管理人日記
管理人



 ティッシュ配りは命がけ


消費者金融の大手に勤務していた友人がいる。彼女は久しぶりに話すたびに香ばしいお話を教えてくれるのでとっても楽しい。夏にふさわしい強烈なお話のはじまり。

消費者金融の総合職で大変なのは、やっぱ家庭訪問であろう。もちろん焦げ付いている顧客を訪問するのだが、大方えらいことになっている方が多い。

とあるアパート。顧客は結構若いお兄さん。延滞がひどいのでお宅に伺うことになる。アパートのピンポンを押す、するとお兄さんがハーイと簡単に出てきた。そう、頭にハチマキ、ハチマキには3本の火のついたロウソクが…

宗教にはまっていたらしい…

また別のお宅訪問。独身中年のおっさん。お宅に伺うと様子がおかしい。なぜかドアが少しだけあいている。中は真っ暗だ。おかしいな?と思いながらも担当営業マンは帰社したそうだ。

そして次の日。また訪問してみた。
またまたドアが少しだけ空いている。昨日より早い時間だったのでまだ日が落ちていなくて明るかった。それなので思い切ってドアを開けて中に入ってみた。中は雑然としている。そして窓枠の方を見てみると…

彼の会社の電話が鳴った。そして彼の上司がその電話に出た。
「お前、○○さんちに訪問してんだろ?どうだった?」
すると彼は

「あの、、、どうやら窓枠に洋服が吊る下がっているようなんですけど…」

上司はピンときた。

「…うわわわ〜〜〜お前見ちゃったのかよ!!触ってないだろうな!!」

そう、首を吊っていたのだよ。

死体の第一発見者になると何かとめんどくさい。警察に連絡しなくてはならないしその後警察にて事情を話さなければならない。半日くらいかかってしまうのでその間の仕事に影響を及ぼすのだそうだ。ホントに効率が悪いという。

それからお宅訪問だけが大変なのではない。

手紙が来た。顧客の家族からだ。中身を開けてみたところ手紙と消費者金融の借り入れ用カードが入っている。手紙を読んだ。すると、

「父親は、富士の樹海で死体で発見されました。このカードはポケットに入っていたものです。御社にお返し致します」

友人はすでにそのカードを触ってしまった後だった…ぷるぷるぷる…

そして最大に恐ろしい仕事がまだある。
それは”ティッシュ配り”だ!!

テレビのCMでもやっているがそんなクリーンなものではない。

とある新入社員の女性が街頭で優しくティッシュ配りをしていた。すると鼻血を出して帰ってきた。しくしくしく…泣きながら言うことには「お前のせいでウチの親がああ!!」といきなり殴られたそうだ。男性社員はカッターナイフで切りつけられたこともあるそうだ。平和にティッシュを配っているだけで、殺されそうになるという。ああ、恐ろしい。

友人いわく、金がからむと本性が出るというが、消費者金融道は大変だ。ナニワ金融道なんてあんなことは無い、もっとまともだから!と豪語するが、話を聞くだけで具合が少々悪くなれます。

どうか皆さん、街頭ティッシュ配りの消費者金融の社員にあたたかくしてやってくださいね!


2003年07月22日(火)
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