昨日は久しぶりに部活の先輩と飲んだ。一応先輩だけど、同年齢なので 楽しい。そして、微妙で、そして、不思議。
あんまり楽しくて、飲みすぎて、全く何年ぶりかに前後不覚に陥った。 一次会の途中で飲みくらべてダウン。トイレでワインを全部吐く。 ワインを飲むと、出てくるのも真っ赤。せっかく食べた美味しい食事も みんな体内から出て行ってしまった。物を吐くと、涙が出る。…不思議。
一軒目の飲み屋で立てなくなったので、タクシーに一人詰められて 帰されてしまった。面白い。実家が近いので実家までタクシーに乗る。 お金を数えるのも億劫になり、壱万円を差し出し、お釣を受けとる。 それを鞄にぐしゃりと突っ込む。タクシーが帰ったのを確認した後、 道路にしゃがみ込み、脇の側溝にまた物を吐く。本当に、面白い。
自宅はアパートの4階なので、階段を上がる。息もあがる。重たい水色の ドアの前で、再びしゃがみ込む。鞄の底から鍵を取り出すが、床に座り 込んだ状態からなので鍵がなかなか刺さらない。ガチャガチャと何度も 試すが、酔っていて鍵を鍵穴に入れる事が出来ない。10回ほどトライして、 ようやく鍵が開き、ドアを開ける。親は不在の様子。とりあえず居間に 倒れこんで眠った。…夜中に母が帰宅し、介抱されて布団で眠った。
…私がここまで酔うには条件がある。
私の胸の一番奥には、汚れた人間のスイッチがあって、それを押さない限り、 私は胸を開かない。昨日は、ある人の一言で、何年かぶりにそのスイッチが 入った。「君はどす黒い。そしてそれを知った上で、隠そうとしているね。 …でも、見れば解るよ。」…その場に居た、全てがとても真っ直ぐで綺麗な人と 比べられて、見れば解るとそう言われた。…私はとてもどす黒い。 …私はそれが、とても、嬉しかった。人間の闇を肯定する言葉をかけられた事。 スイッチが入る。私は、私の闇を肯定する。その人に対応する「私」が、 「外側用」と入れ替わった。
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