|
|
■■■
■■
■ チカウ・チカウ
数日前のニュース。
イギリス貴族男性が、自慢の馬に乗ってホッケーのようなことをするポロという伝統的な競技がある。その日はタイでのお話で、馬の変りにゾウにまたがって行うポロの模様がTV画面に写された。
そしてやはり、というかタイ名物、ニューハーフのポロチームが出場するということで大騒ぎになっているようだった。そしてゲーム終了後、ど派手なニューハーフたちが笑顔でコメントしていた。うんうん。いつもながらさすがである。
そんなことは日記に全く関係ない。
10数年前、時代はバブルだった。誰も彼もが万札を財布にぎっちり入れて浮かれていた。その当時私はえらい派手な洋服やで働いていた。
キンピカでボディコンな服屋だったので、そりゃーいろんな客が買いにきた。日本人の派手目な人、韓国人ホステス、中国人ホステス、万引き目当ての主婦軍団←ゆるせん!!、日本公演にきた中国雑技団の女性もいた(キレイ)。なんでわかるのか?私は客と話するからわかるんだけどね。
しかし何と言ってもここの洋服やで圧倒されたのは、アジア系外国人のスタイルのいいことだった。
クリスマス。
うだつの上がらない学生風の日本人男子とロングヘアの華奢なフィリピ―ナがやってきた。彼が彼女にクリスマスプレゼントにドレスを買ってやりたいと言う。クリスマスの19時なんて店は大変ヒマだし、根気よく服選びに付き合ってやった。
背中のジッパーを上げるドレスが多かったんだけど、着にくいので試着を手伝ってくれという。私は快く引き受け、試着室に入ってあら・びっくり。スッゲー痩せてるのにこのオパイは何だ!!フランス映画の女優さんが一見痩せてて、脱がせてみるとボインボインってヤツを思い出してしまった。
おまけにラブラブで「彼女の名前とここのブランドの名前が同じなんだよ」と言う。1時間後に帰っていったよ…さてこれからこの二人はどこにいったんでしょうねえ〜〜
そして違う日。あきらかにヤクザという50歳代くらいの男性と10代にしか見えない韓国人ホステスが腕を組んで入ってきた。やはり女にドレスを選べ、という。
買ってくれる人はどんな客でもいい客なので真剣にデニムスーツ、キンピカスーツと2着選んであげた。彼女は童顔なのでデニムのスーツの方が似合い、それにすると言った。そしてお会計になったのだが、ヤクザの財布の中を見てまたびっくり。万冊がぎっちり入っている。2センチ近くあったので100万円ですかあ?でもラブラブな二人。
ヤクザ「お前、ホントにこれでいいんだな?また後になってチカウ・チカウ(おそらくこれじゃなくて違う洋服、の意)っていうなよな〜〜どっちかひとつでいいんだな?」
彼女はニコニコしながらヤクザの腕を取って帰っていった。チカウ・チカウっていう言葉を私の頭の中に残しながら…
あまりにも私的にヒットした出来事だったので、大手CDショップに勤務している友人に話してやった。するとウケてくれたのだが、彼女はでもね、うちでもそんな話あるよ〜と言った。
やはりヤクザが韓国人ホステスと腕を組んでCDショップに現れ、CDをホステスに買ってやっていたらしい。散々選んでお会計になった。そしてレジの前でヤクザはこう言ったそうだ。
「お前、買うんなら、チョーヨンピルかケ―ウンスクかどっちか一枚にしろ!!後でチカウ・チカウって言うなよなあ!」
これまた私的に大ヒット!!
おお、それぞれの店でのヤクザと韓国人ホステスよ…みんな全て印象的すぎるぞ!
2003年09月10日(水)
|
|
|