電車の中から外を眺めて、脳みその中身を外に放してあげる。私はだんだん腐って行く。思考と肉体と。その両方。少しずつ腐るのが自分でもわかるのが悲しい。それは、少しも怖くは無くて、ただ緩い実感だけが感じられる。電車が緑の稲の葉を揺らして、その横を通り過ぎて行くのを、私は見ながら腐って行く。思考も肉体も。そのどちらも止められない。誰にも。私にも、あの人にも。