管理人日記
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 親に捨てられた


旅でのなんとなくイヤーな話。

香港の日本人専用のHというゲストハウスがある。日本人専用ということで安心して泊まれるんじゃないかと思って訪ねてみた。ここは格安で、ガイドブックにもよく出ている。

場所は中心街からかなり離れており、周囲は結婚式のすんゲー派手な衣装を売っている店や、なんと棺桶ショップ(かなりびびるよ)なんかもあり、香港ピープルの生活感満載の場所にある。

婚礼用品と葬式用品が隣り合わせにあるってことは香港の人の死生観なのかな?どっちも近いものってね。そして鳥ショップの臭いにおいの隣の階段がHゲストハウスの入り口だ。そこを上がっていくと薄暗いカウンター、奥にはドミトリー(大部屋)がある。

日本の漫画単行本がたくさんある。カウンターにいるのも日本人だ。しかし!かなり萎えた。正直汚いし、イヤーな雰囲気で一杯なんである。泊まってる日本人の顔つきの暗いことったら!しかし勇気を出して一応、空き部屋はあるか尋ねてみる。

すると女は女専用のドミトリーしかダメだという。女専用…って目の前にあるベットだけがカーテンで閉まるというなんともあけっぴろげなものだった。部屋の壁すらない。なんで女は個室はだめなのか考えてみた。

おそらく個室だと、この宿に泊まってる男なんかを引っ張り込んでしまってややこしいことになるからだろうな、と思った。

ジメジメしている部屋、ジロジロみないようにしてるんだけど見られてる感じ、ここも日本に帰れない人ばかりなのかな?薬とか蔓延してそうな雰囲気だし、廃人になりそう…うーーん、イヤだイヤだ。そんな部屋だったら不良外人で一杯の重慶マンションの方がまだいいよ!そこまでしてこのHに泊まる必要は無い。

というわけでここには泊まらなかった。だけどもガイドブックにはかなりオススメ♪ってな感じで記載されてるので要注意。

不思議な人もいる。

この人は他の海外放浪者も会ったことがあるという日本人男性である。

何でもこの人は大金持ちの生まれだったが、16歳になったある日、両親に突如海外に連れていかれ、そして現地で50万くらいだったか持たされて家族の解散を告げられたという。つまり海外で親に捨てられたというのだ。ネタかもしれない…でもわからない。もしかしたら少々頭がおかしくなっているのかもしれない。ちょっと恐い。

道を歩いててマジ迷って、出会う日本人ってのは神様にも思える。でもね、中にはへ?という人もいる。あの人、本当に本当に親に捨てられたのかな…


2003年08月02日(土)
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