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■ アムステルダムって、ネーデルランドって
オランダ、正式名称ネーデルランド。
国王の意向で「本人の勝手でしょ」で大概のことは許される凄い国だ。幼児ポルノ(つい最近禁止になったばっか)、売春、同性愛…しかし、一番凄いのはマリファナがどこでも買えることであると思う。
コーヒーショップという名のラスタカラー満載のお店にちょいと勇気を出して入れば、そこはネオナチ風の若者やら昔のパンク系の方やら、普通の夫婦やら、おいちゃんやらが中にいる。喫茶店のようになっていて、店内でマリファナを楽しむこともできる。
そして透明なガラスのカウンターには、これまたびっくり、世界各国産のマリファナがずらりとならんでいる。産地別に特性があるのでわけているらしい。マニア?が見たらよだれもんだろうな〜
国がマリファナOKにしてると、雰囲気的にはかっこ悪いと思われているとかガイドブックには書かれていたが、なんのその。この賑わいっぷりは結構盛んだと見たね。
そう、私はアムステルダムに行きました。10年くらい前のこと。
で、こんな国だと治安が悪いんじゃないか?と思うでしょ。私が行ったのは2月で、オフシーズンだったし、この国は雪・雪・雪…雪がばんばか降る。かなり寒い。関東出身の私には初めて自分の頬が切れそうな寒さというものを味わったのだった。そんなんだったから、観光客なんていない。というわけ治安については実はよくわからなかった。
でも街はいい感じ。いたるところに寒さを押してたくさんの花が売られている(もちろんビニールハウスの中でだが)雪の中にところどころあるビニールハウスの中のチューリップの見事なことといったら!
雪ももちろん粉雪だ。べたべたした雪ではない。さらさらしていて、風に舞うので地元の人は傘をささない。この雪の中で「捕まえてごらんなさい〜」と男と戯れることも想像したよ(笑)。それだけメルヘンな雰囲気。
そして日本人があんまりいない場所だと(シチリアとか…)大抵ジロジロ見られるのだが、ここオランダでは早くから移民国家なので肌の色の違いくらいでは全く無視される。アジア系の方も普通に働いているからね。これは気がラクだった。同じように同性愛者も男同士で手をつないでようが、ジロジロ見ないんだろう。いい国だ。
そしてこれは知られてないんじゃないの?と思うんだけど、ここアムステルダムは「アンネ・フランク」の隠れ家跡があるんだよ。ユダヤ人のアンネが最後に日記に書いた、そしてナチスに捕まったあの家が。それがホントに狭いんだ。窓もあんまり無いし、ま、ナチスから隠れるためにはしょうがないんだろうね。
こんなに狭い中で若い女の子が息も殺すようにしてたなんて、これは結構涙もんだった。アンネが見たであろう窓からの外の風景がとても悲しく見えた。
しかし!これもガイドブックには酷評である。「アンネフランクの家は並ばないで見られるわけではない」。ハイシーズンだとそうかもしれんが、まるで行くな!というようなこの書き方!ちょっと問題あると思う。戦争を考えるためにもここには行ったほうがいいし、こんな書き方はアカンです。
とにかく平和に過ごしたマリファナフリーの国のアムステルダムだったが、ホテルに私以外に泊まっていた日本人男性は、完全に精神がクラッシュしていた。本人は
「ゴッホの絵を見て(ゴッホもこの国の出身で、博物館がある)、はまったんだ」
とか言っていたが、それはどうだか。大方マリファナ以外のロクデモないものにでもはまったんだろうことを最後に書いておく。
2003年09月20日(土)
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