私の魂は汚れているから、私は天国には行けない。
私は、私を愛してくれる優しいあの人を傷つけ、 胸が痛むほど心奪われるあの人を、困らせる。
自分のその稚拙さと配慮の無さが、今は一番、嫌い。嫌い。
あの人は、「自分はもう助からないから」と言う。 閉じていて、孤高で繊細な、蠱惑な世界。それが私はとても好き。
閉じた世界。無理にでも、覗きたくなるような。
そしてまた、私は自分の好奇心に負けて、人を傷つける。その花蓋を開くように。 同じループ。同じ過ち。同じ痛み。紅く剥けた、人の心。
私は救われない。この体は、何をしても、何をされても穢れることはないけれど、 私の魂も、心も、既に胸の内から穢れているから、きっと地獄に堕ちるでしょう。
私は勿論赦されない。
この魂はこんなに穢れているのに、未だこの世に私を縛り付けるのは、やはり この無意味な肉体という現実の生臭さだ。きっと、魂だけになったら すぐにその穢れが露見するだろうというのに。何故未だに。何故、未だに。
この胸の暗い闇から救われない。
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