君を見ていると、時々、本当に僕の事を好きなのかなぁ、と思う。 例えば、僕の嫌がることをしてニヤニヤしたり、厳しい言葉を 平気で投げかけてくる時。もちろん本気ではないにしろ、僕も、 傷つく事だって、ある。
でもまた別の時、君を見ていて、君って本当に僕の事が好きなんだなぁ、 と思う事もある。例えば、コタツで横になっている時、わざわざ 体を捻ってまで僕のすぐ横まで近寄ってきたり、料理の最中でも 後ろから突然腕をまわして来たりする時。ちょっと迷惑だけど、 少し嬉しく思うかもしれない。
どちらの時も、僕はそれなりに幸せだ。
…だなんて、こんな事を考えている私を、彼は知っているんだろうか。
私を一番理解してくれる人がいるとしたら、きっと彼ではないだろう。 でも、私は彼と居る事で、何か一人では得られない物を手にしている 気分がする。
彼は、私の何を知っていて、私の何を好んでいるんだろう。
相手のことを全て知りたい。…そういう欲で、二人が繋がっている訳では、ない。 僕たちの鎹が何であるのか、僕は、まだ、知らない。
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