形無く、消えるものほど憧れてしまう。いつか見た二つの虹や、太陽に掛かる薄雲のプリズム。未だに見たこともない寒空にかかるオーロラやこぼれ落ちるほどの満点の星々も。それは、どんなに熱望しても留めておけなくて、過ぎ去った日の思い出や言葉のようだ。憧れはいつも過去に。ふたりの過去がひとつになるといいのだけど。