっそのこと捨て去ってしまいたい


叫んだよ

声と一緒に飛び出すんじゃないかと思ったから


泣いたよ

涙と一緒に流れ出すんじゃないかと思ったから


でも何にも変わらなかった

変わることなんてできなかった

結局 僕は僕のままで

ふたを閉めたままで中身だけ入れ替えるなんて

そんなマジックみたいなことはできないんだ


朦朧とした意識の中で

僕は過去を見つめてた

もう見ちゃいけないって思ってた過去を

赤く腫れた目で


過去から逃げても

過去はただ無言でついてくるだけだって

悟った気がした

もう一度向き合ってやらないと

僕は一生 後悔して生きるのかもって思った


また人を傷つけてしまうかもしれない

けれど

人を傷つけなくちゃ前へ進めないときだってある

二つのことを同時に成功させるなんて

僕にはできそうもないことだから


僕は自分を見つめるのに飽きたから

またふらふらと旅をしようと思ったんだろう

行くあてのない旅の途中で見つけた

ちょっと感じのいいバーかなんかに入り浸って

そこが自分の居場所なんだと勘違いしたのだろう


今こそ

自問自答を繰り返して

自分の心にある疑問を

自分自身の生き方に対する疑問を

まっすぐに見つめなくちゃいけないときなのに


だめだ だめだ だめだ

ほとほと自分に失望した

お前はなぜそんなにも流されていくのだ

紋白蝶でさえも羽を休める花を選ぶというのに

お前はただ誰彼かまわず安堵を求めて彷徨うのか?

安堵がなければ生きていけないのか?


自分の体と心を

苦悩の日々に置き去りにする勇気もなくて

いったい何処の誰に幸せを与えられるというのだ?




2002年09月16日(月)
とりあえず白紙のキャンバス

出会いは

何かが始まることを

嫌がおうにも期待させてくれる


これが僕らのスタート

未来に何が待っているのかは

まだ何もわかっちゃいないけど


とりあえず白紙のキャンバス

思うままに未来を描こう


空が好きなら空を描けばいい

海が好きなら海を描けばいい

とりあえず明るい色で

明るい未来を描けばいい




2002年09月15日(日)
まことに勝手ながら

世界中にある幸せの絶対的な量と

世界中にある不幸せの絶対的な量が

いつも同じだとしたら

いま僕が幸せなぶんだけ

他の誰かが不幸せになってるってことですね


ごめんなさい 見知らぬ人

でも僕はこの幸せをあなたに譲る気はないです


自分勝手ですか?

どうぞお好きなように言ってください


なんと言われても

譲る気はありませんから




2002年09月14日(土)
秋の夜長に君を待つ

僕は君のいない夜を

どんなふうに過ごしていたんだろう


あるべきものがない、というのは

とてもとても虚しくて

その空洞の大きさが

僕の心の中の君が占める部分が

どれだけ大きいのかを物語っている


夜は長いから

ここでもうすこし君を待つことにしよう


じつのことを言えば

心にあいた空洞を埋めるのは

君以外のなにものでもないのだから

僕には待つことしかできないんだけど




2002年09月13日(金)
目は口ほどにものを言う

嬉しかった気持ちをどう伝えるか

ほら 迷ってる前に笑おうよ

言葉なんかなくても気持ちは伝えられる


僕は君が笑ったのを見て

心から安心できる


目は口ほどにものを言う なんて

昔の人はよく言ったもんだね




2002年09月12日(木)
未来へ進む

世界でどんな悲劇が起ころうとも

この瞬間、時間は流れている


世界中の人々がどんなに祈ろうとも

この瞬間、時間は流れている


雲は流れるし

人は交差点をわたる

車の往来はせわしなく

鼓動がなりやむことはない


前へ進む

それしかないのなら

僕は未来に幸せを求めようと思う


過去は大切だ

でも僕らはそこに生きてはいけないと思う


今は大切だ

でも僕らはこの瞬間

もう未来への扉を開けているのだから

恐れずに進むしかない


悲劇が繰り返されないように

未来がいつまでも平穏であるように




2002年09月11日(水)
自由は奪わないから

そういえば

私は流されやすい性格だから

って言ってたよね?


