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■ わかりあえないという敗北・上
オウムサリン事件のTVドラマを見た。なんとも言えない気分になる。
地下鉄サリン事件が起きた当時私はたまたま埼玉県で働いていたので、自分の職場の人も誰もこの事件に巻き込まれなかったのだが、高校時代の友人が広尾の病院の看護婦をしており、そこにサリンを浴びた大量の患者が運び込まれた。
そのせいで病院勤務の人間がサリンを浴びてしまい、これまた大人数が倒れたりした(ちなみにその友人は非番だったそうだ(笑)…私のいない時に限って大事件が病院で起こるの〜といっていた。悪運の強いヤツだよ)。
それからまた高校時代の別のクラスメイトで警視庁勤務のヤツ。
つまりデカなんだが、こいつがその後久々に会ったら激痩せしていた。理由を聞いたら、この一連のオウム事件で数ヶ月間休みが無く、不眠不休だったため10キロ以上体重が減ったとのことだった…おまわりはあんまり好きじゃないが、この事件の解決の為にものすごく努力してたのは本当のようだった。
後は最近身近の方で当時事件の地下鉄にのっていて今現在も入院中という人がいたりして、やはり他人事ではないのであった。
私は高校生の頃からオウム真理教を知っていた。もっとも昔は違う名前のヨガ道場だったが。
何で知ったかというと、知ってる人は知ってる学研の怪奇雑誌「ムー」という雑誌があって、麻原本人が乗ったことがあったのだ。私はほぼ創刊から買っていたというコアで危ない(笑)読者だったので、このアヤシイ空中浮揚に成功したというおっさんをすかさずチェックしたのだった。ちなみに1985年10月、11月号。
そのときは宗教というよりはヨガ道場の宣伝だったが、とにかくアヤシイ。私はこれを見て「じゃ、この会に入ってみよう」とは思わなかった。でもわかんないもんだね、これをみてスゲー、ぜひオレもやってみたいと、入会(というよりは入信だな)した人も多かったという。
ま、この当時の麻原はかなり痩せててヨガのポーズもかなり出来ていて、真剣に真理を見ようと努力してたのかな。そのうちヨガ道場に美人がどんどん集まっておかしくなってきたというような話も聞いた。
で、サリン事件の話に戻るけど、そのとき私が働いていた職場の数名が、この事件の話にやけに詳しく、そして興味深く私に話してくれていた。なんでかな?とも思ったんだがどうでもいいような恋愛話よりなんぼかマシなのでふんふん聞いていた。
ある日その人の家に遊びに行くことになった。2年近く仲良くしてたんだが初めてその人んちへ遊びに行ったんだよ。でも何かがおかしい。「今年は何々の年だ!」などと数々啓蒙的なお言葉の張り紙が数枚ある。なんでこんなの貼ってるの?何のきなしに私は聞いたんだが、答えにびっくりした。
ああ、私宗教やってるから―
はぁ〜?ええっ??
この方に詳しく聞くと、なんとこの人は、とある宗教のかなり上層部の位にある方なのであった。
大丈夫か私…や、やばい… 続く
2004年02月11日(水)
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