友人の結婚に伴い、お祝いに行って、色んな人と会った。
求心力のある人達なので、本当に色んな人がお祝いに来ていて、 改めて彼女たちの魅力の拡がりと柔らかさを感じた。とても 幸せそうで、顔が綺麗だった。目が、良いね。薔薇の花弁が、 光でやんわりと綻ぶように、綺麗な気持ちが目から綻んで零れて来る ような。彼らの魅力は、それぞれが自らの感覚に対して本当に実直で ある所だなぁ。と、思う。
誰かと、同じ方向に向かって繋がり合って進んで行く幸せ。 結婚とはつまりそんな気持ちのことかも知れないなぁ、と、想像する。
そんな、幸せの野原のはじっこで、色んな、人を見ていた。 そうして、ザワザワと多様な何かが風や光にざわめくのを見ていた。
一瞬、その全てに「意志」があり、「感情」があり、「虚ろ」である と考えたら、一気に気持ちが悪くなってしまった。…人に会うと、 心を探られる。胸をどんなに頑丈に閉じても、人間の感情はぐにゃぐにゃ と軟体だから、それ故に隙間から、覗こうとされる。関わり合おうとする。
普段はあまりそこまで人を見ないし、そこまで長い時間関わる事がないので 平気だけれど、今回はかなり長い時間その場にいたので、久しぶりに まともにそれをくらってしまった。
つまりは、人酔いだと、簡単に言えるのかも知れないが、 頭蓋骨の裏側が、ざわざわする。胸に響く言葉、意味の無い言葉、 あたり障りのない妙な言葉が、脳に詰め込まれていって、情報過多になる。 またひとつ、前に進んでいく。
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