だったら僕が

つなぎとめておいてあげる


どこへも流されないように

両腕で包み込んであげる


君の自由を奪わないように

そっと そっと




2002年09月10日(火)
とても大切なことだとおもう

なんて言うんだろう

本当になんでもない会話

本当にどうでもいい会話

それなのに あたたかい


僕らは

瞬間的な幸せに憧れるけれど

本当に求めているのは

本当に必要としているのは

何気ない

こんな何気ない

幸せとも気付かないような

穏やかな気持ちなのかもしれない



+++++

あ、事後報告ですが
9/9は名古屋にて学会があったため
いつもどおりに更新できませんでした。
さっき9日のぶんも更新しておきましたので
気が向いたなら
そちらも見ておいてやってくださいませ☆




2002年09月09日(月)
ただの馬鹿

もらったラブレターを

何度も何度も読み返してしまう

そんな心境


何度も読み返したから

もうわかりきった文面なのに

その一言一言が読むたびに違っていて


部屋で一人

ニヤけてる姿は

絶対誰にも見せられないな、と

思いながらもまたニヤけてるのです




2002年09月08日(日)
心配性なんだよ

雨は特別だって

あなたが言うから

僕は雨に

少しだけ嫉妬する


雨は私を優しい気持ちにしてくれるの

そうあなたが付け足すから

僕の嫉妬は

途方にくれる


なにげないことで浮き沈み

途方にくれた嫉妬が

苦笑いしてた




2002年09月07日(土)
現実は素敵じゃないけれど

始まりは間違いメール

そんなことが起こるほど

現実は素敵じゃないけれど

もしもそんなことがあったなら

僕らはそれを運命と呼ぶんだろう


ドラマチックな恋愛はいらないから

安心できる人でありつづけたい

何気ない日々のなかで

変わらない空を見上げていたい


僕らが出会ったのは運命だから

だからこそ

何気ない言葉を大切にしよう

いつか運命を運命と感じなくなるくらいまで

一緒にいれたら


最高だと思う




2002年09月06日(金)
恋は落ちるもの、愛は育てるもの

恋は落ちるものだって聞いてた

でも信じてなかった

だって今までに

恋に落ちたことなんてなかったから


でも今わかった

恋は落ちるものだ


落差がはげしくて

まだすこし頭がクラクラする


いや もしかしたらこれが

ホンモノの恋の感覚?



2002年09月05日(木)
抱負

そうして

一歩ずつ近づいた二人

今はまだ

向かい合って笑っているけれど


いつの日か

同じ未来を見つめて

前を向いて笑っていければいいと思った


振り返ることなんてもうないよね

人は未来に向かってしか歩けないんだから




2002年09月04日(水)
弱点

どんなに核心に迫ろうとしても

天の邪鬼なアナタ

言葉をオブラートで包んでは

にっこりと微笑んで


ちょっともどかしい気持ちはあるけれど

その微笑みにいつもやられている気がする


笑顔に弱いことがばれてしまったら

アナタはもっと天の邪鬼になるだろうから

この事実だけは知られてはいけない


いや

もしかしたらすでにアナタは

もう気付いているのかもしれない




2002年09月03日(火)
思う

君が僕の精神安定剤になるのなら

僕も君の精神安定剤になりたいと思う

そうやってずっと寄り添いあって

過去を作っていけばいいと思う

思い描いた未来を過去にしていけばいいと思う


そして

二人ならそれができると思う


一人じゃきっと

できないと思う




2002年09月02日(月)
マヨネーズ

ガラス製のボウルの中に

二人の気持ちが入っています

それらはちょうど

酢と油みたいに

反発しあって溶け合わないで


卵黄でも入れてみましょうか?

おいしいマヨネーズができるみたいに

もしかしたら

なにか新しいものが見つかるかもしれません


溶け合いたいってお互いが思うなら

きっとおいしいなにかができることでしょう




2002年09月01日(日)
ひさしぶり

出会いなんて

どこにもないと思っていた

恋に落ちるなんて

少しも想像しなかった


だけどいま

この心に芽生えた感情は

どうやって説明すればいい?


もう何年も忘れていたから

まだうまく説明できないけど


きっといつか

これが恋だと認める時が来るんだろう




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