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■ 彼氏は外人
彼氏は外人という人が3人いる職場にいたことがある。みんな外国在住の外国人でみんなこぞって長期休暇をとっては彼氏に会いにいっていた。
一人はアメリカ人のデイブ、一人はタイ人のアラン、そしてもう一人はイタリア人のアレックスと言う名前だった。みんな写真をみせてくれるのだが、それはそれは個性的だった。
一番普通なのがアメリカ人デイブ。特に書くこともないような愛あふれる普通の恋愛模様。日本人は幼く見えるので子供扱いされちゃう〜というような話のみ。
タイ人アランはやっぱりタイ人。 海に連れてってくれた★なんていう写真を見せられた。彼女は水着を着ているのだけどアランはどうみてもブリーフを履いている。これはブリーフではないか?と聞くとそうだけど、アランのそんな飾らない(?)ところが好きだという。何が飾らないのかよくわからないが、恋は盲目ということで納得する。
一番強烈だったのがイタリア人アレックス… 彼女の家の留守電は日本語とイタリア語と両方のメッセージが入っているのだが、あまり長期間連絡が取れない場合は彼女が実家に帰っていることもあるので実家に電話してくれといっておいたそうだ。そして実家に電話がかかってくる日がやってきた。
イタリア人は通常イタリア語しか話せない。彼女の両親は日本語しか話せない。どうなったのか?いくら話しても言葉が通じないアレックスと彼女の親。業を煮やしたアレックスはなんとイタリア語をゆっくり話したという(笑)…ゆっくりしゃべったって意味はわかんねーんだよっ!いやー、さすがイタリア人。
彼女の親も少々変わっていて、お母さんは「チャオ(イタリア語でハロー、みたいな挨拶)」っ言っちゃったと舞い上がり、お父さんはひたすらノー!といっていたらしい。ノーと言える日本人と思って欲しかった、と父さんは言う。ノーと言えない日本人を書いたのはアメリカ人では無かったでしょうか。
イタリアではアモーレ(愛)が至上最高だ。 イタリアで路上でアレックスと喧嘩になったとき彼女はアレックスに往復ビンタをくれて泣き叫んでしまったそうだ。すぐにポリッツィア(警官)がやってきて、どうしたんですシニョリーナ(お嬢さん)?と聞かれたので彼女は 「これは愛情の問題です!」 と言ったそうだ。ヤレヤレ。
それにしても彼女は足しげくイタリアに通っているので、たまにはアレックスに日本にきてもらったら?と私が尋ねると彼女は悲しく言った。
「あのね、アレックスは2〜3年前銃で人を撃って執行猶予の身なの。だからイタリア国外には出られないのよ…」
犯罪者だった(爆笑)。
アレックスはどんな理由かかわらないが両親がいなくて10代のころグレていたらしい。今はどうなんだ?
え〜〜っ今は仕事はしてるの?ナンカ、いつ遊びに行っても都合がつくとか言ってたけど…
「いつも友人と家にいるの」
どうもおかしい。アレックスと家で撮った写真、見せてくれないのあったよね…何で?
「…写真をみんなで撮るとね、いっつも誰かが後ろでハシシ刻んでるのぅ〜」
どうやらドラッグのディーラーのようだよ。おいおい、イタリアでもマリファナは違法だよ。やっぱ犯罪者のままだね〜。いやいやいや。
その後も交際模様を聞いていた。 この間アレックスから電話がかかってきて、「モルト…」といっていたのでイタリア語でモルトは素晴らしいというような最上級の意味なので彼女はすごいねーモルトモルト、と返したら妙に元気がなかったそうだ。
イタリア語も大変に難しい。
彼女のようにイタリアに留学しててもわからないことがあった。そう、モルトとは素晴らしいという意味のほかに「死んだ」という意味もあったのだ。アレックスは兄弟が死んだんだ…モルトモルト、と電話してきたのだ(笑)。彼女は♪いいねーいいねーって明るく返してしまったのだよ。いやー、国際交流って難しいね!はっはっは。皆さん、素敵な国際恋愛ができるといいね!っつーオチで閉めるっつーことで。
2003年07月11日(金)
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