管理人日記
管理人



 札幌名物


3年前の夏に札幌へ行った。洋服のデザイン・販売を営んでいる知人と会うためである。このときは珍しく女友達と二人で出かけた。普通なら♪友達と楽しい旅〜になるんだろうが、やはり!事情が違った。この女友達はレズビアン(自称)だったのだよ。行きの飛行機着搭乗時、旅の目的が観光とはかけ離れていたことに私はまだ気づいていなかったのだった。

国内旅行でもケチって超マイナー航空会社、エア・ドゥ(その後倒産)を使用して普通に札幌についた。

真夏ってえのに札幌はやっぱり涼しいもんだね〜あたしゃびっくりしたよ!しばらく和んだ後に「さ、行こうか」と言われた。え?こんな時間からどこにいくの、と尋ねると

「決まってんじゃん、ニューハーフのショーを見に行くんだよ!そのために来たんじゃん」

と、あっさり言われた…

旅の目的をオイラは知らなかったよ(涙)。札幌では新宿二丁目でニューハーフショーを見るよりも相場が安いんだってさ…わかったけどなんで札幌くんだりまできてわざわざそんなもん見なくちゃならないんだ。少々哀しくなったが、切り替えは早いので(懲りないとも言う)まいっか、とススキノに出かけた。

受け付けにはマイケルジャクソンとラ・トーヤジャクソンを足して二で割ったような身長180センチほどのニューハーフがいた。彼女は料金とドリンクシステムを説明して「OK?じゃ早く入って。もう始まっちゃうから」と言った。

中に入るともうショータイムが始まっていた。みんな改造した己の身体を誇らしげに見せながらそれぞれの芸を披露していた。しかしそんな芸よりも私が気になったのはやっぱり外見だ。

思った通りのオバちゃんだかおじちゃんだかわかんなくなっているようなニューハーフがいる。しかし豊胸をしてる人としてない人がいる。ここはビアンの友に聞く。

「そういう性癖の種類だよ。胸が欲しい人と欲しくない人がいるの」

とのこと。ほー、勉強になるわ。

エックスのヨシキに似たニューハーフもいる。男だったらさぞかしカッコいい…ねえ〜。

しかしキワモノ系のニューハーフの中に、もの凄いかわいい子がいる!!華奢な肩、細い足、オカマがみな欲しがるという、オードリーヘップバーンのような首筋…これが札幌在住の友人の弟も危うく惚れそうになった(笑)超美形ニューハーフだった。

いやー、マジでね、かわいいんだよ。清楚っつーかアイドルっぽいっつーか…だって元男とは、ちょっと思えない。しかもニューハーフってその辺の女なんかよりよほど女らしい。酒の勺は上手いし気配りもできるしきっと料理も上手いのであろう。そこにいた私ら女三人はくぎ付けになってしまった。

ニューハーフショーは縁もたけなわ、トップレスになってのラストショーとなった。いやー、おひねり飛ぶ飛ぶ、差し込む差し込む。やっぱ一番人気はあの美形の彼女なのであった。いやー、いいもん見せてもらいました。

その後ドリンクタイムになり、様々なニューハーフがテーブルにやってくる。これって、とても楽しい!男がキャバクラにはまるのもよくわかるような気がす(あ、キャバクラにも結構行っていたのだが、この話はまた後日)。

「私、彼氏いない暦22年なんですぅ〜」などど嘆く麗子嬢。みればまだニューハーフ暦も短いようであごに黒い点々が。(笑)ひげである。まだ女性ホルモン注射が少ないのであろう。精進しろよ。

ローリー寺西顔のニューハーフも来た。もう40歳くらいらしくそれはそれはものの哀れを感じる。それでも人体改造費はひとえに3〜400万かかっているそうだよ。

レズビアンの友人いわく、新宿二丁目のニューハーフは聖子ちゃん派(すんごい付け毛とかして頭巻いてるらしい)と明菜ちゃん派のファッションに別れるという。楽しいけどお金がかかってしょうがないんだそうだ。しかも店には有名女優やら歌手(それは槙原だったという。しかも逮捕前)がひっそりと来ているという。しかしこういう店に遊びに行くのは、合う合わないがあるからね〜という話だった。

そんなこんなで結構楽しんでしまった私だった…

だけどね、だけどね、

牧場見たり、ラベンダー畑見たりね、ソフトクリーム食ったりね、

たまには普通の札幌名物を堪能する普通の観光旅行をしてみたかったっす…

おかしな旅になったのは私だけが原因ではないと思うよ…


2003年07月20日(日)
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