JERRY BEANS!!

2004年08月25日(水) 咀嚼

断片的でも、私は、貴方の欠片を知ってとても美しいと思う。

集めているのは単なる欠片。

声。匂い。触感。食感。味。視覚。脳。…何でも良い。

…美しいのは、貴方のその精神的な潔癖さ。
混じりけが無く、率直で刺々しいその感性。
それをくるむ、真綿のような、絹のような。
湿度の高い布のような、皮膚にも似た柔らかい殻。


貴方に会えば、またひとつ欠片は増えるでしょう。
それを得たら、私はまた何かを失うんだろう。

できる事なら、私のこの指であの殻を剥ぎ取りたい。
爪でその殻に傷をつけたい。

でも、本当に知りたいのは、あの人が壊れて行く美しさ。
私がこうして壊れて行くように、あの人の美しさも、誰かの前で
崩れ去っていくのなら。

私はいつも、その最期の美を想像しながら、少しずつ欠片を齧る。


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nana [HOMEPAGE]

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